JP2001065265A - 建物用シャッターのシャッターカーテン養生方法およびその養生用シート並びに建物用シャッター - Google Patents

建物用シャッターのシャッターカーテン養生方法およびその養生用シート並びに建物用シャッター

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JP2001065265A
JP2001065265A JP24343699A JP24343699A JP2001065265A JP 2001065265 A JP2001065265 A JP 2001065265A JP 24343699 A JP24343699 A JP 24343699A JP 24343699 A JP24343699 A JP 24343699A JP 2001065265 A JP2001065265 A JP 2001065265A
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shutter curtain
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curing sheet
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Koji Nakajima
厚二 中島
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Bunka Shutter Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納部に収納された状態のシャッターカーテ
ンの汚れを未然に防止でき、かつ、作業性の向上を図る
ことができる建物用シャッターのシャッターカーテン養
生方法およびその養生用シート並びに建物用シャッター
を提供すること。 【解決手段】 シャッターカーテン11を塵埃等による
汚れから保護するにあたって、収納部13に収納された
状態のシャッターカーテン11の少なくとも上方を養生
用シート20で予め覆うとともに、この養生用シート2
0をシャッターカーテン11に取り外し自在に取り付け
ておき、その後、シャッターカーテン11の閉動作に追
従させて養生用シート20を収納部13から外部へ引き
出した後、養生用シート20をシャッターカーテン11
から取り外すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物用シャッター
の収納部に収納された状態のシャッターカーテンを汚れ
から保護する建物用シャッターのシャッターカーテン養
生方法およびその養生用シート並びに建物用シャッター
に係り、例えば、防災用シャッターとして機能する布製
スクリーンシャッターを、建物の施工に伴って発生する
塵埃から保護する場合などに利用できる。
【0002】
【背景技術】一般に、建物の出入口や通路の途中等に
は、シャッターカーテンを上下動させて空間を仕切るた
めの各種の目的の建物用シャッターが設けられており、
防火や防煙等を行うための防災用シャッターもそのうち
の一種である。
【0003】従来より、このような防災用シャッターに
は、重量の大きい金属製のシャッターカーテンが用いら
れることが多かったが、近年では、各種材料の開発が進
み、耐火性、遮熱性、遮煙性、防水性等に優れた布製の
スクリーン等のシート状部材を用いて形成されたシャッ
ターカーテンが盛んに用いられるようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た布製のスクリーン等のシート状部材を用いて形成され
たシャッターカーテンの場合には、建物の施工に伴って
発生する塵埃等による汚れの問題が生じる。
【0005】すなわち、一般的なビル等の施工を行う場
合、建物用シャッターの据え付け後においても、天井、
壁、床、電気配線、内装等の各種の工事が行われるた
め、建物の施工を完了して建築注文主に建物を引き渡す
までの間に、これらの工事に伴って発生する塵埃がシャ
ッターカーテンの上部に積もってしまうことがある。
【0006】この場合、金属製スラット等で形成された
シャッターカーテンであれば、引き渡し前にスラット等
を清掃すればよいが、布製のスクリーン等のシート状部
材で形成されたシャッターカーテンでは、スクリーン等
に付着した塵埃を簡単に除去することは困難である。
【0007】また、このような問題は、図8の如く、シ
ャッターカーテンを収納する収納部に収納ケースが設け
られていたとしても、同様に生じる問題である。すなわ
ち、図8は、建物用シャッター90の据え付け後の状態
を示す縦断面図であるが、巻取軸91に巻き取られた状
態のシャッターカーテン92は、収納ケース93で被わ
れた収納部94に収納されている。しかし、シャッター
カーテン92で仕切られる開閉対象空間95と収納部9
4との境界位置には、開閉対象空間95の天井96に設
けられたまぐさ96A同士の間に、上下動するシャッタ
ーカーテン92を通すためのスリット97が形成されて
いるため、このスリット97から収納部94内に塵埃9
8が侵入し、シャッターカーテン92の上部に堆積して
しまう。なお、スリット97には、通常、火災時に発生
する煙の侵入を防止するための防煙シール99が設置さ
れるが、その反対側は依然として塞がれた状態とはなら
ないため、塵埃98の侵入経路を絶つことはできず、問
題は解消されない。
【0008】一方、図9の如く、単純に、収納部81に
収納された状態のシャッターカーテン82を養生用シー
ト83で覆うという方法を採ることも考えられる。しか
し、単純にシャッターカーテン82を養生用シート83
で覆ったとしても、シャッターカーテン82への塵埃の
付着は防げるものの、その養生用シート83を簡単に除
去することは困難となる。例えば、電気配線、内装等の
各種の工事を終えた後に、天井裏に入って養生用シート
