JP2016157901A - 電子装置 - Google Patents

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勇 西村
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    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/18High density interconnect [HDI] connectors; Manufacturing methods related thereto

Abstract

【課題】 回路基板などに確実に実装することが可能な電子装置を提供すること。
【解決手段】 厚さ方向において互いに反対側を向く主面111および裏面112を有し、半導体材料よりなる基板1と、基板1に配置された電子素子71と、電子素子71に導通する導電層3と、を備え、基板1には、主面111から凹む素子配置用凹部14と、素子配置用凹部14から裏面112に貫通する貫通孔17が形成されており、素子配置用凹部14には、電子素子71が配置されており、貫通孔17は、貫通孔内面171を有し、導電層3は、貫通孔内面171を介して主面111から裏面112にわたって、形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子装置に関する。
外部からの電流の入出力に対して特定の機能を果たす電子装置は、様々な形態のものが提案されている。一般的には、この電子装置の機能を果たすために、各々が電気回路の一部を構成する複数の素子が内蔵されている。これらの素子を支持し、かつ互いに導通させることを目的として、金属製のリードが用いられる。このリードは、上記複数の素子の機能や形状および大きさに応じて、その個数や形状および大きさが決定される。このリードに搭載された上記複数の素子は、封止樹脂によって覆われる。封止樹脂は、これらの素子や上記リードの一部を保護するためのものである。このような電子装置は、たとえば電子機器の回路基板などに実装されて用いられる。なお、電子装置に関する文献としては、特許文献1が挙げられる。
特開2012−99673号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、回路基板などに確実に実装することが可能な電子装置を提供することをその課題とする。
本発明によって提供される電子装置は、厚さ方向において互いに反対側を向く主面および裏面を有し、半導体材料よりなる基板と、前記基板に配置された電子素子と、前記電子素子に導通する導電層と、を備え、前記基板には、前記主面から凹む素子配置用凹部と、当該素子配置用凹部から前記裏面に貫通する貫通孔が形成されており、前記素子配置用凹部には、前記電子素子が配置されており、前記貫通孔は、貫通孔内面を有し、前記導電層は、前記貫通孔内面の少なくとも一部を覆う貫通孔内面導電部を含んでおり、前記貫通孔に一部が収容され、且つ前記貫通孔から前記裏面側に突出するとともに前記貫通孔内面導電部と導通する裏面側金属球体と、をさらに備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記貫通孔内面導電部は、前記貫通孔内面のすべてを覆っている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記裏面側金属球体は、Cuからなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記裏面側金属球体と前記貫通孔内面導電部とを接合する裏面側導電性接合材を備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記貫通孔は、前記主面側から前記裏面側に向かうほど断面寸法が大である裏面側テーパ部を含んでおり、前記貫通孔内面導電部は、裏面側導電部を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記裏面側金属球体は、前記裏面側テーパ部にその一部が収容されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記導電層は、前記裏面側テーパ部を前記主面側において塞ぐ裏面側封鎖部を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記貫通孔に一部が収容され、且つ前記貫通孔から前記主面側に突出するとともに前記貫通内面導電部に導通する主面側金属球体をさらに備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記主面側金属球体は、Cuからなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記主面側金属球体と前記貫通孔内面導電部とを接合する主面側導電性接合材を備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記主面側導電性接合材は、ハンダである。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記貫通孔は、前記裏面側から前記主面側に向かうほど断面寸法が大である主面側テーパ部を含んでおり、前記貫通孔内面導電部は、主面側導電部を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記導電層は、前記主面側テーパ部を前記裏面側において塞ぐ主面側封鎖部を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記主面側金属球体は、前記主面側テーパ部にその一部が収容されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記裏面側導電性接合材と前記主面側導電性接合材とは、前記裏面側封鎖部および前記主面側封鎖部によって区画されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記素子配置用凹部は、前記厚さ方向のうちの一方である第1厚さ方向を向く素子配置用凹部底面を