JP2016140043A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図ることができる電子部品を提供することである。【解決手段】本発明に係る電子部品は、第1のインダクタないし第nのインダクタはそれぞれ、積層方向に対して垂直な第1の直交方向から平面視したときに周回する形状をなしており、積層方向に対して垂直な第1の直交方向から平面視したときに周回する形状をなしており、第n+1のインダクタは、積層方向から平面視したときに、周回する形状をなす線状の第n+1のインダクタ導体層であって、第1の直交方向から平面視したときに第1のインダクタに囲まれた領域内に位置する第n+1のインダクタ導体層を有しており、第n+1のコンデンサは、第1の外部電極に電気的に接続され、かつ、第1のインダクタ導体層と絶縁体層を介して対向する第n+1のコンデンサ導体層を有していること、を特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、電子部品に関し、より特定的には、複数の共振器を備えた電子部品に関する。
従来の電子部品としては、例えば、特許文献1に記載の帯域通過フィルタが知られている。該帯域通過フィルタは、入力端子、出力端子、4つのLC並列共振器、第1のトラップ共振器及び第2のトラップ共振器を備えている。4つのLC並列共振器は、互いに磁界結合することによりバンドパスフィルタを構成している。第1のトラップ共振器は、コンデンサとインダクタとが並列接続されることにより構成されており、入力端子とLC並列共振器との間に設けられている。第2のトラップ共振器は、コンデンサとインダクタとが並列接続されることにより構成されており、出力端子とLC並列共振器との間に設けられている。以上のように構成された電子部品では、トラップ共振器が設けられることにより、通過帯域の高周波側のカットオフ周波数における高周波信号の減衰量を大きくすることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の帯域通過フィルタでは、LC並列共振器の小型化が困難である。より詳細には、4つのLC並列共振器、第1のトラップ共振器及び第2のトラップ共振器のインダクタはそれぞれ、線路電極層と2本のビア電極とを含んでいる。線路電極層は、上下方向に直交する第1の方向に延在する直線状をなしている。2本のビア電極はそれぞれ、線路電極層の両端から下方に向かって延在している。このように、6つのインダクタは、下側に向かって開口する角張ったU字型をなしている。そして、6つのインダクタは、第1の方向に直交する第2の方向に一列に並ぶように配置されている。このように多くのインダクタが第2の方向に一列に並ぶように配置されていると、電子部品の第2の方向における長さが長くなってしまう。
特開2013−70288号公報
そこで、本発明の目的は、小型化を図ることができる電子部品を提供することである。
本発明の一形態に係る電子部品は、複数の絶縁体層が積層方向に積層されてなる積層体と、前記積層体の表面に設けられている第1の外部電極と、前記積層体において前記積層方向に直交する第1の直交方向にこの順に並ぶ第1の共振器ないし第n(nは2以上の整数)の共振器であって、該第1の直交方向に隣り合うもの同士で磁界結合している第1の共振器ないし第n(nは2以上の整数)の共振器と、前記第1の外部電極に接続されている第1のLC並列共振器と、を備えており、前記第1の共振器ないし第nの共振器はそれぞれ、第1のインダクタないし第nのインダクタ及び第1のコンデンサないし第nのコンデンサを含んでおり、前記第1のインダクタないし前記第nのインダクタはそれぞれ、前記絶縁体層上に設けられている第1のインダクタ導体層ないし第nのインダクタ導体層と、前記絶縁体層を積層方向に貫通する第1の層間接続導体ないし第nの層間接続導体とが接続されることにより、前記積層方向に対して垂直な第1の直交方向から平面視したときに周回する形状をなしており、前記第1のLC並列共振器は、第n+1のインダクタ及び第n+1のコンデンサを含んでおり、前記第n+1のインダクタは、前記積層方向から平面視したときに、周回する形状をなす線状の第n+1のインダクタ導体層であって、前記第1の直交方向から平面視したときに前記第1のインダクタに囲まれた領域内に位置する第n+1のインダクタ導体層を有しており、かつ、前記第1の共振器に接続されており、前記第n+1のコンデンサは、前記第1の外部電極に電気的に接続され、かつ、前記第1のインダクタ導体層と前記絶縁体層を介して対向する第n+1のコンデンサ導体層を有していること、を特徴とする。
本発明によれば、小型化を図ることができる。
第1の実施形態に係る電子部品10aの等価回路図である。 電子部品10aの外観斜視図である。 電子部品10aの分解図である。 電子部品10aの分解図である。 電子部品10aの分解図である。 電子部品10aの分解図である。 第1のモデルのシミュレーション結果を示したグラフである。 第2のモデルのシミュレーション結果を示したグラフである。 電子部品10bの絶縁体層16b,16k,16cを平面視した図である。 電子部品10cの絶縁体層16h,16k,16iを平面視した図である。 電子部品10dの等価回路図である。 電子部品10eの等価回路図である。