83を取り外す作業を行わなければならず、また、収納
部81に収納ケース84が設けられている場合には、養
生用シート83を取り外すにあたって収納ケース84を
一旦取り外すという作業も必要となってくる。
【0009】さらに、金属製スラット等で形成されたシ
ャッターカーテンの場合であっても、シャッターカーテ
ンへの塵埃の付着を未然に防ぐことができれば、引き渡
し前の清掃の手間が省けて好都合である。
【0010】本発明の目的は、収納部に収納された状態
のシャッターカーテンの汚れを未然に防止でき、かつ、
作業性の向上を図ることができる建物用シャッターのシ
ャッターカーテン養生方法およびその養生用シート並び
に建物用シャッターを提供するところにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、養生用シート
をシャッターカーテンとともに移動させることにより養
生用シートを除去できるようにして前記目的を達成しよ
うとするものである。
【0012】具体的には、本発明は、建物用シャッター
の収納部に収納された状態のシャッターカーテンを汚れ
から保護する建物用シャッターのシャッターカーテン養
生方法であって、収納部に収納された状態のシャッター
カーテンの少なくとも上方を養生用シートで予め覆うと
ともに、この養生用シートをシャッターカーテンに取り
外し自在に取り付けておき、その後、シャッターカーテ
ンを閉動作させて収納部から開閉対象空間側へ移動させ
るととともに、これに伴わせてシャッターカーテンに取
り付けられた養生用シートも収納部から開閉対象空間側
へ移動させた後、養生用シートをシャッターカーテンか
ら取り外すことを特徴とするものである。
【0013】ここで、「建物用シャッター」とは、通常
の一般家屋、ビル、車庫、工場、倉庫等の各種出入口用
シャッター、窓シャッター、建物内の通路途中に設けら
れるシャッター等、建築物に設けられるシャッターの
他、各種構造物、例えば、地下街、駅の構内、トンネル
内、船舶内等に設けられるシャッターをも含むものであ
り、また、シャッターの設置目的に限定されるものでは
なく、例えば、防災区画の境界位置に設けられる防火や
防煙等を目的とした防災シャッター、防犯目的のシャッ
ター、日射遮蔽目的のシャッター等、任意である。
【0014】そして、シャッターカーテンの開閉方向
は、上下方向、左右方向、斜め方向、水平方向等、任意
である。
【0015】また、「建物用シャッターの収納部に収納
された状態のシャッターカーテンを汚れから保護する」
とは、主として建物用シャッターの据え付け後に行われ
る天井、壁、床、電気配線、内装等の各種の工事に伴っ
て発生する塵埃からの保護を意味するが、その他に、当
該工事中における工事作業員の汚れた手等の接触からの
保護なども含むものである。なお、本発明は、シャッタ
ーカーテンの収納部に収納ケースが設けられている場合
および設けられていない場合のいずれにも適用できる。
【0016】さらに、「収納部に収納された状態のシャ
ッターカーテンの少なくとも上方」とは、少なくとも上
方が養生用シートにより覆われていればよい趣旨であ
り、下方をも含めてシャッターカーテンの外周全体を覆
うようにしてもよく、あるいは外周全体を覆うまでには
至らなくても、外周の略全体またはそれに近い状態とな
る位置まで覆うようにしてもよい。
【0017】また、「養生用シートで予め覆う」とは、
建築現場において建物用シャッターの据付工程として覆
う場合のみならず、工場において建物用シャッターの製
作工程として覆う場合も含むものである。従って、後者
の場合には、養生用シートは、収納部に収納された状態
のシャッターカーテンの保護のみならず、工場から建築
現場への搬送時におけるシャッターカーテンの保護、工
場での取扱い時におけるシャッターカーテンの保護、建
築現場においてシャッターカーテンを所定の収納位置に
配置するまでの取扱い時におけるシャッターカーテンの
保護をも兼ねることになる。
【0018】さらに、養生用シートとシャッターカーテ
ンとの取り付け方法は、粘着テープ、マジックテープ、
マグネット、吸着板等による結合、フックを用いた引っ
掛け等による係合、ボルト締め等、任意であり、要する
に、養生用シートをシャッターカーテンに対して取り外
し自在に取り付けることができればよい。
【0019】このような本発明においては、収納部に収
納された状態のシャッターカーテンの少なくとも上方を
養生用シートで予め覆っておくので、例えば、その後に
行なわれる天井、壁、床、電気配線、内装等の各種の工
事に伴って発生する塵埃がシャッターカーテンの上部に
堆積し、シャッターカーテンが汚れてしまうという不都
合を未然に防止することができるようになる。このた
め、建物の施工を完了し、建物を建築注文主に引き渡す
際に、シャッターカーテンが汚れていることはないの
で、品質の向上が図られる。
【0020】また、養生用シートの除去を行う手順は、
次の通りである。先ず、予め養生用シートをシャッター
カーテンに取り外し自在に取り付けておき、その後、シ
ャッターカーテンを閉動作させて収納部から開閉対象空
間側へ移動させる。すると、これに伴ってシャッターカ
ーテンに取り付けられた養生用シートも収納部から開閉
対象空間側へ移動し、これにより養生用シートは、収納
部の外部に引き出されることになる。
【0021】そして、養生用シートの全体が収納部から
引き出された時点で、養生用シートをシャッターカーテ
ンから取り外す。なお、養生用シートの全体が収納部か
ら引き出される前の時点、すなわち養生用シートとシャ
ッターカーテンとの取り付け箇所を含む養生用シートの
一部が収納部から引き出された時点で、養生用シートを
シャッターカーテンから取り外してもよい。但し、後者
の場合には、養生用シートのうち未だ収納部から引き出
されていない残りの部分を手作業で引っぱり出す等の作
業が必要となるため、前者のように、養生用シートの全
