JP7203688B2 - 丸ケースの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は丸ケースの取付構造に係り、詳しくは、丸ケースの上端部位が外れることを防止することで、丸ケースの落下を防止する丸ケースの取付構造に関するものである。
重量シャッター等のシャッターケースとして、いわゆる丸ケースが知られている。丸ケースは、金属製板材を断面視弧状に湾曲して形成されたケース板からなり、湾曲させたケース板の上端部位、下端部位を、躯体に設けた上部ケース止め材、まぐさ近傍等に設けた下部ケース止め材にそれぞれ係止させることで取り付けられる。丸ケースの上下端部を係止させる際に、ケース板を上端部位と下端部位を近づける方向に弾性変形させて上部ケース止め材、下部ケース止め材にそれぞれ挿入し、弾性変形されたケース板が弾性力によって拡開することで、上部ケース止め材、下部ケース止め材にそれぞれ係止し、拡開方向に働く弾性力によって係止状態が保持される。
しかしながら、丸ケースの弾性力を超える振動が地震等の影響で作用した場合、あるいは、何らかの理由(丸ケースの取付時の施工性向上のため意図せず塑性変形させてしまう等)で丸ケースの弾性力が弱くなっている場合(この場合、上端の係止状態が外れやすくなっている)には、丸ケースの上端部位、下端部位のいずれかの係止状態が外れてしまうおそれがある。丸ケースの係止状態が外れると丸ケースが保持されずに落下してしまうおそれがある。
特許文献1では、下部ケース止め材をリップ付き溝型形状の部材とし、丸ケースの上端部位が上部ケース止め材から抜け出して丸ケースが落下しようとする時に、丸ケースの下端部位を下部ケース止め材のリップ部で受けることで丸ケースの落下を防止している。
しかしながら、特許文献1に開示された丸ケースの下端の係止構造では、丸ケースの下端部位と下部ケース止め材は完全に固定されているわけではないので、丸ケースの挙動ないし振る舞い(変形や回転等)によっては、丸ケースの下端部位が下部ケース止め材から抜ける方向に移動してしまうことも考えられ、丸ケースの下端部位のリップ部への掛かりが小さい場合には、丸ケースの上端部位の係止状態が外れて丸ケースが自重で回転した時に、丸ケースの下端部位の係止状態が保持されずに丸ケースが落下してしまうおそれがある。このような丸ケースの落下は極めて起こり難いと考えられるが、万が一に備えておくことが望ましい。
特許文献2では、ケース板の上側の係止状態が外れることを防止してケース板の脱落を防止するように構成されたシャッターカーテンが開示されている。特許文献2では、別部材からなる外れ止め手段を用いるものであり、部品点数が増えると共に構造が複雑となっていた。また、ケース板の上側の取付手段として、上部ケース止め材とケース板の上端部位をテクスビスなどで締結することも採り得るが、高所作業であることに加え、丸ケースがあるために身を乗り出すか腕を延ばして上からインパクトドライバなどで押し込みながら締結作業を行う必要があり、施工性が悪いものとなっていた。
特開2018-35548 特開2016-156170
本発明は、シンプルな構成でありながら、ケース板の上側の係止状態が外れることを防止してケース板の脱落を防止することを目的とするものである。
本発明が採用した技術手段は、
上端部位を上部ケース止め材に取り付け、下端部位を下部ケース止め材に取り付けてなる丸ケースの取付構造において、
前記上部ケース止め材は、前記丸ケースの上端部位の係止辺が係止する被係止辺を備えており、
前記係止辺と前記被係止辺の係止状態において、前記丸ケースの上端部位が下方に移動する方向が、前記係止状態が解除される方向であり、
前記丸ケースの上端部位が、前記係止状態が解除される方向である下方に移動することを規制する係止状態解除規制手段を備えている、
丸ケースの取付構造、である。
1つの態様では、前記丸ケースの上端部位の係止辺と前記上部ケース止め材の被係止辺の係止状態は、弾性変形させて取り付けられたケース板が拡開する弾性力によって保持されている。
1つの態様では、前記係止状態解除規制手段は、螺子を備えている。係止状態解除規制手段として用いられる螺子は、締結手段としてではなく、当接手段ないし係止手段として機能する。
