JP6483435B2 - 磁気検出装置 - Google Patents

磁気検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6483435B2
JP6483435B2 JP2014264392A JP2014264392A JP6483435B2 JP 6483435 B2 JP6483435 B2 JP 6483435B2 JP 2014264392 A JP2014264392 A JP 2014264392A JP 2014264392 A JP2014264392 A JP 2014264392A JP 6483435 B2 JP6483435 B2 JP 6483435B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection device
magnetic detection
magnetic
recess
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014264392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016125831A (ja
Inventor
勇 西村
勇 西村
保博 不破
保博 不破
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP2014264392A priority Critical patent/JP6483435B2/ja
Priority to US14/965,312 priority patent/US9983272B2/en
Publication of JP2016125831A publication Critical patent/JP2016125831A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6483435B2 publication Critical patent/JP6483435B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/063Magneto-impedance sensors; Nanocristallin sensors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/0052Manufacturing aspects; Manufacturing of single devices, i.e. of semiconductor magnetic sensor chips
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/035Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using superconductive devices
    • G01R33/0354SQUIDS

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)

Description

本発明は、磁気検出装置に関する。
方位を検知するための磁気検出装置として、磁気インピーダンス素子を用いた磁気検出装置が提案されている。磁気インピーダンス素子は、アモルファスなどからなるワイヤと、このワイヤを収容するコイルとを備えている。磁気インピーダンス素子は、このワイヤに高周波のパルス電流を流した際に、表皮効果によってインピーダンスが変化する磁気インピーダンス効果を利用する。さらに、特許文献1においては、磁気インピーダンス素子と磁気変向体とを組み合わせた構成が提案されている。磁気変向体は、ワイヤとは異なる方向の地磁気などの外部磁場を変向することにより、ワイヤに感応させる機能を果たす。これにより、1つの磁気インピーダンス素子によって2方向の磁気を検出することが可能となる。
しかしながら、磁気インピーダンス素子と磁気変向体とを備えた磁気検出装置の検出精度は、磁気インピーダンス素子と磁気変向体との相対的な位置関係に大きく依存する。すなわち、互いを可能な限り隣接して配置し、且つ位置ずれなどが極力生じないことが好ましい。また、磁気検出装置を、たとえば携帯型電話機などに搭載する用途が盛んであり、さらなる小型化が求められている。
再表2010/110456号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、小型化および高精度化を図ることが可能な磁気検出装置を提供することをその課題とする。
本発明によって提供される磁気検出装置は、磁気インピーダンス素子と磁場変向体とを備えた磁気検出装置であって、厚さ方向において互いに反対側を向く搭載面および裏面と、前記搭載面および前記裏面に到達し、且つ前記搭載面側から前記裏面側に向かうほど断面寸法が大となる貫通孔と、を有し、半導体材料よりなる基板をさらに備えており、前記磁気インピーダンス素子は、前記搭載面に搭載されており、前記貫通孔に前記磁場変向体が収容されていることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記基板は、前記裏面とは反対側を向く主面と、この主面から凹み、且つ素子配置用凹部底面を有する素子配置用凹部と、を更に有しており、前記搭載面は、前記素子配置用凹部底面である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記素子配置用凹部底面は、前記厚さ方向に直交する面である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記素子配置用凹部は、前記素子配置用凹部底面から起立する素子配置用凹部第1側面を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記素子配置用凹部第1側面は、前記厚さ方向に対して傾斜している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記素子配置用凹部は、前記素子配置用第1側面に繋がり、且つ前記素子配置用凹部底面と同じ側を向く素子配置用凹部中間面を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記磁気インピーダンス素子を用いた磁気検出制御を行う制御素子をさらに備えており、前記制御素子は、前記素子配置用凹部中間面に搭載されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記素子配置用凹部は、前記素子配置用凹部中間面から起立する素子配置用凹部第2側面を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記素子配置用凹部第2側面は、前記厚さ方向に対して傾斜している。