JP2016122718A - 電子機器の放熱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造で、ファンによる吸排気の通風抵抗を下げることができ、効率良く放熱することが可能な電子機器の放熱構造を提供すること。【解決手段】複数のファンを有する電子機器の放熱構造において、前記複数のファンが接続されるとともに、外部から空気を吸入するための吸入口と、前記吸入口からの吸気を前記ファンに導くための開口部とを有するダクトと、前記ダクトに接続され、熱源となる回路基板とを有し、前記複数のファンは空気の流れ方向に対して並列して配置され、前記ダクトは前記吸入口からの吸気の流れ方向に対して並列する分離壁を前記複数のファンの中間に有し、前記ダクトは前記吸入口からの吸気の流れ方向に対して並列する放熱フィンを有し、前記放熱フィンはそれぞれ対応する吸入口とファンの排気口とを直線上につなぐ角度で配置され、それぞれ平行に複数本配置されることを特徴とする。【選択図】図12

Description

本発明は、電子機器の放熱構造に関し、特に発熱源に対してファンを用いて強制空冷を行う放熱構造に関する。
近年、カメラやパソコンなどの電子機器の消費電力は、性能の向上に伴って増加する傾向にある。電子機器の故障を防ぐためには、電子機器内部の回路基板の発熱を放熱する必要がある。電子機器の筐体の大きさを大きくすれば自然放熱が可能であるが、電子機器の小型化の要望も高いため、消費電力が高い電子機器においてはファンを用いた強制空冷の手法を用いることが多い。
この強制空冷の手法として、回路基板上の発熱源に対して冷却部を接続し、冷却部に対してファンから送風をすることで、回路基板上の発熱源を冷却する、といった手法が取られている。
特許文献1では、回路基板と、回路基板上の発熱源である第1、第2の回路部品に接続されたヒートパイプと、ヒートパイプに接続されたフィンユニットと、フィンユニットに対して送風するファンを有し、前記フィンユニットは互いに交差する方向で複数本並列配置した第1のフィンと第2のフィンを設けることで、風量の多い箇所にフィンを配置することができ、放熱性能を向上する構造を提案している。
特開2011−223352号公報
しかしながら、上記特許文献1では、電子機器内部の冷却ユニットの吸排気口と電子機器本体の吸排気口との位置関係が明確でない。また、風量が多くなる箇所にフィンを狭ピッチで配置しているが、狭ピッチの箇所は通風の抵抗が上がるために空気が流れにくくなる可能性が高く、冷却効率が落ちてしまう恐れがある、という問題点があった。
本発明の目的は、簡素な構造で、ファンによる吸排気の通風抵抗を下げることができ、効率良く放熱することが可能な電子機器の放熱構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の電子機器の放熱構造は、2個のファンと、2個のファンを連結して吸気口と排気口を設けるダクトと、ダクトに接続され、熱源となる回路基板とを有し、前記2個のファンはダクトの通風方向に対して並列して配置され、ダクトは2個のファンの略中間に通風方向と並列して分離壁を有し、ダクトは通風方向に並列する放熱フィンを有し、放熱フィンは、それぞれ対応する吸気口と排気口とを略直線で結んだ角度で配置することを特徴とする。
本発明によれば、簡素な構造で、ファンによる吸排気の通風抵抗を下げることができ、効率良く放熱することが可能な電子機器の放熱構造の提供を実現できる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の外観前方斜視図 本発明の実施形態に係る撮像装置の外観後方斜視図 本発明の実施形態に係る撮像装置内部の回路基板の前方斜視図 本発明の実施形態に係る撮像装置内部の回路基板の後方斜視図 本発明の実施形態に係る冷却ユニットの後方斜視図 本発明の実施形態に係る冷却ユニットの前方斜視図 本発明の実施形態に係る冷却ユニットの分解斜視図 本発明の実施形態に係る冷却ユニットに回路基板を接続した状態を示す斜視図 本発明の実施形態に係る冷却ユニットに回路基板及び放熱板を接続した状態を示す斜視図 本発明の実施形態に係る放熱板の回路基板側の状態を示す斜視図 本発明の実施形態に係る撮像装置の内部を表す水平方向断面図 本発明の実施形態に係る冷却ユニットの内部を表す正面図 本発明の実施形態に係る冷却ユニットの側面図 本発明の実施形態に係る撮像装置の内部を表す垂直方向断面図