1つの態様では、前記丸ケースの上端部位は、丸ケースの先端部位と、前記先端部位の先端から上方に立ち上がる前記係止辺と、からなり、
前記上部ケース止め材は、前記被係止辺と、前記被係止辺の下方に位置して延びる下辺と、を備え、
前記係止辺が前記被係止辺の内側に近接ないし当接した状態において、前記丸ケースの前記先端部位と前記上部ケース止め材の前記下辺は所定間隔を存して離間対向しており、
前記係止状態解除規制手段は、前記間隔を維持する手段である。
1つの態様では、前記係止状態解除規制手段は、螺子を備え、前記螺子の軸部の下端は前記下辺に当接しており、前記軸部の上方部位は前記先端部位(例えば、板材を部分的に肉厚として雌螺子を形成する)ないし前記先端部位に隣接して設けた雌螺子に螺合している。
1つの態様では、前記丸ケースの上端部位は、丸ケースの先端部位と、先端部位の先端から上方に立ち上がる立ち上がり辺と、立ち上がり辺の上端から前記先端部位に対向するように折り返して延びる前記係止辺と、からなり、
前記係止辺の先端が前記上部ケース止め材の前記被係止辺に内側から当接ないし近接し、前記被係止辺の下端が前記先端部位に当接ないし近接しており、
前記係止状態解除規制手段は、前記係止辺に下側から当接することで、前記上端部位の下方への移動を規制する手段である。
1つの態様では、前記係止状態解除規制手段は、前記被係止辺に設けた螺子であり、前記螺子の軸部は前記係止辺に下側から当接ないし近接しており、前記係止辺は前記軸部に係止可能となっている。
1つの態様では、前記軸部の先端は、前記立ち上がり辺に当接ないし近接している。
1つの態様では、前記上部ケース止め材は、上辺と、前記上辺の先端から下方に延びる前記被係止辺と、前記上辺の基端から下方に延びる垂直辺と、を備え、前記丸ケースの上端部位の前記立ち上がり辺は、前記上部ケース止め材の前記垂直辺に近接している。
本発明に係る丸ケースの取付構造は、上部ケース止め材と丸ケースの上端部位の係止辺の係止状態を解除を規制する係止状態解除規制手段を備えているので、丸ケースの下端部位が下部ケース止め材から外れた場合であっても、上部ケース止め材と丸ケースの上端部位の係止状態が維持されるため、丸ケースの落下を防止することができる。
本実施形態では、係止状態解除規制手段は螺子を備えているものでありながら、螺子は上部ケース止め材と丸ケースの上端部位を直接締結するものではなく、予め形成された雌螺子に螺子をねじ込むだけなので、螺子を用いるものでありながら、ドリルネジを使った締結に比べて施工性が向上する。
シャッターケースを示す開口部上方部位の縦断面図である。 シャッターケースの正面図である。 第1の実施形態に係る丸ケースの取付構造を示し、ケース板の上側係止部は上部ケース止め材に係止しており、ケース板の下側係止部は下部ケース止め材に係止している。 図3の一部省略上面図である。 上部ケース止め材に対するケース板の上側係止部の係止構造を得るための工程を示す図である。 図3の状態において、ケース板の下側係止部が下部ケース止め材から外れた場合のケース板の挙動を示す図である。 (A)は図3に係る上部ケース止め材に対するケース板の上側係止部の係止構造の拡大図、(B)は図6に係る上部ケース止め材に対するケース板の上側係止部の係止構造の拡大図である。 第2の実施形態に係る丸ケースの取付構造を示し、ケース板の上側係止部は上部ケース止め材に係止しており、ケース板の下側係止部は下部ケース止め材に係止している。 図8の一部省略正面図である。 上部ケース止め材に対するケース板の上側係止部の係止構造を得るための工程を示す図である。 図8の状態において、ケース板の下側係止部が下部ケース止め材から外れた場合のケース板の挙動を示す図である。 (A)は図8に係る上部ケース止め材に対するケース板の上側係止部の係止構造の拡大図、(B)は図11に係る上部ケース止め材に対するケース板の上側係止部の係止構造の拡大図である。
