JP2016191762A - カメラシステム、交換レンズおよびカメラ - Google Patents

カメラシステム、交換レンズおよびカメラ Download PDF

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健二 西津
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Abstract

【課題】効果的な流し撮り写真を容易に撮影できるようにし、補正光学系が補正端に達してしまうことによりブレた画像が撮れてしまうことを防ぐ。
【解決手段】主被写体の撮像面上の移動速度を検出し、撮影者が行う流し撮り速度との差から主被写体移動速度を算出し、露光中は算出した主被写体移動速度と撮影者が行う流し撮り速度との差、つまり流し撮り速度誤差を検出し、その誤差を補正するように光学偏心することで、撮影者がきれいな流し撮り写真を撮影できるようになる。さらに、流し撮り時の補正光学系位置を考慮した上で、補正範囲の端に当たらないように補正光学系の基準位置、もしくは補正光学系の駆動量と方向決定することができる。そのため、流し撮り補助を行った場合にも補正範囲の端に当たる可能性が極めて低くなり、端当たりによってブレた画像が撮れてしまうことを防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、手ブレを検出し補正することで撮影画像の精度を向上させる撮像装置において、熟練が必要な流し撮り手法を容易に実現できる撮像装置に関する。
カメラに生じる手ブレ等の影響により発生する像ブレを補正するには、カメラの振動を検出し、この検出結果に応じて補正レンズや撮像素子を動かすことで、光軸を変化させる事によって行う。カメラの振動の検出は、原理的にいえば、角加速度,角速度等を検出するブレセンサと、該ブレセンサの出力信号を電気的あるいは機械的に積分して角変位を出力する手段をカメラに搭載することによって行うことができる。そして、この検出情報に基づき撮影光軸を偏心させる補正光学系を駆動させると共に、補正光学系の位置を検出しフィードバック制御を行う事で、正確な像ブレ抑制を行えるようにしたものが提案されている(特許文献1)。
また、カメラでの撮影方法の一つに流し撮りがある。これは、例えば水平方向に移動している主被写体の動きにカメラを追従させながら撮影する手法で、上手な流し撮り写真とは、写真上で主被写体は静止しており、背景は主被写体の移動方向に流れている写真である。この時、被写体の躍動感を出すために、シャッター速度を遅くして撮影するのが一般的である。被写体の動きに正確にカメラを追従させるには経験が必要であり、シャッター速度も遅くなる事からブレが生じやすく、初心者にとっては比較的難しい撮影技法である。
そこで、特許文献2には、補正光学系を用いる事で流し撮りを補助するための手法について提案されている。具体的な方法としては、主被写体の撮像面上の移動速度を検出し、撮影者が行う流し撮り速度との差から主被写体移動速度を算出する。露光中は算出した主被写体移動速度と撮影者が行う流し撮り速度との差、つまり流し撮り速度誤差を検出する。その誤差を補正するように光学偏心することで、撮影者がきれいな流し撮り写真を撮影できるようにしている。
特開平7−218967号公報 特開2007−139952号公報
しかし、特許文献2のように流し撮り補助を行う場合、補助を開始する時点の補正光学系の位置と流し撮りを行う方向との組み合わせによっては、補正光学系の可動範囲の端にぶつかってしまう可能性がある。可動範囲の端にぶつかってしまうと補正光学系の駆動が制限されてしまうため、ブレ補正しきれずブレた画像が撮れてしまう可能性が高い。
本発明のカメラ、レンズ、及びカメラシステムは、カメラまたは撮影レンズに加わるブレを検出するブレ検出手段と、撮影画面内での被写体移動速度を被写体像のベクトル情報から検出する被写体移動速度検出手段と、撮影レンズの光軸を偏心することのできる光軸偏心手段と、光軸を偏心した際に、前記光軸偏心手段が駆動した位置を検出する、光軸偏心手段位置検出手段を持ち、前記撮影レンズは、前記カメラから送信される前記被写体移動速度を受信し、前記ブレ検出手段から得られる速度と、前記被写体移動速度と、前記光軸偏心手段位置検出手段によって求められた前記光軸偏心手段の位置に基づいて、前記光軸偏心手段の偏心量と方向を決定することを特徴とする。