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記素子配置用凹部底面は、前記厚さ方向に直交する面である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記電子素子と前記素子配置用凹部底面との間に配置された補助電子素子をさらに備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記導電層は、前記素子配置用凹部に形成された複数の素子配置用凹部パッドをさらに備え、前記補助電子素子は、前記複数の素子配置用凹部パッドに搭載されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記基板に形成された絶縁層を更に備え、前記絶縁層は、前記導電層と前記基板との間に介在している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記絶縁層は、SiO2あるいはSiNよりなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記絶縁層は、前記素子配置用凹部の内面に形成された凹部内面絶縁部を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記絶縁層は、前記貫通孔の内面に形成された貫通孔内面絶縁部を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記貫通孔内面絶縁部は、前記裏面側テーパ部に形成された裏面側絶縁部を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記貫通孔内面絶縁部は、前記主面側テーパ部に形成された主面側絶縁部を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記絶縁層は、裏面側絶縁部を含み、前記裏面側絶縁部の少なくとも一部は、前記基板の前記裏面に形成されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、少なくとも一部が前記裏面側絶縁部上に形成された裏面側絶縁膜をさらに備え、前記裏面側絶縁膜は、前記裏面側金属球体を露出させている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記導電層は、シード層と、メッキ層と、を含み、前記シード層は、前記基板と前記メッキ層との間に介在している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記素子配置用凹部に充填され、前記電子素子を覆う封止樹脂部を更に備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記貫通孔の個数は、複数である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記基板は、半導体材料の単結晶よりなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記半導体材料は、Siである。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記主面および前記裏面は、前記基板の厚さ方向に直交し、且つ、平坦である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記主面は、(100)面である。
本発明によれば、前記基板から突出する前記裏面側金属球体によって前記基板が支持される。前記裏面側金属球体は、前記貫通孔に収容されているため、前記基板に対して機械的接合強度を高めやすい。また、前記裏面側金属球体は、前記導電層に導通している。したがって、前記裏面側金属球体を利用して、前記電子装置を回路基板などに確実に実装することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態に基づく電子装置を示す断面図である。 図1の電子装置を示す要部拡大断面図である。 図1の電子装置の基板を示す平面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す要部拡大断面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す要部拡大断面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の電子装置の製造方法の一例を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に基づく電子装置を示す断面図である。 図19の電子装置を示す要部拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に基づく電子装置を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明の第1実施形態に基づく電子装置を示している。本実施形態の電子装置A1は、基板1、絶縁層2、導電層3、裏面側絶縁膜41、封止樹脂部6、複数の裏面側金属球体51、電子素子71および電子素子72を備えている。図1は、電子装置A1の厚さ方向に沿う断面における断面図である。図2は、電子装置A1の要部拡大断面図である。また、図3は、基板1のみを示す平面図である。
基板1は、半導体材料の単結晶よりなる。本実施形態においては、基板1は、Si単結晶からなる。基板1の材質は、Siに限定されず、たとえば、SiCであってもよい。基板1の厚さは、たとえば、200〜550μmである。基板1には、電子素子71および電子素子72が配置されている。
基板1は、主面111と、裏面112と、を有する。
主面111は、厚さ方向の一方を向く。主面111は平坦である。主面111は厚さ方向に直交する。主面111は、(100)面、あるいは、(110)面である。本実施形態では、主面111は、(100)面である。
裏面112は、厚さ方向の他方を向く。すなわち、裏面112および主面111は互いに反対側を向く。裏面112は平坦である。裏面112は厚さ方向に直交する。
基板1には、素子配置用凹部14および2つの貫通孔17が形成されている。