図1から図7を参照しつつ、第1の実施形態について説明する。図1は、建物開口部上方部位(本実施形態に係るシャッターケースを含む)の縦断面図であり、図2は、同正面図である。壁体Wには、天井Cの上方に位置して、開口幅方向に間隔を設けて左右のブラケット1が持ち出し状に対向して設けてある。左右のブラケット1間には、巻取シャフト2が支持されており、巻取シャフト2には、ガイドレールGによって建物開口部上方のシャッターケース内に案内されたシャッターカーテン3が巻装される。
ブラケット1は、上縁10、下縁11、基端縁12、先端縁13を備えた方形の板体から形成されており、基端縁12には基端片120が形成されており、基端片120を壁体Wに当接させてボルトBで固定することで、上記板体が壁体Wから垂直に延びている。本明細書において、ある要素が壁体Wに近い部位と、壁体Wから遠い部位を備えている場合に、壁体Wに近い側を第1側、壁体Wから遠い側を第2側という。
ブラケット1の下縁11には下片110が折曲形成されており、左右のブラケット1間において、下片110の長さ方向中央部位間には、取付部材4の長さ方向の両端部位がそれぞれ固定されている。取付部材4は、上面40、下面41、第1側の第1垂直面42、第2側の第2垂直面43から断面視正方形状を有する方形パイプである(図3参照)。
図1に示すように、取付部材4には開口幅方向に延びる長尺状の支持部材14が設けてあり、建物開口部上方には天井Cに近接してまぐさ15、16が離間対向して設けてあり、その間をシャッターカーテン3が通るようになっている。支持部材14には、まぐさ15の上方に位置して、スムーサ17、エマーゼンシースイッチ18が設けてある。
左右のブラケット1の上縁10と基端縁12とで形成された角部(すなわちブラケット1の第1側の上方部位)間には、上部ケース止め材5の長さ方向両端部がそれぞれ固定されている。取付部材4の第2側部位である第2垂直面43には、長さ方向に亘って下部ケース止め材6が固定されている。
シャッターケースは複数枚の湾曲状のケース板(いわゆる丸ケース)7を開口幅方向に連設してなり、各ケース板7の上端、下端をそれぞれ上部ケース止め材5、下部ケース止め材6に取り付けることで、ケース板7の内側面と壁体Wとの間に巻取シャフト2に巻き取られたシャッターカーテン3の収容空間が形成される。
ケース板7は、上下端部を近づける方向に弾性変形させることで、上端部位、下端部位を、それぞれ上部ケース止め材5、下部ケース止め材6に係止させ、弾性変形されたケース板が拡開する(上下端部が離隔する方向)弾性力によって係止状態が保持される。
図2に示す態様では、シャッターケースは、5枚のケース板7A、7B、7C、7D、7Eから形成されているが、シャッターケースを構成するケース板7の枚数は、開口幅寸法や各ケース板の幅寸法によって変わり得るものであり限定されない。図示の態様では、各ケース板7A、7B、7C、7D、7Eは端部が重なるように取り付けられているが、重なりの態様(隣接するケース板のどちらが外側、内側に位置するか等)は図示の態様に限定されず、また、隣接するケース板の端縁同士を当接させるようにして、重なりを設けないものでもよい。
図1、図3に示すように、ケース板(丸ケース)7は、断面視ないし側面視において、弧状部70と、弧状部70の上端から第1側(壁体W)に向かって上向き傾斜状に延びる上側傾斜部71と、弧状部70の下端から第1側(壁体W)に向かって下向き傾斜状に延びる下側傾斜部72と、上側傾斜部71の先端に上側に向かって折り返された上側折曲辺73と、からなる。本実施形態では、上側傾斜部71の先端部位710と上側折曲辺73とから上側係止部が形成されており、下側傾斜部72の先端部位から下側係止部720が形成されている。本実施形態では、上側傾斜部71、下側傾斜部72は、断面視直線状に延びる平面である。本実施形態に係るケース板7は重量シャッターのケース板である。
図2に示すように、上部ケース止め材5は、開口幅方向に延びる長尺材であって、図5(A)に示すように、断面視ないし側面視において、壁体Wに沿って延びる垂直辺50と、垂直辺50の下端から第2側へ向かって水平状に延びる下辺51と、垂直辺50の上端から第2側へ向かって水平状に延びる上辺52と、上辺52の先端から垂下する上側垂直辺53と、から形成されている。下辺51の突出寸法(第1側から第2側へ向かう)は、上辺52の突出寸法よりも大きい寸法を有している。本実施形態では、下辺51の突出寸法は上辺52の突出寸法の略2倍となっている。上側垂直辺53の下端と下辺51の上面との間に、ケース板7の上側係止部を受け入れる開口が形成されており、上部ケース止め材5の上側垂直辺53が、ケース板7の上側係止部が係止する被係止部となっている。
