JP2016107513A - 画像処理装置、画像処理方法および画像記録装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 インクの吐出不良が生じた際に補完記録を行う場合であってもインク滴の着弾位置ずれを抑制した記録を行う。
【解決手段】 吐出口の配列方向における位置が同じ位置にある複数の吐出口に吐出不良が生じた場合、配列方向と交差する交差方向における両端の吐出口間の距離が最も短くなるように補完ノズルを選択する。
【選択図】 図13

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法および画像記録装置に関する。
同じ色のインクを吐出するための複数の吐出口を所定方向に沿って配列した吐出口列を有する記録ヘッドを所定方向と交差する交差方向に走査させながら記録媒体にインクを吐出することにより記録媒体に画像を完成させる画像記録装置が従来より知られている。このような画像記録装置では、画質の低下を抑制するために記録媒体上の単位領域に対して複数回の走査を行う、いわゆるマルチパス記録方式が一般に用いられている。
ここで、上述のようなマルチパス記録方式によってインクを吐出する場合、ある吐出口からのインクの吐出において不吐出や吐出量の低下等のインクの吐出不良が生じる場合があることが知られている。インクの吐出不良が発生した吐出口にインクを吐出するための記録データを割り当てた場合、本来であればインクを吐出するべき領域に対して実際にはインクが吐出されなくなってしまうため、画像の画質を低下させてしまう。これに対し、特許文献1にはある走査にてインクを吐出する予定であったある吐出口にインクの吐出不良が発生した場合、異なる走査にて吐出不良が発生した吐出口と同じ領域にインクを吐出可能な他の吐出口にて記録データを補完して補完記録を行うことにより、上述の画質の低下を抑制することが記載されている。
一方、上述のような画像記録装置において、近年では同色のインクに対応する複数の吐出口列が前記交差方向に並んで配置された記録ヘッドを用い、記録媒体を記録ヘッドに対して前記交差方向に相対的に搬送させながらインクを吐出するように制御することが知られている。このような画像記録装置によれば、マルチパス記録方式を用いることなく、1回の走査にてマルチパス記録方式と同様の画質の低下を抑制する効果(以下、マルチパス効果とも称する)を奏する記録を行うことが可能となる。
ここで、上述のような記録ヘッドを用いる場合、記録媒体の搬送量が周期的に変動し、これに伴って異なる吐出口列から吐出されたインク滴の交差方向における着弾位置が周期的にずれてしまい、画質が低下する虞がある。なお、このインク滴の着弾位置のずれはインク滴間の着弾時間差が長いほど、すなわち吐出口列間の交差方向における距離が離れているほど大きなものとなる。これに対し、特許文献2には、インクを吐出する位置を示す2値データを各吐出口列に分配し、各吐出口列からインクを吐出するために用いる記録データを生成する際に、複数(例えば4列)の吐出口列のうち近接する所定数(例えば隣接する2列)の吐出口列に対する分配率が他の吐出口列に対する分配率よりも高く設定することが開示されている。
特開平5−330082号公報 特開2008−168629号公報
上述のインク滴の着弾位置の周期的なずれを抑制するために記録ヘッドに配置された複数の吐出口列のうちの近接する位置にある一部の吐出口列を用いて記録する場合においても、当該一部の吐出口列に配列されたある吐出口に上述の吐出不良が発生してしまうことがある。
ここで、当該一部の吐出口列内の吐出不良が発生した吐出口と同じ領域にインクを吐出可能な位置にある当該一部の吐出口列以外の他部の吐出口列内の吐出口によって補完記録を行うことにより、吐出不良による画質の低下をある程度抑制できる。しかしながら、記録データの補完先によっては上述の近接する位置にある吐出口以外の吐出口から補完記録を行ってしまうことがあり、この結果、インク滴の着弾位置ずれが抑制できなくなってしまう虞がある。
本発明は上記の課題を鑑みて為されたものであり、インクの吐出不良が生じた際に補完記録を行う場合であってもインク滴の着弾位置ずれを抑制した記録を行うことを目的とするものである。
そこで、本発明は、所定の吐出口を少なくとも含む所定の色のインクを吐出するための複数の吐出口がそれぞれ所定方向に配列されたN個の吐出口列が、前記N個の吐出口列それぞれに配列されたN個の前記所定の吐出口が記録媒体上の前記所定方向における同じ位置にインクを吐出可能なように、前記所定方向と交差する交差方向に並んで配置された記録ヘッドと、前記記録媒体と、を前記交差方向に相対的に移動させながら、前記N個の吐出口列それぞれにおける前記記録媒体上の複数の画素相当の画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める記録データにしたがってインクを吐出することによって前記記録媒体上に画像を記録するために、前記記録媒体上に記録する画像に対応する画像データを処理する画像処理装置であって、前記画像データに基づいて前記記録媒体上に記録するドットを定めるドット記録用データを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記ドット記録用データを前記N個の吐出口列のうちのM(M<N)個の吐出口列から構成される第1の吐出口列群それぞれに分配することにより分配データを生成する分配手段と、前記N個の吐出口列それぞれに配列された前記複数の吐出口それぞれにおいてインクの吐出不良を検出する検出手段と、前記N個の所定の吐出口のうちの前記第1の吐出口列群に配列されたM個の前記所定の吐出口からなる第1の吐出口群内のL(L≦M)個の前記所定の吐出口において前記検出手段によって吐出不良が検出された場合、前記第1の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口以外のN−M個の前記所定の吐出口からL個の前記所定の吐出口を選択する選択手段と、前記第1の吐出口群内の前記L個の所定の吐出口に分配された前記分配データを前記選択手段によって選択された前記L個の所定の吐出口に補完することにより補完データを生成する補完手段と、前記分配手段によって分配された前記分配データと、前記補完手段によって補完された前記補完データと、に基づいて、前記記録データを生成する生成手段と、を有し、前記選択手段は、前記検出手段によって吐出不良が検出されないM−L個の前記所定の吐出口と、前記選択手段によって選択された前記L個の所定の吐出口と、からなる第2の吐出口群のうち、前記交差方向における一方の端部の前記所定の吐出口と前記交差方向における他方の端部の前記所定の吐出口との間の距離が最も短くなるように、前記N−M個の吐出口から前記L個の所定の吐出口を選択することを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置、画像処理方法および画像記録装置によれば、インクの吐出不良が生じた際に補完記録を行う場合であってもインク滴の着弾位置ずれを抑制した記録を行うことが可能となる。
実施形態に係る画像記録装置の内部構成を示す模式図である。 実施形態に係る吐出口列群の模式図である。 実施形態に係る記録制御系を説明するための図である。 記録媒体の搬送量の周期的なずれを説明するための図である。 実施形態における画像処理の工程を示すブロック図である。 実施形態における画像処理の過程を説明するためのフローチャートである。 実施形態に係るドットパターンを示す図である。 実施形態における分配処理を説明するための図である。 実施形態における補完処理の過程を説明するためのフローチャートである。 実施形態における吐出不良ノズルの検出処理を説明するためのフローチャートである。 実施形態にて記録する検出パターンを模式的に示す図である。 実施形態にて記録する検出パターンの読み取り画像を模式的に示す図である。 実施形態における補完ノズルの決定方法を説明するためのフローチャートである。 実施形態における補完ノズルを決定する過程について説明するための図である。 実施形態における補完ノズルの決定方法を説明するためのフローチャートである。 実施形態における補完ノズルを決定する過程について説明するための図である。
以下に図面を参照し、本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態に係るインクジェット記録装置の内部構成を部分的に示す模式図である。
本実施形態のインクジェット記録装置(以下、プリンタ、画像記録装置とも称する)は、記録ヘッド101〜104を有する記録ヘッド群107を備えている。ここで、記録ヘッド101〜104は、それぞれブラックインク(Kインク)、シアンインク(Cインク)、マゼンタインク(Mインク)、イエローインク(Yインク)を吐出するためのものである。また、記録ヘッド101〜104は、それぞれのY方向(所定方向)における長さが記録媒体106のY方向における幅よりも長くなるように形成されている。本実施形態における記録ヘッド群107は、これらの記録ヘッド101〜104がX方向(交差方向)に並ぶことにより構成される。
記録媒体106は、搬送ローラ105(および他の不図示のローラ)が搬送モータ(不図示)の駆動力によって回転することにより、X方向に搬送(移動)される。この記録媒体106をX方向への搬送(移動)することによって、記録ヘッド群107をX方向に走査させた場合とほぼ同様の効果を得ることができる。記録媒体106が搬送される間に、記録ヘッド101〜104それぞれに配列された複数の吐出口(以下、ノズルとも称する)から、後述する記録データに従ってインクの吐出動作が行われる。これにより、記録媒体106に対する1回の記録ヘッドのX方向への相対的な走査にて記録媒体106上に画像が形成される。
また、プリンタは後述するインクの吐出不良の検出に使用するためのスキャナ107を備えている。ここではスキャナ107の解像度は1200dpiとするが、1200dpi以上、または以下でも良い。