体が収納部から引き出されるまで、養生用シートをシャ
ッターカーテンから取り外さないようにすることが好ま
しい。
【0022】このような手順で養生用シートを除去でき
るので、天井裏に入って養生用シートを取り外す作業、
あるいは、収納部に収納ケースが設けられている場合に
は、養生用シートを取り外すにあたってその収納ケース
を一旦取り外すという作業等の手間のかかる作業を行う
必要がなくなり、作業性の向上が図られ、これらにより
前記目的が達成される。
【0023】また、本発明の建物用シャッターのシャッ
ターカーテン養生方法において、養生用シートとシャッ
ターカーテンとの取り付け箇所は、養生用シートをシャ
ッターカーテンの閉動作に追従させて収納部から外部に
引き出すことができれば任意の位置であってよく、さら
には、一箇所に限定されるものでもなく、複数箇所であ
ってもよい。しかし、特に、次のような箇所での取り付
けを行うことが好ましい。
【0024】すなわち、前述した建物用シャッターのシ
ャッターカーテン養生方法において、養生用シートのシ
ャッターカーテンへの取り付けは、養生用シートの端縁
部で行うことが望ましい。
【0025】このように養生用シートの端縁部での取り
付けを行うようにした場合には、養生用シートがシャッ
ターカーテンの閉動作に追従する際には、養生用シート
はシャッターカーテンに引っ張られる状態になることか
ら、端縁部で引っ張るようにするのが最も自然であると
ともに、追従の際に養生用シートが捲れ上がる等の不都
合が生じるおそれが少なくなり、より確実に養生用シー
トを収納部の外部に移動させることが可能となる。
【0026】また、前述した建物用シャッターのシャッ
ターカーテン養生方法において、養生用シートのシャッ
ターカーテンへの取り付けは、シャッターカーテンの閉
鎖方向先端部で行うことが望ましい。ここで、シャッタ
ーカーテンの閉鎖方向先端部とは、例えば、上下に開閉
動するシャッターカーテンであればシャッターカーテン
の下端部のことをいい、通常、座板や重錘等が設けられ
ている部分である。
【0027】このようにシャッターカーテンの閉鎖方向
先端部での取り付けを行うようにした場合には、通常、
座板や重錘等が設けられているので、取り付けが容易で
あるうえ、シャッターカーテンの閉鎖方向先端部まで養
生用シートで覆われることになるので、より一層の品質
向上が図られる。
【0028】さらに、前述した建物用シャッターのシャ
ッターカーテン養生方法において、養生用シートのシャ
ッターカーテンへの取り付けは、養生用シートの端縁部
を、シャッターカーテンの閉鎖方向先端部を挟む状態で
折り返し、この折り返した端縁部で行うことが望まし
い。
【0029】ここで、折り返した端縁部は、シャッター
カーテンの閉鎖方向先端部に取り付けてもよく(例え
ば、後述する図2のように座板や重錘等に直接に取り付
ける等)、あるいはシャッターカーテンの閉鎖方向先端
部の近傍部分に取り付けてもよく(例えば、後述する図
7のように座板や重錘等の全体が養生用シートで覆われ
るように取り付ける等)、さらには、シャッターカーテ
ンの中間位置まで折り返して中間位置で取り付けるよう
にしてもよい。
【0030】このような折り返しの構成にした場合に
は、シャッターカーテンに取り付けられた養生用シート
が、シャッターカーテンの閉動作に伴って移動する際
に、予定外の箇所でシャッターカーテンから外れてしま
うという不都合が、より高い確率で回避されるようにな
る。このため、より確実に養生用シートの除去を行うこ
とができるようになる。
【0031】また、前述した建物用シャッターのシャッ
ターカーテン養生方法は、次のような各種タイプのシャ
ッターに適用することができる。例えば、シャッターカ
ーテンがシート状部材を用いて形成され、このシャッタ
ーカーテンが巻取軸に巻き取られ、または折り畳まれて
収納部に収納されるタイプのシャッターでもよく、シャ
ッターカーテンが多数のスラットを連設することにより
形成され、このシャッターカーテンが収納部の巻取軸に
巻き取られて収納されるタイプのシャッターでもよい。
また、シャッターカーテンが複数のパネルを連設するこ
とにより形成され、このシャッターカーテンの個々のパ
ネルが分離されかつ重ねられて収納部に収納され、また
は個々のパネルが連結状態のまま折り畳まれて収納さ
れ、更には巻き取られて収納されるタイプのシャッター
でもよい。さらに、シャッターカーテンがリンク部材で
互いに連結された複数のパイプ部材で形成されているシ
ャッターでもよく、寸法の大きな出入口等の開口部に複
数個が連装されるようになっているシャッターでもよ
く、あるいは送り込み収納のオーバーヘッドタイプのシ
ャッターでもよい。また、例えば、一部がスラットで形
成され、残りの部分がシート状部材で形成されたシャッ
ターカーテン等のように、各種のシャッターカーテンを
複合して形成されたシャッターカーテンを備えたタイプ
のシャッターでもよい。なお、以上に述べた各種のシャ
ッターカーテンの構成部品や構成部材の材質は任意であ
り、シート状部材であれば、例えば、布製のスクリー
ン、あるいは塩化ビニールやウレタン等の軟性樹脂シー
ト等を用いることができ、スラット、パネル、リンク部
材、パイプ部材等であれば、例えば、金属、合成樹脂、
セラミックス、木材等を用いることができる。
【0032】そして、このうちでも特に本発明を好適に
適用できる建物用シャッターは、シャッターカーテンを
巻取軸に巻き取りまたは繰り出して開閉動させる巻取式
のシャッターである。この場合には、「収納部に収納さ
れた状態のシャッターカーテンの少なくとも上方を養生
用シートで予め覆う」際には、シャッターカーテンを巻
取軸に巻き取って収納状態とした際に形成される略円柱
体の少なくとも上側半分に養生用シートを沿わせて配置
すればよい。
【0033】この際、養生用シートの端縁部のうちシャ
ッターカーテンの閉鎖方向先端部の側とは反対側に配置
される端縁部は、自由端として垂下げ状態としてもよく
