JP7134661B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器に関し、特に、ファンを用いた放熱構造を有する電子機器に関する。
一般に、電子機器の1つであるビデオカメラなどの撮像装置には、メイン処理基板およびセンサー基板などの熱源が存在する。さらに、ビデオカメラなどの撮像装置では、撮影によって得られた映像を外部モニタなどに出力するための外部出力端子が備えられている。
このような撮像装置においては、上記の熱源から発生する熱によって、基板に実装された電気素子が悪影響を受け、基板に障害が生じることがある。また、上記の熱源などによって撮像装置の外装が熱くなって、撮像装置を把持するユーザーに不快感を与えることがある。
加えて、撮像装置に備えられた撮像レンズユニット局所的に暖められたた場合には、暖められた箇所が暖められていない箇所に比べて、大きく熱膨張する。その結果、撮像レンズユニットの形状が非対称なレンズ形状となって、撮影画におけるレンズ収差が大きくなるなどの悪影響を及ぼすことがある。
このような熱による不都合を防止するためには、熱源で生じた熱を撮像装置の外部に排熱する必要ある。熱を効果的に排熱する手法として、例えば、ファンを用いた強制空冷がある。強制空冷では、ファンによって撮像装置の外部から吸気を行って、当該吸気による空気で撮像装置の内部を冷やす。そして、温められた空気を撮像装置の外部に排出する。
上述のような強制空冷を用いた撮像装置として、例えば、遠心ファンおよびダクトを用いて、内部を強制空冷するようにした撮像装置がある(特許文献1)。
また、強制冷却のため複数の複数のファンを備えて効率的に排熱を行うようにした撮像装置がある(特許文献2)。
特開2015-186255号公報 特開2017-139584号公報
ところが、特許文献1においては、流路(ダクト)の途中に遠心ファンが配置されており、吸気口の方向と排気口の方向とが交差している。このため、特許文献1では、ダクトの形状を単純とするため、吸気用ダクトと排気用ダクトとを別に設けている。この結果、ダクトを構成する部品点数が増加してしまう。
また、特許文献2に記載のように、撮像装置に複数の吸気口を備えて当該複数の吸気口から効果的に外気を取り込むためには、複数のファンが必要となる。つまり、複数の吸気口を有する場合に、ファンが1つであると、空気流路において通風抵抗に差が生じて、熱源を効率的に冷却することができなくなってしまう。このため、複数の吸気口を有する場合には、複数のファンが必要となる。
ところが、複数の吸気口の各々に対してファンを設けると、撮像装置が大型化するばかりでなく部品点数が増加してコストアップとなってしまう。
よって、本発明の目的は、部品点数を削減して吸気口から効果的に外気を取り込んで熱源を効率的に冷却することのできる電子機器を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による電子機器は、撮像レンズを介して入射した光学像に応じた画像を得る電子機器であって、熱を発する第1の発熱素子が実装された第1の基板と、熱を発する第2の発熱素子が実装された第2の基板と、熱を発する第3の発熱素子が実装された第3の基板と、前記第1の発熱素子と熱的に接続された第1のダクトと、前記第2の発熱素子および前記第3の発熱素子と熱的に接続された第2のダクトと、前記第1のダクトに空気を流すために前記第1のダクトに接続された第1の送風機と、前記第2のダクトに空気を流すために前記第2のダクトに接続された第2の送風機と、を有し、前記第1の送風機によって前記電子機器の筺体に形成された第1の吸気口から吸気された空気は、前記第1のダクトを介して前記第1の発熱素子を冷却しながら前記電子機器の筺体に形成された第1の排気口から排気され、前記第2の送風機によって前記電子機器の筐体に形成された第2の吸気口の吸気口から吸気された空気は、前記第2のダクトを介して前記第2の発熱素子を冷却しながら前記電子機器の筐体に形成された第2の排気口から排気され、前記第2の送風機によって前記電子機器の筐体に形成された第3の吸気口から吸気された空気は、前記第2のダクトを介して前記第3の発熱素子を冷却しながら前記第2の排気口から排気されることを特徴とする。
本発明によれば、部品点数を削減して吸気口から効果的に外気を取り込んで熱源を効率的に冷却することができる。
本発明の第1の実施形態による電子機器の1つである撮像装置の一例を説明するための図である(その1)。 本発明の第1の実施形態による電子機器の1つである撮像装置の一例を説明するための図である(その2)。 図1に示すカメラに備えられた放熱機構の一例を説明するための斜視図である。 図3に示すカメラにおいて第1の放熱系統を説明するための分解斜視図である。 図3に示すカメラにおいて第2の放熱系統を説明するための分解斜視図である。 図3に示すカメラを外装を外した状態で上面側から示す分解斜視図である。 図3に示す第1のダクトを説明するための分解斜視図である。 図7に示す第1のダクトおよび第1の遠心ファンの組立を説明するための図である(その1)。 図7に示す第1のダクトおよび第1の遠心ファンの組立を説明するための図である(その2)。 図1に示すカメラに備えられた操作リングおよびLカバーを示す図である。 