JP2016117392A - 収穫機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジエータや空冷式冷却機器等に対するメンテナンスを行い易くできるようにした収穫機を提供する。【解決手段】エンジン26の冷却水を冷却するラジエータ30と、ラジエータ30に対して機体内側に配置されて、ラジエータ30を冷却する冷却ファン31と、ラジエータ30を収容するケース本体62、及び、ラジエータ30の機体外側を、通気を許容し且つ塵埃の通過を阻止する状態で覆う防塵カバーを有する防塵ケース29と、防塵カバーとラジエータ30との間に位置する状態で、防塵ケース29に収容されたコンデンサ41と、が備えられ、コンデンサ41が、防塵ケース29に対して揺動可能に支持されている。【選択図】図7

Description

本発明は、エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、ラジエータに対して機体内側に配置されて、ラジエータを冷却する冷却ファンと、が備えられている収穫機に関する。
例えば、下記の特許文献1に従来の収穫機が記載されている。特許文献1に記載されている収穫機(特許文献1では「コンバイン」)には、エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、ラジエータに対して機体内側に配置されて、ラジエータを冷却する冷却ファン(特許文献1では「吸引ファン」)と、が備えられている。また、この収穫機には、ラジエータを収容するケース本体、及び、ラジエータの機体外側を、通気を許容し且つ塵埃の通過を阻止する状態で覆う防塵カバー(特許文献1では「エンジンカバー」)を有する防塵ケースと、防塵カバーとラジエータとの間に位置する状態で、防塵ケースに収容された空冷式冷却機器(特許文献1では「コンデンサ」)と、が備えられている。
特開2010−223325号公報
上記のような従来の収穫機では、ラジエータの機体外側に空冷式冷却機器が着脱式で固定されており、ラジエータの機体外側部分や空冷式冷却機器の機体内側部分等に対する掃除等のメンテナンスを行う際には、空冷式冷却機器の取り外し作業、及び、再取り付け作業を行う必要があった。このため、ラジエータや空冷式冷却機器等に対するメンテナンスが行い難いものとなっていた。
上記実情に鑑み、ラジエータや空冷式冷却機器等に対するメンテナンスを行い易くできる収穫機の提供が望まれていた。
本発明に係る収穫機の特徴構成は、
エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、
前記ラジエータに対して機体内側に配置されて、前記ラジエータを冷却する冷却ファンと、
前記ラジエータを収容するケース本体、及び、前記ラジエータの機体外側を、通気を許容し且つ塵埃の通過を阻止する状態で覆う防塵カバーを有する防塵ケースと、
前記防塵カバーと前記ラジエータとの間に位置する状態で、前記防塵ケースに収容された空冷式冷却機器と、が備えられ、
前記空冷式冷却機器が、前記防塵ケースに対して揺動可能に支持されている点にある。
本発明によると、冷却ファンで発生される風により、ラジエータの冷却、及び、空冷式冷却機器の冷却を、併せて行うことができる。ラジエータ、及び、空冷式冷却機器は、防塵ケースに収容されているので、基本的に、外部の塵埃等が及び難い構造となっている。
さらに、空冷式冷却機器が、防塵ケースに対して揺動可能に支持されているので、ケース本体に対して防塵カバーを移動させてケース本体内の空間を機体外側に向けて露出させてから、空冷式冷却機器の揺動操作を行うことにより、ラジエータの機体外側部分や空冷式冷却機器の機体内側部分を簡単に露出させることができる。よって、空冷式冷却機器の取り外し作業、及び、再取り付け作業を行う必要がなく、ラジエータの機体外側部分や空冷式冷却機器の機体内側部分等に対する掃除等のメンテナンスを容易に行うことができる。
したがって、本発明によれば、ラジエータや空冷式冷却機器等に対するメンテナンスを行い易くできる。
本発明において、揺動された前記空冷式冷却機器を、その揺動位置に位置決め可能な固定装置が備えられていると好適である。
本構成によれば、固定装置により、空冷式冷却機器を、所定の揺動位置に位置決めしておくことが可能なので、ラジエータのメンテナンスを行う際に、空冷式冷却機器を手動で保持しておく等の手間が掛からず、メンテナンス時の作業性を向上できる。
本発明において、前記固定装置に、前記防塵ケースに取り付けられたブラケットと、前記空冷式冷却機器と前記ブラケットとを連結可能な締結具と、が備えられていると好適である。
本構成によれば、防塵ケースに取り付けられたブラケットに対して、締結具の連結操作を行うだけで、空冷式冷却機器を所定の揺動位置に位置決め可能となる、簡素な構造の固定装置にできる。また、例えば、空冷式冷却機器が、防塵ケースに対して非揺動位置に、締結具により連結されている場合、その締結具を取り外して、固定装置の締結具として兼用可能となるので、部材点数の増加を抑制できる。
本発明において、前記空冷式冷却機器が、前記空冷式冷却機器の上部側に設定された横向きの軸心周りに揺動可能に支持されていると好適である。
