JP2009151037A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱効率を向上可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】筐体100内で発生した熱を筐体外に放出するための放熱機構を有する撮像装置において、筐体の側面に筐体の底面外側へ傾斜して設けられた吸気開口114および排気開口134と、筐体の内面に吸気開口および排気開口と筐体の内部との間を各々に隔離するように設けられ、吸気開口および排気開口を筐体の内部に各々に連通する通気路を有する吸気側隔室118および排気側隔室138と、筐体の内部に設けられ吸気開口および排気開口の間で気流を発生させるファン140と、を備えた。これにより、筐体の内部と筐体の外部との間で通気が維持されるとともに、筐体の内部への液滴の進入が防止されるので、防水性能の低下を伴うことなしに吸気口および排気口の大型化が可能となり、圧増装置の放熱効率を向上させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、撮像装置に関する。
電子機器の高性能化、小型化が進むにつれて、電子機器の放熱対策が問題となる。特に、発熱性の高い回路、電気モーターなどの部品を筐体内に収納する携帯型の電子機器では、放熱対策が大きな問題となる。電子機器の高性能化により部品の消費電力が高くなることで、部品から発生する熱が増加し、また、電子機器の小型化により部品の実装密度が向上し、かつ筐体の表面積が減少することで、部品から発生した熱が筐体内にこもり易くなる。この結果、筐体内の温度上昇により、部品の正常な機能が妨げられたり、場合によっては、ユーザに低温やけどなどの被害が生じたりする。
従来、電子機器の放熱対策として、吸気口、排気口、およびファンを含む放熱機構が知られている。この放熱機構では、一般的に、排気口の周辺にファンが設けられ、ファンから吐出される筐体内の空気が筐体外に排出される。この放熱機構では、筐体内に設けられたファンにより吸気口と排気口との間で気流を発生させ、吸気口と排気口との間に配置された部品から発生した熱により暖められた筐体内の空気を筐体外に強制的に排出することで、電子機器からの放熱が促される。そして、より高い放熱効率が要求される場合には、吸気口、排気口、およびファンを有する放熱機構の大型化、ファンの回転数向上などの対策により、放熱機構の効率化が図られる。
放熱効率を向上させる一対策として、吸気口および排気口の大型化が挙げられる。この対策により吸気面積および排気面積が増加することで、吸気口と排気口との間では、筐体内に設けられたファンによってより多くの気流が発生し、暖められた筐体内の空気を筐体外に効率的に排出することができる。
しかし、吸気口および排気口の単純な大型化は、電子機器の防水性能の低下を招き、吸気口および排気口から液滴が進入し易くなることで、筐体内の部品の正常な機能が妨げられてしまう場合がある。特に、屋外での使用頻度が高い撮像装置では、筐体の内部に雨滴が進入し易くなることで、このような問題が生じ易くなる。
また、放熱効率を低下させる一因として、ファンから吐出される高温の空気から排気口の周辺部への熱伝達が挙げられる。従来の放熱機構では、高温の空気が排気口に向けてファンから直接的に吐出されるので、排気口の周辺に設けられた金属製のシャーシが温められたり、外装パネルなどが温められたりする。これにより、筐体内での放熱が妨げられて放熱効率が低下するのみならず、部品の正常な機能が妨げられたり、ユーザに不快感を与えたり、場合によっては、ユーザに低温やけどなどの被害が生じたりするという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、放熱効率を向上可能な、新規かつ改良された撮像装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によれば、筐体内で発生した熱を筐体外に放出するための放熱機構を有する撮像装置において、筐体の側面に筐体の底面外側へ傾斜して設けられた吸気開口と、筐体の内面に吸気開口と筐体の内部との間を隔離するように設けられ、吸気開口を筐体の内部に連通する通気路を有する吸気側隔室と、筐体の側面に筐体の底面外側へ傾斜して設けられた排気開口と、筐体の内面に排気開口と筐体の内部との間を隔離するように設けられ、排気開口を筐体の内部に連通する通気路を有する排気側隔室と、筐体内に設けられ、吸気開口および排気開口の間で気流を発生させるファンと、を備えた撮像装置が提供される。
