JP2016109758A - 像ブレ補正装置、撮像装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示す光学機器は、交換レンズ100とカメラ本体120を備えるカメラシステムである。なお、光学機器は、交換レンズ単体として実現することもできるし、カメラ本体単体からなる撮像装置として実現することもできる。
図1と共通の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。図2において、401〜407は手ブレ補正制御部117の詳細な構成である。401はA/D変換器であり、角速度センサ111で検出された振れ信号をデジタル信号に変換する。角速度センサ出力のデータサンプリングは1〜10kHz程度で行われている。402はハイパスフィルタ(HPF)等で構成されたフィルタ演算部であり、角速度センサ出力に含まれているオフセット成分の除去を行い、またカットオフ周波数を変更することでパンニング対策を行う。
S501において、手ブレ補正制御部117が、A/D変換器401で取り込まれた角速度データの平均値(所定サンプリング回数分の平均値)が所定値Aよりも大きいかを判断する。角速度データの平均値が、所定値A以下である場合、手ブレ補正制御部117は、パンニングが行われていないと判断する。そして、S507において、手ブレ補正制御部117が、HPFカットオフ周波数を通常値に設定し、処理がS508に進む。
701は角速度データのサンプルである。この例では、右方向にパンニングした場合に+方向の出力、左方向にパンニングすると−方向の出力となる。図4に示す例では、右方向の急激なパンニングと、左右方向のゆっくりとしたパンニングが検出されている。図4からわかるように、パンニング中は角速度データが初期値(ここでは0)から大きく外れる。このデータを積分してシフトレンズの駆動目標値を算出した場合、DC的なオフセット成分により、積分器出力が非常に大きな値となり、制御不能状態になってしまう。したがって、パンニングが検出された場合はHPFのカットオフ周波数を高く変更することにより、DC成分をカットすることが必要となる。急激なパンニングの場合は、よりカットオフ周波数を上げることで、積分器出力が増大しないようにしている。特にパンニングが早い場合は、パンニング速度による画の動きが手のブレに対して非常に大きくなるため、パンニング方向に関して手ブレ補正機能をOFFとしても違和感は発生しない。以上のようにパンニング制御が行われることで、パンニング中も違和感のない画像をモニタすることが可能となる。
図8では、図1、図2と共通の構成に対して同じ符号を付している。流し撮り制御部118は、カメラ情報取得部601乃至設定変更部606を備える。カメラ情報取得部601は、流し撮りアシストモードの設定情報、レリーズ情報を取得する。
S201において、カメラマイコン132が、レリーズスイッチが半押しされたかを判断する。レリーズスイッチが半押しされていない場合は、処理がS203に進む。そして、S203において、カメラマイコン132が、レリーズスイッチが半押しされるまで時間計測カウンタをリセットする。レリーズスイッチが半押しされている場合は、処理がS202に進む。そして、カメラマイコン132が、時間計測カウンタをインクリメントする。
S301において、流し撮り判定部153が、カメラが流し撮りアシストモードであるかを判断する。カメラが流し撮りアシストモードでない場合は、処理がS301へ戻る。カメラが流し撮りアシストモードである場合は、処理がS302に進む。
1001は、カメラである。1002は、被写体角速度を算出したタイミングでの被写体の位置である。1003は、算出した被写体角速度で被写体が動いた場合の被写体の位置である。1002から1003までの角度を仮想被写体角度θ1とする。1004は、角速度センサ111からの情報から算出した実際の被写体の位置である。1002から1004までの角度を流し撮りθ2とする。1005は撮影時の画角θ3である。したがって、流し撮り判定部153は、|θ1−θ2|と比べてθ3の方が小さければ、流し撮りアシスト撮影を許可する判定を行う。
本実施形態では、流し撮り動作中に、主要被写体、背景、その他動体、誤検出の動きベクトルに動きベクトルを判定するために、図12に示すように、複数の判定閾値を記憶手段に記憶する。カメラマイコン132は、記憶手段に記憶した判定閾値を用いて、動きベクトルの判定を実行する。本実施形態では、判定閾値は、カメラの状態に応じて、α1乃至α7のいずれかに設定される。また、本実施形態では、動きベクトルの判定対象に応じて、それぞれの判定閾値を厳しくするか、ゆるくするかが設定される。例えば、判定閾値α1は、カメラが流し撮り撮影開始時で加速中の状態である場合に設定される判定閾値である。この状態では、主要被写体、背景について、判定閾値α1を厳しくする。これにより、判定された動きベクトルが主要被写体の角速度計算に与える影響を少なくすることができる。
S2041において、カメラマイコン132が、カメラの状態が、流し撮り動作が開始した時点の、被写体を追い始めた加速中であるかを判断する。加速中である場合、被写体を追いきれていない可能性が高い。したがって、S2042において、カメラマイコン132は、判定閾値としてα1を設定する。加速中でなく、等速動作中である場合、S2043において、カメラマイコン132は、判定閾値としてα2を設定する。
図15は、実施例1における、動きベクトルの判定閾値の変更処理を説明するフローチャートである。
まず、S601において、カメラマイコン132が、カメラの状態を示す情報を含むジャイロからの出力を取得する。続いて、S602において、カメラマイコン132が、ジャイロから得られた出力に基づいて、カメラが停止中であるかを判断する。カメラが停止中である場合は、処理を終了する。カメラが停止中でない場合は、処理がS603に進む。
図16は、実施例2における、動きベクトルの判定閾値の変更処理を説明するフローチャートである。
S701乃至S706は、図15のS601乃至S606と同様である。
S707において、カメラマイコン132が、流し撮り時のS1ON動作(図9のS201)によって、撮像素子122で被写体を結像させる動作を自動的に行うオートフォーカスを実行する。
図18は、実施例3における、動きベクトルの判定閾値の変更処理を説明するフローチャートである。
S801乃至S809は、図16のS701乃至S709と同様である。