本構成によれば、空冷式冷却機器の上部側に設定された横向き軸心周りに、空冷式冷却機器が揺動可能となっているので、空冷式冷却機器を揺動した際に、空冷式冷却機器の下部側の空間が大きく開放されるようになる。よって、ラジエータの機体外側部分や空冷式冷却機器の機体内側部分等に対するメンテナンスを行う際に、空冷式冷却機器が邪魔になりにくく、メンテナンスの作業性を高めることができる。
本発明において、前記空冷式冷却機器を前記軸心周りに揺動自在に支持する軸部材が、前記防塵ケースの一対の側板に支持されていると好適である。
本構成によれば、空冷式冷却機器が、防塵ケースの一対の側板に対して、軸部材で支持されているので、空冷式冷却機器がバランス良く支持されると共に、空冷式冷却機器の揺動操作を円滑に行うことができる。
トウモロコシ収穫機を示す全体側面図である。 トウモロコシ収穫機を示す全体平面図である。 防塵ケースを示す側面図である。 支持フレームを示す側面図である。 防塵ケースに収容される各種機器を示す側面図である。 防塵ケースの周辺を示す横断平面図である。 防塵ケースの周辺を示す縦断背面図である。 空冷式冷却機器の揺動を説明する縦断背面図である。 アクセルレバーの周辺を示す縦断側面図である。 アクセルペダルの周辺を示す縦断側面図である。 アクセルペダルの周辺を示す横断平面図である。
以下、本発明の一例である実施形態を、図面に基づいて説明する。
尚、トウモロコシ収穫機(「収穫機」の一例)において、機体前方とは収穫作業時における走行機体の前進方向側であり、機体後方とは走行機体の後進方向側である。図2に、本実施形態における前後左右を表す十字矢印が参考として示されている。図2の十字矢印は、Fが前、Bが後、Lが左、Rが右を表わしている。
図1、図2に示されるトウモロコシ収穫機は、機体フレーム10の前部が左右一対の向き固定の前輪11により支持され、機体フレーム10の後部が左右一対の操向操作可能な後輪12に支持された自走可能な走行機体により構成されている。
図1、図2に示されるように、トウモロコシ収穫機には、原動部13、トランスミッション14、運転部15、収穫部16、フィーダ17、排出装置18、皮剥き装置19、回収タンク20、揺動選別装置21、回収箱22、残稈処理装置23、空調装置24、燃料タンク25等が備えられている。
原動部13は、走行機体の前後中央部側に備えられている。原動部13には、エンジン26、プレクリーナ27、エアクリーナ28、防塵ケース29、ラジエータ30、冷却ファン31、排気管32等、が備えられている。エンジン26は、機体フレーム10に支持されている。プレクリーナ27は、外気を除塵して、除塵した空気をエアクリーナ28へ供給するように構成されている。エアクリーナ28は、プレクリーナ27で除塵された空気をさらに除塵してエンジン26側へ供給するように構成されている。排気管32は、エンジン26の排気を機外へ排出するように構成されている。
走行機体の機体右側の側面部は、第1カバーK1、後述の防塵カバー63、第2カバーK2、第3カバーK3により覆われている。第1カバーK1は、エアクリーナ28の機体左右外側を覆っている。第2カバーK2は、皮剥き装置19の機体左右外側を覆っている。第3カバーK3は、揺動選別装置21、回収箱22の機体左右外側を覆っている。第1カバーK1は、防塵カバー63の機体前方に位置している。第2カバーK2、第3カバーK3は、防塵カバー63の後方に位置している。第2カバーK2は、第3カバーK3の上方に位置している。
トランスミッション14は、走行機体の前部側の下部に備えられている。エンジン26の動力がトランスミッション14にて変速されたのち、左右一対の前輪11に伝達されて前輪11を駆動することにより走行する。後輪12は、自由回転自在に支持されると共に、油圧操作式の操向シリンダ(図示せず)によって操向操作自在に設けられ、後輪12を操向操作することで機体を旋回走行させることができる。
収穫部16は、走行機体の前部側に備えられている。図1、図2に示されるように、運転部15には、搭乗空間を覆うキャビン33が備えられている。キャビン33内には、搭乗者の足が位置する搭乗フロア34、操縦者が着座する運転座席35、操向操作を行うためのステアリングハンドル36、コンソールボックスCB、アクセルレバー37、アクセルペダル38等が備えられている。アクセルレバー37は、コンソールボックスCBに支持されている。アクセルペダル38は、搭乗フロア34に支持されている。
図1、図2に示されるように、収穫部16は、走行機体の前部側における運転部15の前下側に備えられている。収穫部16には、デバイダ16a、収穫ロール16b等が備えられている。収穫部16は、機体フレーム10に対して上下に昇降操作可能に構成されている。収穫部16は、前端部のデバイダ16aが地上近くに位置する状態に下降した下降作業状態と、前端部のデバイダ16aが地上から上方に離間した状態に上昇した上昇非作業状態と、に切り換え可能に構成されている。収穫部16には、横方向に並列する3列の導入経路Cが形成されている。収穫部16は、導入経路C毎に備えられる左右一対の収穫ロール16bの収穫羽根が茎稈を下方に引く力を継続的に作用させ、茎稈に房状に形成されている皮付きのトウモロコシ房状体を案内プレート(図示せず)の上面に受け止めて、この皮付きのトウモロコシ房状体を茎稈から引きちぎる形態で茎稈から分離するようになっている。分離された皮付きのトウモロコシ房状体は、横軸心周りに回転駆動されるオーガ16cにより、機体左右中央側へ集められ、オーガ16cの後部側に位置するフィーダ17へ送られる。