かかる構成によれば、筐体の側面には筐体の底面外側へ傾斜して吸気開口および排気開口が設けられるので、吸気開口および排気開口から筐体の内部への液滴の進入が防止される。また、筐体の内面には吸気開口および排気開口と筐体の内部との間を各々に隔離するように設けられ、吸気開口および排気開口を筐体の内部に各々に連通する通気路を有する吸気側隔室および排気側隔室が各々に設けられる。よって、吸気開口および排気開口と筐体の内部との間で通気が維持されるとともに、吸気開口および排気開口から進入した液滴が吸気側隔室内および排気側隔室内に留まることで筐体の内部への液滴の進入が防止される。これにより、防水性能の低下を伴うことなしに、吸気口および排気口の大型化が可能となり、放熱効率を向上させることができる。
また、上記ファンの吐出口に連通する第1の開口、および排気側隔室に連通する第2の開口を有し、ファンから吐出される筐体内の空気を第1および第2の開口を通じて排気側隔室に伝達する空気伝達部材をさらに備えてもよい。かかる構成によれば、ファンから吐出される筐体内の空気が空気伝達部材を通じて筐体外に排出されるので、ファンから吐出される筐体内の高温の空気から排気口の周辺部への熱伝達が抑制される。これにより、放熱効率を向上させることができる。
また、上記吸気側隔室および/または排気側隔室には、吸気開口および/または排気開口を通じて吸気側隔室および/または排気側隔室に進入した液滴が筐体の内部に進入することを防止する防水機構が設けられてもよい。かかる構成によれば、防水機構により筐体の内部への液滴の進入が防止され、防水性能の低下を抑制することができる。
また、上記防水機構には、吸気側隔室および/または排気側隔室に進入した液滴を筐体外に排出する排出路が設けられてもよい。かかる構成によれば、筐体の内部への液滴の進入が防止され、防水性能の低下を抑制することができる。
また、上記空気伝達部材の第2の開口と排気側隔室との間に、断熱部材が設けられてもよい。かかる構成によれば、空気伝達部材から排気側隔室への熱伝達を抑制することができる。
また、上記排気側隔室と筐体との間に、断熱部が設けられてもよい。かかる構成によれば、排気側隔室から筐体への熱伝達を抑制することができる。
本発明によれば、放熱効率を向上可能な撮像装置を提供することができる。
以下に、添付した図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係るビデオカメラ10を示す説明図である。以下では、本実施形態に係る撮像装置としてビデオカメラ10を例に挙げて説明する。しかし、本実施形態に係る撮像装置は、ビデオカメラ10に限定されず、放熱効率の向上が要求されるスチルカメラなど他の撮像装置でもよい。
図1に示すように、ビデオカメラ10は、バッテリ11から供給される電力によりカメラ本体12、CCDカメラ13、およびマイクロホン14を駆動させ、CCDカメラ13により撮影された映像素材の映像データ、およびマイクロホン14により周音された音声データを光ディスク15などの記録媒体に記録する。
図2は、ビデオカメラ10のシステム構成を示すブロック図である。図2に示すように、ビデオカメラ10は、ユーザインターフェース(IF)20、システム制御部30、システム制御バス35、各種メモリ40、42、44、46、映像/音声IF50、圧縮伸張エンコーダ/デコーダ60、データ制御部70、ドライブ制御部80、およびディスクドライブ装置90を含んで構成される。
ユーザIF20は、操作キー、スイッチなどによるユーザ入力、発光素子、音響素子などによるユーザ出力などの処理を行う。
システム制御部30は、システム制御バス35およびプログラムメモリ40を有し、システム10全体を制御する。プログラムメモリ40は、システム制御部30で実行されるプログラムを格納するプログラム格納用メモリ、作業用メモリとして機能し、ファイルシステムなどが搭載される。
映像/音声IF50は、システムに付属のカメラ52(CCDカメラ13に相当する。)、マイク54(マイクロホン14に相当する。)、LCD56、スピーカ58などを介して、映像入力、音声入力、映像出力、音声出力などの処理を行う。なお、映像出力に関連して、ユーザに出力するアイコンなどの文字図形出力用のスクリーンメモリ42が設けられてもよい。
圧縮伸張エンコーダ/デコーダ60は、映像音声信号を圧縮伸長するために、例えば、MPEGなど、動画像、静止画像の圧縮伸張形式に従って高圧縮の信号処理を行う。なお、圧縮伸張エンコーダ/デコーダ60には、動画像信号のフレームまたはフィールド間の差分信号圧縮データを記憶するために、エンコーダ/デコーダメモリ44が設けられる。
データ制御部70は、圧縮伸張エンコーダ/デコーダ60とドライブ制御部80との間に配され、圧縮伸張に必要とされるデータの連続ストリーム転送と、ディスクドライブ装置90のハンドシェークプロトコルに従うデータ転送との間で、FIFOによるバッファ処理を行う。なお、データ制御部70には、バッファ処理時のデータバッファ領域として用いるために、データメモリ46が設けられる。