図2(a)は、本実施形態に係るブラックインクを吐出するための記録ヘッド101の詳細な構成を示す模式図である。記録ヘッド101は、後述する複数の吐出口列(以下、ノズル列とも称する)を有する18個の記録素子基板201〜218が、1つの記録素子基板のY方向における一方の端部と1つの記録素子基板のY方向における他方の端部とがY方向に同じ位置となるように、Y方向に沿って千鳥状に配置されることにより構成される。これにより、記録ヘッド101のY方向における長さは記録媒体106のY方向における幅よりも長尺なものとなっている。なお、本実施形態に適用可能な記録ヘッドは図2(a)に示すような複数の記録素子基板をY方向に沿って配置したものに限られない。例えば、記録媒体106の幅以上の長さを有する吐出口列を持ったひとつの記録素子基板から構成された記録ヘッドであっても良い。
図2(b)は、本実施形態に係る図2(a)に示す記録素子基板201の詳細な構成を示す模式図である。記録素子基板201には、それぞれブラックインクを吐出する吐出口がY方向に1200dpiの解像度(1/1200インチの間隔)相当で配列された、8個(=N個)の吐出口列201a、201b、201c、201d、201e、201f、201g、201hがX方向に並んで配置されている。なお、若干の製造誤差があっても実質的に同じ程度の間隔で並んでいれば、多少吐出口列間の間隔が異なるような形態であっても良い。
図3は、本発明の一実施形態に係る記録システムを示すブロック図である。同図に示すように、この記録システムは、図1に示したプリンタ100と、そのホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、ホストPCと称する)300を有して構成される。
ホストPC300は、以下の要素を有して構成される。CPU301は、記憶手段であるRAM302やHDD303に保持されているプログラムに従った処理を実行する。RAM302は、揮発性のメモリであり、プログラムやデータを一時的に保持する。HDD303は、不揮発性のメモリであり、同じくプログラムやデータを保持する。本実施形態では、データ転送I/F(インターフェース)304はプリンタ100との間におけるデータの送受信を制御する。このデータ送受信の接続方式としては、USB、IEEE1394、LAN等を用いることができる。キーボード・マウスI/F305は、キーボードやマウス等のHID(Human Interface Device)を制御するI/Fであり、ユーザーは、このI/Fを介して入力を行うことができる。ディスプレイI/F306は、ディスプレイ(不図示)における表示を制御する。
一方、プリンタ100は、以下の要素を有して構成される。CPU311は、RAM312やROM313に保持されているプログラムに従い、後述する各処理を実行する。RAM312は、揮発性のメモリであり、プログラムやデータを一時的に保持する。ROM313は不揮発性のメモリであり、後述する処理で使用するテーブルデータやプログラムを保持することができる。
データ転送I/F314は、PC300との間におけるデータの送受信を制御する。ヘッドコントローラ315は、図1に示したそれぞれの記録ヘッド101〜104に対して記録データを供給するとともに、記録ヘッドの吐出動作を制御(吐出制御)する。具体的には、ヘッドコントローラ315は、RAM312の所定のアドレスから制御パラメータと記録データを読み込む構成とすることができる。そして、CPU311が、制御パラメータと記録データをRAM312の上記所定のアドレスに書き込むと、ヘッドコントローラ315により処理が起動され、記録ヘッドからのインク吐出が行われる。
スキャナコントローラ316は、RAM312の所定のアドレスから制御パラメータを読み込む構成とすることができる。そして、CPU311が、制御パラメータをRAM312の上記所定のアドレスに書き込むと、スキャナコントローラ316により処理が起動され、画像の読み取りが行われる。スキャナ107によりインクの吐出不良検出パターンの画像を光学的に取得した場合、ROM313に格納された吐出不良検出プログラムをRAM312にロードして当該プログラムを実行し、記録ヘッドの状態を示す情報をROM313に格納する。
ここで、上述のように、記録媒体の搬送量が周期的にずれた場合、吐出口列間においてインクの着弾位置のずれが生じる場合がある。以下、簡単のためブラックインクを吐出するための記録ヘッド101内の記録素子基板201に配置された吐出口列201a〜201h間における搬送量ずれについて説明する。
図4(a)は記録媒体の搬送量の周期的な変動を模式的に示す図である。また、図4(b)は記録媒体のX方向における位置が0〜4mmの範囲である場合における図4(a)の拡大図である。また、図4(c)はX方向における記録媒体のそれぞれの位置でのX方向への搬送量ずれの値を示す表である。
なお、ここではそれぞれの吐出口列が記録媒体に対して最初にインクを吐出する際の記録媒体のX方向における位置を基準(0mm)として記載する。すなわち、X方向において最も上流側に位置する吐出口列201aに対して記録媒体のX方向における位置が0mmである場合、他の吐出口列201b〜201hは未だ記録媒体と対向する位置にはないことになる。また、吐出口列201bに対して記録媒体のX方向における位置が0mmである際には、吐出口列201aに対しての記録媒体のX方向における位置は1.05mmとなる。
まず、吐出口列201aからインクを吐出する場合における搬送量のずれついて以下に詳細に記載する。
吐出口列201aから記録媒体に対する記録を開始した際、すなわち記録媒体のX方向における位置が0mmの際には、吐出口列201aからはX方向への着弾位置ずれが生じることなくインクが吐出される(搬送量ずれ=0.0μm)。
その後、記録媒体のX方向への搬送が進むにつれて、吐出口列201aから吐出されるインク滴の着弾位置ずれは漸次的にX方向における正方向に大きくなり、記録媒体のX方向における位置が7mmに達した際にはX方向における正方向へ39.9μmの着弾位置ずれが生じる(搬送量ずれ=39.9μm)。これは、記録媒体への記録を開始してから記録媒体のX方向における位置が7mmとなるまで記録媒体を搬送する間においては搬送量が規定の量に比べて大となっているからであると考えられる。
更に記録媒体の搬送が進むと、吐出口列201aから吐出されるインク滴の着弾位置ずれはX方向における負方向へと大きくなり、記録媒体のX方向における位置が15mmに達した際にはX方向における負方向へ2.6μmの着弾位置ずれが生じる(搬送量ずれ=−2.6μm)。すなわち、記録媒体のX方向における位置が8mmとなってから15mmとなるまで記録媒体を搬送する間においては搬送量が規定の量に比べて小となっているためと考えられる。
このようにして記録媒体の搬送量の大と小が交互に繰り返し生じることによって、記録媒体の搬送量に周期的なずれが生じていると考えられる。このような搬送量の周期的な変動は種々の理由により発生する。例えば、搬送ローラに偏心が生じ、断面形状が楕円とってしまった場合、搬送ローラの回転位相に応じて上記のような搬送量が大となる領域と小となる領域が生じてしまう虞がある。
ここで、吐出口列201aは図2(b)からわかるようにX方向において最も上流側に配置されているため、吐出口列201a〜201hの中で記録媒体に対して最初に記録が行われる。そのため、吐出口列201bから記録媒体に対して最初に記録を行うタイミングは、吐出口列201aから記録媒体に対して最初に記録を行うタイミングよりも僅かに後となる。したがって、吐出口列201bから記録媒体に対して記録を開始する(記録媒体のX方向における位置が0mmである)際には、X方向における正方向へのインクの着弾位置ずれが生じている(着弾位置ずれ=8.9mm)。
以下、吐出口列201bからインクを吐出する際には、吐出口列201aからインクを吐出する場合と記録媒体上の同じ位置に記録を行う場合であっても記録を行うタイミングがわずかに遅れる。そのため、記録媒体の位置が同じであっても、吐出口列201aから吐出されたインクと吐出口列201bから吐出されたインクの間で、異なる程度にてインクの着弾位置ずれが生じる。なお、吐出口列間の距離が長くなるほどインクの吐出タイミングの差が大きくなる。この結果、図4(a)に示すように吐出口列201a〜201hそれぞれにおいて搬送量の周期的な変動が互いにずれて生じることとなる。
このような吐出口列間のインクの着弾位置ずれが生じると、記録される画像において画質の低下が発生する虞がある。例えば、記録媒体のX方向における位置が13mmの領域においては、図4(c)からわかるように正方向に最大で吐出口列201aからの吐出において14.2μmのインクの着弾位置ずれが生じる。また、負方向に最大(正方向に最小)で吐出口列201hからの吐出において37.4μm(正方向に−37.4μm)のインクの着弾位置ずれが生じる。この結果、吐出口列間のインクの着弾位置ずれの差分は51.6(=14.2−(−37.4))μmとなる。このずれ量は1つの画素相当の画素領域の長さ(42.3μm)よりも大きくなってしまうため、記録される画像の画質低下が視認されてしまう虞がある。
ここで、記録に使用する吐出口列を少なくし、且つ、X方向に互いに隣接する吐出口列のみを用いる場合、上記のインクの着弾位置ずれの差分を小さくすることができる。例えば、吐出口列201b、201c、201dのみを用いると、記録媒体のX方向における位置が13mmの領域においてはインクの着弾位置ずれ(記録媒体の搬送量のずれ)の正方向への最大は吐出口列201bからの吐出による5.5μmとなる。一方、インクの着弾位置ずれの負方向への最大(正方向に最小)は吐出口列201dからの吐出による12.2μm(正方向に−12,2μm)となる。これらの差分は17.7μm(=5.5μm−(−12.2)μm)まで小さくなる。これにより、画質の低下が目立たないように記録を行うことができる。
上記の点を鑑み、本実施形態では、画像記録装置が実行可能な記録モードのうちの1つの特定記録モードにおいては、用いる吐出口列の数を少なくし、且つ、X方向に隣接する吐出口列のみを用いて記録を実行する。より詳細には、上述した特定記録モードでは、ドットを記録する位置を定めるドット記録用データを吐出口列201b、201c、201dのみに分配する。
図5は本実施形態における画像処理の各工程を示したブロック図である。また、図6は図5に示すブロック図にしたがって実行される画像処理の過程を示すフローチャートである。
