JP6156913B2 - 電子装置 - Google Patents
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また、特許文献1のポータブルタイプのテレビジョンカメラでは、テレビジョンカメラの筐体に放熱用のファンが設けてあり、筐体の底部および側面下部に設けた吸気口から取り込まれた空気が、放熱フィンや複数の回路基板の間を通った後、筐体の背面側下部に設けた排気口から外部に排出されるようになっている。
ここで、従来の放送用スタジオカメラのカメラ本体の冷却方法について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、従来の放送用スタジオカメラのカメラ本体の外観を示す前方斜視図である。また、図8は、図7の放送用スタジオカメラのカメラ本体のアセンブリカット断面図である。なお、黒の太矢印は、冷却用の空気の流れを示している。
しかし、カメラ本体100の上部に空冷ファン101を配置したことにより、空冷ファン101の配置場所が制限され空間的に狭い部分に配置せざるをえず、空冷ファン101自体の大きさが制限されてしまうという問題があった。
また、カメラ本体100に実装された様々な部品によって、吸気口から吸入された空気の流路が複雑になり、カメラ本体100内部での空気の流れにムリが生じて効率よい冷却ができないという問題があった。
また、従来の放送用スタジオカメラでは、空気を取り込む吸気口、並びに外部に暖気を排出する排気口が必要であり、冷却ファン101による騒音が吸気口及び排気口から必ず漏れるため、静かなスタジオでは冷却ファン101の回転数を落としたり、時には冷却ファン101自体を停止させる必要があった。そのため、カメラ本体100の内部温度が上昇し撮影に多大な影響を与えるという問題がった。
[電子装置1の構成]
以下、本発明の実施の形態1に係る電子装置について、図1〜図6を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電子装置の一例を示す前方斜視図である。また、図2は、本発明の実施の形態1に係る電子装置の構成を示す図である。また、図3は、図1及び図5に示すD−D面で切断した場合の断面図であり、図4は、図3に示す断面図の前方斜視図である。また、図5は、図1及び図3に示すA−A面で切断した場合の断面図である。また、図6は、図1及び図3に示すB−B面で切断した場合の断面図である。
本発明の実施の形態1に係る電子装置1は、前面に大型レンズを装着し放送局のスタジオ等で使用する放送用スタジオカメラのカメラ本体を例にして説明するが、屋内で使用する放送用スタジオカメラに限らず、屋外で使用される密閉型の電子装置であっても、本発明を適用することは可能である。
また、同様に、側面放熱器(RF)14及び側面放熱器(RB)15は、外側に突出した鉛直方向に並ぶ複数のフィンを備え、フィンの内側にそれぞれ凹溝部を有する。また、側面放熱器(RF)14及び側面放熱器(RB)15の内側中央には、図3に示すように、凹溝部の中間部分を塞ぐように、それぞれ内部流路内壁(RF)18及び内部流路内壁(RB)19が取り付けられている。この内部流路内壁(RF)18及び内部流路内壁(RB)19によって、側面放熱器(RF)14及び側面放熱器(RB)15のそれぞれに、図示しない内部流路吸気口(RF)14a,内部流路排気口(RF)14b及び内部流路吸気口(RB)15a,内部流路排気口(RB)15bが形成される。また、側面放熱器(RF)14及び側面放熱器(RB)15の内側外周には、凹溝が設けられ、そこにOリングを嵌合し、シャーシ11の右側面の開口に取り付けた状態で気密性が保たれるようになっている。つまり、フィンの内側はシャーシ11とともに内部密閉構造を形成している。
次に、図5及び図6を参照し、本発明の電子装置1の冷却方法について、詳細に説明する。なお、図5及び図6において、黒の太矢印は冷却用の空気の流路を示している。
以上のようにして、内部密閉構造の中で風の内部循環が行われ、冷却効率を上げている。
また、側面放熱器(LB)13及び側面放熱器(RB)15との間で内部流路R1を形成するための内部流路内壁(LB)17及び内部流路内壁(RB)19に熱伝導率の低い断熱材(プラスチックなどの樹脂)を用いることにより、暖気による内部流路内壁(LB)17及び内部流路内壁(RB)19への熱伝達によって再度電子装置1内部を暖めることなく、流路外壁であるフィンに内部流路R1による熱を確実に伝えることが可能となる。上述した風の内部循環を繰り返すことで、装置内部より発生した熱を効率良く外部へと導くことができ、電子装置1内部を効率よく冷却することができる。
以上のようにして、内部密閉構造の中で風の内部循環が行われ、冷却効率を上げている。
また、側面放熱器(LF)12及び側面放熱器(RF)14との間で内部流路R1を形成するための内部流路内壁(LF)16及び内部流路内壁(RF)18に熱伝導率の低い断熱材(プラスチックなどの樹脂)を用いることにより、暖気による内部流路内壁(LF)16及び内部流路内壁(RF)18への熱伝達によって再度電子装置1内部を暖めることなく、流路外壁であるフィンに内部流路R1による熱を確実に伝えることが可能となる。上述した風の内部循環を繰り返すことで、装置内部より発生した熱を効率良く外部へと導くことができ、電子装置1内部を効率よく冷却することができる。
Claims (4)
- 内部に複数の熱源部品を実装し、当該複数の熱源部品のそれぞれの下方に配置した複数のファンからの空気を前記熱源部品に当て、前記熱源部品によって暖められた空気を筐体内で循環させて冷却を行う密閉型の電子装置であって、
前記複数の熱源部品として第1の熱源部品及び第2の熱源部品の少なくとも二つ以上の熱源部品が前記筐体内の前方方向と後方方向の空間を仕切るための仕切板を設けて仕切られた空間のそれぞれに分かれて実装され、前記筐体の左右側面が、内側に凹溝部を有した鉛直方向のフィンを並列に複数備える放熱器で構成されると共に、前記放熱器の前記フィンを覆うカバーを備え、
前記仕切板を設けて仕切られた空間のそれぞれに対して、前記ファンからの送風により、前記熱源部品によって暖められた空気を前記放熱器の前記フィンの前記凹溝部に流し、当該暖められた空気を前記フィンに熱伝達させて外気中に放熱し、外気中に放出された熱を前記カバーと前記フィンとの間に形成された上下に開口を有する外部流路を流れる空気によって冷却が為されることを特徴とする電子装置。 - 請求項1記載の電子装置において、前記凹溝部の中間部分を塞ぐように取り付ける内壁板を備え、
前記内壁板により、前記凹溝部の上部に吸入口、また、前記凹溝部の下部に排出口を有する内部流路が形成されることによって、前記熱源部品によって暖められた空気が前記内部流路に流れ込み、前記フィンに効率よく熱伝達が為されることを特徴とする電子装置。 - 請求項1または請求項2記載の電子装置において、前記筐体内の中間部分に配置され、前記筐体内の空間を上下方向に仕切るための仕切板を備え、
前記仕切板に前記ファンを取り付けて、下部空間から上部空間に向かって前記ファンからの空気を流すことを特徴とする電子装置。 - 請求項1乃至請求項3記載の電子装置において、
前記電子装置は、前記第1の熱源部品としてCCDが実装され、前記第2の熱源部品としてCPUが実装されている放送用のスタジオカメラであることを特徴とする電子装置。
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Family Applications (1)
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