以下に、本発明の実施形態に係る電子部品について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
(電子部品の構成)
まず、第1の実施形態に係る電子部品10aの回路構成について図面を参照しながら説明する。図1Aは、第1の実施形態に係る電子部品10aの等価回路図である。
電子部品10aは、ローパスフィルタとハイパスフィルタとを組み合わせたバンドパスフィルタであり、図1Aに示すように、外部電極14a〜14c、インダクタL1〜L6及びコンデンサC1〜C6,C11,C12,C22〜C24を備えている。
外部電極14a,14bは、高周波信号の入出力端子である。外部電極14cは、接地電位に接続されるグランド端子である。外部電極14aと外部電極14bとは、信号経路SLにより接続されている。
インダクタL5、コンデンサC22〜C24及びインダクタL6は、信号経路SL上に設けられており、外部電極14aから外部電極14bへとこの順に電気的に直列に接続されている。
コンデンサC11は、インダクタL5とコンデンサC22との間と外部電極14cとの間に接続されている。これにより、インダクタL5とコンデンサC11とは、ローパスフィルタLPF1を構成している。ローパスフィルタLPF1のカットオフ周波数は、周波数fc1である。
コンデンサC12は、インダクタL6とコンデンサC24との間と外部電極14cとの間に接続されている。これにより、インダクタL6とコンデンサC12とは、ローパスフィルタLPF2を構成している。ローパスフィルタLPF2のカットオフ周波数は、周波数fc2である。
インダクタL1及びコンデンサC1は、信号経路SLと外部電極14cとの間に電気的に直列に接続されることにより、LC直列共振器LC1を構成している。本実施形態では、LC直列共振器LC1は、インダクタL5とコンデンサC22との間と外部電極14cとの間に接続されている。LC直列共振器LC1の共振周波数は、周波数fa1である。
インダクタL2及びコンデンサC2は、信号経路SLと外部電極14cとの間に電気的に直列に接続されることにより、LC直列共振器LC2を構成している。本実施形態では、LC直列共振器LC2は、コンデンサC22とコンデンサC23との間と外部電極14cとの間に接続されている。LC直列共振器LC2の共振周波数は、周波数fa2である。
インダクタL3及びコンデンサC3は、信号経路SLと外部電極14cとの間に電気的に直列に接続されることにより、LC直列共振器LC3を構成している。本実施形態では、LC直列共振器LC3は、コンデンサC23とコンデンサC24との間と外部電極14cとの間に接続されている。LC直列共振器LC3の共振周波数は、周波数fa3である。
インダクタL4及びコンデンサC4は、信号経路SLと外部電極14cとの間に電気的に直列に接続されることにより、LC直列共振器LC4を構成している。本実施形態では、LC直列共振器LC4は、コンデンサC24とインダクタL6との間と外部電極14cとの間に接続されている。LC直列共振器LC4の共振周波数は、周波数fa4である。
コンデンサC5は、インダクタL5及びインダクタL1の一部に対して電気的に並列に接続されており、LC並列共振器LC5を構成している。本実施形態では、コンデンサC5は、外部電極14aとインダクタL1との間に接続されている。ただし、コンデンサC5の一端は、インダクタL1の端部ではなくインダクタL1の両端以外の部分に接続されている。従って、インダクタL1の一部が容量電極として働いている。また、LC並列共振器LC5は、外部電極14aに接続されている。LC並列共振器LC5の共振周波数は、周波数fa5である。
コンデンサC6は、インダクタL6及びインダクタL4の一部に対して電気的に並列に接続されており、LC並列共振器LC6を構成している。本実施形態では、コンデンサC6は、外部電極14bとインダクタL4との間に接続されている。ただし、コンデンサC6の一端は、インダクタL4の端部ではなくインダクタL4の両端以外の部分に接続されている。従って、インダクタL6の一部が容量電極として働いている。また、LC並列共振器LC6は、外部電極14bに接続されている。LC並列共振器LC6の共振周波数は、周波数fa6である。
ここで、周波数fc1,fc2が周波数fa1〜fa4よりも高くなるように、電子部品10aが設計されている。これにより、LC直列共振器LC1〜LC4及びローパスフィルタLPF1,LPF2は、周波数fc1,fc2と周波数fa1〜fa4との間の帯域の高周波信号を外部電極14aから外部電極14bへと通過させるバンドパスフィルタを構成している。
また、周波数fa5,fa6がバンドパスフィルタの通過帯域の高周波側のカットオフ周波数と実質的に一致するように、電子部品10aが設計されている。これにより、バンドパスフィルタの通過帯域の高周波側のカットオフ周波数における立下りが急峻になる。
また、インダクタL1及びコンデンサC22は、ハイパスフィルタHPF1を構成している。ハイパスフィルタHPF1のカットオフ周波数は、カットオフ周波数fc11である。その結果、ハイパスフィルタHPF1は、カットオフ周波数fc11よりも高い帯域の高周波信号を、信号経路SLを通過させる。
インダクタL2及びコンデンサC22,C23は、ハイパスフィルタHPF2を構成している。ハイパスフィルタHPF2のカットオフ周波数は、カットオフ周波数fc12である。その結果、ハイパスフィルタHPF2は、カットオフ周波数fc12よりも高い帯域の高周波信号を、信号経路SLを通過させる。