ドライブ制御部80は、データ制御部70を介してデータメモリ46との間でハンドシェークを行い、ディスクドライブ装置90との間で非連続的なハンドシェークプロトコルに従うデータ転送を処理する。
図3は、ビデオカメラ10の放熱機構を示す説明図である。なお、図3は、図1に示す3−3’線沿いの断面を用いてビデオカメラ10の内部構造を示す斜視図であり、シャーシ172、マザーボード175、筐体100の一部を構成する側面パネル102の内側面および底面が部分的に示されている。
図3に示すように、ビデオカメラ10の筐体100内には、各種の電子回路基板174などの熱源が配置される。なお、筐体100内の前面部にはCCDブロック(不図示)、筐体100内の側面部にはディスクドライブ格納領域178など、熱源となる特に発熱性の高い部品が配置される。
図3に示すように、放熱機構は、筐体100の側面に設けられた第1吸気口110および排気口130、筐体100内に設けられたモーターファン140、およびモーターファン140と排気口130との間に設けられたダクト部材150を含んで構成される。また、放熱機構は、筐体100の底面に開口として設けられた第2吸気口120、第1吸気口110に近接して設けられた第1セパレータ162、ディスクドライブ格納領域178に隣接して設けられた第2セパレータ164を含む。第1および第2セパレータ162、164は、第1および第2吸気口110、120からモーターファン140に至る通気路を、ディスクドライブからの放熱を主目的とする第1通気路166と、CCDブロックおよび回路基板174からの放熱を主目的とする第2通気路168とに区分する。なお、第1通気路166は、回路基板174とディスクドライブ格納領域178との間を熱的に隔離する断熱層としても機能する。
放熱機構では、モーターファン140が回転すると、モーターファン140の吸込口142と吐出口144との間で圧力差が生じ、筐体100外の空気が第1および第2吸気口110、120を通じて筐体100内に取り込まれ、筐体100内の空気がモーターファン140、ダクト部材150、および排気口130を通じて筐体100外に排出される。これにより、筐体100内では第1および第2吸気口110、120から排気口130へ向かう気流が発生する。
図3に矢印で示すように、第1吸気口110を通じて筐体100内に吸込まれた空気は、第1セパレータ162により第1通気路166および第2通気路168に分流される。第1通気路166に分流された空気は、第2セパレータ164およびディスクドライブ格納領域178に沿って通気され、ディスクドライブを冷却した後にモーターファン140に吸込まれる。一方、第2通気路168に分流された空気は、第2吸気口120を通じて筐体100内に取り込まれた空気と合流し、まずCCDブロックを冷却した後に、第2セパレータ164および複数の回路基板174に沿って通気され、回路基板174を冷却した後にモーターファン140に吸込まれる。モーターファン140に吸込まれた空気は、ダクト部材150に吐出されダクト部材150内で通気方向を転じ、排気口130から筐体100外へ排出される。
前述したように、放熱機構の放熱効率を向上させる一対策として、吸気口および排気口の大型化が挙げられるが、単純な大型化は、防水性能の低下を招くことになる。このため、本実施形態に係るビデオカメラ10では、防水効率の低下を伴うことなしに、吸気口(第1吸気口)110および排気口130を大型化し、放熱効率を向上させる放熱機構が採用される。
図4および図5は、ビデオカメラ10の側面パネル102を示す説明図である。図4は、側面パネル102の外面を示し、図5は、側面パネル102の内面を示している。
側面パネル102は、ビデオカメラ10の筐体100の一側面をなす、例えば樹脂製のモールド成形品などであり、図4、5に示すように、吸気口110、排気口130、コネクタ用の接続開口108などの開口を有する。吸気口110および排気口130は、側面パネル102にスリット状の開口として設けられる。
図4および図5に示すように、側面パネル102の内面には吸気口110に対応する吸気口カバー112(112a、112b)が設けられ、側面パネル102の外面には側面パネル102の一部として構成され、排気口130に対応する排気口カバー132を一体化したパッド部材104が設けられる。吸気口カバー112は、側面パネル102の内面のうち吸気口110を含む領域を覆うように設けられ、排気口カバー132は、側面パネル102の外面のうち排気口130を含む領域を形成するように設けられる。
