JP6441049B2 - 外壁パネルの固定構造 - Google Patents

外壁パネルの固定構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6441049B2
JP6441049B2 JP2014241321A JP2014241321A JP6441049B2 JP 6441049 B2 JP6441049 B2 JP 6441049B2 JP 2014241321 A JP2014241321 A JP 2014241321A JP 2014241321 A JP2014241321 A JP 2014241321A JP 6441049 B2 JP6441049 B2 JP 6441049B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall panel
fastening member
fixing structure
notch
neck
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014241321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016102338A (ja
Inventor
尾山 誠
誠 尾山
田中 潔
潔 田中
大幸 市岡
大幸 市岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP2014241321A priority Critical patent/JP6441049B2/ja
Publication of JP2016102338A publication Critical patent/JP2016102338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6441049B2 publication Critical patent/JP6441049B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Description

この発明は、外壁パネルを建物の構造躯体に固定する固定構造に関する。
外壁パネルを建物の構造躯体に固定する固定構造として、上記外壁パネルの上部と下部の各々にボルト部を設け、上記構造躯体側の固定金物に形成した貫通孔に上記ボルト部を通し、ナットによって上記ボルト部を締め付ける構造が考えられる。
また、特許文献1には、建築物の構造躯体に固定される断面略L字形の下地鋼材に対し、壁パネル裏面を下地鋼材との間に一定の間隔を有するように平行に配し、壁パネル裏面の幅方向略中心部に取り付けられた取付金具の鉛直方向に配した当接部を、下地鋼材の鉛直片の壁パネル側の面に当接させて固定する構造が開示されている。
特開平11-293833号公報
しかしながら、上記のように、上記外壁パネルの上部と下部の各々に設けられたボルト部によって当該外壁パネルを躯体に固定するのでは、ボルトとナットによる固定の箇所が多くなって作業時間が増加し、さらに、ナットを装着する箇所が狭いと、作業が難しくなるといった欠点がある。また、上記特許文献1の技術は、いわゆる引っ掛けの構造によって外壁パネルを固定できるものの、外壁パネルの上側でボルトとナットによる固定を行う一方、外壁パネルの下部側で引っ掛け固定が行われるものではない。
この発明は、上記の事情に鑑み、外壁パネルの上部側でボルトとナットによる固定が行え、外壁パネルの下部側で引っ掛け固定とすることができるようにする。また、上記外壁パネルの設置作業の容易化や外壁パネルが受ける風荷重の対策を図る。
この発明の外壁パネルの固定構造は、上記の課題を解決するために、外壁パネルを建物の構造躯体に固定する固定構造において、上記外壁パネルの下部側には、首部の先端側に当該首部より大きな頭部を有する係合凸部が設けられており、上記構造躯体には、上記係合凸部が係合される切欠き部を有した留め部材が固定されており、上記切欠き部の周囲には、突縁部が設けられており、上記首部が上記切欠き部に係合されるとともに上記突縁部が上記頭部の裏側に当接されていることを特徴とする。
上記の構成であれば、上記係合凸部の上記首部を上記切欠き部に係合させることで上記外壁パネルの下部側が上記留め部材に引っ掛けられ、上記突縁部が上記頭部の裏側に当接されて上記留め部材による上記外壁パネルの下部側の固定が行われる。上記外壁パネルの上部側については、ボルトとナットとによる固定とすることが可能である。
