JP2016155212A - ロボット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接点を増やさずに接点における接触状態の判定を可能とし、小型化かつコストダウンを図る。【解決手段】接点423,424がハンド本体に設けられている。ツール本体がハンド本体に装着されたときに接点423,424にそれぞれ接触する接点523,524が、ツール本体に設けられている。接点523,524の電圧を検出する電圧検出回路535が、ツール本体に設けられている。制御回路101は、電圧検出回路535により検出された電圧の値を用いて、接点423,424と接点523,524との接触状態を判定する。【選択図】図2

Description

本発明は、ツール本体がハンド本体に装着されるロボット装置に関する。
現在、工場の生産装置にロボットを適用し、ロボットを用いて部品の搬送や組立を行っている。この種のロボットは、多軸多関節のロボットアーム(アーム)や直行型のアームの先端に、電動のロボットハンド(ハンド)が取り付けられて構成されている。
多品種少量生産のため、複数の作業を1台のロボットで行う必要があり、そのための方法として、ハンドでは行うことが困難な作業を行うことが可能な電動のツールをハンドに把持させて、ツールで作業を行わせることがある。ツールは、例えば小さいワークや薄いワークを搬送または組付けを行うピンセットツールや、吸着してワークを取得する吸着ツールである。
ツールへの電力供給や信号の送信は、ハンドがツールを把持したときにハンドの接点とツールの接点とを電気的に接続することにより可能となる。このように、電力と信号の供給をハンドから行うことで、ツールを駆動することができる。
しかしながら、ハンドの接点と、ツールの接点との接続部分は、接触不良や経年劣化などによって、接点抵抗が上昇し、電圧降下が大きくなり、十分な電力供給と信号伝達ができなくなることがあった。
これに対し、接点の接続部分の接触不良や経年劣化による装置の停止を回避するために、接点の接点抵抗を検出する方法が提案されている(特許文献1)。
特許文献1の方法では、本体側の接点と負荷側の接点との接触抵抗を測定するために、本体側の接点に基準抵抗を直列接続し、本体側に測定用接点、負荷側に測定用接点をそれぞれ設け、負荷側で接点と測定用接点とを短絡している。そして、本体側に配置した検出部で、基準抵抗に生じる電位差と、本体側の接点、負荷側の接点、負荷側の測定用接点及び本体側の接点の直列回路に生じる電位差とを検出し、これら検出結果に基づいて接触抵抗を把握している。
特開2007−298288号公報
しかし、特許文献1の構成をハンド及びツールを有するロボット装置に適用することも考えられるが、ハンド及びツールは、それぞれ複数の接点を有しているため、各接点に対してそれぞれ測定用接点を増やす必要があった。そして、接点の数を増やす必要があるので、ハンド及びツールが大型化し、また部品点数が増えるためコストアップとなっていた。
そこで、本発明は、接点を増やさずに接点における接触状態の判定を可能とし、小型化かつコストダウンを図ることを目的とする。
本発明のロボット装置は、ハンド本体と、前記ハンド本体に設けられ、電圧が印加されるハンド側接点と、前記ハンド本体に着脱可能なツール本体と、前記ツール本体に設けられ、前記ツール本体が前記ハンド本体に装着されたときに前記ハンド側接点に接触するツール側接点と、前記ツール本体に設けられ、前記ツール側接点の電圧を検出するツール側電圧検出部と、前記ツール側電圧検出部により検出された電圧の値を用いて、前記ハンド側接点と前記ツール側接点との接触状態を判定する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、接点の数を増やすことなく、接点における接触状態を判定できるため、小型化かつコストダウンすることが可能となる。
第1実施形態に係るロボット装置を示す説明図である。 第1実施形態に係るロボット装置の統括制御装置、ハンド及びツールを示すブロック図である。 第1実施形態に係るロボット装置で接点の接触状態を判定する際のフローチャートである。 第1実施形態において経過時間と電圧の差分値との関係を示す模式図である。 第1実施形態に係るロボット装置におけるツールの解放時を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るロボット装置の統括制御装置、ハンド及びツールを示すブロック図である。 第2実施形態に係るロボット装置で接点の接触状態を判定する際のフローチャートである。 第2実施形態において経過時間と接触抵抗の値との関係を示す模式図である。 (a)は第2実施形態においてハンドによるツールの取得回数と、接触抵抗の値との関係を示すグラフである。(b)は(a)の一部区間を拡大したグラフである。 第3実施形態においてツール停止時とツールによるワーク把持完了後の電源電流値の実験値を示すグラフである。 第4実施形態に係るロボット装置の統括制御装置、ハンド及びツールを示すブロック図である。 第5実施形態に係るロボット装置を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボット装置を示す説明図である。ロボット装置10は、ロボットアーム(以下「アーム」という)300及びロボットハンド(以下「ハンド」という)400を有するロボット200と、ハンド400に着脱可能なツール500と、これらを統括的に制御する統括制御装置100と、を備えている。
アーム300は、電動のロボットアームである。アーム300は、垂直多関節のロボットアームであり、6つの関節を有するロボットアーム、即ち6軸のロボットアームである。アーム300の基端301が架台900に固定されており、アーム300の先端302が自由端となっている。アーム300の先端302には、ハンド400が取り付けられている。アーム300の各関節を回転又は旋回させることで、ハンド400の位置及び姿勢を変更することができる。
架台900には、ハンド400から外されたツール500を支持するツール置き場600が載置されている。
ハンド400は、電動のロボットハンドである。ハンド400は、ハンド本体410と、複数の接点を有するハンド側接点ユニット420と、ハンド本体410を制御するための制御基板430と、を有する。
ハンド本体410は、ベース部401と、ベース部401に支持された複数の爪402と、複数の爪402を開閉方向(ベース部401のベース面に対して半径方向)に駆動する電動モータ(以下、「モータ」という)403と、を有する。爪402の数は、本実施形態では2本とするが、これに限定するものではなく、3本以上であってもよい。複数の爪402を開閉駆動することで、複数の爪402にワークやツール500を把持又は把持解放させることができる。
ハンド側接点ユニット420は、ハンド本体410、具体的にはベース部401に設けられている。モータ403は、例えばブラシレスDCモータ等のサーボモータである。モータ403及び制御基板430は、ベース部401の内部に設けられている。
ツール500は、電動のツールである。ツール500は、ツール本体510と、複数の接点を有するツール側接点ユニット520と、ツール本体510を制御するための制御基板530と、を有する。
ツール本体510は、ベース部501と、ベース部501に支持された複数の爪502と、複数の爪502を開閉方向(ベース部501のベース面に対して半径方向)に駆動する電動モータ(以下、「モータ」という)503と、を有する。爪502の数は、本実施形態では2本とするが、これに限定するものではなく、3本以上であってもよい。複数の爪502を開閉駆動することにより、複数の爪502にワークを把持又は把持解放させることができる。