本発明のカメラ、レンズ、及びカメラシステムによれば、流し撮り補助時に、補正光学系位置を考慮した上で可動範囲の端に達さないように補正光学系の位置、もしくは駆動量と方向を決定することができる。そのため、流し撮り補助を行った場合にも可動範囲の端に達してしまう可能性が極めて低くなり、端当たりによってブレた画像が撮れてしまうことを防ぐことができる。
本発明のカメラシステムを表すブロック図である。 本発明の流し撮り撮影時の撮影方法を表す図である。 本発明の流し撮り撮影時の各信号波形を表す図である。 本発明のブレ補正レンズのメカ可動範囲と電気可動範囲を表す図である。 本発明の流し撮り補助開始位置とレンズ駆動方向の関係を表す図である。 本発明の流し撮り補助開始位置を決定する際の具体例を表す図である。 本発明のカメラの動作を示すフローチャートである。 本発明の交換レンズの動作を示すフローチャートである。 本発明の交換レンズの通信割り込み動作を示すフローチャートである。 本発明の像ブレ補正の動作を示すフローチャートである。 本発明のブレ補正レンズの流し撮り補助開始位置決定までを示すフローチャートである。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
以下、図1を用いて、本発明の実施例による、カメラシステムの構成について説明する。
カメラシステムはカメラ本体101と交換レンズ102とからなる。被写体からの撮影光束は交換レンズ102の撮影光学系を通り、撮影準備中は中央部分がハーフミラーとなっているクイックリターン主ミラー103で一部が反射され、ペンタプリズム104において正立像となる。撮影者はこの正立像を光学ファインダー105において被写体像として確認することができる。106は測光回路であり、測光回路内のセンサは複数のエリアに分割された多画素の素子から成るセンサで、被写体の照度を測ると共に、被写体の経時的な移動方向と移動速度を示すベクトル情報を算出する事ができる。測光回路106は、センサの測光結果やベクトル情報をカメラシステム制御用MPU107に入力し、カメラシステム制御用MPU107は露光時間、絞りなどの撮影条件を決定する。
108はサブミラーであり、クイックリターン主ミラー103の裏面に配置されており、クイックリターン主ミラー103のハーフミラー面を通過した光束を測距手段109に入射させる。測距手段109は入射した光束を光電変換及び信号処理して測距データを作成し、カメラシステム制御用MPU107に入力する。
撮影動作に入ると、クイックリターン主ミラー103及びサブミラー108はペンタプリズム104側へ退避し、フォーカルプレーンシャッター110がシャッター駆動回路111により駆動される。すると、撮影光束は撮影光学画像として撮像部(CCDやCMOS)112面上に結像する。その撮影光学画像は、撮像部112によって光電変換され撮像信号となる。
113はタイミングジェネレータであり、撮像部112の蓄積動作、読み出し動作及びリセット動作などを制御する。114は撮像部112の蓄積電荷ノイズを低減するCDS回路(2重相関サンプリング回路)、115は撮像信号を増幅するゲインコントロール回路である。116は増幅された撮像信号をアナログからデジタルの画像データへ変換するA/D変換器である。117は映像信号処理回路であり、A/D変換器116でデジタル化された画像データに、フィルタ処理、色変換処理及びガンマ処理などを行う。映像信号処理回路117で信号処理された画像信号はバッファメモリ118に格納され、LCD119に表示されたり、着脱可能なメモリカード120に記録される。
操作部121はカメラの撮影モードの設定や、記録画像ファイルサイズの設定や、撮影時のレリーズを行うためのスイッチ類である。カメラシステム制御用MPU107はカメラ本体101の上記動作を制御するほか、カメラ本体101側のインターフェース回路122及び交換レンズ102側のインターフェース回路123を介して、レンズMPU124と相互に通信する。この通信では、デジタルカメラ本体101と交換レンズ102間で様々なデータのやり取りを行う。