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記素子配置用凹部は、前記厚さ方向視において矩形状である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記基板に形成された絶縁層と、この絶縁層上に形成され、且つ前記磁気インピーダンス素子および前記制御素子に導通する導電層とを更に備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記絶縁層は、SiO2あるいはSiNよりなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記絶縁層は、前記素子配置用凹部の内面に形成された凹部内面絶縁部を含む。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記導電層は、前記素子配置用凹部底面、前記素子配置用凹部第1側面、および前記素子配置用凹部中間面にわたって形成されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記導電層は、前記素子配置用凹部中間面、前記素子配置用凹部第2側面および前記主面にわたって形成されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記磁場変向体は、前記貫通孔の内部空間のすべてを埋めている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記磁場変向体は、軟磁性体からなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記軟磁性体は、パーマロイである。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記磁気インピーダンス素子は、1以上のワイヤと、このワイヤに対して絶縁されており、且つこのワイヤを収容する1以上のコイルと、を備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ワイヤは、前記搭載面に沿って配置されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、1つの前記ワイヤに対して、2つの前記コイルが、前記ワイヤの長手方向に離間して配置されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記磁気インピーダンス素子は、互いに平行に配置された2つの前記ワイヤを備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記磁気インピーダンス素子は、前記2つのワイヤの長手方向一方側部分に配置された1つの前記コイルと、前記2つのワイヤの長手方向他方側部分に配置された他の1つの前記コイルと、を備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記基板は、2つの前記貫通孔を有しており、前記2つの貫通孔に対応する、互いの検出方向が異なる2つの前記磁気インピーダンス素子を備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記2つの磁気インピーダンス素子は、1つの前記素子配置用凹部に配置されている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記基板は、半導体材料の単結晶よりなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記半導体材料は、Siである。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記搭載面および前記裏面は、前記基板の厚さ方向に直交し、且つ、平坦である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記搭載面および前記裏面は、(100)面である。
本発明によれば、前記搭載面側から前記裏面側に向かうほど断面寸法が大となる前記貫通孔に前記磁場変向体が収容されている。これにより、磁束は、前記磁場変向体のうち前記搭載面側の部分において密度が高められ、前記磁場変向体の端部から外部にかけて大きく広がるように変向される。これにより、前記基板の厚さ方向に沿う磁気、および当該方向と異なる前記磁気インピーダンス素子の検出方向における磁気を、より高精度に検出することができる。また、前記磁場変向体のうち前記搭載面側が小断面とされていることにより、これに対応して配置される前記磁気インピーダンス素子として、より小サイズのものを採用できる。したがって、前記磁気検出装置の小型化および高精度化を図ることができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係る磁気検出装置の一例を示す平面図である。 図1の磁気検出装置を示す要部平面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図1の磁気検出装置の基板を示す平面図である。 図1の磁気検出装置の磁気インピーダンス素子を示す要部平面図である。 図5のVI−VI線に沿断面図である。 図5のVII−VII線に沿断面図である。 図1の磁気検出装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の磁気検出装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の磁気検出装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の磁気検出装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の磁気検出装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の磁気検出装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の磁気検出装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の磁気検出装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の磁気検出装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の磁気検出装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の磁気検出装置の製造方法の一例を示す断面図である。 