図1に示すカメラに備えられた第1の放熱系統を説明するための図である。 図3に示すカメラに備えられた第1のダクトにおける流路を説明するための図である。 図3に示すカメラに備えられたSDI基板とメイン制御基板との接続を説明するための図である。 図3に示すカメラに備えられた第2の放熱系統を説明するための図である。 図14に示すS-S線に沿った断面図である。 図14に示すT-T線に沿った断面を示す図である。 図14に示すU-U線に沿った断面を示す図である。 図14に示すV-V線に沿った断面を示す図である。 本発明の第2の実施形態によるカメラに備えられた放熱機構の一例を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態による電子機器の一例について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1および図2は、本発明の第1の実施形態による電子機器の1つである撮像装置の一例を説明するための図である。そして、図1(a)は正面左側から見た斜視図であり、図1(b)は正面右側から見た斜視図である。また、図2(a)は背面下側から見た斜視図であり、図2(b)は正面図である。なお、ここでは、X軸、Y軸、およびZ軸を図示のように設定する。
図示の撮像装置は、例えば、デジタルビデオカメラ(以下単にカメラと呼ぶ)1であり、カメラ本体2、撮像レンズユニット(以下単に撮像レンズと呼ぶ)3、グリップ4、ハンドル5、および操作リング6を有している。
カメラ本体2には、その内部にカメラ1全体を制御するメイン制御基板、電源部、記録部、および各種操作部などの構成要素が内包されている。カメラ本体2は、電源スイッチ7、カードメディアを保護するメディア蓋8aおよびメディア蓋8b、およびオーディオ蓋9を備えている。なお、オーディオ蓋9はオーディオダイヤルなどの操作キーが不用意に操作されることを防ぐためのものである。
さらに、カメラ本体2にはSDI出力端子10およびDCジャック端子11などの端子類とバッテリー12とが備えられている。そして、カメラ本体2の底面側(-Y側)に位置するボトムカバー22には、三脚撮影用の三脚雌ネジ14aおよび三脚雌ネジ14bが形成されている。なお、撮影者(ユーザ)がハイアングル又はローアングル撮影を行う場合には、撮影者はボトムカバー22に手を添えてカメラ1を使用する。
カメラ本体2には、メイン制御基板などの基板に搭載された各種素子を冷却するため、ファンを用いた強制空冷機構が備えられている。この強制冷却機構には、吸気口として、カメラ本体2においてX側に正面方向(+Z方向)に開口された第1の本体吸気口15が備えられている。さらに、吸気口として、カメラ本体2において上面側(-Y側)に正面方向(+Z方向)に開口された第2の本体吸気口16が備えられている。さらに、カメラ本体2において+X側に+X方向に開口した第3の本体吸気口17が備えられている。
また、強制冷却機構には、排気口として本体排気口18が備えられている。当該本体排気口18は撮影者がグリップ4を右手で把持した場合に、右手および顔に排気風が当たらない位置に携帯される。例えば、本体排気口18は、グリップ4よりも背面側(-Z側)の位置で、かつ背面方向(-Z方向)と-X方向との間に開口している。
図示のカメラ1においては、撮像レンズ3とカメラ本体2とは一体に構成されている。撮像レンズ3は複数枚のレンズ群、絞りなどの可動可能な複数の光学要素、およびこれらレンズ群および光学要素を駆動させるアクチュエーターを有している。そして、撮像レンズ3を介して入射した光学像がカメラ本体2に備えられた撮像素子に結像し、撮像素子は光学像に応じた画像信号を出力する。この画像信号には、後述するメイン画像処理基板によって所定の画像処理が施される。
なお、アクチュエーターの駆動によって、レンズ群を移動させて撮影画像の画角を変化させるズーム、被写体にピントを合わせるフォーカス、又は絞りによる受光量の調節などを行うことができる。
撮影者はグリップ4を把持することによって、撮影の際にカメラ1を目線の高さに保持することができる。グリップ4には、撮像レンズ3に係るアクチュエーターを操作するズームキー13および記録の開始停止を指示するトリガーキー19などの各種操作キーが設けられている。撮影者は、撮影の際にグリップ4に備えられた操作キーによって片手でスムーズに各種操作を行うことができる。
なお、片手でカメラ1を把持して使用する際には、利き手を用いて把持した方が良好な操作感が得ることができる。一般に、右手が利き手の人の方が多いので、図示のカメラ1では、グリップ4はカメラ本体2の-X側面に一体に設けられている。
ハンドル5は、カメラ本体2の+Y側に位置する輪状の部位である。撮影者の腹の位置又は体を屈めて床に近い位置などのように、撮影者の目線よりも低いローアングルにおける撮影の際又はカメラ1を持ち運ぶ際に把持する際に、ハンドル5が用いられる。ハンドル5には、撮影者が撮像画又はメニューを確認するための電子ビューファインダ20および表示パネル21が搭載されている。
操作リング6は、撮像レンズ3の周囲に、撮像レンズ3の光軸を中心として回動自在に配置された輪状の操作部であり、図示の例では3つの操作環を備えている。3つの操作環はそれぞれ撮像レンズ3におけるズーム、フォーカス、および絞りの調整に対応する操作部である。撮影者は操作環を回転操作することによってズーム、フォーカス、および絞りを調整することができる。