交換レンズ102には、撮影光学系の一部として、フォーカスレンズ125、ズームレンズ126、像ブレ補正用レンズ127、絞り128が配置されている。
フォーカスレンズ125は、レンズMPU124からの制御信号によりフォーカス制御回路129及びフォーカスレンズ駆動用モータ130を介して駆動される。フォーカス制御回路129には、フォーカスレンズ駆動回路のほか、フォーカスレンズの移動に応じたゾーンパターン信号やパルス信号を出力するフォーカスエンコーダなども含まれている。被写体距離はこのフォーカスエンコーダにより検知することができる。
ズームレンズ126は、撮影者が不図示のズーム操作環を操作することにより移動する。ズームエンコーダ131はズームレンズの移動に応じたゾーンパターン信号を出力する。撮影像倍率は、レンズMPU124がフォーカスエンコーダとズームエンコーダ131からの信号を読み取り、被写体距離と焦点距離の組み合わせにより予め記憶されている撮影像倍率データを読み出すことによって得られる。
像ブレ補正レンズ127は、像ブレ補正制御回路132、リニアモータ133を介して駆動される。像ブレ補正は、次のようにして行われる。すなわち、回転ブレを検出する角速度センサ135のブレ信号が信号処理回路136で信号処理されレンズMPU124に入力される。レンズMPU124は、補正レンズ駆動目標信号を算出し、この補正レンズ駆動目標信号と補正レンズエンコーダ134から出力される補正レンズ位置信号との差に応じた駆動信号を像ブレ補正制御回路132に出力する。像ブレ補正は、このように補正レンズエンコーダ134から出力される補正レンズ位置信号を像ブレ補正制御回路132にフィードバックすることで行われる。なお上記の像ブレ補正制御は、カメラ本体101を中心として、上下方向の傾きを検出するためのピッチ軸、左右方向の傾きを検出するためのヨー軸の2軸それぞれにおいて行われる。
絞り128は、レンズMPU124からの制御信号により絞り制御回路137及びステッピングモータ138を介して駆動される。
スイッチ139は像ブレ補正ON/OFF及び像ブレ補正動作モードの選択用スイッチである。像ブレ補正モードは、通常の像ブレ補正動作と流し撮り動作モードを選択することができる。
次に、図2〜図5を用いて、本発明の流し撮り方法について説明する。
図2は目の前を通り過ぎる被写体を流し撮り手法で撮影した際の、被写体とカメラの動きを(a)、(b)、(c)の時系列で示している。流し撮りは露光期間中も被写体の移動速度に合わせるようにカメラを振る事により、被写体の動きは止め、背景を流した写真が撮影可能となる。しかし、撮影者が不慣れな場合等では、図2のように被写体の動きに合わせてカメラを振っているつもりでも、実際にはカメラを振る流し撮り速度と、被写体の移動速度が一致せず、差が生じる事がある。
ここで、被写体移動速度の変動と角速度センサ出力の変動には相関関係があり、図2(b)に示すように、変動の角変位をθ[deg]、被写体距離をL、撮影倍率をβ、被写体ブレ変位をDとすると、以下のような関係式が成り立つ。
D=βLπθ/180 ・・・(1)
したがって、被写体移動速度をVa、変動の角速度をωaとすると、以下のような関係式が成り立つ。
V a=βLπωa /180 ・・・(2)
ここで検出された角速度センサ出力ωから、上記変動角速度ωaを差し引くと、きれいに流し撮りを行うため、すなわち移動する被写体を正確に追従するための角速度ωが、以下のように算出される。
ω=ω − ωa
=ω − 180 V a/(βLπ) ・・・(3)
このように被写体の移動速度と流し撮り角速度をキャンセルするように像ブレ補正レンズ127を駆動すれば、流し撮り時の被写体ブレが無くなり、きれいな流し撮り写真を撮影することが可能となる。
図3の上段は図2の方法で流し撮りを行っている際の被写体の移動速度を角速度に換算した値と、交換レンズ102内の角速度センサ135から出力された流し撮り時の角速度を示しており、下段は像ブレ補正レンズ127の駆動信号を示している。駆動信号は角速度信号を基にして生成され、図3での駆動信号Aは流し撮り角速度Aを、駆動信号Bは流し撮り角速度信号Bを基にしてそれぞれ生成されている。