図2に示されるように、フィーダ17は、収穫部16と、皮剥き装置19の間に備えられている。フィーダ17は、収穫部16において収穫された皮付きのトウモロコシ房状体を、皮剥き装置19に向けて斜め上向き後方に搬送するように構成されている。皮付きのトウモロコシ房状体は、フィーダ17の後端部に位置するシュート17aで案内されて、皮剥き装置19へ落下される。
図1、図2に示されるように、排出装置18は、フィーダ17の後部側に備えられている。排出装置18は、フィーダ17により搬送されてきた搬送物において皮付きのトウモロコシ房状体以外の包葉片や稈身等の夾雑物を、不図示のブロワによる送風により、機体外部へ吹き飛ばして除去する。
皮剥き装置19は、フィーダ17の後部側に配置されている。皮剥き装置19は、皮付きのトウモロコシ房状体から皮を剥き取りながら、皮剥き処理後のトウモロコシ房状体を後方に位置する回収タンク20に向けて搬送する。皮剥き装置19において剥き取られた皮や、皮剥き時に脱粒した種子粒等は、皮剥き装置19の下方に位置する揺動選別装置21に落下する。
図1に示されるように、揺動選別装置21は、皮剥き装置19の下方側に備えられている。揺動選別装置21は、皮剥き装置19から落下されてきた種子粒と夾雑物の混じった処理物から種子粒のみを選別して、下方に位置する回収箱22へ落下させる。夾雑物は、排出ガイド21aに案内されて、残稈処理装置23の前方へ排出される。
回収箱22は、揺動選別装置21の下方側に備えられている。回収箱22は、揺動選別装置21において選別された種子粒を貯留する。回収箱22は、不図示の案内機構により、機体外側へ引き出すことが可能に構成されている。
残稈処理装置23は、前輪11と後輪12の間における機体フレーム10の下方側に備えられている。残稈処理装置23は、収穫部16において皮付きのトウモロコシ房状体が分離された後の茎杆等の残稈を細断する等して破砕処理を行う。
図1、図2に示されるように、空調装置24は、運転部15のキャビン33内の温度調整を行うことが可能に構成されている。空調装置24には、不図示のエバポレータ、不図示のブロワファン、不図示のコンプレッサ、不図示のエキスパンションバルブ、レシーバ40、復水器であるコンデンサ41(「空冷式冷却機器」の一例)(図5〜図8参照)等が備えられている。図1、図2に示されるように、上記エバポレータと上記ブロワファンとを有する空調ユニット39は、キャビン33の後壁に突出するように配置されている。図6、図7に示されるように、コンデンサ41と、レシーバ40は、ラジエータ30の機体横外側に配置されている。
図1に示されるように、燃料タンク25は、回収箱22の下方に配置されている。燃料タンク25は、エンジン26に供給される燃料を貯留するタンクである。
このような基本構成を有するトウモロコシ収穫機では、走行しながら、収穫部16により圃場に植立するトウモロコシ植物体から皮付きのトウモロコシ房状体を収穫して、皮剥き装置19により皮付きのトウモロコシ房状体の皮を剥き、皮剥き処理後のトウモロコシ房状体を回収タンク20に回収できる。また、トウモロコシ収穫機は、皮剥き装置19による皮剥き時に脱粒した種子粒を回収箱22に回収できるようになっている。そして、トウモロコシ収穫機は、収穫作業と並行して、皮付きのトウモロコシ房状体が分離された後のトウモロコシ植物体の残稈を、残稈処理装置23により破砕処理できるようになっている。
〔支持フレーム〕
図4、図6、図7等に示されるように、機体フレーム10には、エンジン26の機体外側箇所に、ラジエータ30、防塵ケース29等を支持する支持フレーム42が固定されている。支持フレーム42の下端部が、機体フレーム10に固定されている。支持フレーム42には、上方方向に沿って延びる3本の支柱として、角筒状の前外側支柱43、角筒状の後外側支柱44、角筒状の内側支柱45と、が備えられている。また、支持フレーム42には、前後方向に沿って延びる複数の前後向きフレーム体として、第1前後向きフレーム体46と、第2前後向きフレーム体47と、第3前後向きフレーム体48と、が備えられている。また、支持フレーム42には、左右方向に沿って延びる複数の横向きフレーム体として、第1横向きフレーム体49と、第2横向きフレーム体50と、第3横向きフレーム体51と、が備えられている。
前外側支柱43と後外側支柱44とは、エンジン26の機体外側に位置し、互いに前後方向に間隔を空けて備えられている。前外側支柱43と後外側支柱44とは、夫々、下端部に連結した接続ブラケット52を介して機体フレーム10に対してボルト連結されている。第1前後向きフレーム体46は、断面L字形に形成されている。第1前後向きフレーム体46は、前外側支柱43と後外側支柱44との上端部同士に亘って架け渡され、前外側支柱43の上端部と後外側支柱44の上端部とを連結している。
前外側支柱43の下部と、後外側支柱44の下部における前後に向かい合う箇所には、夫々、支持ブラケット53が備えられている。前外側支柱43の上部と後外側支柱44の上部とには、夫々、連結ブラケット54が備えられている。
前外側支柱43と後外側支柱44には、夫々の支持ブラケット53の下方側箇所に、断面略U字状の受け台55が固定されている。これら前後一対の受け台55は、機体横外に向けて片持ち状に延設されている。
