JP6735201B2 - 丸ケースの下端の係止構造 - Google Patents

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Description

本発明は丸ケースの下端の係止構造に係り、詳しくは、丸ケースの上端の係止状態が外れた場合であっても、丸ケースの落下を防止することができる丸ケースの下端の係止構造に関するものである。
重量シャッター等のシャッターケースとして、いわゆる丸ケースが知られている(特許文献1)。丸ケースは、金属製板材を断面視弧状に湾曲して形成されたケース板からなり、湾曲させたケース板の上端部、下端部を、躯体に設けた上側ケース止め材、まぐさ近傍等に設けた下側ケース止め材にそれぞれ係止させることで取り付けられる。丸ケースの上下端部を係止させる際に、ケース板を上端部と下端部を近づける方向に弾性変形させ、弾性変形されたケース板が拡開する弾性力によって係止状態が保持される。
しかしながら、丸ケースの弾性力を超える振動が地震等の影響で作用した場合、あるいは、何らかの理由(丸ケースの取付時の施工性向上のため意図せず塑性変形させてしまう等)で丸ケースの弾性力が弱くなっている場合(この場合、上端の係止状態が外れやすくなっている)には、丸ケースの上端部の係止状態が外れてしまうおそれがある。丸ケースの上端部の係止状態が外れると丸ケースが保持されずに落下してしまうおそれがある。このような丸ケースの落下は極めて起こり難いと考えられるが、万が一に備えておくことが望ましい。
丸ケースの上端部が上側ケース止め材から外れることを防止するには、丸ケースの上端部と上側ケース止め材との係止部を螺子(メンテナンス時の取り外しを考慮して)で固定することが考えられるが、特に丸ケースのサイズが大きい場合には、丸ケースの取付(係止)後に上側ケース止め材まで作業者が手を届かせて作業することは困難であり(多くの場合天井内での作業となる)、高所作業であることも相俟って危険である。
丸ケースの外側に受け部材を設置し、丸ケースの上端部が上側ケース止め材から外れても、丸ケースが受け部材に支持されることで、丸ケースの落下を防止することも考えられる。しかしながら、丸ケースの長手寸法は10mを超えるものもあり、天井内の限られた空間(開閉機や他の周辺部品が存在する)において、丸ケースの落下を支持できる強度を備えた受け部材を設置することは困難である。また、天井外に受け部材を設置する場合には、外観を損ねてしまうことになる。
特開2008−297814
本発明は、ケース板の上側の係止状態が外れた場合にケース板の落下を防止することを目的とするものである。
本発明が採用した技術手段は、
上下端部を係止させることで取り付けられる丸ケースの下端の係止構造であって、
丸ケース板の下側係止部は、丸ケースの上端が係止状態にある時には、下側被係止部に対して第1の姿勢で第1の係止位置にあり、
前記下側係止部は、丸ケースの上端の係止状態が外れた時の当該丸ケースの挙動に応じて前記第1の姿勢から第2の姿勢に移動し、当該下側係止部が前記下側被係止部から外れることを規制するように前記下側被係止部に3点で当接する第2の係止位置をとる、
丸ケースの下端の係止構造、である。
1つの態様では、前記丸ケースの下側係止部は、丸ケースの下側傾斜部の先端部位と下側折曲辺とからL形状を備えており、前記先端部位は、前記下側折曲辺に近い側の第1部位と前記下側折曲げ辺から遠い側の第2部位とを備え、前記下側折曲辺は、前記先端部位に近い側の第1部位と前記先端部位から遠い側の第2部位とを備え、
前記下側被係止部は、底部と、前記底部の第1側の上方に位置する上側被係止部と、前記底部の第2側の立ち上がり辺の上端の上側被当接部と、前記上側被係止部及び前記上側被当接部よりも下方に位置して前記立ち上がり辺から第1側に向かって突出する突出要素の先端の下側被当接部と、を有し、
前記第1の係止位置では、前記底部に前記下側折曲辺の先端が当接し、前記下側被当接部に前記下側折曲辺の第1部位が当接しており、
前記第2の係止位置では、前記底部から前記下側折曲辺の先端が離間し、前記下側被当接部に前記下側折曲辺の第2部位が当接し、前記上側被係止部に前記先端部位の第1部位の上面が当接し、前記上側被当接部に前記先端部位の第2部位の下面が当接している。
1つの態様では、前記第1の係止位置において、前記先端部位の第2部位の下面が前記上側被当接部に当接している。
1つの態様では、前記第1の係止位置(第1の姿勢)及び前記第2の係止位置(第2の姿勢)において、前記先端部位及び前記下側折曲辺は傾斜姿勢にある。先端部位は、第2側から第1側に向かって下向きに傾斜しており、下側折曲辺は、第1側から第2側に向かって下向きに傾斜している。
1つの態様では、前記下側被係止部は、
底部と、前記底部の第1側の上方に位置する上側被係止部と、前記底部の第2側の立ち上がり辺と、を有し、前記上側被係止部と前記立ち上がり辺との間の開口から前記下側係止部を受け入れるようになっている第1部材と、
第2側から第1側に向かって延びる突出要素を備え、前記下側係止部を受け入れた前記第1部材に着脱可能に後付けされる第2部材と、からなり、
