JP2016133772A - 転写ユニット、画像形成装置、画像形成システムおよび転写電圧制御方法 - Google Patents

転写ユニット、画像形成装置、画像形成システムおよび転写電圧制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】画像形成条件に関係なく、画像形成処理中に、画像形成環境の変化に応じて転写部材に印加すべき転写電圧を制御することが可能な転写ユニット、画像形成装置、画像形成システムおよび転写電圧制御方法を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、中間転写体を介して感光体との間に転写ニップを形成する転写部材と、電気抵抗を有し転写部材に圧接される抵抗部材と、感光体と転写部材との間に転写電圧が印加された際、転写部材と抵抗部材との間に流れる電流値を取得し、当該転写電圧値を当該電流値で除算することによって転写部材および抵抗部材の合成抵抗値を算出し、転写部材および抵抗部材の合成抵抗値と転写部材に印加すべき転写電圧との関係式に基づき、関係式における合成抵抗値として算出された合成抵抗値を用いて転写部材に印加すべき転写電圧を決定する制御部とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、転写ユニット、画像形成装置、画像形成システムおよび転写電圧制御方法に関する。
一般に、電子写真プロセス技術を利用した画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ等)は、帯電した感光体に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された感光体へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。さらに、このトナー像を直接又は間接的に用紙に転写させた後、定着ニップで加熱、加圧して定着させることにより用紙にトナー像を形成する。
また、上記画像形成装置の前段および後段に、連帳ロール紙や折り畳み紙等の連続した用紙(以下、「長尺紙」と言う)を画像形成装置に給紙する給紙装置と、画像形成装置によりトナー像が形成された長尺紙を収納する排紙装置とをそれぞれ接続した画像形成システムが実用化されている。
上記画像形成装置においては、感光体と転写ローラーとの間に中間転写体を通過させ、その通過時に転写ローラーに印加された転写電圧によって感光体に担持されているトナー像を中間転写体に転写している。転写ローラーに転写電圧を印加する電源は、一般的に、定電圧制御または定電流制御されている。
ところで、上記電源を定電流制御した場合には、トナー像パターンの変化によって転写率の変動が発生するおそれがある。そのため、上記電源を定電圧制御することによって、トナー像パターンの変化によって転写性を確保することが行われている。しかし、上記電源を定電圧制御する場合には、転写ローラーの抵抗の変化により感光体と転写ローラーとの間に流れる転写電流が変化する。そのため、転写ローラーに同じ値の転写電圧を継続して印加すると、画像形成環境の変化(多数枚の連続プリント後、周囲温度の変化など)に応じて転写ローラーの抵抗値ひいては転写電流が変化することにより、中間転写体に転写されるトナー像の濃度が変化してしまう。この問題に対処するため、紙間(先行する用紙の後端と先行用紙の後に続いて後行する用紙の先端との間)を使って、印加する転写電圧を決定し直すATVC(Active Transfer Voltage Control)制御が知られている。ATVC制御は、転写ローラーに流れる転写電流が予め定められた最適の転写電流となるように転写ローラーに印加する転写電圧を決定するものである。より具体的に説明すると、転写ローラーに印加する転写電圧を変化させ、転写ローラーと感光体との間に所望値の転写電流が流れる転写電圧を探し出す。
なお、特許文献1には、1次転写ローラの電気抵抗を検知する抵抗検知手段、または当該電気抵抗と相関関係にある所定の電気的特性を検知する電気特性検知手段を設け、1次転写電源からの出力電流の適正値を、感光体上の画像面積率に加えて、抵抗検知手段または電気特性検知手段による検知結果に基づいて求める技術が開示されている。
特開2013−109070号公報
しかしながら、ATVC制御を行うためには、ある程度の時間が必要となる。そのため、画像形成条件によっては、画像形成処理中にATVC制御を行うことが困難な場合がある。例えば画像形成システムにおいて長尺紙にトナー像を形成する場合、そもそも紙間が存在しないため、画像形成処理中にATVC制御を実行することは困難である。また、所定の紙サイズにカットされた用紙(「カット紙」とも言う)にトナー像を形成する場合においても、生産性を向上させるために紙間が狭く設定されているときには、画像形成処理中にATVC制御を実行することは困難である。
なお、特許文献1に記載の技術は、画像形成条件に関係なく、画像形成処理中に、画像形成環境の変化に応じて転写部材に印加すべき転写電圧を制御することを目的とした技術ではなく、したがってそのための構成を有していない。