(例えば、後述の図2の場合)、あるいは巻き込み状態
として略円柱体の下側半分にも養生用シートを沿わせる
ような配置としてもよい(例えば、後述の図4の場
合)。後者の場合には、シャッターカーテンの上方のみ
ならず、下方も含めてシャッターカーテンの外周全体が
養生用シートで覆われることになる。また、養生用シー
トの端縁部のうちシャッターカーテンの閉鎖方向先端部
の側とは反対側に配置される端縁部にも、シャッターカ
ーテンへの取付部を形成するようにし、外周全体を覆う
状態までには至らなくても、外周の略全体、あるいはそ
れに近い状態となる位置までシャッターカーテンの下方
を覆うようにしてもよい(例えば、後述の図6の場
合)。
【0034】このように巻取式のシャッターに本発明を
適用した場合には、養生用シートをシャッターカーテン
とともに移動させることにより養生用シートを除去する
という本発明の特徴を最も自然に実現できるようになる
うえ、略円柱体の少なくとも上側半分に沿わせるだけの
長さを有する養生用シートを用意すればよいので、大面
積の養生用シートを用意する必要がなくなる。
【0035】さらに、別の観点からみて、上記の各種タ
イプのシャッターのうちでも特に本発明を好適に適用で
きる建物用シャッターは、シャッターカーテンが、シー
ト状部材を含んで形成されているタイプのものである。
【0036】ここで、「シート状部材を含んで」とは、
シャッターカーテンの全体がシート状部材で形成されて
いる必要はなく、シャッターカーテンの一部にシート状
部材が含まれているものも含む趣旨であり、例えば、一
部がシート状部材で形成され、残りの部分が金属製スラ
ットで形成されているもの等も含む趣旨である。
【0037】また、シート状部材は、布製のスクリー
ン、ビニールシート、ウレタンシート等、可撓性のもの
であればいずれの種類のものでもよいが、防火や防煙等
の防災目的に使用する場合には、例えば、シリカクロス
またはガラスクロス、あるいはこれらに耐火被覆材とし
ての耐火塗料や防水被覆材を吹き付けあるいは塗布した
もの等を好適に用いることができる。さらに、シート状
部材は、ワイヤーメッシュ等の補強用の金属あるいは樹
脂線材等と組み合わされたものであってもよく、このよ
うな補強を行えば、防災目的に使用する場合のみならず
通常使用の場合でもシートが破けにくくなり、シートの
耐久性を向上させることができるので有効である。
【0038】このようにシート状部材を含んで形成され
たシャッターカーテンに本発明を適用した場合には、本
来、シート状部材を用いて形成されたシャッターカーテ
ンが、金属製のシャッターカーテンのように塵埃等によ
り一旦汚れても清掃すれば元に戻るという性質のもので
はなく、清掃に適さないものが多いことから、塵埃等に
よる汚れを未然に防止する必要性が高いものであるた
め、本発明の効果が一層顕著に発揮されることになる。
【0039】また、以上に述べた本発明の建物用シャッ
ターのシャッターカーテン養生方法に用いられる養生用
シートとして、次のような本発明の養生用シートを挙げ
ることができる。すなわち、本発明は、建物用シャッタ
ーの収納部に収納された状態のシャッターカーテンを汚
れから保護するための建物用シャッターのシャッターカ
ーテン養生用シートであって、シャッターカーテンに取
り付けられる取付部を有し、かつ、収納部に収納された
状態のシャッターカーテンの少なくとも上方を覆う大き
さを有することを特徴とするものである。
【0040】ここで、シャッターカーテン養生用シート
の材質は、ある程度の強度を持ち、かつ、塵埃等を通過
させない性質のものであれば、ビニールシート、エアキ
ャップ等任意である。
【0041】さらに、このようなシャッターカーテン養
生用シートにおいて、被覆されるシャッターカーテンと
対向する面とは反対側の面に、塵埃を吸着する吸着層を
形成しておいてもよい。
【0042】ここで、吸着層は、養生用シートの表面に
粘着テープ等を貼り付けて形成してもよく、あるいは養
生用シートの表面に吸着性を有する物質を塗布して形成
してもよい。
【0043】このような吸着層を形成した場合には、収
納部内に舞っている状態の塵埃を早期に吸着して収納部
内の状況を早期に正常化、安定化することができるよう
になるうえ、養生用シートをシャッターカーテンととも
に移動させることにより養生用シートを除去する際に、
養生用シートの上に一旦堆積した塵埃が養生用シートの
移動の衝撃や振動で、再び収納部内に舞って拡散してし
まうという不都合を回避することができるようになる。
【0044】また、前述した本発明の建物用シャッター
のシャッターカーテン養生方法を実現する建物用シャッ
ターとして、次のような構成を有する本発明の建物用シ
ャッターを挙げることができる。すなわち、本発明は、
空間を仕切るために開閉動するシャッターカーテンと、
このシャッターカーテンを収納する収納部と、この収納
部に収納された状態のシャッターカーテンを汚れから保
護するための養生用シートとを備えた建物用シャッター
であって、養生用シートは、収納部に収納された状態の
シャッターカーテンの少なくとも上方を覆うとともにシ
ャッターカーテンに取り外し自在に取り付けられ、か
つ、シャッターカーテンの閉動作による収納部から開閉
対象空間側への移動に伴って収納部から開閉対象空間側
へ移動自在とされていることを特徴とするものである。
【0045】そして、このような建物用シャッターにお
いて、養生用シートとシャッターカーテンとを取り外し
自在に取り付けるための取付手段は、養生用シートの側
にのみ設けられていることが望ましい。
【0046】このように取付手段を養生用シートの側に
のみ設けた場合には、シャッターカーテンの側には、何
ら特別に手を加えることなく、シャッターカーテンの養
生が実現されるため、既存のシャッターカーテンをその
ままの状態で利用することが可能となる。なお、取付手
段は、前述した如く、粘着テープ等任意である。
