JP2020053521A - 半導体装置 - Google Patents

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淳平 海老根
Jumpei Ebine
淳平 海老根
裕之 続木
Hiroyuki Tsuzuki
裕之 続木
康徳 成瀬
Yasunori Naruse
康徳 成瀬
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Abstract

【課題】放熱性能を向上しつつ他の回路部品の熱による劣化を抑制し得る技術を提供する。【解決手段】本明細書で開示する積層ユニット11では、複数のサブ冷却器13は、隣り合う他のサブ冷却器13と共に、コンデンサCSに接続されているPバスバの電極部53とパワーカード21等の正極端子21p等とを重ねて挟み込む。また、コンデンサCSに接続されているNバスバ60の電極部63とパワーカード21等の負極端子21n等とを重ねて挟み込む。さらに、Oバスバ70の電極部73とパワーカード21等の出力端子21o等を重ねて挟み込む。これにより、パワーカード21等の正極端子21p等とPバスバの電極部53等は、いずれも隣り合うサブ冷却器13の間に挟み込まれて夫々の両側からサブ冷却器13により加圧されるため、溶接などを行わなくても、電気的に接続される。【選択図】図2

Description

本明細書が開示する技術は、半導体装置に関する。
特許文献1に、半導体素子(半導体チップ20)を備えるパワーカードと、このパワーカードの両面に当該半導体素子を冷却する冷却器(63、64)を備える半導体装置(パワーモジュール60)が開示されている。この半導体装置では、半導体素子の第1主電極に電気的に接続される第1ヒートシンク(31)にバスバ(61)を接続し、半導体素子の第2主電極に電気的に接続される第2ヒートシンク(39)にバスバ(62)を接続している。これにより、厚さの薄い外部端子などを介することなく、半導体素子とバスバ(61、62)の電気的な接続を可能にし、インダクタンスの増加を抑制している。つまり、半導体装置のスイッチング動作時に生じ得るサージ電圧の抑制を可能にしている。なお、括弧内の数字は、特許文献1に記載されている符号に対応するものである(以下、[発明が解決しようとする課題]の欄においても同じ)。
特開2016−100479号公報
特許文献1の半導体装置では、半導体素子の発熱を外部に放出する第1ヒートシンク(31)や第2ヒートシンク(39)を介してバスバ(61、62)を電気的に接続している。そのため、インダクタンスの増加を抑制する反面、熱伝導効率が向上することから、バスバ(61、62)を介して他の回路部品などにも熱が伝わり易い。その回路部品が熱に対し脆弱である場合には当該部品の劣化を招くおそれがある。
また、特許文献1の半導体装置では、第1ヒートシンク(31)や第2ヒートシンク(39)にバスバ(61、62)を接続する接合方法として、典型的には溶接が採用される。そのため、これらのバスバ(61、62)が溶接された後のパワーカードは、その交換が容易ではないことから、製品出荷後などにおけるパワーカードの交換はメンテナンス費用の増加に繋がり得る。
さらに、特許文献1の半導体装置は、例えば、電気自動車やハイブリッド車に搭載される電力変換装置(100)を構成する。そのため、バスバ(61、62)に高電圧が印加される場合において、例えば、製造途中でバスバ(61、62)間に導電性の異物が混入したときには回路ショートを招き得る虞がある。
本明細書は、放熱性能を向上しつつ他の回路部品の熱による劣化を抑制し得る技術を提供する。また、本明細書は、パワーカードの交換を容易にしたり、導電性の異物の混入による回路ショートの発生を抑制し得る技術を提供する。