本発明は、画像形成条件に関係なく、画像形成処理中に、画像形成環境の変化に応じて転写部材に印加すべき転写電圧を制御することが可能な転写ユニット、画像形成装置、画像形成システムおよび転写電圧制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る転写ユニットは、
中間転写体と、
前記中間転写体を介して感光体との間に転写ニップを形成する転写部材と、
電気抵抗を有し、前記転写部材に圧接される抵抗部材と、
前記感光体と前記転写部材との間に転写電圧が印加された際、前記転写部材と前記抵抗部材との間に流れる電流値を取得し、印加された転写電圧値を取得した電流値で除算することによって前記転写部材および前記抵抗部材の合成抵抗値を算出し、前記転写部材および前記抵抗部材の合成抵抗値と前記転写部材に印加すべき転写電圧との関係を示す関係式に基づき、当該関係式における合成抵抗値として、前記算出された合成抵抗値を用いて、前記転写部材に印加すべき転写電圧を決定する制御部と、
を備える。
本発明に係る画像形成装置は、
感光体と、
中間転写体と、
前記中間転写体を介して感光体との間に転写ニップを形成する転写部材と、
電気抵抗を有し、前記転写部材に圧接される抵抗部材と、
前記感光体と前記転写部材との間に転写電圧が印加された際、前記転写部材と前記抵抗部材との間に流れる電流値を取得し、印加された転写電圧値を取得した電流値で除算することによって前記転写部材および前記抵抗部材の合成抵抗値を算出し、前記転写部材および前記抵抗部材の合成抵抗値と前記転写部材に印加すべき転写電圧との関係を示す関係式に基づき、当該関係式における合成抵抗値として、前記算出された合成抵抗値を用いて、前記転写部材に印加すべき転写電圧を決定する制御部と、
を備える。
本発明に係る画像形成システムは、
長尺紙を給紙する給紙装置と、
前記給紙装置により給紙された長尺紙にトナー像を形成する上記画像形成装置と、
前記画像形成装置によりトナー像が形成された前記長尺紙を収納する排紙装置と、
を備える。
本発明に係る転写電圧制御方法は、
中間転写体を介して感光体との間に転写ニップを形成する転写部材と、前記感光体の間に転写電圧が印加された際、前記転写部材と電気抵抗を有し当該転写部材に圧接される抵抗部材との間に流れる電流値を取得し、
印加された転写電圧値を、取得した電流値で除算することによって前記転写部材および前記抵抗部材の合成抵抗値を算出し、
前記転写部材および前記抵抗部材の合成抵抗値と前記転写部材に印加すべき転写電圧との関係を示す関係式に基づき、当該関係式における合成抵抗値として、前記算出した合成抵抗値を用いて、前記転写部材に印加すべき転写電圧を決定する。
本発明によれば、画像形成条件に関係なく、画像形成処理中に、画像形成環境の変化に応じて転写部材に印加すべき転写電圧を制御することができる。
本実施の形態における画像形成システムの全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 本実施の形態における中間転写ユニットの構成を示す図である。 本実施の形態における画像形成時の制御動作を示すフローチャートである。 本実施の形態における転写電圧制御動作を示すフローチャートである。 本実施の形態における中間転写ユニットの構成の変形例を示す図である。 本実施の形態における中間転写ユニットの構成の変形例を示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成システム100の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成システム100が備える画像形成装置2の制御系の主要部を示す。画像形成システム100は、図1において太線で示す長尺紙P、または所定の紙サイズにカットされた用紙(「カット紙」とも言う)Sを記録媒体として使用し、長尺紙Pまたは用紙S上にトナー像を形成するシステムである。ここで、長尺紙Pとは、その搬送方向において例えば、画像形成装置2の本体幅を超える長さを有する用紙である。
図1に示すように、画像形成システム100は、長尺紙Pの搬送方向(以下、「用紙搬送方向」とも言う)に沿って上流側から、給紙装置1、画像形成装置2および排紙装置3が接続されて構成される。給紙装置1および排紙装置3は、長尺紙P上にトナー像を形成する場合に使用される。
給紙装置1は、画像形成装置2へ長尺紙Pを給紙する装置である。給紙装置1の筐体内では、図1に示すように、ロール状の長尺紙Pが支持軸に巻回されて回転可能に保持されている。給紙装置1は、支持軸に巻回された長尺紙Pを、複数の搬送ローラー対(例えば、繰り出しローラー、給紙ローラー等)を経由して、一定の速度で画像形成装置2へ搬送する。給紙装置1の給紙動作は、画像形成装置2が備える制御部101によって制御される。
なお、給紙装置1において、長尺紙Pは必ずしもロール状に保持されている必要はなく、所定サイズ(例えば、210[mm]×1200[mm])の複数の長尺紙Pが保持されていても良い。
画像形成装置2は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置2は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、給紙装置1から給紙された長尺紙P、または、給紙トレイユニット51a〜51cから送出された用紙Sに二次転写することによりトナー像を形成する。