前記第1の係止位置では、前記第1部材の底部に前記下側折曲辺の先端が当接し、前記第2部材の突出要素の先端の下側被当接部に前記下側折曲辺の第1部位が当接しており、
前記第2の係止位置では、前記第1部材の底部から前記下側折曲辺の先端が離間し、前記第2部材の前記下側被当接部に前記下側折曲辺の第2部位が当接し、前記第1部材の前記上側被係止部に前記先端部位の第1部位の上面が当接し、前記先端部位の第2部位の下面には、前記第2部材に形成された立ち上がり辺の上端、あるいは、前記第1部材の前記立ち上がり辺の上端が当接する。
1つの態様では、前記第2部材は螺子によって第1部材に着脱可能に装着される。
1つの態様では、前記第2部材は螺子である。
1つの態様では、前記第2部材の立ち上がり辺の上端が前記上側被当接部を形成しており、
前記第2部材を前記第1部材に装着した状態において、前記第2部材の立ち上がり辺の上端の高さは、少なくとも、前記第1部材の前記上側被係止部の下面の高さよりも高い。前記突出要素は、前記第2部材の立ち上がり辺から第1側に向かって突出する。
1つの態様では、前記第1部材の立ち上がり辺の上端が前記上側被当接部を形成しており、前記第2部材は前記第1部材の立ち上がり辺に螺設される螺子であり、当該螺子の先端が前記下側被当接部となっている。前記突出要素は、前記第1部材の立ち上がり辺から第1側に向かって突出する螺子である。このものでは、第1部材に螺子を取り付けるだけでよいので、部品点数を削減することができ、施工性を向上させることができる。
1つの態様では、前記下側係止部は、前記第1部材の前記開口から受け入れられることで、前記第1部材に対してプレ係止位置にあり、前記プレ係止位置では、少なくとも前記下側折曲辺の先端が前記下側被係止部の底部に当接しており、
前記第1部材に前記第2部材を取り付けることで、前記突出要素の先端の下側被当接部に前記下側折曲辺の傾斜面が当接して第1側に押されることで、前記下側係止部は、前記プレ係止位置から前記第1の係止位置となる。
本発明では、丸ケースの下側係止部は、丸ケースの上端の係止状態が外れた時の当該丸ケースの挙動(変形・回転)に応じて先端が上方に移動することで、第1の姿勢から第2の姿勢に移動し、当該下側係止部が前記下側被係止部から外れることを規制するように前記下側被係止部に3点で当接する第2の係止位置をとることで、上側の係止状態が外れた丸ケースの落下を防止する。
第2の係止位置において、下側係止部の先端部位の第1部位の上面が前記上側被係止部に当接し、第2部位の下面が前記上側被当接部に当接することによって、丸ケースのさらなる変形・回転によって当該下側係止部がさらに上方に回転することが規制されて第2の姿勢が保持され、下側係止部の下側折曲辺が突出要素の先端の下側被当接部に当接することで、第2の係止位置にある下側係止部が抜け出すように第2側へ移動することが規制され、丸ケースの下側係止部の第2の係止位置が保持されることによって、上側の係止状態が外れた丸ケースの落下を防止することができる。
下側係止部を、第2部材を第1部材に装着する前の段階で第1部材に挿入することで、丸ケース挿入時の施工性は従来の手法と同じであり、第2部材は着脱可能に第1部材に装着されるので、点検、修理時の取り外しは容易である。また、第2部材は比較的小さい部材から構成することができるので、外観を損なうことがない。
シャッターケースを示す開口部上方部位の縦断面図であり、ケース板の下側係止部は下側被係止部に対して第1の係止位置にある。 シャッターケースの正面図である。 追加下側ケース止め要素の側面図である。 図3に示す追加下側ケース止め要素の平面図、正面図である。 シャッターケースを示す開口部上方部位の縦断面図であり、ケース板の下側係止部は下側ケース止め材に対してプレ係止位置にある。 ケース板の取付状態を示す図であり、ケース板の上側係止部は上側ケース止め材に係止しており、ケース板の下側係止部は下側ケース止め材に対してプレ係止位置にある。 ケース板の取付状態を示す図であり、ケース板の上側係止部は上側ケース止め材に係止しており、ケース板の下側係止部は下側被係止部に対して第1の係止位置にある。 図7の取付状態において、ケース板の上側係止部が上側ケース止め材から外れた時のケース板の振る舞い(変形・回転)を示し、ケース板の下側係止部は下側被係止部に対して第2の係止位置にある。 図7の部分拡大図であって、ケース板の下側係止部と下側被係止部との係止状態(第1の係止位置)を示す図である。 図8の部分拡大図であって、ケース板の下側係止部と下側被係止部との係止状態(第2の係止位置)を示す図である。 他の実施形態に係るシャッターケース(下側係止部は第1の係止位置にある)を示す開口部上方部位の縦断面図であり、ケース板の下側係止部は下側被係止部に対して第1の係止位置にある。 他の実施形態に係るケース板の取付状態を示す図であり、ケース板の上側係止部は上側ケース止め材に係止しており、ケース板の下側係止部は下側ケース止め材に対してプレ係止位置にある。 他の実施形態に係るケース板の取付状態を示す図であり、ケース板の上側係止部は上側ケース止め材に係止しており、ケース板の下側係止部は下側被係止部に対して第1の係止位置にある。 図13の取付状態において、ケース板の上側係止部が上側ケース止め材から外れた時のケース板の振る舞い(変形・回転)を示し、ケース板の下側係止部は下側被係止部に対して第2の係止位置にある。 図13の部分拡大図であって、ケース板の下側係止部と下側被係止部との係止状態(第1の係止位置)を示す図である。 図14の部分拡大図であって、ケース板の下側係止部と下側被係止部との係止状態(第2の係止位置)を示す図である。