素子配置用凹部14は、主面111から凹んでいる。素子配置用凹部14には、電子素子71および電子素子72が配置されている。素子配置用凹部14の深さ(主面111と後述の素子配置用凹部底面142との、厚さ方向における離間寸法)は、たとえば、100〜300μmである。素子配置用凹部14は、厚さ方向視において矩形状である。素子配置用凹部14の形状は、主面111として(100)面を採用したことに依存している。
素子配置用凹部14は、素子配置用凹部第1側面141、素子配置用凹部底面142、素子配置用凹部中間面143および素子配置用凹部第2側面144を有している。
素子配置用凹部底面142は、基板1の厚さ方向において主面111と同じ側を向く。素子配置用凹部底面142は、厚さ方向視において矩形状である。素子配置用凹部底面142には、電子素子71が配置されている。素子配置用凹部底面142は、厚さ方向に直交する面である。
素子配置用凹部第1側面141は、素子配置用凹部底面142から起立する。素子配置用凹部第1側面141は、素子配置用凹部底面142につながっている。素子配置用凹部第1側面141は、厚さ方向に対し傾斜している。厚さ方向に直交する平面に対する素子配置用凹部第1側面141の角度は、55度である。これは、主面111として(100)面を採用したことに由来している。素子配置用凹部第1側面141は、4つの平坦面を有している。
素子配置用凹部中間面143は、素子配置用凹部第1側面141につながっている。素子配置用凹部中間面143は、厚さ方向において主面111と同じ側を向いている。素子配置用凹部中間面143は、厚さ方向視矩形環状であり、平坦面である。
素子配置用凹部第2側面144は、素子配置用凹部中間面143から起立する。素子配置用凹部第2側面144は、主面111につながっている。素子配置用凹部第2側面144は、厚さ方向に対し傾斜している。厚さ方向に直交する平面に対する素子配置用凹部第2側面144の角度は、55度である。これは、主面111として(100)面を採用したことに由来している。素子配置用凹部第2側面144は、4つの平坦面を有している。
貫通孔17は、基板1における一部分を素子配置用凹部底面142から裏面112へと貫通する。本実施形態では、貫通孔17の個数は、複数(2つ)である。貫通孔17の深さは、たとえば、10〜50μmである。基板1の厚さ方向視における貫通孔17の最大開口寸法は、たとえば、10〜50μmである。基板1の厚さ方向視における貫通孔17の最大開口寸法に対する、貫通孔17の深さの比は、0.2〜5である。本実施形態では、貫通孔17は、厚さ方向視において、矩形状である。より好ましくは、貫通孔17は、厚さ方向視において正方形である。また、本実施形態においては、貫通孔17は、その全体が裏面側テーパ部172とされている。裏面側テーパ部172は、厚さ方向において主面111側から裏面112側に向かうほど断面寸法が大である。
貫通孔17は、貫通孔内面171を有する。
貫通孔内面171は、基板1の厚さ方向に対して傾斜している。貫通孔内面171は、4つの平坦面を有している。本実施形態では、貫通孔内面171は、素子配置用凹部底面142および裏面112につながっている。厚さ方向に直交する平面に対する貫通孔内面171の角度は、55度である。これは、主面111として(100)面を採用したことに由来している。
絶縁層2は、導電層3と基板1との間に介在している。絶縁層2の厚さは、たとえば0.1〜1.0μm程度である。絶縁層2は、たとえば、SiO2あるいはSiNよりなる。
絶縁層2は、凹部内面絶縁部21、貫通孔内面絶縁部22、補助貫通孔内面絶縁部23および裏面側絶縁部24を有する。
凹部内面絶縁部21は、基板1の素子配置用凹部14に形成されている。本実施形態では、凹部内面絶縁部21は、素子配置用凹部第1側面141、素子配置用凹部底面142、素子配置用凹部中間面143および素子配置用凹部第2側面144のすべてに形成されている。凹部内面絶縁部21は、たとえば熱酸化によって形成されている。凹部内面絶縁部21は、たとえば、SiO2よりなる。
凹部内面絶縁部21には、補助貫通孔211が形成されている。補助貫通孔211は、凹部内面絶縁部21を厚さ方向に貫通している。また、補助貫通孔211は、厚さ方向視において貫通孔17内に位置している。補助貫通孔211は、厚さ方向において断面形状が一定である。
貫通孔内面絶縁部22は、貫通孔17の貫通孔内面171に形成されている。貫通孔内面絶縁部22は、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition)によって形成されている。貫通孔内面絶縁部22は、たとえば、SiO2またはSiNよりなる。
補助貫通孔内面絶縁部23は、凹部内面絶縁部21の補助貫通孔211の内面に形成されている。補助貫通孔内面絶縁部23は、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition)によって形成されている。補助貫通孔内面絶縁部23は、たとえば、SiO2またはSiNよりなる。
裏面側絶縁部24の少なくとも一部は、基板1の裏面112に形成されている。裏面側絶縁部24は、熱酸化によって形成されている。裏面側絶縁部24は、たとえば、SiO2よりなる。本実施形態においては、裏面側絶縁部24は、裏面112のすべてを覆っている。
導電層3は、電子素子71および電子素子72に導通する。導電層3は、電子素子71および電子素子72に入出力する電流経路を構成するためのものである。導電層3は、素子配置用凹部第1側面141、素子配置用凹部底面142、素子配置用凹部中間面143、貫通孔内面171および裏面112に形成されている。より具体的には、導電層3は、貫通孔内面171を介して素子配置用凹部14から裏面112にわたって、形成されている。
導電層3は、シード層31およびメッキ層32を含む。
シード層31は、所望のメッキ層32を形成するためのいわゆる下地層である。シード層31は、基板1とメッキ層32との間に介在している。シード層31は、たとえばCuよりなる。シード層31は、たとえばスパッタリングによって形成される。シード層31の厚さは、たとえば、1μm以下である。