図1の磁気検出装置の磁気インピーダンス素子の他の例を示す要部平面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図3は、本発明に係る磁気検出装置の一例を示している。本実施形態の磁気検出装置A1は、基板1、絶縁層2、導電層3、主面側絶縁膜41、主面電極パッド51、封止樹脂部6、2つの磁気インピーダンス素子7、制御素子79および磁場変向体8を備えている。磁気検出装置A1は、たとえば携帯型電話機などに搭載されて、方位を検知するために用いられる。磁気検出装置A1は、たとえば平面視において一辺の長さが1.2〜1.4mm程度の矩形状である。
図1は、磁気検出装置A1を示す平面図である。図2は、絶縁層2、主面側絶縁膜41および主面電極パッド51を理解の便宜上省略した磁気検出装置A1を示す要部平面図である。図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。
基板1は、半導体材料の単結晶よりなる。本実施形態においては、基板1は、Si単結晶からなる。基板1の材質は、Siに限定されず、たとえば、SiCであってもよい。基板1の厚さは、たとえば、480μm程度である。基板1には、磁気インピーダンス素子7および制御素子79が配置されている。
基板1は、主面111と、裏面112と、を有する。なお、図4は、基板1を示す平面図である。
主面111は、厚さ方向の一方を向く。主面111は平坦である。主面111は厚さ方向に直交する。主面111は、(100)面、あるいは、(110)面である。本実施形態では、主面111は、(100)面である。
裏面112は、厚さ方向の他方を向く。すなわち、裏面112および主面111は互いに反対側を向く。裏面112は平坦である。裏面112は厚さ方向に直交する。
基板1には、素子配置用凹部14および2つの貫通孔19が形成されている。
素子配置用凹部14は、主面111から凹んでいる。素子配置用凹部14には、磁気インピーダンス素子7および制御素子79が配置されている。素子配置用凹部14の深さ(主面111と後述の素子配置用凹部底面142との、厚さ方向における離間寸法)は、たとえば、220μm程度である。素子配置用凹部14は、厚さ方向視において矩形状である。素子配置用凹部14の形状は、主面111として(100)面を採用したことに依存している。
素子配置用凹部14は、素子配置用凹部第1側面141、素子配置用凹部底面142、素子配置用凹部中間面143および素子配置用凹部第2側面144を有している。
素子配置用凹部底面142は、基板1の厚さ方向において主面111と同じ側を向く。素子配置用凹部底面142は、厚さ方向視において矩形状である。素子配置用凹部底面142には、磁気インピーダンス素子7が配置されている。素子配置用凹部底面142は、厚さ方向に直交する面である。
素子配置用凹部第1側面141は、素子配置用凹部底面142から起立する。素子配置用凹部第1側面141は、素子配置用凹部底面142につながっている。素子配置用凹部第1側面141は、厚さ方向に対し傾斜している。厚さ方向に直交する平面に対する素子配置用凹部第1側面141の角度は、55度である。これは、主面111として(100)面を採用したことに由来している。素子配置用凹部第1側面141は、4つの平坦面を有している。
素子配置用凹部中間面143は、素子配置用凹部底面142につながっている。素子配置用凹部中間面143は、厚さ方向において主面111と同じ側を向いている。素子配置用凹部中間面143は、厚さ方向視において互いに平行な2つの帯状部分を有し、平坦面である。
素子配置用凹部第2側面144は、素子配置用凹部中間面143から起立する。素子配置用凹部第2側面144は、主面111につながっている。素子配置用凹部第2側面144は、厚さ方向に対し傾斜している。厚さ方向に直交する平面に対する素子配置用凹部第2側面144の角度は、55度である。これは、主面111として(100)面を採用したことに由来している。素子配置用凹部第2側面144は、4つの平坦面を有している。なお、2つの素子配置用凹部第1側面141と2つの素子配置用凹部第2側面144とは、互いに連続である。
貫通孔19は、基板1における一部分を素子配置用凹部底面142から裏面112へと貫通している。本実施形態では、貫通孔19の個数は、2つであり、平面視矩形状とされた素子配置用凹部14の辺方向に沿って離間配置されている。貫通孔19の深さは、たとえば、260μm程度である。基板1の厚さ方向視における19の裏面112における開口寸法は、たとえば、420μm程度である。本実施形態では、貫通孔19は、厚さ方向視において、矩形状である。また、本実施形態においては、貫通孔19は、厚さ方向において主面111側から裏面112側に向かうほど断面寸法が大である。
貫通孔19は、貫通孔内面191を有する。
貫通孔内面191は、基板1の厚さ方向に対して傾斜している。貫通孔内面191は、4つの平坦面を有している。本実施形態では、貫通孔内面191は、素子配置用凹部底面142および裏面112につながっている。厚さ方向に直交する平面に対する貫通孔内面191の角度は、55度である。これは、主面111として(100)面を採用したことに由来している。
絶縁層2は、導電層3と基板1との間に介在している。絶縁層2の厚さは、たとえば0.1〜1.0μm程度である。絶縁層2は、たとえば、SiO2あるいはSiNよりなる。
絶縁層2は、凹部内面絶縁部21および主面側絶縁部27を有する。
凹部内面絶縁部21は、基板1の素子配置用凹部14に形成されている。本実施形態では、凹部内面絶縁部21は、素子配置用凹部第1側面141、素子配置用凹部底面142、素子配置用凹部中間面143および素子配置用凹部第2側面144のすべてに形成されている。凹部内面絶縁部21は、たとえば熱酸化によって形成されている。凹部内面絶縁部21は、たとえば、SiO2よりなる。
主面側絶縁部27は、基板1の主面111に形成されている。主面側絶縁部27は、凹部内面絶縁部21と同様に、たとえば、SiO2よりなる。