図1は、建物開口部上方部位(本実施形態に係るシャッターケースを含む)の縦断面図であり、図2は、同正面図である。壁体Wには、天井Cの上方に位置して、開口幅方向に間隔を設けて左右のブラケット1が持ち出し状に対向して設けてある。左右のブラケット1間には、巻取シャフト2が支持されており、巻取シャフト2には、ガイドレールGによって建物開口部上方のシャッターケース内に案内されたシャッターカーテン3が巻装される。
ブラケット1は、上縁10、下縁11、基端縁12、先端縁13を備えた方形の板体から形成されており、基端縁12には基端片120が折曲形成されており、基端片120を壁体Wに当接させてボルトBで固定することで、上記板体が壁体Wから垂直に延びている。本明細書において、ある要素が壁体Wに近い部位と、壁体Wから遠い部位を備えている場合に、壁体Wに近い側を第1側、壁体Wから遠い側を第2側という。
ブラケット1の下縁11には下片110が折曲形成されており、左右のブラケット1間において、下片110の長さ方向中央部位間には、取付部材4の長さ方向の両端部位がそれぞれ固定されている。取付部材4は、上面40、下面41、第1側の第1垂直面42、第2側の第2垂直面43から断面視正方形状を有する方形パイプである(図9等参照)。
図1に示すように、取付部材4には開口幅方向に延びる長尺状の支持部材14が設けてあり、建物開口部上方には天井Cに近接してまぐさ15、16が離間対向して設けてあり、その間をシャッターカーテン3が通るようになっている。支持部材14には、まぐさ15の上方に位置して、スムーサ17、エマーゼンシースイッチ18が設けてある。
左右のブラケット1の上縁10と基端縁12とで形成された角部(すなわちブラケット1の第1側の上方部位)間には、上側ケース止め材5の長さ方向両端部がそれぞれ固定されている。取付部材4の第2側部位である第2垂直面43には、長さ方向に亘って下側ケース止め材6が固定されている。
シャッターケースは複数枚の湾曲状のケース板(いわゆる丸ケース)7を開口幅方向に連設してなり、各ケース板7の上端、下端をそれぞれ上側ケース止め材5、下側ケース止め材6に取り付けることで、ケース板7の内側面と壁体Wとの間に巻取シャフト2に巻き取られたシャッターカーテン3の収容空間が形成される。
ケース板7は、上下端部を近づける方向に弾性変形させることで、上側係止部、下側係止部を、それぞれ上側被係止部、下側被係止部に係止させ、弾性変形されたケース板が拡開する(上下端部が離隔する方向)弾性力によって係止状態が保持される。シャッターケースを構成するケース板7の枚数は、開口幅寸法や各ケース板の幅寸法によって変わり得るものであり限定されない。図示の態様では、各ケース板7は端部が重なるように取り付けられているが、重なりの態様(隣接するケース板のどちらが外側、内側に位置するか等)は図示の態様に限定されず、また、隣接するケース板の端縁同士を当接させるようにして、重なりを設けないものでもよい。
本実施形態では、ケース板7の下側係止部を下側ケース止め材6に係止させた後に、追加下側ケース止め要素8を下側ケース止め材6に設けることで、ケース板の上側の係止状態が外れた場合にケース板の落下を防止するようにしている。図示の例では、追加下側ケース止め要素8は螺子9によって下側ケース止め材6に固定されている。すなわち、下側ケース止め材6と追加下側ケース止め要素8とから、下側被係止部が形成されている。
図6等に示すように、ケース板(丸ケース)7は、断面視ないし側面視において、弧状部70と、弧状部70の上端から第1側(壁体W)に向かって上向き傾斜状に延びる上側傾斜部71と、弧状部70の下端から第1側(壁体W)に向かって下向き傾斜状に延びる下側傾斜部72と、上側傾斜部71の先端に上側に向かって折り返された上側折曲辺73と、下側傾斜部72の先端に下端に向かって折り返された下側折曲辺74と、からなる。本実施形態では、上側傾斜部71の先端部位710と上側折曲辺73とから上側係止部が形成されており、下側傾斜部72の先端部位720と下側折曲辺74から下側係止部が形成されている。本実施形態では、上側傾斜部71、下側傾斜部72は、断面視直線状に延びる平面である。本実施形態に係るケース板7は重量シャッターのケース板であって、大きさにもよるが、一般的に5〜20kgの鋼板から形成されている。