記録処理が開始されると、プリンタ100は画像入力部A01をおいて画像データを取得する(ステップS531)。なお、ここでは画像データは解像度600dpiでRGB各8bit256階調のカラー画像であるとして説明した。
次に、色変換処理部A02によって色変換処理を行い、画像データを600dpiでCMYK各色8bit256階調のインク色データへ変換する(ステップS532)。色変換処理とは、R、G、Bの各階調値の組み合わせで表現されている画像データを、記録に使用される各色の階調値によって表現されたデータに変換する処理である。上述したように、プリンタ100はC、M、Y、Kの4色のインクを用いて画像を記録する。そこで、本実施形態の色変換処理部A02ではR、G、Bで表された画像データをC、M、Y、Kの各色の階調値によって表現されたインク色データに変換する処理を行う。
次に、量子化処理部A03によってインク色データに量子化処理を行い、量子化データを生成する(ステップS533)。ここで、量子化処理は、8bit256階調の階調数を持つインク色データを、プリンタ100で記録可能な階調(本実施形態ではLevel0〜4の5値とする)へ、適切に階調値を低減させる処理である。一般的に量子化処理としては誤差拡散法やディザ法が用いられることが多いが、その形態は特に限定されるものではない。
次に、ドット記録位置決定部A04においてドットパターンを用い、量子化データのドット記録位置を定めたドット記録用データを生成する(ステップS534)。本実施形態では、解像度が600dpiの5値の量子化データに対して解像度が1200dpiのドットパターンを適用することでドット記録用データを生成する。
図7は本実施形態で適用するドットパターンを示す図である。
例えば量子化データの値がLevel1の場合、ドットパターンC11、C12、C13、C14が順番に適用される。したがって、記録媒体上のある領域にLevel1の量子化データに対応する画像を記録する際には、600dpiの単位内に1つのドットのみが記録され、その単位内のドット記録位置は「左上(C11)」「左下(C12)」「右下(C13)」「右上(C14)」のローテーションを繰り返す。
また、例えば量子化データの値がLevel2である場合、ドットパターンC21、C22が順番に適用される。そのため、記録媒体上のある領域にLevel2の量子化データに対応する画像を記録する場合、600dpiの単位内に2つのドットが記録され、単位内におけるドット記録位置は「左上および右下(C21)」、「右上および左下(C22)」のローテーションを繰り返す。
次に、記録吐出口列決定部A05において吐出口列分配パターン記憶部A11から読み出された分配パターンを用いてドット記録用データを各吐出口列に分配することにより、各吐出口列用の分配データを生成する(ステップS535、ステップS536)。なお、吐出口列分配パターン記憶部A11には互いに異なる複数の分配パターンが格納されており、記録モード等の記録条件に応じて分配パターンを選択的に読み出して分配処理を実行することが可能である。
図8(a)は上記の特定記録モードにおいて用いられる分配パターンを示す模式図である。なお、図8(a)の画素に相当する各格子内の分配パラメータa〜hは、それぞれの画素にインクの吐出を定める信号が入力された場合に吐出口列201a〜201hのいずれに該信号を分配するかを示している。例えば、分配パターンD11において画素91にインクの吐出を定める信号が入力された場合、該信号は吐出口列201bに分配される。同様に、第1の分配パターンD01において画素92にインクの吐出を定める信号が入力された場合、該信号は吐出口列201cへと分配される。
また、図8(b)は入力されるドット記録用データの一例であるドット記録用データD12を模式的に示す図である。また、図8(b)において黒塗りで示した箇所がインクの吐出が定められている画素を、また、白抜けで示した箇所がインクの非吐出が定められている画素をそれぞれ示している。
更に、図8(c)は8(b)に示すドット記録用データが入力された場合に図8(c)に示す分配パターンD11を用いて吐出口列201a〜201hに分配して生成される分配デ―タD13a〜D13hを模式的に示す図である。
ここで、図8(a)に示す分配パターンD11には、分配パラメータa、e〜hは配置されておらず、分配パラメータb〜dがほぼ同じ数となるように配置されている。すなわち、ドット記録用データの吐出口列201a、201e〜201hに対する分配率は0であり、且つ、吐出口列201b〜201dそれぞれに対する分配率は互いにほぼ等しく約33(=100/3)%である。したがって、分配パターンD11を適用した場合、図8(b)および(c)に示すように、ドット記録用データは吐出口列201a、201e〜201hには分配されず、互いに隣接する3つの吐出口列201b〜201dに対してほぼ同量ずつ分配される。このようにして生成された分配データにしたがって記録を行うことにより、上述のインクの着弾位置ずれの発生を抑制することが可能となる。
ここで、上述のように吐出口列201b〜201dに対してドット記録用データを分配した際に吐出口列201b〜201dのいずれかに配列された吐出口にインクの吐出不良が発生すると、当該吐出口から本来インクが吐出されるべき領域に対して実際にはインクの吐出が行われなくなってしまう。
そこで、本実施形態では記録の実行前にプリンタのメンテナンスとして記録媒体上に検出パターンを記録してインクの吐出不良の検出を行う。この際、吐出口単位で吐出不良を検出するため、実際に吐出不良が発生している吐出口を検出(以下、吐出不良ノズルとも称する)することができる。この検出処理により吐出口列201b〜201d内に吐出不良ノズルが検出された場合、吐出口列201a、201e〜201hのうちの当該吐出不良ノズルとY方向に同じ位置にある吐出口にて吐出不良ノズルに対応する分配データの補完を行う。例えば、図2(b)に示す吐出口列201c内の吐出口211cにおいてインクの吐出不良が生じた場合、吐出口211cとY方向に同じ位置にある吐出口211a、211e〜211hのいずれかの吐出口にて吐出口211cに対応する分配データを補完し、当該吐出口からインクを補完吐出するための補完データを生成する。そして、この吐出口から補完データにしたがってインクを補完吐出することにより、吐出口211cにおけるインクの吐出不良を補うような記録を行うことが可能となる。
ここで、吐出不良ノズルの補完先によっては、インクを補完吐出することによりインクの着弾位置ずれが再び発生してしまう虞がある。
例えば、記録媒体のX方向における位置が13mmの領域においてインクの吐出不良が発生しない場合、上述したように、吐出口列201b〜201dのみを用いることによりインクの着弾位置ずれの正方向への最大を5.5μm、負方向への最大を12.2μmとなる。これにより、吐出口列間のインクの着弾位置ずれの差分を17.7μmと比較的小さくできるため、画質低下を抑制できる。
ここで、吐出口列201c内の吐出口211cにおいてインクの吐出不良が発生し、吐出口211cに対応する分配データを吐出口列201h内の吐出口211hにて補完した場合について記載する。
このように吐出口211hにて吐出口211cにおける分配データの補完を行った場合、Y方向において吐出口211c、211hと対応する位置にある記録媒体上の領域には吐出口211b、211d、211hからインクを吐出することになる。この際、図4(c)からわかるように、インクの着弾位置ずれは正方向に最大で吐出口列201b内の吐出口211bからの吐出において5.5μmとなり、負方向に最大で吐出口列201h内の吐出口211hからの吐出において37.4μmとなる。したがって、吐出口列間のインクの着弾位置ずれの差分は42.9(=5.5−(−37.4))μmと比較的大きくなる。これにより、画質の低下が目立ち易くなる。
このように、分配データの補完先を特に限定せずに吐出不良ノズルに対応する分配データを補完することにより、インクの着弾位置ずれによる画質低下が視認され易くなる虞がある。
上記の点を鑑み、本実施形態では、特定記録モードにおいて使用する吐出口列201b〜201d内の吐出口のいずれかに吐出不良が発生した場合、分配データの補完先を考慮して当該吐出不良が発生した吐出口に対応する分配データの補完処理を実行する。なお、本実施形態における補完処理は所定数の記録媒体に記録が終了する度に行うものとする。また、ここではカット紙に記録を行う場合について記載したが、ロール紙に記録を行う場合であっても本発明を適用することができる。ロール紙に記録する場合、カット後に所定数の記録媒体に相当する分量だけ画像の記録が行われたタイミングで本実施形態における補完処理を行えば良い。
図9は本実施形態における補完処理の各工程を示すフローチャートである。
まず、ステップS511において、実画像の記録前に不良吐出ノズルの検出処理を行う。
図10は本実施形態における不良吐出ノズルの検出処理の各工程を示すフローチャートである。
ステップS522においてROM313に記憶されている検出用画像を読み出す。次に、ステップS522において、ステップS521にて読み出された検出用画像に基づいて、検出パターン記録データを生成する。
ステップS523では、ステップS522で生成された記録データに基づいて検出パターンを記録する。本実施形態では、記録ヘッド107に配置された吐出口列のそれぞれにおいて、吐出口列内のすべての吐出口を用い、1つの吐出口列当たり4つのX方向に互いに隣接する画素領域に対してインクを吐出する画像を検出パターンとして用いる。図11は本実施形態で記録する検出パターンのうち、図2(b)に示す吐出口列201a〜201hそれぞれによって記録する検出パターン601a〜601hを示す模式図である。図11からわかるように、本実施形態における検出パターンは吐出口列ごとに重ならないようにX方向に互いにずらして記録する。ここで、図11に示す検出パターンのうち吐出口列201hから記録された検出パターン601hにおいて白抜けの領域611が形成されている。これは、吐出口列201h内のY方向において領域611と対応する位置に配置されている吐出口にインクの吐出不良が発生しているためであると考えられる。