本明細書が開示する半導体装置は、複数のパワーカード、複数の第1冷却器及び複数の第2冷却器を備えている。複数のパワーカードと複数の第1冷却器は、交互に積層されている。複数のパワーカードは、半導体素子を収容しており、一端側がモールド内において半導体素子に接続されており、他端側がモールドから突出している入力用又は出力用の板状端子を有している。複数の第2冷却器は、複数の第1冷却器と一体又は別体に設けられており、隣り合う他の第2冷却器と共に、他の回路部品に接続されている長板状のバスバと入力用又は出力用の板状端子とを重ねて挟み込んでいる。
上記の構成により、パワーカードの入力用又は出力用の板状端子とバスバは、溶接などを行わなくても電気的に接続される。そのため、製品出荷後などにおいて、パワーカードの交換を容易にすることが可能になる。また、バスバが第2冷却器に加圧されることによりバスバと第2冷却器は熱的にも結合する。そのため、半導体素子が発熱してもその熱は、第1冷却器に吸収されると共にバスバを介して第2冷却器にも吸収される。すなわち、上記の構造は、半導体素子の放熱性能を向上することが可能になる。また、他の回路部品に加わる熱も第2冷却器に吸収されるので、当該他の回路部品の熱による劣化も抑制することが可能になる。さらに、隣り合う第2冷却器同士の間にパワーカードの入力用又は出力用の板状端子とバスバが挟み込まれることによって、異物の混入も起こり難くなる。そのため、導電性の異物が混入することによる回路ショートを抑制することが可能になる。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明の実施の形態で説明する。
実施例の半導体装置を有するパワーコントロールユニット(以下「PCU」と称する)を備えた電気自動車の電力系のブロック図である。 PCUの断面図である。 PCUを図2のIII−III線で切断した断面図である。 Pバスバ、Nバスバ、Oバスバ及び絶縁板の構成例を示す斜視図である。 図5(A)は図3のV-A−V-A線で切断した断面図である。図5(B)は図3のV-B−V-B線で切断した断面図である。図5(C)は図3のV-C−V-C線で切断した断面図である。
図面を参照して実施例の半導体装置を説明する。実施例の半導体装置は、電気自動車に搭載されるPCUを構成するものであり、例えば、積層ユニットと称されるものである。図1に電気自動車2の電力系のブロック図を示す。
電気自動車2は、走行用の駆動源として、2個のモータ6、7を備えている。これらのモータ6、7から出力される駆動トルクは、動力分配機構8で適宜に分配/合成されてドライブシャフト9へ伝達される。なお、図1は、本明細書が開示する技術の説明に要する部品だけを表しており、説明に関係のない一部の部品については図示を省略していることに留意されたい。
モータ6、7を駆動するための電力はメインバッテリ3から供給される。メインバッテリ3の出力電圧は、例えば300ボルトである。また、電気自動車2は、メインバッテリ3の他に、カーナビゲーション装置やルームランプなど、メインバッテリ3の出力電圧よりも低い電圧で駆動するデバイス群に電力を供給するための補機バッテリ(不図示)も備えている。なお、メインバッテリという呼称は、補機バッテリと区別するための便宜上のものである。
メインバッテリ3は、システムメインリレー4やパワーケーブル(不図示)を介してPCU5に接続されている。システムメインリレー4は、メインバッテリ3と車両の駆動系を接続したり切断したりするスイッチである。システムメインリレー4は、上位コントローラ(不図示)により切り換えられる。
PCU5は、メインバッテリ3とモータ6、7の間に介在する電子回路である。PCU5は、メインバッテリ3の電圧をモータ6、7の駆動に適した電圧(例えば600ボルト)まで昇圧する電圧コンバータ20、昇圧後の直流電力を交流電力に変換するインバータ30、40や、これらを制御する制御ユニット(不図示)などで構成されている。なお、本明細書では、説明の便宜上、2個のモータのうち、一方を第1モータ6、他方を第2モータ7と称する。また、第1モータ6に交流電力を供給するインバータを第1インバータ30、第2モータ7に交流電力を供給するインバータを第2インバータ40と夫々称する。