ツール側接点ユニット520は、ツール本体510、具体的にはベース部501に設けられている。モータ503は、例えばブラシレスDCモータ等のサーボモータである。モータ503及び制御基板530は、ベース部501の内部に設けられている。
ハンド400(ハンド本体410)がツール500(ツール本体510)を把持又は把持解放することで、ツール500(ツール本体510)がハンド400(ハンド本体410)に着脱されることとなる。つまり、ツール本体510は、ハンド本体410に着脱可能となっている。
統括制御装置100とアーム300とは、アーム配線201によって接続されている。統括制御装置100は、電力と信号を、アーム配線201を介してアーム300に供給することで、アーム300の各軸を制御する。
統括制御装置100とハンド400とは、アーム300の内部に配置されたハンド配線202によって接続されている。統括制御装置100は、電力と信号を、ハンド配線202を介してハンド400に供給することで、ハンド400の爪402の開閉を制御する。
統括制御装置100がアーム300を移動させ、ツール置き場600に置かれているツール500をハンド400に把持させることで、ハンド側接点ユニット420の各接点とツール側接点ユニット520の各接点とが接触する。統括制御装置100は、ハンド400(ハンド配線202)を介して電力と信号をツール500に供給することで、ツール500の爪502の開閉を制御する。
ツール500は、ハンド400では難しい作業を行う役割を持つ。例えば、小さいワークや薄いワークを搬送または組付けを行うピンセットツールや、吸着してワークを取得する吸着ツールである。第1実施形態では、ツール500がピンセットツールである場合について説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係るロボット装置の統括制御装置、ハンド及びツールを示すブロック図である。図2には、ツール500(ツール本体510)がハンド400(ハンド本体410)に装着された状態、即ちツール500がハンド400に把持された状態を示している。
統括制御装置100は、制御部としてロボット装置全体を統括的に制御する制御回路101と、記憶部として各種データ(情報)を記憶するメモリ102と、電源部としてロボット装置全体に電力供給するための電源回路103と、を有する。また、統括制御装置100は、報知部として制御回路101の指令に従って画像を表示するモニタ104と、ツール本体510がハンド本体410に装着された回数をカウントするカウンタ105と、を有している。
電源回路103は、例えば商用電源の入力を受けて、一定の直流電圧(例えば24[V])を出力する。なお、電源部が、電源回路103である場合について説明するが、バッテリであってもよい。
ハンド400の制御基板430(図1参照)は、図2に示す、ハンド制御部であるハンド制御装置431、降圧回路432、電源スイッチ回路433、モータドライバ回路434、電圧検出回路435、信号スイッチ回路436及び放電回路437を有する。ツール500の制御基板530(図1参照)は、図2に示す、ツール制御部であるツール制御装置531、降圧回路532、モータドライバ回路534及び電圧検出回路535を有する。
ハンド側接点ユニット420は、複数(第1実施形態では4つ)の接点421〜424を有する。ツール側接点ユニット520は、複数(第1実施形態では4つ)の接点521〜524を有する。各接点421〜424は、ツール本体510がハンド本体410に装着されたときに、対応する各接点521〜524に接触する。これにより、各接点421〜424と各接点521〜524とが導通する。
統括制御装置100の電源回路103とハンド400の降圧回路432とは2つの電源線で接続されている。また、電源回路103とハンド側接点ユニット420の接点(ハンド側接点)423,424とは、電源スイッチ回路433を介して、2つの電源線443,444で接続されている。つまり、ハンド側接点ユニット420の接点423,424には、それぞれ電源線443,444が電気的に接続されている。
統括制御装置100の制御回路101とハンド制御装置431とは、2つの信号線で接続されている。これにより、制御回路101とハンド制御装置431とは信号線を介して互いに信号の送受信(通信)を行うことができる。
ハンド制御装置431とハンド側接点ユニット420の接点(ハンド側信号接点)441,442とは、信号スイッチ回路436を介して、2つの信号線441,442で接続されている。つまり、ハンド側接点ユニット420の接点421,422には、それぞれ信号線441,442が電気的に接続されている。
ツール側接点ユニット520の接点(ツール側接点)523,524と降圧回路532とは2つの電源線543,544で接続されている。つまり、ツール側接点ユニット520の接点523,524には、それぞれ電源線543,544が電気的に接続されている。
また、ツール側接点ユニット520の接点(ツール側信号接点)521,522とツール制御装置531とは2つの信号線541,542で接続されている。詳述すると、ツール側接点ユニット520の接点521,522には、それぞれ信号線541,542が電気的に接続されている。
第1実施形態では、2つの電源線のうち、一方には電源電位(例えば+24[V])が、他方にはグラウンド電位(例えば0[V])が印加される。また、2つの信号線のうち、一方にはポジティブ側(+)、他方にはネガティブ側(−)となる2つの信号が供給される。2つの信号の差分で差動信号となる。
ハンド400の降圧回路432は、電源回路103により印加された直流電圧を、ハンド制御装置431の動作に用いる制御電圧に降圧して、制御電圧をハンド制御装置431に印加する。また、降圧回路432は、電源回路103により印加された直流電圧を、モータドライバ回路434の動作に用いるモータ電圧に降圧して、モータ電圧をモータドライバ回路434に印加する。
ハンド制御装置431は、制御回路101からの動作信号の入力を受けてハンド本体410、具体的には爪402(即ちモータ403)の動作を制御する。
具体的には、動作信号の入力を受けたハンド制御装置431は、モータドライバ回路434に制御信号を出力してモータドライバ回路434を制御する。モータドライバ回路434は、降圧回路432により印加されたモータ電圧を制御信号に応じてPWM変調してモータ403に印加する。このようにして電源回路103がモータ403の回転に必要な電力をモータ403に供給して、ハンド制御装置431がモータ403の回転を制御する。モータ403は爪402に接続され、モータ403が回転することで爪402が開閉する。
モータ403にはエンコーダ(不図示)が接続されており、位置制御と、位置の差分値から速度制御とが可能になっている。また、モータ403の電流値を検出するモータ電流検出回路(不図示)がハンド本体410に設けられており、モータ403の電流制御が可能である。
ハンド制御装置431は、電源スイッチ回路433に制御信号を出力して電源スイッチ回路433のオン/オフを制御する。つまり、電源スイッチ回路433は、制御信号に応じて、接点423,424への電力の供給/非供給、換言すればツール500への電力の供給/非供給を制御する。
ハンド制御装置431は、信号スイッチ回路436に制御信号を出力して信号スイッチ回路436のオン/オフを制御する。つまり、信号スイッチ回路436は、制御信号に応じて、接点421,422への信号の供給/非供給、換言すればツール500への信号の供給/非供給を制御する。
ハンド400(ハンド本体410)を動作させる場合、ハンド制御装置431は、電源スイッチ回路433及び信号スイッチ回路436をいずれもオフに制御して、電力及び信号がツール500へ供給するのを遮断する。
