JP3330229B2 - 建物の外壁構造 - Google Patents

建物の外壁構造

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JP3330229B2 JP15419394A JP15419394A JP3330229B2 JP 3330229 B2 JP3330229 B2 JP 3330229B2 JP 15419394 A JP15419394 A JP 15419394A JP 15419394 A JP15419394 A JP 15419394A JP 3330229 B2 JP3330229 B2 JP 3330229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の外壁構造に関
し、特に、庇と同様な機能を果たす建物の外壁構造に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】建物の
窓の上方には、直射日光や雨などが室内に入り込むこと
を防ぐために、庇が設けられる。この庇は、腕木などで
支持されるが、外壁面から突出することから強度があま
り大きくないものである。
【0003】特に、寒冷地においては、冬季に大量の積
雪があるため、雪の重さで庇が壊れてしまうことがある
ので、雪下ろしを頻繁に行わねばならず面倒であった。
【0004】あるいは、寒冷地でなくとも、積雪や強風
から庇を守る必要があるが、庇の支持部の強度を上げる
にも限界があった。
【0005】本発明の目的は、庇を省略しても庇と同様
な機能を果たすことができる建物の外壁構造を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、窓の上方で外壁面に取り付
けられる嵩上げ部材と、この嵩上げ部材を介して取り付
けられ前記窓の上方から前記外壁面上端部にわたる外装
部材とを有する建物の外壁構造において、前記嵩上げ部
材は、所定間隔をあけて取り付けられる複数の胴縁にて
構成されて、前記外装部材と前記外壁面との間に上下方
向に延びるダクトを形成し、このダクトは、上端部で外
方に開口する状態となり、前記建物の外壁は、建物内外
に連通する開口部を有し、この開口部から前記ダクトを
経て、建物内部の換気が可能となることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、窓の上方で外壁面
に取り付けられる嵩上げ部材と、この嵩上げ部材を介し
て取り付けられ前記窓の上方から前記外壁面上端部にわ
たる外装部材とを有する建物の外壁構造において、 前記
嵩上げ部材は、矩形に組まれた芯材の両面に面材が貼り
付けられてなる中空の建築用パネルを含み、前記建物の
外壁は、建物内外に連通する開口部を有し、前記建築用
パネルは、建物側の前記面材に前記開口部と連通して配
置される下部換気口と、外側の前記面材の上端部に形成
される上部換気口とを有し、前記外装部材は、前記上部
換気口を避けて設けられ、前記外壁の開口部及び建築用
パネルの前記下部換気口から、この建築用パネルの中空
内部を経て、前記上部換気口に至る換気ダクトが形成さ
れて、建物内部の換気が可能となることを特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】請求項記載の発明は、請求項1または
求項に記載された建物の外壁構造において、前記外装
部材は木質部を有し、この木質部の内側には、防火材が
設けられることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、嵩上げ部材によ
って窓の上方の外壁面が突出して、この外壁が庇と同様
の機能を果たすようになる。
【0012】また、装部材と外壁面との間にダクトが
形成され、建物の外壁の開口部からダクトを経て、建物
内部の換気を図ることができる。しかも、ダクトは、上
端部で外方に開口するので、見栄えが悪くなることがな
い。
【0013】そして、請求項記載の発明も建物内部の
換気を図るものであるが、嵩上げ部材が建築用パネルを
含んでなるので、建築現場での作業の簡略化を図ること
ができ、外壁の開口部及び建築用パネルの下部換気口か
ら、この建築用パネルの中空内部を経て、上部換気口に
至る換気ダクトによって換気が図られる。しかも、この
場合もダクトは、上端部で外方に開口するので、見栄え
が悪くなることがない。
【0014】また、請求項記載の発明によれば、外装