上記突縁部の上部は上側ほど突出高さが低い傾斜部とされていてもよい。これによれば、建築現場で吊り上げた外壁パネルを少しずつ降下させながら上記係合凸部の首部を上記切欠き部に係合させる際に、当該外壁パネルがその下部側ほど建物躯体に近い傾斜状態にされたとしても、上記突縁部の上部には、上記傾斜部が形成されているので、上記頭部の下縁の当たりを防ぎながら上記首部を上記切欠き部に導入する作業が容易に行えるようになる。そして、上記吊り上げた外壁パネルをさらに降下させることで、上記突縁部の非傾斜部分を上記頭部の裏側に接触させてパネル下部側の固定状態を形成することができる。
上記留め部材が上記構造躯体としての建物基礎上に固定されており、上記留め部材の上辺に上記切欠き部の開口が形成されていてもよい。これによれば、上記係合凸部の首部を上記切欠き部に係合させる作業が容易に行える。
上記建物基礎上に固定される上記留め部材には、上記切欠き部に係合される上記首部よりも下側となる箇所に、上記外壁パネルの下部の屋内面に当たる凸部が形成されていてもよい。これによれば、上記留め部材が上記建物基礎上に固定される構造において、上記外壁パネルが風荷重を受けたときの対策が図れる。
上記留め部材が上記構造躯体としての横架材の上面に固定されており、上記留め部材には、上記係合凸部の上記頭部が挿通できる大きさの貫通孔部が形成されており、上記貫通孔部の下側に上記突縁部を有する上記切欠き部が形成されていてもよい。
上記横架材の上面に固定される上記留め部材には、上記切欠き部に係合される上記首部よりも下側となる箇所と上側となる箇所の両方に、上記外壁パネルの下部の屋内面に当たる凸部が形成されていてもよい。これによれば、上記留め部材が上記横架材の上面に固定される構造において、上記外壁パネルが風荷重を受けたときの対策が図れる。
上記横架材の上面に固定される留め部材の上辺部には、上記首部の嵌りを防止する嵌り防止片部が設けられていてもよい。これによれば、現場で吊り上げた外壁パネルを少しずつ降下させながら上記係合凸部の首部を上記切欠き部に嵌めようとする際に、上記首部が誤って上記留め部材の上辺部に引っ掛かってしまうという事態を防止できる。
上記留め部材が上記構造躯体としての柱構成部材の縦面に固定されており、上記留め部材には、上記係合凸部の上記頭部が挿通できる大きさの貫通孔部が形成されており、上記貫通孔部の下部側に上記突縁部を有する上記切欠き部が形成されていてもよい。
また、この発明の外壁パネルの固定構造は、外壁パネルを建物の構造躯体に固定する固定構造において、上記外壁パネルの下部側には、首部の先端側に当該首部より大きな頭部を有する係合凸部が設けられており、上記構造躯体には、上記係合凸部が係合される切欠き部を有する留め部材が固定されており、上記留め部材が上記構造躯体としての建物基礎上に固定されており、上記留め部材には、上記切欠き部に係合される上記首部よりも下部側となる箇所に、上記外壁パネルの下部の屋内面に当たる凸部が形成されていることを特徴とする。これによれば、上記留め部材が上記建物基礎上に固定される構造において、上記外壁パネルが風荷重を受けたときの対策が図れる。
また、この発明の外壁パネルの固定構造は、外壁パネルを建物の構造躯体に固定する固定構造において、上記外壁パネルの下部側には、首部の先端側に当該首部より大きな頭部を有する係合凸部が設けられており、上記構造躯体には、上記係合凸部が係合される切欠き部を有する留め部材が固定されており、上記留め部材が上記構造躯体としての横架材の上面に固定されており、上記留め部材には、上記係合凸部の上記頭部が挿通できる大きさの貫通孔部が形成され、当該貫通孔部の下部側に上記切欠き部が形成されており、上記留め部材には、上記切欠き部に係合される上記首部よりも下側となる箇所と上側となる箇所の両方に、上記外壁パネルの下部の屋内面に当たる凸部が形成されていることを特徴とする。これによれば、上記留め部材が上記横架材の上面に固定される構造において、上記外壁パネルが風荷重を受けたときの対策が図れる。
また、この発明の外壁パネルの固定構造は、外壁パネルを建物の構造躯体に固定する固定構造において、上記外壁パネルの下部側には、首部の先端側に当該首部より大きな頭部を有する係合凸部が設けられており、上記構造躯体には、上記係合凸部が係合される切欠き部を有する留め部材が固定されており、上記留め部材が上記構造躯体としての横架材の上面に固定されており、上記留め部材には、上記係合凸部の上記頭部が挿通できる大きさの貫通孔部が形成され、当該貫通孔部の下部側に上記切欠き部が形成されており、上記留め部材の上辺部には、上記首部の嵌りを防止する嵌り防止片部が設けられていることを特徴とする。これによれば、現場で吊り上げた外壁パネルを少しずつ降下させながら上記係合凸部の首部を上記切欠き部に嵌めようとする際に、上記首部が誤って上記留め部材の上辺部に引っ掛かってしまうという事態を防止できる。