流し撮りを行う際、露光期間中は被写体角速度と流し撮り角速度が一致するように追従するのが理想的ではあるが、一致させるように追従するのはほぼ不可能で、被写体角速度に対して必ず追従進みや追従遅れが生じる。例えば図2のように、露光中に被写体の移動速度よりも速い速度でカメラが振られて流し撮りをしている時、露光中の被写体ブレをキャンセルするために、像ブレ補正レンズは図2に示すプラス方向へ駆動される。この露光中追従進みが起きている状態は、図3でいうところの流し撮り角速度Aと被写体角速度の関係であり、これら2つの信号を基に駆動信号Aが生成されることになる。
また、露光中に被写体の移動速度よりも遅い速度でカメラが振られて流し撮りをしている時、露光中の被写体ブレをキャンセルするために、像ブレ補正レンズは図2に示すマイナス方向へ駆動される。この露光中追従遅れが起きている状態は、図3でいうところの流し撮り角速度Bと被写体角速度の関係であり、これら2つの信号を基に駆動信号Bが生成されることになる。この際、被写体の移動速度と流し撮り速度との差を補正するために、その差が大きい場合には一般的な手ブレを補正する際に必要な量よりも大きな駆動量が必要になる事がある。
図4は像ブレ補正レンズ127の可動範囲を示している。像ブレ補正レンズ127は通常の手ブレによるブレを十分補正でき、かつ像ブレ補正レンズが偏心した際にも光学性能が劣化しない範囲で駆動でき、かつメカ可動範囲に達さないように電気的に規制されている。また、電気可動範囲端まで達してしまうということは、補正や制御しきれない大きさのブレが起きていることである。つまり露光中に電気可動範囲端まで達してしまうとブレた画像が撮れてしまう可能性が高く、それを防ぐためにできるだけ電気可動範囲端まで達さないように制御する必要がある。
次に図5を用いて、流し撮り補助中に電気可動範囲端まで達さないようにする制御方法について説明する。図5はレンズの位置と電気可動範囲との関係を示している。なお、今回のレンズ位置・方向については撮像素子側から見たレンズ位置・方向を想定している。
まず図5(a)は、流し撮り補助を開始する直前の像ブレ補正レンズ位置と電気可動範囲の関係であり、一例として補正レンズ位置が左側に寄っていた場合を示している。この場合に被写体速度に対する追従遅れが起きると、流し撮り補助を行うためにレンズは黒矢印のように左方向へ動くことになり、電気可動範囲端まで達してしまう可能性が高い。また逆に追従進みが起きると、流し撮り補助のためのレンズ駆動は白矢印のように右方向となるため、レンズが中心にいる場合より大きな駆動量が稼げることになる。
続いて図5(b)は、流し撮り補助開始する位置について示している。なお、図5(b)は、図5(a)のように今後のレンズ駆動方向と、流し撮り補助開始直前の像ブレ補正レンズ位置が判定された場合について示している。まず流し撮り補助中に追従遅れが生じた場合、前述したように左に寄ったままのレンズ位置で流し撮り補助を開始すると電気可動範囲端に達してしまう可能性が高い。そこで、その場合は流し撮り補助開始位置Aまでレンズを駆動してから流し撮り補助を開始する。なお、今回は電気可動範囲端に達してしまいそうな場合に、開始位置として移動する位置を電気可動範囲の中央としているが開始位置は中央に限らない。目的は電気可動範囲端に達しないような制御をすることであるため、駆動量を稼ぐために中央より右にずらした位置を開始位置としてもよい。
流し撮り補助開始位置を決定する際の具体例を示したのが図6である。まず図6(a)は、電気可動範囲の外側をドーナツ状に8分割し、開始直前レンズ位置がどこにいるかを判定する際の区画分けを示している。この区画分けされた位置に対して、電気可動範囲端まで達してしまうと判断されてしまう場合の流し撮り補助時レンズ駆動方向の関係を示したのが図6(b)である。例えば開始直前レンズ位置がBであると判断された時、YAWマイナスかつPITCHプラス方向へ駆動してしまうと電気可動範囲端まで達してしまう可能性が高い。よって、駆動方向がYAWマイナスかつPITCHプラス方向であればレンズを一度中心まで移動してから流し撮り補助を開始する。