インダクタL3及びコンデンサC23,C24は、ハイパスフィルタHPF3を構成している。ハイパスフィルタHPF3のカットオフ周波数は、カットオフ周波数fc13である。その結果、ハイパスフィルタHPF3は、カットオフ周波数fc13よりも高い帯域の高周波信号を、信号経路SLを通過させる。
インダクタL4及びコンデンサC24は、ハイパスフィルタHPF4を構成している。ハイパスフィルタHPF4のカットオフ周波数は、カットオフ周波数fc14である。その結果、ハイパスフィルタHPF4は、カットオフ周波数fc14よりも高い帯域の高周波信号を、信号経路SLを通過させるハイパスフィルタHPF4を構成している。
次に、電子部品10aの具体的な構成について図面を参照しながら説明する。図1Bは、電子部品10aの外観斜視図である。図2ないし図5は、電子部品10aの分解図である。電子部品10aにおいて、積層体12の積層方向を上下方向と定義する。また、電子部品10aを上側から平面視したときに、電子部品10aの上面の長辺が延在する方向を左右方向と定義し、電子部品10aの上面の短辺が延在する方向を前後方向と定義する。
電子部品10aは、図1Bないし図5に示すように、積層体12、外部電極14a〜14c、インダクタ導体層18a,18b,30a〜30e,42a〜42d,118a,118b,130a〜130e,142a〜142d、接続導体層20,120、コンデンサ導体層22,26,32,40a,40b,44,46,50,60,122,126,132,140a,140b,144,150及びビアホール導体(層間接続導体の一例)v1〜v9,v11〜v16,v51,v101〜v109,v111〜v116を備えている。
積層体12は、直方体状をなしており、絶縁体層16a〜16rが上側から下側へとこの順に積層されることにより構成されている。絶縁体層16a〜16rは、上側から平面視したときに、左右方向に延在する長方形状をなしており、例えば、セラミック等により作製されている。以下では、絶縁体層16a〜16rの上面を表面と呼び、絶縁体層16a〜16rの下面を裏面と呼ぶ。
外部電極14a,14bはそれぞれ、図1Bに示すように、積層体12の左面及び右面(すなわち積層体12の表面)に設けられており、上下方向に延在する帯状をなしている。また、外部電極14a,14bの上端及び下端は、積層体12の上面及び下面に折り返されている。
外部電極14cは、図1Bに示すように、積層体12の下面の中央に設けられており、長方形状をなしている。外部電極14a〜14cは、例えば、銀等からなる下地電極上にNiめっき及びSnめっきが施されることにより作製されている。
インダクタ導体層18aは、絶縁体層16jの表面上に設けられており、絶縁体層16jの左側の短辺の中央を始点とし、絶縁体層16jの左半分の領域の中央を終点とする線状導体層である。インダクタ導体層18aは、上側から平面視したときに、始点から終点に向かって反時計回りに周回している。インダクタ導体層18aは、外部電極14aと接続されている。
インダクタ導体層18bは、絶縁体層16iの表面上に設けられており、絶縁体層16iの左半分の領域の中央を始点とし、絶縁体層16iの後ろ側の長辺の中央近傍を終点とする線状導体層である。インダクタ導体層18bは、上側から平面視したときに、始点から終点に向かって反時計回りに周回している。
ビアホール導体v1は、絶縁体層16iを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層18aの終点とインダクタ導体層18bの始点とを接続している。これにより、インダクタ導体層18a,18b及びビアホール導体v1は、螺旋状のインダクタL5を構成している。
コンデンサ導体層22は、絶縁体層16oの表面上に設けられており、絶縁体層16oの後ろ側の長辺の中央近傍に設けられている長方形状の導体層である。
コンデンサ導体層60は、絶縁体層16qの表面上に設けられており、絶縁体層16qの略全面を覆っている長方形状の導体層である。これにより、コンデンサ導体層60は、上側から平面視したときに、コンデンサ導体層22と重なっている。よって、コンデンサ導体層22,60は、コンデンサC11を構成している。
ビアホール導体v3は、絶縁体層16i〜16nを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層18bの終点とコンデンサ導体層22とを接続している。これにより、コンデンサC11とインダクタL5とが接続されている。
ビアホール導体v51は、絶縁体層16q,16rを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体層60と外部電極14cとを接続している。これにより、コンデンサC11と外部電極14cとが接続されている。
インダクタ導体層30aは、絶縁体層16lの表面上に設けられており、絶縁体層16lの左側の短辺近傍において前後方向に延在する線状導体層である。ただし、インダクタ導体層30aの前端及び後端はそれぞれ、右側に向かって折り曲げられている。
ビアホール導体v4は、絶縁体層16h〜16kを上下方向に貫通している。ビアホール導体v4の上端は、インダクタ導体層30aの後端に接続されている。