本発明であれば、外壁パネルの上部側ではボルトとナットによる固定を可能とし、外壁パネルの下部側では引っ掛け固定とすることができる。また、上記外壁パネルの設置作業の容易化や外壁パネルが受ける風荷重の対策が図れる。
この発明の実施形態の外壁パネルの固定構造を示した概略図であり、同図(A)は平面図であり、同図(B)は側面図であり、同図(C)は正面図である。 図1の外壁パネルの固定構造における外壁パネルの設置作業例の説明図である。 この発明の実施形態にかかる外壁パネルの固定構造の柱部での設置例を示した図であり、同図(A)は平面図であり、同図(B)は正面図であり、同図(C)は側面図である。 この発明の実施形態にかかる外壁パネルの固定構造の柱部基礎上での設置例を示した図であり、同図(A)は平面図であり、同図(B)は正面図であり、同図(C)は側面図である。 この発明の実施形態にかかる外壁パネルの固定構造の梁部での設置例を示した図であり、同図(A)は平面図であり、同図(B)は正面図であり、同図(C)は側面図である。 この発明の実施形態にかかる外壁パネルの固定構造の基礎上での設置例を示した図であり、同図(A)は平面図であり、同図(B)は正面図であり、同図(C)は側面図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1(A)、図1(B)および図1(C)に示すように、外壁パネル1は、例えば、断面略コ字形状の2本の縦フレーム部1aと、同じく断面略コ字形状の2本の横フレーム部1bとが接合された四角枠形の外壁パネルフレームを備えている。そして、上記外壁パネル1における上記縦フレーム部1aと上記横フレーム部1bとが重なる上側の両角部分には、例えば、両切りボルトが屋内方向に突出して設けられている。
また、上記外壁パネル1における上記縦フレーム部1aと上記横フレーム部1bとが重なる下側の両角部分には、係合凸部2が固定されている。この係合凸部2は、上記外壁パネルフレームから屋内方向に最も離れて位置する頭部21と、当該頭部21を支持する首部22と、上記頭部から離間し、外壁パネルフレームに接する鍔部23とを有しており、上記外壁パネルフレームの内側に設けられたナット24によって上記外壁パネル1に固定されている。上記頭部21、上記首部22および上記鍔部23はそれぞれ断面円形状を有しており、上記頭部21および上記鍔部23の直径は上記首部22の直径よりも大きくされている。
また、建物の構造躯体4には、上記係合凸部2が係合される留め部材3が固定されている。上記留め部材3は、例えば、断面略L字形に形成されており、その鉛直板部の上辺側には、開口が上に向けられた切欠き部31が形成されている。上記切欠き部31の開口の幅は、上記首部22の直径よりも大きくされており、上記頭部21および上記鍔部23の直径よりも小さくされている。また、上記切欠き部31の下部側(閉鎖側)は半円形を有しており、その下端には例えば幅2mm程度の水平部31aが形成されている。上記水平部31aが形成されていると、外壁パネル1の取り付けで、当該外壁パネル1と上記留め部材3との間に水平方向に2mm以内のずれが生じたとしても、当該外壁パネル1の高さ方向にはずれが生じないという利点が得られる。上記水平部31aの幅は2mmに限定されず、柱立てで要求される鉛直度の許容範囲により変更できる。
上記留め部材3は、金属板に対してプレスや打ち抜きの加工を行うことで作製される。上記切欠き部31の周囲には、バーリング加工によってバーリング部(突縁部)32が設けられている。そして、上記首部22が上記切欠き部31に係合された状態で上記バーリング部32が上記頭部21の裏面に当接される。上記留め部材3における板厚を含めた上記バーリング部32の箇所の厚さは、上記頭部21の裏面から上記鍔部23の表面までの距離と同じか僅かに小さくされる。
このような固定構造であれば、上記係合凸部2の上記首部22を上記切欠き部31に係合させることで上記外壁パネル1の下部側が上記留め部材3に引っ掛けられ、上記バーリング部32が上記頭部21の裏側に当接されて上記留め部材3による上記外壁パネル1の下部側の固定が行われる。上記外壁パネル1の上部側の固定については、上記留め部材3に上記外壁パネル1の下部側を係止させた後、上記両切りボルトの突出部を図示しない固定金物の貫通孔に通してナットを螺合させることにより行える。
上記バーリング部32の上部(上記切欠き部31の開口側)には、上側ほど突出高さが低い傾斜部32aが形成されている。換言すれば、上記切欠き部31の開口側から閉鎖側へ向かって徐々にバーリング高さが増すように上記傾斜部32aが形成されている。上記傾斜部32aの下端(終端)位置は、例えば、上記切欠き部31に係合された上記首部22の上面の位置と同程度とされる。