なお、カメラ1には、この他にも動画を記録するための種々の構成要素を有しているが、ここでは説明を省略する。
図3は、図1に示すカメラに備えられた放熱機構の一例を説明するための斜視図である。そして、図3(a)はカメラの外装を取り外した状態で正面左側から示す斜視図であり、図3(b)はカメラの外装を取り外した状態で正面右側から示す斜視図である。なお、ここでは、放熱機構は第1の放熱系統および第2の放熱系統を備えており、図3には、撮像レンズ3、レンズホルダー23、第1の放熱系統、および第2の放熱系統が示されている。
図4は、図3に示すカメラにおいて第1の放熱系統を説明するための分解斜視図である。そして、図4(a)は第1の放熱系統を上面側から示す分解斜視図であり、図4(b)は下面側から第1の放熱系統を示す分解斜視図である。なお、図4(a)には撮影ンズ3および第1の放熱系統が示され、図4(b)には撮像レンズ3、第1の放熱系統、ボタン電池52、およびグリップ4が示されている。
第1の放熱系統は画像処理素子および電源素子などが搭載されたメイン制御基板25とSDI基板29とを冷却するための放熱系統である。SDI基板29には、SDI出力端子10、発熱素子27、およびコネクタ28が実装されている。
第1の放熱系統には、第1の遠心ファン(送風部:送風機)30、第1のダクト(ダクト部)31、第1の熱伝導部材32、および第2の熱伝導部材34が備えられている。第1のダクト31は第1の遠心ファン30の駆動によって空気が流通する(流れる)ダクトである。第1の熱伝導部材32は第1のダクト31とメイン制御基板25に実装された発熱素子33との間に介在する。第2の熱伝導部材34は第1のダクト31とSDI基板29との間に介在する。
第1のダクト31は第1のヒートシンク部材35およびダクト蓋36を有している。そして、第1のヒートシンク部材35は第1の熱伝導部材32および第2の熱伝導部材34に熱的に接触し、ダクト蓋36は第1のヒートシンク部材35よりも熱伝導率が低い。図示の例では、第1の熱伝導部材(接続部)32および第2の熱伝導部材34として熱伝導性弾性部材が用いられる。また、第1のヒートシンク部材35はアルミダイカストによって成形され、ダクト蓋は樹脂材料で成形されている。
第1のダクト31には、カメラ1の筺体に形成された第1の本体吸気口15に連結する第1の吸気口37が形成されている。さらに、第1のダクト31には、本体排気口18に連結する第1の排気口38が形成されている。
第1の遠心ファン30の駆動によって第1の本体吸気口15から空気が吸気される。そして、第1の本体吸気口15から第1の吸気口37を通って、空気は第1のヒートシンク部材35、第1の熱伝導部材32、および第2の熱伝導部材34に達し、発熱素子27および発熱素子33を冷却する。その後、空気は第1の排気口38を介して本体排気口18から排気される。
なお、第1のダクト31で規定された空間とカメラ1の他の空間とは独立している。これによって、第1の本体吸気口15から粉塵又は水滴が流入しても、これら粉塵又は水滴は第1のダクト31で規定された空間から他の空間に漏れ出すことはない。
メイン制御基板25には、発熱素子33以外にも複数の発熱素子が実装されており、これらの発熱素子は発熱素子33と同様にして熱伝導部材を介して第1のダクト31に接続されて冷却される。
図5は、図3に示すカメラにおいて第2の放熱系統を説明するための分解斜視図である。そして、図5(a)は第1の放熱系統を側面側から示す分解斜視図であり、図5(b)は下面側から第2の放熱系統を示す分解斜視図である。なお、図5においては、撮像レンズ3、第2の放熱系統、およびレンズホルダー23が示されており、ここでは、Z軸およびY軸の2軸方向に展開した状態が示されている。そして、展開方向が破線で示されている。
第2の放熱系統は、撮像素子92が実装されたセンサー基板39および発熱素子40が実装されたコーデック基板79を冷却するための放熱系統である。第2の放熱系統には、第2の遠心ファン41、第2のダクト42、第2のヒートシンク部材43、および第3のヒートシンク部材44が備えられている。
第2のダクト42は第2の遠心ファン41の駆動によって空気が流通するダクトである。第2のヒートシンク部材43は、発熱素子40に接して第2のダクト42内に露出する。第3のヒートシンク部材44は、センサー基板39に接して第2のダクト42内に露出する。
第2のダクト42は、吸気ダクト45、当該吸気ダクト45よりも熱伝導率が高い吸気ダクトプレート46、排気ダクト47、および排気ダクトプレート48を有している。図示の例では、第2のヒートシンク部材43および第3のヒートシンク部材44にはアルミ材が用いられ、吸気ダクト45および排気ダクト47には樹脂材が用いられている。
また、吸気ダクトプレート46および排気ダクトプレート48にはステンレス材が用いられている。なお、吸気ダクトプレート46には樹脂製のボトムカバー22、ステンレス製の三脚雌ネジ14a、および三脚雌ネジ14bが締結されている。
第2のダクト42には第2の吸気口49、第3の吸気口50、および第2の排気口51が形成されている。そして、第2の吸気口49は第2の本体吸気口16(図2(b))に連結し、第3の吸気口50は第3の本体吸気口17(図1(b))に連結する。また、第2の排気口51は本体排気口18(図1(b))に連結する。