次に、ステップ524では、記録された検出パターンをスキャナ107によって読み取る。図12は図11に模式的に示す検出パターン601a〜601hを所定解像度で読み取った際、ホストPC300のディスプレイ上に表示される読み取り画像701a〜701hの模式図を示す図である。なお、本実施形態では吐出口の解像度とスキャナ107の読み取り解像度は同じ値(1200dpi)であるため、個々の吐出不良ノズルを検出することができる。ここで、スキャナ107で読み取る場合、所定解像度において1画素単位で同一の信号値が出力される。従って、図中に示すような四角形の画素単位で読取画像が得られるため、ドットの円形は四角形の画素として表現される。また、読み取り画像701a〜701hのうち、黒く塗りつぶされた箇所がインクが吐出されている領域を、白抜けで示された箇所がインクが吐出されていない領域をそれぞれ示す。ここで、図12における領域711は図11における領域611と対応する位置であり、吐出口列201h内においてインクの吐出不良が発生しているために白抜けとなっていると考えられる。本実施形態では、ディスプレイ上に表示された読み取り画像701a〜701h内の白抜けの表示に基づいてユーザーが吐出不良ノズルを推定する。なお、読み取り画像701a〜701hをコンピュータが自動的に解析し、コンピュータが吐出不良ノズルを推定するような形態であっても良い。
ステップS525では、ステップS524にて表示された読み取り画像701a〜701hに基づいてユーザーにより入力された吐出不良ノズルの指定に関する情報を取得し、その情報に基づいて吐出不良ノズルを決定する。図12に示す読み取り画像701a〜701hに基づいた場合、吐出口列201h内の領域711に対応する吐出口が吐出不良ノズルであると決定される。
ステップS526において、ステップS525にて決定された吐出不良ノズルの情報を更新する。ここで、新たに吐出不良ノズルが発生している場合には新規吐出不良ノズル発生フラグを1に、また、発生していない場合には新規吐出不良ノズル発生フラグを0にする。本実施形態において、新規吐出不良ノズル発生フラグはRAM312に保存するが、ホストPC300が備える記憶装置で保存しても良い。
ステップ511において上述した不良吐出ノズル検出処理が終了すると、図9のステップS512において、新規吐出不良ノズル発生フラグの値を参照し、新たに吐出不良ノズルが発生したか否かを判定する。新たな吐出不良ノズルが発生した場合、ステップS513へと進む。新たな吐出不良ノズルが発生していないと判定された場合、ステップS515へと進む。
ステップS513では、それぞれの吐出口列群において、Y方向に互いに同じ位置にある吐出口のうち吐出不良が発生した吐出口の数が5以下であるか否かを判定する。5以下であると判別された場合、記録ヘッドのX方向における各位置において本実施形態の特定記録モードにて使用する吐出口列の数である3つ以上の吐出口は使用可能であるため、ステップS514へと進み、補完処理を続行する。6以上であると判別された場合には、吐出不良ノズルに対応する分配データの補完先がないため、エラーを出して記録動作を中断する。
次に、ステップS514では吐出不良ノズルに対応する分配データの補完先の吐出口(以下、補完ノズルとも称する)を決定し、その情報をROM313に格納する。なお、補完ノズルの決定方法については後述する。
次に、ステップS515では、図6に示すフローチャートにしたがってドット記録用データを各吐出口列に分配して分配データを生成する。この結果、上述したように、特定記録モードでは吐出口列201a〜201hに関しては吐出口列201b、201c、201dにのみドット記録用データが分配される。
ステップS516では、ROM313から補完ノズルに関する情報を読み出し、吐出不良ノズルに対応する分配データを当該補完ノズルにて補完する。例えば、吐出口211cにおいてインクの吐出不良が発生し、吐出口211fが補完ノズルに決定された場合、吐出口列201cに対応する分配データのうちの吐出口211cに対応する位置にあるドットの記録を定める分配データをすべて吐出口211fに対応する分配データに再分配し、吐出口列201fに対応する補完データを生成する。
本実施形態では、ステップS515にて生成された分配データとステップ516にて生成された補完データに基づいて記録に用いる記録データを生成する。
次に、ステップS517では、記録データがそれぞれ対応する吐出口列に転送され、当該記録データにしたがって記録媒体上にドットが記録される。
そして、ステップS518において、実画像の記録が全て終了したかどうかを判定する。記録が終了していればエンドへと進み記録動作をすべて終了する。終了していない場合、ステップS519において所定枚数に達したか判定する。ステップS519において所定枚数に達していればステップS511の検出処理を再度行い、所定枚数に達していなければステップS515に進み記録を続ける。
ステップS514における補完ノズルの決定方法について以下に詳細に説明する。
上述したように、特定記録モードにおいて特に制限なく補完ノズルを決定した場合、分配データの補完先によってインクの着弾位置ずれによる画質低下が視認され易くなる虞がある。そこで、本実施形態では、ROM303に記憶されているプログラムに従い、記録媒体上のY方向に同じ画素領域にインクを吐出可能なN個、すなわち8個の吐出口のうちの特定記録モードにて使用するM(M<N)個、すなわち3個の吐出口(第1の吐出口群)のうち、K(K≦M)個の吐出口が吐出不良ノズルであった場合には、下記の3つの条件に基づいて当該M個の吐出口以外のN−M個の吐出口の中からK個の補完ノズルを決定する。なお、吐出不良ノズルではない3−K(=M−K)個の吐出口に対応する分配データは補完せず、当該M−K個の吐出口に対応する分配データをそのままM−K個の吐出口からインクを吐出するための記録データとする。そのため、記録においては吐出不良ではえないM−K個の吐出口と、K個の補完ノズルと、の合計M個の吐出口(第2の吐出口群)を用いることとなる。
(条件1)
第1の吐出口群内の吐出不良ノズルではないM−K個の吐出口と、K個の補完ノズルと、の合計M個の吐出口のうち、X方向における一方の端部にある吐出口と、他方の端部にある吐出口と、の間の距離D_1が最小となるK個の補完ノズルの組み合わせ
(条件2)
条件1を満たすK個の補完ノズルの組み合わせが複数ある場合、第1の吐出口群内の吐出不良ノズルではないM−K個の吐出口およびK個の補完ノズルの合計M個の吐出口の中心位置P_uが、補完処理前のM個の吐出口の中心の位置P_cとの差分の絶対値D_2が最小となるK個の補完ノズルの組み合わせ
(条件3)
条件1、条件2を満たすK個の補完ノズルの組み合わせが複数ある場合、第1の吐出口群内の吐出不良ノズルではないM−K個の吐出口およびK個の補完ノズルの合計M個の吐出口(第2の吐出口群)の中心の位置P_uが最小となるK個の補完ノズルの組み合わせ
本実施形態では、上記の3つの条件に基づいて補完ノズルの決定処理を実行する。
なお、以下の説明では簡単のため、吐出口列201a〜201hそれぞれに配列された同じ画素領域にインクを吐出可能な吐出口211a〜211hにおいて補完処理を実行する場合について記載する。
また、同様に簡単のため、吐出口列201aのX方向における位置を基準位置とし、X方向に互いに隣接する吐出口列の間の距離を1として各吐出口列の位置および各吐出口列間の距離を規定する。例えば、吐出口列201aのX方向における位置は、基準位置であるため0となる。また、吐出口列201bのX方向における位置は、吐出口列201aとX方向に隣接しているため1となる。同様に、吐出口列201c、201d、201e、201f、201g、201hそれぞれのX方向における位置は2、3、4、5、6、7となる。
更に、簡単のため、吐出口211a〜211hのうち、補完処理後に使用する吐出口をL_1、L_2、L_3と記載する。例えば、吐出口211b、211c、221dを用いる場合、(L_1,L_2,L_3)=(b,c,d)と記載する。この場合、X方向における一方の端部にある吐出口と、他方の端部にある吐出口と、の間の距離D_1は吐出口列201b、201d間の距離であり、D_1=3−1=2となる。また、この場合における3個の吐出口211b、211c、211dの中心位置P_cは、P_c=(1+2+3)/3=2となる。
図13に本実施形態における補完ノズルの決定処理の各工程を示すフローチャートである。また、図14は補完ノズルの決定方法を模式的に説明するための図である。なお、ここでは図14(a)に示すように、特定記録モードによって吐出不良ノズルが無い状態で吐出口211b、211c、211dのみを用いて記録を行っており、その後上述した検出処理によって吐出口211cにおいて吐出不良が発生した場合を例として説明する。
まず、ステップS1001でプリンタ100のROM313に記憶されている吐出不良ノズル情報を参照し、吐出不良ノズルに対してNULL値を割り当てる。ここでは、まず、図13(a)に示すように(L_1,L_2,L_3)=(b,c,d)という情報が参照される。更に、吐出口211cが吐出不良であるためL_2=NULLとし、(L_1,L_2,L_3)=(b,NULL,d)となる。
次にステップS1002で当初使用していた吐出口のうち、吐出不良ノズルがあるか否かを判定する。具体的にはL_1、L_2、L_3のうちの少なくとも1つがNULL値であるか確認する。L_1、L_2、L_3のすべてがNULL値ではない場合、新たに補完ノズルを決定する必要がないため、補完ノズル決定処理を終了する。ここでは、L_2=NULLであるためステップS1003に進む。
ステップS1003では、L_1、L_2、L_3でNULL値になっている吐出口の補完ノズルを上記の(条件1)にしたがって決定する。ここでは吐出口211cに吐出不良が発生し、L_2=NULLとなっているため、(L_1,L_2,L_3)=(b,a,d)、(b,e,d)、(b,f,d)、(b,g,d)、(b,h,d)の組み合わせの中で、L_1、L_2、L_3のうちのX方向における一方の端部の吐出口と他方の端部の吐出口の間の距離D_1が最小となる組み合わせを求める。この結果、(L_1,L_2,L_3)=(b,a,d)、(b,e,d)の2つの組み合わせにおいてD_1が最小(D_1=3)となる。