図2に示すように、上側ケース止め材5は、開口幅方向に延びる長尺材であって、断面視ないし側面視において、壁体Wに沿って延びる垂直辺50と、垂直辺50の下端から第2側へ向かって水平状に延びる下辺51と、垂直辺50の上端から第2側へ向かって水平状に延びる上辺52と、上辺52の先端から垂下する上側垂直辺53と、から形成されている(図6参照)。下辺51の突出寸法(第1側から第2側へ向かう)は、上辺52の突出寸法よりも大きい寸法を有している。上側垂直辺53の下端と下辺51の上面との間に、ケース板7の上側係止部を受け入れる開口が形成されており、上側ケース止め材5の上側垂直辺53が、ケース板7の上側係止部が係止する被係止部となっている。
図6を参照しつつ、ケース板7の上側係止部(上側折曲辺73+上側傾斜部71の先端部位710)と上側ケース止め材5との係止について説明する。上側折曲辺73を、上側ケース止め材5の上側垂直辺53の下端と下辺51との間の開口から差し入れ、上側ケース止め材5の上側垂直辺53に係止させる。係止状態では、上側垂直辺53の下端がケース板7の上側傾斜部71の先端部位710の上面に当接している。上側ケース止め材の形状・構成、上側係止部の形状・構成は図示の態様に限定されるものではない。
図2に示すように、下側ケース止め材6は、開口幅方向に延びる長尺材であって、断面視ないし側面視において、水平状の底辺60と、底辺60の第1側端部から垂直状に立ち上がる第1垂直辺61と、底辺60の第2側端部から垂直状に立ち上がる第2垂直辺62と、第1垂直辺61の上端から第2側に向かって水平状に延びる短尺の上側水平辺63と、からなる(図9参照)。図示の態様では、第2垂直辺62は、第1垂直辺61に対して低背であり、第2垂直辺62の高さ寸法は、第1垂直辺61の高さ寸法よりも小さい。上側水平辺63の延出寸法は、底辺60の幅寸法よりも小さい。上側水平辺63の先端と第2垂直辺62の先端との間にケース板7の下側係止部を受け入れる開口が形成されており、当該開口から下側ケース止め材6の内部空間にケース板7の下側係止部が受け入れられる。下側ケース止め材6は、第1垂直辺61を取付部材4の第2垂直面43に固定(例えば溶接)することで取り付けられる。
図5、図6を参照しつつ、ケース板7の下側係止部(下側折曲辺74と下側傾斜部72の先端部位720)と下側ケース止め材6との初期の係止について説明する。下側傾斜部72の先端部位720及び下側折曲辺74を、下側ケース止め材6の上側水平辺63と第2垂直辺62の間の開口から差し入れ、下側係止部の下側折曲辺74の先端を下側ケース止め材6の底辺60の第2側端部、すなわち、底辺60と第2垂直辺62との角部に当接係止させる。この状態を、ケース板7の下側係止部のプレ係止位置とする。以下に述べるように、追加下側ケース止め要素8を下側ケース止め材6に取り付けることで、ケース板7の下側係止部はプレ係止位置から第1の係止位置となる。
追加下側ケース止め要素8は、開口幅方向に延びる長尺材であって、本実施形態では、その長さ寸法は1枚のケース板7の幅寸法よりも短く、少なくとも1つのケース板7に対して1つの追加下側ケース止め要素8が取り付けられる。図3に示すように、追加下側ケース止め要素8は、水平状の底辺80と、底辺80の第2側端部から垂直状に立ち上がる垂直辺81と、垂直辺81の高さ方向中間部位から第1側に向かって水平状に延びる中間水平辺82と、からなる。
図3、図4に示すように、本実施形態では、水平状の底辺と垂直状の立ち上がり辺とから断面視L形状の金属製の長尺部材において、立ち上がり辺を長さ方向の所定部位において底辺と対向するように90度折り曲げることで中間水平辺を形成しており、立ち上がり辺の残りの部分から垂直辺が形成されている。すなわち、垂直辺81は、低背部811と高背部810とからなり、低背部811の上端から中間水平辺82が延びている。図示の態様では、長さ方向の両側の高背部810の間に低背部811及び中間水平辺82が形成されている(図4参照)。
追加下側ケース止め要素8の底辺80の幅寸法は、下側ケース止め材6の底辺60の幅寸法よりも小さく、追加下側ケース止め要素8の中間水平辺82までの高さ寸法(低背部811の高さ寸法)は、下側ケース止め材6の第2垂直辺62の高さ寸法よりも僅かに大きく、追加下側ケース止め要素8の垂直辺81の高さ寸法(高背部810の高さ寸法)は下側ケース止め材6の第1垂直辺61の高さ寸法よりも大きい。追加下側ケース止め要素8の中間水平辺82の突出寸法は、下側ケース止め材6の底辺60の幅寸法よりも小さく、追加下側ケース止め要素8の底辺80の幅寸法よりも大きい(中間辺82の突出寸法と底辺80の幅寸法の相対的な大小関係は任意である。)。追加下側ケース止め要素8の中間水平辺82の先端の位置は、下側ケース止め材6の上側水平辺63の先端を通る垂直面に近接するまで延びている(上側水平辺63の先端に対して、中間水平辺82の先端が僅かに第2側に位置している)。なお、下側ケース止め材6の第1垂直辺61の高さ寸法と追加下側ケース止め要素8の垂直辺81の高さ寸法は略同じでもよい。例えば、下側ケース止め材6の上側水平辺63の上面と追加下側ケース止め要素8の垂直辺81の上端が同じ高さに位置していてもよい(この場合、垂直辺81の上端は、上側水平辺63の厚さ分だけ上側水平辺63の下面よりも高い)。