第2の遠心ファン41の駆動によって、第2の本体吸気口16を介して第2の吸気口49から空気が吸気される。そして、当該空気によって第2のヒートシンク部材43を介して発熱素子40が冷却される。その後、空気は排気ダクト47を通って、第2の排気口51を介して本体排気口18から排気される。
さらに、第2の遠心ファン41の駆動によって、第3の本体吸気口17を介して第3の吸気口50か空気が吸気される。そして、当該空気によって第3のヒートシンク部材44を介してセンサー基板39が冷却される。その後、空気は排気ダクト47を通って、第2の排気口51を介して本体排気口18から排気される。
なお、第2のダクト42で規定された空間とカメラ1の他の空間とは独立している。これによって、第2の遠心ファン41の駆動によって、第2の本体吸気口16又は第3の本体吸気口17から粉塵および水滴が流入したとしても、第2のダクト42で規定された空間から他の空間に粉塵および水滴が漏れ出すことはない。
図6は、図3に示すカメラを外装を外した状態で上面側から示す分解斜視図である。ここでは、撮像レンズ3、発熱源、レンズホルダー23、メインホルダー53が示されており、展開方向が破線で示されている。
撮像レンズ3の-X側には、発熱素子33(図4(B))が実装されたメイン制御基板25が配置されている。また、撮像レンズ3の底面側(-Y側)には発熱素子40(図5(b))が実装されたコーデック基板79が配置されている。さらに、撮像レンズ3の背面側(-Z側)には撮像素子92が実装されたセンサー基板39が配置されている。
図示のように、ビス80aおよび80bをそれぞれビス穴81aおよび81bに締結することによって、撮像レンズ3の天面側(+Y側)および+X側に位置する金属製のレンズホルダー23が金属製のメインホルダー53に締結される。そして、発熱素子33(図4(b))が実装されたメイン制御基板25がメインホルダー53と締結される。
これによって、撮像レンズ3の周囲には、撮像レンズ3の撮像方向(+Z方向)以外の面に熱源と当該熱源に接続する金属部材とが配置されることになる。この結果、撮像レンズ3の周辺を略均一の温度に保つことができ、撮影レン3における温度差に起因するレンズ収差の劣化などの光学性能の劣化を防ぐことができる。
なお、発熱源と当該発熱源に接続する金属部材との位置関係は、上述の位置関係に限定されず、撮像レンズ3の周りにおいて、撮像方向(+Z方向)以外の5面に発熱源又は発熱源に接続する金属部材を配置するようにしてもよい。
さらに、図4(b)に示すように、メイン制御基板25の-X側に、第1のダクト31、ボタン電池52、およびグリップ4がこの順番で配置されている。第1のダクト31には、第1の遠心ファン30の駆動によって外気(空気)が流れる。よって、メイン制御基板25が発する熱からボタン電池52およびグリップ4を遮ることができる。これによって、熱に弱いボタン電池(熱脆弱部材)52をメイン制御基板25の熱から保護することができる。
また、カメラ1の主な把持部であるグリップ4にメイン制御基板25からの熱が伝わらないので、撮影者がグリップ4をホールドした際に不快感を与えないようにすることができる。そして、金属よりも熱伝導率の低い樹脂製のダクト蓋36を、発熱素子33によって温められた第1のヒートシンク部材35とボタン電池52およびグリップ4との間に配置したので、前述したように断熱効果を高めることができる。
図5(a)および図5(b)に示すように、発熱素子40が実装されたコーデック基板79の底面側(-Y側)に第2のダクト42、ボトムカバー22、三脚雌ネジ14a、および三脚雌ネジ14bがこの順番にされている。第2のダクト42には、第2の遠心ファン41によって外気が流れる。
よって、コーデック基板79が発する熱からボトムカバー22、三脚雌ネジ14a、および三脚雌ネジ14bを遮断することができる。これによって、ボトムカバー22にコーデック基板79からの熱が伝わらず、撮影者がボトムカバー22をホールドした際の不快感を低減することができる。
さらに、金属よりも熱伝導率が低い樹脂製の吸気ダクト45を、吸気ダクトプレート46、三脚雌ネジ14a、三脚雌ネジ14b、およびボトムカバー22よりもコーデック基板79側に配置したので、前述したように断熱効果を高めることができる。
加えて、図5(a)に示すように、センサー基板39の-Z側に第2のダクト42、記録メディア24a、および記録メディア24bがこの順番に配置されている。第2のダクト42には、第2の遠心ファン41によって外気が流れる。よって、センサー基板39が発する熱から記録メディア24aおよび24bを遮断することができる。これによって、熱に弱い記録メディア24aおよび24bを、センサー基板39が発する熱から保護することができる。
図7は、図3に示す第1のダクトを説明するための分解斜視図である。そして、図7(a)はカメラを背面側から分解して示す斜視図であり、図7(b)はカメラを前面側から分解して示す斜視図である。なお、図7(a)および図7(b)においては、SDI基板29、メイン制御基板25、第1のダクト31、および第1の遠心ファン30についてX方向の分解斜視図が示されている。