次にステップS1004では、ステップS1003で求められた(L_1,L_2,L_3)の組み合わせが複数通りあるか否かを判定する。すなわち、(条件1)を満足する吐出口が複数通りあるか否かを判定する。1通りに決定された場合には当該吐出口を補完ノズルに決定し、補完ノズル決定処理を終了する。一方、(条件1)を満たす吐出口が複数通りある場合にはステップS1005へと進む。
ステップS1005では、L_1、L_2、L_3でNULL値になっている吐出口の補完ノズルを上記の(条件2)にしたがって決定する。まず、ステップS1003で求められたL_1、L_2、L_3の組み合わせのそれぞれにおいて吐出口の中央位置P_uを求める。一方、ステップS1001においてNULL値を割り当てる前のL_1、L_2、L_3の組み合わせにおいて吐出口の中央位置P_cを求める。そして、中央位置P_c、P_u間の差分D_2が最小であるP_cに対応する(L_1,L_2,L_3)の組み合わせを決定する。ここでは、NULL値を割り当てる前の(L_1,L_2,L_3)=(b,c,d)の組み合わせにおいて中央位置P_c=(1+2+3)/3=2である。更に、ステップS1003で求められた(L_1,L_2,L_3)=(b,a,d)の組み合わせにおいて中央位置P_c=(1+0+3)/3=4/3であるため、当該組み合わせにおいて差分D_2=|4/3−2|=2/3となる。また、ステップS1003で求められた(L_1,L_2,L_3)=(b,e,d)の組み合わせにおいて中央位置P_u=(1+4+3)/3=8/3であるため、当該組み合わせにおいて差分D_2=|8/3−2|=2/3となる。したがって、ここでは(L_1,L_2,L_3)=(b,a,d)、(b,e,d)の2つの組み合わせが共にD_2が最小となる組み合わせとして決定される。
次にステップS1006では、ステップS1005で求められた(L_1,L_2,L_3)の組み合わせが複数通りあるか否かを判定する。すなわち、(条件2)を満足する吐出口が複数通りあるか否かを判定する。1通りに決定された場合には当該吐出口を補完ノズルに決定し、補完ノズル決定処理を終了する。一方、(条件2)を満たす吐出口が複数通りある場合にはステップS1007へと進む。
ステップS1007の段階まで進む場合、それまでに残っている(L_1,L_2,L_3)の組み合わせは、インク着弾位置ずれに対してはほぼ同等の影響を受けると考えられる。そのため、ステップS1007では複数残った組み合わせの内、必ずどれか一つの組み合わせが選択されるよう絞り込みを行う。本実施形態では、補完後の中央位置P_uが最小となる組み合わせを選択肢として残す。ここでは、(L_1,L_2,L_3)=(b,a,d)の時の中央位置P_u=4/3で、(L_1,L_2,L_3)=(b,e,d)の時の中央位置P_u=8/3である。よって、求める組み合わせ(第2の吐出口群)は(L_1,L_2,L_3)=(b,a,d)となる。そのため、図14(b)に示すように吐出口211aを吐出口211cに対する補完ノズルとして用いるものとし、吐出口211cに対応する分配データを吐出口211aにて補完することにより補完データを生成する。なお、ステップS1007は複数の(L_1,L_2,L_3)の組み合わせの中から1つの組み合わせを選択できる処理であれば良く、例えば中央位置P_uが最大となる組み合わせを選択しても良い。
その後、更に吐出不良ノズルが発生した場合につい説明する。図13(b)の状態から、吐出口211dも吐出不良になった場合の補完ノズルの決定方法をフローチャートに沿って説明する。
まず、ステップS1001で当初に使用していた吐出口列を確認する。元々使用する吐出口列吐出口列201b、201c、201dなので、(L_1,L_2,L_3)=(b,c,d)とリセットする。ここでは、吐出口201c、201dが使用できないのでL_2=NULL且つL_3=NULLとし、(L_1,L_2,L_3)=(b,NULL,NULL)となる。
ステップS1003では、L_1、L_2、L_3でNULL値になっている吐出口、ここではL_2、L_3について、吐出口列201b〜201d以外の正常な吐出口の組み合わせを適用した場合、各組み合わせにおける吐出口群の両端間の距離D_1が最小になる組み合わせを求める。この結果、(L_1,L_2,L_3)=(b,a,e)、(b,e,f)の2つの組み合わせがD_1=4で、D_1が最小となる組み合わせとして決定する。本実施形態ではL_2、L_3への吐出口の割り当て順はローマ字(a,b,c)順とするが、他の割り当て順、もしくはランダムに割り当てても良いとする。
L_1、L_2、L_3の組み合わせが複数個あるので、ステップS1004の条件分岐により次にステップS1005に進むことになる。
ステップS1005では、ステップS1003で求められたL_1、L_2、L_3の組み合わせの中で、中央位置P_uと中央位置P_cとの距離の差異の絶対値D_2が最小となる吐出口の組み合わせを求める。P_u=2であるので、(L_1,L_2,L_3)=(b,a,e)の時の中央位置P_u=(1+0+4)/3=5/3でD_2=|5/3−2|=1/3となり、(L_1,L_2,L_3)=(b,e,f)の時の中央位置P_u=(1+4+5)/3=10/3でD_2=|10/3−2|=4/3となる。よって、(L_1,L_2,L_3)=(b,a,e)の組み合わせがD_2最小となる組み合わせとして決定される。
L_1、L_2、L_3の組み合わせが(L_1,L_2,L_3)=(b,a,e)で一つに決まったので、ステップS1006の条件分岐により補完ノズル選択処理を終了することになる。この状態を模式図で示すと、図14(c)のように、吐出口211cの補完ノズルとして吐出口211a、吐出口211dの補完ノズルとして吐出口eを選択したことになる。
その後、更に吐出不良ノズルが発生した場合について続けて説明する。図14(c)の状態から、吐出口211bも吐出不良になった場合の補完ノズルの選択処理をフローチャートに沿って説明する。
まず、ステップS1001で当初に使用していた吐出口列を確認し、使用できない吐出口にNULLデータを割り当てる。元々使用する吐出口列は吐出口列201b、201c、201dなので、(L_1,L_2,L_3)=(b,c,d)とリセットし、ここでは、吐出口211b、211c、211dが使用できないのでL_1=NULLかつ、L_2=NULLかつ、L_3=NULLとし、(L_1,L_2,L_3)=(NULL,NULL,NULL)となる。
次にステップS1002で使用できない吐出口があるか確認する。具体的にはL_1、L_2、L_3の少なくとも1つがNULL値であるか確認する。ここでは、L_1=L_2=L_3=NULLで使用できない特定吐出口が発生しているので、ステップS1003に進む。
ステップS1003では、L_1、L_2、L_3でNULL値になっている吐出口について、吐出口列201b〜201d以外の正常な吐出口の組み合わせを適用した場合、各組み合わせにおける距離D_1が最小になる組み合わせを求める。この結果、(L_1,L_2,L_3)=(e,f,g)、(f,g,h)の2つの組み合わせがD_1=2で、D_1が最小となる組み合わせとして決定する。本実施形態ではL_1、L_2、L_3への吐出口の割り当て順はローマ字(a,b,c)順とするが、他の割り当て順、もしくはランダムに割り当てても良いとする。
L_1、L_2、L_3の組み合わせが複数個あるので、ステップS1004の条件分岐により次にステップS1005に進むことになる。
ステップS1005では、ステップS1003で求められたL_1、L_2、L_3の組み合わせの中で、中央位置P_uと中央位置P_cとの距離の差分の絶対値D_2が最小となる吐出口の組み合わせを求める。P_u=2であるので、(L_1,L_2,L_3)=(e,f,g)の時の中央位置P_u=(4+5+6)/3=5でD_2=|5−2|=3となり、(L_1,L_2,L_3)=(f,g,h)の時の中央位置P_u=(5+6+7)/3=6でD_2=|6−2|=4となる。よって、(L_1,L_2,L_3)=(e,f,g)の組み合わせがD_2最小となる組み合わせとして決定される。
L_1、L_2、L_3の組み合わせが(L_1,L_2,L_3)=(e,f,g)で一つに決まったので、ステップS1006の条件分岐により補完ノズル選択処理を終了することになる。この状態を模式図で示すと、図14(d)ように、吐出口211bの補完ノズルとして吐出口211e、吐出口211cの補完ノズルとして吐出口211f、吐出口211dの補完ノズルとして吐出口211gを選択したことになる。
その後、図14(d)の状態から、吐出口211eも吐出不良になった場合の補完ノズルの選択処理をフローチャートに沿って説明する。
まず、ステップS1001で当初に使用していた吐出口列を確認し、使用できない吐出口にNULLデータを割り当てる。元々使用する吐出口列は吐出口列201b、201c、201dなので、(L_1,L_2,L_3)=(b,c,d)とリセットし、ここでは、吐出口211b、211c、211dが使用できないのでL_1=NULLかつ、L_2=NULLかつ、L_3=NULLとし、(L_1,L_2,L_3)=(NULL,NULL,NULL)となる。
次にステップS1002で使用できない吐出口があるか確認する。具体的にはL_1、L_2、L_3のいずれかまたは全てがNULL値であるか確認する。ここでは、L_1=L_2=L_3=NULLで使用できない吐出口が発生しているので、ステップS1003に進む。
ステップS1003では、L_1、L_2、L_3でNULL値になっている吐出口、について、吐出口211b、211c、211d以外の正常な吐出口の組み合わせを適用した場合、各組み合わせにおける吐出口群の両端間の距離D_1が最小になる組み合わせを求める。この結果、(L_1,L_2,L_3)=(f,g,h)の組み合わせがD_1=2で、D_1が最小となる組み合わせとして決定する。
L_1、L_2、L_3の組み合わせが一つに決まったので、ステップS1004の条件分岐により補完ノズル選択処理を終了することになる。この状態を模式図で示すと、図14(e)のように、吐出口211bの補完ノズルとして吐出口211f、吐出口211cの補完ノズルとして吐出口211g、吐出口211dの補完ノズルとして吐出口211hを選択したことになる。
