JP2016122728A - キャビティ付き配線板及びその製造方法 - Google Patents

キャビティ付き配線板及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子部品を搭載したときに、電子部品との間にボイドが発生することを抑えることができるキャビティ付き配線板およびその製造方法を提供する。
【解決手段】導体回路層31Bと導体プレーン層31Aとを形成した第2導体層16Bと、第2導体層16Bに積層される第3絶縁層15Cと、第3絶縁層15Cを貫通して導体プレーン層31Aの上表面31aの少なくとも一部を底面として露出させた電子部品搭載用のキャビティ30と、を備えるキャビティ付き配線板10である。導体プレーン層31Aの上表面31aのうち露出した表面36は、導体回路層31Bの上表面31bよりも平滑な表面である。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品搭載用のキャビティを備えるキャビティ付き配線板及びその製造方法に関する。
従来から、電子部品を搭載する電子部品搭載配線板が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、このような電子部品搭載配線板の製造にあたり、電子部品搭載用のキャビティを有するキャビティ付き配線板が提案されている。
特開2011−211194号公報
しかしながら、上述したキャビティ付き配線板に、電子部品を搭載した場合、キャビティ付き配線板と電子部品との間にボイド(空隙)が発生することが考えられ、電子部品の搭載の信頼性が損なわれることが考えられる。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、電子部品の搭載の信頼性を高めることができるキャビティ付き配線板およびその製造方法を提供することにある。
前記課題を鑑みて、本発明に係るキャビティ付き配線板は、導体回路層と導体プレーン層とを形成した導体層と、前記導体層に積層される絶縁層と、前記絶縁層を貫通して前記導体プレーン層の上表面の少なくとも一部を底面として露出させた電子部品搭載用のキャビティと、を備えるキャビティ付き配線板であって、前記導体プレーン層の上表面のうち露出した表面は、前記導体回路層の上表面よりも平滑な表面である。
さらに本発明に係るキャビティ付き配線板の製造方法は、導体回路層と導体プレーン層とを形成した導体層の上に、絶縁層を積層する工程と、前記絶縁層を貫通して前記導体プレーン層の上表面のうち少なくとも一部を、底面として露出させる電子部品搭載用のキャビティを形成する工程、とを少なくとも含むキャビティ付き配線板の製造方法であって、前記キャビティを形成する工程の後に、前記導体プレーン層の上表面のうち露出した表面が、前記導体回路層の上表面よりも平滑な表面となるように、前記露出した表面に平滑化処理を行う。
本発明のたとえば以下に示す実施形態によれば、電子部品の搭載の信頼性を高めることができる。
第1実施形態に係るキャビティ付き配線板の模式的断面図。 図1に示すキャビティ付き配線板のキャビティ近傍の部分拡大図。 図1に示すキャビティ付き配線板の製造方法を示したフロー図。 キャビティ付き配線板の製造工程を示した断面図。 キャビティ付き配線板の製造工程を示した断面図。 キャビティ付き配線板の製造工程を示した断面図。 キャビティ付き配線板の製造工程を示した断面図。 キャビティ付き配線板の製造工程を示した断面図。 キャビティ付き配線板の製造工程を示した断面図。 キャビティ付き配線板の製造工程を示した断面図。 キャビティ付き配線板に電子部品を搭載した電子部品搭載配線板の模式的断面図。 図5に示す電子部品搭載配線板の電子部品近傍の部分拡大図。 電子部品搭載配線板の製造工程を示した断面図。 電子部品搭載配線板の製造工程を示した断面図。 電子部品搭載配線板の製造工程を示した断面図。 図2に示すキャビティ付き配線板の変形例に係る要部拡大断面図。 (a)〜(d)は、導体プレーン層の露出した部分の外周部に形成された凹部を説明するための平面図。 図2に示すキャビティ付き配線板の変形例に係る要部拡大断面図。 図5に示す電子部品搭載配線板の変形例に係る断面図。 (a)〜(c)は、第2実施形態に係るキャビティ付き配線板の製造方法を説明するための模式的断面図。 (a),(b)は、第2実施形態に係るキャビティ付き配線板の製造方法を説明するための模式的断面図。
以下に本発明のいくつかの実施形態を図1〜図13を参照して説明する。
1.キャビティ付き配線板10について
図1は、第1実施形態に係るキャビティ付き配線板10の模式的断面図であり、図2は、図1に示すキャビティ付き配線板10のキャビティ30近傍の部分拡大図である。
図1に示すように、本発明に係るキャビティ付き配線板10(以下、単に、配線板という)のコア基板11は、絶縁材料からなり、配線板10は、その表面側である第1主面11Fと第2主面11Bとに第1〜第3絶縁層15A〜15Cと第1〜第3導体層16A〜16Cとを交互に積層したビルドアップ多層積層配線板である。配線板10には、電子部品搭載用のキャビティ30が形成されている。