図2に示すように、下部ケース止め材6は、開口幅方向に延びる長尺材であって、図3に示すように、断面視ないし側面視において、水平状の底辺60と、底辺60の第1側端部から垂直状に立ち上がる第1垂直辺61と、底辺60の第2側端部から垂直状に立ち上がる第2垂直辺62と、第1垂直辺61の上端から第2側に向かって水平状に延びる短尺の第1上側水平辺63と、第2垂直辺62の上端から第1側に向かって水平状に延びる短尺の第2上側水平辺64と、からなる。第1上側水平辺63と第2上側水平辺64との間にケース板7の下側係止部720を受け入れる開口が形成されており、当該開口から下部ケース止め材6の内部空間にケース板7の下側係止部720が受け入れられる。下部ケース止め材6は、第1垂直辺61を取付部材4の第2垂直面43に固定(例えば溶接)することで取り付けられる。
図1、図3を参照しつつ、ケース板7の下側係止部720と下部ケース止め材6との係止について説明する。下側傾斜部72の先端部位を、下部ケース止め材6の第1上側水平辺63と第2上側水平辺64との間の開口から差し入れ、下側係止部720の部分を、下部ケース止め材6に当接ないし係止させる。図示の態様では、下側傾斜部72(下側係止部720)の先端721が下部ケース止め材6の底辺60の第1側端部、すなわち、底辺60と第1垂直辺61との角部に当接係止しているが、ケース板7の下側係止部720と下部ケース止め材6に対するケース板7の下側係止部720の係止位置ないし係止姿勢は限定されない。
図5を参照しつつ、上部ケース止め材5に対するケース板7の上側係止部(上側折曲辺73+上側傾斜部71の先端部位710)の係止について説明する。ケース板7の上側傾斜部71の先端部位710の下面には、上側折曲辺73に近い位置にナット711が固定(例えば溶接)されており、先端部位710にはナット711に対応して挿通孔(図示せず)が形成されている。ケース板7の上側傾斜部71の先端部位710において、上記挿通孔が形成され及びナット711が固定されている部位は、上側折曲辺73を上側垂直辺53の第1側(背面側)に近接させた時に、上側垂直辺53に対して第2側に位置する部位である(図5(B)~(D)参照)。
図5(A)に示すように、上側垂直辺53の下端と下辺51との間の開口の高さは、上側折曲辺73の高さとナット711の高さの合計よりも大きく、上側傾斜部71の先端部位710の先端及び上側折曲辺73を、上部ケース止め材5の上側垂直辺53の下端と下辺51との間の開口から上部ケース止め材5の内部に差し入れ可能となっている。
上側傾斜部71の先端部位710の先端及び上側折曲辺73を、上部ケース止め材5の上側垂直辺53の下端と下辺51との間の開口から差し入れて自由にすると、ケース板7の上側傾斜部71がケース板7の弾性力によって拡開するように上方に移動し、上部ケース止め材5の上側垂直辺53の下端が先端部位710の先端に当接して係止状態となり、この係止状態において、上側折曲辺73と上側垂直辺53が近接対向している(図6(B))。
この係止状態において、螺子S1を上方から下方に向けて上側傾斜部71の先端部位710の挿通孔を通してナット711にねじ込んでいく(図6(C))。螺子S1を、螺子S1の軸部の下端が上部ケース止め材5の下辺51に当接するまでねじ込む(図6(D))。係止状態において、上側傾斜部71の先端部位710と上部ケース止め材5の下辺51とは一定の間隔で離間しており、螺子S1によってその間隔が維持されている。図4に示すように、本実施形態では、螺子S1(挿通孔及びナット711)はケース板7の上側傾斜部71の先端部位710の幅方向の両端において設けられる。