その後、図14(e)の状態から、吐出口211fも吐出不良になった場合の補完ノズルの選択処理をフローチャートに沿って説明する。
まず、ステップS1001で使用可能な特定吐出口列を確認し、使用できない吐出口にNULLデータを割り当てる。元々使用する吐出口列は吐出口列201b、201c、201dなので、(L_1,L_2,L_3)=(b,c,d)とリセットし、ここでは、吐出口211b、211c、211dが使用できないのでL_1=NULLかつ、L_2=NULLかつ、L_3=NULLとし、(L_1,L_2,L_3)=(NULL,NULL,NULL)となる。
次にステップS1002で使用できない吐出口があるか確認する。具体的にはL_1、L_2、L_3の少なくとも1つがNULL値であるか確認する。ここでは、L_1=L_2=L_3=NULLで使用できない吐出口が発生しているので、ステップS1003に進む。
ステップS1003では、L_1、L_2、L_3でNULL値になっている吐出口について、吐出口211b、211c、211d以外の正常な吐出口の組み合わせを適用した場合、各組み合わせにおける吐出口群の両端間の距離D_1が最小になる組み合わせを求める。この場合、そもそも使用可能な吐出口が吐出口211a、211g、211hの3つのみであるので、(L_1,L_2,L_3)=(a,g,h)の組み合わせがD_1が最小となる組み合わせとして決定する。
L_1、L_2、L_3の組み合わせが一つに決まったので、ステップS1004の条件分岐により補完ノズル選択処理を終了することになる。この状態を模式図で示すと、図14(f)に示すように、吐出口211bの補完ノズルとして吐出口211a、吐出口211cの補完ノズルとして吐出口211g、吐出口211dの補完ノズルとして吐出口211hを選択したことになる。
以上記載したように、本実施形態によれば、インクの吐出不良が発生した際に補完記録を実行した場合であっても、吐出口列間でのインクの着弾位置ずれを抑制した記録を行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、特定記録モードで使用するM個の吐出口(第1の吐出口群)のうちのK(K≦M)個の吐出口が吐出不良ノズルであった場合、吐出不良ノズルではないM−K個の吐出口に対応する分配データは補完しない形態について記載した。
これに対し、本実施形態では特定記録モードで使用するM個の吐出口のうちのK個の吐出口に吐出不良ノズルが生じた場合、当該特定記録モードで使用するM個の吐出口すべてに対応する分配データを補完可能な形態について記載する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の部分については説明を省略する。
本実施形態では、下記の3つの条件に基づいてM個の吐出口(第1の吐出口群)内にK個の吐出不良ノズルが生じた場合、当該K個の吐出不良ノズル以外のN−K個の吐出口の中からM個の補完ノズル(第2の吐出口群)を決定する。
(条件1)
M個の補完ノズルのうちのX方向における一方の端部にある吐出口と、他方の端部にある吐出口と、の間の距離D_1が最小となるM個の補完ノズルの組み合わせ
(条件2)
条件1を満たすM個の補完ノズルの組み合わせが複数ある場合、M個の補完ノズルの中心位置P_uが、補完処理前の第1の吐出口群内のM個の吐出口の中心の位置P_cとの差分の絶対値D_2が最小となるM個の補完ノズルの組み合わせ
(条件3)
条件1、条件2を満たすM個の補完ノズルの組み合わせが複数ある場合、M個の補完ノズルの中心の位置P_uが最小となるM個の補完ノズルの組み合わせ
本実施形態では、上記の3つの条件に基づいて補完ノズルの決定処理を実行する。
図15は本実施形態における補完ノズルの決定処理の各工程を示すフローチャートである。また、図16は補完ノズルの決定方法を模式的に説明するための図である。
ステップS1101では、第1の吐出口群内に吐出不良ノズルがあったか判定し、無い場合は補完処理を行う必要が無いので補完ノズル選択処理を終了する。吐出不良ノズルがあった場合はステップS1102へ進む。
ステップS1102では、正常な吐出口の中からD_1が最小になる3つの吐出口の組み合わせを求める。
ステップS1103では、ステップS1102で求めた吐出口の組み合わせが複数個あるか否かを判断する。組み合わせが一つに決まっている場合、ステップS1102で求めた吐出口の組み合わせを記録に使用する吐出口として決定しプログラムを終了する。ステップS1102で求めた吐出口の組み合わせが複数個有る場合、ステップS1104に進む。
ステップS1104では、ステップS1102で決定された複数個の吐出口の組み合わせのうち、差分D_2が最小になる組み合わせを求める。
ステップS1105では、ステップS1104で差分D_2が最小となる吐出口の組み合わせが複数個あるか否かを判断する。組み合わせが一つに決まっている場合、ステップS1104で求めた吐出口の組み合わせを記録に使用する吐出口と決定し、プログラムを終了する。ステップS1104で差分D_2が最小となる吐出口の組み合わせが複数個有る場合、ステップS1106に進む。
ステップS1106では、ステップS1104で選ばれた組み合わせの中から中心位置P_uが最小となるような組み合わせを選び、それを記録に使用する吐出口の組み合わせとする。なお、このステップS1106における処理は第1の実施形態におけるステップS1007と同様に、複数の吐出口の組み合わせの中から1つの組み合わせを選択できる処理であれば良く、例えば中央位置P_uが最大となる組み合わせを選択しても良い。
その後、ステップS1107では、補完ノズル決定前の使用ノズルと補完ノズル決定後の使用ノズルとの対応関係を決定する。本実施形態ではアルファベット順に使用ノズルの対応関係を決定するものとする。例えば、補完ノズル決定前の使用ノズルが吐出口211b、211c、211dであり、補完ノズル決定前の使用ノズルが吐出口211e、211f、211gである場合、吐出口211bの分配データを吐出口211eで、吐出口211cの分配データを吐出口211fで、吐出口211cの分配データを吐出口211gで補完する。
以下、図16(a)に示すように、特定記録モードにおいて吐出口列201b、201c、201dのみを用いて記録を行う際、図15に示すフローチャートにしたがって補完ノズル決定処理を実行した際の過程を説明する。
ステップS1101でプリンタ100のROM313に記憶されている吐出不良ノズル情報を参照し、該カラムで使用できない特定吐出口があるか確認する。ここでは、まず吐出口211cに吐出不良が発生したとする。吐出不良ノズルが発生しても、吐出口211b、211c、211dが全て使用可能であれば、補完処理をする必要は無いので補完ノズル選択処理を終了するが、ここでは、使用できない吐出口211cが発生しているので、ステップS1102に進む。
ステップS1102では、正常な3つの吐出口の組み合わせの中で、吐出口のX方向両端間の距離D_1が最小になる組み合わせを求める。この結果、(L_1,L_2,L_3)=(d,e,f)、(e,f,g)、(f,g,h)の3つの組み合わせがD_1=2で、D_1が最小となる組み合わせとして決定する。
次に、ステップS1103で、ステップS1102で求められたM個の吐出口の組み合わせが複数通りあるか否かを確認する。組み合わせが1つに決まっている場合、当該組み合わせを使用する吐出口として選択し、補完ノズル選択処理を終了する。組み合わせが複数通りある場合、補完ノズルを決定できていないことになるので、次のステップS1104に進む。
ステップS1104では、ステップS1102で求められた吐出口の組み合わせの中で、補完ノズルの中央位置P_uと補完前のM個の吐出口の中央位置P_cとの距離の差分の絶対値D_2が最小となる吐出口の組み合わせを求める。P_u=(1+2+3)/3=2であるので、使用吐出口の組み合わせが(d,e,f)の時の中央位置P_u=(3+4+5)/3=4でD_2=|4−2|=2となり、(e,f,g)の時の中央位置P_u=(4+5+6)/3=5でD_2=|5−2|=3となり、(f,g,h)の時の中央位置P_u=(5+6+7)/3=6でD_2=|6−2|=4となる。よって(d,e,f)の組み合わせがD_2が最小となる組み合わせとして決定される。
使用吐出口の組み合わせが(d,e,f)で一つに決まったので、ステップS1105の条件分岐によりステップS1107に進む。
次に、ステップS1107で、どの吐出口がそれぞれ、b、c、dの補完ノズルとして対応させるかを決定する。ここでは、(b,c,d)の補完ノズルとしてそれぞれ(d,e,f)を選択する。吐出口シフト後の状態を模式図で示すと、図16(b)のようになる。
その後、図16(b)の状態から、吐出口211fも吐出不良になった場合の補完ノズルの選択処理をフローチャートに沿って説明する。
ステップS1101で第1の吐出口群のうち使用できない吐出口があるか確認する。ここでは、使用できない吐出口が発生しているので、ステップS1102に進む。
ステップS1102では、正常な3つの吐出口の組み合わせの中で、吐出口両端間の距離D_1が最小になる組み合わせを求める。この結果、(a,b,d)、(b,d,e)、(d,e,g)、(e,g,h)の4つの組み合わせがD_1=3で、D_1が最小となる3個のノズルの組み合わせとして決定される。
次に、ステップS1103で、ステップS1102で求められた吐出口の組み合わせが複数通り有るか確認する。ここでは組み合わせが4通りあるのでステップS1104に進む。
ステップS1104では、ステップS1102で求められた3個の吐出口の組み合わせの中で中央位置P_uと中央位置P_cとの距離の差分の絶対値D_2が最小となる吐出口の組み合わせを求める。P_u=2であるので、吐出口の組み合わせが(a,b,d)の際には中央位置P_u=(0+1+3)/3=4/3であるため、差分D_2=|4/3−2|=2/3となる。また、吐出口の組み合わせが(b,d,e)の際には中央位置P_u=(1+3+4)/3=8/3であるので、差分D_2=|8/3−2|=2/3となる。吐出口の組み合わせが(d,e,g)の際には中央位置P_u=(3+4+6)/3=13/3であるため、差分D_2=|13/3−2|=7/3となる。吐出口の組み合わせが(e,g,h)の際には中央位置P_u=(4+6+7)/3=17/3であるため、差分D_2=|17/3−2|=11/3となる。よって(a,b,d)と(b,d,e)の2通りの組み合わせがD_2が最小となる3個の吐出口の組み合わせとして決定される。