【0047】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本実施形態の建物用シ
ャッター10の全体斜視図が示されている。また、図2
には、建物用シャッター10の要部の縦断面図が示され
ている。建物用シャッター10は、火災発生時等の非常
時に、建物の内部の空間1を仕切って防火や防煙等を行
う防災シャッターとして機能するものであり、例えば、
通路空間の途中に設けられたり、あるいは通路空間とホ
ール空間との境界位置に設けられたりして防災区画を形
成する役割を果たすものである。
【0048】図1および図2において、建物用シャッタ
ー10は、上下動して開閉対象空間1を仕切るシャッタ
ーカーテン11と、このシャッターカーテン11を巻き
取る巻取軸12と、巻取軸12に巻き取られた状態のシ
ャッターカーテン11を収納する収納部13と、この収
納部13を覆うように設けられた収納ケース14とを備
えている。従って、建物用シャッター10は、シャッタ
ーカーテン11を巻取軸12に巻き取りまたは繰り出し
て開閉動させる巻取式のシャッターである。
【0049】また、建物用シャッター10は、シャッタ
ーカーテン11の図1中における左右両側端縁部分が挿
入されてシャッターカーテン11の上下動を案内する左
右のガイドレール15,16と、シャッターカーテン1
1の上下動および停止を行うためのモータおよびブレー
キからなる開閉機17とを備えている。
【0050】シャッターカーテン11は、シート状部材
により形成されている。シート状部材としては、例え
ば、シリカクロスまたはガラスクロス、あるいはこれら
に耐火被覆材としての耐火塗料や防水被覆材を吹き付け
あるいは塗布して形成された布製のスクリーン等を好適
に用いることができる。このような布製のスクリーン
は、耐火性、遮熱性、遮煙性、防水性等に優れたもので
あり、防災シャッターとしての機能を十分に果たすこと
ができるものである。また、ワイヤーメッシュ等の補強
用の金属あるいは樹脂線材等と組み合わせて耐久性を向
上させたものを用いてもよい。さらに、シャッターカー
テン11の下端部、すなわち閉鎖方向先端部には、金属
製の座板18が設けられている。
【0051】シャッターカーテン11で仕切られる閉鎖
対象空間1と収納部13との境界位置には、空間1の天
井2に設けられたまぐさ3同士の間に、上下動するシャ
ッターカーテン11を通すためのスリット4が形成され
ている。
【0052】また、図2のように、収納部13に収納さ
れた状態のシャッターカーテン11の上方は、ビニール
シート等で形成された養生用シート20で覆われてい
る。この養生用シート20は、収納部13に収納された
状態のシャッターカーテン11を塵埃等による汚れから
保護するためのものである。従って、養生用シート20
は、シャッターカーテン11が巻取軸12に巻き取られ
て収納状態とされた際に形成される略円柱体の上側半分
に沿って配置できる大きさを最低限有している。
【0053】養生用シート20の一方の端縁部21に
は、シャッターカーテン11に取り付けられる取付部2
2が形成されている。この取付部22には、養生用シー
ト20とシャッターカーテン11とを取り外し自在に取
り付けるための取付手段である粘着テープが設けられて
いる。
【0054】また、端縁部21は、シャッターカーテン
11の下端部に設けられた座板18を挟む状態で折り返
され、この折り返された端縁部21と、座板18とが粘
着テープにより取り付けられている。なお、座板18の
側には、粘着テープ等の取付手段は、何ら設けられてお
らず、養生用シート20の端縁部21(取付部22)と
座板18との取り付けは、専ら養生用シート20の側に
設けられた取付手段である粘着テープにより行われるよ
うになっている。
【0055】これに対し、養生用シート20の他方の端
縁部23は、自由端とされて垂下げ状態となっている。
【0056】なお、養生用シート20の上側表面(シャ
ッターカーテン11に接触する面とは反対側の面)に
は、粘着性物質を塗布する等して塵埃30を吸着する吸
着層を形成しておいてもよい。
【0057】このような本実施形態においては、以下の
ようにして養生用シート20を用いて建物用シャッター
10のシャッターカーテン11の養生を行う。
【0058】先ず、図2のように、収納部13に収納さ
れた状態のシャッターカーテン11の上方を養生用シー
ト20で予め覆うとともに、養生用シート20の端縁部
21に形成された取付部22を座板18に取り付けてお
く。なお、この取付および被覆作業は、建築現場で行っ
てもよいが、工場で行ってもよい。
【0059】次に、収納ケース14を設置して建物用シ
ャッター10の据え付け作業を完了した後、天井2、あ
るいは壁、床、電気配線、内装等の各種の工事を行う。
この際、これらの工事に伴って発生する塵埃30は、ま
ぐさ3同士の間に形成されたスリット4等の各部隙間か
ら収納部13内に侵入し、養生用シート20の上に堆積
する。
【0060】その後、塵埃30の発生するような各種の
工事を終了した時点で、図1のように、巻き取られた状
態のシャッターカーテン11を繰り出してシャッターカ
ーテン11を閉動作させ、収納部13から開閉対象空間
1側に移動させる。すると、シャッターカーテン11に
取り付けられている養生用シート20も、シャッターカ
ーテン11に引っ張られることによりシャッターカーテ
ン11に追従して収納部13から開閉対象空間1側に移
動する。
【0061】そして、シャッターカーテン11をある程
度下方に移動させると、図3のように、養生用シート2
0は、収納部13から外部へ完全に引き出され、座板1
8に取り付けられている端縁部21が上側に、自由端と
されている他方の端縁部23が下側になる状態でシャッ
ターカーテン11の下方略延長線上に垂れ下がる。
【0062】最後に、座板18から養生用シート20を
取り外して養生用シート20の除去を完了し、建物を建