S810において、カメラマイコン132が、の流し撮り時に撮像素子122に結像された画像に基づいて、被写体までの距離画像を生成する。続いて、S811において、距離画像に基づいて、主要被写体が存在する画素領域(図19の1505)があるかを判断する。主要被写体が存在しない場合は、処理を終了する。主要被写体が存在する場合は、処理がS812に進む。S812において、カメラマイコン132が、判定閾値としてα4を設定する。
図20および図21は、実施例4における、動きベクトルの判定閾値の変更処理を説明するフローチャートである。
図20のS901乃至S912は、図18のS901乃至S812と同様である。
図21のS913において、カメラマイコン132が、撮像素子に結像された画像に対して、被写体検出部142(図1)に内蔵された人体検出アルゴリズムを適用する。続いて、S914において、カメラマイコン132が、撮像素子に結像された画像に対して、被写体検出部142に内蔵された顔検出アルゴリズムを適用する。これにより、カメラマイコン132は、主要被写体となる人物の存在する領域(図22の1605)を検出する。
図23および図24は、実施例5における、動きベクトルの判定閾値の変更処理を説明するフローチャートである。
図23のS1001乃至S1012は、図20のS901乃至S912と同様である。また、図24のS1013乃至S1017は、図21のS913乃至S917と同様である。
図26および図27は、実施例6における、動きベクトルの判定閾値の変更処理を説明するフローチャートである。
図26のS1101乃至S1112は、図23のS1001乃至S1012と同様である。また、図27のS1113乃至S1120は、図24のS1013乃至S1020と同様である。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
120 カメラ本体
Claims (14)
- 流し撮り撮影中の像ブレを光学補正手段を用いて補正する像ブレ補正装置であって、
前記光学補正手段の駆動信号の算出に用いる主被写体の角速度を計算するための動きベクトルの判定処理を実行する判定手段と、
前記判定手段による判定処理をカメラの状態に応じて変更する制御手段とを備える
ことを特徴とする像ブレ補正装置。 - 撮影画像から前記動きベクトルを検出する第1の検出手段を備え、
前記判定手段は、前記検出された動きベクトルが、主被写体の動きベクトル、背景の動きベクトル、その他動体の動きベクトル、誤検出された動きベクトルのうちのいずれであるかを判定し、
前記制御手段は、前記判定の基準とする判定閾値をカメラの状態に応じて変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。 - 前記カメラの状態を検出する第2の検出手段を備え、
前記制御手段は、前記検出されたカメラの状態に応じて前記判定閾値を変更する
ことを特徴とする請求項2に記載の像ブレ補正装置。 - 前記制御手段は、前記カメラの状態が、前記流し撮り撮影の開始時における加速動作中である場合に、前記判定閾値として第1の閾値を設定する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置。 - 前記制御手段は、前記カメラの状態が、等速動作中である場合に、前記判定閾値として第2の閾値を設定する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置。 - 前記制御手段は、前記カメラの状態が、自動焦点調節動作によって被写体に合焦した状態である場合に、前記判定閾値として第3の閾値を設定する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置。 - 撮影画像から被写体までの距離を示す距離画像を生成する生成手段を備え、
前記制御手段は、前記距離画像に基づいて、主被写体の領域があるかを判断し、主被写体の領域があると判断した場合に、主被写体の領域と主被写体の領域以外の領域とについて、前記判定閾値として第4の閾値を設定する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置。 - 撮影画像から主被写体として人物の領域を検出する第3の検出手段を備え、
前記制御手段は、前記検出された人物の領域と人物の領域以外の領域とについて、前記判定閾値として第5の閾値を設定する
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置。 - 前記制御手段は、前記検出された人物が移動している場合には、前記人物の手足の領域については、前記手足の領域から検出される動きベクトルが前記主被写体の角速度の計算から除外されることになる閾値を前記第5の閾値として設定する
ことを特徴とする請求項8に記載の像ブレ補正装置。 - 撮影画像に含まれる顔の認識を実行する顔認識手段を備え、
前記制御手段は、登録された人物の顔が認識された場合に、当該人物を主被写体とし、主被写体の領域と主被写体の領域以外の領域とについて、前記判定閾値として第6の閾値を設定する
ことを特徴とする請求項9に記載の像ブレ補正装置。 - 前記制御手段は、登録された人物の顔が認識された場合に、当該人物の領域以外の領域については、当該人物の領域以外の領域から検出される動きベクトルが前記主被写体の角速度の計算から除外されることになる閾値を前記第6の閾値として設定する
ことを特徴とする請求項10に記載の像ブレ補正装置。 - 前記制御手段は、撮影画像に登録された特定の物体が含まれる場合に、当該特定の物体を主被写体とし、主被写体の領域と主被写体の領域以外の領域とについて、前記判定閾値として第7の閾値を設定する
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置。 - 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置を備える撮像装置。
- 流し撮り撮影中の像ブレを光学補正手段を用いて補正する像ブレ補正装置の制御方法であって、
前記光学補正手段の駆動信号の算出に用いる主被写体の角速度を計算するための動きベクトルの判定処理を実行する判定工程と、
前記判定工程による判定処理をカメラの状態に応じて変更する制御工程とを有する
ことを特徴とする制御方法。
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