JP6441115B2 - 開閉体収納部の構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建造物用シャッターなどの開閉体の機構部を収納する開閉体収納部の構造に関する。
シャッター装置の開閉体であるシャッターカーテンは、建物躯体の開口部を昇降動作することによって開閉する。シャッターカーテンは、建物躯体の開口部の上方で巻き取られて巻回体となる。この巻回体は、開閉体収納部の内方に収容される。従って、開閉体収納部に収容されるシャッターカーテンは、巻き取り・繰り出しにより開口部を昇降する。ところで、開閉体収納部は、天井懐に配置される場合がある(例えば特許文献1参照)。この場合、開閉体収納部は、外装部材を簡易なものとすることができる。
すなわち、図6に示すように、開閉体収納部501は、上フレーム503と、下フレーム505と、ケース板507とによって構成することができる。上フレーム503は、巻回体(図示略)の上方の建物躯体509に固定され正面開口溝511の溝幅を狭める上縁固定部513を有して断面略C字状に形成される。下フレーム505は、巻回体の下方で建物躯体509に支持され上面開口溝515を有して断面略C字状に形成される。ケース板507は、四角板状に形成されて可撓性を有し、下辺部517を上面開口溝515に挿入するとともに、板面を湾曲変形させ、上辺部519に設けた上向きL字状の係止縁部521を正面開口溝511に挿入して上縁固定部513に係止させて、巻回体に沿わせるように取り付けられる。ケース板507の両側部は、ブラケット523によって塞がれる。この開閉体収納部501によれば、ケース板507を、平らな四角板状の簡素なものとすることができる。
特開2008−169645号公報
しかしながら、上記した従来の開閉体収納部501は、平らなケース板507を弾性復元力に抗して湾曲させ、その弾性復元力によって、ケース板507の上下縁を、下フレーム505と上フレーム503とに係止して取り付けられているため、地震等などによる振動(図6中矢印)によって、特に、ケース板507の上縁側が上下動してしまうと、上フレーム503と係止縁部521との係合が解除され、ケース板507が外れてしまう虞がある。ケース板507は、弾性復元力によって上下縁が建物躯体側の上下フレーム503,505に係止しているので、上下縁の一方、すなわち上記のように上フレーム503の正面開口溝511から上縁の係止縁部521が抜け出て外れてしまうと、容易に上下フレーム503,505間から離脱してしまい、落下する虞もある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、ケース板を外れにくくできる開閉体収納部の構造を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の開閉体収納部の構造は、建物躯体19の開口部21の上方で収納されるとともに、前記開口部21を昇降して開閉する開閉体45と、
収納状態の前記開閉体45の上方の前記建物躯体19に固定され、正面開口溝79の溝幅Hを狭める上縁固定部69を有して断面略C字状に形成され、前記収納状態の開閉体45に沿って延在する上フレーム55と、
前記収納状態の開閉体45の下方で前記建物躯体19に支持され、上面開口溝71を有して断面略C字状に形成され、前記収納状態の開閉体45に沿って延在する下フレーム57と、
四角板状に形成されて可撓性を有し、下辺部77を前記上面開口溝71に挿入するとともに、上辺部73に設けた上向きL字状の係止縁部75を前記正面開口溝79に挿入して前記上縁固定部69に係止し前記収納状態の開閉体45の外側に沿って湾曲して該開閉体45を覆うケース板59と、
前記上フレーム55に沿って長尺な略帯板状に形成されるとともに、該上フレーム55に沿う有角部83を有し略ヘ字状に形成され、該有角部83を境に形成される一方の押下板部85と他方の操作板部87との挟み角θが鈍角となり、前記押下板部85を前記ケース板59と前記上縁固定部69との間に挟入して該押下板部85の先端縁95を前記係止縁部75に当接させ、前記操作板部87を前記上縁固定部69に平行となるよう回転して該操作板部87と上縁固定部69とを当接させ固定することで、前記押下板部85が前記係止縁部75を押下し、前記ケース板59の弾性復元力にて係止状態とする規制板61と、
を具備することを特徴とする。