築注文主に引き渡す。なお、養生用シート20の全体が
収納部13から引き出される前の時点、例えば、図1の
ような状態になった時点で、座板18から養生用シート
20を取り外すようにしてもよいが、養生用シート20
のうち未だ収納部13から引き出されていない残りの部
分を手作業で引っぱり出す等の作業が必要となるため、
手間がかかる。従って、養生用シート20の全体が収納
部13から引き出されて図3のような状態となった時点
で、座板18から養生用シート20を取り外すようにす
ることが好ましい。
【0063】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、収納部13に収納された状態
のシャッターカーテン11の上方を養生用シート20で
予め覆っておくので、例えば、その後に行なわれる天井
2、あるいは壁、床、電気配線、内装等の各種の工事に
伴って発生する塵埃30がシャッターカーテン11の上
部に堆積し、シャッターカーテン11が汚れてしまうと
いう不都合を未然に防止することができる。このため、
建物の施工を完了し、建物を建築注文主に引き渡す際
に、シャッターカーテン11が汚れていることはないの
で、品質の向上を図ることができる。
【0064】また、養生用シート20の除去は、予め養
生用シート20をシャッターカーテン11に取り付けて
おき、シャッターカーテン11の閉動作に追従させて養
生用シート20を移動させて収納部13の外部に引き出
すことにより行うので、天井裏に入って養生用シート2
0を取り外す作業、あるいは、養生用シート20を取り
外すにあたって収納ケース14を一旦取り外すという作
業等の手間のかかる作業を行う必要がなくなり、作業性
の向上を図ることができる。
【0065】そして、養生用シート20のシャッターカ
ーテン11への取り付けは、養生用シート20の端縁部
21で行うので、追従の際に養生用シート20が捲れ上
がる等の不都合が生じるおそれが少なくなり、より確実
に養生用シート20を収納部13の外部に移動させるこ
とができる。
【0066】また、養生用シート20のシャッターカー
テン11への取り付けは、シャッターカーテン11の下
端部に設けられた座板18で行うので、取り付けを容易
に行うことができるうえ、シャッターカーテン11の下
端部まで養生用シート20で覆われるので、より一層の
品質向上を図ることができる。
【0067】さらに、養生用シート20の端縁部21を
座板18を挟む状態で折り返し、この折り返した端縁部
21と座板18とを取り付けるようにしたので、養生用
シート20がシャッターカーテン11の閉動作に追従す
る際に、予定外の箇所でシャッターカーテン11から外
れてしまうという不都合を、より高い確率で回避するこ
とができる。このため、より確実に養生用シート20の
除去を行うことができる。
【0068】また、本実施形態の建物用シャッター10
は、巻取式のシャッターであるため、養生用シート20
をシャッターカーテン11に沿わせて配置し易い構造で
あることから、養生用シート20をシャッターカーテン
11とともに移動させることにより養生用シート20を
除去するという本発明の特徴を最も自然に実現できるう
え、シャッターカーテン11を巻取軸12に巻き取って
収納状態とした際に形成される略円柱体の上側半分に沿
わせるだけの長さを有する養生用シート20を最低限用
意すれば、養生という目的を達することができるので、
大面積の養生用シート20を用意する必要がない。
【0069】さらに、本実施形態のシャッターカーテン
11は、シート状部材で形成されているので、金属製の
シャッターカーテンとは異なり清掃に適さないものであ
る。このため、塵埃等による汚れを未然に防止する必要
性が高いものであるため、本発明の効果を一層顕著に発
揮することができる。
【0070】そして、養生用シート20の上側表面に、
塵埃を吸着する吸着層を形成しておけば、養生用シート
20の除去の際に、養生用シート20の上に一旦堆積し
た塵埃30が養生用シート20の移動の衝撃や振動で、
再び収納部13内に舞って拡散してしまうという不都合
を回避することができる。
【0071】また、養生用シート20とシャッターカー
テン11とを取り外し自在に取り付けるための取付手段
である粘着テープは、養生用シート20の側にのみ設け
られているので、シャッターカーテン11の側(座板1
8の側)には、何ら特別に手を加えることなく、シャッ
ターカーテン11の養生が実現されるため、既存のシャ
ッターカーテン11をそのままの状態で利用することが
できる。
【0072】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変
形等は本発明に含まれるものである。
【0073】すなわち、前記実施形態では、図2に示す
ように、養生用シート20の端縁部23は、自由端とさ
れて垂下げ状態となっていたが、図4に示すように、収
納部13に収納された状態のシャッターカーテン11の
上方のみならず、下方をも含めてシャッターカーテン1
1の外周全体が養生用シート40で覆われるようにして
もよく、要するに、本発明は、収納部に収納された状態
のシャッターカーテンの少なくとも上方が覆われていれ
ばよい。
【0074】図4において、養生用シート40の一方の
端縁部41には取付部42が形成され、この端縁部41
が折り返されて座板18に取り付けられている点におい
ては、図2の養生用シート20の場合と同様であるが、
養生用シート40の他方の端縁部43が巻込軸12に巻
かれたシャッターカーテン11に一緒に巻き込まれる状
態とされ、略円柱体の下側半分にも養生用シート40が
沿うように配置されている点において、図2の養生用シ
ート20の場合と異なる。
【0075】また、上述の図4のようにシャッターカー
テン11の外周全体を覆う状態までには至らなくても、
例えば、図6に示すように、外周の略全体、あるいはそ
れに近い状態まで覆うようにしてもよい。図6におい