部材が木質部を有して木質の外観を呈するようになって
いる。そして、このような木質部の防火対策として、内
側に防火材が設けられている。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0016】図1は、実施例に係る外壁構造を示す縦断
面図であり、図2は、実施例に係る外壁構造を示す正面
図である。
【0017】そして、本実施例は、図2に示すように、
本発明に係る外壁構造を切妻屋根の建物に適用したもの
で、図1は、図2のA−A線断面に対応する。
【0018】また、図1に示すように、この建物はパネ
ル工法にて構築されるもので、壁パネル10にて耐力壁
が構成され、この上に屋切パネル12が立設されて、さ
らに屋切パネル12の上に屋根パネル14が取り付けら
れている。また、屋切パネル12には、開口部12a、
12bが形成されて建物内部の換気を行えるようになっ
ている。
【0019】本実施例において、最も特徴的なことは、
建物の窓の上方において、外壁が突出して形成されてい
ることである。この外壁の構造を説明すると、図3に示
すように、屋切りパネル12には、上下方向に延びる胴
縁20が、所定間隔で複数取り付けられている。そし
て、図1に示すように、胴縁20に外装材22が取り付
けられる。胴縁20及び外装材22は、周知のものが用
いられるので説明を省略する。
【0020】こうして、胴縁20を介して外装材22が
取り付けられた外壁構造によれば、図2又は図3に示す
ように、窓の上方の外壁面が突出して形成されるので、
この突出した外壁が庇としての機能を果たすようにな
る。
【0021】また、所定間隔をあけて設けられた胴縁2
0を介して外装材22が取り付けられていることから、
外装材22と屋切パネル12との間にダクト16が形成
されることとなる。そして、このダクト16に開口部1
2bが開口することで、建物内部の換気を行えるように
なっている。
【0022】次に、この外装材22は、図2に示すよう
に、屋根付近に至るまで設けられており、この外装材2
2の上端部付近の構造について説明する。
【0023】図1に示すように、この外装材22は、胴
縁20よりも上端が所定長さ短くなって設けられてい
る。そして、この短くなった部分が、換気口18となっ
て、外装材22の内側のダクト16の開口部となる。こ
うして、屋切パネル12に形成された開口部12a、1
2bを通り、ダクト16を経て、換気口18から建物内
部の換気が可能となる。
【0024】また、換気口18には、メッシュパイプ2
8が取り付けられて、虫などが入らないようになってい
る。なお、このメッシュパイプ28の取り付け方法は、
特願平5−345020号に開示されており、本願発明
とは直接関係しないので説明を省略する。さらに、メッ
シュパイプ28は、結合材24を介して目隠材26を取
り付けることで、正面から見えないようになっている
(図2参照)。
【0025】次に、図4は、他の実施例を示す図であ
り、図1に対応する位置の縦断面図である。そして、図
1の実施例では胴縁20にて外壁を突出させたのに対し
て、図4の実施例では、嵩上げパネル32、防火材3
4、胴縁36、及び外装材38によって、突出した外壁
構造となっている。これ以外の構成は、図1及び図4の
実施例は同じであるため説明を省略する。
【0026】嵩上げパネル32は、屋切パネル12の外
面に取り付けられるもので、屋切パネル12の開口部1
2bと連通する換気口32aと、面材の上端部において
形成される換気口32bと、を有する。
【0027】したがって、屋切パネル12の開口部12
aを通り、この屋切パネル12の開口部12b及び嵩上
げパネル32の換気口32aを経て、嵩上げパネル32
の中空内部32cを通って、この嵩上げパネル32の換
気口32bから建物内部の換気を行えるようになってい
る。
【0028】そして、この嵩上げパネル32の外側に
は、外装材38が設けられるが、この外装材38は、良
好な装飾的効果を得るために木質となっている。したが
って、防火対策を施す必要から、防火材34が設けられ
ている。すなわち、嵩上げパネル32の外面に防火材3
4が設けられ、この防火材34に胴縁36を介して外装
材38を取り付けてある。こうすることで、嵩上げパネ
ル32と外装材38との間で防火が図られて延焼を防ぐ
ことができる。
【0029】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。例えば、上記実施例は、切妻屋根の外壁