電圧コンバータ20は、フィルタコンデンサ23とリアクトル22、及び、2つのスイッチング素子SWで主に構成される昇降圧コンバータである。これら2つのスイッチング素子SWは、直列に接続されており、夫々にはダイオードが逆並列に接続されている。このダイオードは、フリーホイールダイオードや還流ダイオードと称される場合がある。高電位側に接続されるスイッチング素子SWは上アーム(アッパーアーム)と称され、低電位側に接続されるスイッチング素子SWは下アーム(ロアアーム)と称される。
第1インバータ30は、第1モータ6のU、V、Wの各相の交流電流を生成すべくスイッチングを繰り返す、6つのスイッチング素子SWで主に構成されている。また、第2インバータ40も、同様にスイッチングを繰り返して第2モータ7のU、V、Wの各相の交流電流を生成し得る6つのスイッチング素子SWで主に構成されている。これらのスイッチング素子SWにも、夫々フリーホイールダイオードが接続されている。これら6つのスイッチング素子SWも、高電位側のものは上アーム(アッパーアーム)と称され、低電位側のものは下アーム(ロアアーム)と称される。
電圧コンバータ20、第1インバータ30及び第2インバータ40は、不図示のPWMユニットが生成するPWM信号によりスイッチング素子SWがオンオフ制御される。PWMユニットは、車両制御用のECUなどの上位システム(不図示)に接続されており、車速、アクセルペダル及びブレーキペダルの踏込み量などに基づいたPWM信号を、電圧コンバータ20、第1インバータ30や第2インバータ40に適宜出力する。なお、電圧コンバータ20の高電圧側(インバータ30、40側)には、平滑用のコンデンサCSが電圧コンバータ20と並列に接続されている。
これらを構成するスイッチング素子SWとフリーホイールダイオードなどを含む周辺回路は、インテリジェントパワーモジュール(IPM)として平板形状にパッケージされている。本明細書では、そのような平板形状のパワーモジュールパッケージのことをパワーカードと称する。本実施例では、電圧コンバータ20には1枚のパワーカード21が含まれる。また、第1インバータ30には3枚のパワーカード31、32、33が含まれ、第2インバータ40にも3枚のパワーカード41、42、43が含まれる。
これら7枚のパワーカード21、31、32、33、41、42、43(以下、総称して「パワーカード21等」と称する)は、いずれも樹脂モールドにより2つのスイッチング素子SWやフリーホイールダイオードなどをパッケージ内に封止している。スイッチング素子SWは、典型的には、IGBTやパワーMOSFETなどの電力用デバイス(パワーデバイス)であり、通電時(オン状態)の発熱量が大きい。そのため、スイッチング素子SWが発した熱は、樹脂モールドの表面から露出する熱拡散板(不図示)などを介して後述の冷却器12に放熱される。本実施例では、パワーカード21等は、後述するように2種類の冷却器12、13と共に冷却可能に積層されて積層ユニット11を構成する。
なお、パワーカード21等の樹脂モールドからは、3本の板状の電極端子(板状端子)や細い棒状の制御端子が夫々突出している。本実施例のパワーカード21、31、32、33の場合、3本の板状端子のうちの1本は、高電位側のスイッチング素子SW(上アーム)に接続される正極端子21p、31p、32p、33pであり、もう1本は、低電位側のスイッチング素子SW(下アーム)に接続される負極端子21n、31n、32n、33nである。そして、残りの1本は、上アームと下アームの接続部に接続される出力端子21o、31o、32o、33oである。なお、制御端子21c、31c、32c、33c、41c、42c、43cは、夫々樹脂モールドから、例えば10本突出している。