本実施形態では、第1〜第3導体層16A〜16Cは、シード層の上に電解めっき層が形成された層である。シード層は、例えばチタン、チタンナイトライド、クロム、ニッケル、または銅からなる層であり、無電解めっき、スパッタリングなどにより得ることができる。電解めっき層は、銅からなる層である。第1〜第3絶縁層15A〜15Cは、熱硬化性エポキシ樹脂、30〜80質量%の無機フィラーを含有した熱硬化性エポキシ樹脂、または感光性樹脂からなる。
第1主面11Fに形成されたコア導体層12と、第2主面11Bに形成されたコア導体層12とは、スルーホール導体13を介して電気的に接続されている。スルーホール導体13は、コア基板11を貫通するスルーホール13Aの内部に形成された導体である。本実施形態では、スルーホール導体13は、スルーホール13A内に充填されているが、スルーホール導体13は、スルーホール13Aの壁面を覆うように形成されていてもよい。
コア基板11のコア導体層12の上には、第1絶縁層15Aが積層されており、第1絶縁層15Aの上には、第1導体層16Aが積層されている。第1導体層16Aとコア導体層12とは、第1絶縁層15Aの内部に形成された第1導体ビア18Aによって接続されている。
同様に、第1導体層16Aの上には、第2絶縁層15Bが積層されており、第2絶縁層15Bの上には、第2導体層16Bが形成されている。第1導体層16Aと第2導体層16Bとは、第2絶縁層15B内に形成された第2導体ビア18Bにより接続されている。
ここで、第1主面11F側の第2導体層16Bは、導体プレーン層31Aと導体回路層31Bとを形成している。本実施形態では、導体プレーン層31Aは、平板状(ベタ状)をなしており、グランド接続されるグランド層である。本実施形態では、導体プレーン層31Aは、配線板10の中央寄り部分に配置され、導体回路層31Bは、導体プレーン層31Aの両側に形成されている。本実施形態に係る第1主面11F側の第2導体層16Bが、本発明でいう「導体層」に相当する。
第2導体層16Bの上には、第3絶縁層15Cがさらに積層されており、第3絶縁層15Cの上には、第3導体層16Cが形成されている。第1主面11F側では、第2導体層16Bの導体回路層31Bと、第3導体層16Cとが、第3絶縁層15C内に形成された第3導体ビア18Cにより接続されている。第2主面11B側では、第2導体層16Bと、第3導体層16Cとが、第3絶縁層15C内に形成された第3導体ビア18Cにより接続されている。本実施形態に係る第1主面11F側の第3導体層16Cが、本発明でいう「外側導体層」に相当する。
第3導体層16Cの上には、絶縁材料からなる外側絶縁層34が積層されている。本実施形態では、外側絶縁層34は、第3導体層16Cを保護する層であり、各絶縁層15A〜15Cと同じ材質で構成されている。外側絶縁層34の厚さは7〜15μmであり、各絶縁層15A〜15Cの厚さ(10〜30μm)よりも薄くなっている。なお、本実施形態では、外側絶縁層34は、配線板10の第1主面11F側と、第2主面11B側に形成されているが、第1主面11F側のみに形成されていてもよい。
図1に示すように、複数の第1〜第3導体ビア18A〜18Cおよびスルーホール導体13のうち、一部がスタック導体ビアを形成している。具体的には、後述するキャビティ30に隣接する第1〜第3導体ビア18A〜18C及びスルーホール導体13は、配線板10の積層方向に沿って積み重ねられ、スタック導体ビアを形成している。
配線板10の第1主面11F側には、開口部30Aを有するキャビティ30が形成されている。キャビティ30は、外側絶縁層34および第3絶縁層15Cを貫通している。導体プレーン層31Aの上表面31aの少なくとも一部は、キャビティ30の底面として露出している。図2に示すように、本実施形態では、キャビティ30の底面積(すなわち露出した部分36の面積)は、導体プレーン層31Aの上表面31aの面積よりも小さくなっており、導体プレーン層31Aの周縁部が、第3絶縁層15Cで被覆されている。換言すると、本実施形態では、導体プレーン層31Aは、キャビティ30の底面全体を構成している。
本実施形態では、導体プレーン層31Aの上表面31aのうち露出した表面36(すなわちキャビティ30の底面)は、導体回路層31Bの表面31bよりも平滑な面となっている。たとえば、導体プレーン層31Aの露出した表面36の表面粗さ(たとえば中心線平均粗さRa)が、導体回路層31Bの表面粗さよりも小さくなっている。具体的には、導体プレーン層31Aの露出した表面36の表面粗さは、中心線平均粗さRa0.1〜0.6μmの範囲(例えばRa0.6μm)にある。導体回路層31Bの上表面31bの表面粗さは、中心線平均粗さRa0.5〜1.0μmの範囲(例えばRa1.0μm)にある。