この開閉体収納部の構造では、ケース板59と上縁固定部69との間に、規制板61の押下板部85が挿入され、規制板61の操作板部87が上縁固定部69に平行となり当接するように回転されて固定される。この回転によって、規制板61は、押下板部85が、ケース板59の係止縁部75を押し下げた状態で係止する。ケース板59は、係止縁部75が押し下げられることで、より大きい弾性復元力によって押下板部85に係止状態を維持しようとすることとなる。つまり、ケース板59の係止縁部75は、規制板61を挿入しない場合よりも、外れにくくなる。また、規制板61の押下板部85は、係止縁部75を押し下げた位置で押下板部85に係止する。つまり、上フレーム55の正面開口溝79は、押下板部85の先端縁95が上縁固定部69よりも下側に配置されることで、正面開口溝79の溝幅Hがさらに狭くなる。これによっても、ケース板59の係止縁部75は、規制板61を挿入しない場合よりも、上フレーム55から外れにくくなる。
本発明の請求項2記載の開閉体収納部の構造は、請求項1記載の開閉体収納部の構造であって、
前記操作板部87の前記有角部83から操作板部端縁93までの距離が、前記押下板部85の前記有角部83から押下板部先端縁95までの距離よりも大きいことを特徴とする。
この開閉体収納部の構造では、規制板61は、ケース板59と上縁固定部69との間に押下板部85が挿入されて、操作板部87が上縁固定部69に平行となるように回転される。この際、規制板61は、有角部83の挟み角側が上縁固定部69の垂下端に当接し、この垂下端を支点として回転される。規制板61は、操作板部端縁93を押して、押下板部先端縁95で係止縁部75を押し下げるとき、てこの原理を利用した回転が可能となる。規制板61は、有角部83から押下板部先端縁95までの距離よりも、有角部83から操作板部端縁93までの距離が長く設定されている。これにより、規制板61は、小さな回転操作力で、ケース板59に大きな押し下げ力を作用させて、操作板部87を上縁固定部69に固定できる。
本発明の請求項3記載の開閉体収納部の構造は、請求項1または2記載の開閉体収納部の構造であって、
前記挟み角θが、135°よりも小さいことを特徴とする。
この開閉体収納部の構造では、規制板61は、ケース板59と上縁固定部69との間に、押下板部85が水平方向で挟入される。上縁固定部69は、上フレーム55から溝幅Hを狭めるように垂下している。従って、押下板部85と操作板部87の挟み角が135°よりも小さいことで、上縁固定部69と操作板部87との間には、45°を最大とした回転可能な操作空間が確保される。これにより、操作空間が大きすぎることによる固定作業性の低下や、操作空間が小さすぎることによる押し下げ不足を生じにくくできる。
本発明に係る請求項1記載の開閉体収納部の構造によれば、ケース板と上フレームの上縁固定部との間に挿入される規制板の押下板部が、規制板の操作板部を回転して上縁固定部に固定されることによって、規制板の押下板部がケース板の係止縁部を押し下げた状態で係止することとなり、ケース板は、より大きい弾性復元力によって押下板部に係止状態を維持しようとすることとなり、ケース板の係止縁部が上フレームから外れにくくなり、すなわちケース板の脱落などを防ぐことが可能となる。
また、この規制板の押下板部は、係止縁部を押し下げた位置で押下板部に係止することとなるので、上フレームの正面開口溝は、押下板部の先端縁が上縁固定部よりも下側に配置されることとなり、正面開口溝の溝幅がさらに狭くなり、これにより、ケース板の係止縁部が外れにくくなり、ケース板を外れにくくすることができる。
本発明に係る請求項2記載の開閉体収納部の構造によれば、ケース板と上縁固定部との間に挿入される規制板の押下板部が、操作板部端縁を押して、先端縁で係止縁部を押し下げるときに、てこの原理となって回転することとなり、有角部から押下板部先端縁までの距離よりも、有角部から操作板部端縁までの距離が長く設定されていることで、その回転操作すなわちケース板の弾性復元力に抗する回転操作を小さな回転操作力で行うことができ、ケース板に大きな押し下げ力を作用させて、操作板部を上縁固定部に固定できる。これにより、規制板の固定作業を容易にすることができる。
本発明に係る請求項3記載の開閉体収納部の構造によれば、押下板部と操作板部の挟み角が135°よりも小さいことで、上縁固定部と操作板部との間には、45°を最大とした回転可能な操作空間が確保される。これにより、操作空間が大きすぎることによる固定作業性の低下や、操作空間が小さすぎることによる押し下げ不足を生じにくくでき、すなわち、良好な固定作業性と係止縁部の高い離脱規制効果とを両立させることができる。