以上のように本発明の実施例においては、流し撮り補助開始直前のレンズ位置及び駆動方向に基づいて、実際に流し撮り補助を開始するレンズ位置を決定する。それによって、レンズが電気可動範囲端まで達することによってブレた画像が撮れてしまうことを防ぐことができる。
続いて、以上の動作を図7から図11のフローチャートに従って説明する。まず図7のフローチャートに従ってカメラ本体1側の撮影動作を説明する。
カメラ本体1側でメインスイッチがONされていると、ステップ701から動作を開始する。
(ステップ701)カメラ本体101の操作部121にあるレリーズスイッチが半押し(SW1ON)されたかどうかの判定を行う。半押しされたら、ステップ702へ進み、半押しされていなかったらここでの処理は終了する。
(ステップ702)インターフェース回路122,123を介し、レンズMPU124とカメラレンズステータス通信を行う。ここでは、カメラの状態(レリーズスイッチの状態SW1ON、撮影モード、シャッター速度など)をレンズへ送信したり、レンズの状態(焦点距離、絞りの状態、フォーカスレンズの駆動状態など)を受信したりする。本実施例のフローチャートには、このカメラレンズステータス通信は主要な箇所のみ記載しているが、カメラの状態が変化したときや、カメラがレンズの状態を確認したいときなどに随時行われる。
(ステップ703)レリーズスイッチが半押し(SW1ON)されたので測距手段109で測距を行い、被写体にピントを合わせるためのフォーカスレンズ駆動量を演算する。
(ステップ704)フォーカスレンズ駆動量を交換レンズ102へ送信する。このデータは、例えばフォーカスエンコーダの駆動目標パルス量として送信する。
(ステップ705)フォーカスレンズ駆動が終了すると、再測距を行う。
(ステップ706)合焦深度内であるかどうかの判定を行い、合焦深度内であればステップ707へ進む。
(ステップ707)合焦深度内であるので、合焦表示を行う。これはカメラ本体101の光学ファインダー105内にLEDを点灯させたり、音を発生させたりすることで行う。
(ステップ708)測光回路106からの測光結果(輝度)を得て、露光時間Tv、絞り値(絞り駆動量)を算出する。
(ステップ709)前述したような方法により、測光回路106の画像信号から被写体の動きベクトル情報を検出する。
(ステップ710)同じく前述したような方法によりベクトル情報から、被写体の画面内での位置を検出する。
(ステップ711)検出した被写体動きベクトルから、被写体速度を算出する。この被写体速度と、前ステップで算出した被写体位置情報は、レンズMPU102へ送信される。
(ステップ712)カメラ本体101の操作部121にあるレリーズスイッチが全押し(SW2ON)されたかどうかの判定を行う。全押しされたら、ステップ613へ進む。
(ステップ713)クイックリターン主ミラー103のミラーアップを行う。このときサブミラー108も主ミラー103とともにペンタプリズム104側へ駆動される。このとき、測距手段109へ入射していた被写体像は遮断される。
(ステップ714)ステップ708で求めた絞り駆動量を交換レンズ102へ送信し、絞り128の駆動を行わせる。
(ステップ715)先幕シャッターを駆動する。
(ステップ716)被写体像を撮像部112に露光し電荷を蓄積する。
(ステップ717)露光時間が経過したら、後幕シャッターを駆動し、露光を終了する。
(ステップ718)撮像部112からの電荷転送(読み出し)を行う。
(ステップ719)読み出した撮影画像信号は、CDS回路114、ゲインコントロール回路115、A/D変換器116を経てデジタルデータへ変換され、バッファメモリ118に保存される。
(ステップ720)絞り開放命令を交換レンズ102へ送信し、絞り128を開放に戻す。
(ステップ721)クイックリターン主ミラー103及びサブミラー108のミラーダウンを行う。
(ステップ722)ガンマ補正や圧縮処理などの画像補正処理を行う。
(ステップ723)画像補正処理された画像データはLCD119に表示されるとともにメモリカード120に記録され、撮影までの一連の動作は終了する。