このようなパワーカード21、31、32、33の3本の板状端子は、夫々長板状のバスバに電気的に接続される。すなわち、上アームの高電位側に接続されている正極端子21p、31p、32p、33pには、夫々共通のPバスバ50が接続され、下アームの低電位側に接続されている負極端子21n、31n、32n、33nには、夫々共通のNバスバ60が接続される。また上アームと下アームの接続部に接続されている出力端子21o、31o、32o、33oには、夫々別個のOバスバ70が接続される。
また、第2インバータ40のパワーカード41、42、43の3本の板状端子も、夫々長板状のバスバに電気的に接続される。すなわち、上アームの高電位側に接続されている正極端子41p、42p、43pには、夫々共通のPバスバ50が接続され、下アームの低電位側に接続されている負極端子41n、42n、43nには、夫々共通のNバスバ60が接続される。また上アームと下アームの接続部に接続されている出力端子41o、42o、43oには、夫々別個のOバスバ70が接続される。
以下、正極端子21p、31p、32p、33p、41p、42p、43pを総称して「正極端子21p等」と称する。また、負極端子21n、31n、32n、33n、41n、42n、43nを総称して「負極端子21n等」と称する。出力端子21o、31o、32o、33o、41o、42o、43oを総称して「出力端子21o等」と称する。
次に、PCU5の機械的な構成例を説明する。図2に、PCU5の断面図を示す。図3に、PCU5を図2のIII−III線で切断した断面図を示す。図2は、PCU53を図3のII−II線で切断した断面図である。
PCU5は、ケース本体10内に収容されている。ケース本体10は、矩形状を有する有底の箱体であり、本実施例では、底部を上側(反重力方向側)にしてPCU5などが収容される。下側の開口は、PCU5などが収容された後、カバー(不図示)などにより閉塞される。ケース本体10内には、積層ユニット11を収容するユニット室とリアクトル22を収容するリアクトル室とを区画するセパレータ10aが形成されている。本実施例では、ユニット室には積層ユニット11のほかにコンデンサCSなども収容される。
積層ユニット11は、2種類の冷却器12、13とパワーカード21等を交互に積層したものである。2種類の冷却器のうちの一方は、パワーカード21等の樹脂モールドの表面から露出する放熱板(不図示)の部分を主に冷却する。[背景技術]の欄で述べた特許文献1(特開2016−100479号公報)の冷却器など、典型的な積層ユニットを構成する冷却器では、パワーカードの放熱板に熱結合してスイッチング素子SWが発する熱を外部に拡散させる。本明細書では、このような冷却器のことをメイン冷却器12と称する。
もう一方の冷却器は、パワーカード21等の3本の板状端子に熱結合してスイッチング素子SWが発する熱を外部に拡散させる。スイッチング素子SWは、樹脂モールド内において半導体チップなどが接続された電極板がヒートシンクの役割をも果たし得る構成を採る場合、典型的には樹脂モールド外に露出する板状端子が当該電極板と一体に形成されている。そのため、本実施例では、スイッチング素子SWが発する熱をもう一方の冷却器により、パワーカード21等の3本の板状端子を介して外部に拡散させる。本明細書では、このような冷却器13をメイン冷却器12と区別して、サブ冷却器13と称する。
メイン冷却器12は、主に、薄箱形状(平板形状)の金属製の筐体と筐体内に収容されるフィンとにより構成されている。フィンは、筐体内を流れる冷媒との接触面積を増やして伝熱効率を高める働きをする。メイン冷却器12及びパワーカード21等は、共に平板形状を有することから、夫々の平坦面が対向するように積層されている。本実施例では、積層方向の両端にもメイン冷却器12が位置するように、7枚のパワーカード21等に対して8個のメイン冷却器12を配置している。
また、本実施例では、メイン冷却器12とパワーカード21等の間の電気絶縁を確保するため、両者間に絶縁シート18aを介在させている。絶縁シート18aは、例えば、板厚の薄いセラミック板である。メイン冷却器12が樹脂製でありパワーカード21等に対して電気的な絶縁をする必要がない場合には、絶縁シート18aは不要になる。