ここで、導体プレーン層31Aの露出した表面36は、後述するように、第3導体層16Cを積層後、平滑化処理された(たとえばエッチングされた)表面である。図2に示すように、導体プレーン層31Aの露出した表面36により形成された導体プレーン層31Aの部分の層厚さは、導体回路層31Bの層厚さよりも薄くなっている。これにより、より薄い厚さの電子部品80を搭載することができる。
導体プレーン層31Aの露出した表面36に電子部品80を接着層33を介して搭載した際に、この露出した表面36が他の表面よりも平滑な面となっている。これにより、電子部品80と導体プレーン層31Aとの間にボイドが生成されることを回避することができ、電子部品80の搭載の信頼性を高めることができる。
本実施形態では、図2に示すように、接着層33を介してキャビティ30内に電子部品80を搭載したときに、電子部品80の上表面80aが配線板10の上表面10aよりも高い位置に配置されるような深さを、キャビティ30は有している。換言すると、本実施形態では、キャビティ30は、電子部品80の上表面80aが、配線板10の上表面10aから突出するような深さを有している。さらに、本実施形態では、キャビティ30内に電子部品80を搭載したときに、電子部品80の側面とキャビティ30の側壁との間に隙間が形成されるような幅を、キャビティ30は有している。
2.配線板10の製造方法について
以下に、配線板10の製造方法を説明する。図3は、図1に示す配線板10の製造方法を示したフロー図であり、図4A〜図4Gは、配線板10の製造工程を示した図である。
まず、図3に示すステップS31で、コア基板11を準備し、スルーホール13Aを形成する。具体的には、ガラス繊維布からなる芯材にエポキシ樹脂が含浸されたコア基板11を準備する。このコア基板11の第1および第2主面11F,11Bにはそれぞれ銅箔が形成されている(図示せず)。
次に、コア基板11の第1主面11Fおよび第2主面11Bにスルーホール13Aを形成する。具体的には、COレーザーを用いて、コア基板11の第1主面11Fおよび第2主面11B側から交互にレーザー光を照射することで、コア基板11にスルーホール13Aが形成される(図4A参照)。スルーホール13Aの形成後に、コア基板11を所定濃度の過マンガン酸を含む溶液に浸漬し、デスミア処理を行うことが好ましい。このようにデスミア処理を行うことで、不要な導通(ショート)を抑制することができる。
次に、図3に示すステップS32で、コア導体層12およびスルーホール導体13を形成する(図4B参照)。ここでは、コア基板11に対して、無電解めっき処理、めっきレジスト処理、および電解めっき処理が順次行う。これにより、第1および第2主面11F,11Bにコア導体層12が形成され、スルーホール13Aにスルーホール導体13が形成される。なお、コア基板11の製造方法は、特開2012−69926号公報の図1〜図2に示すような製造方法であってもよい。
次に、図3に示すステップS33で、コア導体層12の上に、第1絶縁層15Aを積層し、第1絶縁層15Aの上に、第1導体層16Aを積層する(図4C参照)。具体的には、コア基板11の第1および第2主面11F,11Bの両側のコア導体層12の上に第1絶縁層15Aを積層する。第1絶縁層15Aを構成する絶縁樹脂材料としては、30〜80質量%の無機フィラーを含有した熱硬化性エポキシ樹脂、強化繊維からなる心材に樹脂を含浸したプリプレグ、または感光性樹脂などを挙げることができる。絶縁樹脂材料に熱硬化性エポキシ樹脂、またはプリプレグを用いた場合には、これらの材料からなるフィルムを、加圧プレスにより積層する。
次に、積層された第1絶縁層15Aの上に、第1絶縁層15Aにビアホールを形成する。ここで、第1絶縁層15Aの絶縁材料に熱硬化性エポキシ樹脂、またはプリプレグを用いた場合には、COレーザーを用いて、第1絶縁層15Aの所定位置にビアホールを形成する。一方、第1絶縁層15Aの絶縁材料に感光性樹脂を用いた場合には、露光・現像によりビアホールを形成する。本実施形態では、後述する無電解めっき処理により形成される無電解めっき層(図示せず)の密着性を向上させるため、ビアホールが形成された第1絶縁層15Aの表面に過マンガン酸水溶液などを用いて、粗化処理を行う。
次に、ビアホールが形成された第1絶縁層15Aに、無電解めっき処理、めっきレジスト処理、および電解めっき処理を順次行う。これによりビア形成孔内に第1導体ビア18Aが形成され、第1絶縁層15Aの上に所定パターンの第1導体層16Aが形成される。コア導体層12と第1導体層16Aとは、第1導体ビア18Aを介して接続される。
次に、ステップS33と同じようにして、ステップS34では、第1導体層16Aの上に、第2絶縁層15Bを積層し、第2絶縁層15Bの上に、第2導体層16Bを積層する(図4D参照)。まず、第1導体層16Aの上に、第2絶縁層15Bを積層し、所定位置にビアホールを形成する。