一本の内側支柱45は、前外側支柱43及び後外側支柱44のうち前側の前外側支柱43に対して機体内側に寄った箇所に位置している。内側支柱45は、下端部が機体フレーム10に対してボルト連結されている。
角筒状の第1横向きフレーム体49は、前側の前外側支柱43の上部側箇所に固定されている。第1横向きフレーム体49は、機体横内側に向けて延設されている。第1横向きフレーム体49の途中部に内側支柱45の上端部が連結されている。第1横向きフレーム体49は、内側支柱45よりも機体横内側に延設されており、延設側端部は図示しない他の固定部に連結されている。短い角筒状の第2横向きフレーム体50は、後部側の後外側支柱44の上部側箇所に固定されている。第2横向きフレーム体50は、機体内側に向けて延設されている。
角筒状の第2前後向きフレーム体47は、第1横向きフレーム体49と第2横向きフレーム体50とに亘って連結されている。第2前後向きフレーム体47の前後途中部に角筒状の第3横向きフレーム体51が固定されている。第3横向きフレーム体51は、機体内側に向けて延設されている。
内側支柱45の上下途中部には、角筒状の第3前後向きフレーム体48が固定されている。第3前後向きフレーム体48は、機体後方側に向けて片持ち状に延設されている。第3横向きフレーム体51の途中部には、角筒状の上下フレーム体56が固定されている。上下フレーム体56は、下方に向けて延設されている。
第3前後向きフレーム体48の後方側端部と、上下フレーム体56の下端部とは、連結されており、その連結箇所の下端部には、平板状の支持部材57が固定されている。支持部材57の延長部の下側には、支持ステー58が固定されている。
〔ラジエータ〕
図6、図7に示されるように、ラジエータ30は、エンジン26の機体横外側に配置されている。ラジエータ30は、エンジン26を冷却する流動体である冷却水を冷却するように構成されている。ラジエータ30は、支持フレーム42に支持されている。ラジエータ30は、ラジエータ30の下部から下方に突出する係止ピンを、支持ブラケット53に形成された係止孔に上下方向に嵌まり込み係合させることにより、水平方向の位置ズレを阻止した状態で、前後一対の支持ブラケット53に下方から支持されている。また、ラジエータ30の上部側に備えられる連結ステー59が、前後一対の連結ブラケット54にボルト連結されることにより、前外側支柱43と後外側支柱44とに、ラジエータ30の上部が連結支持されるようになっている。
ラジエータ30の機体横内側には、外気を通流案内するファンシュラウド60と、冷却ファン31と、が備えられている。ファンシュラウド60は、ラジエータ30の機体内側の部位と一体的に連結される状態で備えられている。
〔冷却ファン〕
図5〜図7に示されるように、冷却ファン31は、ラジエータ30に対して機体内側に配置されている。冷却ファン31は、ファンシュラウド60の機体内側に備えられている。冷却ファン31は、エンジン26と、ラジエータ30との間に配置されている。冷却ファン31は、ラジエータ30を冷却するように構成されている。
冷却ファン31は、油圧モータ61の駆動により回転駆動されるように構成されている。図4、図6に示されるように、油圧モータ61は、支持ステー58に支持されている。油圧モータ61に作動油が供給されることにより、冷却ファン31が回転駆動される。油圧モータ61は、作動油供給状態が制御されることにより、正逆方向の夫々について、設定回転数で冷却ファン31を回転駆動できる。油圧モータ61の回転方向を正逆に切り換えることにより、冷却ファン31は、機体外側から機体内側に向けて空気を吸引する正転状態と、機体内側から機体外側に向けて空気を吐出する逆転状態と、に切り換えることができる。油圧モータ61により冷却ファン31を駆動する構成としているので、冷却ファン31の回転方向の切り換え制御を容易に行うことができる。
〔防塵ケース〕
図1〜図8に示されるように、防塵ケース29は、上下方向及び前後方向に沿う幅がラジエータ30の上下幅や前後幅よりも大きい幅広に形成されている。防塵ケース29は、左右方向に沿う幅が上下幅や前後幅に比べて幅狭に形成され、機体左右方向にコンパクトな矩形箱状に構成されている。防塵ケース29は、ケース本体62と、防塵カバー63と、を有している。
図4、図6〜図8に示されるように、防塵ケース29のケース本体62の下端部は、前後一対の受け台55に載置支持されるようになっている。受け台55と防塵ケース29のケース本体62の下端部とは、複数箇所においてボルト連結されている。防塵ケース29のケース本体62における側面視で内側面の四隅の角部に対応する箇所が、支持フレーム42に連結固定されている。上記の四隅の角部のうちの下側2箇所は、支持ブラケット53にボルト連結されている。上記の四隅の角部のうちの上側2箇所は、第1前後向きフレーム体46の縦面部にボルト連結されている。
図5〜図7等に示されるように、ケース本体62は、機体横外側箇所が開口形成されると共に、前部側箇所、後部側箇所、上部側箇所、下側箇所の夫々が閉塞された壁状に形成されている。ケース本体62には、上下方向に沿った前側板部64(「側板」、「ブラケット」に相当)及び後側板部65(「側板」、「ブラケット」に相当)と、機体前後方向に沿った上板部66と、機体前後方向に沿った底板部67と、が備えられている。前側板部64と後側板部65とは、前後一対で備えられている。前側板部64の上端部は、上板部66の前端部に連接されている。前側板部64の下端部は、底板部67の前端部に連接されている。後側板部65の上端部は、上板部66の後端部に連接されている。後側板部65の下端部は、底板部67の後端部に連接されている。ケース本体62の機体横内側面には、ラジエータ30に対する冷却風が通気するための通気用開口68が形成されている。