インダクタ導体層30bは、絶縁体層16cの表面上に設けられており、絶縁体層16cの左側の短辺近傍において前後方向に延在する線状導体層である。ただし、インダクタ導体層30bの前端及び後端はそれぞれ、右側に折り曲げられている。インダクタ導体層30bの前端は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層30aの前端と重なっており、インダクタ導体層30bの後端は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層30aの後端よりも後ろ側に位置している。
ビアホール導体v5は、絶縁体層16c〜16kを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層30aの前端とインダクタ導体層30bの前端とを接続している。
インダクタ導体層30cは、絶縁体層16mの表面上に設けられており、絶縁体層16mの左側の短辺近傍において前後方向に延在する線状導体層である。ただし、インダクタ導体層30cの前端及び後端はそれぞれ、左側に折り曲げられている。インダクタ導体層30cの後端は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層30bの後端と重なっており、インダクタ導体層30cの前端は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層30bの前端よりも前側に位置している。
ビアホール導体v6は、絶縁体層16c〜16lを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層30bの後端とインダクタ導体層30cの後端とを接続している。
インダクタ導体層30dは、絶縁体層16bの表面上に設けられており、絶縁体層16bの左側の短辺近傍において前後方向に延在する線状導体層である。ただし、インダクタ導体層30dの前端及び後端はそれぞれ、左側に折り曲げられている。インダクタ導体層30dの前端は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層30cの前端と重なっており、インダクタ導体層30dの後端は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層30cの後端よりも後ろ側に位置している。
ビアホール導体v7は、絶縁体層16b〜16lを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層30cの前端とインダクタ導体層30dの前端とを接続している。
インダクタ導体層30eは、絶縁体層16nの表面上に設けられており、絶縁体層16nの左側の短辺近傍において前後方向に延在する線状導体層である。ただし、インダクタ導体層30eの前端及び後端はそれぞれ、右側に折り曲げられている。インダクタ導体層30eの後端は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層30dの後端と重なっており、インダクタ導体層30eの前端は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層30dの前端と重なっている。
ビアホール導体v8は、絶縁体層16b〜16mを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層30dの後端とインダクタ導体層30eの後端とを接続している。
以上のように、インダクタ導体層30a〜30e及びビアホール導体v4〜v8は、互いに接続されることによりインダクタL1を構成している。これにより、インダクタL1は、左側(積層方向に垂直な直交方向)から平面視したときに渦巻状をなしている。本実施形態では、インダクタL1は、左側から平面視したときに、反時計回りに周回しながら、内側から外側へと向かう。
また、インダクタL1では、インダクタ導体層30a〜30eは、上側から平面視したときに、上下方向において隣り合うもの同士で重なっていない。より詳細には、インダクタ導体層30bは右側に向かって開口するU字型をなし、インダクタ導体層30dは左側に向かって開口するU字型をなしているので、インダクタ導体層30bとインダクタ導体層30dとは、上側から平面視したときに、重なっていない。なお、インダクタ導体層30aとインダクタ導体層30cとの関係、及び、インダクタ導体層30cとインダクタ導体層30eとの関係についても、インダクタ導体層30bとインダクタ導体層30dとの関係と同じであるので説明を省略する。
コンデンサ導体層32は、絶縁体層16pの表面上に設けられている長方形状の導体層である。コンデンサ導体層32は、絶縁体層16pの左半分の領域に設けられており、上側から平面視したときに、コンデンサ導体層60と重なっている。これにより、コンデンサ導体層44,60は、コンデンサC1を構成している。
ビアホール導体v9は、絶縁体層16n,16oを上下方向に貫通している。ビアホール導体v9の上端は、インダクタ導体層30eの前端に接続されており、ビアホール導体v9の下端は、コンデンサ導体層32に接続されている。そのため、インダクタL1とコンデンサC1とが接続されている。また、コンデンサ導体層60がビアホール導体v51により外部電極14cと接続されているので、コンデンサC1が外部電極14cと接続されている。