また、画像形成装置2には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置2は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60および制御部101を備える。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備える。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置2の各ブロック等の動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて長尺紙Pまたは用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部101から入力される表示制御信号に従って、各種の操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種の入力操作を受け付けて、操作信号を制御部101に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部101の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42(本発明の「転写ユニット」に対応)等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示および説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示す。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、およびドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム径が80[mm]のアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部101は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分現像方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレード等を有し、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422(本発明の「転写部材」に対応)、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424およびベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に体積抵抗率が8〜11[logΩ・cm]である高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部101からの制御信号によって回転駆動される。なお、中間転写ベルト421については、導電性および弾性を有するものであれば、材質、厚さおよび硬度を限定しない。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から長尺紙Pまたは用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写電圧を印加し、中間転写ベルト421の裏面側(一次転写ローラー422と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、長尺紙Pまたは用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が長尺紙Pまたは用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写電圧を印加し、長尺紙Pまたは用紙Sの裏面側(二次転写ローラー424と当接する側)にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は長尺紙Pまたは用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された長尺紙Pまたは用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。なお、二次転写ローラー424に代えて、二次転写ローラーを含む複数の支持ローラーに、二次転写ベルトがループ状に張架された構成(いわゆるベルト式の二次転写ユニット)を採用しても良い。
定着部60は、長尺紙Pまたは用紙Sの定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、長尺紙Pまたは用紙Sの裏面(定着面と反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、長尺紙Pまたは用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた長尺紙Pまたは用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、長尺紙Pまたは用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。また、定着器Fには、エアを吹き付けることにより、定着面側部材又は裏面側支持部材から長尺紙Pまたは用紙Sを分離させるエア分離ユニットが配置されていても良い。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62および定着ローラー63を有する(ベルト加熱方式)。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とに所定のベルト張力(例えば、40[N])で張架されている。