複数のメイン冷却器12は、連結パイプ15aにより連結されている。積層方向の一端のメイン冷却器12には、冷媒供給管14aと冷媒排出管14bが連結されている。冷媒供給管14aを通じて供給される冷媒は、連結パイプ15aを通じて全てのメイン冷却器12に分配される。メイン冷却器12を通る冷媒は、当該メイン冷却器12に隣接するパワーカードから熱を吸収(つまり熱交換)する。各メイン冷却器12を通った冷媒は、連結パイプ15aを通り、冷媒排出管14bから排出される。冷媒は、液体であり、典型的には水である。
サブ冷却器13も、メイン冷却器12と同様に、薄箱形状(平板形状)の金属製の筐体と筐体内に収容されるフィンとにより構成されている。サブ冷却器13も平板形状を有する。そのため、パワーカード21等の樹脂モールドから突出する、正極端子21p等、負極端子21n等及び出力端子21o等と、これらの夫々に接続されるべきPバスバ50、Nバスバ60及びOバスバ70が、サブ冷却器13の平坦面に対向するように積層されている。積層された複数のサブ冷却器13は、連結パイプ15bにより連結されている。また、メイン冷却器12とサブ冷却器13は、連結パイプ16、17で連結されている。
これにより、サブ冷却器13内を流れる冷媒は、サブ冷却器13よりも上方(反重力方向)に配置されているメイン冷却器12から連結パイプ16を経由して供給され、連結パイプ17を経由して上方のメイン冷却器12に排出される。また、サブ冷却器13内を流れる冷媒は、後述するように、パワーカード21等の正極端子21p等やPバスバ50の電極部53等から熱を吸収(つまり熱交換)する。
なお、本実施例では、サブ冷却器13は、このような連結パイプ16、17を介してメイン冷却器12と一体に構成されるが、これらの連結パイプ16、17を設けることなく、メイン冷却器12と別体に構成してもよい。別体に構成する場合には、サブ冷却器13専用に外部から冷媒を供給する冷媒供給管や、熱交換後の冷媒を外部に排出する冷媒排出管をサブ冷却器13に設ける必要がある。
ここで、Pバスバ50、Nバスバ60やOバスバ70などの構成について、図4も併せて参照しながら説明する。図4に、Pバスバ50、Nバスバ60、Oバスバ70及び絶縁板80の構成例を表した斜視図を示す。なお、図4においては、コンデンサCSは、プラス端子Tpやマイナス端子Tnだけが想像線(二点鎖線)により表されており、他の部分については図示を省略している。
Pバスバ50は、全体が長板状に形成されており、一端側がコンデンサCSのプラス端子Tpに接続されている。この接続は、例えば、溶接やねじ締結などにより行われる。Pバスバ50の他端側は、一端側からT字形状に直角に突出して延びる基部51と、この基部51から櫛歯状に枝分かれする複数の枝部52と、これらの枝部52から夫々L字形状に垂下する電極部53と、により構成されている。
枝部52の長さは、積層ユニット11がケース本体10内に収容された状態において、コンデンサCSのプラス端子Tpとパワーカード21の正極端子21pとの位置関係に基づいて負極端子21nに電極部53が重なり得るように定められる(図3参照)。本実施例では、枝部52及び電極部53は、パワーカード21等の枚数7と同数の7本形成されている。
Nバスバ60は、枝部62の軸長が枝部52よりも長い点を除いて、Pバスバ50とほぼ同様に構成されている。すなわち、一端側がコンデンサCSのマイナス端子Tnに接続されており、他端側は、一端側からT字形状に直角に突出して延びる基部61と、この基部61から櫛歯状に枝分かれする複数の枝部62と、これらの枝部62から夫々L字形状に垂下する電極部63と、により構成されている。
枝部62の長さは、積層ユニット11がケース本体10内に収容された状態において、コンデンサCSのマイナス端子Tnとパワーカード21の負極端子21nとの位置関係に基づいて負極端子21nに電極部63が重なり得るように定められる(図3参照)。枝部62及び電極部63は、パワーカード21等の枚数7と同数の7本形成されている。