次に、ステップS1105で、ステップS1104で求められた吐出口列の組み合わせが複数通り有るか確認する。組み合わせが2通りあるのでステップS1106に進む。
ステップS1006の段階まで来る場合、それまでに残っている3個の吐出口の組み合わせはインクの着弾位置ずれに関しては同等の影響を受けると考えられる。そのため、本ステップでは中央位置P_uが最小となるような組み合わせを選択する。本実施形態の場合、吐出口の組み合わせが(a,b,d)の時の中央位置P_u=4/3で、(b,d,e)の時の中央位置P_u=8/3である。よって、求める組み合わせは(a,b,d)となり、これを記録に使用する吐出口(第2の吐出口群)とする。この状態を模式図で示すと、図16(c)のようになる。
そして、ステップS1107で、(b,c,d)の補完先ノズルとしてそれぞれ(a,b,d)を選択する。
その後、図16(c)の状態から、吐出口211eも吐出不良になった場合の補完ノズルの選択処理をフローチャートに沿って説明する。
ステップS1101で第1の吐出口群のうち使用できない吐出口があるか確認する。ここでは使用できない吐出口が発生しているので、ステップS1102に進む。
ステップS1202では、正常な3つの吐出口の組み合わせの中で吐出口両端間の距離D_1が最小になる組み合わせを求める。この結果、(a,b,d)の組み合わせがD_1=3で、D_1が最小となる組み合わせとして決定する。
補完ノズルの組み合わせが(a,b,d)で一通りに決まったので、これを記録に使用する吐出口とする。この状態を模式図で示すと、図16(d)のようになる。よって、ステップS1105の条件分岐により次にステップS1107に進む。
そして、ステップS1107にて(b,c,d)の補完ノズルとしてそれぞれ(a,b,d)を選択する。
その後、図16(d)の状態から、吐出口211dも吐出不良になった場合の補完ノズルの選択処理をフローチャートに沿って説明する。
ステップS1101で第1の吐出口群のうち使用できない吐出口があるか確認する。ここでは使用できない吐出口が発生しているので、ステップS1102に進む。
ステップS1102では、正常な3つの吐出口の組み合わせの中で、吐出口両端間の距離D_1が最小になる組み合わせを求める。この結果、(a,b,g)の組み合わせがD_1=6で、D_1が最小となる3個の吐出口の組み合わせとして決定される。
吐出口の組み合わせが(a,b,d)で一通りに決まったので、これを記録に使用する吐出口とする。この状態を模式図で示すと、図16(e)のようになる。よって、ステップS1105の条件分岐により次にステップS1107に進む。
そしてステップS1107で(b,c,d)の補完先ノズルとしてそれぞれ(a,b,g)を選択する。
その後、図16(e)の状態から、吐出口211bも吐出不良になった場合の補完ノズルの選択処理をフローチャートに沿って説明する。
ステップS1101で第1の吐出口群のうち使用できない吐出口があるか確認する。ここでは使用できない吐出口が発生しているので、ステップS1102に進む。
ステップS1102では、正常な3つの吐出口の組み合わせの中で、吐出口両端間の距離D_1が最小になる組み合わせを求める。この場合、そもそも使用可能な吐出口がa、g、hの3つのみであるので(a,g,h)の組み合わせがD_1=7で、D_1が最小となる組み合わせとして決定すされる。
吐出口の組み合わせが(a,g,h)で一つに決まったので、これを記録に使用する吐出口とする。この状態を模式図で示すと、図16(b)−(へ)のようになる。よって、ステップS1005の条件分岐により次にステップS1007に進む。
そしてステップS1007で(b,c,d)の補完ノズルとしてそれぞれ(a,g,h)を選択する。
以上記載したように、本実施形態によっても、インクの吐出不良が発生した際に補完記録を実行した場合であっても、吐出口列間でのインクの着弾位置ずれを抑制した記録を行うことが可能となる。
101〜104 記録ヘッド
106 記録媒体
201a〜201h 吐出口列
303 ROM

Claims (14)

  1. 所定の吐出口を少なくとも含む所定の色のインクを吐出するための複数の吐出口がそれぞれ所定方向に配列されたN個の吐出口列が、前記N個の吐出口列それぞれに配列されたN個の前記所定の吐出口が記録媒体上の前記所定方向における同じ位置にインクを吐出可能なように、前記所定方向と交差する交差方向に並んで配置された記録ヘッドと、前記記録媒体と、を前記交差方向に相対的に移動させながら、前記N個の吐出口列それぞれにおける前記記録媒体上の複数の画素相当の画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める記録データにしたがってインクを吐出することによって前記記録媒体上に画像を記録するために、前記記録媒体上に記録する画像に対応する画像データを処理する画像処理装置であって、
    前記画像データに基づいて前記記録媒体上に記録するドットを定めるドット記録用データを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記ドット記録用データを前記N個の吐出口列のうちのM(M<N)個の吐出口列から構成される第1の吐出口列群それぞれに分配することにより分配データを生成する分配手段と、
    前記N個の吐出口列それぞれに配列された前記複数の吐出口それぞれにおいてインクの吐出不良を検出する検出手段と、
    前記N個の所定の吐出口のうちの前記第1の吐出口列群に配列されたM個の前記所定の吐出口からなる第1の吐出口群内のK(K≦M)個の前記所定の吐出口において前記検出手段によって吐出不良が検出された場合、前記第1の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口以外のN−M個の前記所定の吐出口からK個の前記所定の吐出口を選択する選択手段と、
    前記第1の吐出口群内の前記K個の所定の吐出口に分配された前記分配データを前記選択手段によって選択された前記K個の所定の吐出口に補完することにより補完データを生成する補完手段と、
    前記分配手段によって分配された前記分配データと、前記補完手段によって補完された前記補完データと、に基づいて、前記記録データを生成する生成手段と、を有し、
    前記選択手段は、前記検出手段によって吐出不良が検出されないM−K個の前記所定の吐出口と、前記選択手段によって選択された前記K個の所定の吐出口と、からなる第2の吐出口群のうち、前記交差方向における一方の端部の前記所定の吐出口と前記交差方向における他方の端部の前記所定の吐出口との間の距離が最も短くなるように、前記N−M個の吐出口から前記K個の所定の吐出口を選択することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記選択手段は、前記第2の吐出口群のうちの前記交差方向における一方の端部の前記所定の吐出口と前記交差方向における他方の端部の前記所定の吐出口との間の距離が最も短くなるような前記K個の所定の吐出口の組み合わせが複数ある場合、前記第2の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口の前記交差方向における中心の位置が、前記第1の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口の前記交差方向における中心の位置に最も近くなるように、前記N−M個の吐出口から前記K個の所定の吐出口を選択することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記選択手段は、前記第2の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口の前記交差方向における中心の位置が、前記第1の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口の前記交差方向における中心の位置に最も近くなるような前記K個の所定の吐出口の組み合わせが複数ある場合、当該複数の組み合わせのうちの1つの組み合わせを構成する前記K個の所定の吐出口を選択することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 所定の吐出口を少なくとも含む所定の色のインクを吐出するための複数の吐出口がそれぞれ所定方向に配列されたN個の吐出口列が、前記N個の吐出口列それぞれに配列されたN個の前記所定の吐出口が記録媒体上の前記所定方向における同じ位置にインクを吐出可能なように、前記所定方向と交差する交差方向に並んで配置された記録ヘッドと、前記記録媒体と、を前記交差方向に相対的に移動させながら、前記N個の吐出口列それぞれにおける前記記録媒体上の複数の画素相当の画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める記録データにしたがってインクを吐出することによって前記記録媒体上に画像を記録するために、前記記録媒体上に記録する画像に対応する画像データを処理する画像処理装置であって、
    前記画像データに基づいて前記記録媒体上に記録するドットを定めるドット記録用データを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記ドット記録用データを前記N個の吐出口列のうちのM(M<N)個の吐出口列から構成される第1の吐出口列群それぞれに分配することにより分配データを生成する分配手段と、
    前記N個の吐出口列それぞれに配列された前記複数の吐出口それぞれにおいてインクの吐出不良を検出する検出手段と、
    前記N個の所定の吐出口のうちの前記第1の吐出口列群に配列されたM個の前記所定の吐出口からなる第1の吐出口群内のK(K≦M)個の前記所定の吐出口において前記検出手段によって吐出不良が検出された場合、前記第1の吐出口群内の前記K個の所定の吐出口以外のN−K個の前記所定の吐出口からM個の前記所定の吐出口からなる第2の吐出口群を選択する選択手段と、