メッキ層32は、シード層31を利用した電解めっきによって形成される。メッキ層32は、たとえばCuあるいはTi、Ni、Cuなどが積層された層よりなる。メッキ層32の厚さは、たとえば3〜10μm程度である。メッキ層32の厚さは、シード層31の厚さよりも厚い。
導電層3は、素子配置用凹部パッド33、貫通孔内面導電部35、貫通孔外封鎖部36および貫通孔内封鎖部360を含む。
素子配置用凹部パッド33は、素子配置用凹部14に形成されており、特に素子配置用凹部底面142に形成されたものを含む。また、素子配置用凹部パッド33は、素子配置用凹部中間面143に形成されたものを含んでいてもよい。素子配置用凹部底面142に形成された素子配置用凹部パッド33は、ハンダ712を介して電子素子71の電極711を素子配置用凹部底面142に搭載するために用いられる。素子配置用凹部中間面143に形成された素子配置用凹部パッド33は、電子素子72を素子配置用凹部中間面143に搭載するために用いられる。
貫通孔内面導電部35は、貫通孔17の貫通孔内面171に形成された部分を含む。本実施形態においては、図2に示すように、貫通孔内面導電部35は、貫通孔17の貫通孔内面171において絶縁層2の貫通孔内面絶縁部22に積層された部分と、補助貫通孔内面絶縁部23に形成された部分とを含む。さらに、貫通孔内面導電部35は、貫通孔17の底面をなすように配置された、厚さ方向に対して直角である部分を含む。
貫通孔外封鎖部36は、貫通孔17を主面111側から塞いでおり、素子配置用凹部パッド33のうち素子配置用凹部底面142に形成されたものと同層をなしている。また、本実施形態においては、貫通孔外封鎖部36は、素子配置用凹部パッド33と繋がっている。
貫通孔内封鎖部360は、貫通孔17を内部において塞ぐものである。本実施形態においては、貫通孔内封鎖部360は、裏面側封鎖部361によって構成されている。裏面側封鎖部361は、裏面側テーパ部172を主面111側において塞いでいる。裏面側封鎖部361は、貫通孔内面導電部35の主面111側端部に繋がっている。また、裏面側封鎖部361は、貫通孔外封鎖部36に対して裏面112側に積層されている。
なお、導電層3は、素子配置用凹部パッド33、貫通孔内面導電部35および貫通孔外封鎖部36を互いに適宜接続する帯状経路を含む。
複数の裏面側金属球体51は、電子装置A1を回路基板等に実装する際に、基板1等を支持する機能を果たす。また、前記回路基板と導電層3とを確実に導通させることを目的として設けられている。裏面側金属球体51は、金属からなる球体であり、たとえばCuからなる。裏面側金属球体51は、貫通孔17の裏面側テーパ部172に一部が収容され、且つ貫通孔17の裏面側テーパ部172から裏面112側に突出している。
裏面側導電性接合材53は、裏面側金属球体51と導電層3の貫通孔内面導電部35とを接合するためのものである。裏面側導電性接合材53としては、良好な導電性を有するとともに、裏面側金属球体51を支持しうる接合力を発揮可能な材質が好ましい。本実施形態においては、裏面側導電性接合材53は、たとえばハンダからなる。本実施形態においては、裏面側導電性接合材53は、貫通孔17(裏面側テーパ部172)と裏面側金属球体51との隙間を埋めるように充填された構成とされている。裏面側金属球体51と導電層3の貫通孔内面導電部35とは、互いに当接していてもよいし、双方の間に裏面側導電性接合材53を介在させていてもよい。
裏面側絶縁膜41の少なくとも一部は、裏面112に形成されている。裏面側絶縁膜41は、たとえばSiNよりなる。裏面側絶縁膜41は、たとえば、CVDによって形成されている。裏面側絶縁膜41には、複数の裏面側金属球体51を露出させる開口が設けられている。
封止樹脂部6は、素子配置用凹部14に充填され、電子素子71および電子素子72を覆っている。封止樹脂部6は、第1封止樹脂部61および第2封止樹脂部62を含む。第1封止樹脂部61は、電子素子71を覆っており、素子配置用凹部底面142および素子配置用凹部第1側面141によって囲まれた空間に充填されている。第2封止樹脂部62は、電子素子72を覆っており、素子配置用凹部中間面143および素子配置用凹部第2側面144によって囲まれた空間に充填されている。封止樹脂部6の材質としては、たとえばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリベンゾオキサゾール(PBO)樹脂、および、シリコーン樹脂が挙げられる。封止樹脂部6は、透光性樹脂または非透光性樹脂のいずれであってもよいが、本実施形態においては、非透光性樹脂が好ましい。
電子素子71は、素子配置用凹部底面142に搭載されている。電子素子71の一例としては、たとえば集積回路素子が挙げられ、具体的には、いわゆるASIC(Application Specific Integrated Circuit)素子である。あるいは、電子素子71の他の例としては、インダクタやキャパシタなどの受動素子が挙げられる。
電子素子72は、素子配置用凹部中間面143に搭載されている。電子素子72の一例としては、たとえば集積回路素子が挙げられ、具体的には、いわゆるASIC(Application Specific Integrated Circuit)素子である。あるいは、電子素子72の他の例としては、インダクタやキャパシタなどの受動素子が挙げられる。
次に、電子装置A1の製造方法の一例について、図4〜図18を参照しつつ、以下に説明する。
まず、図4に示すように基板1を用意する。基板1は、半導体材料の単結晶からなり、本実施形態においては、Si単結晶からなる。基板1の厚さは、たとえば200〜550μm程度である。基板1は、上述した電子装置A1の基板1を複数個得ることのできるサイズである。すなわち、以降の製造工程においては、複数の電子装置A1を一括して製造する手法を前提としている。1つの電子装置A1を製造する方法であっても構わないが、工業上の効率を考慮すると、複数の電子装置A1を一括して製造する手法が現実的である。なお、図4に示す基板1は、電子装置A1における基板1とは厳密には異なるが、理解の便宜上、いずれの基板についても、基板1として表すものとする。
基板1は、互いに反対側を向く主面111および裏面112を有している。本実施形態においては、主面111として結晶方位が(100)である面、すなわち(100)面を採用する。