て、養生用シート60の一方の端縁部61には取付部6
2が形成され、この端縁部61が折り返されて座板18
に取り付けられている点においては、図2の養生用シー
ト20の場合と同様であるが、養生用シート60の他方
の端縁部63にも取付部64が形成され、この取付部6
4が、巻き取られた状態のシャッターカーテン11の下
方位置に取り付けられている点において、図2の養生用
シート20の場合と異なる。この際、取付部64は、養
生用シート60の左右(図6の紙面直交方向)の幅の全
体に渡って形成されている必要はなく、ガイドレール1
5,16(図1参照)の内部に呑み込まれる部分、すな
わちシャッターカーテン11の左右の端縁部分に取り付
けられる位置に形成するようにしてもよく、そうするこ
とで仮に取付部64の取り付けに伴ってテープ跡等によ
りシャッターカーテン11に汚れが生じたとしても、外
部からは見えない箇所であるため、それにより外観が損
なわれることはないという効果を得ることができる。
【0076】さらに、前記実施形態では、図2に示すよ
うに、養生用シート20のシャッターカーテン11への
取り付けは、養生用シート20の端縁部21に形成され
た取付部22を、シャッターカーテン11の下端部に設
けられた座板18に取り付けることにより行っていた
が、これに限定されるものではなく、例えば、養生用シ
ートに形成されるシャッターカーテンへの取付部は、養
生用シートの端縁部ではなく、中間位置に形成してもよ
く、また、一箇所に限定されるものではなく、養生用シ
ートの端縁部および中間位置に形成する等して複数箇所
としてもよい。但し、養生用シートの除去の際の捲れ上
がりの防止等の観点からは、養生用シートの端縁部に取
付部を形成しておくことが好ましい。また、シャッター
カーテン側の取付箇所も座板18に限定されるものでは
なく、シャッターカーテンの中間位置としてもよいが、
取り付けの容易性やシャッターカーテンの保護等の観点
からは、座板18への取り付けとすることが好ましい。
【0077】また、図7のように、養生用シート70を
座板18そのものに取り付けるのではなく、座板18の
近傍部分のシャッターカーテン11に、養生用シート7
0の端縁部71に形成された取付部72を取り付けるよ
うにし、養生用シート70により座板18の全体を覆う
ようにしてもよい。このようにすることで、座板18の
上向き面18Aに塵埃が堆積することを防止することが
できる。なお、この場合にも、図6の場合と同様に、取
付部72をガイドレール15,16(図1参照)の内部
に呑み込まれる部分に形成しておけば、テープ跡等によ
る外観の低下を防止することができる。また、養生用シ
ート70の端縁部71に形成された取付部72を、座板
18の上向き面18Aに取り付けても同様な効果を得る
ことができ、この場合にはテープ跡等による外観の低下
防止のための考慮も不要となる。
【0078】そして、前記実施形態では、建物用シャッ
ター10は、巻取式のシャッターとされていたが、本発
明は、他のタイプのシャッターに適用してもよい。例え
ば、図5の建物用シャッター50のように、シャッター
カーテン51を構成する個々のパネル52が分離されて
収納部53に収納されるタイプのシャッターに適用し、
この分離収納状態のシャッターカーテン51の上方を養
生用シート54で覆うようにしてもよく、要するに、収
納部に収納された状態のシャッターカーテンの少なくと
も上方を養生用シートで覆うことができ、かつ、その養
生用シートをシャッターカーテンの閉動作に追従させて
除去することができればよい。
【0079】また、前記実施形態では、シャッターカー
テン11は、シート状部材により形成されていたが、こ
れに限定されるものではなく、本発明は、金属製スラッ
ト等により形成されたシャッターカーテンに適用しても
よい。但し、シート状部材により形成されたシャッター
カーテンは、本来、金属製スラット等とは異なり清掃す
ることに適さないものであり、未然に汚れを防止する必
要性の高いものであることから、本発明は、シート状部
材により形成されたシャッターカーテンに適用すること
が最適である。
【0080】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、収
納部に収納された状態のシャッターカーテンの少なくと
も上方を養生用シートで予め覆うので、シャッターカー
テンの塵埃等による汚れを未然に防止でき、品質向上を
図ることができるうえ、養生用シートをシャッターカー
テンの閉動作に伴わせて移動させることにより収納部か
ら外部へ引き出すので、養生用シートの除去を容易に行
うことができ、作業性の向上を図ることができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の建物用シャッターの全体
斜視図。
【図2】前記実施形態の建物用シャッターの要部の縦断
面図。
【図3】前記実施形態の養生用シートの除去作業の状況
を示す縦断面図。
【図4】本発明の第一の変形の形態を示す縦断面図。
【図5】本発明の第二の変形の形態を示す概略構成図。
【図6】本発明の第三の変形の形態を示す概略構成図。
【図7】本発明の第四の変形の形態を示す概略構成図。
【図8】従来例を示す縦断面図。
【図9】別の従来例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 閉鎖対象空間 10,50 建物用シャッター 11,51 シャッターカーテン 12 巻取軸 13,53 収納部 18 シャッターカーテンの閉鎖方向先端部(下端部)
に設けられた座板 20,40,54,60,70 養生用シート 21,41,61,71 養生用シートの端縁部 22,42,62,64,72 取付部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物用シャッターの収納部に収納された
    状態のシャッターカーテンを汚れから保護する建物用シ