吸気口カバー112は、詳細は後述するが、吸気開口114の端部に連通する空間を形成する第1部材112aと、第1部材112aにより形成された空間と筐体100の内部空間を連通する空間を形成する第2部材112bとから構成される。なお、図5に示す吸気口カバー112は、製造性および組立性の観点から2つの部材から構成されるが、1つの部材または3つ以上の部材から構成されてもよい。
図6は、吸気口110の詳細を示す説明図である。なお、図6は、図4に示す6−6’線沿いの断面を用いて吸気口110の詳細を示す断面図であり、吸気開口114を含む、側面パネル102の一部が示されている。
図6に示すように、吸気口110は、側面パネル102に筐体100の底面外側へ傾斜して設けられる。吸気開口114は、吸気口カバー112を構成する第1部材112aに設けられた隔壁116により複数のスリットに区分される(図3参照)。隔壁116は、吸気開口114から筐体100の上面側へ所定の高さを有する。ここで、隔壁116の高さは、吸気開口114の大きさ、配置、傾斜角度などに応じて決定される。吸気口110には、第1および第2部材112a、112bから構成される吸気口カバー112によって、吸気開口114を筐体100の内部に連通する通気路を有し、吸気開口114と筐体100の内部との間を部分的に隔離する吸気側隔室118が形成される。
前述したような吸気口110の構成によれば、吸気開口114が筐体100の側面に底面外側へ傾斜して設けられるので、吸気開口114から筐体100の内部への雨滴など液滴の進入を防止することができる。また、吸気開口114から筐体100の内部への通気路沿いに隔壁116を含む吸気口カバー112が設けられるので、吸気開口114から進入した液滴が吸気口カバー112により妨げられて吸気側隔室118内に留まり、筐体100の内部への液滴の進入を防止することができる。
図7は、排気口130の詳細を示す説明図である。なお、図7は、図4に示す7−7’線沿いの断面を用いて排気口130の詳細を示す断面図であり、排気開口134を含む、側面パネル102の一部およびダクト部材150が示されている。
図7に示すように、排気口130は、パッド部材104の一部として構成される排気口カバー132に筐体100の底面外側へ傾斜して設けられる。排気開口134は、排気口カバー132に設けられ、筐体100の底面外側へ傾斜したルーバー133により複数のスリットに区分される。排気口130には、排気口カバー132によって、排気開口134を筐体100の内部(ダクト部材150)に連通する通気路を有し、排気開口134と筐体100の内部(ダクト部材150)との間を部分的に隔離する排気側隔室138が形成される。
また、排気側隔室138の下部には、ダクト部材150の下部との間に段差136が設けられ、また、排気口カバー132の外面と連通する排出孔を含む排出孔領域137が設けられる。ルーバー133の間隙を通じて排気側隔室138に進入した液滴は、段差136によりダクト部材150への進入を遮られ、排出孔領域137を通じて重力作用により筐体100外に排出される。また、排気口カバー132およびダクト部材150は、例えば発泡性を有するシーリング部材135を介して互いに接続される。
前述したような排気口130の構成によれば、排気開口134が筐体100の側面に底面外側へ傾斜して設けられるので、排気開口134から筐体100の内部への雨滴など液滴の進入を防止することができる。また、排気開口134から筐体100の内部への通気路沿いに排気口カバー132が設けられるので、排気開口134から進入した液滴が排気口カバー132により妨げられて排気側隔室138内に留まり、筐体100の内部(ダクト部材150)への液滴の進入を防止することができる。さらに、排出孔領域137が設けられるので、排気側隔室138から筐体100の内部(ダクト部材150)への液滴の進入を防止することができる。また、シーリング部材135が設けられるので、側面パネル102より内部(排気側隔室138からダクト部材150)への液滴の進入を防止することができる。なお、排出孔領域137は、排気口130に限らず、吸気口110に設けられてもよい。
前述したような放熱機構の採用により、防水性能の低下を伴うことなしに、吸気口110および排気口130の大型化が可能となり、放熱効率を向上させることができる。なお、吸気口110および排気口130は、筐体100の側方面に設けられる代わりに、例えば前方面、後方面など他の側面に設けられてもよい。また、吸気口110および排気口130は、筐体100の共通する側面に設けられる代わりに、互いに異なる側面に設けられてもよい。