次いで、主面111をたとえば酸化させることによりSiO2からなるマスク層を形成する。このマスク層の厚さは、たとえば0.7〜1.0μm程度である。
次いで、前記マスク層に対してたとえばエッチングによるパターニングを行う。これにより、前記マスク層にたとえば矩形状の開口を形成する。この開口の形状および大きさは、最終的に得ようとする素子配置用凹部14の形状および大きさに応じて設定する。
次いで、基板1に対して、たとえばKOHを用いた異方性エッチングによって行う。KOHは、Si単結晶に対して良好な異方性エッチングを実現しうるアルカリエッチング溶液の一例である。これにより、基板1には、凹部が形成される。この凹部は、底面および側面を有する。前記底面は、厚さ方向に対して直角である。前記側面が厚さ方向に直交する平面に対してなす角度は、55°程度となる。
次いで、前記マスク層の開口を拡大する。続いて、上述したKOHを用いた異方性エッチングによって行う。そして、前記マスク層を除去する。この2段階のエッチングを行うことにより、図5に示す素子配置用凹部14が形成される。素子配置用凹部14は、素子配置用凹部第1側面141、素子配置用凹部底面142、素子配置用凹部中間面143および素子配置用凹部第2側面144を有しており、主面111から凹んでいる。素子配置用凹部14は、厚さ方向視矩形状である。
次いで、図6に示すように、熱酸化させることにより、素子配置用凹部第1側面141、素子配置用凹部底面142、素子配置用凹部中間面143および素子配置用凹部第2側面144に、絶縁層2を形成する。この絶縁層2は、上述した凹部内面絶縁部21となる。
次いで、図7に示すように、シード層31およびメッキ層32を形成する。シード層31は、たとえばCuを用いたスパッタリングを行った後にパターニングを施すことにより、形成される。メッキ層32の形成は、たとえばシード層31を利用した電解メッキによって行う。この結果、たとえばCuあるいはTi、Ni、Cuなどが積層された層からなるメッキ層32が得られる。シード層31およびメッキ層32は、積層されることにより導電層3をなす。この際、導電層3は、たとえば素子配置用凹部パッド33を含む形状とされている。
次いで、図8に示すように、電子素子71を素子配置用凹部14に配置する。より具体的には、電子素子71を素子配置用凹部底面142に搭載する。電子素子71には、たとえばはんだボールを形成しておく。はんだボールには、フラックスを塗布しておく。このフラックスの粘着性を利用して、電子素子71を載置する。そして、リフロー炉によって上記はんだボールを溶融させた後に硬化させることにより、電子素子71の配置が完了する。はんだボールを形成する手法の他に、導電層3の素子配置用凹部パッド33にはんだペーストを塗布しておく手法を採用してもよい。
次いで、図9に示すように、第1封止樹脂部61を形成する。第1封止樹脂部61の形成は、たとえば浸透性に優れるとともに、感光することによって硬化する樹脂材料を素子配置用凹部底面142および素子配置用凹部第1側面141に囲まれた空間に電子素子71を覆うように充填し、これを硬化させることによって行う。
次いで、図10に示すように、電子素子72を素子配置用凹部14に配置する。より具体的には、電子素子72を素子配置用凹部中間面143に搭載する。電子素子72には、たとえばはんだボールを形成しておく。はんだボールには、フラックスを塗布しておく。このフラックスの粘着性を利用して、電子素子72を載置する。そして、リフロー炉によって上記はんだボールを溶融させた後に硬化させることにより、電子素子72の配置が完了する。はんだボールを形成する手法の他に、導電層3の素子配置用凹部パッド33にはんだペーストを塗布しておく手法を採用してもよい。
次いで、図11に示すように、第2封止樹脂部62を形成する。第2封止樹脂部62の形成は、たとえば浸透性に優れるとともに、感光することによって硬化する樹脂材料を素子配置用凹部中間面143および素子配置用凹部第2側面144に囲まれた空間に電子素子72を覆うように充填し、これを硬化させることによって行う。
次いで、図12に示すように、貫通孔17を形成する。貫通孔17の形成は、たとえば裏面112を熱参加することによってSiO2からなるマスク層を形成する。続いて、このマスク層に、貫通孔17に相当する位置に開口を設ける。そして、たとえばKOHを用いた異方性エッチングを行う。これにより、厚さ方向に対して傾斜した貫通孔内面171を有する貫通孔17が得られる。この貫通孔17は、裏面側テーパ部172によって構成されている。
次いで、図13に示すように、補助貫通孔211を形成する。具体的には、絶縁層2の凹部内面絶縁部21のうち電子素子71から裏面112側に露出した部分に対して、たとえばドライエッチングを施す。これにより、凹部内面絶縁部21の当該部分には、厚さ方向において断面形状が一定である補助貫通孔211が形成される。補助貫通孔211の形成においては、導電層3がエッチングストップ層の役割を果たす。補助貫通孔211が形成された結果、導電層3のうち裏面112側に露出した部位は、貫通孔外封鎖部36を構成する。
次いで、図14および図15に示すように、貫通孔内面絶縁部22、補助貫通孔内面絶縁部23および裏面側絶縁部24を形成する。これらは、たとえばSiO2あるいはSiNなどの絶縁材料を用いたCVDを行った後にパターニングを施すことにより、形成される。
次いで、図16に示すように、絶縁層2の貫通孔内面絶縁部22、補助貫通孔内面絶縁部23および貫通孔外封鎖部36の適所にシード層31を形成する。シード層31は、たとえばCuを用いたスパッタリングを行った後にパターニングを施すことにより、形成される。絶縁層2の貫通孔内面絶縁部22、補助貫通孔内面絶縁部23および貫通孔外封鎖部36の適所にメッキ層32を形成する。メッキ層32の形成は、たとえばシード層31を利用した電解メッキによって行う。この結果、たとえばCuあるいはTi、Ni、Cuなどが積層された層からなるメッキ層32が得られる。そして、導電層3の貫通孔内面導電部35および貫通孔内封鎖部360が形成される。貫通孔内封鎖部360は、裏面側封鎖部361からなる。
次いで、図17に示すように、裏面側絶縁膜41を形成する。裏面側絶縁膜41は、たとえばSiNを用いたCVDを行った後にパターニングを施すことにより、形成される。