    前記第1の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口に分配された前記分配データを前記選択手段によって選択された前記第2の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口に補完することにより補完データを生成する補完手段と、
    前記分配手段によって分配された前記分配データと、前記補完手段によって補完された前記補完データと、に基づいて、前記記録データを生成する生成手段と、を有し、
    前記選択手段は、前記第2の吐出口群のうち、前記交差方向における一方の端部の前記所定の吐出口と前記交差方向における他方の端部の前記所定の吐出口との間の距離が最も短くなるように、前記N−K個の吐出口から前記M個の所定の吐出口を選択することを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記選択手段は、前記第2の吐出口群のうちの前記交差方向における一方の端部の前記所定の吐出口と前記交差方向における他方の端部の前記所定の吐出口との間の距離が最も短くなるような前記M個の所定の吐出口の組み合わせが複数ある場合、前記第2の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口の前記交差方向における中心の位置が、前記第1の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口の前記交差方向における中心の位置に最も近くなるように、前記N−K個の吐出口から前記M個の所定の吐出口を選択することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記選択手段は、前記第2の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口の前記交差方向における中心の位置が、前記第1の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口の前記交差方向における中心の位置に最も近くなるような前記K個の所定の吐出口の組み合わせが複数ある場合、当該複数の組み合わせのうちの1つの組み合わせを構成する前記M個の所定の吐出口を選択することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1の吐出口群は、前記N個の所定の吐出口のうちの前記交差方向に互いに隣接するM個の前記所定の吐出口からなることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記生成手段は、前記第1の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口において前記検出手段によって吐出不良が検出されない場合、前記分配手段によって分配された前記分配データに基づいて前記記録データを生成することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記選択手段は、前記第1の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口において前記検出手段によって吐出不良が検出された場合、前記第1の吐出口群内の前記検出手段によって吐出不良が検出されない前記所定の吐出口から前記第2の吐出口群を選択することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記N個の吐出口列それぞれから記録媒体上にインクを吐出することにより、前記N個の吐出口列のそれぞれに対応するN個の吐出不良の検出パターンを記録する検出パターン記録手段を更に有し、
    前記検出手段は、前記検出パターン記録手段によって記録された前記N個の吐出不良の検出パターンに基づいて、前記N個の吐出口列それぞれに配列された前記複数の吐出口それぞれにおけるインクの吐出不良を検出することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記検出パターン記録手段によって記録された前記N個の吐出不良の検出パターンを光学的に読み取る読取手段を更に有し、
    前記検出手段は、前記読取手段によって読み取られた前記N個の吐出不良の検出パターンの読み取り結果に基づいて、前記N個の吐出口列それぞれに配列された前記複数の吐出口それぞれにおけるインクの吐出不良を検出することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記検出パターン記録手段によって記録された前記N個の吐出不良の検出パターンに基づいてユーザーにより入力されたインクの吐出不良に関する情報を取得する第2の取得手段を更に有し、
    前記検出手段は、前記第2の取得手段によって取得された前記情報に基づいて、前記N個の吐出口列それぞれに配列された前記複数の吐出口それぞれにおけるインクの吐出不良を検出することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  13. 所定の吐出口を少なくとも含む所定の色のインクを吐出するための複数の吐出口がそれぞれ所定方向に配列されたN個の吐出口列が、前記N個の吐出口列それぞれに配列されたN個の前記所定の吐出口が記録媒体上の前記所定方向における同じ位置にインクを吐出可能なように、前記所定方向と交差する交差方向に並んで配置された記録ヘッドと、前記記録媒体と、を前記交差方向に相対的に移動させながら、前記N個の吐出口列それぞれにおける前記記録媒体上の複数の画素相当の画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める記録データにしたがってインクを吐出することによって前記記録媒体上に画像を記録するために、前記記録媒体上に記録する画像に対応する画像データを処理する画像処理方法であって、
    前記画像データに基づいて前記記録媒体上に記録するドットを定めるドット記録用データを取得し、
    取得された前記ドット記録用データを前記N個の吐出口列のうちのM(M<N)個の吐出口列から構成される第1の吐出口列群それぞれに分配することにより分配データを生成し、
    前記N個の吐出口列それぞれに配列された前記複数の吐出口それぞれにおいてインクの吐出不良を検出し、
    前記N個の所定の吐出口のうちの前記第1の吐出口列群に配列されたM個の前記所定の吐出口からなる第1の吐出口群内のK(K≦M)個の前記所定の吐出口において吐出不良が検出された場合、前記第1の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口以外のN−M個の前記所定の吐出口からK個の前記所定の吐出口を選択し、
    前記第1の吐出口群内の前記K個の所定の吐出口に分配された前記分配データを選択された前記K個の所定の吐出口に補完することにより補完データを生成し、
    分配された前記分配データと、補完された前記補完データと、に基づいて、前記記録データを生成し、
    吐出不良が検出されないM−K個の前記所定の吐出口と、選択された前記K個の所定の吐出口と、からなる第2の吐出口群のうち、前記交差方向における一方の端部の前記所定の吐出口と前記交差方向における他方の端部の前記所定の吐出口との間の距離が最も短くなるように、前記N−M個の吐出口から前記K個の所定の吐出口を選択することを特徴とする画像処理方法。
  14. 画像を記録するための画像記録装置であって、
    所定の吐出口を少なくとも含む所定の色のインクを吐出するための複数の吐出口がそれぞれ所定方向に配列されたN個の吐出口列が、前記N個の吐出口列それぞれに配列されたN個の前記所定の吐出口が記録媒体上の前記所定方向における同じ位置にインクを吐出可能なように、前記所定方向と交差する交差方向に並んで配置された記録ヘッドと、
    前記記録媒体上に記録する画像に対応する画像データに基づいて前記記録媒体上に記録するドットを定めるドット記録用データを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記ドット記録用データを前記N個の吐出口列のうちのM(M<N)個の吐出口列から構成される第1の吐出口列群それぞれに分配することにより分配データを生成する分配手段と、
    前記N個の吐出口列それぞれに配列された前記複数の吐出口それぞれにおいてインクの吐出不良を検出する検出手段と、
    前記N個の所定の吐出口のうちの前記第1の吐出口列群に配列されたM個の前記所定の吐出口からなる第1の吐出口群内のK(K≦M)個の前記所定の吐出口において前記検出手段によって吐出不良が検出された場合、前記第1の吐出口群内の前記M個の所定の吐出口以外のN−M個の前記所定の吐出口からK個の前記所定の吐出口を選択する選択手段と、
    前記第1の吐出口群内の前記K個の所定の吐出口に分配された前記分配データを前記選択手段によって選択された前記K個の所定の吐出口に補完することにより補完データを生成する補完手段と、
    前記分配手段によって分配された前記分配データと、前記補完手段によって補完された前記補完データと、に基づいて、前記N個の吐出口列それぞれにおける前記記録媒体上の複数の画素相当の画素領域のそれぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める記録データを生成する生成手段と、
    前記記録ヘッドと前記記録媒体を前記交差方向に相対的に移動させながら、前記生成手段によって生成された記録データにしたがってインクを吐出するように制御する制御手段と、を有し、
    前記選択手段は、前記検出手段によって吐出不良が検出されないM−K個の前記所定の吐出口と、前記選択手段によって選択された前記K個の所定の吐出口と、からなる第2の吐出口群のうち、前記交差方向における一方の端部の前記所定の吐出口と前記交差方向における他方の端部の前記所定の吐出口との間の距離が最も短くなるように、前記N−M個の吐出口から前記K個の所定の吐出口を選択することを特徴とする画像記録装置。
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