次に、ビアホールが形成された第2絶縁層15Bに、無電解めっき処理、めっきレジスト処理、および電解めっき処理を順次行う。これにより、第2導体ビア18Bが形成されると共に、第2絶縁層15Bの上に所定パターンの第2導体層16Bが形成される。ここで、第1主面11F側の第2導体層16Bには、導体回路層31Bと導体プレーン層31Aとが形成される。第1導体層16Aと導体回路層31Bとは、第2導体ビア18Bを介して接続される。
なお、このとき、導体プレーン層31Aと導体回路層31Bは、ビアホール形成後の第2絶縁層15Bの上に形成される。したがって、導体プレーン層31Aの上表面31aと導体回路層31Bの上表面31bとは、略同じ表面粗さであり、上述した粗化処理された第2絶縁層15Bの表面粗さに依存した表面粗さとなっている。
次に、ステップS33と同じようにして、ステップS35では、第2導体層16Bの上に、第3絶縁層15Cを積層し、第3絶縁層15Cの上に、第3導体層16Cを積層する(図4E参照)。具体的には、第3絶縁層15Cを積層後、導体回路層31Bが露出する位置に、ビアホールを形成する。なお、導体プレーン層31Aを覆う第3絶縁層15Cの表面には、ビアホールは形成しない。
次に、ビアホールが形成された第3絶縁層15Cに、無電解めっき処理、めっきレジスト処理、および電解めっき処理を順次行う。これにより、第3導体ビア18Cを形成すると共に、第3絶縁層15Cの上に所定パターンの第3導体層16Cを形成する。第1主面11F側では、導体プレーン層31Aの上に、第3絶縁層15Cのみを形成し、第3導体層16Cを形成しない。導体回路層31Bと第3導体層16Cは、第3導体ビア18Cを介して接続される。
次に、ステップS36で、第3導体層16Cに、第3絶縁層15Cと同じ材質(絶縁材料)からなる外側絶縁層34を積層する(図4F参照)。外側絶縁層34は、第3導体層16Cを保護する層である。このとき、導体プレーン層31Aの上には、第3絶縁層15Cと外側絶縁層34が積層されている。本実施形態では、外側絶縁層34の材質を第3絶縁層15Cと同じ材質としたが、外側絶縁層34の材料は、特に限定されるものではない。外側絶縁層34の材料が、例えば、弾性率1〜10GPaのアクリル樹脂、エポキシ樹脂、またはポリイミド樹脂などの接着剤であってもよい。
外側絶縁層34は、第3絶縁層15Cよりも薄くなっている。後述するように、第3絶縁層15Cの厚みと外側絶縁層34との厚みを合わせた厚みは、後述する電子部品80と接着層33を合わせた厚みよりも薄くなっている。
次に、ステップS37で、レーザー加工によりキャビティ30を形成する。具体的には、コア基板11の第1主面11F側から、例えばCOレーザーを照射する。外側絶縁層34と第3絶縁層15Cとを貫通し、導体プレーン層31Aの上表面31aの露出した表面36を底面とした、キャビティ30を形成する(図4G参照)。
平滑化処理後のキャビティ30内に電子部品80を搭載したときに、電子部品80の上表面80aが、配線板10の上表面10aよりも高い位置に配置されるような深さに、キャビティ30を形成する(図2参照)。一方、レーザーが照射される範囲の面積、すなわち、キャビティ30の底面積は、導体プレーン層31Aの面積よりも小さい。これにより、キャビティ30の底面全体は、導体プレーン層31Aのみで形成される。
次に、ステップS38で、レーザー加工後の導体プレーン層31Aの露出した表面36にデスミア処理を行う(図4G)。これにより、導体プレーン層31Aの露出した表面36の表面に付着した、第3絶縁層15C等を構成する樹脂の残渣を除去することができる。この時、第3導体層16Cは、外側絶縁層34により被覆されているので、デスミア処理により、第3導体層16Cの近傍の第3絶縁層15Cの樹脂を保護することができる。これにより、3絶縁層15Cに対する第3導体層16Cの密着性を確保することができる。また、デスミア処理により、外側絶縁層34の表面を粗化処理することもできる。
次に、ステップS39に進み、導体プレーン層31Aの露出した表面36に平滑化処理を行う。具体的には、図4Gに示す配線板10を、銅をエッチングするエッチング溶液に浸漬させ、導体プレーン層31Aの露出した表面36を溶解し、露出した表面36に平滑化処理を行う。この他にも、液体と研磨粒子等を混合した混合液(スラリー)を、露出した表面36に吹き付けるウエットブラスト処理により、導体プレーン層31Aの露出した表面36を研磨し、平滑化してもよい。これにより、露出した表面36により形成された導体プレーン層31Aの部分の層厚さを、導体回路層31Bの層厚さよりも薄くすることができる。
本実施形態では、平滑化処理される前の導体プレーン層31Aの露出した表面36が、中心線平均粗さRa0.5〜1.0μmの範囲にあり、ステップS39で平滑化処理を行うことにより、露出した表面36の表面粗さを、中心線平均粗さRa0.1〜0.6μmにする。なお、平滑化処理されない導体回路層31Bの上表面30bの表面粗さは、中心線平均粗さRa0.5〜1.0μmの範囲にある。