これにより、ハンド制御装置431は、制御回路101から入力を受けた動作信号に従って、モータドライバ回路434を動作させ、モータ403の回転を制御する。これにより、ハンド制御装置431は、ハンド本体410(爪402)の動作を制御する。
ハンド400がツール500を把持した場合、即ちツール本体510がハンド本体410に装着された場合、ハンド側接点ユニット420の各接点421〜424とツール側接点ユニット520の各接点521〜524とが接触する。その後、ハンド制御装置431によって電源スイッチ回路433がオンされ、ツール500の降圧回路532に電力が供給される。
降圧回路532には、電源線443,444、接点423,424、接点523,524及び電源線543,544を介して電源回路103により直流電圧が印加される。降圧回路532は、電源回路103により印加された直流電圧を、ツール制御装置531の動作に用いる制御電圧に降圧して、制御電圧をツール制御装置531に印加する。
また、降圧回路532は、電源回路103により印加された直流電圧を、モータドライバ回路534の動作に用いるモータ電圧に降圧して、モータ電圧をモータドライバ回路534に印加する。
ハンド制御装置431は、電力供給後に信号スイッチ回路436をオンに制御する。これにより、ハンド制御装置431とツール制御装置531とは相互に信号の送受信(通信)を行うことが可能となる。ツール制御装置531は、ハンド制御装置431を介して制御回路101からの動作信号の入力を受けてツール本体510、具体的には爪502(即ちモータ503)の動作を制御する。
具体的には、動作信号の入力を受けたツール制御装置531は、モータドライバ回路534に制御信号を出力してモータドライバ回路534を制御する。モータドライバ回路534は、降圧回路532により印加されたモータ電圧を制御信号に応じてPWM変調してモータ503に印加する。このようにして電源回路103がモータ503の回転に必要な電力をモータ503に供給して、ツール制御装置531がモータ503の回転を制御する。モータ503は爪502に接続され、モータ503が回転することで爪502が開閉する。
ここで、仮に、常にハンド側接点ユニット420の接点423,424に電力が供給されると、ツール側接点ユニット520の接点523,524に接触する際に、アーク放電などの接点の劣化現象が起こる。同様に、仮に、常にハンド側接点ユニット420の接点421,422に信号が供給されると、ツール側接点ユニット520の接点521,522に接触する際に、アーク放電などの接点の劣化現象が起こる。
これに対し、第1実施形態では、ハンド400が、電源スイッチ回路433及び信号スイッチ回路436を有している。ハンド400がツール500を把持する際、即ちツール本体510がハンド本体410に装着される際、各スイッチ回路433,436はオフにされる。これにより、各接点ユニット420,520の各接点の劣化を抑制することができる。また、ワークや治具などがハンド側接点ユニット420に接触した際にワークや治具に電流が流れるのを防ぐことができる。
モータ503にはエンコーダ(不図示)が接続されており、位置制御と、位置の差分値から速度制御とが可能になっている。また、モータ503の電流値を検出するモータ電流検出回路(不図示)がツール本体510に設けられており、モータ503の電流制御が可能である。
ハンド側電圧検出部である電圧検出回路435は、ハンド本体410に設けられ、ツール側電圧検出部である電圧検出回路535は、ツール本体510に設けられている。
各接点ユニット420,520の各接点の経時劣化の度合いはほぼ同じであるため、第1実施形態では、ハンド側接点ユニット420の接点423,424と、ツール側接点ユニット520の接点523,524との接触状態を判定する。
そのため、第1実施形態では、電圧検出回路435は、2つの接点423,424の間の電圧(電位差)を検出する。具体的には、電源線443の任意の点(検出点)と電源線444の任意の点(検出点)との間の電圧を検出する。各検出点は、各電源線443,444における配線抵抗による電圧降下も考慮して、各接点423,424に近接しているのか好ましい。第1実施形態では、接点423が電源電位、接点424がグラウンド電位となるので、電圧検出回路435は、接点424に対する接点423の電圧を検出する。
電圧検出回路435により検出された電圧情報(電圧の値を示す信号)は、ハンド制御装置431を介して、統括制御装置100の制御回路101に出力される。
電圧検出回路535は、2つの接点523,524の間の電圧(電位差)を検出する。具体的には、電源線543の任意の点(検出点)と電源線544の任意の点(検出点)との間の電圧を検出する。各検出点は、各電源線543,544における配線抵抗による電圧降下も考慮して、各接点523,524に近接しているのか好ましい。第1実施形態では、接点523が電源電位、接点524がグラウンド電位となるので、電圧検出回路535は、接点524に対する接点523の電圧を検出する。
電圧検出回路535により検出された電圧情報(電圧の値を示す信号)は、ツール制御装置531、接点521,522、接点421,422及びハンド制御装置431を介して、統括制御装置100の制御回路101に出力される。
このようにして、統括制御装置100の制御回路101は、電圧検出回路435により検出された電圧の値、及び電圧検出回路535により検出された電圧の値を取得する。
図3は、本発明の第1実施形態に係るロボット装置で接点の接触状態を判定する際のフローチャートである。図3では、ハンド400がツール500を取得した後のイニシャライズ時に接点の接触状態を判定する。
まず、統括制御装置100の制御回路101は、アーム300を制御して、ハンド400がツール500に接触する位置にアーム300を動作させる(S11)。これにより、アーム300でハンド400を移動して、ハンド400をツール500に接触させる。
その後、ハンド400でツール500を把持する(S12)。つまり、制御回路101は、ハンド400のハンド制御装置431に複数の爪402を閉方向に移動するよう動作信号を送信する。ハンド制御装置431は、動作信号に従ってモータ403を回転させることで、複数の爪402を閉方向に移動させて、ハンド400にツール500を把持させる。
把持完了後に、ハンド400からツール500へ電力供給する(S13)。つまり、制御回路101は、電源スイッチ回路433及び信号スイッチ回路436がオンするよう、ハンド制御装置431に指令を送信する。この指令を受けたハンド制御装置431は、電源スイッチ回路433及び信号スイッチ回路436を順次オンさせる。これにより、ハンド400からツール500へ電力供給が可能となり、また、ハンド制御装置431とツール制御装置531との間で信号の送受信が可能な状態となる。
次に、信号スイッチ回路436がオンになった後、相互の信号のやり取りが可能かチェック(信号チェック)を行う(S14)。つまり、ハンド制御装置431とツール制御装置531との間で相互に通信ができているかの確認を行う。具体的には、ハンド制御装置431が、ツール制御装置531へ確認信号を送信し、この確認信号に対するツール制御装置531からの応答信号を受信したか否かを判断する。
正常な場合、ツール制御装置531からハンド制御装置431へ返信がある。異常がある場合は、ツール制御装置531から返信がない。つまり、通信ができれば、ツール制御装置531から返信(応答)があり、ツール500のイニシャライズを行う(S15)。ツール500のイニシャライズとは、モータ503と爪502の位置合わせや、モータ503のエンコーダ(不図示)のZ相検出などツール500を使用するために必要な事前動作のことをいう。