次に、図8、図9及び図10に示したフローチャートに従って、交換レンズ102側の動作を説明する。
レンズをカメラに装着すると、カメラからレンズへシリアル通信がなされ、図8のステップ801から動作を開始する。
(ステップ801)レンズ制御、像ブレ補正制御のための初期設定を行う。
(ステップ802)不図示のスイッチ類の状態検出、ズーム・フォーカスの位置検出を行う。スイッチ類は例えば、オートフォーカスとマニュアルフォーカスの切り換えスイッチや、像ブレ補正機能のON/OFFスイッチなどがある。
(ステップ803)カメラからフォーカス駆動命令通信があったかどうかを判定する。フォーカス駆動命令が受信されていればステップ804へ、受信されていなければステップ808へ進む。
(ステップ804)カメラからのフォーカス駆動命令通信では、フォーカスレンズの目標駆動量(パルス数)も送信されてくるので、フォーカス制御回路129にあるフォーカスエンコーダのパルス数を検出して、目標パルス数駆動するようフォーカス駆動制御を行う。
(ステップ805)目標パルス数Pに達したかどうかの判定を行う。目標に達していればステップ806へ、達していなければステップ807へ進む。
(ステップ806)目標パルス数に達したので、フォーカスレンズの駆動を停止する。
(ステップ807)目標パルス数に達していないので、残り駆動パルス数に応じて、フォーカスレンズ駆動用モータ130の速度設定を行う。残り駆動パルス数が少なくなっていくにしたがって減速していく。
(ステップ808)ステップ802で像ブレ補正機能ON/OFFスイッチのOFFが検出されていたら像ブレ補正用レンズ127を光軸中心にロックする。そして、ONが検出されていて、カメラのレリーズスイッチSW1ONをカメラレンズステータス通信により検出したら、ロックを解除(アンロック)し、像ブレ補正動作が動作可能な状態とする。
(ステップ809)カメラから全駆動停止(レンズ内のアクチュエータの全駆動を停止する)命令を受信したかどうかの判定を行う。カメラ側で何も操作がなされないと、しばらくしてからカメラからこの全駆動停止命令が送信される。
(ステップ810)全駆動停止制御を行う。ここでは全アクチュエータ駆動を停止し、マイコンをスリープ(停止)状態にする。像ブレ補正装置への給電も停止する。その後、カメラ側で何か操作が行われると、カメラはレンズに通信を送り、スリープ状態を解除する。
これらの動作の間に、カメラからの通信によるシリアル通信割込み、像ブレ補正制御割込みの要求があれば、それらの割込み処理を行う。
シリアル通信割込み処理は、通信データのデコードを行いデコード結果に応じて、例えば絞り駆動、フォーカスレンズ駆動などのレンズ処理を行う。そして、通信データのデコードによって、SW1ON、SW2ON、シャッター速度、カメラの機種等も判別できる。
また、像ブレ補正割込みは一定周期毎に発生するタイマー割り込みであり、ピッチ方向(縦方向)制御とヨー方向(横方向)の像ブレ補正制御を行っている。
まず、シリアル通信割り込みについて、図9のフローチャートを用いて説明する。
カメラからの通信を受信するとステップ901から動作を開始する。
ステップ901でカメラからの命令(コマンド)解析を行い、各命令に応じた処理へ分岐する。
ステップ902では、フォーカス駆動命令を受信したので、ステップ903で目標駆動パルス数に応じて、フォーカスレンズ駆動用モータ130の速度設定を行し、フォーカスレンズ駆動を開始する。
ステップ904では、絞り駆動命令を受信したので、送信されてきた絞り駆動データをもとに絞り128を駆動するため、ステップ905でステッピングモータ138の駆動パターンを設定し、設定した駆動パターンを絞り制御回路137を介してステッピングモータ138に出力し、絞り128を駆動する。
ステップ906では、カメラレンズステータス通信を受信したので、ステップ907で、レンズの焦点距離情報やIS動作状態などをカメラに送信したり、カメラのステータス状態(レリーズスイッチの状態、撮影モード、シャッター速度など)を受信する。