    ャッターのシャッターカーテン養生方法であって、 前記収納部に収納された状態の前記シャッターカーテン
    の少なくとも上方を養生用シートで予め覆うとともに、
    この養生用シートを前記シャッターカーテンに取り外し
    自在に取り付けておき、その後、前記シャッターカーテ
    ンを閉動作させて前記収納部から開閉対象空間側へ移動
    させるととともに、これに伴わせて前記シャッターカー
    テンに取り付けられた前記養生用シートも前記収納部か
    ら開閉対象空間側へ移動させた後、前記養生用シートを
    前記シャッターカーテンから取り外すことを特徴とする
    建物用シャッターのシャッターカーテン養生方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の建物用シャッターのシ
    ャッターカーテン養生方法において、前記養生用シート
    の前記シャッターカーテンへの取り付けは、前記養生用
    シートの端縁部で行うことを特徴とする建物用シャッタ
    ーのシャッターカーテン養生方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の建物用シャッ
    ターのシャッターカーテン養生方法において、前記養生
    用シートの前記シャッターカーテンへの取り付けは、前
    記シャッターカーテンの閉鎖方向先端部で行うことを特
    徴とする建物用シャッターのシャッターカーテン養生方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の建物用シャッターのシ
    ャッターカーテン養生方法において、前記養生用シート
    の前記シャッターカーテンへの取り付けは、前記養生用
    シートの端縁部を、前記シャッターカーテンの閉鎖方向
    先端部を挟む状態で折り返し、この折り返した端縁部で
    行うことを特徴とする建物用シャッターのシャッターカ
    ーテン養生方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の建物用
    シャッターのシャッターカーテン養生方法において、前
    記建物用シャッターは、前記シャッターカーテンを巻取
    軸に巻き取りまたは繰り出して開閉動させる巻取式のシ
    ャッターであり、前記収納部に収納された状態の前記シ
    ャッターカーテンの少なくとも上方を養生用シートで予
    め覆う際には、前記シャッターカーテンを前記巻取軸に
    巻き取って収納状態とした際に形成される略円柱体の少
    なくとも上側半分に前記養生用シートを沿わせて配置す
    ることを特徴とする建物用シャッターのシャッターカー
    テン養生方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の建物用
    シャッターのシャッターカーテン養生方法において、前
    記シャッターカーテンは、シート状部材を含んで形成さ
    れていることを特徴とする建物用シャッターのシャッタ
    ーカーテン養生方法。
  7. 【請求項7】 建物用シャッターの収納部に収納された
    状態のシャッターカーテンを汚れから保護するための建
    物用シャッターのシャッターカーテン養生用シートであ
    って、前記シャッターカーテンに取り付けられる取付部
    を有し、かつ、前記収納部に収納された状態の前記シャ
    ッターカーテンの少なくとも上方を覆う大きさを有する
    ことを特徴とする建物用シャッターのシャッターカーテ
    ン養生用シート。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の建物用シャッターのシ
    ャッターカーテン養生用シートにおいて、被覆される前
    記シャッターカーテンと対向する面とは反対側の面に
    は、塵埃を吸着する吸着層が形成されていることを特徴
    とする建物用シャッターのシャッターカーテン養生用シ
    ート。
  9. 【請求項9】 空間を仕切るために開閉動するシャッタ
    ーカーテンと、このシャッターカーテンを収納する収納
    部と、この収納部に収納された状態の前記シャッターカ
    ーテンを汚れから保護するための養生用シートとを備え
    た建物用シャッターであって、 前記養生用シートは、前記収納部に収納された状態の前
    記シャッターカーテンの少なくとも上方を覆うとともに
    前記シャッターカーテンに取り外し自在に取り付けら
    れ、かつ、前記シャッターカーテンの閉動作による前記
    収納部から開閉対象空間側への移動に伴って前記収納部
    から開閉対象空間側へ移動自在とされていることを特徴
    とする建物用シャッター。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の建物用シャッターに
    おいて、前記養生用シートと前記シャッターカーテンと
    を取り外し自在に取り付けるための取付手段は、前記養
    生用シートの側にのみ設けられていることを特徴とする
    建物用シャッター。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008179958A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Seiki Hanbai Co Ltd 巻取り式スクリーン装置
JP2016151151A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 文化シヤッター株式会社 開閉体収納部の構造

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