一方、前述したように、放熱効率を低下させる一因として、モーターファン140から吐出される高温の空気から排気口130の周辺部への熱伝達が挙げられる。このため、本実施形態に係るビデオカメラ10では、排気口130の周辺部への熱伝達を抑制し、放熱効率を向上させる放熱機構が採用される。
図8、9は、放熱機構の一部をなすダクト部材150を示す説明図である。なお、図8は、排気口カバー132およびモーターファン140に接続されたダクト部材150を、筐体100の内部から見た状態を示している。また、図9は、ダクト部材150を含む、モーターファン140の吸込口142から側面パネル102に設けられた排気口130に至る排気経路沿いの縦断面を、ダクト部材150周辺に配置されたシャーシ172、173など他の部品とともに示している。
ダクト部材150は、筐体100内に設けられたモーターファン140の吐出口144に連通する第1開口、および排気口130に連通する第2開口を有し、モーターファン140から吐出される筐体100内の空気を第1および第2開口を通じて筐体100外へ伝達する空気伝達部材として機能する。
ダクト部材150は、モーターファン140が取り付けられるシャーシ172およびディスクドライブ格納領域178と、筐体100後方のシャーシ背面壁173との間の半密閉空間に配置される。また、ダクト部材150は、内部空間が大きな、例えば樹脂製のモールド成形品などとして形成される。このため、製造性および部品配置上の観点から複数の部材を組合せて形成される。
図3を用いて説明したように、筐体100内では、モーターファン140の回転によって、第1および第2吸気口110、120から第1および第2通気路166、168およびダクト部材150を通じて排気口130へ向かう気流が発生する。そして、熱源から発生した熱により暖められた筐体100内の空気は、モーターファン140に吸込まれてダクト部材150に吐出され、ダクト部材150を通じて排気口130から筐体100外に排出される。
ここで、筐体100内の空気がモーターファン140およびダクト部材150を通じて筐体100外へ排出されるので、熱源の下流側にモーターファン140を設けることで、熱源から発生した熱により暖められた空気がダクト部材150を通じて排気口130から筐体100外へ排出される。これにより、モーターファン140からの空気が排気口130に向けて直接的に吐出されないので、モーターファン140から吐出される高温の空気から排気口130の周辺に設けられたシャーシ172、173および側面パネル102などの筐体100への熱伝達を抑制することができる。また、筐体100内の空気がモーターファン140に集約されダクト部材150を通じて筐体100外へ排出されるので、筐体100内での熱拡散が抑制されることで、放熱効率が向上する。
また、図9に示すように、ダクト部材150は、例えば発泡性を有する断熱部材135を介して排気口カバー132に接続される。なお、図9に示す例では、断熱部材135は、シーリング部材135としても機能する。また、排気側隔室138を構成する排気口カバー132と側面パネル102との間には、断熱層として機能する空間139が設けられる。これにより、ダクト部材150から排気口カバー132への熱伝達、および排気側隔室138から側面パネル102への熱伝達が抑制されるので、筐体100への熱伝達を抑制することができる。
前述したような放熱機構の採用により、モーターファン140から吐出される高温の空気から排気口130の周辺部への熱伝達が抑制され、放熱効率を向上させることができる。なお、ダクト部材150の代わりに、同様な機能を有する他の部材を空気伝達部材として設けてもよい。
図10は、前述した放熱機構による放熱特性を示す説明図である。図10(a)には、従来の放熱機構を有するビデオカメラの温度特性(消費電力37W時)が示され、図10(b)には、前述した放熱機構を有するビデオカメラ10の温度特性(消費電力53W時)が示されている。なお、図9中では、ハッチングの濃淡により温度の高低が表されている。
ここで、従来の放熱機構では、ビデオカメラ10のハンドルの基部bに排気口およびモーターファンが設けられている。また、図10の上部には、吸気口および排気口が設けられた一側面の温度特性が示され、図10の下部には、他側面の温度特性が示されている。