追加下側ケース止め要素8は、ケース板7を上側ケース止め材5及び下側ケース止め材6に係止させた状態(図5、図6)において、下側ケース止め材6に固定される。追加下側ケース止め要素8は、垂直辺81の下方部位(高背部810の下方部位及び低背部811)を下側ケース止め材6の第2垂直辺62の外面に当接させ、底辺80を下側ケース止め材6の底辺60の下面に当接させた状態で、螺子9によって、垂直辺81の下方部位と下側ケース止め材6の第2垂直辺62を連結する。図示の態様では、1枚のケース板7に対して1本の追加下側ケース止め要素8が長さ方向に間隔を存して3ヶ所で螺子9によって固定されている(図2参照)。
この時、追加下側ケース止め要素8の中間水平辺82の先端が、下側ケース止め材6にプレ係止位置にあるケース板7の下側折曲辺74の傾斜面に当接して、第1側へ押し込むことで、ケース板7の下側係止部はプレ係止位置から第1の係止位置(図1、図7、図9)へ移動する。ケース板7の上側係止部が上側ケース止め材5に係止し、ケース板7の下端係止部(先端部位720及び下側折曲辺74)が下側被係止部(下側ケース止め材6及び追加下側ケース止め要素8)に第1の係止位置で係止した状態が、通常の取付状態となる(図1)。
第1の係止位置において、下側係止部は第1の姿勢にあり、先端部位720及び下側折曲辺74は傾斜姿勢にある。ここで、先端部位720において、下側折曲辺74に近い側を第1部位720A、下側折曲辺74から遠い側を第2部位720Bとし、下側折曲辺74において、先端部位720に近い側を第1部位74A、先端部位720から遠い側を第2部位74Bとする。また、下側係止部が下側被係止部に係止された状態で言うと、第1部位720Aが第1側、第2部位720Bが第2側に位置し、第1部位74Aが第1側、第2部位74Bが第2側に位置する。なお、これらの第1部位、第2部位は2つの部位の相対的な位置関係を規定するものである。下側係止部が第1の姿勢にある時に、先端部位720は、先端(第2側から第1側)に向かって下向きの傾斜姿勢にあり、第2部位720Bが上側かつ第2側に位置し、第1部位720Aが下側かつ第1側に位置する。下側折曲辺74は、先端(第1側から第2側)に向かって下向きの傾斜姿勢にあり、第1部位74Aが上側かつ第1側に位置し、第2部位74Bが下側かつ第2側に位置する。
図9に示すように、第1の係止位置では、ケース板7の下側係止部において、下側折曲辺74の先端が下側ケース止め材6の底辺60の上面に当接しており、追加下側ケース止め要素8の中間水平辺82の先端が、傾斜姿勢にある下側折曲辺74の上方部位(先端部位720に近い第1部位74A)に当接しており、傾斜姿勢にある先端部位720の第2部位720Bの下面に追加下側ケース止め要素8の垂直辺81(高背部810)の上端が当接している。このように図示の態様では、ケース板7の下側係止部(先端部位720、下側折曲辺74)は、下側被係止部(下側ケース止め材6、追加下側ケース止め要素8)に3点で係止している。先端部位720の上面と下側ケース止め材6の上側水平辺63とは離間している。なお、追加下側ケース止め要素8の垂直辺81(高背部810)の高さが相対的に低い場合には、第1の係止位置において、第1の傾斜姿勢にある先端部位720の下面と追加下側ケース止め要素8の垂直辺81(高背部810)の上端が離間していてもよい(後述するように、少なくとも第2の係止位置では、第2の傾斜姿勢にある先端部位720の下面と追加下側ケース止め要素8の垂直辺81の上端が当接する)。
本実施形態は、ケース板7の上側の係止状態が外れた場合にケース板7の脱落を防止する手段を提供するものであり、この手段について、図7〜図10を参照しつつ説明する。
図7において、ケース板7の上側係止部は上側ケース止め材5に係止しており、下側係止部は下側被係止部(下側ケース止め材6、追加下側ケース止め要素8)に第1の係止位置で係止している。図9に示すように、第1の係止位置では、下側折曲辺74の先端が下側ケース止め材6の底辺60の上面に当接しており、追加下側ケース止め要素8の中間水平辺82の先端が、傾斜姿勢にある下側折曲辺74の上方部位(先端部位720に近い位置)に当接しており、傾斜姿勢にある先端部位720の第2部位720Bの下面に追加下側ケース止め要素8の垂直辺81(高背部810)の上端が当接している。先端部位720の第1部位720Aの上面と下側ケース止め材6の上側水平辺63とは離間している。
図7の取付状態において、振動等によって、ケース板7の上側折曲辺73が上側ケース止め材の上側垂直辺53から外れると、係止状態で弾性変形されていたケース板7は拡開するように弾性復帰し、かつ、前方(上側ケース止め材5から離間する方向、すなわち、第2側)かつ下方に向かって自重で回転する。