接続導体層20は、絶縁体層16hの表面上に設けられており、絶縁体層16hの左半分の領域において左右方向に延在している線状導体層である。
ビアホール導体v2は、絶縁体層16g,16hを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層18bの終点近傍と接続導体層20の右端とを接続している。ビアホール導体v4の下端は、接続導体層20の左端に接続されている。これにより、インダクタL1は、接続導体層20及びビアホール導体v2を介して、インダクタL5に接続されている。
コンデンサ導体層26は、絶縁体層16gの表面上に設けられており、絶縁体層16gの中央(対角線の交点)に対して左側に位置しているL字型の導体層である。
コンデンサ導体層40bは、絶縁体層16fの表面上に設けられており、絶縁体層16fの中央(対角線の交点)に対して左側に位置している長方形状の導体層である。コンデンサ導体層40bは、上側から平面視したときに、コンデンサ導体層26と重なっている。これにより、コンデンサ導体層26,40bは、コンデンサC22を構成している。
コンデンサ導体層40aは、絶縁体層16dの表面上に設けられており、絶縁体層16dの中央(対角線の交点)に対して左側に位置している長方形状の導体層である。コンデンサ導体層40aは、上側から平面視したときに、コンデンサ導体層40bと一致した状態で重なっている。
ビアホール導体v16は、絶縁体層16d,16eを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体層40aとコンデンサ導体層40bとを接続している。
インダクタ導体層42aは、絶縁体層16lの表面上に設けられており、インダクタ導体層30aに対して右側に位置するL字型の線状導体層である。インダクタ導体層42aは、絶縁体層16lの前側の長辺の中央近傍から後ろ側に向かって延在した後、左側に向かって折れ曲がっている。
ビアホール導体v11は、絶縁体層16f〜16kを上下方向に貫通している。ビアホール導体v11の上端は、コンデンサ導体層40bに接続されている。ビアホール導体v11の下端は、インダクタ導体層42aの前端に接続されている。
インダクタ導体層42bは、絶縁体層16cの表面上に設けられており、インダクタ導体層30bに対して右側において前後方向に延在する線状導体層である。ただし、インダクタ導体層42bの前端及び後端はそれぞれ、右側に折り曲げられている。インダクタ導体層42bの後端は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層42aの後端と重なっている。
ビアホール導体v12は、絶縁体層16c〜16kを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層42aの後端とインダクタ導体層42bの後端とを接続している。
インダクタ導体層42cは、絶縁体層16mの表面上に設けられており、インダクタ導体層30cに対して右側において前後方向に延在する線状導体層である。ただし、インダクタ導体層42cの前端及び後端はそれぞれ、左側に折り曲げられている。インダクタ導体層42cの前端は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層42bの前端と重なっており、インダクタ導体層42cの後端は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層42bの後端よりも後ろ側に位置している。
ビアホール導体v13は、絶縁体層16c〜16lを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層42bの前端とインダクタ導体層42cの前端とを接続している。
インダクタ導体層42dは、絶縁体層16bの表面上に設けられており、インダクタ導体層30dに対して右側において前後方向に延在する線状導体層である。ただし、インダクタ導体層42dの前端及び後端はそれぞれ、左側に折り曲げられている。インダクタ導体層42dの後端は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層42cの後端と重なっており、インダクタ導体層42dの前端は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層42cの前端よりも前側に位置している。
ビアホール導体v14は、絶縁体層16b〜16lを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層42cの後端とインダクタ導体層42dの後端とを接続している。
ビアホール導体v15は、絶縁体層16b〜16oを上下方向に貫通している。ビアホール導体v15の上端は、インダクタ導体層42dの前端に接続されている。
以上のように、インダクタ導体層42a〜42d及びビアホール導体v11〜v15は、互いに接続されることによりインダクタL2を構成している。これにより、インダクタL2は、左側(積層方向に垂直な直交方向)から平面視したときに渦巻状をなしている。本実施形態では、インダクタL2は、左側から平面視したときに、時計回りに周回しながら、内側から外側へと向かう。すなわち、インダクタL1の周回方向とインダクタL2の周回方向とは反対である。