Pバスバ50とNバスバ60の間には、絶縁板80が配置されている。この絶縁板80は、Pバスバ50から、電極部53を除いた形状に形成されている。すなわち、絶縁板80は、一端側からT字形状に直角に突出して延びる基部81と、この基部81から櫛歯状に枝分かれする複数の枝部82と、により構成されている。枝部82は、パワーカード21等の枚数7と同数の7本形成されている。絶縁板80は、例えばセラミック製である。
Oバスバ70は、パワーカード21等の出力端子21o等に夫々対応するように別個に設けられている。本実施例では、パワーカード21等の枚数7と同数の7本設けられている。Oバスバ70も、Pバスバ50やNバスバ60と同様に、全体が長板状に形成されている。Oバスバ70の一端側は、第1モータ6のパワーケーブル(不図示)に接続され得る出力コネクタ(不図示)に接続可能な任意形状に形成されている。Oバスバ70の他端側である基部71は、Oバスバ70の一端側との位置関係において、基部71からL字形状に垂下する電極部73とパワーカード21等の出力端子21o等とが重なり得るように長さや形状が定められる(図3参照)。
また、メイン冷却器12と同様に、正極端子21p等、負極端子21n等及び出力端子21o等とサブ冷却器13の間には、電気絶縁を確保するため、絶縁シート18bを介在させている。また、Pバスバ50の電極部53、Nバスバ60の電極部63及びOバスバ70の電極部73とサブ冷却器13の間にも、絶縁シート18bを介在させている。絶縁シート18bは、例えば、板厚の薄いセラミック板である。サブ冷却器13が樹脂製であり、正極端子21p等、負極端子21n等、出力端子21o等や電極部53等に対して電気的な絶縁をする必要がない場合には、絶縁シート18bは不要になる。
積層ユニット11は、ケース本体10のユニット室に収容される際、積層方向の一端側に2つの板バネ19a、19bが挿入される。このうちの一方の板バネ19aにより、メイン冷却器12とパワーカード21等と絶縁シート18aに対して、積層方向の両側から所定荷重が加えられる。また、他方の板バネ19bにより、サブ冷却器13とパワーカード21等の正極端子21p等、負極端子21n等及び出力端子21o等と電極部53、63、73と絶縁シート18bに対して、積層方向の両側から所定荷重が加えられる。
メイン冷却器12と絶縁シート18aの間、パワーカード21等と絶縁シート18aの間、サブ冷却器13と絶縁シート18bの間、電極部53、63、73と絶縁シート18bの間や、パワーカード21等の正極端子21p等、負極端子21n等、出力端子21o等と絶縁シート18bの間には、熱電効率を向上させ得る放熱グリスなどが塗布される。
以上のとおり、本実施例の積層ユニット11では、複数のサブ冷却器13は、隣り合う他のサブ冷却器13と共に、コンデンサCSに接続されているPバスバ50の電極部53とパワーカード21等の正極端子21p等とを重ねて挟み込む。また、コンデンサCSに接続されているNバスバ60の電極部63とパワーカード21等の負極端子21n等とを重ねて挟み込む。さらに、Oバスバ70の電極部73とパワーカード21等の出力端子21o等を重ねて挟み込む。
これにより、図5(A)−(C)に示すように、パワーカード21等の正極端子21p等とPバスバ50の電極部53、パワーカード21等の負極端子21n等とNバスバ60の電極部63や、パワーカード21等の出力端子21o等とOバスバ70の電極部73は、いずれも隣り合うサブ冷却器13の間に挟み込まれて夫々の両側からサブ冷却器13により加圧される(図5に示す矢印)。そのため、正極端子21p等と電極部53、負極端子21n等と電極部63、出力端子21o等と電極部73は、例えば、溶接などを行わなくても、電気的に接続されることから、PCU5やこれを搭載した電気自動車2を出荷した後などにおいても、パワーカード21等の交換を容易にすることが可能になる。