上記傾斜部32aが形成されていると、図2に示すように、建築現場で吊り上げた外壁パネル1を少しずつ降下させながら上記係合凸部2の首部22を上記切欠き部31に嵌める際に、当該外壁パネル1がその下部側ほど建物躯体に近い傾斜状態にされたとしても、上記バーリング部32の上部には、上記傾斜部32aが形成されているので、上記頭部21の下縁の当たりを防ぎながら上記首部22を上記切欠き部31に導入する作業が容易に行える。そして、上記吊り上げた外壁パネル1をさらに降下させることで、上記バーリング部32の非傾斜部分を上記頭部21の裏側に接触させてパネル下部側の固定状態を形成することができる。
図3(A)は、2階側の柱接合材(柱構成部材)41への外壁パネルの固定構造を示した概略の平面図であり、図3(B)は同正面図であり、図3(C)は側面図である。留め部材3Aは、上記柱接合材41の縦面に固定されている。上記留め部材3Aは、鉛直板部の上辺部、下辺部および左右辺部の各々が屋内側に曲げられた形状を有しており、上記上辺部および下辺部が上記柱接合材41に溶接により固定されている。そして、上記留め部材3Aの上記鉛直板部には、上記係合凸部2の上記頭部21が挿通できる大きさの貫通孔部34が形成されており、上記貫通孔部34の下部側に上記傾斜部32a付きの上記バーリング部32を有する上記切欠き部31が形成されている。
上記留め部材3Aには、上記切欠き部31が左右に2箇所設けられている。これにより、隣り合う2枚の外壁パネル1の各々の係合凸部2を1個の留め部材3Aで支持することができる。後述する留め部材3B、3Cについても同様である。
図4(A)は、建物基礎6上の柱脚部(柱構成部材)42への外壁パネルの固定構造を示した概略の平面図であり、図4(B)は同正面図であり、図4(C)は側面図である。この固定構造においても、上記留め部材3Aが上記柱脚部42の縦面に固定されている。
図5(A)は、H型鋼からなる梁(横架材)43側での外壁パネルの固定構造を示した概略の平面図であり、図5(B)は同正面図であり、図5(C)は側面図である。留め部材3Bは、鉛直板部の上辺部、下辺部および左右辺部の各々が屋内側に曲げられた形状を有しており、上記下辺部が上記梁43のフランジ部にボルト・ナット5によって固定されている。そして、上記留め部材3Bの鉛直板部には、上記頭部21が挿通できる大きさの貫通孔部34が形成されており、上記貫通孔部34の下部側に上記傾斜部32a付きの上記バーリング部32を有する上記切欠き部31が形成されている。
上記留め部材3Bの上記鉛直板部には、上記切欠き部31に係合される上記首部22よりも下側となる箇所に、水平方向に長いリブ部(凸部)35が形成されている。さらに、上記切欠き部31に係合される上記首部22よりも上側となる箇所にも、水平方向に長いリブ部(凸部)36が形成されている。上記リブ部35およびリブ部36は、上記留め部材3Bの鉛直板部をプレス加工することにより形成することができる。上記リブ部35およびリブ部36により、上記鍔部23によって生じる外壁パネルフレームと上記留め部材3Aにおける鉛直板部との間の隙間が埋められる。
ここで、上記外壁パネル1に、当該外壁パネル1を屋内側に押す風荷重が加わると、上記留め部材3Bを上記梁43のフランジ部から浮かす方向の力が生じ、上記フランジ部が上方向に曲げられようとする。仮に、上記リブ部35が無いとすると、上記隙間分に相当する上記留め部材3Bの浮きが生じ、上記フランジ部に上方向の曲がりが発生するおそれがある。これに対し、上記リブ部35によって上記隙間が埋められていると、上記留め部材3Bを上記梁43のフランジ部から引き剥がす方向の力は発生し難くなり、上記フランジ部の曲がりを防止できる。
同様に、上記外壁パネル1に、当該外壁パネル1を屋外側に引く風荷重が加わると、上記留め部材3Bが上記梁43のフランジ部を下に押す方向の力が生じ、上記フランジ部が下方向に曲げられようとする。仮に、上記リブ部36が無いとすると、上記隙間分に相当する上記留め部材3Bによる下方への押さえが生じ、上記フランジ部の下方向の曲がりが発生するおそれがある。これに対し、上記リブ部36によって上記隙間が埋められていると、上記留め部材3Bが上記梁43のフランジ部を下に押す方向の力が発生し難くなり、上記フランジ部の曲がりを防止できる。
このように、上記ボルト・ナット5に対しては、極力剪断力だけが作用するようになり、上記フランジ部を厚くしたり、補強プレートを溶接するなどの高コスト化の要因を排除できるようになる。