図10に示すように、従来のビデオカメラおよび本実施形態に係るビデオカメラ10は、LCDパネルcの周辺で特に温度上昇が認められる点で共通している。しかし、消費電力の差を考慮しても、従来のビデオカメラでは、ハンドルの基部b、およびLCDパネルcの周辺の広範な領域に渡る熱拡散が認められる一方、本実施形態に係るビデオカメラ10では、排気口130の周辺領域aで顕著な温度上昇が認められるが、全体的な熱拡散の領域が限定されていることが認められる。よって、図10より、本実施形態に係るビデオカメラ10による放熱効率の向上効果を確認することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るビデオカメラ10によれば、筐体100の側面には筐体100の底面外側へ傾斜して吸気開口114および排気開口134が設けられるので、吸気開口114および排気開口134から筐体100の内部への液滴の進入が防止される。また、筐体100の内面には吸気開口114および排気開口134と筐体100の内部との間を各々に隔離するように設けられ、吸気開口114および排気開口134を筐体100の内部に各々に連通する通気路を有する吸気側隔室118および排気側隔室138が各々に設けられる。よって、吸気開口114および排気開口134と筐体100の内部との間で通気が維持されるとともに、吸気開口114および排気開口134から進入した液滴が吸気側隔室118内および排気側隔室138内に留まることで筐体100の内部への液滴の進入が防止される。これにより、防水性能の低下を伴うことなしに、吸気口110および排気口130の大型化が可能となり、放熱効率を向上させることができる。
また、モーターファン140から吐出される筐体100内の空気がダクト部材150を通じて筐体100外に排出されるので、モーターファン140から吐出される筐体100内の高温の空気から排気口130の周辺部への熱伝達が抑制される。これにより、放熱効率を向上させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の一実施形態に係るビデオカメラを示す説明図である。 ビデオカメラのシステム構成を示すブロック図である。 ビデオカメラの放熱機構を示す説明図である。 ビデオカメラの側面パネル(外面)を示す説明図である。 ビデオカメラの側面パネル(内面)を示す説明図である。 吸気口の詳細を示す説明図である。 排気口の詳細を示す説明図である。 放熱機構の一部をなすダクト部材を示す説明図である。 放熱機構の一部をなすダクト部材を示す説明図である。 放熱機構による放熱特性を示す説明図である。
符号の説明
100 筐体
110 第1吸気口(吸気口)
112 吸気口カバー
114 吸気開口
118 吸気側隔室
120 第2吸気口
130 排気口
132 排気口カバー
134 排気開口
135 シーリング・断熱部材
138 排気側隔室
140 モーターファン
150 ダクト部材(空気伝達部材)

Claims (6)

  1. 筐体内で発生した熱を筐体外に放出するための放熱機構を有する撮像装置において、
    前記筐体の側面に前記筐体の底面外側へ傾斜して設けられた吸気開口と、
    前記筐体の内面に前記吸気開口と前記筐体の内部との間を隔離するように設けられ、前記吸気開口を前記筐体の内部に連通する通気路を有する吸気側隔室と、
    前記筐体の側面に前記筐体の底面外側へ傾斜して設けられた排気開口と、
    前記筐体の内面に前記排気開口と前記筐体の内部との間を隔離するように設けられ、前記排気開口を前記筐体の内部に連通する通気路を有する排気側隔室と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記吸気開口および前記排気開口の間で気流を発生させるファンと、
    を備えたことを特徴とする、撮像装置。
  2. 前記ファンの吐出口に連通する第1の開口、および前記排気側隔室に連通する第2の開口を有し、前記ファンから吐出される前記筐体内の空気を前記第1および第2の開口を通じて前記排気側隔室に伝達する空気伝達部材をさらに備えたことを特徴とする、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記吸気側隔室および/または前記排気側隔室には、前記吸気開口および/または前記排気開口を通じて前記吸気側隔室および/または前記排気側隔室に進入した液滴が前記筐体の内部に進入することを防止する防水機構が設けられたことを特徴とする、請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記防水機構には、前記吸気側隔室および/または前記排気側隔室に進入した液滴を前記筐体外に排出する排出路が設けられたことを特徴とする、請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記空気伝達部材の前記第2の開口と前記排気側隔室との間に、断熱部材が設けられたことを特徴とする、請求項2に記載の撮像装置。
  6. 前記排気側隔室と前記筐体との間に、断熱部が設けられたことを特徴とする、請求項2に記載の撮像装置。
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