図3、図6、図7に示されるように、防塵カバー63には、カバーフレーム69と、カバーフレーム69の開口に取り付けられた除塵部70と、が備えられている。除塵部70は、通気を許容し、且つ、塵埃の通過を阻止する構造となっている。つまり、防塵カバー63は、ラジエータ30の機体外側を、通気を許容し且つ塵埃の通過を阻止する状態で覆うように構成されている。除塵部70は、例えば、小径の孔が多数形成された部材で構成され、一例として、パンチングメタル等により構成することができる。
図3、図5に示されるように、防塵カバー63は、ケース本体62の機体外側部よりも下方側に向けて、機体フレーム10の高さと略等しい低い位置まで延長形成されている。防塵カバー63は、ヒンジ部71を介して、ケース本体62の前端部側に位置する上下方向に沿った縦軸心Y周りに、ケース本体62に対して揺動可能となるように支持されている。防塵カバー63が閉状態に切り換わると外側部を覆う閉状態となり、防塵カバー63が開状態に切り換わると、ケース本体62の機体外側部が開放される状態となる。
すなわち、防塵カバー63は、ケース本体62に開口された機体横外側部を開閉自在に閉塞するように形成されている。言い換えれば、防塵ケース29は、ケース本体62の空間を機体外側に向けて開閉自在に構成されている。これにより、ケース本体62は、機体横外側部が開口するように形成されている。
また、図3、図5、図6に示されるように、防塵カバー63の縦軸心Yと反対側の端部には、防塵カバー63を閉状態にてロックする状態とロックを解除する状態とに切り換え自在な上下2箇所の周知構造の弾性係合式のロック機構72が備えられている。尚、第2カバーK2の前部側には、切り欠き部KKが形成されている。切り欠き部KKに手を差し入れることにより、ロック機構72の操作を容易に行うことが可能となっている。また、ケース本体62の機体外側部と防塵カバー63には、夫々、開口の外周の隙間から直接外気を吸引しないように隙間を封止するスポンジ材からなる不図示の封止部材が備えられている。
また、防塵カバー63は、圃場に植立するトウモロコシ植物体を受け止めることにより、圃場に植立するトウモロコシ植物体がエンジン26に向けて倒れ掛かって接触することを防止できるようになっている。
刈取作業中において、冷却ファン31は、通常の運転状態では、外部からラジエータ30に向かうように空気を吸引する方向に回転駆動される。これにより、防塵カバー63に備えられた除塵部70を通して外気が吸気されてラジエータ30側へ給気される。一方、冷却ファン31は、所定の周期毎に短時間だけ逆転して、ラジエータ30から外部に向けて空気を吐出する方向に回転駆動される。このように、冷却ファン31が逆転することで、防塵カバー63の除塵部70に付着した塵埃を外方に吹き飛ばすことができる。
〔防塵ケース内の機器〕
図5〜図7に示されるように、防塵ケース29のケース本体62には、空冷により流動体を冷却するための機器としての、ラジエータ30、オイルクーラ74、インタークーラ75、燃料クーラ76、コンデンサ41が収容されている。
インタークーラ75は、プレクリーナ27、エアクリーナ28を通って、不図示の過給機により圧縮された空気を冷却して、冷却された空気をエンジン26へ供給するように構成されている。インタークーラ75は、ラジエータ30の機体横外側に配置されている。インタークーラ75は、防塵ケース29のケース本体62に固定されている。
オイルクーラ74は、オイルクーラ74は、ミッションケースの内部等を流動する作動油を冷却するように構成されている。オイルクーラ74は、ラジエータ30の機体横外側に配置されている。また、オイルクーラ74は、インタークーラ75の下方側に位置している。また、オイルクーラ74は、ラジエータ30とコンデンサ41との間に位置している。
燃料クーラ76はエンジン26で用いられる燃料を冷却するように構成されている。燃料クーラ76は、ラジエータ30の機体横外側に配置されている。また、燃料クーラ76は、オイルクーラ74及びコンデンサ41の上方に位置している。また、燃料クーラ76は、インタークーラ75の後方側に位置している。
〔コンデンサ〕
コンデンサ41は、空調装置24に用いられる流動体の冷媒を冷却する復水器である。図6、図7に示されるように、コンデンサ41は、防塵カバー63とラジエータ30との間に位置する状態で、防塵ケース29に収容されている。コンデンサ41は、冷却ファン31の機体横外側に位置している。また、コンデンサ41は、ラジエータ30の機体横外側に位置している。また、コンデンサ41は、オイルクーラ74の機体横外側に位置している。
防塵ケース29のケース本体62に収容されるインタークーラ75、オイルクーラ74、燃料クーラ76、コンデンサ41は、ラジエータ30、エンジン26は、冷却ファン31により発生する風によって併せて冷却されるように構成されている。
図5〜図8に示されるように、コンデンサ41は、保持フレーム77に固定保持されている。保持フレーム77は、コンデンサ41の機体外側面及び機体内側面を開放する状態でコンデンサ41を固定保持するものとなっている。