次いで、図18に示すように、複数の裏面側金属球体51を貫通孔17の貫通孔内面導電部35に接合する。この接合は、裏面側導電性接合材53となるたとえばハンダペーストを貫通孔内面導電部35に塗布し、これに裏面側金属球体51を付着させた後にリフロー炉などにおいて加熱することによって行う。また、ハンダペーストを用いる手法に代えて、表面にハンダ層が積層された裏面側金属球体51を用いてもよい。このような裏面側金属球体51を貫通孔17に一部が収容されるように配置した後に、リフロー炉等によって加熱する。かかる手法によっても、裏面側導電性接合材53によって裏面側金属球体51を貫通孔内面導電部35に接合することができる。
そして、基板1をたとえばダイサーによって切断するこれにより、図1および図2に示した電子装置A1が得られる。
次に、電子装置A1の作用について説明する。
本実施形態によれば、基板1から突出する裏面側金属球体51によって基板1が支持される。裏面側金属球体51は、貫通孔17に収容されているため、基板1に対して機械的接合強度を高めやすい。また、裏面側金属球体51は、導電層3に導通している。したがって、裏面側金属球体51を利用して、電子装置A2を回路基板などに確実に実装することができる。
裏面側金属球体51は、裏面側導電性接合材53によって裏面側導電部351に接合されている。これにより、裏面側金属球体51と裏面側導電部351との接合強度を高めるとともに、互いの導通を図ることができる。裏面側導電性接合材53としてハンダを用いることは、接合強度の向上および確実な導通に好ましい。
裏面側テーパ部172が主面111側から裏面112側に向かうほど断面が大であることにより、裏面側金属球体51を配置する際に、裏面側テーパ部172に置かれた裏面側金属球体51は、自ずと裏面側テーパ部172の中心に位置する。これにより、裏面側金属球体51をより正確に配置することができる。貫通孔17が厚さ方向視において正方形であることは、裏面側金属球体51の正確な位置決めに好ましい。
基板1には、素子配置用凹部14から裏面112に貫通する貫通孔17が形成されている。導電層3は、貫通孔内面171を介して素子配置用凹部14から裏面112にわたって、形成されている。このような構成によると、素子配置用凹部14側から裏面112側への電流経路を形成することができる。これにより、電子素子71を動作させるために必要となる導通経路を、たとえば厚さ方向視において電子素子71と重ならせる構成が実現される。したがって、電子装置A1の厚さ方向視におけるサイズの小型化を図るのに適する。
本実施形態においては、素子配置用凹部第1側面141は、厚さ方向Zに対し傾斜している。このような構成によると、素子配置用凹部第1側面141を比較的に平坦に形成することができる。そのため、シード層31(すなわち導電層3)を形成しやすくなるといった利点を享受できる。
本実施形態においては、貫通孔内面171は、厚さ方向Zに対し傾斜している。このような構成によると、貫通孔内面171を比較的に平坦に形成することができる。そのため、シード層31(すなわち導電層3)を形成しやすくなるといった利点を享受できる。
素子配置用凹部14(素子配置用凹部底面142)と貫通孔17との境界部分においては、貫通孔外封鎖部36と裏面側封鎖部361とが接している。裏面側封鎖部361は、貫通孔内面導電部35の端部に繋がっている。貫通孔外封鎖部36と裏面側封鎖部361との接触は、貫通孔17の底部の面積に相当する面積においてなされる。したがって、貫通孔外封鎖部36と貫通孔内面導電部35との導通、すなわち裏面側金属球体51と、導電層3のうち素子配置用凹部14側に形成された部分とをより確実に導通させることができる。
図19〜図21は、本発明の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
図19および図20は、本発明の第2実施形態に基づく電子装置を示している。本実施形態の電子装置A2は、主に複数の主面側金属球体52を備える点と、絶縁層2、導電層3および貫通孔17の構成が、上述した実施形態と異なっている。
図19は、電子装置A2の断面図である。図20は、電子装置A2の要部拡大断面図である。
本実施形態においては、貫通孔17は、裏面側テーパ部172および主面側テーパ部173からなる。裏面側テーパ部172は、裏面112側に位置する部位であり、裏面112に開口している。主面側テーパ部173は、主面111側(素子配置用凹部底面142側)に位置する部位であり、素子配置用凹部底面142に開口している。裏面側テーパ部172は、主面111側から裏面112側に向かうほど断面寸法が大である。主面側テーパ部173は、裏面112から主面111側に向かうほど断面寸法が大である。本実施形態においては、裏面側テーパ部172と主面側テーパ部173との平面視中心は、互いに一致している。
絶縁層2は、貫通孔内面絶縁部22を有している。貫通孔内面絶縁部22は、裏面側絶縁部221および主面側絶縁部222を含んでいる。裏面側絶縁部221は、貫通孔内面171のうち裏面側テーパ部172に属する部分に形成されている。主面側絶縁部222は、貫通孔内面171のうち裏面側テーパ部172に属する部分に形成されている。
導電層3は、貫通孔内面導電部35および貫通孔内封鎖部360を含んでいる。
貫通孔内面導電部35は、貫通孔17の貫通孔内面171の貫通孔内面絶縁部22に形成された部位である。本実施形態においては、貫通孔内面導電部35は、裏面側導電部351および主面側導電部352を有する。裏面側導電部351は、貫通孔内面絶縁部22の裏面側絶縁部221に形成された部位である。主面側導電部352は、貫通孔内面絶縁部22の主面側絶縁部222に形成された部位である。
貫通孔内封鎖部360は、貫通孔17内において貫通孔17を封鎖している。本実施形態においては、貫通孔内封鎖部360は、裏面側封鎖部361および主面側封鎖部362からなる。
裏面側封鎖部361は、貫通孔内封鎖部360のうち裏面112側に位置する部位である。裏面側封鎖部361は、裏面側導電部351の主面111側端部に繋がっている。
主面側封鎖部362は、貫通孔内封鎖部360のうち主面111側に位置する部位である。主面側封鎖部362は、主面側導電部352の裏面112側端部に繋がっている。裏面側封鎖部361と主面側封鎖部362とは、互いに積層されている。