ステップS14の信号チェックで一定時間経過してもツール制御装置531から返信がない場合、ハンド制御装置431は統括制御装置100の制御回路101へエラーを示す信号を送信する。そして、エラーを示す信号を受けた制御回路101はユーザにアラートを発する(S21)。具体的には、制御回路101は、モニタ104にアラートを示す画像を表示させる。なお、ユーザに報知する報知部がモニタ104としたが、これに限定するものではなく、例えば報知部が不図示のスピーカであり、スピーカにアラートを示す音を出力させてもよい。
ツール制御装置531からの応答がないのは、ハンド側接点ユニット420とツール側接点ユニット520とが正常に接続されていない、または接点の接触部の劣化やゴミが挟まるなどが生じ、接触抵抗値がある限界値を超えているために起こる。ユーザは、アラートを受けることにより、メンテナンスを行うことができる。
ツール500のイニシャライズを行ったあと、ツール500の使用が可能な状態となるので、ハンド制御装置431は、ツール500の取得完了を統括制御装置100の制御回路101に送信する(S16)。
制御回路101は、アーム300の動作を制御することで、ツール500をワーク取得位置まで移動させる(S17)。アーム300を動作させることでツール500をワーク取得位置まで移動させる。
制御回路101がツール制御装置531に指令を送信し、ツール制御装置531がモータ503の電流制御により、ツール500でワークを把持完了させるまで、爪502を動作させる(S18)。把持完了は、接触センサ(不図示)を爪502に設けてツール制御装置531が接触センサ(不図示)の検知結果に基づいて判断してもよいし、ツール制御装置531がモータ503のエンコーダ(不図示)の値の変位に基づいて判断してもよい。
次に、統括制御装置100の制御回路101は、電圧検出回路435,535から所定のサンプリング間隔で電圧(電位差)の値を取得し、これらの検出結果を用いて、接点423,424と接点523,524との接触状態の判定を行う(S19)。
データのサンプリング時間は、例えば2[ms]であり、接触状態の判定に、1個のデータを用いてもよいし、複数個(例えば10個)のデータを平均化するなどして用いてもよい。
制御回路101は、ステップS19の接触状態がNGと判定した場合、ユーザにアラートを発する(S22)。具体的には、制御回路101は、モニタ104にアラートを示す画像を表示させる。なお、ユーザに報知する報知部がモニタ104としたが、これに限定するものではなく、例えば報知部が不図示のスピーカであり、スピーカにアラートを示す音を出力させてもよい。
制御回路101は、ステップS19の接触状態がOKと判定した場合、又はステップS22でアラートを発した場合、ワーク搬送やワーク組付け等の作業をロボット200に行わせる(S20)。
以下、接点同士の接触状態の判定方法について詳細に説明する。第1実施形態では、電圧検出回路435は、接点423,424間の電位差、即ち接点423に印加された+側の電源電位と接点424に印加された−側の電源電位(グラウンド電位)との電位差を検出する。また、電圧検出回路535は、接点523,524間の電位差、即ち接点523に印加された+側の電源電位と接点524に印加された−側の電源電位(グラウンド電位)との電位差を検出する。
ツール制御装置531は、ハンド制御装置431から電力と信号が供給されていないと動作しない。そのため、接点の接触状態の判定は、ツール500側へ電力と信号がハンド400側から供給されているときにのみ可能である。
制御回路101は、電圧検出回路435により検出された電圧の値と、電圧検出回路535により検出された電圧の値とを取得し、これら検出結果を用いて、接点423,424と接点523,524との接触状態を判定する。
具体的に説明すると、制御回路101は、接触状態の判定として、電圧検出回路435により検出された電圧の値と電圧検出回路535により検出された電圧の値との差分値が、予め設定された閾値(電圧閾値)を超えたか否かを判定する。差分値が閾値を超えていればNG、差分値が閾値を超えていなければOKである。ここで、閾値は、図2のメモリ102に予め記憶されたものである。
図4は、経過時間と電圧の差分値との関係を示す模式図である。図4に示すように、各接点ユニット420,520の接点は、メンテナンスを行わないと、経時劣化していき、接点同士の接触抵抗が増加するため、接点同士の接続部分にて生じる電圧降下が増加する。したがって、制御回路101は、電圧検出回路435により検出された電圧値から電圧検出回路535により検出された電圧値を差し引いた差分値が、閾値(電圧閾値)を超えたか否かを判定する。ここで、図4には、閾値のほか、閾値よりも大きい限界値を図示している。限界値は、通電不能又は通信不能に至る値であり、閾値は、限界値よりも低い値に設定しておくのが好ましい。
差分値が閾値を超えた場合には、例えば接点の清掃等のメンテナンスを行うよう注意喚起するアラートを発するだけであり(S22)、ロボット200の作業は停止させない。しかし、ステップS14でNGの場合は、通信不能となっているので、差分値は限界値を超えているはずであるため、ステップS21では、エラーを示すアラートを発し、且つロボット200の動作を停止させる。
例えば、閾値を2[V]に設定したとする。電圧検出回路435で例えば24[V]が検出され、電圧検出回路535で例えば21[V]が検出された場合、制御回路101は、差分値(24[V]−21[V]=3[V])を計算し、この計算結果が閾値2[V]を超えたか否かを判定する。この場合、閾値を超えているので(3[V]>2[V])、制御回路101は、モニタ104でアラートを発する。
なお、逆に、電圧検出回路535により検出された電圧値から電圧検出回路435により検出された電圧値を差し引く場合には、差分値はマイナスとなるので、閾値はマイナスの値に設定すればよい。そして、制御回路101は、差分値がマイナスの方向に閾値を超えたか否かを判定すればよい。
図5は、本発明の第1実施形態に係るロボット装置におけるツールの解放時を示すフローチャートである。
まず、アーム300を動作させることにより、ハンド400とツール500をツール置き場600の上方へ移動させる(S31)。その後、ハンド400側からツール500側への電力と信号の供給を停止させる(S32)。
ステップS32の処理を行うと同時にハンド400の放電回路437によって、ツール500の電位を0[V]にする(S33)。
ツール500の電位を0[V]にすることで、ハンド400からツール500が離れる際に、アーク放電などの接点の劣化現象が起こることを防ぐことができる。また、放電回路437によって、より早くツール500の電位を0[V]にでき、ツール500を解放するまでの時間を短縮できる。
ステップS33の後にハンド400からツール500を解放し(S34)、ツール解放作業の完了を、ツール制御装置531から統括制御装置100へ送信する(S35)。
以上、第1実施形態によれば、ツール本体510に設けた、電圧検出回路535により検出された電圧の値を用いて、接点423,424と接点523,524との接触状態を判定しているので、電圧検出用に接点数を増やす必要がない。したがって、ハンド側接点ユニット420及びツール側接点ユニット520を小型化できるので、ハンド400及びツール500を小型化でき、電圧検出用の接点を追加する必要がないので、ハンド400及びツール500のコストダウンを図ることができる。
また、第1実施形態によれば、電圧検出回路535により検出された電圧の値を示すデータ(信号)は、ツール本体510を動作させる動作信号の伝送路、即ち接点521,522及び接点421,422を通じて制御回路101に伝送される。したがって、電圧検出回路535により検出された電圧値を示す信号の伝送のために、接点を追加する必要がない。よって、ハンド側接点ユニット420及びツール側接点ユニット520を小型化できるので、ハンド400及びツール500を小型化でき、電圧検出用の接点を追加する必要がないので、ハンド400及びツール500のコストダウンを図ることができる。
