JP2016121520A - 建築用シャッター装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そこでブラケットを、躯体の屋外側端と略面一状にしたものとして搬送の邪魔にならないようにすることが提唱される。ところがこのようにした場合、サイドカバー部分に左右ブラケットが躯体からはみ出す部材に相当するものがないため、どうしても強度的に弱いうえ、防火性も損なわれるという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、防火用側板の正面板、上面板、下面板と、カバー体の正面板、上面板、下面板との対向間に加熱膨張材をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1記載の建築用シャッター装置である。
請求項3の発明は、加熱膨張材は、防火用側板に設けられていることを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置である。
請求項2の発明とすることにより、火災が発生した場合、防火性側板とケース本体及び枠材とのあいだの隙間が加熱膨張材により塞がれて防火性の優れたものとなる。
請求項3の発明とすることにより、加熱膨張材が防火用側板に集中して取付けられるため、加熱膨張材の取り付け作業が簡略化され、作業性が向上する。
因みに、ガイドレール6もサッシ枠2から屋外側に突出しない設定になっているが、搬送の邪魔にならない範囲で屋外側に突出していてもよい。一方、シャッターカーテン1は、巻取りドラム5に巻取った状態ではサッシ枠2よりも屋外側に突出することになって搬送の際に邪魔になり、そのためシャッターカーテン1を、搬送時にはガイドレール6におろした閉鎖(または半開)状態にしてサッシ枠2から屋外側にはみ出さないようにしている。
さらにサッシ枠上枠2aの屋外側部位には、後述する係止溝2bが形成され、該係止溝2bの開口部上端からは係止片2cが垂設されているが、該係止片2cの下端部は屋内側に向けて僅かに突出している。
カバー本体8は、正面板8aと、該正面板8aの上端縁から屋内側に向けて折曲された上面板8bと、正面板8aの下端縁から屋内側に折曲された下面板8cとから構成されていて、ケース本体4に対して屋外側に突出する状態で正面部位を覆蓋するように設定されている。そしてケース本体上面板8bの屋内側端部からは上方屋外側に向けて傾斜するよう係止片8dが折曲形成され、ケースユニット7を、図3の仮想線で示すように、下側が屋外側に偏倚した傾斜姿勢で係止片8dをサッシ枠2の上枠2aに形成の係止溝2bに嵌入した後、縦姿勢にすると、サッシ枠係止片2cに対しカバー本体係止片8dが屋内側(係止溝2b内)から押圧状に当接すると共に、カバー本体上面板8bの屋内側端部が係止溝2bの下側片2eに上側から当接するようになっており、これによってカバーユニット7は、サッシ枠上枠2aから脱落しない状態で仮保持できるようになっている。
さらにカバー本体8には左右方向に長い凹溝8e、8fが上下一対設けられているが、上側凹溝8eの屋内側面には、サッシ枠縦枠2dの屋外側面にビス11aを介して基端部11bが固定された上側取付け金具11の先端部11cが突き当てられ、屋外側から螺入したビス11dを介して固定することでカバーユニット7の上部側がサッシ枠2に取り付けられるようになっている。
この場合において、ケース本体4に設けられる左右ブラケット4aはサッシ枠2の屋外側端に対して略面一状になっていて大きくはみ出すことがないため、搬送の邪魔になることがない。
この場合に加熱膨張材15は、防火用側板10に集中して設けられているため、加熱膨張材15の取り付け作業が容易になって作業性が向上する。因みに、加熱膨張材15は、接着剤、片面粘着テープ等の適宜の接着剤、粘着剤を用いて防火用側板10に取付けることができる。勿論、加熱膨張材15は防火用側板10に集中して設けたものに限定されず、カバー本体側等、適宜部材に設けるようにすることもできる。
尚、防火用側板10としては、図11に示す第二の実施の形態のもののように、サッシ枠縦枠2dに対向するよう背面板10cが設けられたものとすることができ、このものではさらに背面板10cの縦枠2dとの対向面に加熱膨張材15が設けられたものになっていて、背面板10cと縦枠2dとのあいだに隙間がある場合の防火性を確保できるようになっているが、前記第一の実施の形態のようにこの部位の防火性が確保されている場合には背面板10cに加熱膨張材15を設ける必要はない。
また、請求項1乃至3に記載の建築用シャッター装置において、さらに前記固定手法を採用することにより、例えば火災でサッシ枠縦枠2dが軟化したような場合でも、鋼製のカバー本体及び防火用側板は躯体Xに全て鋼製の部材を介して取り付け保持されることとなるため防火性が向上する。さらにまた、サッシ枠上枠2aが軟化して、万が一、カバー本体の係止片8dが外れたような場合でも、カバー本体が上下方向中央より上の部分で上側取付け金具11にビス(螺子)で固定されていることで、カバー本体は保持され、防火性が向上する。
また、前記の補強材16を用いた取付手法を、カバー本体8を正面板8aの上下及び左右端部を折り曲げて上面板8b、下面板8c及び左右の側面板(防火用側板10に相当する部位)を一体的に形成した箱曲げ型のカバー本体とした場合にも採用することができる。この場合も、カバー本体が躯体Xに全て鋼製の部材を介して取り付け保持されることとなり、防火性向上に好適である。
2 サッシ枠
3 シャッターケース
4 ケース本体
4a ブラケット
5 巻取りドラム
6 ガイドレール
7 カバーユニット
8 カバー本体
9 サイドカバー
10 防火用側板
15 加熱膨張材
Claims (3)
- 躯体開口部に取り付けられるシャッターケースの左右ブラケットに支持される巻取りドラムと、該巻取りドラムに巻装されるシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉ガイドをするガイドレールとを備えて構成される建築用シャッター装置において、前記シャッターケースは、左右ブラケットが躯体の屋外側端部と略面一状になる状態で取り付けられ、屋外側端が開口した鋼製のケース本体と、該ケース本体の屋外側端よりも屋外側に突出する状態で覆蓋するカバーユニットとにより構成されるものであり、該カバーユニットは、ケース本体の屋外側端を覆蓋する鋼製のカバー本体と、該カバー本体の左右両端部を覆蓋する樹脂製のサイドカバーと、カバー本体の左右両端部に取り付けられる鋼製の防火用側板とから構成されていることを特徴とする建築用シャッター装置。
- 防火用側板の正面板、上面板、下面板と、カバー体の正面板、上面板、下面板との対向間に加熱膨張材をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1記載の建築用シャッター装置。
- 加熱膨張材は、防火用側板に設けられていることを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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