図5、図6等に示されるように、保持フレーム77には、機体前後方向に沿った上フレーム78と、上下方向に沿った下フレーム79と、上下方向に沿った前縦フレーム80と、上下方向に沿った後縦フレーム81と、前後一対の下取付ステー82と、前後一対の上取付ステー83と、レシーバ取付ステー84と、前揺動支持ブラケット85と、後揺動支持ブラケット86と、例えばピン部材から構成される一対の位置決め部材87と、が備えられている。
上フレーム78と、下フレーム79と、前縦フレーム80と、後縦フレーム81とは、コンデンサ41の上側、下側、前側、後側を囲むように、枠状に連結されている。一対の下取付ステー82は、下フレーム79に前後に並べて取り付けられている。一対の上取付ステー83は、上フレーム78に前後に並べて取り付けられている。一対の上取付ステー83は、コンデンサ41の上部側に備えられる一対の上被取付ステー88にボルト連結により固定されている。一対の下取付ステー82は、コンデンサ41の下部側に備えられる一対の下被取付ステー89にボルト連結により固定されている。これにより、コンデンサ41が、保持フレーム77に固定されている。
図5に示されるように、前揺動支持ブラケット85は、前縦フレーム80の上端部に連結されている。後揺動支持ブラケット86は、後縦フレーム81の上端部に連結されている。前側板部64からは、保持フレーム77側に向けて上下一対の前固定ブラケット90が延設されている。後側板部65からは、保持フレーム77側に向けて上下一対の後固定ブラケット91が延設されている。前固定ブラケット90と、後固定ブラケット91とには、夫々、取付孔が形成されている。
図5に示されるように、レシーバ取付ステー84には、レシーバ40が固定されている。これにより、レシーバ40が保持フレーム77に固定されている。
図5、図7、図8に示されるように、前揺動支持ブラケット85は、前側板部64に対して、コンデンサ41の上部側に設定された横向きの横軸心X(「軸心」に相当)周りに回動自在となるように、前軸部材92(「軸部材」の一例)に支持されている。後揺動支持ブラケット86は、後側板部65に対して横軸心X周りに回動自在となるように、後軸部材93(「軸部材」の一例)に支持されている。前軸部材92、後軸部材93とは、夫々、防塵ケース29の一対の側板としての前側板部64及び後側板部65に支持されている。
前揺動支持ブラケット85には、前係止孔94が形成されている。後揺動支持ブラケット86には、後係止孔95が形成されている。前側板部64には、前被係止孔が形成されている。後側板部65には、後被係止孔が形成されている。前縦フレーム80には、上下に並べて2つの前固定孔が形成されている。後縦フレーム81には、上下に並べて2つの後固定孔が形成されている。
図5〜図8に示されるように、保持フレーム77の下端部に位置する下フレーム79には、操作用のU字状の取っ手100が備えられている。
つまり、保持フレーム77の上端部は、前軸部材92と、後軸部材93と、に両持ち支持されている。図5〜図7に示されるように、非メンテナンス時には、保持フレーム77に固定されるコンデンサ41が上下方向に沿った姿勢となって、機体横方向にコンパクトに配置されている。非メンテナンス時においては、前縦フレーム80の下側の前固定孔と、前固定ブラケット90の取付孔に、締結具101を締結することにより、前縦フレーム80を前固定ブラケット90に固定している。また、非メンテナンス時には、後縦フレーム81の下側の後固定孔と、後固定ブラケット91の取付孔に、締結具101を締結することにより、後縦フレーム81を後固定ブラケット91に固定している。つまり、非メンテナンス時には、一対の締結具101を用いて、コンデンサ41が揺動不能な状態に固定している。
図8に示されるように、メンテナンス時には、前縦フレーム80を前固定ブラケット90に固定している締結具101と、後縦フレーム81を後固定ブラケット91に固定している締結具101と、を取り外す。これにより、保持フレーム77が、横軸心X周りに揺動可能な状態となり、コンデンサ41が、横軸心X周りに揺動可能な状態となる。
すなわち、図8に示されるように、メンテナンス時には、コンデンサ41は、防塵ケース29に対して揺動可能に支持されている。この際に、コンデンサ41を横軸心X周りに揺動自在に支持する部材として、前軸部材92、後軸部材93とが、備えられている。これにより、コンデンサ41は、コンデンサ41の上部側に設定された横向きの横軸心X周りに揺動可能に支持されることになる。保持フレーム77に、取っ手100が備えられているので、取っ手100を操作することにより、コンデンサ41を固定している保持フレーム77の揺動操作が行い易くなっている。尚、コンデンサ41と共に、保持フレーム77に固定されているレシーバ40も揺動するようになっている。
〔締結固定装置〕
図5〜図8に示されるように、防塵ケース29内には、締結固定装置102(「固定装置」の一例)が備えられている。締結固定装置102には、防塵ケース29に取り付けられた「ブラケット」に相当する前側板部64及び後側板部65と、上記の締結具101と、が備えられている。
締結固定装置102は、揺動されたコンデンサ41を、その揺動位置に位置決め可能とするように構成されている。締結具101は、コンデンサ41と、前側板部64及び後側板部65と、を連結可能な部材となっている。