本発明の実施形態に係る開閉体収納部を備えたシャッター装置の正面図である。 図1に示した開閉体収納部の正面拡大図である。 図1に示した開閉体収納部の拡大側断面図である。 係止縁部を係止する規制板が固定された正面開口溝の拡大側断面図である。 (a)は係止縁部挿入前のケース板取付手順の説明図、(b)は規制板挿入直後の取付手順の説明図、(c)は規制板回転後の取付手順の説明図である。 従来の開閉体収納部の拡大側断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る開閉体収納部を備えたシャッター装置の正面図、図2は図1に示した開閉体収納部の正面拡大図、図3は図1に示した開閉体収納部の拡大側断面図である。
本実施形態に係る開閉体収納部の構造は、集合住宅、工場、倉庫、商業施設、地下街、オフィスビル等の建物の開口部を開閉するシャッター装置に適用される。また、開閉体収納部の構造は、特に、シャッター装置である防火シャッターに用いて好適となる。防火シャッターとしては、上部電動式、上部手動式、下部手動式、フック式を挙げることができる。
本実施形態に係るシャッター装置11は、主要な機構を収容する開閉体収納部であるケース13が、天井15よりも上方の天井懐17に設置される。すなわち、建物躯体である壁部19には開口部21が設けられ、開口部21は横架材であるまぐさ23の位置で天井15と交わる。ケース13は、天井15よりも上方の天井懐17における壁部19、あるいは梁等に固定される。ケース13は、巻取シャフト25、開閉機27、自動閉鎖装置29、制御盤31等を収容する。巻取シャフト25は、両端が軸受部33によって回転自在に支持される。この軸受部33は、壁部19に固定されてケース13の両側部を塞ぐブラケット35に取り付けられる。巻取シャフト25は、一端側に固定されたシャフトスプロケット37に、開閉機27からの回転駆動力が伝達されることで正逆回転される。この開閉機27の回転駆動は、自動閉鎖装置29、手動閉鎖装置39、押しボタンスイッチ41、検知器43(煙感知器、熱感知器またはヒューズ装置)、リミットスイッチ(図示略)等に接続される制御盤31によって制御される。
シャッター装置11は、開閉体であるシャッターカーテン45を備える。シャッターカーテン45としては、防火シャッターの場合、一般的に鋼製スラットを複数枚連結してなるスラットカーテンが用いられるが、シリカ繊維等の不燃性あるいは耐火性のシートを用いたシートシャッターを採用してもよい。
シャッターカーテン45は、壁部19に設けられた開口部21の上方で、巻取シャフト25によって巻き取られて収納状態すなわち巻回体47となる。シャッターカーテン45は、この巻回体47の巻き取り・繰り出しにより開口部21を昇降して開閉する。シャッターカーテン45の昇降は、開口部21の両側に設けられた一対のガイドレール49によって案内される。シャッターカーテン45の繰り出し方向先端には、座板51が取り付けられる。座板51は、シャッターカーテン45の閉鎖時、床に着地して床面53との間の隙間を塞ぐ。
開口部21を開放したシャッターカーテン45は、ケース13の内方で、巻取シャフト25に巻かれた巻回体47となって収容される。巻回体47を収容しているケース13は、上フレーム55と、下フレーム57と、ケース板59と、規制板61と、を主要な構成部材として有している。
上フレーム55は、鋼材からなり、巻回体47の軸芯63に沿って延在し、巻回体47の上方の壁部19に固定される。上フレーム55は、壁部19とに渡って固定されるアングル材65(図3参照)によって補強されてもよい。上フレーム55は、正面開口溝79を有する。また、上フレーム55は、正面開口溝79の溝幅Hを狭める上縁固定部69を有する。上フレーム55は、これら正面開口溝79、上縁固定部69を有することによって長手方向に直交する方向が断面略C字状に形成される。本実施形態において、上フレーム55は、左右のブラケット35に渡る1本もので形成される。
下フレーム57は、鋼材からなり、軸芯63に沿って延在し、すなわち上フレーム55とで互いに平行に配置され、巻回体47の下方でブラケット35を介して壁部19に支持される。下フレーム57は、上面開口溝71を有する。下フレーム57は、上面開口溝71を有することによって長手方向に直交する方向が断面略C字状に形成される。本実施形態において、下フレーム57は、上フレーム55と同様に左右のブラケット35に渡る1本もので形成される。