定着ベルト61は、トナー像が形成された長尺紙Pまたは用紙Sに接触して、当該トナー像を長尺紙Pまたは用紙Sに定着温度(例えば、160〜200[℃])で加熱定着する。ここで、定着温度とは、長尺紙Pまたは用紙S上のトナーを溶融するのに必要な熱量を供給しうる温度であり、画像形成される長尺紙Pまたは用紙Sの紙種等によって異なる。
加熱ローラー62は、加熱源(ハロゲンヒーター)を内蔵し、定着ベルト61を加熱する。加熱源によって加熱ローラー62が加熱され、その結果、定着ベルト61が加熱される。
定着ローラー63は、例えばアルミニウム等からなる円柱状の芯金の外周面に、シリコンゴム等からなる弾性層(例えば厚さ:10[mm])と、PTFE等のフッ素系樹脂からなる表層(例えば厚さ:70[μm])とが順に積層形成された構成を有する。定着ローラー63の駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、周速度等)は、制御部101によって行われる。制御部101は、定着ローラー63を時計回り方向に回転させる。定着ローラー63が回転することにより、定着ベルト61および加熱ローラー62は、時計回り方向に従動回転する。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材である加圧ローラー64を有する(ローラー加圧方式)。加圧ローラー64は、例えば鉄等からなる円柱状の芯金の外周面に、シリコンゴム等からなる弾性層と、PFAチューブからなる表層が順に積層形成された構成を有する。加圧ローラー64は、圧接離間部(図示せず)により定着ベルト61を介して定着ローラー63に所定の定着荷重(例えば、1000[N])で圧接される。圧接離間部は、公知の構成を有し、定着ベルト61と加圧ローラー64とを互いに圧接または離間させる。このようにして、定着ベルト61と加圧ローラー64との間には、長尺紙Pまたは用紙Sを狭持して搬送する定着ニップが形成される。加圧ローラー64の駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、周速度等)および圧接離間部の駆動制御は、制御部101によって行われる。制御部101は、加圧ローラー64を反時計回り方向に回転させる。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53aを含む複数の搬送ローラー対を有する。レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部は、用紙Sまたは長尺紙Pの傾きおよび片寄りを補正する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。画像形成部40においては、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。また、給紙装置1から画像形成装置2へ給紙された長尺紙Pは、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が長尺紙Pの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された長尺紙Pまたは用紙Sは、搬送ローラー対(排紙ローラー対)52aを備えた排紙部52により排紙装置3に搬送される。
排紙装置3は、画像形成装置2から搬送されてきた長尺紙Pを巻き取って収納する装置である。排紙装置3の筐体内では、例えば、図1に示すように、長尺紙Pが支持軸に巻回されてロール状に保持される。そのために、排紙装置3は、画像形成装置2から搬送されてきた長尺紙Pを、複数の搬送ローラー対(例えば、繰り出しローラー、排紙ローラー)を経由して、一定の速度で支持軸に巻き取る。排紙装置3の巻き取り動作は、画像形成装置2が備える制御部101によって制御される。
上記画像形成装置2においては、上述したように、感光体ドラム413と一次転写ローラー422との間に中間転写ベルト421を通過させ、その通過時に一次転写ローラー422に印加された一次転写電圧によって感光体ドラム413に担持されているトナー像を中間転写ベルト421に転写している。一次転写ローラー422に転写電圧を印加する電源(電圧印加部80)は、一般的に、定電圧制御または定電流制御されている。