導電層3は、磁気インピーダンス素子7および制御素子79に導通する。導電層3は、磁気インピーダンス素子7および制御素子79に入出力する電流経路を構成するためのものである。導電層3は、素子配置用凹部第1側面141、素子配置用凹部底面142、素子配置用凹部中間面143、素子配置用凹部第2側面144および主面111に形成されている。
導電層3は、たとえばシード層およびメッキ層を含む。
シード層は、所望のメッキ層を形成するためのいわゆる下地層である。シード層は、基板1とメッキ層との間に介在している。シード層は、たとえばCuよりなる。シード層は、たとえばスパッタリングによって形成される。シード層の厚さは、たとえば、1μm以下である。
メッキ層は、シード層を利用した電解めっきによって形成される。メッキ層は、たとえばCuあるいはTi、Ni、Cuなどが積層された層よりなる。メッキ層の厚さは、たとえば3〜10μm程度である。メッキ層の厚さは、シード層の厚さよりも厚い。
導電層3は、素子配置用凹部パッド33および主面側パッド34を含む。
素子配置用凹部パッド33は、素子配置用凹部14に形成されており、特に素子配置用凹部底面142に形成されたものを含む。また、素子配置用凹部パッド33は、素子配置用凹部中間面143に形成されたものを含んでいてもよい。素子配置用凹部底面142に形成された素子配置用凹部パッド33は、磁気インピーダンス素子7を素子配置用凹部底面142に搭載するために用いられる。素子配置用凹部中間面143に形成された素子配置用凹部パッド33は、制御素子79を素子配置用凹部中間面143に搭載するために用いられる。
主面側パッド34は、主面111に形成されており、主面電極パッド51を設けるために用いられるものである。本実施形態においては、複数の主面側パッド34が、平面視矩形状とされた素子配置用凹部14の2辺に沿って配置されている。
また、導電層3は、素子配置用凹部パッド33および主面側パッド34を適宜導通させるための帯状部分を含んでいる。
主面側絶縁膜41は、主面111に形成されている。主面側絶縁膜41と基板1との間に導電層3が介在している。主面側絶縁膜41は、たとえばSiNよりなる。主面側絶縁膜41は、たとえば、CVDによって形成されている。また、主面側絶縁膜41には、貫通孔411が形成されている。貫通孔411は、主面側絶縁膜41を厚さ方向に貫通しており、平面視において導電層3の主面側パッド34と重なっている。
主面電極パッド51は、主面側絶縁膜41上に形成されており、平面視において主面111および素子配置用凹部14に重なる位置に配置されている。主面電極パッド51は、貫通孔411を通して導電層3の主面側パッド34に接している。また、主面電極パッド51は、制御素子79に導通している。主面電極パッド51は、たとえば基板1に近い順に、Ni層、Pd層、およびAu層が積層された構造となっている。本実施形態では、主面電極パッド51は矩形状である。
封止樹脂部6は、素子配置用凹部14に充填され、磁気インピーダンス素子7および制御素子79を覆っている。封止樹脂部6は、第1封止樹脂部61および第2封止樹脂部62を含む。第1封止樹脂部61は、磁気インピーダンス素子7を覆っており、素子配置用凹部底面142および素子配置用凹部第1側面141によって囲まれた空間に充填されている。第2封止樹脂部62は、制御素子79を覆っており、素子配置用凹部中間面143および素子配置用凹部第2側面144によって囲まれた空間に充填されている。封止樹脂部6の材質としては、たとえばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリベンゾオキサゾール(PBO)樹脂、および、シリコーン樹脂が挙げられる。封止樹脂部6は、透光性樹脂または非透光性樹脂のいずれであってもよいが、本実施形態においては、非透光性樹脂が好ましい。
磁気インピーダンス素子7は、磁気インピーダンス効果を利用して磁気を検出する素子である。図2に示すように、磁気インピーダンス素子7は、平面視において貫通孔19と重なるように配置されており、本実施形態においては、互いの中心が略一致している。
図5は、磁気インピーダンス素子7を示す要部平面図である。図6は、図5のVI−VI線に沿う断面図である。図7は、図5のVII−VII線に沿う断面図である。
磁気インピーダンス素子7は、素子基板71、2つのワイヤ72、コイル731、コイル732、絶縁部74、絶縁膜75および複数の電極パッド76を備えている。
素子基板71は、磁気インピーダンス素子7の土台となるものであり、少なくとも表面が絶縁性を有する材質からなり、たとえば適所にSiO2などからなる絶縁層が設けられたSi基板である。本実施形態においては、素子基板71は、平面視矩形状である。素子基板71には、2つの溝部711が形成されている。溝部711は、互いに平行に延びており、若干の隙間を隔てて隣り合うように配置されている。また、本実施形態においては、2つの溝部711は、素子基板71の対角線方向に延びている。
ワイヤ72は、磁気インピーダンス素子7による磁気の検出方向を決定するものである。ワイヤ72は、磁気に感応してインピーダンス変化や磁束量変化を生じる感磁体であり、本実施形態においては、たとえばアモルファスからなる。ワイヤ72は、たとえば断面円形状である。2つのワイヤ72は、素子基板71の2つの溝部711に各別に収容されている。
なお、図2に示すように、2つの磁気インピーダンス素子7のワイヤ72が延びる方向(検出方向)は、互いに異なっており、本実施形態においては、互いに直角である。
コイル731およびコイル732は、感磁体としてのワイヤ72の変化量を検出する検出手段である。コイル731は、2つのワイヤ72の長手方向における一方側を収容している。コイル732は、2つのワイヤ72の他方側を収容している。本実施形態においては、コイル731およびコイル732を形成するために、磁気インピーダンス素子7は、下層導電層734および上層導電層735からなる素子導電層73を備えている。また、平面視において、コイル731とコイル732との間に、基板1の貫通孔19の素子配置用凹部底面142への開口部が配置されている。
下層導電層734は、素子基板71の表面に形成された層である。上層導電層735は、その一部が下層導電層734の一部に接し、また他の一部が下層導電層734から離間して重なるように形成された層である。下層導電層734および上層導電層735は、たとえばCuからなるメッキ層である。
