JP7014641B2 - 防火建具 - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態に係る防火建具は、図1(a)に示すように、建物開口部の内周面に配置される枠体1の内側にヒンジ1aにより開閉可能に支持されたドア2と、ドア2に摺動自在に内装された障子3を備える。
ドア2は、右竪ドア枠24にドア2を開閉するためのハンドル24aが設けられ、ハンドル24aの内周側には障子3の右辺部を収容する戸袋6を備えている。
そして、障子3を摺動させて右方へ移動させることで障子3の右辺部分が戸袋6内に収納され、図1(b)に示すように、ドア2の左部分に採風開口部7が形成される。
右竪ドア枠24にドア2を開閉する操作するハンドル24aが設けられており、ハンドル24aの内周側に障子3を収容する戸袋6を有している。
また、ドア2の開口部の室外側面には、網戸4が設けられている。
障子3の右竪框34はドア2の右竪ドア枠24に設けられた戸袋6内に位置しており、左竪框33には、被ロック部33aが設けられ、左竪ドア枠23に配置されたロック部材23aを係合することで、障子3がドア2の採風開口部7を閉鎖した状態でロックされる。(なお、図1においては、ロック部材23a及び被ロック部33aは省略している。)
本実施形態の建具の上辺部分について、図4を参考に、以下に説明する。
上枠11の室外側枠材111の室外側には、ドア2の上ドア枠21に当接する気密材が取り付けられており、内周面には、加熱膨張材がホルダーによって保持されている。また、上枠11の室内側枠材112の室外側面には、ドア2の上ドア枠21の室内側面に当接する気密材が取り付けられており、気密材の上方位置から室内側部材の内周は、室外側枠材111にビス等で固定されたステンレス等の金属材料からなる補強部材によって覆われている。
上ドア枠本体211は、アルミ合金等の金属材料からなり、外周側(上方)に上枠11の室外側枠材111に取り付けられた気密材が当接する突出片を有するとともに、障子3の戸車31aを案内するレール21aを有している。また、上ドア枠本体211の室外側上端には、気密材が配置されている。
本実施形態の建具の下辺部分について、図5を参考に、以下に説明する。
下枠12の室外側枠材121の室外側には、ドア2の下ドア枠22に当接する気密材が取り付けられている。また、下枠12の室内側枠材122の室外側には、ドア2の下ドア枠22の室内側面に当接する気密材が取り付けられている。
下ドア枠本体221は、アルミ合金等の金属材料からなり、中空部を有しており、外周側(下方)に下枠12の室外側枠材121に取り付けられた気密材が当接する突出片を有している。中空部内にスチール等の金属材料からなる補強部材が配置されており、内周側(上方)には、障子3を案内するガイドローラ22aが固定されている。なお、ガイドローラ22aは、中空部内の補強部材に固定することで、さらに強固に固定することができる。
室外側下ドア枠223の室内側面には、長手方向に2条のホルダー223a,223bが形成されており、2条のホルダー223a,223bには、加熱により膨張する加熱膨張材が配置されている。なお、加熱膨張材は、上ドア枠21と同様に、2条のホルダー223a,223b間にさらに配置してもよい。
室外側下框321の外周側(下方)には、下ドア枠22に設けられたガイドローラ22aを案内する案内溝が形成されており、下框32の内周にはパネル35を保持するパネル間口が形成されている。
パネル間口内には、室内側下框322の内周面を覆うステンレス等の金属材料からなる補強部材が室外側下框321及び室外側下框321の中空部内に配置された補強部材にビス等により固定されて配置されている。
本実施形態の建具の左辺部分について、図6を参考に、以下に説明する。
左竪枠13の室外側枠材131の内周面にヒンジ1aが固定されている。また、左竪枠13の室内側枠材132の室外側面には、ドア2の左竪ドア枠23の室内側面に当接する気密材が取り付けられており、気密材の外周側位置から室内側枠材132の内周は、室外側部材に131にビス等で固定されたステンレス等の金属材料からなる補強部材によって覆われている。
左竪ドア枠本体231は、外周面に左竪枠13に固定されたヒンジ1aが固定され、枠体1に対してドア2を開閉自在に支持している。
左竪ドア枠23の室内側面には、障子3の閉鎖状態を維持するロック部材23aが配置されている。
また、左竪ドア枠23の室外側に、網戸4の網戸左竪枠43が配置されている。
室外側左竪框331の外周には、左竪ドア枠23に設けられた引寄片に当接する引寄部材及び加熱膨張材が配置されており、中空部内には、スチール等の金属材料からなる補強部材が配置されている。
本実施形態の建具の右辺部分について、図7を参考に、以下に説明する。
右竪枠14の室内側枠材142の室外側面には、ドア2の右竪ドア枠24の室内側面に当接する気密材が取り付けられており、気密材の外周側位置から室内側枠材142の内周は、室外側枠材に141に固定されたステンレス等の金属材料からなる補強部材によって覆われている。
右竪ドア枠本体241は、アルミ合金等の金属材料からなり外周端に煙返しが形成され、煙返しの室内側面に加熱膨張材が配置されている。また、右竪ドア枠本体241の中空部内には、スチール等の金属材料からなる補強部材及び加熱膨張材が配置されている。また、右竪ドア枠本体241にハンドル24aが設けられ、右竪ドア枠本体241の外周面に右竪枠14に当接する気密材が取り付けられている。