また、上記留め部材3Bの鉛直板部の上辺部には、上記首部22の嵌りを防止する嵌り防止片部37が設けられている。この嵌まり防止片部37は、上記留め部材3Bの鉛直板部の上辺部を略水平方向に曲げ加工することにより形成されている。上記嵌まり防止片部37の幅(屋内側への曲げ量)は、上記首部22の長さよりも広くされている。上記嵌まり防止片部37が設けられていると、現場で吊り上げた外壁パネルを少しずつ降下させながら上記係合凸部2の首部22を上記切欠き部31に嵌めようとする際に、上記首部22が上記留め部材3Bの上辺部(嵌まり防止片部37)に引っ掛かってしまうという事態を防止できる。上記係合凸部2が上記嵌まり防止片部37の上に載ったときには外壁パネル1を屋外側にずらすだけで上記係合凸部2の上記載った状態を解消することができる。
図6(A)は、建物基礎6上への外壁パネルの固定構造を示した概略の平面図であり、図6(B)は同正面図であり、図6(C)は側面図である。留め部材3Cは、鉛直板部の下辺部および左右辺部の各々が屋内側に曲げられた形状を有しており、下辺部に形成された貫通孔に上記建物基礎6のアンカーボルト61が挿通され、当該アンカーボルト61に螺合されたナット62によって固定されている。上記アンカーボルト61の挿通位置は、上記留め部材3Cの水平方向中央位置よりも屋内側に寄っている。そして、上記留め部材3Cの上記鉛直板部の上辺部に上記傾斜部32a付きの上記バーリング部32を有する上記切欠き部31が形成されている。
上記留め部材3Cの上記鉛直板部には、上記切欠き部31に係合される上記首部22よりも下側となる箇所に、水平方向に長いリブ部(凸部)38が形成されている。上記リブ部38は、上記留め部材3Cの上記鉛直板部をプレス加工することにより形成されている。上記リブ部38により、上記鍔部23によって生じる外壁パネルフレームと上記留め部材3Cの上記鉛直板部との間の隙間のうちの下側の隙間が埋められる。
ここで、上記外壁パネル1に、当該外壁パネル1を屋内側に押す風荷重が加わると、上記留め部材3Cを建物基礎6から浮かす方向の力が生じ、上記アンカーボルト61に剪断以外の力が加わる。仮に、上記リブ部38が無いとすると、上記隙間分に相当する上記留め部材3Cの浮きが生じるおそれがある。これに対し、上記リブ部38によって上記隙間が埋められていると、上記留め部材3Cを上記梁43の上記建物基礎6から浮かす方向の力の発生を防止できる。
なお、上記外壁パネル1に、当該外壁パネル1を屋外側に引く風荷重が加わると、上記留め部材3Cが上記建物基礎6を押す方向に力が生じるが、上記建物基礎6が変形することはない。したがって、上記切欠き部31に係合される係合凸部2の上記首部22よりも上側となる箇所に凸部を設ける必要は特にない。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 外壁パネル
2 係合凸部
21 頭部
22 首部
23 鍔部
3、3A、3B、3C 留め部材
31 切欠き部
32 バーリング部(突縁部)
32a 傾斜部
35 リブ部(凸部)
36 リブ部(凸部)
37 嵌り防止片部
38 リブ部(凸部)
4 構造躯体
41 柱接合材(柱構成部材)
42 柱脚材(柱構成部材)
43 梁(横架材)
6 建物基礎

Claims (11)

  1. 外壁パネルを建物の構造躯体に固定する固定構造において、上記外壁パネルの下部側には、首部の先端側に当該首部より大きな頭部を有する係合凸部が設けられており、上記構造躯体には、上記係合凸部が係合される切欠き部を有した留め部材が固定されており、上記切欠き部の周囲には、突縁部が設けられており、上記首部が上記切欠き部に係合されるとともに上記突縁部が上記頭部の裏側に当接されていることを特徴とする外壁パネルの固定構造。
  2. 請求項1に記載の外壁パネルの固定構造において、上記突縁部の上部は上側ほど突出高さが低い傾斜部とされていることを特徴とする外壁パネルの固定構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の外壁パネルの固定構造において、上記留め部材が上記構造躯体としての建物基礎上に固定されており、上記留め部材の上辺に上記切欠き部の開口が形成されていることを特徴とする外壁パネルの固定構造。
  4. 請求項1または請求項2に記載の外壁パネルの固定構造において、上記留め部材が上記構造躯体としての横架材の上面に固定されており、上記留め部材には、上記係合凸部の上記頭部が挿通できる大きさの貫通孔部が形成されており、上記貫通孔部の下側に上記突縁部を有する上記切欠き部が形成されていることを特徴とする外壁パネルの固定構造。