ケース板59は、鋼材からなり、四角板状に形成されて可撓性を有する。ケース板59は、上辺部73に、上向きL字状の係止縁部75を有する。ケース板59は、下辺部77を下フレーム57の上面開口溝71に挿入するとともに、上辺部73の係止縁部75を上フレーム55の正面開口溝79に挿入する。ケース板59の係止縁部75は、正面開口溝79に挿入されることで、上フレーム55の上縁固定部69に、背面側から係止する。本実施形態において、ケース板59は、左右のブラケット35の間で、複数枚のものが取り付けられる。隣接するケース板同士は、端部が所定の重ね代81で重ねられる。ケース板59は、複数枚に分けられることで、軽量化され、取付作業性が向上する。
図3に示すように、ケース板59は、下辺部77と上辺部73とを、下フレーム57と上フレーム55とにそれぞれ嵌め込むことによって、巻回体47の外側に沿って湾曲して巻回体47を覆うようにして取り付けられる。ケース板59は、その素材により湾曲させることによって平板状に復元しようとする弾性復元力が生じ、この弾性復元力によって、下辺部77と上辺部73とが、下フレーム57と上フレーム55とに弾接して固定状態となる。従って、ケース板59を取り外す場合には、弾性復元力に抗して、上辺部73を押し下げ、係止縁部75と上縁固定部69との係止を解除することで、係止縁部75を正面開口溝79から引き出す。
規制板61は、軸芯63に沿って長尺な帯板状に形成される。規制板61は、軸芯63に沿う有角部83を境に折りまげられた一方の押下板部85と、他方の操作板部87との挟み角θ(図4参照)が鈍角となる。つまり、規制板61は、長手方向に直交する方向が断面略へ字状に形成される。
規制板61は、押下板部85をケース板59と上縁固定部69との間に挟入して先端縁95を係止縁部75に当接して用いられる。規制板61は、押下板部85の先端縁95を係止縁部75に当接した状態で、操作板部87を上縁固定部69に平行に回転する。規制板61は、上縁固定部69と平行となり当接となった操作板部87が、ビス89等の固定手段によって固定される。この他、固定手段としては、リベットや、挿入先端に開脚係止可能な係止爪を備えたクリップ等を用いることができる。規制板61は、このようにして操作板部87が上フレーム55の上縁固定部69に固定されることで、押下板部85が押し下げた係止縁部75に係止する。
本実施形態において、規制板61は、左右のブラケット35の間で、上フレーム55に沿って複数のものが取り付けられる。隣接する規制板61同士は、隣り合う端部が突合部91となって突き合わせされる。規制板61は、複数枚に分けられることで、軽量化されるとともに、回転固定時の取付作業性が向上する。
図4は係止縁部を係止する規制板が固定された正面開口溝の拡大側断面図である。
規制板61は、操作板部87の有角部83から操作板部端縁93までの距離(操作板部長S)が、押下板部85の有角部83から押下板部先端縁95までの距離(押下板部長L)よりも大きく、すなわちL<Sとなるように形成されている。これにより、規制板61は、回転時の小さな操作力(モーメント)で、大きな押し下げ力を得ることができる。つまり、取付作業性が高められている。
また、規制板61は、挟み角θが、135°よりも小さい角度で設定されることが好ましい。本実施形態では、規制板61の挟み角は、120°で設定される。
さらに、係止縁部75を係止する規制板61と、正面開口溝79との諸寸法は、以下の関係となることが好ましい。すなわち、正面開口溝79の溝幅Hは、係止縁部75の高さhよりも大きい(h<H)ことが好ましい。溝幅Hを係止縁部75の高さhよりも大きくすることにより、係止縁部75の挿入作業性を向上させることができる。規制板61固定後の押下板部先端縁95と、上縁固定部69が対向する正面開口溝79の溝内壁面97との縮小後溝幅dは、係止縁部75高さhよりも小さい(d<h)ことが好ましい。縮小後溝幅dを係止縁部75高さhよりも小さくすることで、係止縁部75を正面開口溝79からより抜け出にくく外れにくくすることができる。上記の条件(d<h<H)のとき、押下板部長Lは、L=(H−d)/sin(θ−π/2)となる。つまり、(H−d)/sin(θ−π/2)<Sとすることにより、規制板61による良好な固定作業性と係止縁部75の高い離脱規制効果とを両立させることができる。