そして、室内側右竪ドア枠242の内周側に連続して室内側壁部材62設けられており、室内側壁部材62の外周が右竪ドア枠本体241及び室内側右竪ドア枠242の内周面に固定されている。
また、右竪ドア枠本体241の内周面及び室外側右竪ドア枠243の室内側面にステンレス等の金属材料からなり断面略L字状の取付金具61が固定されており、取付金具61には室外側右竪ドア枠243の内周面に配置された室外側壁補強部材(補強部材)63が固定されている。
右竪ドア枠24の室外側右竪ドア枠243の内周側であって室外側壁補強部材63の室外側に、右竪網戸枠を兼ねる合成樹脂からなる室外側壁部材64が配置されており、右竪ドア枠本体241、室内側右竪ドア枠242、室外側右竪ドア枠243、室内側壁部材62、室外側壁補強部材63及び室外側壁部材64によって戸袋6を有する右竪ドア枠24が形成されている。
右竪框34の内周にはパネル35を保持するパネル間口が形成されており、パネル間口内には、室内側右竪框342の内周面を覆うステンレス等の金属材料からなる補強部材が室外側右竪框341及び室外側右竪框341の中空部内に配置された補強部材にビス等により固定されて配置されている。
内周に戸袋6を有する右竪ドア枠24について、さらに説明する。
右竪ドア枠24の室内側右竪ドア枠242の内周側に設けられ、戸袋6の室内側の見付壁を構成する室内側壁部材62は、合成樹脂からなる内部材621および外部材622を有している。
室内側壁部材62は、外部材622の外周の固定部が右竪ドア枠本体241にビス等により固定され、室内側右竪ドア枠242に係合することで室内側右竪ドア枠242の内周側に配置される。なお、外部材622の外周の固定部を右竪ドア枠本体241の中空部内に配置された補強部材にネジ等で固定されることにより、さらに強固に固定することができる。
外部材622は、複数の中空部を備えており、内周側に障子3の右竪框34の室内側面に設けられた煙返し片34aと協働して煙返しを形成する煙返し片622aを有している。
そして、右竪ドア枠24の室内側の見付壁が、合成樹脂製で複数の中空部を備える室内側壁部材62によって構成されることで、戸袋6からの室内側への冷熱の伝達を抑止して、断熱性を向上させている。
室外側壁補強部材63は、断面略L字状の複数の取付金具61によって右竪ドア枠24に固定されている。図8に示すように、断面略L字状の取付金具61は、右竪ドア枠本体241の内周面及び室外側右竪ドア枠243の室内側面にネジb1、b2等により固定されており、取付金具61の内周側にネジb3等により室外側壁補強部材63が固定されている。取付金具61は、短尺で右竪ドア枠24の長手方向にそって複数個所に設けられている。なお、取付金具61を右竪ドア枠本体241の中空部内に配置された補強部材にネジ等で固定されることにより、さらに強固に固定することができる。
室外側壁補強部材63の室内側面及び室外側面には、ステンレス等の金属材料からなる第1副補強部材631及び第2副補強部材632が配置されており、室外側壁補強部材63の特に煙返し片63a部分の強度を向上させている。
具体的には、第1副補強部材631は室外側壁補強部材63の室内側面及び煙返し片63a部分の一部の内側(外周側)面を覆うように配置され、第2副補強部材632は、室外側壁補強部材63の内周側室外側面、煙返し片63a部分の外側(内周側)面及び室内側面を覆うように配置されている。
さらに、固定部63cの室外側面に加熱膨張材f3が配置されている。
戸袋6を備える右竪ドア枠24は、室内側に合成樹脂製の室内側右竪ドア枠242及び室内側壁部材62を配置することで高い断熱性能を維持するとともに、室外側の室外側壁部材64の室内側を覆うように金属材料からなる室外側壁補強部材63を配置することにより、火災時に戸袋6部分における室内外の連通を抑制して耐火性能を向上させることができる。
なお、本実施形態における金属材料からなる補強部材は、被補強部材よりも火炎や熱に対して耐性が高ければよく、その材料は限定されるものではない。なお、使用者の目につくところに配置される補強部材は、さびにくいステンレス等の金属材料により形成した補強部材を用いることが好ましい。
また、上記実施形態においては、ドア2に設けられた開口部を覆う障子3の一部を収容するように戸袋が形成されているが、上記実施形態に限定されるものではなく、直接建物に戸袋が設けられていても良く、障子の全体を収容する戸袋であってもよい。
すなわち、上記実施形態の建具の例は一例であって、本発明の建具はドアに限るものではなく、建具の種類は何ら限定されるものではない。
2 :ドア
3 :障子
6 :戸袋
7 :採風開口部
24 :右竪ドア枠
34 :右竪框
34a :煙返し片
34b :煙返し片
61 :取付金具
62 :室内側壁部材
63 :室外側壁補強部材
63a :煙返し片
63b :中空部
63c :固定部
64 :室外側壁部材
241 :右竪ドア枠本体
242 :室内側右竪ドア枠
243 :室外側右竪ドア枠
341 :室外側右竪框
342 :室内側右竪框
621 :内部材
622 :外部材
622a :煙返し片
631 :第1副補強部材
632 :第2副補強部材
f1 :加熱膨張材
f2 :加熱膨張材
f3 :加熱膨張材
f4 :加熱膨張材
Claims (1)
- 戸袋と、障子を、備え、
戸袋は、室外側の見付壁と、室内側の見付壁と、見込壁を有し、
戸袋の一方側の見付壁の内側に一方側の見付壁の内側面を覆う補強部材が配置されるとともに、補強部材の外側面に加熱膨張材を設けた
防火建具。
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