このようにして、ステップS38までの工程(図4G参照)では、上述したように、第2導体層16Bを構成する導体プレーン層31Aおよび導体回路層31Bは、略同じ表面粗さであった。しかしながら、ステップS39の工程を経ることにより、導体プレーン層31Aの上表面31aの露出した表面36が、導体回路層31Bの上表面31bよりも平滑な表面とすることができる。
3.電子部品搭載配線板100について
図1に示す配線板10は、たとえばインターポーザなどの電子部品80を搭載した電子部品搭載配線板100(以下、単に搭載基板という)に用いられる。図5は、図1は、配線板10に電子部品80を搭載した搭載基板100の模式的断面図である。図6は、図5に示す搭載基板100の電子部品80近傍の部分拡大図である。
搭載基板100は、配線板10の表裏の両面に第4絶縁層21と第4導体層22とが順次積層されるとともに、第4導体層22の上にはソルダーレジスト層29が覆われている。
ソルダーレジスト層29の厚さは、約7〜30μmの範囲にある。なお、第4絶縁層21は上述の絶縁層15A〜15Cと同じ材質で構成され、第4導体層22は上述の第1〜第3導体層16A〜16Cと同じ材料で構成されている。
搭載基板100の表面100Fには、半導体素子90,91が搭載される搭載領域R1,R2が形成される。キャビティ30は、それら搭載領域R1,R2の境界部分の内側に形成され、キャビティ30には、電子部品80が収容されている。
電子部品80は、搭載領域R1およびR2に搭載された半導体素子90,91を電気的に接続する配線構造体である。配線構造体には、配線板10よりもファインパターンの導体層が形成された基板である。具体的には、配線構造体の導体パッドの径(大きさ)およびピッチは、配線板10のものよりも小さい。また、配線構造体の導体パッド間の配線の幅およびその間隔(ピッチ)は、配線板10のものより狭い。
図6に示すように、キャビティ30の底面として露出する導体プレーン層31A上には、接着層33が形成されており、接着層33を介して、電子部品80が搭載されている。ここで、導体プレーン層31Aの露出した表面36に電子部品80を接着層33を介して搭載する。上述したように、露出した表面36は、第2導体層16Bの他の表面(導体回路層31Bの上表面31b)に比べて、平滑な面となっている。これにより、搭載時に電子部品80と導体プレーン層31Aとの間にボイドが生成されることを回避することができ、電子部品80の搭載の信頼性を高めることができる。
導体プレーン層31Aの露出した表面36と、電子部品80とを接着する接着層33は、導体プレーン層31Aの露出した表面36の表面粗さを吸収できるような層厚みが望ましい。本実施形態では、導体プレーン層31Aの露出した表面36を平滑化したので、接着層33の厚みをこれまで以上に薄くすることができる。たとえば、露出した表面36の表面粗さ(最大高さ)Rmaxを5μm程度まで平滑化できれば、接着層33に5μm以下の極薄の接着シートを用いることが可能となる。さらに、露出した表面36により形成された導体プレーン層31Aの層厚さは、導体回路層31Bの層厚さよりも薄くなっているので、より薄い厚さの電子部品80を搭載することができる。本実施形態では、キャビティ30内に電子部品80を搭載したときに、電子部品80の側面とキャビティ30の側壁との間に隙間が形成されるので、使用時に発生する配線板100と電子部品80との熱膨張差を緩和することができる。
本実施形態では、接着層を介してキャビティ30内に電子部品80を搭載したときに、電子部品80の上表面80aが、配線板10の上表面10aよりも高い位置に配置される。換言すると、本実施形態では、キャビティ30は、電子部品80の上表面80aが、配線板10の上表面10aから突出している。これにより、電子部品80の搭載性を高めるとともに、電子部品80と第4絶縁層21とのアンカー効果を高めることができる。
図5に示すように、配線板10の第2主面11B側の第4導体層22には、第1導体パッド24が形成されている。第1導体パッド24は、第4絶縁層21を貫通する第4導体ビア26を介して、第3導体層16Cに接続されている。
また、配線板10の第2主面11B側のソルダーレジスト層29には、第1導体パッド24を露出させる第1開口28が形成され、第1導体パッド24の上に、第1めっき層42が形成されている。第1めっき層42は、ソルダーレジスト層29の外面に対して凹んでいる。なお、第1めっき層42は、無電解Ni/Pd/Au金属層、または無電解Ni/Au金属層で構成されている。たとえば、無電解Ni/Pd/Au金属層のNi層の厚さは3〜10μmであり、Pd層の厚さは0.1〜1μmであり、Au層の厚さは0.03〜0.1μmであり、第1導体パッド24の表面からこの順に積層されている。
一方、図5に示すように、配線板10の第1主面11F側の第4導体層22は、電子部品80の上に配置されている。第4導体層22には、電子部品80に接続される第2小径導体パッド23Aと、第3導体層16Cに接続される第2大径導体パッド23Bとが形成されている。