ところで、電圧印加部80を定電流制御した場合には、トナー像パターンの変化によって転写率の変動が発生するおそれがある。そのため、電圧印加部80を定電圧制御することによって、トナー像パターンの変化によって転写性を確保することが考えられる。しかし、電圧印加部80を定電圧制御する場合、一次転写ローラー422の抵抗の変化により感光体ドラム413と一次転写ローラー422との間に流れる転写電流が変化する。そのため、一次転写ローラー422に同じ値の転写電圧を継続して印加すると、画像形成環境の変化(多数枚の連続プリント後、周囲温度の変化など)に応じて一次転写ローラー422の抵抗値ひいては転写電流が変化することにより、中間転写ベルト421に転写されるトナー像の濃度が変化してしまう。この問題に対処するため、紙間を使って、印加する転写電圧を決定し直すATVC制御が知られている。ATVC制御は、一次転写ローラー422に流れる転写電流が予め定められた最適の転写電流となるように一次転写ローラー422に印加する転写電圧を決定するものである。より具体的に説明すると、制御部101は、一次転写ローラー422に印加する転写電圧を変化させ、一次転写ローラー422と感光体ドラム413との間に所望値の転写電流が流れる転写電圧を探し出す。
しかしながら、ATVC制御を行うためには、ある程度の時間が必要となる。そのため、画像形成条件によっては、画像形成処理中にATVC制御を行うことが困難な場合がある。例えば長尺紙Pにトナー像を形成する場合、そもそも紙間が存在しないため、画像形成処理中にATVC制御を実行することは困難である。また、用紙S(カット紙)にトナー像を形成する場合においても、生産性を向上させるために紙間が狭く設定されているときには、画像形成処理中にATVC制御を実行することは困難である。
そこで、本実施の形態では、画像形成条件に関係なく、画像形成処理中に画像形成環境の変化に応じて一次転写ローラー422に印加すべき転写電圧を制御すること(以下、この制御を転写電圧制御という)を可能とする構成を中間転写ユニット42に設けている。図3を参照し、中間転写ユニット42の構成を説明する。図3に示すように、一次転写ローラー422は、各色(図3では、K(ブラック))成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。
一次転写ローラー422には、電圧印加部80が接続されている。電圧印加部80は、制御部101の制御を受けて、一次転写ローラー422に転写電圧を印加する。
中間転写ユニット42には、矢印Bに示すように一次転写ローラー422に圧接可能な金属ローラー110が設けられている。金属ローラー110の外周面には、中間転写ベルト421および感光体ドラム413と同じ材質の抵抗材料112が被覆されている。なお、金属ローラー110および抵抗材料112は、本発明の「抵抗部材」に対応する。
金属ローラー110は、圧接離間部84(図2を参照)により一次転写ローラー422に所定の圧接力で圧接される。圧接離間部84は、公知の構成を有し、制御部101の制御を受けて、一次転写ローラー422に金属ローラー110を圧接させ、または、一次転写ローラー422から金属ローラー110を離間させる。
金属ローラー110には、電流検知部82が接続されている。電流検知部82は、一次転写ローラー422に金属ローラー110が圧接され、かつ、電圧印加部80により一次転写ローラー422に転写電圧が印加された際、一次転写ローラー422、金属ローラー110および抵抗材料112に流れた電流値を検知し、検知した電流値を制御部101に出力する。
図4は、本実施の形態における画像形成時の制御動作を示すフローチャートである。図4における各ステップの処理は、画像形成システム100が電源オンにされた後に実行される。なお、ステップS100の前段階においては、金属ローラー110は、一次転写ローラー422から離間している。
まず、制御部101は、例えば操作部22に対するユーザー操作によって印刷ジョブの実行が指示されたか否かを確認して、画像形成処理の実行を開始するタイミングであるか否かについて判定する(ステップS100)。この判定の結果、画像形成処理の実行を開始するタイミングでない場合(ステップS100、NO)、処理はステップS100の前に戻る。
一方、画像形成処理の実行を開始するタイミングである場合(ステップS100、YES)、制御部101は、転写電圧制御を実行する(ステップS120)。図5は、本実施の形態における転写電圧制御動作を示すフローチャートである。
まず、制御部101は、圧接離間部84を制御して、一次転写ローラー422に金属ローラー110を圧接させる(ステップS300)。次に、制御部101は、電圧印加部80を制御して、感光体ドラム413に担持されているトナー像を中間転写ベルト421に転写する際に用いられる転写電圧値を有する転写電圧を一次転写ローラー422に印加させる(ステップS320)。その際、電流検知部82は、一次転写ローラー422、金属ローラー110および抵抗材料112に流れた電流値を検知し、検知した電流値を制御部101に出力する。上述したように、抵抗材料112の材質は、中間転写ベルト421および感光体ドラム413と同じ材質である。つまり、一次転写ローラー422、金属ローラー110および抵抗材料112の合成抵抗値は、一次転写ローラー422、中間転写ベルト421および感光体ドラム413の合成抵抗値とほぼ同等である。すなわち、一次転写ローラー422に対する転写電圧の印加によって、一次転写ローラー422、金属ローラー110および抵抗材料112に流れた電流と、一次転写ローラー422、中間転写ベルト421および感光体ドラム413に流れた電流はほぼ同等である。