以下、図面に従って本発明による撮像装置の好ましい実施の形態について説明する。
図1、2は本発明の実施形態に係る撮像装置でレンズ交換式撮像装置の斜視図である。特に、図1は撮像装置の外観前方斜視図、図2は撮像装置の外観後方斜視図である。
図1、2に示したように、撮像装置1の前方には、レンズマウント部101、交換式レンズの装着を検知し電気的に制御する不図示のレンズ接点部、交換式レンズを取り外すレンズ取り外しボタン102を有し、交換レンズ2が着脱可能に支持される。また、図示されていないが、レンズマウント部101の後方で本体内部には、被写体の映像を受光する撮像素子と、撮像素子で得られた映像信号を所定の信号に変換するセンサ基板を有する。撮像装置1の前方から見て右側面には、撮影者の操作によって撮像装置本体に所定の動作を実行させる操作ボタン群103、RECボタン104、電源スイッチ105、本体内部のファンが低温の空気を外部から吸い込むための吸気口106を有する。
吸気口106は、撮像装置1の撮影状態(保持状態及び据置状態)において塞がれる可能性が低い箇所に配置されることが望ましく、本実施例においては操作ボタン群103の間に配置される。
撮像装置1の上方には種々のアクセサリが着脱可能なアクセサリシュー107を有する。撮像装置1の後方には、撮像装置1の制御状態及び映像を撮影者が覗き込んで確認可能なビューファインダー部108、撮像装置1の制御状態を確認可能な液晶表示部109、記録媒体を収納する記録媒体収納蓋110、バッテリーを収納するバッテリ蓋111、外部接続端子や電源端子などの入出力端子群112、本体内部のファンが高温の空気を外部へ吐き出すための第1の排気口113a、第2の排気口113bを有する。
第1の排気口113a及び第2の排気口113bは、撮像装置1の撮影状態において塞がれる可能性が低く、且つ、撮影者に直接排気風が当たりにくい箇所に配置されることが望ましく、本実施例においては撮像装置1の入出力端子群112に近接して配置される。
撮像装置1の前方から見て左側面には、グリップ部3を着脱可能とするグリップネジ部114を有する。グリップ部3には、グリップRECボタン301、レンズの絞りを調節可能な絞りダイヤル302、十字キー303、グリップ3を撮影者が把持する時の補助となるグリップベルト304を有する。
図1、2に示したように、撮像装置1はレンズマウント部101に対応した交換レンズ2を装着することができ、レンズ接点部を通じて交換レンズ2と撮像装置1は信号を送受信することで、操作ボタン群103や、絞りダイヤル302の操作によって交換レンズ2の制御が可能となっている。
図3、4は本発明の実施形態に係る撮像装置内部の回路基板の斜視図である。特に、図3は回路基板の前方斜視図、図4は回路基板の後方斜視図である。
図3、4に示したように、撮像装置1の内部には、撮像装置1を操作した際の入力信号等の制御や、撮像素子で得られた映像信号の処理及び圧縮を行うメイン基板4と、電源端子より本体内部へ供給された電源をメイン基板4に実装される各素子へ分配する電源を作成する電源基板5とを有する。メイン基板4と電源基板5は、図3、4に示したように、略L字になるように基板対基板コネクタによって接続される。
メイン基板4及び電源基板5は、多様な機能を有する撮像装置1の制御及び電源作成を行っているため、撮像装置1において大きな熱源となっている。メイン基板4は矩形の形状であり、図3に示したように、メイン基板4は、一方の面の上方側には熱源となる制御素子401、402とを有し、下方側には熱源となる制御素子403を有する。
また図4に示したように、メイン基板4の他方の面には熱源となる電源ブロック404、405、406を有している。更に、電源基板5の一方の面には電源用インダクタ501を有する。これらの素子は、撮像装置1において大きな熱源となるため、放熱の対策が必要となる。