次に、上記した開閉体収納部の構造におけるケース板59の取付手順を説明する。
図5(a)は係止縁部挿入前のケース板取付手順の説明図、(b)は規制板挿入直後の取付手順の説明図、(c)は規制板回転後の取付手順の説明図である。
開閉体収納部の構造において、ケース板59を取り付けるには、先ず、図3に示したように、ケース板59の下辺部77を下フレーム57の上面開口溝71に挿入する。次いで、ケース板59の中央部を、巻回体47の外側に沿うように湾曲させながら、図5(a)に示すように、ケース板59の上辺部73を上フレーム55の正面開口溝79に挿入する。
ケース板59は、係止縁部75を正面開口溝79に挿入した状態で、手を離せば、ケース板59自身の弾性復元力によって、下辺部77が上面開口溝71に係止し、係止縁部75が上縁固定部69に背部側から係止して固定状態となる。
開閉体収納部の構造では、ここでさらに、図5(b)に示すように、ケース板59の上辺部73と、上縁固定部69との間に、規制板61の押下板部85が挿入される。挿入した規制板61は、押下板部85の先端縁95をケース板59の係止縁部75に当接する。規制板61は、およそ1mの長さで形成される。規制板61は、複数本が両端縁同士を突き合わせて上フレーム55とケース板59との間に挟み入れられる。規制板61は、その長手方向に連続して隙間無く取り付けられる。例えばシャッターカーテン45の間口寸法が6000mmであれば6本が使用される。
この状態で、図5(c)に示すように、規制板61の操作板部87を持ち上げて、規制板61を上縁固定部69の垂下端を支点として同図の反時計回りに回転する。規制板61は、1本ずつ順にてこの作用により起こして、重ね代81の位置も含め起こして、ビス止めする。ビス89には、タッピングビスを用いることが好ましい。タッピングビスは、下孔穿設用のドリル部が雄ねじ部先端に一体に形成されている。これにより、操作板部87のみに、所定間隔でねじ貫通孔を穿設しておけば、上縁固定部69には下孔を穿設しておく必要がなくなる。その結果、面倒な孔位置合わせが不要となって、作業性を向上させることができる。
ケース板59は、規制板61がてこの作用により起こされる際、さらに湾曲変形されることになる。規制板61は、この回転によって操作板部87が上縁固定部69に当接して平行となる。規制板61は、上縁固定部69に当接した操作板部87を上縁固定部69にビス固定する。上フレーム55の溝幅Hは、規制板61の押下板部85によって狭められ、縮小後溝幅dとなる。縮小後溝幅dは、係止縁部75が通過不可能な幅となる。これにより、下フレーム57、上フレーム55に対するケース板59の取り付けが終了し、ケース13の組み付けが完了する。
なお、開閉体収納部の構造は、メンテナンス時など、ケース板59を取り外す必要があれば、ビス89を取り外すことで、規制板61を抜き去ることができる。これにより、正面開口溝79は溝幅Hとなって、係止縁部75と上縁固定部69との係止が解除可能となり、ケース板59の上辺部73を正面開口溝79から引き出して、ケース板59の取り外しを容易に行うことが可能となる。すなわち、規制板61の着脱によって、ケース板59の脱落の防止とケース板59の取り外しとを行うことができる。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係る開閉体収納部の構造では、ケース板59と上縁固定部69との間に、規制板61の押下板部85が挿入され、規制板61の操作板部87が上縁固定部69に平行となるように回転されて固定される。この回転によって、規制板61は、押下板部85が、ケース板59の係止縁部75を押し下げた状態で係止する。ケース板59は、係止縁部75が押し下げられることで、より大きい弾性復元力によって押下板部85に係止する。つまり、ケース板59の係止縁部75は、規制板61を挿入しない場合よりも、外れにくくなる。
また、規制板61の押下板部85は、係止縁部75を押し下げた位置で押下板部85に係止する。つまり、上フレーム55の正面開口溝79は、押下板部先端縁95が上縁固定部69よりも下側に配置されることで、正面開口溝79の溝幅が更に狭くなる。これによっても、ケース板59の係止縁部75は、規制板61を挿入しない場合よりも、上フレーム55から外れにくくなる。
