JP2016147618A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前端10fが揺動可能に支持され後端10rで後輪RWを回転可能に支持するスイングアーム10と、パワーユニット8からの駆動力を後輪RWに伝達するチェーン11と、少なくともチェーン11の車幅方向外面側および上面側を覆うチェーンケース20と、を備える自動二輪車1であって、チェーンケース20は、車幅方向外面側を構成するケース側面壁部20wがスイングアーム10に支持され、上面側を構成するケース天面壁部20uが車幅方向内側に延出されて自由端となっており、チェーンケース20には、ケース内側に少なくとも1つの補強板30が設けられ、補強板は、ケース側面壁部20wからケース天面壁部20uに沿って延び且つチェーンケースと共にスイングアームに共締め固定されている。
【選択図】図1
Description
しかしながら、特許文献1のようにチェーン外側だけでなく内側も覆うようにすると、内側に大きなスペースが必要になる。この結果、車幅方向が大型化させてしまうという課題を有している。一方、チェーンケースをチェーンの内側を覆わない片側のみを支持する構造にすることもできるが、このような構造にすると、端部が自由端になるため、チェーンケースそのものの剛性を高める必要性が生じ、この結果、ケース重量が増加してしまう課題を有している。
前端が揺動可能に支持され後端で後輪を回転可能に支持するスイングアームと、
パワーユニットからの駆動力を前記後輪に伝達するチェーンと、
少なくとも前記チェーンの車幅方向外面側および上面側を覆うチェーンケースと、
を備える自動二輪車であって、
前記チェーンケースは、前記車幅方向外面側を構成するケース側面壁部が前記スイングアームに支持され、前記上面側を構成するケース天面壁部が車幅方向内側に延出されて自由端となっており、
前記チェーンケースには、ケース内側に少なくとも1つの補強板が設けられ、
前記補強板は、前記ケース側面壁部から前記ケース天面壁部に沿って延び且つ前記チェーンケースと共に前記スイングアームに共締め固定されている
ことを特徴とする。
前記ケース天面壁部の内面には、位置決め用突起が設けられ、
前記補強板には、前記位置決め用突起に嵌まる突起受容部が設けられている
ことを特徴とする。
前記チェーンケースは、側面視で車体フレームと重なるように設けられ、
前記チェーンケースには、側面視で前記車体フレームと重なる部分に凹部が設けられ、
前記補強板が、前記凹部の設けられた部位に重なるように設けられている
ことを特徴とする。
前記ケース側面壁部には、前記ケース側面壁部の肉厚方向の段差を構成する段部が形成されている
ことを特徴とする。
前記チェーンケースの内面には、補強内リブが設けられている
ことを特徴とする。
前記ケース天面壁部には、前記自由端近傍に天面開口が設けられ、
前記補強板の先端は、前記天面開口を貫通して下方向きに屈曲形成されている
ことを特徴とする。
左右一対の前記スイングアームは、車幅方向に延出されるクロスメンバーにて連結されており、
前記クロスメンバー上に前記補強板を支持する前部ブラケットが設けられている
ことを特徴とする。
前記自由端は、下方に向けて屈曲している
ことを特徴とする。
さらに、チェーンケースをケース内側から支持する補強板が、ケース側面壁部からケース天面壁部に沿って延びるようにスイングアームに共締め固定されているので、チェーンケースを効果的に補強できる。さらに、補強板の固定は片持ち支持構造であるので、車両内側(タイヤ側)のコンパクト化を図ることができる。したがって、片持ちであっても車幅方向に大きなスペースをとらず、重量増加についても抑制され且つ所望の剛性を有するチェーンケースを備えた自動二輪車を提供することができる。
チェーンケース20は、前述のようにスイングアーム10の上側のチェーン11を覆う形状であって、チェーン11に対して車幅方向外面側を覆うケース側面壁部20wとチェーン11に対して天面側を覆うケース天面壁部20uとを有している。すなわち、チェーンケース20は、チェーン11の外側と上側との2側面のみを覆う構造となっている。また、ケース側面壁部20wは、前後方向の中段部を境にして、ケース前端20feまでの前方側の上下方向の幅が広くなっており、後方側がケース後端20reに向かって先細りになる形状となっている。そして、チェーンケース20は、ケース側面壁部20wの下端側の前部固定部20mに設けられた前部ネジ穴20fhおよび後部固定部20nに設けられた後部ネジ穴20rhを貫通させるネジ12,15にてスイングアーム10に固定されている。
この前部補強板30fの下端部30weは、スイングアーム10に取り付けられた前部ブラケット10aに取付けられる。そして、前部ブラケット10aの雌ねじ部10adにねじ込むネジ12により、前部補強板30fは前部ブラケット10aとチェーンケース20の前部固定部20mとの間に挟み込むように固定される。すなわち、ネジ12によってチェーンケース20とスイングアーム10が共締め固定される。
前部ブラケット10aは、クロスメンバー13上で車幅方向に延びる取付け基部10abが例えば溶接固定されている。また、前部ブラケット10aは、取付け基部10abの一端側が垂直に立ち上がり、且つ内側に補強リブ10avを備えると共に補強リブ10avよりも上部に雌ねじ部10adを備える取付け面部10acが設けられている。また、取付け基部10abの上には、チェーン11の走行位置に対応してチェーンスライダ14が設けられている。