図5、6は本発明の実施形態に係る冷却ユニットの斜視図である。特に、図5は冷却ユニットの後方斜視図、図6は冷却ユニットの前方斜視図である。また、図7は本発明の実施形態に係る冷却ユニットの分解斜視図である。
冷却ユニット6は、第1のダクト601、第2のダクト602、及びダクト蓋603にて構成されるダクトユニット60と、第1のファン604a及び第2のファン604bとを有し、ダクトユニット60の内部に空気が流れるための空間を設けて構成される。
第1のダクト601は略L字の形状をしており、ダクト蓋603と向かい合う空間側にはダクトユニット60の内部に空気が流れる方向に対して並列して複数の放熱フィンを有する。前記放熱フィンの構造については後述する。
第2のダクト602は第1のダクト601に対して空気の流れを屈折するように斜めに接続され、上面から見て略くの字状に接続される。第1のダクト601及び第2のダクト602は、熱伝導性に優れ、且つ剛性も高いアルミダイキャスト等で構成される。ダクト蓋603は、連結された第1のダクト601と第2のダクト602に蓋をするようにビスによって接続される。
第2のダクト602には、筐体の外部からダクトユニット60へ空気を吸い込み、ダクトユニット60から外部へ空気を吐き出すための第1のファン604a、及び第2のファン604bが接続される。第1のファン604a及び第2のファン604bは、面方向で空気を吸い込み、遠心方向へ送風する遠心ファンであり、それぞれ第1の排出口605a、第2の排出口605bを有する。このファンの構造については後述する。本実施例において、第1のファン604a及び第2のファン604bは同じ遠心ファンとし、第2のダクト602の内部に空気が流れる方向に対して並列して2個配置される。
ダクト蓋603は、第1のファン604a及び第2のファン604bのファン吸入口614が当接する面に第1の開口部606a及び第2の開口部606bを有する。また、ダクト蓋603には、第1の開口部606a及び第2の開口部606bの外周を囲うように、弾性部材607がそれぞれ貼り付けられる。弾性部材607は、第1のファン604a及び第2のファン604bとダクト蓋603の間に挟まれて使用される。弾性部材607を用いて第1のファン604a及び第2のファン604bを第2のダクト602に固定することで、第1のファン604a及び第2のファン604bによって吸入され、ダクト蓋603の第1の開口部606a及び第2の開口部606bを通過する空気が漏れることがない。
ダクトユニット60は、第1のダクト601及びダクト蓋603によって囲まれた側部に、第1の吸入口608a及び第2の吸入口608bを有する。また、第1のダクト601はダクト蓋603と向かい合う側に放熱フィンと並列する分離壁610を有する。前記分離壁610は、第1のファン604aと第2のファン604bの略中間に配設される。前記分離壁610によって第1のダクト601内部の空間は2つに分割される。同様の分離壁は第2のダクト602側にも設けられ、第2のダクト602内部の空間は2つに分割される。
これにより、ダクトユニット60内部の空間は2個のファンに対応して分割され、第1のファン604aが回転すると第1の吸入口608aから外部の空気を吸い、第1のダクト601及び第2のダクト602内部の空間を通過して第1の排出口605aから空気を吐き出す。同様に、第2のファン604bが回転すると第2の吸入口608bから外部の空気を吸い、第1のダクト601及び第2のダクト602内部の空間を通過して第2の排出口605bから空気を吐き出す。
図8は本発明の実施形態に係る冷却ユニットに回路基板を接続した状態を示す斜視図である。図8に示したように、メイン基板4及び電源基板5は、略L字形状の第1のダクト601に対して直接接続される。この際、メイン基板4と電源基板5のうち、熱源として大きいメイン基板4を前記通風方向、つまり放熱フィンの延在方向に対して平行な面に配置する。