また、開閉体収納部の構造では、規制板61は、ケース板59と上縁固定部69との間に押下板部85が挿入されて、操作板部87が上縁固定部69に平行となるように回転される。この際、規制板61は、有角部83の挟み角側が上縁固定部69の垂下端に当接し、この垂下端を支点として回転される。規制板61は、操作板部端縁93を押して、押下板部先端縁95で係止縁部75を押し下げるとき、てこの原理を利用した回転が可能となる。
規制板61は、有角部83から押下板部先端縁95までの距離よりも、有角部83から操作板部端縁93までの距離が長く設定されている。これにより、規制板61は、小さな回転操作力で、ケース板59に大きな押し下げ力を作用させて、操作板部87を上縁固定部69に固定できる。規制板61は、てこの原理を用いているので、ある程度の長さがあっても、片手で押さえることができ、ケース板59を容易に湾曲変形させて、溝幅Hを狭めることができる。その結果、開閉体収納部の構造は、規制板61の固定作業を容易にすることができる。
また、規制板61は、ケース板59と上縁固定部69との間に、押下板部85が水平方向で挟入される。上縁固定部69は、上フレーム55から溝幅を狭めるように垂下している。従って、押下板部85と操作板部87の挟み角が135°よりも小さいことで、上縁固定部69と操作板部87との間には、45°を最大とした回転可能な操作空間が確保される。本実施形態では、挟み角θが120°であるので、30°の回転可能な操作空間が確保される。これにより、操作空間が大きすぎることによる固定作業性の低下や、操作空間が小さすぎることによる押し下げ不足を生じにくくできる。その結果、良好な固定作業性と係止縁部75の高い離脱規制効果とを両立させることができる。
従って、本実施形態に係る開閉体収納部の構造によれば、開閉体収納部を覆うケース板59を外れにくくすることができる。また、このケース板59を外れにくくする規制板61は、取り付けが容易なことから作業性が向上する。さらに、この規制板61を脱着容易とすることで、収納部内のメンテナンス性も向上する。
13…開閉体収納部(ケース)
19…壁部(建物躯体)
21…開口部
45…開閉体(シャッターカーテン)
55…上フレーム
57…下フレーム
59…ケース板
61…規制板
63…軸芯
69…上縁固定部
71…上面開口溝
73…上辺部
75…係止縁部
77…下辺部
79…正面開口溝
83…有角部
85…押下板部
87…操作板部
93…操作板部端縁
95…押下板部先端縁
H…溝幅
θ…挟み角

Claims (3)

  1. 建物躯体の開口部の上方で収納されるとともに、前記開口部を昇降して開閉する開閉体と、
    収納状態の前記開閉体の上方の前記建物躯体に固定され、正面開口溝の溝幅を狭める上縁固定部を有して断面略C字状に形成され、前記収納状態の開閉体に沿って延在する上フレームと、
    前記収納状態の開閉体の下方で前記建物躯体に支持され、上面開口溝を有して断面略C字状に形成され、前記収納状態の開閉体に沿って延在する下フレームと、
    四角板状に形成されて可撓性を有し、下辺部を前記上面開口溝に挿入するとともに、上辺部に設けた上向きL字状の係止縁部を前記正面開口溝に挿入して前記上縁固定部に係止し前記収納状態の開閉体の外側に沿って湾曲して該開閉体を覆うケース板と、
    前記上フレームに沿って長尺な略帯板状に形成されるとともに、該上フレームに沿う有角部を有し略ヘ字状に形成され、該有角部を境に形成される一方の押下板部と他方の操作板部との挟角が鈍角となり、前記押下板部を前記ケース板と前記上縁固定部との間に挟入して前記押下板部の先端縁を前記係止縁部に当接させ、前記操作板部を前記上縁固定部に平行となるよう回転して該操作板部と上縁固定部とを当接させ固定することで、前記押下板部が前記係止縁部を押下し、前記ケース板の弾性復元力にて係止状態とする規制板と、
    を具備することを特徴とする開閉体収納部の構造。
  2. 請求項1記載の開閉体収納部の構造であって、
    前記操作板部の前記有角部から操作板部端縁までの距離が、前記押下板部の前記有角部から押下板部先端縁までの距離よりも大きいことを特徴とする開閉体収納部の構造。
  3. 請求項1または2記載の開閉体収納部の構造であって、
    前記挟角が、135°よりも小さいことを特徴とする開閉体収納部の構造。
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