メイン制御基板25から見て-X側に第2の熱伝導部材34、第1のヒートシンク部材35、ダクト蓋36、および第1の遠心ファン30がこの順に配置されている。第1のヒートシンク部材35に形成された第1の吸気口37(図4(b))の近傍には第1のヒートシンク部材35と一体に成形されて流路(流路部)に略平行に複数の放熱フィン54が配置されている。
ダクト蓋36には、遠心ファン吸気口55の周囲と第1の流入口57の周囲との隙間を封止する役割をもつ第1の弾性部材59が貼り付けられている。さらに、ダクト蓋36には、遠心ファン排気口56の周囲と第1の流出口58の周囲との隙間を埋める役割をもつ第2の弾性部材60が貼り付けられている。そして、第1の弾性部材59および第2の弾性部材60によって、第1の遠心ファン30と第1のダクト31との密閉状態を確保して、風(空気)の漏出を防止している。
遠心ファンおよびダクトを用いた強制空冷では、第1の遠心ファン30においは遠心ファン吸気口55と遠心ファン排気口56とが交差する。このため、遠心ファン吸気口55に空気を導き、遠心ファン排気口56からの空気を出すダクトの形状は複雑となる。この結果、ダクトの部品点数を低減することは困難である。
そこで、第1の放熱系統においては、ダクト蓋36に第1の吸気口37および第1の排気口38の他に、第1の遠心ファン30が空気を吸気するための第1の流入口57が備えられている。さらに、ダクト蓋36には、第1の遠心ファン30が空気を排出するための第1の流出口58が備えられている。
このようにして、ダクト蓋36に4つの開口部を形成することによって、第1のダクト31は、第1のヒートシンク部材(ダクトベース)35およびダクト蓋(ダクトカバー)36を有する2部品構成となって、部品点数を削減することができる。
図8および図9は、図7に示す第1のダクトおよび第1の遠心ファンの組立を説明するための図である。そして、図8(a)は第1の組立て状態を示す図であり、図8(b)は第2の組立て状態を示す図である。また、図9(a)は第3の組立て状態を示す図であり、図9(b)は第4の組立て状態を示す図である。
なお、図8(a)、図8(b)、図9(a)、および図9(b)においては、ダクト蓋36、第1の弾性部材59、第2の弾性部材60、および第1の遠心ファン30の組立てが示されている。また、ここでは、第1の流入口57の中心を原点として、第2の弾性部材の貼り付け面61に直交する軸をP軸とし、第2の弾性部材の貼り付け面61に平行な軸をQ軸とする。
図8(a)に示すように、ダクト蓋36において、互いに直交する第1の流入口57および第1の流出口58を金型を用いて樹脂成型した場合、金型の食い込みに起因してアンダーカットが生じする。そして、当該アンダーカットによって開口部62が形成されてしまう。
このため、図8(b)に示すように、遠心ファン吸気口55の周辺と第1の弾性部材59の周辺との隙間を埋めるため、第1の弾性部材59の形状を、開口部62を塞ぐことが可能な形状とする。第1の弾性部材59をダクト蓋36に貼り付けることによって、開口部62から空気が第1のダクト31の外に流出することを防止することができる。
次に、図9(a)に示すように、第2の弾性部材の貼り付け面61に第2の弾性部材60を貼る。そして、図9(b)に示すように、P軸に平行な凸部63および凸部64の間で、かつ第2の弾性部材60およびQ軸に平行な凸部65の間に第1の遠心ファン30を嵌めこむ。
これによって、ダクト蓋36と第1の遠心ファン30との位置を決定することができる(位置決めをすることができる)。その後、ビス66aおよび66bによって、第1の遠心ファン30およびダクト蓋36を第1のヒートシンク部材35のビスボス67aおよび67b(図7(b))にそれぞれ共締めする。これによって、第1のダクト31と第1の遠心ファン30とを組み付けることができる。
図10は、図1に示すカメラに備えられた操作リングおよびLカバーを示す図である。なお、図10において、破線Rは撮像レンズ3の光軸である。
図11は、図1に示すカメラに備えられた第1の放熱系統を説明するための図である。そして、図11(a)は-X面視図であり、図11(b)は図11(a)に示すA-A線に沿った断面図である。なお、図11(b)に示す矢印は第1のダクト31における空気の流れを示す。
図10および図11を参照して、図10に示す操作リング6は、図11(b)において領域A1に位置する。図10に示す第1の指かかり部69は、撮影者がグリップをホールドした際に薬指および小指などの指を引っかけて使用する凹領域であり、図11(b)において領域A2に位置する。
図10に示す第2の指かかり部70は、撮影者がグリップをホールドした際に親指が位置する凹領域であり、図11(b)に示す領域A3に位置する。図10に示すSDI出力端子10などのジャック類は、図11(b)に示す領域A4に位置する。
ここで、通風抵抗によるボトルネックが形成されないようにするため、ダクトの流路に直交する断面を略同一面積とすることが望ましい。そこで、図11(b)に示す光軸Rから離れた操作リング6と第1の遠心ファン30との谷間に第1の指かかり部69を配置する。また、光軸Rから離れた第1の遠心ファン30とSDI出力端子10などのジャック類との谷間に第2の指かかり部70を配置する。さらに、第1のダクト31を、操作リング6より光軸Rから離れた経路で、かつSDI出力端子10などのジャック類より光軸Rから離れた経路をとるようにする。