前側板部64と後側板部65とに夫々備えられる位置決め部材87は、コンデンサ41を保持する保持フレーム77の揺動角度を規制して位置決めする部材となっている。
図7、図8に示されるように、メンテナンス時には、コンデンサ41を保持している保持フレーム77の下端部を締結固定している一対の締結具101を取り外し、保持フレーム77を、横軸心X周りに揺動させて、保持フレーム77を位置決め部材87に当接させる。この状態で、取り外した2つの締結具101を、前係止孔94と前被係止孔、後係止孔95と後被係止孔に、夫々、差し入れる。これにより、コンデンサ41を、所定の揺動角度位置に一時的に保持しておくことができる。この状態にすることにより、コンデンサ41の機体横内側面、ラジエータ30のうちコンデンサ41や保持フレーム77で隠れていた機体横外面、オイルクーラ74の機体横側面等が、機体横外側に露出される。よって、ラジエータ30、コンデンサ41、オイルクーラ74等に対する掃除などのメンテナンスを簡単に行うことができる。また、メンテナンス終了時等には、2つの締結具101を、前係止孔94と前被係止孔、後係止孔95と後被係止孔から、夫々抜き去り、コンデンサ41を非揺動状態に戻し、その締結具101により、保持フレーム77を、再度、ケース本体62に締結固定する。
〔燃料噴射量の制御〕
エンジン26は、コモンレール式のディーゼルエンジンにより構成されている。図9、図10に示されるように、ECUと呼ばれるエンジン26の制御装置としての制御ユニット110が、各種センサの情報に基づいてインジェクタ111を制御することにより、エンジン26における燃料噴射を制御するように構成されている。
図9に示されるように、コンソールボックスCBに、制御ユニット110に情報を出力するセンサとして第1ポテンショメータ112が備えられている。第1ポテンショメータ112は、アクセルレバー37(図2参照)に、レバーリンク113を介して連繋されている。第1ポテンショメータ112は、アクセルレバー37の揺動角度に基づく情報を検知し、制御ユニット110へ出力するように構成されている。
具体的には、図9に示されるように、アクセルレバー37は、第1揺動軸心Z1周りに揺動可能に支持されている。アクセルレバー37の一端には、操縦者が操作する操作部114が形成され、アクセルレバー37の他端には、アクセルレバー37の長手方向に沿ったレバーガイド溝115が形成されている。レバーガイド溝115には、レバーリンク113の一端に形成される第1ピン116が係合されている。レバーリンク113の他端に第1ポテンショメータ112の第1検知部117が係合されている。アクセルレバー37を揺動する際には、アクセルレバー37の揺動角度を規制する規制部材118が備えられている。アクセルレバー37を第1揺動軸心Z1周りに揺動すると、レバーガイド溝115により第1ピン116が案内されることにより、レバーリンク113が揺動し、第1ポテンショメータ112の第1検知部117が回動操作される。第1検知部117の回動角度が、アクセルレバー37の揺動角度の情報として、制御ユニット110へ入力される。
これにより、アクセルレバー37の揺動角度に基づいて、制御ユニット110により、インジェクタ111の燃料噴射制御を行うことができる。
第1ポテンショメータ112に加えて、図10に示されるように、制御ユニット110に情報を出力するセンサとして第2ポテンショメータ121が備えられている。第2ポテンショメータ121は、アクセルペダル38に、第1ペダルリンク122、第2ペダルリンク123を介して、連繋されている。第2ポテンショメータ121は、アクセルペダル38(図2参照)の揺動角度に基づく情報を検知し、制御ユニット110へ出力するように構成されている。
具体的には、図10、図11に示されるように、アクセルペダル38は、第2揺動軸心Z2周りに揺動可能に支持されている。アクセルペダル38の上面には、踏み面124が形成されている。アクセルペダル38の一端には、第2揺動軸心Z2周りに支持されている。アクセルペダル38の他端は、第1ペダルリンク122の一端に回動自在に連結されている。第1ペダルリンク122の他端には、第1ペダルリンク122の長手方向に沿った第1ペダルガイド溝125が形成されている。機体フレーム10側に固定される搭乗フロア34の下方に、ペダルブラケット127が固定されている。ペダルブラケット127には、第1ペダルガイド溝125に係合する第2ピン128が固定されている。また、第1ペダルリンク122の他端には、第1ペダルガイド溝125の長手方向と交差する向きに第2ペダルガイド溝129が形成されている。第2ペダルガイド溝129は、第2ペダルリンク123の一端に形成されている第3ピン130に係合されている。第2ペダルリンク123の他端に、第2ポテンショメータ121の第2検知部131が係合されている。アクセルペダル38を第2揺動軸心Z2周りに揺動すると、第1ペダルリンク122と、第2ペダルリンク123とが揺動し、第2ポテンショメータ121の第2検知部131が回動操作される。第2検知部131の回動角度が、アクセルペダル38の揺動角度の情報として、制御ユニット110へ入力される。
これにより、アクセルペダル38の揺動角度(踏み込み角度)に基づいて、制御ユニット110により、コモンレール式のディーゼルエンジンにおけるインジェクタ111の燃料噴射制御を行うことができる。
〔別実施形態〕