図6に示すように、第2大径導体パッド23Bは、第4絶縁層21と外側絶縁層34を貫通する第2大径導体ビア25Bを介して第3導体層16Cに接続されている。また、第2小径導体パッド23Aは、第4絶縁層21を貫通する第2小径導体ビア25Aを介して電子部品80に接続されている。
さらに、配線板10の第1主面11F側のソルダーレジスト層29には、第2小径導体パッド23Aを露出させる第2小径開口27Aと、第2大径導体パッド23Bを露出させる第2大径開口27Bとが形成されている。第2小径導体パッド23A及び第2大径導体パッド23Bの上には、第2めっき層41が形成されている。第2めっき層41は、ソルダーレジスト層29の外側にバンプ状に突出している。
具体的には、第2小径導体パッド23Aの上の第2めっき層41は、第2小径開口27Aを貫通し、第2大径導体パッド23Bの上の第2めっき層41は、第2大径開口27Bを貫通している。なお、第2めっき層41は、第1めっき層42と同様に、無電解Ni/Pd/Au金属層または無電解Ni/Au金属層で構成されている。
4.搭載基板100の製造方法について
以下に、搭載基板100の製造方法について説明する。まず、図7Aに示すように、配線板10のキャビティ30の底面として、導体プレーン層31Aの露出した表面36に接着層33を積層するともに、接着層33の上に電子部品80を載置し、接着層33を熱硬化させる。
次に、図7Bに示すように、第4絶縁層21と第4導体層22とを順次積層する。具体的には、配線板10の第1主面11F側では、第4絶縁層21を配線板10に積層後、レーザー強度を調整したレーザーを第4絶縁層21に照射して、第4絶縁層21に、第2小径ビア形成孔45Aと第2大径ビア形成孔45Bを形成する。配線板10の第2主面11B側の第4絶縁層21も同様にビア形成孔を形成する。
次に、無電解めっき処理、めっきレジスト処理、および電解めっき処理が順次行われる。これにより、配線板10の第1主面11F側では、第2小径ビア形成孔45A内に第2小径導体ビア25Aが形成され、第4導体層22の第2小径導体パッド23Aが形成される。これと同時に、第2大径ビア形成孔45B内に第2大径導体ビア25Bが形成され、第4導体層22の第2大径導体パッド23Bが形成される(図7B参照)。同様に、配線板10の第2主面11B側では、ビア形成孔内に第4導体ビア26が形成され、第4導体層22の第1導体パッド24が形成される(図5参照)。
図7Cに示すように、配線板10の第1主面11F側と第2主面11B側の両方から、第4導体層22上にソルダーレジスト層29を積層する。ソルダーレジスト層29に、リソグラフィ処理等を行い、第4導体層22の一部である第2小径導体パッド23Aを露出させる第2小径開口27Aと、第2大径導体パッド23Bを露出させる第2大径開口27Bを形成する。同様に、配線板10の第2主面11B側では、ソルダーレジスト層29に、第1導体パッド24を露出される第1開口28を形成する(図5参照)。
次にソルダーレジスト層29の表面に樹脂保護膜43を被覆する。その後、第2小径導体パッド23Aおよび第2大径導体パッド23Bの上表面の一部が露出するように、樹脂保護膜43に開口部を形成後、無電解めっき処理により第2めっき層41を形成する。同様に、配線板10の第2主面11B側では、第1導体パッド24に、第2めっき層41を形成する(図5参照)。最後に、樹脂保護膜43を搭載基板100から除去し、図5および図6に示すように、電子部品80を内蔵した搭載基板100を得ることができる。
5.搭載基板100の変形例について
図8は、図2に示す配線板10の変形例に係る配線板10Aの要部拡大断面図である。図9(a)〜(d)は、導体プレーン層31Aの露出した表面36の外周部に形成された凹部32を説明するための平面図である。本実施形態に係る配線板10Aが、図1に示す配線板と相違する点は、導体プレーン層31Aの上表面の露出した表面36(すなわち、キャビティ30の底面)に凹部32が形成されている点である。
本実施形態では、凹部32は、図9(a)に示すように、導体プレーン層31Aの露出した表面36の外周部を周回するように形成されている。凹部32は、CO2レーザーによりキャビティ30を形成する際に、この凹部32を形成する箇所に照射強度を増加させたCO2レーザーを照射するにより凹部32を形成することができる。凹部32を設けることにより、電子部品80を接着層33を介してキャビティ30内に搭載する際に、凹部32に接着層33の一部が入り込み、接着層33にアンカー効果を作用することができる。この結果、導体プレーン層31Aから接着層33に接着された電子部品80が剥離することを抑制することができる。
なお、このようなアンカー効果を期待することができるのであれば、図9(b),(c)に示すように、凹部32を、外周部の対向する一対の辺に沿って形成してもよい。また、図9(d)に示すように、凹部32を、露出した表面36の外周部に形成し、さらに、露出した表面36の中央にも形成してもよい。