なお、凹部30udは、後部補強板30rの剛性を高めることができるだけでなく、後部補強板30rがチェーンケース20の内側に装着された際に、図2に示すように、例えば2本の補強内リブ20vを受容して、補強内リブ20vと干渉しない凹み形状としても有効である。
さらに、本実施形態においては、チェーンケース20をそのケース内側から支持する補強板30が、ケース側面壁部20wからケース天面壁部20uに沿って延びるようにスイングアーム10に共締め固定されているので、チェーンケース20が補強されている。さらに、補強板30の固定は片持ち支持構造であるので、車両内側(タイヤ側)のコンパクト化を図ることができる。したがって、片持ちであっても車幅方向に大きなスペースをとらず、重量増加についても抑制され且つ所望の剛性を有するチェーンケース20を備えた自動二輪車1を提供することができる。
また、補強板30の形状については、片持ち支持構造であれば上記実施形態に示した構造に限るものではなく、取り付け位置やチェーンケース20の形状に対応して適宜変更することができる。
また、上記実施形態においては、チェーンケース20の段部20i,20iiが複数設けられたが、1つでも又さらに多く設ける構造であっても良く、適宜変更することができる。
また、上記実施形態においては、自動二輪車について説明したが、本発明は、他の車両、例えばバギー等の鞍乗型車両でもよい。
2 車体フレーム
8 パワーユニット
10 スイングアーム
10a 前部ブラケット
10j 後部ブラケット
10f 前端
10r 後端
11 チェーン
13 クロスメンバー
20 チェーンケース
20d 凹部
20i,20ii 段部
20v 補強内リブ
20uh 天面開口
20u ケース天面壁部
20ua 位置決め用突起
20ue 自由端
20w ケース側面壁部
30 補強板
30e 補強板の先端
30h 突起受容部
30f 前部補強板
30r 後部補強板
RW 後輪
Claims (8)
- 前端(10f)が揺動可能に支持され後端(10r)で後輪(RW)を回転可能に支持するスイングアーム(10)と、
パワーユニット(8)からの駆動力を前記後輪(RW)に伝達するチェーン(11)と、
少なくとも前記チェーン(11)の車幅方向外面側および上面側を覆うチェーンケース(20)と、
を備える自動二輪車(1)であって、
前記チェーンケース(20)は、前記車幅方向外面側を構成するケース側面壁部(20w)が前記スイングアーム(10)に支持され、前記上面側を構成するケース天面壁部(20u)が車幅方向内側に延出されて自由端(20ue)となっており、
前記チェーンケース(20)には、ケース内側に少なくとも1つの補強板(30)が設けられ、
前記補強板(30)は、前記ケース側面壁部(20w)から前記ケース天面壁部(20u)に沿って延び且つ前記チェーンケース(20)と共に前記スイングアーム(10)に共締め固定されている
ことを特徴とする自動二輪車(1)。 - 前記ケース天面壁部(20u)の内面には、位置決め用突起(20ua)が設けられ、
前記補強板(30)には、前記位置決め用突起(20ua)に嵌まる突起受容部(30h)が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車(1)。 - 前記チェーンケース(20)は、側面視で車体フレーム(2)と重なるように設けられ、
前記チェーンケース(20)には、側面視で前記車体フレーム(2)と重なる部分に凹部(20d)が設けられ、
前記補強板(30)が、前記凹部(20d)の設けられた部位に重なるように設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車(1)。 - 前記ケース側面壁部(20w)には、前記ケース側面壁部(20w)の肉厚方向の段差を構成する段部(20i,20ii)が形成されている
ことを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車(1)。 - 前記チェーンケース(20)の内面には、補強内リブ(20v)が設けられている
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の自動二輪車(1)。 - 前記ケース天面壁部(20u)には、前記自由端(20ue)近傍に天面開口(20uh)が設けられ、
前記補強板(30)の先端(30e)は、前記天面開口(20uh)を貫通して下方向きに屈曲形成されている
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の自動二輪車(1)。 - 左右一対の前記スイングアーム(10)は、車幅方向に延出されるクロスメンバー(13)にて連結されており、
前記クロスメンバー(13)上に前記補強板(30)を支持する前部ブラケット(10a)が設けられている
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の自動二輪車(1)。 - 前記自由端(29ue)は、下方に向けて屈曲している
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の自動二輪車(1)。
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- 2015-02-13 JP JP2015026458A patent/JP6220801B2/ja active Active
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