また、インダクタL2では、上下方向において隣り合う2つのインダクタ導体層42a〜42dは、上側から平面視したときに、重なっていない。ただし、インダクタ導体層42a〜42dの重なりについては、インダクタ導体層30a〜30eの重なりと同様であるので説明を省略する。
また、前記の通り、ビアホール導体v11の上端は、コンデンサ導体層40bに接続されている。したがって、インダクタL2は、コンデンサC22に接続されている。
ここで、インダクタ導体層18a,18bは、左側から平面視したときに、インダクタL1,L2に囲まれた領域内に位置している。本実施形態では、インダクタ導体層18a,18bは、渦巻状をなすインダクタL1,L2の中心付近を左右方向に横切っている。したがって、インダクタ導体層18a,18bは、インダクタ導体層30b,42b,30c,42c及びビアホール導体v5,v6,v12,v13により周囲を囲まれている。
コンデンサ導体層44は、絶縁体層16pの表面上に設けられている長方形状の導体層である。コンデンサ導体層44は、絶縁体層16pの左半分の領域に設けられており、上側から平面視したときに、コンデンサ導体層60と重なっている。これにより、コンデンサ導体層44,60は、コンデンサC2を構成している。
ビアホール導体v15の下端は、コンデンサ導体層44に接続されている。そのため、インダクタL2とコンデンサC2とが接続されている。また、コンデンサ導体層60がビアホール導体v51により外部電極14cと接続されているので、コンデンサC2が外部電極14cと接続されている。
コンデンサ導体層50は、絶縁体層16kの表面上に設けられており、外部電極14aと接続されている長方形状の導体層である。コンデンサ導体層50は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層30aと重なっている。これにより、コンデンサ導体層50は、絶縁体層16kを介してインダクタ導体層30aと対向している。その結果、コンデンサ導体層50とインダクタ導体層30aとの間には、コンデンサC5が形成されている。
更に、コンデンサ導体層50は、絶縁体層16jを介して、インダクタ導体層18aとも対向している。
インダクタ導体層118a,118b,130a〜130e,142a〜142d、接続導体層20、コンデンサ導体層122,126,132,140a,140b,144,150及びビアホール導体v101〜v109,v111〜v116は、上側から平面視したときに、積層体12の上面の中央を前後方向に通過する直線に関して、インダクタ導体層18a,18b,30a〜30e,42a〜42d、接続導体層20、コンデンサ導体層22,26,32,40a,40b,44,46,50及びビアホール導体v1〜v9,v11〜v16と線対称な構造を有している。したがって、インダクタ導体層118a,118b,130a〜130e,142a〜142d、接続導体層20、コンデンサ導体層122,126,132,140a,140b,144,150及びビアホール導体v101〜v109,v111〜v116の説明を省略する。
以上のようにインダクタL1〜L4及びコンデンサC1〜C4が構成されることにより、LC直列共振器LC1〜LC4は、左側から右側へとこの順に並んでいる。更に、LC直列共振器LC1〜LC4は、隣り合うもの同士で磁界結合している。
また、コンデンサ導体層46は、絶縁体層16eの表面上に設けられており、2つの長方形状の導体層及び1本の線状導体層により構成されている。一方の長方形状の導体層は、上側から平面視したときに、コンデンサ導体層40a,40bと重なっている。他方の長方形状の導体層は、上側から平面視したときに、コンデンサ導体層140a,140bと重なっている。線状導体層は、2つの長方形状の導体層を接続している。これにより、コンデンサ導体層40a,40b,46,140a,140bは、コンデンサC23を構成している。
以上のようなインダクタ導体層、コンデンサ導体層、接続導体層及びビアホール導体は、例えば、銀を主成分とする導電性ペースト等により作製されている。
(効果)
電子部品10aによれば、小型化を図ることができる。より詳細には、インダクタ導体層18a,18bは、左側から平面視したときに、インダクタL1,L2に囲まれた領域内に位置している。これにより、インダクタL5をインダクタL1の左側に配置する必要がなくなる。その結果、電子部品10aの左右方向の長さが短くなり、電子部品10aの小型化が図られる。なお、インダクタL6についても、インダクタL5と同じことが言える。
また、電子部品10aは、外部電極14aに接続されているLC並列共振器LC5を備えている。これにより、LC並列共振器LC5の周波数fa5をバンドパスフィルタの通過帯域の高周波側のカットオフ周波数と実質的に一致させることにより、バンドパスフィルタの通過帯域の高周波側のカットオフ周波数における立下りが急峻になる。
本願発明者は、電子部品10aが奏する効果をより明確にするために、以下に説明するコンピュータシミュレーションを行った。より詳細には、本願発明者は、電子部品10aの構造を有する第1のモデル及び電子部品10aからコンデンサC5,C6を取り除いた構造を有する第2のモデルを作成した。そして、第1のモデル及び第2のモデルの通過特性(S21)及び反射特性(S11)をコンピュータに演算させた。図6は、第1のモデルのシミュレーション結果を示したグラフである。図7は、第2のモデルのシミュレーション結果を示したグラフである。図6及び図7において、縦軸は|S11|,|S21|を示し、横軸は周波数を示す。