この時、下側係止部の先端部位720の第2部位720Bの下面と追加下側ケース止め要素8の垂直辺81の上端とが接触しながら、下側係止部の先端部位720は傾斜勾配が小さくなるように移動し、移動に伴って、下側折曲辺74の先端は下側ケース止め材6の底辺60の上面から離間し、下側係止部の先端部位720の第1部位720Aの上面が、上側水平辺63の先端に下方から当接し、追加下側ケース止め要素8の中間水平辺82の先端は、傾斜姿勢の下側折曲辺74の上側の第1部位74Aに接触した状態から相対的に移動して下側の第2部位74Bに接触する(図8、図10)。
図8、図10に示す、下側被係止部(下側ケース止め材6、追加下側ケース止め要素8)に対するケース板7の下側係止部の係止位置を第2の係止位置とする。第2の係止位置において、傾斜姿勢にある下側折曲辺74の第2部位74Bの傾斜面に追加下側ケース止め要素8の中間水平辺82の先端が当接しており(当接点P1)、傾斜姿勢にある先端部位720の第1部位720Aの上面に下側ケース止め材6の上側水平辺63の先端が当接しており(当接点P2)、傾斜姿勢にある先端部位720の第2部位720Bの下面に追加下側ケース止め要素8の垂直辺81(高背部810)の上端が当接している(当接点P3)。すなわち、第2の係止位置において、下側係止部は下側被係止部に対して3点で当接している。第2の係止位置において、下側係止部(先端部位720、下側折曲辺74)は第2の姿勢にある。水平面を0度とした時の下側係止部の第2の姿勢における傾斜角度(図10参照)は、水平に対する第1の姿勢の傾斜角度(図9参照)よりも小さい。
ケース板7(丸ケース)の上端の係止状態が外れた時の当該丸ケースの挙動に応じて下側係止部は第1の係止位置から第2の係止位置へ移動するが、丸ケースの挙動には、上下の係止状態からの弾性復帰による拡開(丸ケースの下端を支点として丸ケースの上端が前方へ移動するように作用する)、自重による前方かつ下方への回転、自重によるさらなる拡開(剛性・弾性力と自重との関係による)が含まれ得る。剛性と自重との関係からケース板7は、図8の状態からさらに開くように変形し得るが、ケース板7の重量が第2の係止位置にある下側係止部と下側被係止部に作用しても、下側係止部の先端部位720の第1部位720Aの上面が上側水平辺63の下面に当接点P2で当接し、下側係止部の先端部位720の第2部位720Bの下面が垂直辺81の上端に当接点P3で当接することで、下側係止部の第2の姿勢は維持され、ケース板7の下側傾斜部72の先端側の上方への回転(上方への抜け)が規制される。また、下側係止部の下側折曲辺74の傾斜面に中間水平辺82の先端が当接点P1で当接することで、第2の係止位置にある下側係止部の第2側(抜け出す方向)への移動が規制される。
このように、ケース板7の上側の係止状態が外れた時には、ケース板7の挙動に応じて下側係止部が第1の係止位置から第2の係止位置に移動し、下側係止部の先端部位720の第1部位720Aの上面が上側水平辺63の下面に当接点P2で当接し、下側係止部の先端部位720の第2部位720Bの下面が垂直辺81の上端に当接点P3で当接することで、下側係止部の第2の傾斜姿勢は維持され、ケース板7の下側傾斜部72の先端側の上方への回転(上方への抜け)が規制され、また、下側係止部の下側折曲辺74の第2部位74Bの傾斜面に中間水平辺82の先端が当接点P1で当接することで、第2の係止位置にある下側係止部の第2側(抜け出す方向)への移動が規制され、よって、下側係止部の第2の係止位置が維持され、上側の係止状態が外れたケース板7の落下が防止される。
本発明の他の実施形態について、図11〜図16を参照しつつ説明する。他の実施形態では、ケース板7の下側係止部を下側ケース止め材6´に係止させた後に、追加下側ケース止め要素8´を下側ケース止め材6´に設けることで、ケース板の上側の係止状態が外れた場合にケース板の落下を防止するようにしている。すなわち、下側ケース止め材6´と追加下側ケース止め要素8´とから、下側被係止部が形成されている。
下側ケース止め材6´は、開口幅方向に延びる長尺材であって、図12、図15に示すように、断面視ないし側面視において、水平状の底辺60´と、底辺60´の第1側端部から垂直状に立ち上がる第1垂直辺61´と、底辺60´の第2側端部から垂直状に立ち上がる第2垂直辺62´と、第1垂直辺61´の上端から第2側に向かって水平状に延びる短尺の上側水平辺63´と、からなる。図示の態様では、第2垂直辺62´は、第1垂直辺61´に対して高背であり、第2垂直辺62´の高さ寸法は、第1垂直辺61´の高さ寸法よりも大きい。上側水平辺63´の延出寸法は、底辺60´の幅寸法よりも小さい。上側水平辺63´の先端と第2垂直辺62´の先端との間にケース板7の下側係止部を受け入れる開口が形成されており、当該開口から下側ケース止め材6´の内部空間にケース板7の下側係止部が受け入れられる。下側ケース止め材6´は、第1垂直辺61´を取付部材4の第2垂直面43に固定(例えば溶接)することで取り付けられる。
追加下側ケース止め要素8´は螺子であり、当該螺子は、下側ケース止め材6´の第2垂直辺62´の下方部位(下側ケース止め材6´にプレ係止位置で係止している下側折曲辺74の位置に対応する部位)に、第2側から第1側に向かって水平状に延びるように取り付けられる。追加下側ケース止め要素8´の螺子の先端の位置は、下側ケース止め材6´の上側水平辺63´の先端を通る垂直面に近接するまで延びている(上側水平辺63´の先端に対して、螺子の先端が僅かに第2側に位置している)。追加下側ケース止め要素8´となる螺子は、1枚のケース板7に対して、少なくとも1本、望ましくは複数本が取り付けられる。