また、図3に示したメイン基板4の一方の面に実装された制御素子401、402、403、及び電源基板5の一方の面に実装された電源用インダクタ501が第1のダクト601側に向くように接続される。一方、図5に示したように、第1のダクト601にはメイン基板4の第1のダクト601側の面に実装される制御素子401、402、403及び電源用インダクタ501に対応する位置にダクト凸部611a〜611dを有する。そして、ダクト凸部611a〜611dには放熱ゴム612がそれぞれ貼り付けられる。
この構造により、制御素子401、402、403及び電源用インダクタ501の発熱を、放熱ゴム612を介してダクト凸部611a〜611dに伝えることが可能となる。ダクト凸部611a〜611dに熱が伝わることで、一定時間経過後には第1のダクト601全体に熱が拡散し、第1のダクト601の内部空気に熱を伝えることが可能となる。つまり、メイン基板4及び電源基板5の一方の面を第1のダクト601に対して接続することで、第1のファン604a及び第2のファン604bを回転させたときにメイン基板4及び電源基板5の一方の面の熱を撮像装置1の外部へ効率良く吐き出すことが可能となる。
しかし、図4に示したように、メイン基板4の第1のダクト601と反対側の面には熱源となる電源ブロック404、405、406が存在し、前述の構成ではこれらの発熱は冷却ユニット6に対して伝熱がなされておらず、撮像装置1の内部から外部へ吐き出すことができないために、素子の動作保証温度を越えてしまい、故障の恐れがある。
図9は本発明の実施形態に係る冷却ユニットに回路基板及び放熱板を接続した状態を示す斜視図である。また、図10は本発明の実施形態に係る放熱板の回路基板側の状態を示す斜視図である。
図9に示したように、放熱板701は、第1のダクト601及びメイン基板4に対して平行な平面部702と第2のダクト602に対して平行な連結部703a〜703cを有する。放熱板701は熱伝導性に優れた銅板やアルミニウム板によって形成される。
図10に示したように、放熱板701の平面部702にはメイン基板4の第1のダクト601と反対側の面に実装される電源ブロック404、405、406に対応する位置に放熱板凸部704a〜704b、及び放熱板凹部704cを有する。そして、放熱板凸部704a〜704b及び放熱板凹部704cには放熱ゴム705がそれぞれ貼り付けられる。
この構造により、電源ブロック404、405、406の発熱を、放熱ゴム705を介して放熱板凸部704a〜704b及び放熱板凹部704cに伝えることが可能となる。放熱板凸部704a〜704b及び放熱板凹部704cに熱が伝わることで、放熱板701全体に熱が拡散する。また、放熱板701の連結部703a〜703cは、第2のダクト602のダクト当接部613a〜613cに連結される。この構造により、メイン基板4の第1のダクト601と反対側の面に実装される電源ブロック404、405、406の発熱を放熱ゴム705、放熱板701を介して第2のダクト602に伝えることができ、一定時間経過後には第2のダクト602全体に熱が拡散し、第2のダクト602の内部空気に熱を伝えることが可能となる。
つまり、メイン基板4の第1のダクト601と反対側の面に接続される放熱板701を第2のダクト602に接続することで 、第1のファン604a及び第2のファン604bを回転させたときにメイン基板4の第1のダクト601と反対側の面の熱を撮像装置1の外部へ効率良く吐き出すことが可能となる。
図11は本発明の実施形態に係る撮像装置の内部を表す水平方向断面図である。まず、図11を用いてファンの構造について説明する。なお、図11は図9のX−Xで示された断面図であり、複数の発熱源において代表的な箇所の断面を示したものである。第1のファン604aの内部には、羽根615と、羽根615を回転させるためのモーター616を有する。羽根615はモーター616を中心に周方向に複数個配置される。また、第1のファン604aは、電源基板5に対して電気的に接続され、メイン基板4の制御命令の元に回転を制御される。