第1実施形態では、統括制御装置100は、ハンド400によりツール500を取得した回数、即ちツール本体510がハンド本体410に装着された回数をカウントするカウンタ105(図2)を備えている。カウンタ105によるカウント値は、ユーザがメンテナンスを行った時にリセットする。
メンテナンス復帰できない接点の劣化を判別するために、閾値(カウント閾値)が予め設定されている。つまり、カウント閾値が、メモリ102に予め記憶されている。制御回路101は、差分値が閾値を超えたときのカウンタ105によるカウント値が、カウント閾値よりも小さいか否かを判定する。そして、制御回路101は、カウント値がカウント閾値よりも小さいと判定した場合、モニタ104にその旨の画像を表示させる。これにより、ユーザは、接点の交換時期がきたことを把握できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るロボット装置について説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係るロボット装置の統括制御装置、ハンド及びツールを示すブロック図である。なお、第2実施形態のロボット装置は、電流検出回路450を備えている点で、第1実施形態のロボット装置と構成が異なるが、それ以外は第1実施形態と同様の構成である。よって、第2実施形態において第1実施形態と同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態のロボット装置は、ハンド側接点ユニット420の接点423を通過する電流を検出する電流検出部としての電流検出回路450を更に備えている。
ここで、接点423を通過する電流とは、電源線443やツール側接点ユニット520の接点523、電源線543を通過する電流と同じである。更に、直流電流の復路である、グラウンド側の電源線、接点、接点、電源線についても、直流電流の往路、即ち接点423を通過する電流とほぼ同じ電流が流れる。
したがって、第2実施形態では、電流検出回路450は、電流検出が容易であり、且つ、検出結果を制御回路101に伝送するのが容易となるように、電源線443に設けられ、電源線443を通過する電流を検出するようにしている。即ち、第2実施形態では、ハンド400Aが電流検出回路450を有している。この電流検出回路450は、電源線444に設けられていてもよい。
なお、ツール500が電流検出回路450を有していてもよく、この場合は、電源線543又は電源線544を通過する電流を検出すればよい。また、電源回路103と電源スイッチ回路433との間に電流検出回路450を設けてもよく、この場合、統括制御装置100が電流検出回路450を有していてもよい。
電流検出回路450により検出された電流情報(電流の値を示す信号)は、ハンド制御装置431を介して、統括制御装置100の制御回路101に出力される。
図7は、本発明の第2実施形態に係るロボット装置で接点の接触状態を判定する際のフローチャートである。図7では、ハンド400Aがツール500を取得した後のイニシャライズ時に接点の接触状態を判定する。ステップS41〜S44,S47は、図3のステップS11〜S14,S21と同じであるため、説明を省略する。
ツール500のイニシャライズ時に、モータ503と爪502の位置合わせを行うが、位置合わせをモータ503の電流制御で行う。制御回路101は、爪502の付き当てが完了した後、電圧検出回路435,535で検出された電圧の値、及び電流検出回路450で検出された電流の値を用いて、接点423,424と接点523,524との接触状態を判定する(S45)。
制御回路101は、ステップS45の接触状態がNGと判定した場合、ユーザにアラートを発する(S48)。具体的には、制御回路101は、モニタ104にアラートを示す画像を表示させる。なお、ユーザに報知する報知部がモニタ104としたが、これに限定するものではなく、例えば報知部が不図示のスピーカであり、スピーカにアラートを示す音を出力させてもよい。
制御回路101は、ステップS45の接触状態がOKと判定した場合、又はステップS48でアラートを発した場合、ツール500の取得が完了する(S46)。
制御回路101は、ステップS45の接触状態の判定として、電圧検出回路435により検出された電圧の値と電圧検出回路535により検出された電圧の値との差分値、及び電流検出回路450により検出された電流の値から電気抵抗値を求める。
電圧の差分値は、接点423,424と接点523,524との間で降下した電圧の値である。したがって、電圧の差分値と電流の値とを用いてオームの法則により電気抵抗値、即ち接触抵抗値が求まる。そして、制御回路101は、接触抵抗値が、予め設定された閾値(抵抗閾値)を超えたか否かを判定する。接触抵抗値が閾値を超えていればNG、接触抵抗値が閾値を超えていなければOKである。ここで、閾値は、図6のメモリ102に予め記憶されたものである。
図8は、経過時間と接触抵抗の値との関係を示す模式図である。図8に示すように、各接点ユニット420,520の接点は、メンテナンスを行わないと、経時劣化していき、接点同士の接触抵抗の値が増加する。したがって、制御回路101は、電圧検出回路435により検出された電圧値から電圧検出回路535により検出された電圧値を差し引いた差分値と電流検出回路450により検出された電流値とを用いて、接触抵抗値を求める。そして、制御回路101は、接触抵抗の値が閾値(抵抗閾値)を超えたか否かを判定する。ここで、図8には、閾値のほか、閾値よりも大きい限界値を図示している。限界値は、通電不能又は通信不能に至る値であり、閾値は、限界値よりも低い値に設定しておくのが好ましい。
接点抵抗値が限界値を超えると、ハンド400Aとツール500との間で相互の通信が不能となる。ハンド400Aのハンド制御装置431が統括制御装置100の制御回路101へエラーを示す信号を送信し、制御回路101はロボット200の動作を停止させる。
接点抵抗値が閾値を超えていても限界値を超えていなければ、ハンド400Aとツール500で相互の通信は可能であるので、制御回路101は、電圧検出回路535から電圧情報を取得可能であり、接触抵抗値を算出することが可能である。この場合は、即座にロボット200の停止にはならずに、アラートにより、ユーザの任意のタイミングでメンテナンスまたは接点の交換を行うように促す。
即ち、接触抵抗の値が閾値を超えた場合には、例えば接点の清掃等のメンテナンスを行うよう注意喚起するアラートを発するだけであり(S48)、ロボット200の作業は停止させない。しかし、ステップS44でNGの場合は、通信不能となっているので、接触抵抗値は限界値を超えているはずであるため、ステップS47では、エラーを示すアラートを発し、且つロボット200(図1参照)の動作を停止させる。
第2実施形態によれば、電流検出回路450により検出された電流値を使用して接触抵抗値を求め、この接触抵抗値で閾値判定を行っているので、第1実施形態よりも精度良く接点423,424と接点523,524との接触状態を判定することができる。
また、第2実施形態によれば、接点の接触状態の判定を、ワークなしで行うことが可能である。また、ツール500のイニシャライズと同時に接点の接触状態の判定を行うことが可能となる。
図9(a)は、ハンドによるツールの取得回数と、接触抵抗の値との関係を示すグラフである。図9(b)は、図9(a)の一部区間を拡大したグラフである。