ステップ908では、被写体情報受信命令を受信したので、ステップ909で受信した被写体ブレ速度データと被写体位置データをレンズMPU124内のRAMに格納する。
ステップ910では、その他の命令、例えばレンズのフォーカス敏感度データ通信や、レンズ光学データ通信などであり、ステップ911でそれらの処理を行う。
次に像ブレ補正割り込みについて、図10のフローチャートを用いて説明する。
レンズのメイン動作中に像ブレ補正割り込みが発生すると、レンズMPU124は図10のステップ1001から像ブレ補正の制御を開始する。
(ステップ1001)角速度センサ135の信号を、信号処理回路136で処理した出力信号をA/D変換する。
(ステップ1002)スイッチ139の状態を判別して、流し撮りモードであるか、通常防振モードであるかを判定し、通常防振モードであるならステップ1003へ進み、流し撮りモードであればステップ1006へ進む。
(ステップ1003)低周波成分をカットするためハイパスフィルタ演算を行う。演算開始から所定時間はハイパスフィルタの時定数切り換えを行い、早急に信号が安定するための動作も行う。
(ステップ1004)ハイパスフィルタの演算結果を入力として積分演算を行う。この結果は角変位データである。
(ステップ1005)ズーム位置、フォーカス位置に応じた防振敏感度を読み出し、ブレ補正レンズ127の目標駆動量を算出する。
(ステップ1006)流し撮りモードが選択されているので、SW2がON、つまり露光動作を選択されたか否かを判定する。SW2がOFFであれば、ステップ1007へ進み、SW2がONされていれば、ステップ1009へ進む。
(ステップ1007)角速度センサA/D変換結果とカメラから受信した被写体ブレ速度データから、移動する被写体を正確に追従するための角速度を前述のように算出する。
(ステップ1008)目標駆動量0を設定する。これは補正レンズ127を電気的に中心保持状態にするためである。
(ステップ1009)ステップ1006においてSW2ON、すなわちユーザーにより露光動作が選択されたので、ブレ補正レンズ127について流し撮り補助を開始する位置を決定する。この決定方法に関しては図11を用いて後述する。
(ステップ1010)ステップ1009で決定された流し撮り補助開始レンズ位置について確認し、開始位置が中央と決定されていればステップ1011に、そうでなければステップ1012に進む。
(ステップ1011)ブレ補正レンズ127が電気可動範囲端に達してしまわないように、流し撮り補助開始前にレンズ位置をセンタリングする。
(ステップ1012)ステップ1007で算出している被写体の角速度と、角速度センサから求めた流し撮りの角速度との差を算出する。
(ステップ1013)ステップ1012で算出した角速度を積分演算し、角変位データを算出する。
(ステップ1014)ズーム位置、フォーカス位置に応じた防振敏感度を読み出し、ブレ補正レンズ127の目標駆動量を算出する。このように被写体の移動速度と現在の流し撮り速度との偏差をキャンセルするようにブレ補正レンズ127を駆動する事で、流し撮り時に被写体ブレがなくなり、精度のよい流し撮り写真を撮影する事が可能となる。
(ステップ1015)像ブレ補正レンズ127の偏心量を検出する補正レンズエンコーダ134の信号をA/D変換し、A/D結果をレンズMPU124内のRAM領域に格納する。
(ステップ1016)フィードバック演算を行う。
(ステップ1017)ループゲインとステップ916の演算結果を乗算する。
(ステップ1018)安定な制御系にするために位相補償演算を行う。
(ステップ1019)ステップ1018の演算結果をPWMとしてレンズMPU124のポートに出力し、像ブレ補正割込みが終了する。その出力はIS制御回路132内のドライバー回路に入力し、リニアモータ133によって像ブレ補正レンズ127が駆動され、像ブレが補正が行われる。
次に、図6及び図11のフローチャートを用いて前述のステップ1009でのブレ補正レンズ127の可動範囲の電気的規制を解除する条件の算出方法を説明する。