ケース板7の下側係止部(下側折曲辺74と下側傾斜部72の先端部位720)と下側ケース止め材6´との初期の係止について説明する。図12に示すように、下側傾斜部72の先端部位720及び下側折曲辺74を、下側ケース止め材6´の上側水平辺63´と第2垂直辺62´の間の開口から差し入れ、下側係止部の下側折曲辺74の先端を下側ケース止め材6´の底辺60´上に当接係止させる。下側係止部の傾斜状の先端部位720の第2部位720Bの下面が下側ケース止め材6´の第2垂直辺62´の上端に当接している。追加下側ケース止め要素8´を下側ケース止め材6´に取り付けることで、ケース板7の下側係止部はプレ係止位置から第1の係止位置となる。
プレ係止位置において、追加下側ケース止め要素8´を下側ケース止め材6´に取り付け時に、螺子の先端がプレ係止位置にあるケース板7の下側折曲辺74に当接して、第1側へ押し込むことで、ケース板7の下側係止部はプレ係止位置から第1の係止位置(図11、図13、図15)へ移動する。ケース板7の上側係止部が上側ケース止め材5に係止し、ケース板7の下端係止部が下側被係止部に第1の係止位置で係止した状態が、通常の取付状態となる(図11)。
図15に示すように、第1の係止位置では、ケース板7の下側係止部において、下側折曲辺74の先端が下側ケース止め材6´の底辺60´の上面に当接しており、追加下側ケース止め要素8´を構成する螺子の先端が傾斜姿勢にある下側折曲辺74の第1部位74Aの傾斜面に当接しており、傾斜姿勢にある先端部位720の第2部位720Bの下面に下側ケース止め材6´の第2垂直辺62´の上端が当接している。このように図示の態様では、ケース板7の下側係止部(先端部位720、下側折曲辺74)は、下側被係止部(下側ケース止め材6´、追加下側ケース止め要素8´)に3点で係止している。先端部位720の第1部位720Aの上面と下側ケース止め材6´の上側水平辺63´とは離間している。第1の係止位置において、傾斜姿勢にある先端部位720の第2部位720Bの下面と下側ケース止め材6´の第2垂直辺62´の上端が離間していてもよい。
図15の取付状態において、振動等によって、ケース板7の上側折曲辺73が上側ケース止め材の上側垂直辺53から外れると、係止状態で弾性変形されていたケース板7は拡開するように弾性復帰し、かつ、前方(上側ケース止め材5から離間する方向、すなわち、第2側)かつ下方に向かって自重で回転する。
この時、下側傾斜部72の先端部位720の第2部位720Bの下面と下側ケース止め材6´の第2垂直辺62´の上端とが接触しながら、下側係止部の先端部位720は傾斜勾配が小さくなるように移動し、移動に伴って、下側折曲辺74の先端は下側ケース止め材6´の底辺60´の上面から離間し、下側係止部の先端部位720の第1部位720Aの上面が上側水平辺63´の先端に下方から当接し、追加下側ケース止め要素8´の螺子の先端は、傾斜状の下側折曲辺74の上側の第1部位74Aに接触した状態から相対的に移動して下側の第2部位74Bに接触する(図14、図16)。
図14、図16に示す、下側被係止部(下側ケース止め材6´、追加下側ケース止め要素8´)に対するケース板7の下側係止部の第2の係止位置においては、傾斜姿勢にある下側係止部の下側折曲辺74の第2部位74Bの傾斜面に追加下側ケース止め要素8´の螺子の先端が当接しており(当接点P1)、傾斜姿勢にある下側係止部の先端部位720の第1部位720Aの上面に下側ケース止め材6´の上側水平辺63´の先端が当接しており(当接点P2)、傾斜姿勢にある下側係止部の先端部位720の第2部位720Bの下面に下側ケース止め材6´の第2垂直辺62´の上端が当接している(当接点P3)。すなわち、第2の係止位置において、下側係止部は下側被係止部に対して3点で当接している。第2の係止位置において、下側係止部(先端部位720、下側折曲辺74)は第2の姿勢にある。水平面を0度とした時の下側係止部の第2の姿勢における傾斜角度(図16参照)は、水平に対する第1の姿勢の傾斜角度(図15参照)よりも小さい。
剛性と自重との関係からケース板7は、図14の状態からさらに開くように変形し得るが、ケース板7の重量が第2の係止位置にある下側係止部と下側被係止部に作用しても、下側係止部の先端部位720の第1部位720Aの上面が上側水平辺63´の先端の下面に当接点P2で当接し、下側係止部の先端部位720の第2部位720Bの下面が第2垂直辺62´の上端に当接点P3で当接することで、下側係止部の第2の傾斜姿勢は維持され、ケース板7の下側傾斜部72の先端側の上方への回転(上方への抜け)が規制される。また、下側係止部の下側折曲辺74の傾斜面に追加下側ケース止め要素8´の螺子の先端が当接点P1で当接することで、第2の係止位置にある下側係止部の第2側(抜け出す方向)への移動が規制される。