上記のレイアウトを用いることによって、ダクト通風抵抗によるボトルネックが形成されず、かつ第1の指かかり部69および第2の指かかり部70カメラ1の重心に近づくので、撮影者はカメラ1を把持し易くなる。
ここで、SDI基板29の冷却および電気的グランドについて説明する。
図12は、図3に示すカメラに備えられた第1のダクトにおける流路を説明するための図である。そして、図12(a)は流路を示す図であり、図12(b)は図11(a)に示すB-B線に沿った断面図である。
また、図13は、図3に示すカメラに備えられたSDI基板とメイン制御基板との接続を説明するための図である。そして、図13(a)はSDI基板およびメイン制御基板を示す図であり、図13(b)は第1の遠心ファンの位置を示す図である。
図7(a)、図7(b)、および図12(b)に示すように、SDI基板29において発熱素子27が実装された面と反対側の面を反対面とする。当該反対面と第1のダクト31においてメイン制御基板25と並行でないダクト面88との間には第2の熱伝導部材34と導電性弾性部材72が並列に配置されている。
ここで、図12(a)に示すように、遠心ファン排気口56より後の流路は、第1のヒートシンク部材35の凸部73(図7(b))およびダクト蓋36の凸部74(図7(a))によって矢印MおよびNで示す2つの流路に区切られる。
図12(a)において、矢印MはSDI基板29冷却用の流路を示す。矢印Mで示すように、遠心ファン排気口56から排出された空気は、第1のヒートシンク部材35のダクト面90(図11(b))の反対面であるダクト面91を通過する。その後、空気はダクト面88の反対面であるダクト面89を通って、第1の排気口38(図11(a))から排気される。
矢印Nはメイン制御基板25冷却用の流路を示す。遠心ファン排気口56から排出された空気は、第1のヒートシンク部材35のダクト面91を通って、第1の排気口38(図11(a))から排気される。
このように、図12(b)に示す流路71に矢印M(図12(a))で示す空気が流れることによって、第2の熱伝導部材34、SDI基板29、およびSDI出力端子10を冷却することができる。
図示の例では、SDI基板(外部出力端子基板)29はSDI出力端子10から外部に3GHz~12GHz(3GHz以上)の信号を送ることができる。一般に、高周波数帯域の信号を送る基板からはカメラ1の外部に強力な不要輻射が生じ易い。特に、SDI基板29からカメラ1の主な電気的グランドまでの経路が長くループ経路が形成される場合には、ダイポールアンテナの理論特性によって不要輻射が多くなる。
そこで、ここでは、導電性弾性部材72によってSDI基板29の電気的グランドとカメラ1の主な電気的グランドである第1のヒートシンク部材35のダクト面88とを最短で接続して不要輻射の低減を図る。
前述の不要輻射については、SDI基板29からメイン制御基板25を接続するワイヤー(導体)76a(図13(a))にも生じる。SDI出力信号の生成はメイン制御基板25に実装された発熱素子33で行われる。ここで、ワイヤー76aはSDI基板29のコネクタ28とメイン制御基板25のコネクタ77と接続する。
このように接続することによって、コネクタ77から発熱素子33までの距離を最短とする。例えば、ワイヤー76aをメイン制御基板25のコネクタ78に接続した場合には、メイン制御基板25に実装された発熱素子33からコネクタ78までの配線パターンにSDI出力信号が乗る。これによって、メイン制御基板25全体から不要輻射が生じる。このような現象を回避するため、コネクタ77から発熱素子40までの距離を最短とする。
メイン制御基板25と第1のダクト31との間にワイヤー76aを通した場合には、メイン制御基板25の表層の配線パターンにSDI出力信号が乗る。これによって、メイン制御基板25全体から不要輻射が生じる。そこで、図示の例では、図13(b)に示すように、ワイヤー76aを第1のダクト31の上側(-X側)を通すようにする。
このように、SDI基板29と第1のダクト31の電気的グランドとを導電性弾性部材72により最短で接続する。さらに、第1のダクト31によってメイン制御基板25とワイヤー76aとの距離を離す。これによって、SDI基板29から生じる不要輻射を低減することができる。
図14は、図3に示すカメラに備えられた第2の放熱系統を説明するための図である。そして、図14(a)は第2の放熱系統を示す側面図であり、図14(b)は第2の放熱系統を示す正面図である。また、図15は、図14(a)に示すS-S線に沿った断面図である。
図15に示すように、第2の放熱系統には、第2の本体吸気口16、第3の本体吸気口17、第2の遠心ファン41、および第2のダクト42が備えられ、第2の放熱名系統はセンサー基板39および撮像素子92を追加する。
図5(a)および図5(b)に関連して説明したように、第2の遠心ファン41は第2の本体吸気口16および第3の本体吸気口17から外気を吸気して、発熱素子40およびセンサー基板39を冷却する。特に、図15に示すように、第3の本体吸気口17から吸気された空気は第2のダクト42を通ってセンサー基板39を冷却する。