  5. 請求項1または請求項2に記載の外壁パネルの固定構造において、上記留め部材が上記構造躯体としての柱構成部材の縦面に固定されており、上記留め部材には、上記係合凸部の上記頭部が挿通できる大きさの貫通孔部が形成されており、上記貫通孔部の下側に上記突縁部を有する上記切欠き部が形成されていることを特徴とする外壁パネルの固定構造。
  6. 請求項3に記載の外壁パネルの固定構造において、上記留め部材には、上記切欠き部に係合される上記首部よりも下側となる箇所に、上記外壁パネルの下部の屋内面に当たる凸部が形成されていることを特徴とする外壁パネルの固定構造。
  7. 請求項4に記載の外壁パネルの固定構造において、上記留め部材には、上記切欠き部に係合される上記首部よりも下側となる箇所と上側となる箇所の両方に、上記外壁パネルの下部の屋内面に当たる凸部が形成されていることを特徴とする外壁パネルの固定構造。
  8. 請求項4または請求項7に記載の外壁パネルの固定構造において、上記留め部材の上辺部には、上記首部の嵌りを防止する嵌り防止片部が設けられていることを特徴とする外壁パネルの固定構造。
  9. 外壁パネルを建物の構造躯体に固定する固定構造において、上記外壁パネルの下部側には、首部の先端側に当該首部より大きな頭部を有する係合凸部が設けられており、上記構造躯体には、上記係合凸部が係合される切欠き部を有する留め部材が固定されており、
    上記留め部材が上記構造躯体としての建物基礎上に固定されており、
    上記留め部材には、上記切欠き部に係合される上記首部よりも下側となる箇所に、上記外壁パネルの下部の屋内面に当たるリブ部による凸部が形成されていることを特徴とする外壁パネルの固定構造。
  10. 外壁パネルを建物の構造躯体に固定する固定構造において、上記外壁パネルの下部側には、首部の先端側に当該首部より大きな頭部を有する係合凸部が設けられており、上記構造躯体には、上記係合凸部が係合される切欠き部を有する留め部材が固定されており、
    上記留め部材が上記構造躯体としての横架材の上面に固定されており、
    上記留め部材には、上記係合凸部の上記頭部が挿通できる大きさの貫通孔部が形成され、当該貫通孔部の下部側に上記切欠き部が形成されており、
    上記留め部材には、上記切欠き部に係合される上記首部よりも下側となる箇所と上側となる箇所の両方に、上記外壁パネルの下部の屋内面に当たるリブ部による凸部が形成されていることを特徴とする外壁パネルの固定構造。
  11. 外壁パネルを建物の構造躯体に固定する固定構造において、上記外壁パネルの下部側には、首部の先端側に当該首部より大きな頭部を有する係合凸部が設けられており、上記構造躯体には、上記係合凸部が係合される切欠き部を有する留め部材が固定されており、
    上記留め部材が上記構造躯体としての横架材の上面に固定されており、
    上記留め部材には、上記係合凸部の上記頭部が挿通できる大きさの貫通孔部が形成され、当該貫通孔部の下部側に上記切欠き部が形成されており、
    上記留め部材の上辺部には、上記首部の長さよりも広くされた幅を有し上記頭部が当たることで上記首部の嵌りを防止する嵌り防止片部が設けられていることを特徴とする外壁パネルの固定構造。
JP2014241321A 2014-11-28 2014-11-28 外壁パネルの固定構造 Active JP6441049B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014241321A JP6441049B2 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 外壁パネルの固定構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014241321A JP6441049B2 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 外壁パネルの固定構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016102338A JP2016102338A (ja) 2016-06-02
JP6441049B2 true JP6441049B2 (ja) 2018-12-19

Family

ID=56088501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014241321A Active JP6441049B2 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 外壁パネルの固定構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6441049B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6802648B2 (ja) * 2016-06-27 2020-12-16 大和ハウス工業株式会社 外壁構造