次に、制御部101は、電流検知部82から出力された電流値を取得する(ステップS340)。次に、制御部101は、ステップS320において印加された転写電圧値を、ステップS320において取得した電流値で除算することによって一次転写ローラー422、金属ローラー110および抵抗材料112の合成抵抗値を算出する(ステップS360)。ステップS360で算出された合成抵抗値は、一次転写ローラー422、中間転写ベルト421および感光体ドラム413の合成抵抗値とほぼ同等である。
次に、制御部101は、一次転写ローラー422、金属ローラー110および抵抗材料112の合成抵抗値と、感光体ドラム413に担持されているトナー像を中間転写ベルト421に転写する際に一次転写ローラー422に印加すべき転写電圧との関係を示す以下の関係式(1)に基づき、当該関係式(1)における合成抵抗値として、ステップS360で算出された合成抵抗値を用いて、一次転写ローラー422に印加すべき転写電圧を算出する(ステップS380)。
V=A×R+B・・・(1)
V:転写電圧、A,B:係数
R:一次転写ローラー422、金属ローラー110および抵抗材料112の合成抵抗値
なお、係数A,Bは、関係式(1)を求めるために予め行われた実験結果から決定される。本実施の形態では、係数A,Bは、それぞれ50.4×10−6,390である。
制御部101は、感光体ドラム413に担持されているトナー像を中間転写ベルト421に転写する際に用いられる転写電圧値を、算出した転写電圧値に更新する。この更新は、画像形成処理の実行中であれば、画像間のタイミングで行われる。また、更新前の転写電圧値と更新後の転写電圧値との差が所定値(例えば、500[V])を超える場合には、更新対象の転写電圧値を、最初の画像間のタイミングで500[V]変化させ、残りは次の画像間のタイミングで変化させることが好ましい。転写電圧値ひいては転写電流値が短時間で大きく変動することを防止して、中間転写ベルト421に転写されるトナー像の濃度が急激に変化することを抑制するためである。
最後に、制御部101は、圧接離間部84を制御して、一次転写ローラー422から金属ローラー110を離間させる(ステップS400)。ステップS400の処理が完了することによって、図5における転写電圧制御は終了する。
図4のフローチャートに戻って、ステップS140では、制御部101は、画像形成処理の実行を開始させる。次に、制御部101は、転写電圧制御の実行条件を満たしたか否かについて判定する(ステップS160)。制御部101は、画像形成環境の変化(例えば、30枚の連続プリント後、周囲温度が1[℃]変化したなど)に応じて一次転写ローラー422の抵抗値が変化するおそれがある場合、転写電圧制御の実行条件を満たしたと判定する。判定の結果、転写電圧制御の実行条件を満たしていない場合(ステップS160、NO)、処理はステップS200に遷移する。
一方、転写電圧制御の実行条件を満たしている場合(ステップS160、YES)、制御部101は、ステップS120と同様の転写電圧制御を実行する(ステップS180)。その後、処理はステップS200に遷移する。
ステップS200では、制御部101は、実行中の画像形成処理が終了したか否かについて判定する。この判定の結果、実行中の画像形成処理が終了していない場合(ステップS200、NO)、処理はステップS160の前に戻る。一方、実行中の画像形成処理が終了した場合(ステップS200、YES)、処理はステップS100の前に戻る。
なお、図4,5のフローチャートでは、転写電圧制御を実行する場合に限り、一次転写ローラー422に金属ローラー110を圧接させる例について説明したが、転写電圧制御を実行する場合に限らず、一次転写ローラー422に金属ローラー110を圧接させても良い。ただし、定電圧制御させた状態で一次転写ローラー422に金属ローラー110を圧接させると、電流は感光体ドラム413方向と金属ローラ−110方向の二方向に流れる、すなわち電流が二倍になり電圧印加部80の消費電力が増す。そのため、転写電圧制御を実行しない場合には感光体ドラム413方向にのみ電流が流れるようにして電圧印加部80の負荷(消費電力)を抑える観点からは、転写電圧制御を実行する場合に限り、一次転写ローラー422に金属ローラー110を圧接させることが好ましい。
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、画像形成装置2は、感光体ドラム413と、中間転写ベルト421と、中間転写ベルト421を介して感光体ドラム413との間に一次転写ニップを形成する一次転写ローラー422と、電気抵抗を有し、一次転写ローラー422に圧接される抵抗部材(金属ローラー110および抵抗材料112)と、感光体ドラム413と一次転写ローラー422との間に転写電圧が印加された際、一次転写ローラー422と抵抗部材との間に流れる電流値を取得し、印加された転写電圧値を取得した電流値で除算することによって一次転写ローラー422および抵抗部材の合成抵抗値を算出し、一次転写ローラー422および抵抗部材の合成抵抗値と一次転写ローラー422に印加すべき転写電圧との関係を示す関係式に基づき、当該関係式における合成抵抗値として、算出された合成抵抗値を用いて、一次転写ローラー422に印加すべき転写電圧を決定する制御部101とを備える。