モーター616が回転すると、複数個配置された羽根615が回転することで、ファン吸入口614から面方向で空気を吸い込み、第1の排出口605aから遠心方向に空気を吐き出すことができる。本実施例において、第1のファン604aと第2のファン604bには同様のファンを用いているため、第2のファン604bの構造については説明を省略する。
次に、本発明の実施形態に係る伝熱の経路を説明する。メイン基板4の一方の面に実装される制御素子401、402の発熱は、放熱ゴム612を介してダクト凸部611a、611bに伝熱され、第1のダクト601内部の空気に伝熱される(図中A、Bの伝熱経路)。また、メイン基板4の他方の面に実装される電源ブロック404、405の発熱は、放熱ゴム705を介して放熱板701に伝熱される(図中C、Dの伝熱経路)。更に前記の発熱は放熱板701が連結される第2のダクト602上のダクト当接部613bに伝熱され、第2のダクト602内部の空気に伝熱される(図中Eの伝熱経路)。
また、図11に示した経路でメイン基板4の両面の発熱を第1のダクト601と第2のダクト602に伝熱する構造について述べてきたが、第1のダクト601に対しては直接伝熱するのに対し、第2のダクト602に対しては放熱板701を介して伝熱する構造となる。つまり、第1のダクト601への伝熱経路の方が第2のダクト602への伝熱経路よりも効率が良いため、メイン基板4の両面の発熱体に対して、発熱量が大きい側を第1のダクト601に対して接続する方が望ましい。
以上の構成より、メイン基板4両面の発熱源をそれぞれ異なる経路で第1のダクト601及び第2のダクト602内部の空気に伝熱することが可能となる。ファンを回転させると、外部から低温の空気を吸い込み(図中Iの経路)、高温となったダクト内部の空気を外部へ効率良く吐き出す(図中Oの経路)ことが可能となる。
冷却ユニット6内の第1の吸入口608a及び第2の吸入口608bは、撮像装置1の吸気口106に対応した位置に設けられ、また第1の排出口605a及び第2の排出口605bは、撮像装置1の第1の排気口113a及び第2の排気口113bにそれぞれ対応した位置に設けられ、それぞれ不図示の弾性部材を介して冷却ユニット6と外装部材が連結される。これにより、ファンを回転させると外部の空気を撮像装置1の内部に取り込み、冷却ユニット6を通過して撮像装置1の外部へ吐き出す強制空冷が可能となる。また、冷却ユニット6内に空気を通過させるために、万が一ゴミや水が撮像装置1内に侵入しても冷却ユニット6に留めることができ、撮像装置1の故障を防ぐことが可能となる。
しかしながら、図1及び図2で示したように、撮像装置1の吸気口106と第1の排気口113a及び第2の排気口113bは、空気の吸排気が塞がれにくい場所へ配置する必要性やデザイン性のために、ある程度位置が制限されてしまう。また、図5及び図6で示したように、冷却ユニット6内には第1のファン604a及び第2のファン604bを空気の流れ方向に対して並列して配置するため、第1の排出口605a及び第2の排出口605bの位置もある程度制限されてしまう。したがって、冷却ユニット6の放熱効率を下げないために、冷却ユニット6内を流れる空気の通風抵抗を極力低くする工夫が必要となる。
図12は本発明の実施形態に係る冷却ユニットの内部を表す正面図であり、ダクトユニットのダクト蓋を取り外した図である。また、吸気口と排気口の位置が同一直線上に並ぶように、ファンの向きをメイン基板に対して平行に配置した図である。
第1のダクト601は、略中央に分離壁610を設け、分離壁610を境界として上方に第1の放熱フィン609aと、下方に第2の放熱フィン609bを有する。第1の放熱フィン609aは、第1の吸入口608aと第1の排出口605aとを同一直線上に配置したときに、それぞれの略中央を直線でつないだ角度で延在し、平行に複数本配置される。第2の放熱フィン609bは、第2の吸入口608bと第2の排出口605bとを同一直線上に配置したときに、それぞれの略中央を直線でつないだ角度で延在し、平行に複数本配置される。