図9(a)及び図9(b)において、接点同士の接触抵抗値は、ツールの取得回数1000回毎の最大値をプロットしている。また、図9(a)及び図9(b)中、ひし形のマーク毎に、各接点ユニット420,520の接点の表面を拭き取るメンテナンスを行った。メンテナンスの周期は、40,000回〜300,000回毎とした。
図9(a)に示すように、接点の劣化が進むと、メンテナンスを行った時のツール取得回数から閾値を超えるツール取得回数までの間隔が短くなる。図9(b)では、89,000回が23,000回となっている。
間隔が短くなる要因は、以下二つがある。一つ目の要因は、接点表面のメッキ(金やニッケルやロジウムなど)はがれで母材(鉄や銅など)の露出が起こり、母材が酸化することである。二つ目の要因は、接点表面の変形により接触面積が十分に確保できないことである。これらの要因によって、接点の拭き取りのメンテナンスでは回避できない劣化が発生するため、接点、即ち接点ユニット420,520の交換が必要となる。
第2実施形態では、統括制御装置100は、ハンド400Aによりツール500を取得した回数、即ちツール本体510がハンド本体410に装着された回数をカウントするカウンタ105を備えている。カウンタ105によるカウント値は、ユーザがメンテナンスを行った時にリセットする。
メンテナンス復帰できない接点の劣化を判別するために、閾値(カウント閾値、例えば30,000回)が予め設定されている。つまり、カウント閾値が、メモリ102に予め記憶されている。制御回路101は、接触抵抗値が閾値を超えたときのカウンタ105によるカウント値が、カウント閾値よりも小さいか否かを判定する。そして、制御回路101は、カウント値がカウント閾値よりも小さい(例えば30,000回>23,000回)と判定した場合、モニタ104にその旨の画像を表示させる。これにより、ユーザは、接点の交換時期がきたことを把握できる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係るロボット装置について説明する。なお、ロボット装置の構成については、第1実施形態のロボット装置10と同様であるため、詳細な説明は省略する。
第2実施形態では、ロボット装置10が電流検出回路450を備える場合について説明したが、第3実施形態では、電流検出は行わず、電流の値をメモリ102に予め記憶させておくものである。したがって、第3実施形態では、第2実施形態で説明した電流検出回路450は省略可能である。制御回路101による接触抵抗値の計算や接触状態の判定は、第2実施形態と同様である。
具体的に説明すると、メモリ102には、ツール500(ツール本体510)が所定の状態のときにハンド側接点ユニット420の接点423を通過する電流の値を予め記憶させておく。
図10は、ツール停止時とツールによるワーク把持完了後の電源電流値の実験値を示すグラフである。ツール停止時は120[mA]であるが、ワーク把持完了後は340[mA]となり、電流値が約2.8倍である。電流値のばらつき(最大値−最小値)は10[mA]程度で同等である。ばらつきが同等で電流値が2.8倍になると、接点の抵抗をより高精度な測定が可能となる。したがって、第3実施形態では、メモリ102に記憶させる電流値は、340[mA]とする。即ち、第3実施形態では、所定の状態とは、複数の爪402によりワークを把持した状態である。
制御回路101は、接触状態の判定として、複数の爪502によりワークを把持した場合に、各電圧検出回路435,535から電圧の値を取得する。また、制御回路101は、メモリ102から電流値を読み出す。そして、制御回路101は、第2実施形態と同様、これらのデータを用いて接触抵抗値を算出する。そして、制御回路101は、第2実施形態と同様、接触抵抗値が閾値を超えたか否かを判定する。
以上、第3実施形態によれば、モータ電流制御の電流値をユーザが設定した値、即ちメモリ102に記憶させた電流値としたため、電流検出回路なしで接触抵抗値を求めることができる。
また、第2実施形態と同様、接触抵抗値が閾値を超えたときのカウンタ105によるカウント値が、カウント閾値よりも小さいか否かを判定する。そして、制御回路101は、カウント値がカウント閾値よりも小さいと判定した場合、モニタ104にその旨の画像を表示させる。これにより、ユーザは、接点の交換時期がきたことを把握できる。
なお、メモリ102に記憶させておく電流値は、ツール500(ツール本体510)の所定の状態としてツール停止時の電流値(例えば、120[mA])であってもよい。その際、制御回路101は、ツール停止時に、各電圧検出回路435,535から電圧の値を取得すればよい。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係るロボット装置について説明する。図11は、本発明の第4実施形態に係るロボット装置の統括制御装置、ハンド及びツールを示すブロック図である。第1〜第3実施形態では、電圧検出回路435,535が電源側の電圧を検出する場合について説明したが、第4実施形態では、電圧検出回路435,535が信号側の電圧を検出する場合について説明する。なお、第4実施形態において、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
ハンド400Bは、ハンド側電圧検出部である電圧検出回路435を有し、ツール500Bは、ツール側電圧検出部である電圧検出回路535を有している。即ち、電圧検出回路435は、ハンド本体410(図1参照)に設けられ、電圧検出回路535は、ツール本体510(図1参照)に設けられている。
各接点ユニット420,520の各接点の経時劣化の度合いはほぼ同じであるため、第4実施形態では、ハンド側接点ユニット420の接点421,422と、ツール側接点ユニット520の接点521,522との接触状態を判定する。
そのため、第4実施形態では、電圧検出回路435は、2つの接点421,422の間の電圧(電位差)を検出する。具体的には、信号線441の任意の点(検出点)と信号線442の任意の点(検出点)との間の電圧を検出する。各検出点は、各信号線441,442における配線抵抗による電圧降下も考慮して、各接点421,422に近接しているのか好ましい。第4実施形態では、接点421がポジティブ側の信号の電位、接点422がネガティブ側の信号の電位となるので、電圧検出回路435は、接点422に対する接点421の電圧を検出する。
電圧検出回路435により検出された電圧情報(電圧の値を示す信号)は、ハンド制御装置431を介して、統括制御装置100の制御回路101に出力される。
電圧検出回路535は、2つの接点521,522の間の電圧(電位差)を検出する。具体的には、信号線541の任意の点(検出点)と信号線542の任意の点(検出点)との間の電圧を検出する。各検出点は、各信号線541,542における配線抵抗による電圧降下も考慮して、各接点521,522に近接しているのか好ましい。第4実施形態では、接点521がポジティブ側の信号の電位、接点522がネガティブ側の信号の電位となるので、電圧検出回路535は、接点522に対する接点521の電圧を検出する。
電圧検出回路535により検出された電圧情報(電圧の値を示す信号)は、ツール制御装置531、接点521,522、接点421,422及びハンド制御装置431を介して、統括制御装置100の制御回路101に出力される。
統括制御装置100の制御回路101は、電圧検出回路435,535から電圧情報を取得しようとする場合、まず、接点421,422に電圧を印加するための信号を一定期間出力する。
ここで、制御回路101は、2つの接点421,422に互いに異なる電圧レベルの信号をそれぞれ出力する。制御回路101が出力する2つの信号は差動信号である。そして、制御回路101は、信号の出力を停止して、信号の待ち受け状態となる。