このように構成した本実施の形態によれば、長尺紙Pにトナー像を形成する場合すなわち紙間が存在しない場合や、用紙Sにトナー像を形成する際の紙間が狭く設定されている場合といった画像形成条件であっても、電圧印加部80を定電圧制御する画像形成処理中に画像形成環境の変化に応じて一次転写ローラー422に印加すべき転写電圧を制御することができる。そのため、画像形成処理中に画像形成環境の変化に応じて一次転写ローラー422の抵抗値が変化しても、一次転写ローラー422に流れる転写電流が予め定められた最適の転写電流となるように一次転写ローラー422に印加する転写電圧を決定し直すことができる。すなわち、画像形成処理中に、中間転写ベルト421に転写されるトナー像の濃度が変化してしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態では、金属ローラー110の外周面に抵抗材料112が被覆されているため、一次転写ローラー422、金属ローラー110および抵抗材料112の合成抵抗値は、一次転写ローラー422、中間転写ベルト421および感光体ドラム413の合成抵抗値とほぼ同等となる。その結果、転写電圧制御において、一次転写ローラー422に流れる転写電流が予め定められた最適の転写電流となるように算出される転写電圧値の精度を向上させることができる。
なお、上記実施の形態では、金属ローラー110の外周面に抵抗材料112が被覆されている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、金属ローラー110の外周面に抵抗材料112を被覆する代わりに、図6に示すように、金属ローラー110に接続される可変抵抗120を設けても良い。この場合、金属ローラー110および可変抵抗120は、本発明の「抵抗部材」に対応する。電流検知部82は、一次転写ローラー422に金属ローラー110が圧接され、かつ、電圧印加部80により一次転写ローラー422に転写電圧が印加された際、一次転写ローラー422、金属ローラー110および可変抵抗120に流れた電流値を検知し、検知した電流値を制御部101に出力する。
制御部101は、一次転写ローラー422に印加された転写電圧値を、電流検知部82から取得した電流値で除算することによって一次転写ローラー422、金属ローラー110および可変抵抗120の合成抵抗値を算出する。上記実施の形態のように、算出された合成抵抗値は、一次転写ローラー422、中間転写ベルト421および感光体ドラム413の合成抵抗値とほぼ同等であることが好ましい。そこで、制御部101は、画像形成処理の実行が開始される前(図4のステップS120)において、感光体ドラム413の抵抗値と等しくなるように可変抵抗120の抵抗値を設定する。より具体的には、制御部101は、一次転写ローラー422に金属ローラー110を圧接させた状態で、一次転写ローラー422に所定値(例えば、1000[V])の電圧を印加させる。その際、制御部101は、一次転写ローラー422、中間転写ベルト421および感光体ドラム413に流れる電流と、一次転写ローラー422、金属ローラー110および可変抵抗120に流れる電流とが等しくなるように可変抵抗120の抵抗値を設定する。
その後、制御部101は、一次転写ローラー422、金属ローラー110および可変抵抗120の合成抵抗値と、感光体ドラム413に担持されているトナー像を中間転写ベルト421に転写する際に一次転写ローラー422に印加すべき転写電圧との関係を示す関係式に基づき、当該関係式における合成抵抗値として、算出された合成抵抗値を用いて、一次転写ローラー422に印加すべき転写電圧を算出する。なお、可変抵抗120の抵抗値を設定する際、感光体ドラム413の表面電荷(表面電位)の大きさに応じて金属ローラー110の圧接力を変化させて一次転写ローラー422と感光体ドラム413との間で形成される一次転写ニップ幅を変化させることが好ましい。例えば、感光体ドラム413の表面電荷が通常よりも大きい場合、すなわち感光体ドラム413の抵抗値が実際の値よりも高くなっている場合、金属ローラー110の圧接力を高くし表面電荷が大きくなっている分だけ感光体ドラム413の見かけの抵抗値を下げる。その一方、感光体ドラム413の表面電荷が通常よりも小さい場合、すなわち感光体ドラム413の抵抗値が実際の値よりも低くなっている場合には、金属ローラー110の圧接力を小さくし、表面電荷が小さくなっている分だけ感光体ドラム413の見かけの抵抗値を上げる。以上のように感光体ドラム413の表面電荷の大きさに応じて金属ローラー110の圧接力を変化させることによって、感光体ドラム413の見かけの抵抗変動を補正することができる。
また、上記実施の形態において、図7に示すように、抵抗材料112(抵抗部材)の表面を清掃するクリーニングブレード132(本発明の「清掃部材」に対応)を有するクリーニング装置130を設けても良い。例えば中間転写ユニット42の周囲を浮遊するトナー等が抵抗材料112に付着することに起因して、抵抗材料112の抵抗値が変動し、転写電圧制御で算出される転写電圧値の精度が低下することを防止するためである。なお、図6に示す構成において、金属ローラー110(抵抗部材)の表面を清掃するクリーニングブレード132を有するクリーニング装置130を設けても良い。