図示のカメラ1においては、第2の遠心ファン41から第3の本体吸気口17までの距離よりも第2の遠心ファン41から第2の本体吸気口16までの距離の方が長い。これによって、第2の本体吸気口16から吸気される外気の量は少なく、第3の本体吸気口17から外気が多く吸気される現象が生じる。この結果、カメラ1では冷却効率が低下してしまう。
このような現象を回避するため、第2のダクト42には、センサー基板39の方向に風向きを変更するための立ち壁部42aが備えられている。そして、立ち壁部42aは第3の本体吸気口17から第2の遠心ファン41までの流路を遮るように配置される。
これによって、つまり、立ち壁部42aの存在によって、第2のダクト42における通風抵抗が増加する。第3の本体吸気口17から外気を吸気する際の通風抵抗が増加すると、第2の遠心ファン41までの距離が長い第2の本体吸気口16からも効果的に外気を吸気することが可能となる。この結果、カメラ1における冷却効率が向上する。さらに、立ち壁部42aによって空気がセンサー基板39の方向に向けられるので、センサー基板39を効率的に冷却することができる。
図16は、図14(b)に示すT-T線に沿った断面を示す図である。そして、図16(a)は断面図であり、図16(b)はその一部(Eで示す部分)を拡大して示す図である。
第2の本体吸気口16には、カメラ1に内蔵された部品を外部から見えにくくするために第2の本体吸気口立ち壁部16aが配置されている。第2の本体吸気口立ち壁部16aは第2の本体吸気口16の開口部を塞ぐように配置されており、これによって、内部の部品が外部から視認しづらくなって、カメラ自体の品位が向上する。
ここで、図16(b)に示すように、第2の本体吸気口立ち壁部16aがその一端を形成する空気の流路の幅をYとする。この流路幅Yが大きい程通風抵抗が少なく、多くの空気を流入させることができる。
図17は、図14(a)に示すU-U線に沿った断面を示す図である。そして、図17(a)は断面図であり、図17(b)はその一部(Fで示す部分)を拡大して示す図である。
第3の本体吸気口17には、カメラ1に内蔵された部品を外部から見えにくくするために第3の本体吸気口立ち壁部17aが配置されている。図16に関連して説明したように、第2の本体吸気口立ち壁部16aと同様に、第3の本体吸気口立ち壁部17aによって内部の部品が外部から視認しづらくなって、カメラ自体の品位が向上する。
ここで、図17(b)に示すように、第3の本体吸気口立ち壁部17aがその一端を形成する空気の流路幅をXとする。この流路幅Xが大きい程通風抵抗が少なく、多くの空気を流入させることができる。
前述のように、図示のカメラ1では、第2の遠心ファン41から第3の本体吸気口17までの距離よりも第2の遠心ファン41から第2の本体吸気口16までの距離の方が長い。よって、第2の本体吸気口16から吸気される外気の量は少なく、第3の本体吸気口17から吸気される外気が多いという現象が生じて冷却効率が低下してしまう。そこで、図示のカメラ1では、流路幅YおよびXについて、次の流路幅の関係から定まる吸気口の流路面積を各吸気口に適用する。
Y>X、Y:第2の本体吸気口16における流路幅、X:第3の本体吸気口17における流路幅。
このように、第3の本体吸気口17の流路面積よりも第2の本体吸気口16の流路面積を大きくすれば、第3の本体吸気口17では第2の本体吸気口16よりも通風抵抗が大きくなる。この結果、第2の本体吸気口16からも外気が適度に吸気されて冷却効率を向上させることができる。
図18は、図14(b)に示すV-V線に沿った断面を示す図である。
図示のように、第2の放熱系統は、第2の本体吸気口16、第2のダクト42、第2の遠心ファン41、および遠心ファン吸気口55を備えており、第2の放熱系統には撮像素子92が配置されている。
ここで、図示のカメラ1では、遠心ファン吸気口(送風吸気口)55の吸気面が第2の本体吸気口16に向くように、第2の遠心ファン41が傾けて配置されている。このように、第2の遠心ファン41を傾けることによって、第2のダクト42を通る空気の通風抵抗は軽減されることになる。
これによって、第2の本体吸気口16から吸気される空気の量が増加して冷却効率を向上させることができる。
このように、第1の実施形態では、カメラ1において、第2のダクト42に立ち壁部42aを設け、さらに、第3の本体吸気口17よりも第2の本体吸気口16の流路面積を大きくする。また、第2の遠心ファン41を傾けて配置する。これによって、通風抵抗を調整して冷却効率を向上させるようにしている。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態によるカメラの一例について説明する。なお、第2の実施形態によるカメラの構成は図1~図3に示すカメラと同様であり、ここでは第1の実施形態によるカメラと異なる部分についてのみ説明する。
図19は、本発明の第2の実施形態によるカメラに備えられた放熱機構の一例を説明するための図である。そして、図19(a)および図19(b)は第3のダクト、開口部82を有する弾性部材、および第2の排気ダクト85をそれぞれX方向およびY方向から見た分解斜視図である。
前述の図3において、メイン制御基板25の発熱量はコーデック基板79の発熱量およびセンサー基板39の発熱量を加算した発熱量よりも多い。また、第1のダクト31の通風抵抗は第2のダクト42の通風抵抗よりも小さい。そして、第1の遠心ファン30および第2の遠心ファン41については、ファンのうなり現象を回避するため、略同一の回転数で駆動される。