このように、ケース板7の上側の係止状態が外れた時には、ケース板7の挙動に応じて下側係止部が第1の係止位置から第2の係止位置に移動し、下側係止部の先端部位720の第1部位720Aの上面が上側水平辺63´の先端の下面に当接点P2で当接し、下側係止部の先端部位720の第2部位720Bの下面が第2垂直辺62´の上端に当接点P3で当接することで、下側係止部の第2の傾斜姿勢は維持され、ケース板7の下側傾斜部72の先端側の上方への回転(上方への抜け)が規制され、また、下側係止部の下側折曲辺74の傾斜面に追加下側ケース止め要素8´の螺子の先端が当接点P1で当接することで、第2の係止位置にある下側係止部の第2側(抜け出す方向)への移動が規制され、よって、下側係止部の第2の係止位置が維持され、上側の係止状態が外れたケース板7の落下が防止される。
5 上側ケース止め材
6 下側ケース止め材(第1部材)
60 底辺(底部)
61 第1垂直辺
62 第2垂直辺(立ち上がり辺)
63 上側水平辺(上側被係止部)
7 ケース板(丸ケース)
72 下側傾斜部
720 先端部位
720A 第1部位
720B 第2部位
74 下側折曲辺
74A 第1部位
74B 第2部位
8 追加下側ケース止め要素(第2部材)
81 垂直辺(立ち上がり辺)
82 中間水平辺(突出要素)
8´ 追加下側ケース止め要素(第2部材、突出要素)
P1 下側折曲辺の第2部位と下側被当接部の当接点
P2 先端部位の第1部位の上面と上側被係止部の当接点
P3 先端部位の第2部位の下面と上側被当接部の当接点




Claims (4)

  1. 上下端部を係止させることで取り付けられる丸ケースの下端の係止構造であって、
    丸ケース板の下側係止部は、丸ケースの上端が係止状態にある時には、下側被係止部に対して第1の姿勢で第1の係止位置にあり、
    前記下側係止部は、丸ケースの上端の係止状態が外れた時の当該丸ケースの挙動に応じて前記第1の姿勢から第2の姿勢に移動し、当該下側係止部が前記下側被係止部から外れることを規制するように前記下側被係止部に3点で当接する第2の係止位置をとる、
    丸ケースの下端の係止構造。
  2. 前記丸ケースの下側係止部は、丸ケースの下側傾斜部の先端部位と下側折曲辺とからL形状を備えており、前記先端部位は、前記下側折曲辺に近い側の第1部位と前記下側折曲げ辺から遠い側の第2部位とを備え、前記下側折曲辺は、前記先端部位に近い側の第1部位と前記先端部位から遠い側の第2部位とを備え、
    前記下側被係止部は、底部と、前記底部の第1側の上方に位置する上側被係止部と、前記底部の第2側の立ち上がり辺の上端の上側被当接部と、前記上側被係止部及び前記上側被当接部よりも下方に位置して前記立ち上がり辺から第1側に向かって突出する突出要素の先端の下側被当接部と、を有し、
    前記第1の係止位置では、前記底部に前記下側折曲辺の先端が当接し、前記下側被当接部に前記下側折曲辺の第1部位が当接しており、
    前記第2の係止位置では、前記底部から前記下側折曲辺の先端が離間し、前記下側被当接部に前記下側折曲辺の第2部位が当接し、前記上側被係止部に前記先端部位の第1部位の上面が当接し、前記上側被当接部に前記先端部位の第2部位の下面が当接している、
    請求項1に記載の丸ケースの下端の係止構造。
  3. 前記下側被係止部は、
    底部と、前記底部の第1側の上方に位置する上側被係止部と、前記底部の第2側の立ち上がり辺と、を有し、前記上側被係止部と前記立ち上がり辺との間の開口から前記下側係止部を受け入れるようになっている第1部材と、
    第2側から第1側に向かって延びる突出要素を備え、前記下側係止部を受け入れた前記第1部材に着脱可能に後付けされる第2部材と、からなり、
    前記第1の係止位置では、前記第1部材の底部に前記下側折曲辺の先端が当接し、前記第2部材の突出要素の先端の下側被当接部に前記下側折曲辺の第1部位が当接しており、
    前記第2の係止位置では、前記第1部材の底部から前記下側折曲辺の先端が離間し、前記第2部材の前記下側被当接部に前記下側折曲辺の第2部位が当接し、前記第1部材の前記上側被係止部に前記先端部位の第1部位の上面が当接し、前記先端部位の第2部位の下面には、前記第2部材に形成された立ち上がり辺の上端、あるいは、前記第1部材の前記立ち上がり辺の上端が当接する、
    請求項2に記載の丸ケースの下端の係止構造。
  4. 前記下側係止部は、前記第1部材の前記開口から受け入れられることで、前記第1部材に対してプレ係止位置にあり、前記プレ係止位置では、少なくとも前記下側折曲辺の先端が前記下側被係止部の底部に当接しており、
    前記第1部材に前記第2部材を取り付けることで、前記突出要素の先端の下側被当接部に前記下側折曲辺の傾斜面が当接して第1側に押されることで、前記下側係止部は、前記プレ係止位置から前記第1の係止位置となる、
    請求項3に記載の丸ケースの下端の係止構造。
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