図10は、図2に示す配線板10の変形例に係る配線板10Bの要部拡大断面図である。本実施形態に係る配線板10Bが、図1に示す配線板と相違する点は、キャビティの形状である。図10に示すように、本実施形態に係るキャビティ30は、キャビティ30の底面から開口に向かって広がるように、傾斜面37により形成されている。
このようなキャビティ30を設けることにより、キャビティ30内に電子部品80を載置しやすくなる。さらに、搭載基板を製造する際には、電子部品80とキャビティ30の間に絶縁層(第4絶縁層の一部)が入り込み、電子部品80をキャビティ30内に固定するアンカー効果を期待することができる。
図11は、図5に示す搭載基板100の変形例に係る搭載基板100Aの断面図である。本実施形態に係る搭載基板100Aが、図5に示す搭載基板100と相違する点は、電子部品80を搭載基板に内蔵させていない点である。
具体的には、配線板10に電子部品80の上表面80aは露出しており、図5に示すような第4絶縁層21で電子部品80が覆われていない。さらに、搭載基板100Aの最表面には、第4導体層22である導体パッドが形成されており、第4導体層22は、第4導体ビア25を介して第3導体層16Cに接続されている。第4導体層22(の導体パッド)の上表面と電子部品80(導体パッド)の上表面とは、同一平面F上に形成されている。このように、第4導体層22(の導体パッド)の上表面と電子部品80(導体パッド)の上表面とを、同一平面F上に形成することにより、半導体素子90,91の実装性を高めることができる。
6.配線基板の変形例について
図1に示す実施形態では、配線板10がコア基板11を有する基板であったが、図13(b)に示すように、配線板10Dのように、コア基板を有さない、所謂、コアレス基板であってもよい。このような配線板10Dは、例えば、以下に示す方法により製造される。
まず、図12(a)に示すように、キャリア51の上表面に銅箔52が積層されたキャリア付き銅箔53を、支持基板50の上に積層する。なお、キャリア51と銅箔52との間、及び、キャリア51と支持基板50との間には、図示しない接着層が形成されており、キャリア51と銅箔52との聞の接着力は、キャリア51と支持基板50との間の接着力よりも弱くなっている。
次に、銅箔52の上に所定パターンのめっきレジストを形成されている。そして、電解めっき処理により、めっきレジストの非形成部に電解めっき膜を形成し、銅箔52の上に、導体プレーン層31Aと導体回路層31Bとを有する第2導体層16Bを形成する(図12(b)参照)。
次に、第2導体層16Bの上に、第3絶縁層15Cを積層するとともに、第3絶縁層15C内に第3導体ビア18Cを形成し、第3絶縁層15Cの上に第3導体層16Cを積層する。導体回路層31Bは、第3導体ビア18Cを介して第3導体層16Cに接続される(図12(c)参照)。
次に、第3導体層16Cの上に外側絶縁層34を積層し、レーザー加工によって、外側絶縁層34と第3絶縁層15Cとを貫通すると共に、導体プレーン層31Aを底面としてキャビティ30を形成する。その後、導体プレーン層31Aの露出した表面36にエッチングにより平滑化処理を行う(図13(a)参照)。
最後に、キャリア付き銅箔のうちのキャリア51と、支持基板50とを剥離し、その後、銅箔52をエッチング処理等により除去して、配線板10Dが完成する(図13(b)参照)。
以上、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更があっても、それらは本発明に含まれるものである。
たとえば、第1および第2実施形態の配線板では、外側から2番目に位置する第2導体層に、導体回路層と導体プレーン層とを形成したが、例えば、最外の導体層に、導体回路層と導体プレーン層とが形成される構成であってもよく、導体回路層と導体プレーン層が形成される層の位置は、特に限定されるものではない。
10,10A,10B,10D キャビティ付き配線板(配線板)
11 コア基板
12 コア導体層
13 スルーホール導体
13A スルーホール
11F 第1主面
11B 第2主面
15A 第1絶縁層
15B 第2絶縁層
15C 第3絶縁層
16A 第1導体層
16B 第2導体層
16C 第3導体層
18A 第1導体ビア
18B 第2導体ビア
18C 第3導体ビア
31A 導体プレーン層
31a 上表面
31B 導体回路層
31b 上表面
34 外側絶縁層
36 露出した表面
80 電子部品
100,100A 電子部品搭載配線板(搭載基板)

Claims (20)

  1. 導体回路層と導体プレーン層とを形成した導体層と、
    前記導体層に積層される絶縁層と、
    前記絶縁層を貫通して前記導体プレーン層の上表面の少なくとも一部を底面として露出させた電子部品搭載用のキャビティと、を備えるキャビティ付き配線板であって、
    前記導体プレーン層の上表面のうち露出した表面は、前記導体回路層の上表面よりも平滑な表面である。
  2. 請求項1に記載のキャビティ付き配線板において、
    前記導体プレーン層の前記露出した表面は、エッチングされた表面である。
  3. 請求項1または2に記載のキャビティ付き配線板において、