この結果、第1の排気口38から排気される排気風と第2の排気口51から排気される排気風とを比較すると、第1の排気口38からの排気風の方が流速が遅く、温度が高い風となる。そして、第2の排気口51からの排気風の方が流速が速く、温度が低い風となる。第1の排気口38からの排気風の温度が高いことおよび第2の排気口51排気風の流速が速いことはユーザーに不快感を与える要因となる。
そこで、ここでは、第1の排気口38からの排気風と第2の排気口51からの排気風をカメラ1内で混合して、2つの排気風の流速と温度を略同一とし、ユーザーが感じる不快感を低減する。
例えば、第3のダクト83について、第1のダクト31(図3(a))に開口部86を形成したものとする。さらに、第2の排気ダクト85について、排気ダクト47(図3(a))に開口部87を形成したものとする。そして、第3のダクト83と第2の排気ダクト85との間に、開口部82が形成された弾性部材84を、2つのダクトに付勢された状態で配置する。なお、開口部87、開口部82、および開口部86は略同一の大きさであり、Y方向に連結されている。
これによって、流速の速い第2の排気ダクト85を通過する空気の一部が、第3のダクト83に侵入して、第3のダクト83を通過する空気と混合されて第1の排気口38から排気される。
このように、第2の実施形態では、第1の排気口38および第2の排気口51から排気される排気風の温度および流速を互いに近づけることによって、ユーザーが感じる不快感を低減することができる。
以上のように、本発明の実施の形態では、撮像レンズユニットを均一な温度に保ちつつ、把持部への伝熱を回避することができる。さらには、部品点数を削減して吸気口から効果的に外気を取り込んで熱源を効率的に冷却することができるばかりでなく、不要輻射を低減することができる。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。例えば、上述の実施の形態では、ビデオカメラを例に挙げて説明したが、撮像レンズユニットを備える他の電子機器に適用することができる。さらには、熱源を有し当該熱源で発する熱を外部に排出するようにした電子機器に適用することができる。
15,16,17 本体吸気口
18 本体排気口
25 メイン制御基板
29 SDI基板
30,41 遠心ファン
31,42 ダクト
37,49,50 吸気口
38,51 排気口
45 吸気ダクト
47 排気ダクト

Claims (6)

  1. 撮像レンズを介して入射した光学像に応じた画像を得る電子機器であって、
    熱を発する第1の発熱素子が実装された第1の基板と、
    熱を発する第2の発熱素子が実装された第2の基板と、
    熱を発する第3の発熱素子が実装された第3の基板と、
    前記第1の発熱素子と熱的に接続された第1のダクトと、
    前記第2の発熱素子および前記第3の発熱素子と熱的に接続された第2のダクトと、
    前記第1のダクトに空気を流すために前記第1のダクトに接続された第1の送風機と、
    前記第2のダクトに空気を流すために前記第2のダクトに接続された第2の送風機と、を有し、
    前記第1の送風機によって前記電子機器の筺体に形成された第1の吸気口から吸気された空気は、前記第1のダクトを介して前記第1の発熱素子を冷却しながら前記電子機器の筺体に形成された第1の排気口から排気され、
    前記第2の送風機によって前記電子機器の筐体に形成された第2の吸気口の吸気口から吸気された空気は、前記第2のダクトを介して前記第2の発熱素子を冷却しながら前記電子機器の筐体に形成された第2の排気口から排気され、
    前記第2の送風機によって前記電子機器の筐体に形成された第3の吸気口から吸気された空気は、前記第2のダクトを介して前記第3の発熱素子を冷却しながら前記第2の排気口から排気されることを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1のダクトおよび第2のダクトは、熱源の側の面と前記筺体の側の面との熱伝導率が異なることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  3. 前記熱源の側の面の熱伝導率が前記筺体の側の面の熱伝導率よりも高いことを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  4. 前記筺体の側の面の熱伝導率が前記熱源の側の面の熱伝導率よりも高いことを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  5. 前記第2の発熱素子は、前記撮像レンズを介して結像した光学像に応じた画像信号を出力する撮像素子であることを特徴とする請求項2乃至のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記第1の基板は前記撮像素子の出力である画像信号に対して所定の画像処理を行う基板であることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
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