制御回路101は、信号の待ち受け状態のときに、電圧検出回路435により検出された電圧の値、及び電圧検出回路535により検出された電圧の値を取得する。
このとき、制御回路101は、第1実施形態と同様、電圧検出回路535より検出された電圧の値を示す信号を、接点521,522及び接点421,422を介して取得する。
制御回路101は、第1実施形態と同様、接触状態の判定として、電圧検出回路435により検出された電圧の値と電圧検出回路535により検出された電圧の値との差分値が、予め設定された閾値を超えたか否かを判定する。以上、信号側の接点であっても、接点ユニット420,520の接点の接触状態を判定することができ、第1実施形態と同様の効果を奏する。
なお、第4実施形態では、差分値で接触状態を判定したが、第2及び第3実施形態と同様、電流検出回路450により検出された電流値又はメモリ102に記憶された電流検出値を用いて接触抵抗値を算出し、接触抵抗値で接触状態の判定を行ってもよい。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係るロボット装置について説明する。図12は、本発明の第5実施形態に係るロボット装置を示す説明図である。第5実施形態のロボット装置10Cは、第1実施形態で説明したロボット装置10に、検査装置700を追加したものである。それ以外は、第1実施形態と同様の構成であるため、説明を省略する。
検査装置700は、2軸の直交ロボットであり、ロボット(検査装置本体)710の先端には検査装置側接点ユニット720とメンテナンスユニット730とが設けられている。
ロボット710には、ツール本体510が着脱可能となっている。接点ユニット720はロボット710の移動によって、接点ユニット520に接続される。即ち、接点ユニット720の接点は、ツール本体510がロボット710に装着されたときにツール側接点ユニット520の接点に接触する。接点ユニット720には、ロボット710の内部を通過する検査配線203を介して統括制御装置100から電力と信号が供給される。したがって、制御回路101は、接点ユニット520,720同士の接続後に電力と信号をツール500へ供給可能となり、ツール500の制御が可能となる。
第5実施形態では、検査装置700は、第1実施形態で説明した、ハンド400が有する機能(ハンド制御装置431、電圧検出回路435、電源スイッチ回路433、信号スイッチ回路436等)を有する。
接続後に、第1実施形態と同様の方法で、接点の接続状態を判定する。即ち制御回路101は、ツール本体510がロボット710に装着されたときに、ツール側電圧検出部である電圧検出回路535により検出された電圧の値を用いて、接点ユニット720の接点と接点ユニット520の接点との接触状態を判定する。
接点の接触状態を判定し、NGとなる場合は、ロボット710を動作させ、メンテナンスユニット721をツール側接点ユニット520に接続し、ツール側接点ユニット520のメンテナンスを行う。メンテナンスとは、接点表面の拭き取り作業などである。
第5実施形態では、ツール500にワーク供給装置(不図示)によってワークを供給し、事前にワーク把持することもできる。
以上、第5実施形態によれば、実際に作業をするアーム300とハンド400で構成されるロボット200でツールが把持されていない時間に、ツール500の検査、ツール500のメンテナンスなどを行うことができる。これにより、全体の作業効率を上げることが可能となる。
なお、第5実施形態では、第1実施形態に対応して、電源側の電圧値を検出して、電圧の差分値を求め、電圧の差分値を用いて接触状態の判定を行う場合について説明したが、これに限定するものではない。第2〜第4実施形態と同様に、電源側の接点の接触抵抗値を求めて接触状態の判定を行ってもよいし、信号側の接点の電圧の差分値で接触状態の判定を行ってもよいし、信号側の接点の接触抵抗値で接点状態の判定を行ってもよい。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
第1〜第5実施形態では、ハンド側又は検査装置側において電圧検出回路435で電圧を検出するように構成された場合について説明したが、これに限定するものではない。ハンド側又は検査装置側で電圧降下が無視できる場合には、ハンド側又は検査装置側において電圧検出回路435を省略してもよい。この場合、ツール側の電圧検出回路535により検出された電圧の値のみで閾値判定を行ってもよいし、予めハンド側又は検査装置側の電圧の値を記憶部に記憶させておき、この記憶値を用いて差分値又は接触抵抗値を計算して閾値判定を行ってもよい。
また、第1実施形態では、各接点ユニット420,520がグラウンド用の接点424,524を有する場合について説明したが、ハンド400及びツール500のケースをグラウンドとした場合についても本発明は適用可能である。その際は、電圧検出回路435は、グラウンド(ケース)に対する接点423の電圧(即ち電位)を検出し、電圧検出回路535は、グラウンド(ケース)に対する接点523の電圧(即ち電位)を検出してもよい。この場合、接点423と接点523との接続状態を判定することとなる。第2〜第5実施形態についても同様である。特に、第4実施形態では、差動信号であるので2つの接点421,422と2つの接点521,522との接続状態を判定していたが、いずれか一方、例えば接点421と接点521との接続状態を判定してもよい。
また、第1〜第5実施形態では、信号が差動信号である場合について説明したが、信号がシングルエンド信号であっても本発明は適用可能である。特に、第4実施形態においてシングルエンド信号の場合、電圧検出回路435,535は、信号側の接点(例えば接点421,521)と、グラウンド側の接点(例えば接点424,524)との間の電圧を検出すればよい。又は、ケースがグラウンドの場合は、電圧検出回路435,535は、信号側の接点とグラウンドとの間の電圧(即ち電位)を検出すればよい。
また、第1〜第5実施形態では、制御部が、統括制御装置100の制御回路101である場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、ハンド400のハンド制御装置431(検査装置700の場合は検査装置700の制御装置)であってもよい。なお、ハンド制御装置431はハンド本体410の内部に配置されている場合について説明したが、ハンド本体410の外部、例えばアーム300側や統括制御装置100側、又はこれらと別体に設けられていてもよい。検査装置700についても同様である。更に、ハンド側の電圧検出回路435についても同様である。
また、第1〜第5実施形態では、ツール側の電圧検出回路535が検出した電圧の値を示す信号を、信号線を介して統括制御装置100の制御回路101に送信する、いわゆる有線通信を行う場合について説明したが、これに限定するものではない。ツール500及び統括制御装置100が無線通信装置を搭載している場合には、無線通信により、電圧検出回路535が検出した電圧の値を示す信号を、統括制御装置100の制御回路101に送信してもよい。
また、第1〜第5実施形態では、アーム300が垂直多関節のロボットアームの場合について説明したが、これに限定するものではない。ハンドが取り付けられるアームが、例えば、水平多関節のロボットアーム、パラレルリンクのロボットアーム、直交ロボット等、種々のロボットアームであってもよい。
また、第1〜第5実施形態では、ロボット200が1台であり、ツール500が1台である場合について説明したが、これに限定するものではなく、ロボット200が複数台でも良いし、ツール500が複数台あってもよい。
また、第1、第2、第3及び第5実施形態では、電源側の接点の接触状態を判定し、第4実施形態では、信号側の接点の接触状態を判定する場合について説明したが、これに限定するものではなく、電源側と信号側の両方の接点の接触状態を判定してもよい。