面に本発明を適用したが、これに限定されるものではな
く、如何なる屋根の建物であっても、窓の上方の外壁面
に本発明を適用することができる。
【0030】また、本発明を適用した建物の完成例は、
図5に示すようなものとなる。この建物は同図(A)に
示すように2階の窓の上端が、嵩上げされた壁面の下端
に接するようになっている。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、嵩上げ部
材によって窓の上方の外壁面が突出して、この外壁が庇
と同様の機能を果たすようになる。 また、外装部材と外
壁面との間にダクトが形成され、建物の外壁の開口部か
らダクトを経て、建物内部の換気を図ることができる。
しかも、ダクトは、上端部で外方に開口するので、見栄
えが悪くなることがない。
【0032】そして、請求項2記載の発明も建物内部の
換気を図るものであるが、嵩上げ部材が建築用パネルを
含んでなるので、建築現場での作業の簡略化を図ること
ができ、外壁の開口部及び建築用パネルの下部換気口か
ら、この建築用パネルの中空内部を経て、上部換気口に
至る換気ダクトによって換気が図られる。しかも、この
場合もダクトは、上端部で外方に開口するので、見栄え
が悪くなることがない。
【0033】
【0034】そして、請求項記載の発明によれば、外
装部材が木質部を有して木質の外観を呈し、良好な装飾
的効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る外壁構造を示す縦断面図
である。
【図2】本発明の実施例に係る外壁構造を示す正面図で
ある。
【図3】図1における胴縁の取り付け状態を示す斜視図
である。
【図4】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図5】本発明を適用した建物の完成例を示し、(A)
は正面図であり、(B)は側面図である。
【符号の説明】
10 壁パネル(外壁) 12 屋切パネル(外壁) 12a、12b 開口部 16 ダクト 18 換気口 20 胴縁 22 外装材 32 嵩上げパネル 32a 換気口(下部換気口) 32b 換気口(上部換気口) 34 防火材 36 胴縁 38 外装材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/158 - 13/17 E04F 13/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓の上方で外壁面に取り付けられる嵩上
    げ部材と、この嵩上げ部材を介して取り付けられ前記窓
    の上方から前記外壁面上端部にわたる外装部材とを有す
    る建物の外壁構造において、 前記嵩上げ部材は、所定間隔をあけて取り付けられる複
    数の胴縁にて構成されて、前記外装部材と前記外壁面と
    の間に上下方向に延びるダクトを形成し、 このダクトは、上端部で外方に開口する状態となり、 前記建物の外壁は、建物内外に連通する開口部を有し、 この開口部から前記ダクトを経て、建物内部の換気が可
    能となることを特徴とする建物の外壁構造。
  2. 【請求項2】 窓の上方で外壁面に取り付けられる嵩上
    げ部材と、この嵩上げ部材を介して取り付けられ前記窓
    の上方から前記外壁面上端部にわたる外装部材とを有す
    る建物の外壁構造において、 前記嵩上げ部材は、矩形に組まれた芯材の両面に面材が
    貼り付けられてなる中空の建築用パネルを含み、 前記建物の外壁は、建物内外に連通する開口部を有し、 前記建築用パネルは、建物側の前記面材に前記開口部と
    連通して配置される下部換気口と、外側の前記面材の上
    端部に形成される上部換気口とを有し、 前記外装部材は、前記上部換気口を避けて設けられ、 前記外壁の開口部及び建築用パネルの前記下部換気口か
    ら、この建築用パネルの中空内部を経て、前記上部換気
    口に至る換気ダクトが形成されて、建物内部の換気が可
    能となることを特徴とする建物の外壁構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項に記載された建
    物の外壁構造において、 前記外装部材は木質部を有し、この木質部の内側には、
    防火材が設けられることを特徴とする建物の外壁構造。
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