複数の裏面側金属球体51は、電子装置A2を回路基板等に実装する際に、基板1等を支持する機能を果たす。また、前記回路基板と導電層3とを確実に導通させることを目的として設けられている。裏面側金属球体51は、金属からなる球体であり、たとえばCuからなる。裏面側金属球体51は、貫通孔17の裏面側テーパ部172に一部が収容され、且つ貫通孔17の裏面側テーパ部172から裏面112側に突出している。
裏面側導電性接合材53は、裏面側金属球体51と導電層3の貫通孔内面導電部35の裏面側導電部351とを接合するためのものである。裏面側導電性接合材53としては、良好な導電性を有するとともに、裏面側金属球体51を支持しうる接合力を発揮可能な材質が好ましい。本実施形態においては、裏面側導電性接合材53は、たとえばハンダからなる。本実施形態においては、裏面側導電性接合材53は、貫通孔17(裏面側テーパ部172)と裏面側金属球体51との隙間を埋めるように充填された構成とされている。裏面側金属球体51と導電層3の貫通孔内面導電部35の裏面側導電部351とは、互いに当接していてもよいし、双方の間に裏面側導電性接合材53を介在させていてもよい。
複数の主面側金属球体52は、電子素子71を支持するとともに、導電層3に導通させる機能を果たす。主面側金属球体52は、金属からなる球体であり、たとえばCuからなる。主面側金属球体52は、貫通孔17の主面側テーパ部173に一部が収容され、且つ貫通孔17の主面側テーパ部173から主面111側(素子配置用凹部底面142側)に突出している。
主面側導電性接合材54は、主面側金属球体52と導電層3の貫通孔内面導電部35の主面側導電部352とを接合するためのものである。主面側導電性接合材54としては、良好な導電性を有するとともに、主面側金属球体52を支持しうる接合力を発揮可能な材質が好ましい。本実施形態においては、主面側導電性接合材54は、たとえばハンダからなる。本実施形態においては、主面側導電性接合材54は、貫通孔17(主面側テーパ部173)と主面側金属球体52との隙間を埋めるように充填された構成とされている。主面側金属球体52と導電層3の貫通孔内面導電部35の主面側導電部352とは、互いに当接していてもよいし、双方の間に裏面側導電性接合材53を介在させていてもよい。
本実施形態においては、裏面側導電性接合材53と主面側導電性接合材54とが、貫通孔内封鎖部360によって互いに区画されている。このような構成は、以下に述べる電子装置A2の製造に起因して実現されるが、このような構成とは異なり、裏面側導電性接合材53と主面側導電性接合材54とが貫通孔内封鎖部360によって区画されず、互いに接する構成であってもよい。
本実施形態においては、電子素子71の電極711は、ハンダ712を介して主面側金属球体52に接合されている。なお、裏面側金属球体51および主面側金属球体52は、裏面側導電性接合材53、主面側導電性接合材54およびハンダ712が別体のハンダペースト等の形態で供給される構成であってもよいし、裏面側金属球体51および主面側金属球体52の表面にハンダ層を設けておく構成であってもよい。
電子装置A2の製造方法の一例においては、基板1に素子配置用凹部14および主面側テーパ部173を形成した後に、主面側絶縁部222および主面側導電部352を形成する。次いで、主面側導電性接合材54によって主面側金属球体52を主面側導電部352に接合する。また、ハンダ712によって電子素子71の電極711を主面側金属球体52に接合する。そして、第1封止樹脂部61の形成、電子素子72の搭載および第2封止樹脂部62の形成を行う。
次いで、基板1の裏面112に対して異方性エッチングを施すことにより、裏面側テーパ部172を形成する。次いで、裏面側絶縁部221を形成し、裏面側導電部351を形成する。そして、裏面側導電性接合材53によって裏面側金属球体51を裏面側導電部351に接合する。このような製造工程を経ることにより、図19および図20に示す電子装置A2が得られる。
このような実施形態によっても、電子装置A2を回路基板などに確実に実装することができる。また、主面側金属球体52を備えることにより、主面側金属球体52によって電子素子71を適切に支持することができる。また、電子素子71と貫通孔内面導電部35とをより確実に導通させることができる。
主面側金属球体52は、主面側導電性接合材54によって主面側導電部352に接合されている。これにより、主面側金属球体52と主面側導電部352との接合強度を高めるとともに、互いの導通を図ることができる。主面側導電性接合材54としてハンダを用いることは、接合強度の向上および確実な導通に好ましい。
主面側テーパ部173が裏面112側から主面111側に向かうほど断面が大であることにより、主面側金属球体52を配置する際に、主面側テーパ部173に置かれた主面側金属球体52は、自ずと主面側テーパ部173の中心に位置する。これにより、主面側金属球体52をより正確に配置することができる。貫通孔17が厚さ方向視において正方形であることは、主面側金属球体52の正確な位置決めに好ましい。
図21は、本発明の第3実施形態に基づく電子装置を示している。本実施形態の電子装置A3は、補助電子素子73を備えている。これ以外の主要な構成は、上述した電子装置A2に類似している。
補助電子素子73は、素子配置用凹部底面142に配置されており、基板1の厚さ方向において、素子配置用凹部底面142と電子素子71との間に位置している。素子配置用凹部底面142には、複数の素子配置用凹部パッド33が形成されている。補助電子素子73は、これらの素子配置用凹部パッド33に搭載されている。
補助電子素子73の種類は特に限定されず、素子配置用凹部底面142と電子素子71との間に配置可能なものであればよい。補助電子素子73としては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)素子や、抵抗、ダイオードなどの受動部品などが挙げられる。
このような実施形態によっても、電子装置A3を回路基板などに確実に実装することができる。