つまり、図12に示したように、第1の吸入口608aと第1の排出口605aはほぼ同一高さに位置するために、第1の放熱フィン609aは第1の吸入口608aに対して平行に延在し、第2の吸入口608bと第2の排出口605bは異なる高さに位置するために、第2の放熱フィン609bは第2の吸入口608bに対して角度αで斜めに延在する。
前記の角度で第1の放熱フィン609a及び第2の放熱フィン609bを配置することで、空気が最短距離で直線上に流れるために、第1の吸入口608a及び第2の吸入口608bから吸気した空気が放熱フィンからの抵抗を極力受けずに、第1の排出口605a及び第2の排出口605bから排出することが可能となる。
前記第1の放熱フィン609aは、図3に示したメイン基板4上の制御素子401、402に対応する位置に配設され、制御素子401、402の発熱を拡散する。前記第2の放熱フィン609bは、図3に示したメイン基板4上の制御素子403に対応する位置に配設され、制御素子403の発熱を拡散する。メイン基板4上の発熱源に対して第1の放熱フィン609a及び第2の放熱フィン609bに熱を拡散し、第1のファン604a及び第2のファン604bによって空気を吸排気することで、効率良く放熱することができる。
また、第1のファン604aと第2のファン604bの略中間に位置する分離壁610によって冷却ユニット6の空間は分割されるため、第1のファン604aは主に制御素子401、402の冷却を担い、第2のファン604bは主に制御素子403の冷却を担うことができ、異なる発熱源に対してファンの制御を切り分けることも可能となる。
また、図12に示したように、ダクト蓋603は第1のダクト601に対して、止めボス617a〜617dの4点でビスにより接続される。止めボス617a〜617dのうち、止めボス617b、617dは、前記第2の放熱フィン609bを角度αで斜めに延在することにより生まれた、空気の通風以外のデッドスペースに配置する。このデッドスペースに止めボス617b、617dを配置することで、空気の流れを妨げることなく第1のダクト601にダクト蓋603を取り付けることができ、且つデッドスペースを活用することで特に高さ方向の小型化を達成することができる。
図13は本発明の実施形態に係る冷却ユニットの側面図であり、特に吸入口側の側面図である。図14は本発明の実施形態に係る撮像装置の内部を表す垂直方向断面図である。図14は図13のY−Yで示された断面図であり、第1のダクト601と電源基板5との位置関係を示したものである。
図8に示したように、第1のダクト601の底面側には、電源基板5が取り付けられる。また、図3に示したように、電源基板5には、大容量の電気を蓄え、放出することが可能なアルミ電解コンデンサ502、503を有する。撮像装置1の消費電力が大きいため、アルミ電解コンデンサ502、503は大型のものを使用しており、特に高さ方向が高いものを使用している。つまり、第1のダクト601の空気が流れる領域を減少させる方向に延在している。
そこで、図14に示したように、アルミ電解コンデンサ502、503を第2の吸入口608b側に寄せ、第1のダクト601底面側のダクト凹部618に収まるように配置する。つまり、アルミ電解コンデンサ502、503を前述の位置に配置することで、前記第2の放熱フィン609bを角度αで斜めに延在することにより生まれた、空気の通風以外のデッドスペースに配置することが可能となる。このデッドスペースにアルミ電解コンデンサ502、503を配置することで、空気の流れを妨げることなく、且つデッドスペースを活用することで特に高さ方向の小型化を達成することができる。
以上、説明した通り、第1のダクト601の通風方向と並列して延在する第1の放熱フィン609aと第2の放熱フィン609bをそれぞれ対応する吸排気口の位置を略直線で結んだ角度で配置する、つまり第1の放熱フィン609aは第1の吸入口608aに対して平行に、第2の放熱フィン609bは第2の吸入口608bに対して角度αで斜めに延在させることで、空気の流れが最短の直線となるために極力低い抵抗で空気を通すことができ、効率良く放熱することが可能となる。且つ、第2の放熱フィン609bを斜めに配置することによって生まれた通風以外のデッドスペースに構造物を配置することで、スペースを有効活用することができ、冷却ユニット6の高さ方向の小型化を達成することができる。