(ステップ1101)補正レンズエンコーダ134の出力から現在のレンズ位置を確認、レンズMPUでつくられた流し撮り補助時の駆動信号からレンズ駆動方向を確認する。そして、それらの情報から流し撮り補助を行った場合に、レンズが電気可動範囲端に達してしまう可能性が高いかどうかを判断する。具体的には図6(b)のようなテーブルデータを用いて判断を行い、レンズが電気可動範囲端まで達してしまうと判断されればステップ1102に、そうでないと判断されればステップ1103に進む。
(ステップ1102)レンズが電気可動範囲端まで達してしまう可能性が高いと判断されたので、それを防ぐために流し撮り補助開始レンズ位置を中央に決定する。
(ステップ1103)レンズが電気可動範囲端まで達する可能性は低いと判断されたため、流し撮り開始レンズ位置を変更する必要はないと決定する。
以上のように本発明の実施例を用いれば、主被写体のブレがなく背景が流れているきれいな流し撮り写真を容易に撮影することが可能となり、さらにレンズ位置・駆動方向を考慮した上で、電気可動範囲端に達してしまわないように制御することが可能になる。
本実施例では、被写体ブレ速度の検出をカメラの測光手段により行った例を示したが、クイックリターンミラーの無い電子ビューファインダーカメラやライブビュー撮影で被写体像を観察するカメラでも、撮像面において被写体のベクトル情報を算出する事が可能であれば同様の効果を得る事が出来る。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
101 カメラ本体、102 交換レンズ、106 測光回路、
107 カメラシステムMPU、122 カメラ側インターフェース回路、
123 レンズ側インターフェース回路、124 レンズMPU、
125 フォーカスレンズ、126 ズームレンズ、127 ブレ補正レンズ、
132 像ブレ補正制御回路、133 ブレ補正レンズ駆動用モータ、
134 ブレ補正用レンズエンコーダ、135 角速度センサ

Claims (5)

  1. カメラまたは撮影レンズに加わるブレを検出するブレ検出手段と、撮影画面内での被写体移動速度を被写体像のベクトル情報から検出する被写体移動速度検出手段と、撮影レンズの光軸を偏心することのできる光軸偏心手段と、光軸を偏心した際に、前記光軸偏心手段が駆動した位置を検出する、光軸偏心手段位置検出手段を持ち、前記撮影レンズは、前記カメラから送信される前記被写体移動速度を受信し、前記ブレ検出手段から得られる速度と、前記被写体移動速度と、前記光軸偏心手段位置検出手段によって求められた前記光軸偏心手段の位置に基づいて、前記光軸偏心手段の偏心量と方向を決定することを特徴とするカメラ、レンズ、及びカメラシステム。
  2. カメラまたは撮影レンズに加わるブレを検出するブレ検出手段と、撮影画面内での被写体移動速度を被写体像のベクトル情報から検出する被写体移動速度検出手段と、撮影レンズの光軸を偏心することのできる光軸偏心手段と、光軸を偏心した際に、前記光軸偏心手段が駆動した位置を検出する、光軸偏心手段位置検出手段を持ち、前記撮影レンズは、前記カメラから送信される前記被写体移動速度を受信し、前記ブレ検出手段から得られる速度と、前記被写体移動速度と、前記光軸偏心手段位置検出手段によって求められた前記光軸偏心手段の位置に基づいて、前記光軸偏心手段の偏心基準位置を決定することを特徴とするカメラ、レンズ、及びカメラシステム。
  3. 前記光軸偏心手段には偏心量を制限する光軸偏心手段偏心可能範囲があり、前記光軸偏心手段の偏心量と方向は、前記光軸偏心手段偏心可能範囲まで達さないように決定することを特徴とする請求項1に記載のカメラ、レンズ、及びカメラシステム。
  4. 前記光軸偏心手段には偏心量を制限する光軸偏心手段偏心可能範囲があり、前記光軸偏心手段の偏心基準位置は、前記光軸偏心手段偏心可能範囲まで達さないように決定することを特徴とする請求項2に記載のカメラ、レンズ、及びカメラシステム。
  5. 前記被写体の移動速度は、露光動作前にカメラからレンズに送信されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のカメラ、レンズ、及びカメラシステム。
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