図6に示すように、コイル731およびコイル732においては、下層導電層734の複数の帯状部分と、上層導電層735の複数の帯状部分とが、各々の端部どうしが順次接していることにより、2つのワイヤ72を螺旋状に取り囲む形態が実現されている。また、図7に示すように、2つのワイヤ72の端部同士は、上層導電層735の一部によって接続されている。
絶縁部74は、溝部711に充填されており、ワイヤ72を覆うとともに、下層導電層734と上層導電層735との所望の部位同士を絶縁している。ワイヤ72は、たとえばSiO2またはSiNなどである。
また、磁気インピーダンス素子7は、複数のパッド部736を有している。複数のパッド部736は、素子導電層73の下層導電層734の一部によって形成されている。本実施形態においては、6つのパッド部736が設けられている。2つずつのパッド部736が、コイル731、コイル732および2つのワイヤ72にそれぞれ導通している。
絶縁膜75は、素子基板71の片面および素子導電層73のほとんどを覆っている。絶縁膜75は、絶縁性の材料からなる膜であり、たとえばSiO2またはSiNなどからなる。絶縁膜75には、複数の貫通孔751が形成されている。貫通孔751は、絶縁膜75を厚さ方向に貫通しており、平面視においてパッド部736と重なっている。これにより、複数のパッド部736の一部ずつが絶縁膜75から露出している。
複数の電極パッド76は、絶縁膜75上に設けられており、たとえばNiおよびAuが積層されたものである。各電極パッド76は、絶縁膜75の貫通孔751を通してパッド部736に導通している。複数の電極パッド76は、磁気検出装置A1において、素子配置用凹部底面142に配置された複数の素子配置用凹部パッド33に対して、たとえばハンダによって接合される。
磁場変向体8は、感磁体であるワイヤ72の検出方向とは異なる方向の磁場を変向することにより、ワイヤ72の検出方向およびこれと異なる方向の磁気の検出を磁気インピーダンス素子7に実現させるものである。磁場変向体8は、基板1の貫通孔19に収容されており、本実施形態においては、貫通孔19の内部すべてが磁場変向体8によって埋められている。磁場変向体8は、磁場変向体として機能させうる軟磁性体からなり、このましくはパーマロイからなる。貫通孔19は、磁場変向体8に収容されていることにより、四角錐形状とされている。本実施形態においては、磁場変向体8の図中上端と磁気インピーダンス素子7との距離は、20μm程度である。
磁場変向体8に対して図中上下方向に沿った磁場が存在する場合、磁場変向体8の内部において磁束密度が高められ、磁場変向体8の図中上方においては、磁束が広がるように変向される。磁気インピーダンス素子7の磁場に対する姿勢によって、磁場変向体8から広がる磁束の密度が変化する。この変化は、コイル731によって検出される磁気強度と、コイル732によって検出される磁気強度とのアンバランスとなって現れる。これを利用することにより、1つの磁気インピーダンス素子7によって2方向の磁気を検出することができる。
制御素子79は、2つの磁気インピーダンス素子7を用いた磁気検出制御を行う素子である。すなわち、制御素子79は、各磁気インピーダンス素子7のワイヤ72への高周波のパルス電流の通電や、コイル731およびコイル732における起電圧の検出、などの処理を行う。本実施形態においては、制御素子79は、いわゆるASIC(Application Specific Integrated Circuit)素子である。
次に、磁気検出装置A1の製造方法の一例について、図8〜図18を参照しつつ、以下に説明する。
まず、図8に示すように基板1を用意する。基板1は、半導体材料の単結晶からなり、本実施形態においては、Si単結晶からなる。基板1の厚さは、たとえば480μm程度である。基板1は、上述した磁気検出装置A1の基板1を複数個得ることのできるサイズである。すなわち、以降の製造工程においては、複数の磁気検出装置A1を一括して製造する手法を前提としている。1つの磁気検出装置A1を製造する方法であっても構わないが、工業上の効率を考慮すると、複数の磁気検出装置A1を一括して製造する手法が現実的である。なお、図8に示す基板1は、磁気検出装置A1における基板1とは厳密には異なるが、理解の便宜上、いずれの基板についても、基板1として表すものとする。
基板1は、互いに反対側を向く主面111および裏面112を有している。本実施形態においては、主面111として結晶方位が(100)である面、すなわち(100)面を採用する。
次いで、図9に示すように、貫通孔19を形成する。この工程は、たとえば、裏面112をたとえば酸化させることによりSiO2からなるマスク層を形成する。このマスク層の厚さは、たとえば0.7〜1.0μm程度である。
次いで、前記マスク層に対してたとえばエッチングによるパターニングを行う。これにより、前記マスク層にたとえば矩形状の開口を形成する。この開口の形状および大きさは、最終的に得ようとする貫通孔19の形状および大きさに応じて設定する。
次いで、基板1に対して、たとえばKOHを用いた異方性エッチングによって行う。この際、主面111は、エッチングされない酸化膜などによって保護しておく。KOHは、Si単結晶に対して良好な異方性エッチングを実現しうるアルカリエッチング溶液の一例である。これにより、基板1には、貫通孔19が形成される。この貫通孔19は、底面および貫通孔内面191を有する。前記底面は、厚さ方向に対して直角である。貫通孔内面191が厚さ方向に直交する平面に対してなす角度は、55°程度となる。
次いで、図10に示すように、磁場変向体8を形成する。磁場変向体8の形成は、たとえば軟磁性体としてのパーマロイを含むペーストを用意し、このペーストをスキージなどを用いて貫通孔19内に塗りこむ。この際、貫通孔19の内部すべてを前記ペーストによって埋めることが好ましい。そして、基板1とともに前記ペーストを焼成することにより、貫通孔19に収容された磁場変向体8が得られる。
次いで、主面111をたとえば酸化させることによりSiO2からなるマスク層を形成する。このマスク層の厚さは、たとえば0.7〜1.0μm程度である。
次いで、前記マスク層に対してたとえばエッチングによるパターニングを行う。これにより、前記マスク層にたとえば矩形状の開口を形成する。この開口の形状および大きさは、最終的に得ようとする素子配置用凹部14の形状および大きさに応じて設定する。
次いで、基板1に対して、たとえばKOHを用いた異方性エッチングによって行う。KOHは、Si単結晶に対して良好な異方性エッチングを実現しうるアルカリエッチング溶液の一例である。これにより、基板1には、凹部が形成される。この凹部は、底面および側面を有する。前記底面は、厚さ方向に対して直角である。前記側面が厚さ方向に直交する平面に対してなす角度は、55°程度となる。