以上本発明を図示の実施の形態によって説明したが、本発明は上記実施の形態によって限定されることなく、発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば、本実施例においては2個のファンを用いた構成を述べたが、放熱が必要な熱源の数に応じて、ファンの個数を増やしても良い。
1 撮像装置、106 吸気口、113a 第1の排気口、113b 第2の排気口、
4 メイン基板、401,402,403 制御素子、
404,405,406 電源ブロック、5 電源基板、501 電源用インダクタ、
502,503 アルミ電解コンデンサ、6 冷却ユニット、60 ダクトユニット、
601 第1のダクト、602 第2のダクト、603 ダクト蓋、
604a 第1のファン、604b 第2のファン、605a 第1の排出口、
605b 第2の排出口、606a 第1の開口部、606b 第2の開口部、
607 弾性部材、608a 第1の吸入口、608b 第2の吸入口、
609a 第1の放熱フィン、609b 第2の放熱フィン、610 分離壁、
614 ファン吸入口、617a〜617d 止めボス、701 放熱板

Claims (6)

  1. 複数のファンを有する電子機器の放熱構造において、
    前記複数のファンが接続されるとともに、外部から空気を吸入するための吸入口と、前記吸入口からの吸気を前記ファンに導くための開口部とを有するダクトと、
    前記ダクトに接続され、熱源となる回路基板とを有し、
    前記複数のファンは空気の流れ方向に対して並列して配置され、
    前記ダクトは前記吸入口からの吸気の流れ方向に対して並列する分離壁を前記複数のファンの中間に有し、
    前記ダクトは前記吸入口からの吸気の流れ方向に対して並列する放熱フィンを有し、
    前記放熱フィンはそれぞれ対応する吸入口とファンの排気口とを直線上につなぐ角度で配置され、それぞれ平行に複数本配置されることを特徴とする電子機器の放熱構造。
  2. 前記電子機器は2個のファンを有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器の放熱構造。
  3. 前記放熱フィンは前記分離壁を境界として2個のファンに対応する2個の放熱フィン群を有し、前記放熱フィン群は吸入口に対して平行に延在する第1の放熱フィン群と、吸入口に対して斜めに延在する第2の放熱フィン群とを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器の放熱構造。
  4. 前記回路基板は、L字状に接続される第1の回路基板と第2の回路基板とを有し、前記ダクトは、前記第1の回路基板と第2の回路基板を保持するようにL字形状に形成され、前記ファンによる空気の流れは、前記第2の回路基板よりも熱源の大きい前記第1の回路基板に対して平行方向に流れることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の電子機器の放熱構造。
  5. 前記第2の回路基板には高背の素子が実装され、前記高背の素子は、前記斜めに延在する第2の放熱フィン群によって形成される斜めの通風経路を妨げない箇所に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の電子機器の放熱構造。
  6. 前記ダクトは、空間を有するダクトベース部と前記空間を覆うダクト蓋部とを有し、前記ダクト蓋部はダクトベース部に対して複数の固定点で接続され、前記複数の固定点のうち少なくとも1点は、前記斜めに延在する第2の放熱フィン群によって形成される斜めの通風経路を妨げない箇所に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の電子機器の放熱構造。
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