10…ロボット装置、101…制御回路(制御部)、410…ハンド本体、421〜424…接点(ハンド側接点)、435…電圧検出回路(ハンド側電圧検出部)、510…ツール本体、521〜524…接点(ツール側接点)、535…電圧検出回路(ツール側電圧検出部)

Claims (17)

  1. ハンド本体と、
    前記ハンド本体に設けられ、電圧が印加されるハンド側接点と、
    前記ハンド本体に着脱可能なツール本体と、
    前記ツール本体に設けられ、前記ツール本体が前記ハンド本体に装着されたときに前記ハンド側接点に接触するツール側接点と、
    前記ツール本体に設けられ、前記ツール側接点の電圧を検出するツール側電圧検出部と、
    前記ツール側電圧検出部により検出された電圧の値を用いて、前記ハンド側接点と前記ツール側接点との接触状態を判定する制御部と、を備えたことを特徴とするロボット装置。
  2. 前記ハンド側接点の電圧を検出するハンド側電圧検出部を更に備え、
    前記制御部は、前記接触状態の判定として、前記ハンド側電圧検出部により検出された電圧の値と前記ツール側電圧検出部により検出された電圧の値との差分値が、予め設定された閾値を超えたか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。
  3. 前記ツール本体が前記ハンド本体に装着された回数をカウントするカウンタと、
    前記制御部の指令に従って報知する報知部と、を更に備え、
    前記制御部は、前記差分値が前記閾値を超えたときの前記カウンタによるカウント値が、予め設定されたカウント閾値よりも小さいか否かを判定し、前記カウント値が前記カウント閾値よりも小さいと判定した場合、前記報知部に報知させることを特徴とする請求項2に記載のロボット装置。
  4. 前記ハンド側接点の電圧を検出するハンド側電圧検出部と、
    前記ハンド側接点を通過する電流を検出する電流検出部と、を更に備え、
    前記制御部は、前記接触状態の判定として、前記ハンド側電圧検出部により検出された電圧の値と、前記ツール側電圧検出部により検出された電圧の値との差分値、及び前記電流検出部により検出された電流の値に基づく電気抵抗値が、予め設定された閾値を超えたか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。
  5. 前記ツール本体が前記ハンド本体に装着された回数をカウントするカウンタと、
    前記制御部の指令に従って報知する報知部と、を更に備え、
    前記制御部は、前記電気抵抗値が前記閾値を超えたときの前記カウンタによるカウント値が、予め設定されたカウント閾値よりも小さいか否かを判定し、前記カウント値が前記カウント閾値よりも小さいと判定した場合、前記報知部に報知させることを特徴とする請求項4に記載のロボット装置。
  6. 前記ハンド側接点に直流電圧を印加する電源部を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のロボット装置。
  7. 前記ツール本体は、ベース部と、前記ベース部に支持され、ワークを把持又は把持解放が可能な複数の爪と、前記複数の爪を駆動する電動モータと、を有しており、
    前記ハンド側接点に直流電圧を印加して前記電動モータに電力を供給する電源部と、
    前記ハンド側接点の電圧を検出するハンド側電圧検出部と、
    前記ツール本体が所定の状態のときに前記ハンド側接点を通過する電流の値を予め記憶する記憶部と、を更に備え、
    前記制御部は、前記接触状態の判定として、前記所定の状態の場合に、前記ハンド側電圧検出部により検出された電圧の値と、前記ツール側電圧検出部により検出された電圧の値との差分値、及び前記記憶部により記憶された電流の値に基づく電気抵抗値が、閾値を超えたか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のロボット装置。
  8. 前記所定の状態は、前記複数の爪によりワークを把持した状態であることを特徴とする請求項7に記載のロボット装置。
  9. 前記ツール本体が前記ハンド本体に装着された回数をカウントするカウンタと、
    前記制御部の指令に従って報知する報知部と、を更に備え、
    前記制御部は、前記電気抵抗値が前記閾値を超えたときの前記カウンタによるカウント値が、予め設定されたカウント閾値よりも小さいか否かを判定し、前記カウント値が前記カウント閾値よりも小さいと判定した場合、前記報知部に報知させることを特徴とする請求項7又は8に記載のロボット装置。
  10. 前記ハンド側接点及び前記ツール側接点をそれぞれ2つ有し、
    前記電源部は、前記2つのハンド側接点の間に直流電圧を印加し、
    前記ツール側電圧検出部は、前記2つのツール側接点の間の電圧を検出することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載のロボット装置。
  11. 前記ハンド本体に設けられ、信号の伝送路を構成するハンド側信号接点と、
    前記ツール本体に設けられ、前記ツール本体が前記ハンド本体に装着されたときに前記ハンド側信号接点に接触するツール側信号接点と、を更に備え、
    前記制御部は、前記ツール側電圧検出部により検出された電圧の値を示す信号を、前記ツール側信号接点及び前記ハンド側信号接点を介して取得することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のロボット装置。
  12. 前記ツール本体に設けられ、動作信号の入力を受けて前記ツール本体の動作を制御するツール制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記ハンド側信号接点及び前記ツール側信号接点を介して前記ツール制御部に前記動作信号を出力することを特徴とする請求項11に記載のロボット装置。
  13. 前記制御部は、前記ハンド側接点に電圧を印加するための信号を出力することを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のロボット装置。
  14. 前記ハンド側接点及び前記ツール側接点をそれぞれ2つ有し、
    前記制御部は、前記2つのハンド側接点に互いに異なる電圧レベルの信号を出力し、
    前記ツール側電圧検出部は、前記2つのツール側接点の間の電圧を検出することを特徴とする請求項13に記載のロボット装置。
  15. 前記制御部が出力する2つの信号が差動信号であることを特徴とする請求項14に記載のロボット装置。
  16. 前記制御部は、前記ツール側電圧検出部により検出された電圧の値を示す信号を、前記ツール側接点及び前記ハンド側接点を介して取得することを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載のロボット装置。
  17. 前記ツール本体が着脱可能な検査装置本体と、
    前記検査装置本体に設けられ、前記ツール本体が前記検査装置本体に装着されたときに前記ツール側接点に接触し、電圧が印加される検査装置側接点と、を更に備え、
    前記制御部は、前記ツール本体が前記検査装置本体に装着されたときに、前記ツール側電圧検出部により検出された電圧の値を用いて、前記検査装置側接点と前記ツール側接点との接触状態を判定することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載のロボット装置。
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