次いで、前記マスク層の開口を拡大する。続いて、上述したKOHを用いた異方性エッチングによって行う。そして、前記マスク層を除去する。この2段階のエッチングを行うことにより、図11に示す素子配置用凹部14が形成される。素子配置用凹部14は、素子配置用凹部第1側面141、素子配置用凹部底面142、素子配置用凹部中間面143および素子配置用凹部第2側面144を有しており、主面111から凹んでいる。素子配置用凹部14は、厚さ方向視矩形状である。
次いで、図12に示すように、熱酸化させることにより、主面111、素子配置用凹部第1側面141、素子配置用凹部底面142、素子配置用凹部中間面143および素子配置用凹部第2側面144に、絶縁層2を形成する。この絶縁層2は、上述した凹部内面絶縁部21および主面側絶縁部27となる。
次いで、図13に示すように、導電層3を形成する。導電層3の形成は、シード層およびメッキ層の形成を含む。シード層は、たとえばCuを用いたスパッタリングを行った後にパターニングを施すことにより、形成される。メッキ層の形成は、たとえばシード層を利用した電解メッキによって行う。この結果、たとえばCuあるいはTi、Ni、Cuなどが積層された層からなるメッキ層が得られる。シード層およびメッキ層は、積層されることにより導電層3をなす。この際、導電層3は、たとえば素子配置用凹部パッド33および主面側パッド34を含む形状とされている。
次いで、図14に示すように、磁気インピーダンス素子7を素子配置用凹部14に配置する。より具体的には、磁気インピーダンス素子7を素子配置用凹部底面142に搭載する。磁気インピーダンス素子7には、たとえばはんだボールを形成しておく。はんだボールには、フラックスを塗布しておく。このフラックスの粘着性を利用して、磁気インピーダンス素子7を素子配置用凹部底面142の素子配置用凹部パッド33に載置する。そして、リフロー炉によって上記はんだボールを溶融させた後に硬化させることにより、磁気インピーダンス素子7の配置が完了する。はんだボールを形成する手法の他に、導電層3の素子配置用凹部パッド33にはんだペーストを塗布しておく手法を採用してもよい。
次いで、図15に示すように、第1封止樹脂部61を形成する。第1封止樹脂部61の形成は、たとえば浸透性に優れるとともに、感光することによって硬化する樹脂材料を素子配置用凹部底面142および素子配置用凹部第1側面141に囲まれた空間に磁気インピーダンス素子7を覆うように充填し、これを硬化させることによって行う。
次いで、図16に示すように、制御素子79を素子配置用凹部14に配置する。より具体的には、制御素子79を素子配置用凹部中間面143に搭載する。制御素子79には、たとえばはんだボールを形成しておく。はんだボールには、フラックスを塗布しておく。このフラックスの粘着性を利用して、素子配置用凹部中間面143の素子配置用凹部パッド33に制御素子79を載置する。そして、リフロー炉によって上記はんだボールを溶融させた後に硬化させることにより、制御素子79の配置が完了する。はんだボールを形成する手法の他に、導電層3の素子配置用凹部パッド33にはんだペーストを塗布しておく手法を採用してもよい。
次いで、図17に示すように、第2封止樹脂部62を形成する。第2封止樹脂部62の形成は、たとえば浸透性に優れるとともに、感光することによって硬化する樹脂材料を素子配置用凹部中間面143および素子配置用凹部第2側面144に囲まれた空間に制御素子79を覆うように充填し、これを硬化させることによって行う。
次いで、図18に示すように、主面側絶縁膜41を形成する。主面側絶縁膜41は、たとえばSiNを用いたCVDを行った後にパターニングを施すことにより、形成される。この際、主面側絶縁膜41に貫通孔411を形成しておく。
この後は、主面電極パッド51を形成する。主面電極パッド51は、たとえばNi,Pd,Auなどの金属を無電解めっきすることにより形成される。
そして、基板1をたとえばダイサーによって切断するこれにより、図1〜図3に示した磁気検出装置A1が得られる。
なお、磁場変向体8は、上述した手法の他に、たとえばメッキによって形成してもよい。パーマロイを含む前記ペーストを焼成する場合は、焼成温度が高いため、焼成の後に磁気インピーダンス素子7や制御素子79を搭載している。メッキによる場合は、磁気インピーダンス素子7および制御素子79と搭載した後に磁場変向体8を形成することも可能である。
次に、磁気検出装置A1の作用について説明する。
本実施形態によれば、素子配置用凹部底面142側から裏面112側に向かうほど断面寸法が大となる貫通孔19に磁場変向体8が収容されている。これにより、磁束は、磁場変向体8のうち素子配置用凹部底面142側の部分において密度が高められ、磁場変向体8の端部から外部にかけて大きく広がるように変向される。これにより、基板1の厚さ方向に沿う磁気、および当該方向と異なるワイヤ72が延びる方向における磁気を、より高精度に検出することができる。また、磁場変向体8のうち素子配置用凹部底面142側が小断面とされていることにより、これに対応して配置される磁気インピーダンス素子7として、より小サイズのものを採用できる。したがって、磁気検出装置A1の小型化および高精度化を図ることができる。
磁気インピーダンス素子7と制御素子79とを積層するように、素子配置用凹部14に収容することにより、基板1の厚さ方向における磁気検出装置A1のサイズを縮小することができる。
Siからなる基板1を用い、主面111および裏面112として(100)面を選択することにより、素子配置用凹部第1側面141、素子配置用凹部第2側面144および貫通孔内面191を顕著に平滑な面とすることができる。これは、素子配置用凹部第1側面141および素子配置用凹部第2側面144に導電層3を適切に形成可能であるという利点がある。また、磁場変向体8を所望の整った角錐形状に仕上げるのに適している。磁場変向体8の形状が正確であるほど、磁気インピーダンス素子7との位置決めが正確となり、磁気検出装置A1の高精度化に好ましい。
1つの素子配置用凹部14に2つの磁気インピーダンス素子7を収容することは、磁気検出装置A1の小型化に好適であり、かつ1つの磁気検出装置A1で3方向の磁気を検出することができる。
図19は、磁気検出装置A1に用いられる磁気インピーダンス素子7の変形例を示している。同図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