また、上記実施の形態において、複数色のそれぞれに対応して設けられる複数の一次転写ローラー422のそれぞれに圧接される複数の抵抗部材(金属ローラー110および抵抗材料112)を設け、複数の一次転写ローラー422のそれぞれについて転写電圧制御を行っても良い。画像形成環境の変化によって、複数の一次転写ローラー422のそれぞれについて常に抵抗値が同じとは限らないからである。ただし、熱源(例えば、定着部60)に最も近い一次転写ローラー422(例えば、K成分)が最も抵抗値が変動しやすいと考えられる。そのため、K成分の一次転写ローラー422の抵抗値の変動がトナー像の濃度変化にほとんど影響ないぐらいに小さければ、その他の一次転写ローラー422については転写電圧制御を必ずしも行う必要はない。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 給紙装置
2 画像形成装置
3 排紙装置
10 画像読取部
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
42 中間転写ユニット
50 用紙搬送部
60 定着部
71 通信部
72 記憶部
80 電圧印加部
82 電流検知部
84 圧接離間部
100 画像形成システム
101 制御部
102 CPU
103 ROM
104 RAM
110 金属ローラー
112 抵抗材料
120 可変抵抗
130 クリーニング装置
132 クリーニングブレード
413 感光体ドラム
421 中間転写ベルト
422 一次転写ローラー
P 長尺紙

Claims (9)

  1. 中間転写体と、
    前記中間転写体を介して感光体との間に転写ニップを形成する転写部材と、
    電気抵抗を有し、前記転写部材に圧接される抵抗部材と、
    前記感光体と前記転写部材との間に転写電圧が印加された際、前記転写部材と前記抵抗部材との間に流れる電流値を取得し、印加された転写電圧値を取得した電流値で除算することによって前記転写部材および前記抵抗部材の合成抵抗値を算出し、前記転写部材および前記抵抗部材の合成抵抗値と前記転写部材に印加すべき転写電圧との関係を示す関係式に基づき、当該関係式における合成抵抗値として、前記算出された合成抵抗値を用いて、前記転写部材に印加すべき転写電圧を決定する制御部と、
    を備える転写ユニット。
  2. 前記抵抗部材は、前記中間転写体および前記感光体と同じ材質で構成される、
    請求項1に記載の転写ユニット。
  3. 前記抵抗部材は、可変抵抗を有し、
    前記制御部は、前記感光体の抵抗値と等しくなるように前記抵抗部材の抵抗値を設定する、
    請求項1に記載の転写ユニット。
  4. 前記転写部材に前記抵抗部材を圧接させ、または、前記転写部材から前記抵抗部材を離間させる圧接離間部を備え、
    前記制御部は、前記感光体と前記転写部材との間に転写電圧が印加される場合、前記転写部材に前記抵抗部材を圧接させる一方、前記感光体と前記転写部材との間に転写電圧が印加されない場合、前記転写部材を前記抵抗部材から離間させる、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の転写ユニット。
  5. 複数色のそれぞれに対応して設けられる複数の転写部材のそれぞれに圧接される複数の抵抗部材を備える、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の転写ユニット。
  6. 前記抵抗部材の表面を清掃する清掃部材を備える、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の転写ユニット。
  7. 感光体と、
    中間転写体と、
    前記中間転写体を介して感光体との間に転写ニップを形成する転写部材と、
    電気抵抗を有し、前記転写部材に圧接される抵抗部材と、
    前記感光体と前記転写部材との間に転写電圧が印加された際、前記転写部材と前記抵抗部材との間に流れる電流値を取得し、印加された転写電圧値を取得した電流値で除算することによって前記転写部材および前記抵抗部材の合成抵抗値を算出し、前記転写部材および前記抵抗部材の合成抵抗値と前記転写部材に印加すべき転写電圧との関係を示す関係式に基づき、当該関係式における合成抵抗値として、前記算出された合成抵抗値を用いて、前記転写部材に印加すべき転写電圧を決定する制御部と、
    を備える画像形成装置。
  8. 長尺紙を給紙する給紙装置と、
    前記給紙装置により給紙された長尺紙にトナー像を形成する請求項7に記載の画像形成装置と、
    前記画像形成装置によりトナー像が形成された前記長尺紙を収納する排紙装置と、
    を備える、
    画像形成システム。
  9. 中間転写体を介して感光体との間に転写ニップを形成する転写部材と、前記感光体の間に転写電圧が印加された際、前記転写部材と電気抵抗を有し当該転写部材に圧接される抵抗部材との間に流れる電流値を取得し、
    印加された転写電圧値を、取得した電流値で除算することによって前記転写部材および前記抵抗部材の合成抵抗値を算出し、
    前記転写部材および前記抵抗部材の合成抵抗値と前記転写部材に印加すべき転写電圧との関係を示す関係式に基づき、当該関係式における合成抵抗値として、前記算出した合成抵抗値を用いて、前記転写部材に印加すべき転写電圧を決定する、
    転写電圧制御方法。
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