螺子S1の軸部の下端が上部ケース止め材5の下辺51に当接した状態において、軸部は、上側傾斜部71の先端部位710の下面に固定されたナット711の雌螺子に螺合することで軸方向の移動が形成されており、上側傾斜部71の先端部位710の高さ位置が固定されており、ケース板7の上側傾斜部71の先端と上部ケース止め材5の係止状態が維持され、上側傾斜部71の先端が上部ケース止め材5から抜け出ることがない。
図6に、ケース板7の下側の係止状態が外れた場合のケース板7の挙動を示す。この時、ケース板7の自重によって、上側傾斜部71の先端の上側係止部に上部ケース止め材5から抜け出る方向の力が作用するが、螺子S1の軸部(先端部位710に固定されたナット711に螺合している)の下端が上部ケース止め材5の下辺51に当接することで、上部ケース止め材5に対するケース板7の上側傾斜部71の先端の先端部位710の高さ位置が保持され、ケース板7の先端の上側折曲辺73が、上部ケース止め材5の上側垂直辺53に当接して係止することで、上側傾斜部71の先端が上部ケース止め材5から抜け出ることがない。したがって、ケース板7の下側係止部720が下部ケース止め材6から外れた場合であっても、ケース板7の脱落を防止することができる。
図8から図12を参照しつつ、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と第2の実施形態は、ケース板7の上側傾斜部71の先端と上部ケース止め材5との係止構造において異なるものであり、その他の構成については、第1の実施形態に係る既述の記載を援用することができる。
図8に示すように、ケース板(丸ケース)7は、断面視ないし側面視において、弧状部70と、弧状部70の上端から第1側(壁体W)に向かって上向き傾斜状に延びる上側傾斜部71と、弧状部70の下端から第1側(壁体W)に向かって下向き傾斜状に延びる下側傾斜部72と、上側傾斜部71の先端に上側に向かって折り返された上側折曲辺73と、上側折曲辺73をさらに水平に折り返してなる上側水平辺74と、からなる。本実施形態では、上側傾斜部71の先端部位710と上側折曲辺73と上側水平辺74とから上側係止部が形成されており、下側傾斜部72の先端部位から下側係止部720が形成されている。ケース板7の下側係止部720と下部ケース止め材6との係止構造については、既述の記載を援用することができる。
図10を参照しつつ、上部ケース止め材5に対するケース板7の上側係止部の係止について説明する。第2の実施形態に係る上側係止部は、上側水平辺74、上側折曲辺73、上側傾斜部71の先端部位710から側面視ないし断面視コ字形状を備えている。
図10(A)に示すように、上側垂直辺53の下端と下辺51との間の開口の高さは、上側係止部の高さよりも大きく、上側傾斜部71の先端部位710、上側折曲辺73、上側水平辺74から側面視ないし断面視コ字形状の上側係止部を、上部ケース止め材5の上側垂直辺53の下端と下辺51との間の開口から上部ケース止め材5の内部に差し入れ可能となっている。また、上部ケース止め材5の垂直辺50と上側垂直辺53との間の寸法は、ケース板7の上側水平辺74の突出寸法よりも僅かに大きい。
上記側面視ないし断面視コ字形状の上側係止部を、上部ケース止め材5の上側垂直辺53の下端と下辺51との間の開口から差し入れて自由にすると、図10(B)の状態から、ケース板7の上側傾斜部71がケース板7の弾性力によって拡開して、図10(C)の状態となる。すなわち、上部ケース止め材5の上側垂直辺53の下端が先端部位710の先端に当接して係止状態となり、この係止状態において、上側垂直辺53に対して上側水平辺74の先端が当接している(図10(C))。
上部ケース止め材5の上側垂直辺53の所定位置には螺子孔(図示せず)が形成されており、この係止状態において、螺子S2を上側垂直辺53に水平方向からねじ込むことで、螺子S2の軸部が上記側面視ないし断面視コ字形状の上側係止部の内部で水平に延びることになり、螺子S2の軸部は上側水平辺74の下面に近接し、螺子S2の軸部の先端は上側折曲辺73の内面に近接している(図10(D))。係止状態において、上側傾斜部71の先端部位710と上部ケース止め材5の下辺51とは一定の間隔で離間しており、螺子S2によってその間隔が維持されている。図9に示すように、本実施形態では、螺子S2はケース板7の上側傾斜部71の先端の上側係止部の両端において設けられる。