JP7278131B2 (ja) * 2019-03-29 2023-05-19 大和ハウス工業株式会社 外壁パネル取り付け方法
JP7391587B2 (ja) * 2019-09-27 2023-12-05 大和ハウス工業株式会社 外壁パネル取り付け補助具及び外壁パネル取り付け方法
JP7312658B2 (ja) * 2019-09-27 2023-07-21 大和ハウス工業株式会社 外壁パネル引き寄せ補助具及び外壁パネル取り付け方法
JP7335769B2 (ja) * 2019-09-30 2023-08-30 大和ハウス工業株式会社 コーナーカバー取り付け金具及びコーナーカバー取り付け方法
JP7312660B2 (ja) * 2019-09-30 2023-07-21 大和ハウス工業株式会社 外壁パネル取り付け補助具及び外壁パネル取り付け方法
JP7321865B2 (ja) * 2019-09-30 2023-08-07 大和ハウス工業株式会社 外壁パネルの固定構造
JP7321864B2 (ja) * 2019-09-30 2023-08-07 大和ハウス工業株式会社 外壁パネルの固定構造

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50106214U (ja) * 1974-02-07 1975-09-01
JPS546977Y2 (ja) * 1974-06-19 1979-04-03
GB8811833D0 (en) * 1988-05-19 1988-06-22 Finean A M Bracket system
JP2680512B2 (ja) * 1992-09-21 1997-11-19 東海コンクリート工業株式会社 外壁パネルの取付構造
JP3748136B2 (ja) * 1996-04-26 2006-02-22 旭化成建材株式会社 壁パネルの取付構造
JP4004644B2 (ja) * 1998-06-19 2007-11-07 大和ハウス工業株式会社 角形鋼管柱の梁接合構造および接合方法
JP6151511B2 (ja) * 2012-12-26 2017-06-21 大和ハウス工業株式会社 外壁構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016102338A (ja) 2016-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6441049B2 (ja) 外壁パネルの固定構造
JP4693737B2 (ja) 鋼殻沈埋トンネル内面への内装パネル取付構造
KR101925578B1 (ko) 외부벽돌벽 지지장치
JP2020076252A (ja) 建築用金具
JP6666677B2 (ja) 耐火被覆材及び耐火被覆材を備えた柱
JP5894562B2 (ja) 建物の出隅構造
JP2014058862A (ja) フェンス
JP6869789B2 (ja) 外壁改修構造
JP2018031178A (ja) 野縁取付装置
JP6906344B2 (ja) 胴縁取付用金具
JP5579997B2 (ja) フェンス
JP2007154469A (ja) 免震構造物用可動床
JP6033534B2 (ja) 間柱の固定構造
JP2017089252A (ja) フェンス
JP5574185B2 (ja) パネル設置構造
JP5095424B2 (ja) 壁パネルの取付構造及び取付方法
JP2011032708A (ja) フェンス
JP2009209626A (ja) 被固定部材の据付け面への締結固定構造
JP7058079B2 (ja) 外壁改修構造
JP6886788B2 (ja) 耐震天井構造
JP5501856B2 (ja) 温水器固定金物及び温水器固定方法
JP5795900B2 (ja) 支柱ホルダー
JP6556006B2 (ja) 固定具及び建物の屋根
JP6586277B2 (ja) 脚部接合構造
JP2016223173A (ja) 間仕切パネルにおけるアジャスター装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6441049

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250