また、パワーカード21等の正極端子21p等とPバスバ50の電極部53、パワーカード21等の負極端子21n等とNバスバ60の電極部63や、パワーカード21等の出力端子21o等とOバスバ70の電極部73が、夫々の両側からサブ冷却器13に加圧されることにより、これらとサブ冷却器13が熱的にも結合する。そのため、スイッチング素子SWが発熱してもその熱は、メイン冷却器12に逃げると共にサブ冷却器13にも逃げるので、放熱性能を向上することが可能になる。また、Pバスバ50やNバスバ60もサブ冷却器13により冷却されることによって、これらのバスバ50、60を介してコンデンサCSに加わる熱も減少する。そのため、当該コンデンサCSの熱による劣化も抑制することが可能になる。
さらに、隣り合うサブ冷却器13同士の間に、パワーカード21等の正極端子21p等とPバスバ50の電極部53、パワーカード21等の負極端子21n等とNバスバ60の電極部63や、パワーカード21等の出力端子21o等が、夫々挟み込まれることにより、これらの間に異物などが混入し難くなる。そのため、導電性の異物が混入することによる回路ショートを抑制することが可能になる。
上記の実施例では、本明細書が開示する技術として、上方(反重力方向)にメイン冷却器12を配置し、下方(重力方向)にサブ冷却器13を配置するPCU5の例を挙げて説明したが、メイン冷却器12及びサブ冷却器13を上下逆に配置してもよい。この場合、上方(反重力方向)に配置されたサブ冷却器13に対して、冷媒供給管14aや冷媒排出管14bを設けると共に、下方(重力方向)に配置したメイン冷却器12とサブ冷却器13を連結パイプ16、17により接続する構成を採る。
実施例技術に関する留意点を述べる。積層ユニット11が半導体装置の一例に相当する。メイン冷却器12が第1冷却器の一例に相当する。サブ冷却器13が第2冷却器の一例に相当する。正極端子21p、31p、32p、33p、負極端子21n、31n、32n、33n及び出力端子21o、31o、32o、33oが、夫々板状端子の一例に相当する。Pバスバ50、Nバスバ60及びOバスバ70、が夫々バスバの一例に相当する。スイッチング素子SWが半導体素子の一例に相当する。コンデンサCSが他の回路部品の一例に相当する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:電気自動車
3:メインバッテリ
5:PCU
6:第1モータ
7:第2モータ
10:ケース本体
11:積層ユニット
12:メイン冷却器
13:サブ冷却器
14a:冷媒供給管
14b:冷媒排出管
15a、15b、16、17:連結パイプ
18a、18b:絶縁シート
19a、19b:板バネ
20:電圧コンバータ
21、31、32、33、41、42、43:パワーカード
21c、31c、32c、33c、41c、42c、43c:制御端子
21n、31n、32n、33n、41n、42n、43n:負極端子
21o、31o、32o、33o、41o、42o、43o:出力端子
21p、31p、32p、33p、41p、42p、43p:正極端子
22:リアクトル
23:フィルタコンデンサ
30:第1インバータ
40:第2インバータ
50:Pバスバ
60:Nバスバ
70:Oバスバ
80:絶縁板
SW:スイッチング素子
CS:コンデンサ
Tp:プラス端子
Tn:マイナス端子

Claims (1)

  1. 半導体素子を収容している複数のパワーカードと、
    前記パワーカードと交互に積層されている複数の第1冷却器と、
    前記複数の第1冷却器と一体又は別体に設けられている複数の第2冷却器と、
    を備えており、
    前記パワーカードは、一端側がモールド内において前記半導体素子に接続されており他端側が前記モールドから突出している入力用又は出力用の板状端子を有しており、
    前記複数の第2冷却器は、隣り合う他の前記第2冷却器と共に、他の回路部品に接続されている長板状のバスバと前記板状端子とを重ねて挟み込んでいる、
    ことを特徴とする半導体装置。
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