図6と図7とを比較すると、第1のモデルの方が、第2のモデルよりも、バンドパスフィルタの通過帯域の高周波側のカットオフ周波数における立下りが急峻であることが分かる。これは、電子部品10aにおいて、コンデンサC5,C6が追加されることにより、LC並列共振器LC5,LC6が設けられているためである。
また、電子部品10aでは、内部の構造を複雑化することなくコンデンサC5を追加できる。より詳細には、コンデンサC5を追加する方法としては、例えば、インダクタ導体層18a,18bに接続されたビアホール導体を追加すると共に、該ビアホール導体に接続されたコンデンサ導体層を追加する方法が考えられる。ただし、この場合には、コンデンサ導体層を形成するためのビアホール導体の引き回しが複雑になるという問題がある。そこで、電子部品10aでは、外部電極14aに接続された長方形状のコンデンサ導体層50が追加されている。これにより、ビアホール導体の引き回しが不要となり、内部構造の簡素化が図られる。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態に係る電子部品10bについて図面を参照しながら説明する。図8は、電子部品10bの絶縁体層16b,16k,16cを平面視した図である。
電子部品10bは、絶縁体層16k及びコンデンサ導体層50,150が設けられている位置において、電子部品10aと相違する。より詳細には、絶縁体層16kは、絶縁体層16bと絶縁体層16cとの間に積層されている。コンデンサ導体層50は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層30bと重なっている。また、コンデンサ導体層50とインダクタ導体層18a,18bとの間には、インダクタ導体層30bが設けられている。これにより、コンデンサ導体層50とインダクタ導体層18a,18bとが対向しなくなっている。なお、コンデンサ導体層150については、コンデンサ導体層50と同様の構造を有しているので説明を省略する。
電子部品10bによれば、電子部品10aと同じ作用効果を奏することができる。
また、電子部品10bによれば、コンデンサ導体層50とインダクタ導体層18a,18bとの間に容量が形成されにくくなる。これにより、LC並列共振器LC5の共振周波数fa5が所望の値からずれることが抑制される。
(第3の実施形態)
以下に、第3の実施形態に係る電子部品10cについて図面を参照しながら説明する。図9は、電子部品10cの絶縁体層16h,16k,16iを平面視した図である。
電子部品10cは、絶縁体層16k及びコンデンサ導体層50,150が設けられている位置において、電子部品10aと相違する。より詳細には、絶縁体層16kは、絶縁体層16hと絶縁体層16iとの間に積層されている。コンデンサ導体層50は、上側から平面視したときに、インダクタ導体層18bと重なっている。これにより、コンデンサ導体層50とインダクタ導体層18bとの間に容量が形成されている。なお、コンデンサ導体層150については、コンデンサ導体層50と同様の構造を有しているので説明を省略する。
電子部品10cによれば、電子部品10aと同じ作用効果を奏することができる。
(第4の実施形態)
以下に、第4の実施形態に係る電子部品10dについて図面を参照しながら説明する。図10は、電子部品10dの等価回路図である。
電子部品10dは、インダクタL1〜L4及びコンデンサC1〜C4がLC並列共振器LC11〜LC14を構成している点において、電子部品10aと相違する。LC並列共振器LC11〜LC14は、バンドパスフィルタを構成している。
電子部品10dによれば、電子部品10aと同じ作用効果を奏することができる。
(第5の実施形態)
以下に、第5の実施形態に係る電子部品10eについて図面を参照しながら説明する。図11は、電子部品10eの等価回路図である。
電子部品10eは、ローパスフィルタである点において、電子部品10aと相違する。より詳細には、コンデンサC1及びインダクタL1は、LC並列共振器LC11を構成している。コンデンサC2及びインダクタL2は、LC並列共振器LC12を構成している。LC並列共振器LC11とLC並列共振器LC12とは、電気的に直列に接続されている。
また、インダクタL5は、外部電極14aとLC並列共振器LC11との間に接続されている。インダクタL6は、外部電極14bとLC並列共振器LC12との間に接続されている。
また、コンデンサC5は、インダクタL5と共に並列共振器LC5を構成している。コンデンサC6は、インダクタL6と共に並列共振器LC6を構成している。
また、外部電極14aとインダクタL5との間と外部電極14cとの間には、コンデンサC31が接続されている。インダクタL5とインダクタL1との間と外部電極14cとの間には、コンデンサC32が接続されている。インダクタL1とインダクタL2との間と外部電極14cとの間には、コンデンサC33が接続されている。インダクタL2とインダクタL6との間と外部電極14cとの間には、コンデンサC34が接続されている。外部電極14bとインダクタL6との間と外部電極14cとの間には、コンデンサC35が接続されている。