    前記露出した表面により形成された導体プレーン層の厚さは、前記導体回路層の厚さよりも薄くなっている。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のキャビティ付き配線板において、
    前記露出した表面の表面粗さは、中心線平均粗さRa0.1〜0.6μmの範囲にあり、前記導体回路層の上表面の表面粗さは、中心線平均粗さRa0.5〜1.0μmの範囲にある。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のキャビティ付き配線板において、
    前記キャビティ内に前記電子部品を搭載したときに、前記電子部品の上表面がキャビティ付き配線板の上表面よりも高い位置に配置されるような深さを、前記キャビティは有している。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のキャビティ付き配線板において、
    前記絶縁層の上に積層され、前記絶縁層を貫通する導体ビアを介して前記導体回路層と接続する外側導体層と、
    前記外側導体層の上に積層される絶縁材料からなる外側絶縁層と、をさらに有し、
    前記キャビティは、前記外側絶縁層と前記絶縁層とを貫通するように形成されている。
  7. 請求項6に記載のキャビティ付き配線板において、
    前記外側絶縁層は、前記絶縁層よりも薄くなっている。
  8. 請求項6または7に記載のキャビティ付き配線板において、
    前記外側絶縁層は、前記絶縁層と同じ材料である。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のキャビティ付き配線板において、
    前記キャビティの底面積は、前記導体プレーン層の上表面の面積よりも小さい。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のキャビティ付き配線板において、
    前記導体プレーン層の前記露出した表面の外周部に凹部が形成されている。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載のキャビティ付き配線板において、
    前記キャビティは、前記キャビティの底面から開口に向かって広がるように、形成されている。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のキャビティ付き配線板において、
    前記導体プレーン層は、グランド層である。
  13. 導体回路層と導体プレーン層とを形成した導体層の上に、絶縁層を積層する工程と、
    前記絶縁層を貫通して前記導体プレーン層の上表面のうち少なくとも一部を、底面として露出させる電子部品搭載用のキャビティを形成する工程、とを少なくとも含むキャビティ付き配線板の製造方法であって、
    前記キャビティを形成する工程の後に、前記導体プレーン層の上表面のうち露出した表面が、前記導体回路層の上表面よりも平滑な表面となるように、前記露出した表面に平滑化処理を行う。
  14. 請求項13に記載のキャビティ付き配線板の製造方法において、
    前記平滑化処理を、前記導体プレーン層の前記露出した表面をエッチングすることにより行う。
  15. 請求項13または14に記載のキャビティ付き配線板の製造方法において、
    前記キャビティの形成をレーザー加工により行う。
  16. 請求項15に記載のキャビティ付き配線板の製造方法において、
    前記レーザー加工により、前記キャビティの形成と共に、前記導体プレーン層の前記露出した表面の外周部に凹部を形成する。
  17. 請求項15または16に記載のキャビティ付き配線板の製造方法において、
    前記キャビティを形成する工程において、前記レーザー加工後に前記導体プレーン層の前記露出した表面にデスミア処理を行う。
  18. 請求項15〜17のいずれか一項に記載のキャビティ付き配線板の製造方法において、
    前記レーザー加工を行う前に、前記絶縁層の上に導体ビアを介して前記導体回路層に接続される外側導体層を形成し、前記外側導体層の上に絶縁材料からなる外側絶縁層を形成する。
  19. 請求項13〜18のいずれか一項に記載のキャビティ付き配線板の製造方法において、
    前記キャビティを形成する工程において、
    前記平滑化処理後の前記キャビティ内に前記電子部品を搭載したときに、前記電子部品の上表面が、キャビティ付き配線板の上表面よりも高い位置に配置されるような深さに、前記キャビティを形成する。
  20. 請求項13〜19のいずれか一項に記載のキャビティ付き配線板の製造方法において、
    前記キャビティを形成する工程において、前記キャビティの底面から開口に向かって広がるように、前記キャビティを形成する。
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