本変形例においては、磁気インピーダンス素子7は、1つのワイヤ72を備えている。ワイヤ72の一方側部分は、コイル731に収容されており、他方側部分は、コイル732に収容されている。本変形例においても、磁気インピーダンス素子7は、6つのパッド部736および6つの電極パッド76を備えている。
このような変形例によっても、磁気検出装置A1の小型化と高精度化とを図ることができる。
本発明に係る磁気検出装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る磁気検出装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1 磁気検出装置
1 基板
111 主面
112 裏面
14 素子配置用凹部
142 素子配置用凹部底面
141 素子配置用凹部第1側面
143 素子配置用凹部中間面
144 素子配置用凹部第2側面
19 貫通孔
191 貫通孔内面
2 絶縁層
21 凹部内面絶縁部
27 主面側絶縁部
3 導電層
31 シード層
32 メッキ層
33 素子配置用凹部パッド
34 主面側パッド
41 主面側絶縁膜
411 貫通孔
51 主面電極パッド
6 封止樹脂部
61 第1封止樹脂部
62 第2封止樹脂部
7 磁気インピーダンス素子
71 素子基板
711 溝部
72 ワイヤ
731 コイル
732 コイル
74 絶縁部
73 素子導電層
734 下層導電層
735 上層導電層
736 パッド部
75 絶縁膜
751 貫通孔
76 電極パッド
79 制御素子
8 磁場変向体

Claims (27)

  1. 磁気インピーダンス素子と磁場変向体とを備えた磁気検出装置であって、
    厚さ方向において互いに反対側を向く搭載面および裏面と、前記搭載面および前記裏面に到達し、且つ前記搭載面側から前記裏面側に向かうほど断面寸法が大となる貫通孔と、を有し、半導体材料よりなる基板をさらに備えており、
    前記磁気インピーダンス素子は、前記搭載面に搭載されており、
    前記貫通孔に前記磁場変向体が収容されており、
    前記基板は、前記裏面とは反対側を向く主面と、この主面から凹み、且つ素子配置用凹部底面を有する素子配置用凹部と、を更に有しており、
    前記搭載面は、前記素子配置用凹部底面であり、
    前記基板は、2つの前記貫通孔を有しており、
    前記2つの貫通孔に対応する、互いの検出方向が異なる2つの前記磁気インピーダンス素子を備えることを特徴とする、磁気検出装置。
  2. 前記素子配置用凹部底面は、前記厚さ方向に直交する面である、請求項に記載の磁気検出装置。
  3. 前記素子配置用凹部は、前記素子配置用凹部底面から起立する素子配置用凹部第1側面を有する、請求項に記載の磁気検出装置。
  4. 前記素子配置用凹部第1側面は、前記厚さ方向に対して傾斜している、請求項に記載の磁気検出装置。
  5. 前記素子配置用凹部は、前記素子配置用凹部第1側面に繋がり、且つ前記素子配置用凹部底面と同じ側を向く素子配置用凹部中間面を有する、請求項に記載の磁気検出装置。
  6. 前記磁気インピーダンス素子を用いた磁気検出制御を行う制御素子をさらに備えており、
    前記制御素子は、前記素子配置用凹部中間面に搭載されている、請求項に記載の磁気検出装置。
  7. 前記素子配置用凹部は、前記素子配置用凹部中間面から起立する素子配置用凹部第2側面を有する、請求項に記載の磁気検出装置。
  8. 前記素子配置用凹部第2側面は、前記厚さ方向に対して傾斜している、請求項に記載の磁気検出装置。
  9. 前記素子配置用凹部は、前記厚さ方向視において矩形状である、請求項7または8のいずれかに記載の磁気検出装置。
  10. 前記基板に形成された絶縁層と、この絶縁層上に形成され、且つ前記磁気インピーダンス素子および前記制御素子に導通する導電層とを更に備える、請求項に記載の磁気検出装置。
  11. 前記絶縁層は、SiO2あるいはSiNよりなる、請求項10に記載の磁気検出装置。
  12. 前記絶縁層は、前記素子配置用凹部の内面に形成された凹部内面絶縁部を含む、請求項10または11に記載の磁気検出装置。
  13. 前記導電層は、前記素子配置用凹部底面、前記素子配置用凹部第1側面、および前記素子配置用凹部中間面にわたって形成されている、請求項10ないし12のいずれかに記載
    の磁気検出装置。
  14. 前記導電層は、前記素子配置用凹部中間面、前記素子配置用凹部第2側面および前記主面にわたって形成されている、請求項13に記載の磁気検出装置。
  15. 前記磁場変向体は、前記貫通孔の内部空間のすべてを埋めている、請求項ないし14のいずれかに記載の磁気検出装置。
  16. 前記磁場変向体は、軟磁性体からなる、請求項15に記載の磁気検出装置。
  17. 前記軟磁性体は、パーマロイである、請求項16に記載の磁気検出装置。
  18. 前記磁気インピーダンス素子は、1以上のワイヤと、このワイヤに対して絶縁されており、且つこのワイヤに収容された1以上のコイルと、を備える、請求項ないし17のいずれかに記載の磁気検出装置。
  19. 前記ワイヤは、前記搭載面に沿って配置されている、請求項18に記載の磁気検出装置。
  20. 1つの前記ワイヤに対して、2つの前記コイルが、前記ワイヤの長手方向に離間して配置されている、請求項18または19に記載の磁気検出装置。
  21. 前記磁気インピーダンス素子は、互いに平行に配置された2つの前記ワイヤを備える、請求項18ないし20のいずれかに記載の磁気検出装置。
  22. 前記磁気インピーダンス素子は、前記2つのワイヤの長手方向一方側部分に配置された1つの前記コイルと、前記2つのワイヤの長手方向他方側部分に配置された他の1つの前記コイルと、を備える、請求項21に記載の磁気検出装置。
  23. 前記2つの磁気インピーダンス素子は、1つの前記素子配置用凹部に配置されている、請求項1ないし22のいずれかに記載の磁気検出装置。
  24. 前記基板は、半導体材料の単結晶よりなる、請求項ないし23のいずれかに記載の磁気検出装置。
  25. 前記半導体材料は、Siである、請求項24に記載の磁気検出装置。
  26. 前記搭載面および前記裏面は、前記基板の厚さ方向に直交し、且つ、平坦である、請求項25に記載の磁気検出装置。
  27. 前記搭載面および前記裏面は、(100)面である、請求項26に記載の磁気検出装置。
JP2014264392A 2014-12-26 2014-12-26 磁気検出装置 Expired - Fee Related JP6483435B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014264392A JP6483435B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 磁気検出装置