以下、上記実施形態に変更を加えた別実施形態について説明する。以下の各別実施形態は、説明している事項以外は上記実施形態と同様のものである。また、上記実施形態及び以下の各別実施形態は、矛盾が生じない限り、適宜組み合わせることができる。尚、本発明の範囲は、上記実施形態や以下の各別実施形態に限定されるものではない。
(1)上記実施形態では、防塵カバーに対して揺動自在に支持されている「空冷式冷却機器」としてコンデンサが例示されているが、これに限られない。例えば、インタークーラ、オイルクーラ、燃料クーラ等の他の「空冷式冷却機器」が、防塵カバーに対して揺動自在に支持されていてもよい。
(2)上記実施形態では、「固定装置」として締結固定装置102が例示されているが、これに限られない。例えば、防塵ケース29のケース本体62に一端が揺動可能に固定された突っ張り棒状部材の他端が、コンデンサ41を固定している保持フレーム77に対して係脱可能であるような構造であってもよい。
(3)上記実施形態では、エンジン26の機体外側にラジエータ30、コンデンサ41等が配置されているものが例示されているが、これに限られない。例えば、エンジン26の上方、下方、前方、後方等にラジエータ30、コンデンサ41等が配置されていてもよい。
(4)上記実施形態では、小径の孔が多数形成された部材で構成された除塵部70が例示されているが、これに限られない。例えば、複数の線状体を編んだ目開きの小さな網状体で構成された他の除塵部であってもよい。
(5)上記実施形態では、コンデンサ41を横軸心X周りに揺動自在に支持する「軸部材」として前軸部材92と後軸部材93とが例示されているが、これに限られない。例えば、防塵ケース29の前側板部64と後側板部65とを前後方向に貫通する単一の「軸部材」であってもよい。
(6)上記実施形態では、コンデンサ41の上部側に設定された横向きの横軸心X周りにコンデンサ41が回動自在なものが例示されているが、これに限られない。コンデンサ41の下部側に設定された横向きの横軸心周りにコンデンサ41が回動自在なものであってもよい。また、コンデンサ41の前部側又は後部側に設定された上下方向に沿った縦軸心周りにコンデンサ41が回動自在なものであってもよい。
(7)上記実施形態では、コモンレール式のディーゼルエンジンにより構成されるエンジン26が例示されているが、これに限られない。例えば、電子ガバナ式のディーゼルエンジンにより構成されるエンジン26であってもよい。この場合、アクセルレバー37側の第1ポテンショメータ112の情報や、アクセルペダル38側の第2ポテンショメータ121の情報に基づいて、制御ユニット110が、電子ガバナを制御して、エンジンにおける燃料噴射を制御するように構成されていてもよい。
(8)上記実施形態では、コンデンサ41を1つの揺動角度位置で固定可能な締結固定装置102が「固定装置」として例示されているが、これに限られない。例えば、コンデンサ41を複数の揺動角度位置において固定可能な他の「固定装置」であってもよい。例えば、コンデンサ41の揺動方向に沿った円弧溝をケース本体62の前側板部64と後側板部65に形成し、その円弧溝の所望の位置で締結したボルト・ナット等の締結部材により、コンデンサ41の位置保持を行う構造であってもよい。
(9)上記実施形態では、「収穫機」としてトウモロコシ収穫機が例示されているが、これに限られず、自脱型コンバインや普通型コンバイン等の他の「収穫機」であってもよい。
26 :エンジン
29 :防塵ケース
30 :ラジエータ
31 :冷却ファン
41 :コンデンサ(空冷式冷却機器)
62 :ケース本体
63 :防塵カバー
64 :前側板部(側板;ブラケット)
65 :後側板部(側板;ブラケット)
92 :前軸部材(軸部材)
93 :後軸部材(軸部材)
102 :締結固定装置(固定装置)
101 :締結具
X :横軸心(軸心)

Claims (5)

  1. エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、
    前記ラジエータに対して機体内側に配置されて、前記ラジエータを冷却する冷却ファンと、
    前記ラジエータを収容するケース本体、及び、前記ラジエータの機体外側を、通気を許容し且つ塵埃の通過を阻止する状態で覆う防塵カバーを有する防塵ケースと、
    前記防塵カバーと前記ラジエータとの間に位置する状態で、前記防塵ケースに収容された空冷式冷却機器と、が備えられ、
    前記空冷式冷却機器が、前記防塵ケースに対して揺動可能に支持されている収穫機。
  2. 揺動された前記空冷式冷却機器を、その揺動位置に位置決め可能な固定装置が備えられている請求項1に記載の収穫機。
  3. 前記固定装置に、前記防塵ケースに取り付けられたブラケットと、前記空冷式冷却機器と前記ブラケットとを連結可能な締結具と、が備えられている請求項2に記載の収穫機。
  4. 前記空冷式冷却機器が、前記空冷式冷却機器の上部側に設定された横向きの軸心周りに揺動可能に支持されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の収穫機。
  5. 前記空冷式冷却機器を前記軸心周りに揺動自在に支持する軸部材が、前記防塵ケースの一対の側板に支持されている請求項4に記載の収穫機。
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