主面側金属球体52を備えることにより、素子配置用凹部底面142と電子素子71との間の距離をより大きく確保することが可能である。これにより、補助電子素子73を配置するスペースを確保可能であり、電子素子71と補助電子素子73とを厚さ方向視において重ねる配置を採用しうる。これは、電子装置A3の小型化および高機能化に適している。
本発明に係る電子装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る電子装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1 電子装置
A2 電子装置
A3 電子装置
1 基板
111 主面
112 裏面
14 素子配置用凹部
142 素子配置用凹部底面
141 素子配置用凹部第1側面
143 素子配置用凹部中間面
144 素子配置用凹部第2側面
17 貫通孔
172 裏面側テーパ部
173 主面側テーパ部
171 貫通孔内面
2 絶縁層
21 凹部内面絶縁部
211 補助貫通孔
22 貫通孔内面絶縁部
221 裏面側絶縁部
222 主面側絶縁部
23 補助貫通孔内面絶縁部
24 裏面側絶縁部
3 導電層
31 シード層
32 メッキ層
33 素子配置用凹部パッド
35 貫通孔内面導電部
351 裏面側導電部
352 主面側導電部
36 貫通孔外封鎖部
360 貫通孔内封鎖部
361 裏面側封鎖部
362 主面側封鎖部
41 裏面側絶縁膜
51 裏面側金属球体
52 主面側金属球体
53 裏面側導電性接合材
54 主面側導電性接合材
6 封止樹脂部
61 第1封止樹脂部
62 第2封止樹脂部
71 電子素子
711 電極
712 ハンダ
72 電子素子
73 補助電子素子

Claims (25)

  1. 厚さ方向において互いに反対側を向く主面および裏面を有し、半導体材料よりなる基板と、
    前記基板に配置された電子素子と、
    前記電子素子に導通する導電層と、を備え、
    前記基板には、前記主面から凹む素子配置用凹部と、当該素子配置用凹部から前記裏面に貫通する貫通孔が形成されており、
    前記素子配置用凹部には、前記電子素子が配置されており、
    前記貫通孔は、貫通孔内面を有し、
    前記導電層は、前記貫通孔内面を介して前記素子配置用凹部から前記裏面にわたって、形成されている、電子装置。
  2. 前記素子配置用凹部は、前記厚さ方向のうちの一方である第1厚さ方向を向く素子配置用凹部底面を有し、
    前記素子配置用凹部底面には、前記電子素子が配置されている、請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記素子配置用凹部底面は、前記厚さ方向に直交する面である、請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記基板に形成された絶縁層を更に備え、前記絶縁層は、前記導電層と前記基板との間に介在している、請求項1ないし3のいずれかに記載の電子装置。
  5. 前記絶縁層は、SiO2あるいはSiNよりなる、請求項4に記載の電子装置。
  6. 前記絶縁層は、前記素子配置用凹部の内面に形成された凹部内面絶縁部を含む、請求項4または5に記載の電子装置。
  7. 前記絶縁層は、前記貫通孔の内面に形成された貫通孔内面絶縁部を含む、請求項6に記載の電子装置。
  8. 前記貫通孔は、前記主面側から前記裏面側に向かうほど断面寸法が大である、請求項7に記載の電子装置。
  9. 前記凹部内面絶縁部は、厚さ方向視において前記貫通孔の前記主面側端縁と位置する補助貫通孔を有する、請求項8に記載の電子装置。
  10. 前記補助貫通孔は、前記厚さ方向において断面形状が一定である、請求項9に記載の電子装置。
  11. 前記絶縁層は、前記補助貫通孔の内面に形成され、且つ前記貫通孔内面絶縁部に繋がる補助貫通孔内面絶縁部を含む、請求項10に記載の電子装置。
  12. 前記導電層は、前記素子配置用凹部において前記補助貫通孔を塞ぐ補助貫通孔封鎖部を含む、請求項9ないし11のいずれかに記載の電子装置。
  13. 前記導電層は、少なくとも一部が前記貫通孔内面絶縁部に形成されており、且つ前記補助貫通孔封鎖部と接する貫通孔内面導電部を含む、請求項12に記載の電子装置。
  14. 前記貫通孔は、前記主面側から前記裏面側に向かうほど断面寸法が小である、請求項7に記載の電子装置。
  15. 前記導電層は、前記素子配置用凹部に形成された複数の素子配置用凹部パッドと、前記裏面側に形成された複数の裏面側パッドと、前記複数の素子配置用凹部パッドおよび前記複数の裏面側パッドとを各別に導通させ、且つ前記貫通孔を通じて前記素子配置用凹部および前記裏面にわたって形成された複数の貫通孔内面導電部を含む、請求項7に記載の電子装置。
  16. 前記絶縁層は、裏面側絶縁部を含み、前記裏面側絶縁部の少なくとも一部は、前記基板の前記裏面に形成されている、請求項4に記載の電子装置。
  17. 少なくとも一部が前記裏面に形成された裏面側絶縁膜を更に備え、
    前記裏面側絶縁膜は、前記貫通孔内に形成された部位を有しており、
    前記導電層は、前記裏面側絶縁膜と前記基板との間に介在している、請求項16に記載の電子装置。
  18. 前記裏面に形成された裏面電極パッドを更に備え、
    前記裏面電極パッドは、前記導電層に接しており、且つ、前記電子素子に導通している、請求項17に記載の電子装置。
  19. 前記導電層は、シード層と、メッキ層と、を含み、前記シード層は、前記基板と前記メッキ層との間に介在している、請求項1ないし18のいずれかに記載の電子装置。
  20. 前記素子配置用凹部に充填され、前記電子素子を覆う封止樹脂部を更に備える、請求項1ないし19のいずれかに記載の電子装置。
  21. 前記貫通孔の個数は、複数である、請求項1ないし20のいずれかに記載の電子装置。
  22. 前記基板は、半導体材料の単結晶よりなる、請求項1ないし21のいずれかに記載の電子装置。
  23. 前記半導体材料は、Siである、請求項22に記載の電子装置。
  24. 前記主面および前記裏面は、前記基板の厚さ方向に直交し、且つ、平坦である、請求項23に記載の電子装置。
  25. 前記主面は、(100)面である、請求項24に記載の電子装置。
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