上側係止部の係止状態において、上側傾斜部71の先端部位710と上部ケース止め材5の下辺51とは一定の間隔で離間しており、係止状態では、螺子S2の軸部が上側水平辺74の下面に近接しており、ケース板7の上側傾斜部71に下方に移動するような力が作用した場合には、上側水平辺74が螺子S2の軸部に当接することで、ケース板7が下方に移動することが規制される。この状態で、ケース板7の上側傾斜部71を第2側に移動する力が作用したとしても、上側水平辺74の先端が上側垂直辺53に当接することで、上側傾斜部71の先端の上側係止部が上部ケース止め材5から抜け出ることがない。
図11に、ケース板7の下側の係止状態が外れた場合のケース板7の挙動を示す。この時、ケース板7の自重によって、上側傾斜部71の先端に上部ケース止め材5から抜け出る方向の力が作用するが、上側水平辺74が螺子S2の軸部に当接することで、ケース板7が下方に移動することが規制され、上側水平辺74の先端が上側垂直辺53に当接することで、上側傾斜部71の先端の上側係止部が上部ケース止め材5から抜け出ることがない。したがって、ケース板7の下側係止部720が下部ケース止め材6から外れた場合であっても、ケース板7の脱落を防止することができる。
5 上部ケース止め材
51 下辺
53 上側垂直辺(被係止辺)
6 下部ケース止め材
7 ケース板(丸ケース)
70 弧状部
71 上側傾斜部
710 上側傾斜部の先端部位
711 ナット
72 下側傾斜部
720 下側係止部
73 上側折曲辺(係止辺)
74 上側水平辺(係止辺)
S1 螺子
S2 螺子

Claims (5)

  1. 上端部位を上部ケース止め材に取り付け、下端部位を下部ケース止め材に取り付けてなる丸ケースの取付構造において、
    前記上部ケース止め材は、前記丸ケースの上端部位の係止辺が係止する被係止辺を備えており、
    前記係止辺と前記被係止辺の係止状態において、前記丸ケースの上端部位が下方に移動する方向が、前記係止状態が解除される方向であり、
    前記丸ケースの上端部位が、前記係止状態が解除される方向である下方に移動することを規制する係止状態解除規制手段を備えている、
    丸ケースの取付構造。
  2. 前記丸ケースの上端部位は、丸ケースの先端部位と、前記先端部位の先端から上方に立ち上がる前記係止辺と、からなり、
    前記上部ケース止め材は、前記被係止辺と、前記被係止辺の下方に位置して延びる下辺と、を備え、
    前記係止辺が前記被係止辺の内側に近接ないし当接した状態において、前記丸ケースの前記先端部位と前記上部ケース止め材の前記下辺は所定間隔を存して離間対向しており、
    前記係止状態解除規制手段は、前記間隔を維持する手段である、
    請求項1に記載の丸ケースの取付構造。
  3. 前記係止状態解除規制手段は、螺子を備え、前記螺子の軸部の下端は前記下辺に当接しており、前記軸部の上方部位は前記先端部位ないし前記先端部位に隣接して設けた雌螺子に螺合している、請求項2に記載の丸ケースの取付構造。
  4. 前記丸ケースの上端部位は、丸ケースの先端部位と、先端部位の先端から上方に立ち上がる立ち上がり辺と、立ち上がり辺の上端から前記先端部位に対向するように折り返して延びる前記係止辺と、からなり、
    前記係止辺の先端が前記上部ケース止め材の前記被係止辺に内側から当接ないし近接し、前記被係止辺の下端が前記先端部位に当接ないし近接しており、
    前記係止状態解除規制手段は、前記係止辺に下側から当接することで、前記上端部位の下方への移動を規制する手段である、
    請求項1に記載の丸ケースの取付構造。
  5. 前記係止状態解除規制手段は、前記被係止辺に設けた螺子であり、前記螺子の軸部は前記係止辺に下側から当接ないし近接しており、前記係止辺は前記軸部に係止可能となっている、請求項4に記載の丸ケースの取付構造。


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