電子部品10eによれば、電子部品10aと同じ作用効果を奏することができる。
なお、電子部品10eでは、LC並列共振器LC5,LC6の共振周波数fa5,fa6をローパスフィルタのカットオフ周波数に実質的に一致させることが好ましい。
(その他の実施形態)
本発明に係る電子部品は、電子部品10a〜10eに限らずその要旨の範囲内において変更可能である。
なお、電子部品10a〜10eの構成を任意に組み合わせてもよい。
なお、コンデンサC5,C6はそれぞれ、インダクタL1,L4の端部に接続されていてもよい。このように、コンデンサC5,C6がインダクタL1,L4に接続される位置を調整することにより、コンデンサC5,C6に並列接続されているインダクタンス成分のインダクタンス値を調整することができる。
なお、インダクタL1〜L4は、複数周にわたって周回する渦巻状をなしているが、1周以下に周回する形状をなしていてもよい。
なお、コンデンサ導体層50は、外部電極14aに直接に接続されていなくてもよく、ビアホール導体及び他の導体層を介して外部電極14aに電気的に接続されていてもよい。
なお、LC並列共振器LC5,LC6のいずれか一方のみが設けられていてもよい。
以上のように、本発明は、電子部品に有用であり、特に、小型化を図ることができる点において優れている。
10a〜10e:電子部品
12:積層体
14a〜14c:外部電極
16a〜16r:絶縁体層
18a,18b,30a〜30e,42a〜42d,118a,118b,130a〜130e,142a〜142d:インダクタ導体層
22,26,32,40a,40b,44,46,50,60,122,126,132,140a,140b,144,150:コンデンサ導体層
C1〜C6,C11、C12,C22〜C24,C31〜C35:コンデンサ
L1〜L6:インダクタ
LC1〜LC4:LC直列共振器
LC5,LC6,LC11〜LC14:LC並列共振器

Claims (6)

  1. 複数の絶縁体層が積層方向に積層されてなる積層体と、
    前記積層体の表面に設けられている第1の外部電極と、
    前記積層体において前記積層方向に直交する第1の直交方向にこの順に並ぶ第1の共振器ないし第n(nは2以上の整数)の共振器であって、該第1の直交方向に隣り合うもの同士で磁界結合している第1の共振器ないし第n(nは2以上の整数)の共振器と、
    前記第1の外部電極に接続されている第1のLC並列共振器と、
    を備えており、
    前記第1の共振器ないし第nの共振器はそれぞれ、第1のインダクタないし第nのインダクタ及び第1のコンデンサないし第nのコンデンサを含んでおり、
    前記第1のインダクタないし前記第nのインダクタはそれぞれ、前記絶縁体層上に設けられている第1のインダクタ導体層ないし第nのインダクタ導体層と、前記絶縁体層を積層方向に貫通する第1の層間接続導体ないし第nの層間接続導体とが接続されることにより、前記積層方向に対して垂直な第1の直交方向から平面視したときに周回する形状をなしており、
    前記第1のLC並列共振器は、第n+1のインダクタ及び第n+1のコンデンサを含んでおり、
    前記第n+1のインダクタは、前記積層方向から平面視したときに、周回する形状をなす線状の第n+1のインダクタ導体層であって、前記第1の直交方向から平面視したときに前記第1のインダクタに囲まれた領域内に位置する第n+1のインダクタ導体層を有しており、かつ、前記第1の共振器に接続されており、
    前記第n+1のコンデンサは、前記第1の外部電極に電気的に接続され、かつ、前記第1のインダクタ導体層と前記絶縁体層を介して対向する第n+1のコンデンサ導体層を有していること、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記第1の共振器ないし第nの共振器は、LC直列共振器であること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記第1の共振器ないし第nの共振器は、LC並列共振器であること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  4. 前記第n+1のコンデンサ導体層は、前記第n+1のインダクタ導体層と前記絶縁体層を介して対向していること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
  5. 前記第1のインダクタは、複数の前記第1のインダクタ導体層を含んでおり、
    前記積層方向において前記第n+1のコンデンサ導体層と前記第n+1のインダクタ導体層との間には、前記第1のインダクタ導体層が設けられていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
  6. 前記第1の共振器ないし前記第nの共振器は、所定帯域の高周波信号を通過させるバンドパスフィルタを構成しており、
    前記第1のLC並列共振器の共振周波数は、前記所定帯域の高周波側のカットオフ周波数と実質的に一致していること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子部品。
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