US14/965,312 US9983272B2 (en) 2014-12-26 2015-12-10 Magnetism detection device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014264392A JP6483435B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 磁気検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016125831A JP2016125831A (ja) 2016-07-11
JP6483435B2 true JP6483435B2 (ja) 2019-03-13

Family

ID=56163867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014264392A Expired - Fee Related JP6483435B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 磁気検出装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9983272B2 (ja)
JP (1) JP6483435B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6021238B1 (ja) * 2015-10-11 2016-11-09 マグネデザイン株式会社 グラジオセンサ素子およびグラジオセンサ
JP6583208B2 (ja) * 2016-10-14 2019-10-02 株式会社デンソー 磁気検出素子
JP6864413B2 (ja) * 2017-06-05 2021-04-28 朝日インテック株式会社 Gsrセンサ素子

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005159273A (ja) * 2003-05-27 2005-06-16 Matsushita Electric Works Ltd 磁電変換素子、磁気検出装置及び地磁気センサ
US7509748B2 (en) * 2006-09-01 2009-03-31 Seagate Technology Llc Magnetic MEMS sensors
WO2010097932A1 (ja) * 2009-02-27 2010-09-02 愛知製鋼株式会社 マグネトインピーダンスセンサ素子及びその製造方法
WO2010110456A1 (ja) * 2009-03-26 2010-09-30 愛知製鋼株式会社 磁気検出装置
JP5110142B2 (ja) * 2010-10-01 2012-12-26 愛知製鋼株式会社 マグネトインピーダンスセンサ素子及びその製造方法
JP5429717B2 (ja) * 2011-03-07 2014-02-26 国立大学法人名古屋大学 磁気検出装置
JP2014209091A (ja) * 2013-03-25 2014-11-06 ローム株式会社 半導体装置
US20160116551A1 (en) * 2013-08-20 2016-04-28 Magnedesign Corporation Magneto-impedance sensor element with electromagnetic coil and magneto-impedance sensor with electromagnetic coil
JP6222351B2 (ja) * 2014-05-09 2017-11-01 愛知製鋼株式会社 磁気検出装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US9983272B2 (en) 2018-05-29
US20160187433A1 (en) 2016-06-30
JP2016125831A (ja) 2016-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6606331B2 (ja) 電子装置
JP5831498B2 (ja) コイル部品およびその製造方法
JP6716865B2 (ja) コイル部品
JP6983527B2 (ja) 電流検出用抵抗器
TWI236759B (en) Semiconductor device, and laminated semiconductor device
JP6760235B2 (ja) インダクタ
JP2014179476A (ja) モジュールおよびその製造方法
JP6716867B2 (ja) コイル部品およびその製造方法
JP6716866B2 (ja) コイル部品
JP6483435B2 (ja) 磁気検出装置
US10321582B2 (en) Method of manufacturing wiring board and wiring board
US20160148919A1 (en) Semiconductor device
KR20160140391A (ko) 코일 부품
JP6533066B2 (ja) 電子装置
JP2016157901A (ja) 電子装置
JP2002313995A (ja) ランドグリッドアレイ型半導体装置およびその実装方法
US20160079216A1 (en) Semiconductor device, and method for manufacturing semiconductor device
JPH0425038A (ja) 半導体装置およびその製造方法ならびに半導体装置を用いた電子回路装置
JP2016006846A (ja) 配線基板および電子装置
JP2017117995A (ja) 電子装置
JP6730495B2 (ja) 電子装置
US20170284881A1 (en) Electronic part
JP2012134397A (ja) 光学デバイスモジュール
JP2010056506A (ja) 電子装置の実装構造
JP2016100555A (ja) 電子装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6483435

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees