JP2016107507A - 金属張積層板およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】剥離強度と寸法安定性に優れた金属張積層板を提供する。【解決手段】光学的異方性の溶融相を形成し得る熱可塑性ポリマーからなるフィルム1(以下、これを熱可塑性液晶ポリマーフィルムと略称することがある。)と金属シート2とを、ロール3、4・トゥ・ロール7により重ね合わせて熱圧着し、金属張積層体5とする工程と、前記熱圧着後、金属張積層板5を、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の融点より5〜150℃低い温度で加熱処理6する工程とを含む、金属張積層板5の製造方法。前記製造方法によって製造された金属張積層板。【選択図】図1

Description

本発明は、光学的異方性の溶融相を形成し得る熱可塑性ポリマー(以下、これを熱可塑性液晶ポリマーと略称することがある)からなるフィルム(以下、これを熱可塑性液晶ポリマーフィルムと略称することがある)を使用した金属張積層板およびその製造方法に関する。
従来、熱可塑性液晶ポリマーフィルムを用いてプリント配線板等に使用される金属張積層板を製造する場合、真空熱プレス装置を使用して、その2枚の熱平盤の間に所定の大きさに裁断された熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属箔を重ねて置き、真空状態で加熱圧着している( バッチ式真空熱プレス積層法)。しかしながら、真空熱プレス積層法は枚葉式であるため、材料を重ねて置く時間、1回のプレス時間、プレス後の材料取り出し時間などが長くなり、金属張積層板1枚当たりの生産速度が遅くなって、コストが高く付く。また、生産速度を高めるために、同時に多数枚を製造できるように設備を改善すると、設備が大型化して設備費が高くなり好ましくない。したがって、この問題を解決し、低コストで金属張積層板を提供できる連続的な製造方法の開発が求められている。
そこで、金属張積層板を連続的に製造するロール・トゥ・ロールプレスが提案されてきた。例えば、特許文献1(特開平5−42603号公報)では、光学的異方性の溶融層を形成する液晶高分子よりなるフィルムと金属箔とを重ね合わせて、加熱圧着手段として加圧ロールの間を通過させることにより、該フィルムと該金属箔とを該液晶高分子の融点より80℃低い温度から5℃低い温度までの範囲内の温度で圧着することを特徴とする積層体の製造方法が開示されている。
また、材料の観点からは、金属シートと樹脂フィルムなどの絶縁層からなる金属張積層板の金属シート−絶縁層間の高い接着性、すなわち剥離強度を向上させる手法として、表面粗度の大きい金属シートを用いることで、投錨効果による剥離強度向上に効果があることが知られている。
例えば、特許文献2(特開平5−345387号公報)には、液晶ポリマーフィルムと金属箔層からなる積層体において、液晶ポリマーフィルムと接する面には、表面粗さが6μm以上の一次凹凸と、その一次凹凸に沿って形成された表面粗さが0.4〜1.4μmの二次凹凸から構成される凹凸を有する金属箔を用いることで通常の剥離強さだけでなく、屈曲条件下においても剥離が生じにくい積層体が得られることが記載されている。
特開平5−42603号公報 特開平5−345387号公報
金属シートと熱可塑性液晶ポリマーフィルムを圧着する場合、バッチ式真空熱プレス積層法に比べ、連続生産のために圧着時間の短いロール・トゥ・ロールプレスでは、圧着する金属シートの厚みやコシの影響を受けて、金属シートにシワが発生しやすく、また、熱可塑性液晶ポリマーフィルムも、それ自体が熱可塑性であるために、ロールの張力やロールプレス圧などに敏感で、該フィルムと金属シートをロール・トゥ・ロールプレスにより圧着した金属張積層体は剥離強度不良や寸法安定性不良を発生しやすいという問題があった。
また、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属シートとの剥離強度を高めるために、表面粗度の大きい金属シートを使用した金属張積層板は、金属シート層である導体層をファインピッチ加工できないことや、近年の電子機器の軽薄短小、高速伝送等の要求下では高周波域における信号伝送特性が劣るなどの問題があり、表面粗度が低くファインピッチ加工可能であり高周波特性に優れる金属シートと、熱可塑性液晶ポリマーフィルムとを、ロール・トゥ・ロールプレスにより、良好な剥離強度と寸法安定性で圧着できる、金属張積層板の製造技術が要望される。
したがって、本発明の目的は、表面粗度が低くファインピッチ加工可能であり高周波特性に優れる金属シートと、熱可塑性液晶ポリマーフィルムとを、ロール・トゥ・ロールプレスにより圧着してなる、剥離強度と寸法安定性に優れた金属張積層板およびその製造方法を提供することにある。
本発明者らは、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属シートをロール・トゥ・ロールプレスによって加熱圧着させて金属張積層板を形成した後、該金属張積層板に加熱処理を施すことによって、該金属張積層板に良好な剥離強度と寸法安定性を付与できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属シートとを、ロール・トゥ・ロールプレスにより重ね合わせて熱圧着し、金属張積層体とする工程と、前記熱圧着後、該金属張積層板を、該熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より5〜150℃低い温度で加熱処理する工程とを含む、金属張積層板の製造方法である。
また、本発明は、上記製造方法によって製造された金属張積層板である。
本発明の金属張積層板は、剥離強度、寸法安定性、ファインピッチ加工などの加工性、高周波特性に優れる。
また本発明の製造方法はロール・トゥ・ロールプレスによって熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属シートとの圧着が可能であるため、剥離強度、寸法安定性、加工性、および高周波特性に優れる金属張積層板を生産性よく製造することができる。
本発明によって製造された金属張積層板は、液晶ポリマー保有の高耐熱性、吸湿寸法安定性、高周波特性等を損なうことなく、かつ金属シートとの剥離強度が向上することから、例えば、フレキシブル配線基板、特に、高周波回路基板や高密度配線基板に用いられる銅張積層板として好適である。
また、本発明の金属張積層板は、表面粗度が小さな金属シートを用いた場合でも、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属シートが十分な剥離強度を有しており、該金属シートからなる導体層に対し、ファイピッチ加工も可能なため、特に高周波回路基板や高密度配線基板に使用される材料として有用である。
本発明の片面金属張積層板の製造方法を模式的に示した図であり、加熱圧着手段としてロールプレスを用いた場合の模式図である。 本発明の金属シートの両面に熱可塑性液晶ポリマーフィルムが積層された金属張積層板の製造方法を模式的に示した図であり、加熱圧着手段としてロールプレスを用いた場合の模式図である。
フィルム本体を構成する熱可塑性液晶ポリマーフィルムは、溶融成形できる液晶性ポリマーから形成される。この熱可塑性液晶ポリマーは、光学的に異方性の溶融相を形成し得るポリマーであって、溶融成形できる液晶性ポリマーであれば特にその化学的構成については限定されるものではないが、例えば、熱可塑性液晶ポリエステル、又はこれにアミド結合が導入された熱可塑性液晶ポリエステルアミドなどを挙げることができる。
また熱可塑性液晶ポリマーは、芳香族ポリエステルまたは芳香族ポリエステルアミドに、更にイミド結合、カーボネート結合、カルボジイミド結合やイソシアヌレート結合などのイソシアネート由来の結合等が導入されたポリマーであってもよい。
本発明に用いられる熱可塑性液晶ポリマーの具体例としては、以下に例示する(1)から(4)に分類される化合物およびその誘導体から導かれる公知の熱可塑性液晶ポリエステルおよび熱可塑性液晶ポリエステルアミドを挙げることができる。ただし、光学的に異方性の溶融相を形成し得るポリマーを形成するためには、種々の原料化合物の組合せには適当な範囲があることは言うまでもない。
(1)芳香族または脂肪族ジヒドロキシ化合物(代表例は表1参照)
Figure 2016107507
(2)芳香族または脂肪族ジカルボン酸(代表例は表2参照)
Figure 2016107507
(3)芳香族ヒドロキシカルボン酸(代表例は表3参照)
Figure 2016107507
(4)芳香族ジアミン、芳香族ヒドロキシアミンまたは芳香族アミノカルボン酸(代表例は表4参照)
Figure 2016107507
これらの原料化合物から得られる液晶ポリマーの代表例として表5および6に示す構造単位を有する共重合体を挙げることができる。
Figure 2016107507
Figure 2016107507
これらの共重合体のうち、p―ヒドロキシ安息香酸および/または6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸を少なくとも繰り返し単位として含む重合体が好ましく、特に、(i)p−ヒドロキシ安息香酸と6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸との繰り返し単位を含む重合体、(ii)p−ヒドロキシ安息香酸および6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸からなる群から選ばれる少なくとも一種の芳香族ヒドロキシカルボン酸と、4,4’−ジヒドロキシビフェニルおよびヒドロキノンからなる群から選ばれる少なくとも一種の芳香族ジオールと、テレフタル酸、イソフタル酸および2,6−ナフタレンジカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも一種の芳香族ジカルボン酸との繰り返し単位を含む重合体が好ましい。
例えば、(i)の重合体では、熱可塑性液晶ポリマーが、少なくともp−ヒドロキシ安息香酸と6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸との繰り返し単位を含む場合、繰り返し単位(A)のp−ヒドロキシ安息香酸と、繰り返し単位(B)の6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸のモル比(A)/(B)は、液晶ポリマー中、(A)/(B)=10/90〜90/10程度であるのが望ましく、より好ましくは、(A)/(B)=50/50〜85/15程度であってもよく、さらに好ましくは、(A)/(B)=60/40〜80/20程度であってもよい。
また、(ii)の重合体の場合、p−ヒドロキシ安息香酸および6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸からなる群から選ばれる少なくとも一種の芳香族ヒドロキシカルボン酸(C)と、4,4’−ジヒドロキシビフェニルおよびヒドロキノンからなる群から選ばれる少なくとも一種の芳香族ジオール(D)と、テレフタル酸、イソフタル酸および2,6−ナフタレンジカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも一種の芳香族ジカルボン酸(E)の、液晶ポリマーにおける各繰り返し単位のモル比は、芳香族ヒドロキシカルボン酸(C):前記芳香族ジオール(D):前記芳香族ジカルボン酸(E)=30〜80:35〜10:35〜10程度であってもよく、より好ましくは、(C):(D):(E)=35〜75:32.5〜12.5:32.5〜12.5程度であってもよく、さらに好ましくは、(C):(D):(E)=40〜70:30〜15:30〜15程度であってもよい。
また、芳香族ジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位と芳香族ジオールに由来する繰り返し構造単位とのモル比は、(D)/(E)=95/100〜100/95であることが好ましい。この範囲をはずれると、重合度が上がらず、機械強度が低下する傾向がある。
なお、本発明にいう溶融時における光学的異方性とは、例えば試料をホットステージにのせ、窒素雰囲気下で昇温加熱し、試料の透過光を観察することにより認定できる。
また、熱可塑性液晶ポリマーとしては、フィルムの所望の耐熱性および加工性を得る目的においては、約200〜約400℃の範囲内、とりわけ約250〜約350℃の範囲内に融点を有するものが好ましいが、フィルム製造の観点からは、比較的低い融点を有するものが好ましい。
前記熱可塑性液晶ポリマーには、本発明の効果を損なわない範囲内で、ポリエチレンテレフタレート、変性ポリエチレンテレフタレート、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、フッ素樹脂等の熱可塑性ポリマー、各種添加剤を添加してもよい。また、必要に応じて充填剤を添加してもよい。
本発明に使用される熱可塑性液晶ポリマーフィルムは、熱可塑性液晶ポリマーを押出成形して得られる。熱可塑性液晶ポリマーの剛直な棒状分子の方向を制御できる限り、任意の押出成形法が適用できるが、周知のTダイ法、ラミネート体延伸法、インフレーション法などが工業的に有利である。特にインフレーション法やラミネート体延伸法では、フィルムの機械軸方向(または機械加工方向:以下、MD方向と略す)だけでなく、これと直交する方向(以下、TD方向と略す)にも応力が加えられ、MD方向とTD方向における分子配向性、誘電特性などを制御したフィルムが得られる。
押出成形では、配向を制御するために、延伸処理を伴うのが好ましく、例えば、Tダイ法による押出成形では、Tダイから押出した溶融体シートを、フィルムのMD方向だけでなく、これとTD方向の双方に対して同時に延伸してもよいし、またはTダイから押出した溶融体シートを一旦MD方向に延伸し、ついでTD方向に延伸してもよい。
また、インフレーション法による押出成形では、リングダイから溶融押出された円筒状シートに対して、所定のドロー比(MD方向の延伸倍率に相当する)およびブロー比(TD方向の延伸倍率に相当する)で延伸してもよい。
このような押出成形の延伸倍率は、MD方向の延伸倍率(またはドロー比)として、例えば、1.0〜10程度であってもよく、好ましくは1.2〜7程度、さらに好ましくは1.3〜7程度であってもよい。また、TD方向の延伸倍率(またはブロー比)として、例えば、1.5〜20程度であってもよく、好ましくは2〜15程度、さらに好ましくは2.5〜14程度であってもよい。
MD方向とTD方向とのそれぞれの延伸倍率の比(TD方向/MD方向)は、例えば、2.6以下、好ましくは0.4〜2.5程度であってもよい。
また、熱可塑性液晶ポリマーフィルムには、押出成形した後に、必要に応じて延伸を行ってもよい。延伸方法自体は公知であり、二軸延伸、一軸延伸のいずれを採用してもよいが、分子配向度を制御することがより容易であることから、二軸延伸が好ましい。また、延伸は、公知の一軸延伸機、同時二軸延伸機、逐次二軸延伸機などが使用できる。
また、必要に応じて、公知または慣用の熱処理を行い、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点および/または熱膨張係数を調整してもよい。熱処理条件は目的に応じて適宜設定でき、例えば、液晶ポリマーの融点(Tm)−10℃以上(例えば、Tm−10〜Tm+30℃程度、好ましくはTm〜Tm+20℃程度)で数時間加熱することにより、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点(Tm)を上昇させてもよい。
このようにして得られた熱可塑性液晶ポリマーフィルムは、優れた誘電特性、ガスバリア性、低吸湿性などを有しているため、回路基板材料として好適に用いることができる。
熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点は、フィルムの所望の耐熱性および加工性を得る目的において、200〜400℃程度の範囲内で選択することができ、好ましくは250〜360℃程度、より好ましくは260〜350℃程度(例えば、270〜345℃)であってもよい。
本発明で使用する液晶ポリマーフィルムの厚みは、300μm以下であり、好ましくは10〜200μm、さらに好ましくは10〜150μmである。フィルム厚みが、10μmに満たないと容易に裂けるため取り扱いが困難となり、300μmを超えるとフィルムが剛直になり、ロール状に巻き取ることが困難になるなど問題が生じる。
熱可塑性液晶ポリマーフィルムは、表面に粗化処理を施したものであってもよい。粗化処理の手段としては特に限定されないが、例えば物理的研磨または紫外線照射などであってもよく、溶液処理やプラズマ処理であってもよい。
本発明に使用される金属シートの材質としては、電気的接続に使用されるような金属などから選択され、例えば金、銀、銅、ニッケル、アルミニウムなどが挙げられる。これらの中でも特に銅が好ましい。銅としては、圧延法や電気分解法によって製造されるいずれのものでも使用することができるが、電気分解法によって製造される表面粗さの大きい電解銅箔が好ましい。
金属シートには、銅箔に通常施される酸洗浄などの化学表面処理などが本発明が奏する効果が損なわれない範囲内で施されていてもよい。金属シートの厚さとしては、7〜100μmの範囲が好ましく、9〜75μmの範囲内がより好ましい。
金属シートの表面粗度については、ファインパターン加工、高周波特性、および剥離強度の観点から、金属シート表面のISO4287−1997に準拠した方法により測定される十点平均粗度(RzJIS)が0.3〜3.0μmであることが好ましく、0.5〜1.5μmがさらに好ましい。このような低粗度の金属シートであれば、金属シートを熱可塑性液晶ポリマーフィルムと積層して回路を形成する際に、良好な高周波特性が得られ、また、ファインピッチの回路パターン加工も可能である。
本発明に使用する金属シートは、液晶ポリマーフィルムとの接着力を確保することなどを目的として、その表面に表面処理を本発明の効果が損なわない程度に施してもよい。表面処理は物理的表面処理あるいは化学的表面処理であってもよく、物理的表面処理としては例えば粗化処理などであってもよく、化学的表面処理としては例えば酸洗浄などであってもよい。
金属シートの厚みは、5〜50μm、好ましくは7〜35μm、より好ましくは7〜25μmである。金属シートの厚みを薄くすることは、ファインパターンを形成するという観点からは好ましいが、金属シートが5μmより薄くなると、製造工程で金属シートにしわが生じたり、配線基板として回路形成した場合にも配線の破断が生じたりして、回路基板の信頼性が低下するおそれがある。一方、金属シートが50μmより厚くなると、金属シートをエッチング加工する際、回路側面にテーパーが生じ、ファインパターン形成上好ましくない。
本発明の熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属シートとの圧着は、ロール・トゥ・ロールによる圧着であり、圧着手段はロール・トゥ・ロールによるロールプレスまたはロール・トゥ・ロールによるダブルベルトプレスであってもよい。
本発明では、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属シートをロール・トゥ・ロールによって加熱圧着させて金属張積層板を形成した後、該金属張積層板に加熱処理を施すことが重要である。金属張積層板に加熱処理を施すことによって、表面粗度が低くファインピッチ加工可能であり高周波特性に優れる金属シートと、熱可塑性液晶ポリマーフィルムとを、ロール・トゥ・ロールにより、良好な剥離強度で圧着できる。
金属張積層板の加熱処理手段は、金属張積層板を均一に加熱できる手段であれば特に制限されないが、例えば赤外線加熱炉、熱風循環炉による加熱などが挙げられる。
熱風循環炉を使用する場合、炉内温度を均一にし、また炉内の振動を抑え加熱処理する金属シートやフィルムなどのシワの発生を抑制する観点から、循環風量は1mあたり1〜10m/分が好ましい。
加熱処理は、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属シートとをロール・トゥ・ロールにより圧着し金属張積層板を形成した後、該金属張積層板をロール・トゥ・ロールのラインからはずし、該金属張積層板を静置させた状態で加熱処理してもよい。
また、加熱処理は、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属シートとをロール・トゥ・ロールにより圧着し金属張積層板を形成した後、そのままロール・トゥ・ロールで該金属張積層板をラインに沿って走行させながら加熱処理してもよい。
また、加熱処理は、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属シートとをロール・トゥ・ロールにより圧着し金属張積層板を形成した後、該金属張積層板を一旦ロール状に巻き取った後、改めてロール・トゥ・ロールで該金属張積層板をラインに沿って走行させながら加熱処理してもよい。
加熱処理時間は生産性および金属張積層板を均一に加熱できる観点から15〜600秒が好ましいが、より好ましくは生産性を考慮して15〜300秒である。
加熱処理時間の設定は、例えばロール・トゥ・ロールで金属張積層板を走行させるライン速度の設定により行ってもよい。例えば、熱風循環炉などの加熱処理装置のライン方向に沿った全長が1mの場合に、金属張積層板を走行させるライン速度を1m/minに設定すれば、ラインに沿って走行する金属張積層板の任意の一点は加熱処理装置を60秒で通過することになり、この場合、加熱処理時間は60秒である。
例えば、加熱処理時間を長く設定する場合は、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属シートとをロール・トゥ・ロールにより圧着し金属張積層板を形成した後、該金属張積層板を一旦ロール状に巻き取った後、改めてライン速度を設定し、ロール・トゥ・ロールで該金属張積層板をラインに沿って走行させながら加熱処理してもよい。
本発明の金属張積層板の加熱処理の温度は、積層する熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より5〜150℃低い温度であり、5〜135℃低い温度が好ましく、5〜100℃低い温度がより好ましく、5〜60℃低い温度がさらに好ましく、5〜40℃低い温度がさらに好ましい。上記温度範囲において加熱処理することで、金属張積層板に高い寸法安定性を付与することができ、また加熱処理の温度を上記範囲内で高くするほど、金属張積層板に高い剥離強度を付与することができる。
上記の温度範囲において金属張積層板を加熱処理することによって、ロール・トゥ・ロールで圧着されたフィルムの歪みが緩和され、また加熱処理によって熱可塑性液晶ポリマーフィルムおよび金属シートの加熱不足を補うことで熱可塑性液晶ポリマーフィルムの吸着性が増し接着力(剥離強度)が向上すると推定される。加熱処理の温度が、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より150℃を超えて低いと、剥離強度および寸法安定性を高める効果は低く、加熱処理の温度が熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より5℃低い温度を超えると、フィルムが溶融し取り扱い性が難しくなる。
金属張積層板の加熱処理の、金属張積層板への圧力条件は特に限定されないが、金属張積層板中の熱可塑性液晶ポリマーフィルムの歪みを緩和させる観点から、無加圧下で加熱処理を行うことが好ましい。
加熱処理は、窒素等の不活性ガス中や、大気中のいずれでも行うことができるが、窒素中で行う場合は、窒素は予熱炉で所定温度に加熱したのち導入することが好ましい。窒素は予熱炉で所定温度に加熱したのち導入することで、炉内温度が部分的に低下するのを防ぎ、金属張積層板に付与する剥離強度のバラツキを抑えることができる。
本発明によって製造される金属張積層板は、金属シートと絶縁層からなり、絶縁層の少なくとも一部は熱可塑性液晶ポリマーフィルムからなる。そして、金属シートの少なくとも一方の面は熱可塑性液晶ポリマーフィルムと直接積層されていてもよい。また、絶縁層は金属シートの片面又は両面に設けることができるが、いずれの場合においても、絶縁層のすべてが熱可塑性液晶ポリマーフィルムによって構成されていることが好ましい。この場合において、絶縁層は複数層によって形成されることを妨げるものではない。
本発明の金属張積層板は、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属シートとの2層構造に限られるものではない。すなわち、金属張積層板は、少なくとも1層の熱可塑性液晶ポリマーフィルムと少なくとも1層の金属シートとを含むものであればよく、例えば、下記(I)〜(III)に示した3 層構造、(IV)の4層構造、(V)の5 層構造などを例示することができる。下記、(I)〜(V)において、フィルムを2層以上有する金属張積層板の場合、金属シートと接する少なくとも一つのフィルムは熱可塑性液晶ポリマーフィルムである。
(I)金属シート/ フィルム/金属シート
(II)フィルム/ フィルム/金属シート
(III)フィルム/金属シート/ フィルム
(IV)金属シート/ フィルム/ フィルム/金属シート
(V)金属シート/ フィルム/金属シート/ フィルム/金属シート
次に、本発明の金属張積層板の製造方法を、図面のロール・トゥ・ロールによるロールプレスの例に基づいて説明するが、本発明の形態はこの例に限定されるものではない。
図1は、本発明の金属張積層板の製造方法を模式的に示した図であり、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と金属シート2とを、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と接するロール3と、金属シート2と接する加熱ロール4との間に導入して加熱圧着し、金属張積層板5を形成した後、金属張積層板5を加熱処理手段6によって加熱処理し、加熱処理後の金属張積層板を巻き取りロール7によって巻き取る過程を示す。
前記加熱ロール4のロール材質としては特に限定されないが、例えばゴムロール、金属ロール、樹脂被覆金属ロールであってもよい。特に、加熱圧着時に均一に圧力をかけることができる観点から、金属ロールが好ましい。
熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と金属シート2を走行させ熱圧着する際、金属シート2と接触する加熱ロール4の表面は何らかの手段で加熱されている。その加熱する手段は特に制限されないが、例えば、加熱ロール4内部に加熱機構を備え、これにより加熱ロール4表面を加熱してもよい。加熱ロール4の表面温度は、液晶ポリマーフィルム1の融点より5〜100℃の範囲で低いことが好ましく、より好ましくは、液晶ポリマーフィルム1の融点より5〜70℃低い温度であってもよい。加熱ロール4の表面温度を液晶ポリマーフィルム1の融点より100℃低い温度以上にすることで、液晶ポリマーフィルム1と金属シート2とを十分に接着することができ、また、加熱ロール4の表面温度を液晶ポリマーフィルム1の融点より5℃低い温度以下にすることで、加熱圧着時の液晶ポリマーフィルム1の流動を抑え、外観の良好な金属張積層板5を製造することができる。
前記熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と接する側のロール3は、前記加熱ロール4と接しており、加熱ロール4の熱がロール3表面に伝わることで、加熱されている。
本発明により、外観が良好で、剥離強度に優れる金属張積層板を得るためには、ロール3の温度制御の観点から、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と金属シート2とを、両ロール間を通過させて圧着する際に、加熱ロール4の回転速度を、その外周の線速度に換算して30m/分以下とすることが好ましく、金属シート2への熱伝達を容易にするためには20m/分以下とすることがより好ましい。加熱ロール4の回転速度の下限は特に限定されるものではないが、回転速度が低すぎると生産効率の低下を招くので、工業的には0.1m/分より低くしないことが望ましい。
また、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1とロール3との融着を防止する観点から、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と金属シート2とを加熱圧着する際に、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1とロール3との間に離型材を介してもよい。離型材の材質は特に限定されないが、例えばポリイミドシートなどであってもよい。
前記ロール3の材質は、特に限定されないが、例えばゴムロール、金属ロール、樹脂被覆金属ロールであってもよく、中でも樹脂被覆金属ロールが好ましい。
樹脂被覆金属ロールを用いることで、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と金属シート2とを加熱圧着する際に、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1に接する樹脂被覆金属ロールの緩衝効果によりせん断力を抑制することが可能であり、また、樹脂被覆金属ロールが加熱ロール4側からの熱を十分に拡散するため、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と接触する表面温度の制御がより容易となる。
前記樹脂被覆金属ロールの、金属ロール表面に被覆される樹脂層の材質としては、ゴムを含む材質が好ましく、例えば、フッ素ゴム、シリコンゴム、ポリイミドなどを含む材質が、耐熱性や弾性の観点から好ましい。
前記樹脂被覆金属ロールの、金属ロール表面に被覆される樹脂層の厚さは7mm〜40mmの範囲であることが好ましく、10mm〜25mmの範囲がより好ましい。金属ロール表面に被覆される樹脂層の厚さが上記の範囲であれば、加熱ロール4からの熱の伝達、および冷却が容易となり、ロール3表面の温度制御を容易に行うことが出来る。
また、金属ロール表面に被覆される樹脂層の硬度は、圧力を均一にかける観点から、JIS K6301に従うA型スプリング式硬さ試験に基づくスプリング硬さ(JIS A) で60〜95度の範囲であってもよい。
本発明において使用する金属ロール4および熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と接するロール3の直径については特に限定されないが、ロールの温度制御を容易にする観点から、35〜45cmの範囲が好ましい。
また、加熱ロール4と、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と接するロール3間で熱可塑性液晶ポリマーフィルム1および金属シート2に加えられる圧力は、加圧部位で実質的に変形が生じないロール同士の組み合わせである場合には、線圧換算で5kg/cm以上であることが十分な接着力を発現させる上で好ましい。
加熱ロール4が表面にゴムコーティング層を有する場合には、コーティング層のゴム材質、加熱ロールに加える力などにより、加圧時に該コーティング層が変形するので、加熱ロールによって熱可塑性液晶ポリマーフィルム1および金属シート2に加えられる圧力は、面圧換算で20kg/cm以上であることが好ましい。かかる場合には、斑などの外観不良の発生を抑制することができる。
圧力の上限は特に限定されるものではないが、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の加圧時の流れや金属シート2からのはみ出しが無い状態で金属張積層板5の接着力を十分に発現させるには、線圧換算で400kg/cmを越えないか、または上記面圧換算で200kg/cmを越えないことが望ましい。
加熱ロール4の表面温度が低い温度領域にある場合には、上記圧力を越えても熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の流れや金属シートのはみ出しがなくなるのはいうまでもない。
なお、加熱ロール4の線圧とは、加熱ロール4に付与した力(圧着荷重) を加熱ロール4の有効幅で除した値である。また、上記の面圧とは、圧着時に加熱ロール4の変形により形成される加圧面の面積で圧着荷重を除した値である。
また、図2は、本発明の金属張積層板の製造方法を模式的に示した図であり、金属シート2を2枚の熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の間に挟むように、ロール8と、ロール8との間に導入して加熱圧着し、フィルム−金属シート−フィルム構成の金属張積層板5を形成した後、金属張積層板5を加熱処理手段6によって加熱処理し、加熱処理後の金属張積層板を巻き取りロール7によって巻き取る過程を示す。
前記ロール8およびロール8のロール材質としては特に限定されないが、例えばゴムロール、金属ロール、樹脂被覆金属ロールであってもよい。
ロール8とロール9の組み合わせとしては、両方とも同じ材質であってもよく、ロール8とロール9が異なる材質であっても良い。例えば、ロール8とロール9が共に金属ロールであっても良く、またロール8とロール9が共に樹脂被覆金属ロールであっても良い。また例えばロール8が樹脂被覆金属ロールでロール9が金属ロールであってもよい。特に、両方のロールが金属ロールである場合や、一方のロールが金属ロールで他方のロールが樹脂被覆金属ロールであることが好ましい。
両方のロールが金属ロールである場合、加熱圧着時に均一に圧力をかけることができる。
一方のロールが金属ロールで他方のロールが樹脂被覆金属ロールである場合、金属ロールにより加熱圧着時に均一に圧力をかけることができ、また樹脂被覆金属ロールにより、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と金属シート2とを加熱圧着する際に、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1に接する樹脂被覆金属ロールの緩衝効果によりせん断力を抑制することが可能であり、また、樹脂被覆金属ロールが加熱されたロールの熱を十分に拡散するため、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と接触する表面温度の制御がより容易となる。
前記樹脂被覆金属ロールの、金属ロール表面に被覆される樹脂層の材質としては、ゴムを含む材質が好ましく、例えば、フッ素ゴム、シリコンゴム、ポリイミドなどを含む材質が、耐熱性や弾性の観点から好ましい。
前記樹脂被覆金属ロールの、金属ロール表面に被覆される樹脂層の厚さは7mm〜40mmの範囲であることが好ましく、10mm〜25mmの範囲がより好ましい。金属ロール表面に被覆される樹脂層の厚さが上記の範囲であれば、加熱されているロールからの熱の伝達、および冷却が容易となり、ロール表面の温度制御を容易に行うことが出来る。
また、金属ロール表面に被覆される樹脂層の硬度は、圧力を均一にかける観点から、JIS K6301に従うA型スプリング式硬さ試験に基づくスプリング硬さ(JIS A) で60〜95度の範囲であってもよい。
本発明において使用するロール8およびロール9の直径については特に限定されないが、ロールの温度制御を容易にする観点から、35〜45cmの範囲が好ましい。
熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と金属シート2を走行させ熱圧着する際、ロール8とロール9のうち、少なくとも一方のロール表面は何らかの手段で加熱されている。その加熱する手段は特に制限されないが、例えば、ロール内部に加熱機構を備え、これによりロール表面を加熱してもよい。ロールの表面温度は、液晶ポリマーフィルム1の融点より5〜100℃の範囲で低いことが好ましく、より好ましくは、液晶ポリマーフィルム1の融点より5〜70℃低い温度であってもよい。ロールの表面温度を液晶ポリマーフィルム1の融点より100℃低い温度以上にすることで、液晶ポリマーフィルム1と金属シート2とを十分に接着することができ、また、ロールの表面温度を液晶ポリマーフィルム1の融点より5℃低い温度以下にすることで、加熱圧着時の液晶ポリマーフィルム1の流動を抑え、外観の良好な金属張積層板5を製造することができる。
また、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1とロール8およびロール9との融着を防止する観点から、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と金属シート2とを加熱圧着する際に、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1とロール8および/またはロール9との間に離型材を介してもよい。離型材の材質は特に限定されないが、例えばポリイミドシートなどであってもよい。
ロール8とロール9のどちらか一方が加熱されている場合、加熱されているロールと接する他方のロール表面は、加熱されている方のロールの熱が他方のロール表面に伝わることで、加熱されている。例えば、ロール9が加熱されており、ロール8が加熱されていない場合、ロール8はロール9と接しており、ロール9の熱がロール8表面に伝わることで、ロール8表面が加熱されている。
本発明により、外観が良好で、剥離強度に優れる金属張積層板を得るためには、ロールの温度制御の観点から、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と金属シート2とを、両ロール間を通過させて圧着する際に、ロール8およびロール9の回転速度を、その外周の線速度に換算して30m/分以下とすることが好ましく、金属シート2への熱伝達を容易にするためには20m/分以下とすることがより好ましい。ロール8およびロール9の回転速度の下限は特に限定されるものではないが、回転速度が低すぎると生産効率の低下を招くので、工業的には0.1m/分より低くしないことが望ましい。
また、ロール8とロール9間で熱可塑性液晶ポリマーフィルム1および金属シート2に加えられる圧力は、加圧部位で実質的に変形が生じないロール同士の組み合わせである場合には、線圧換算で5kg/cm以上であることが十分な接着力を発現させる上で好ましい。
一方のロール表面にゴムコーティング層を有する場合には、コーティング層のゴム材質、加熱ロールに加える力などにより、加圧時に該コーティング層が変形するので、加熱ロールによって熱可塑性液晶ポリマーフィルム1および金属シート2に加えられる圧力は、面圧換算で20kg/cm以上であることが好ましい。かかる場合には、斑などの外観不良の発生を抑制することができる。
圧力の上限は特に限定されるものではないが、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の加圧時の流れや金属シート2からのはみ出しが無い状態で金属張積層板5の接着力を高めるには、線圧換算で400kg/cmを越えないか、または上記面圧換算で200kg/cmを越えないことが望ましい。
ロールの表面温度が低い温度領域にある場合には、上記圧力を越えても熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の流れや金属シートのはみ出しがなくなるのはいうまでもない。
なお、ロールの線圧とは、ロールに付与した力(圧着荷重) をロールの有効幅で除した値である。また、上記の面圧とは、圧着時にロールの変形により形成される加圧面の面積で圧着荷重を除した値である。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。なお、実施例及び比較例における銅張積層板の評価は、次の方法により行った。
(融点(℃))
示差走査熱量計を用いて、フィルムの熱挙動を観察して得た。すなわち、供試フィルムを20℃/分の速度で昇温して完全に溶融させた後、溶融物を50℃/分の速度で50℃/分で急冷し、再び20℃/分の速度で昇温した時に現れる吸熱ピークの位置を、フィルムの融点(℃)として記録した。
(剥離強度(kN/m))
金属張積層板から1.0cm幅の剥離試験片を作成し、そのフィルム層を両面接着テープで平板に固定し、JISC5016に準じて、180°法により、金属シートを50mm/分の速度で剥離したときの強度を測定した。
(寸法安定性)
寸法安定性は、IPC−TM−650 2.2.4に準じて測定した。寸法安定性は±0.06%未満を〇、±0.06%以上±0.08%未満を△、±0.08%以上を×とした。
(表面粗度:十点平均粗度(RzJIS)( μm))
接触式表面粗さ計(ミツトヨ(株)製、型式 SJ−201)を用い、金属シートの表面粗度として、十点平均粗度(RzJIS)を測定した。測定はISO4287−1997に準拠した方法により行った。より詳細には、十点平均粗度(RzJIS)は、粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さを抜き取り、最高から5番目までの山頂(凸の頂点)の標高の平均値と、最深から5番目までの谷底(凹の底点)の標高の平均値との差をμmで表わしたもので、十点平均粗度を示したものである。
[参考例1]
(1)6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸単位27モル%、p−ヒドロキシ安息香酸単位73モル%からなるサーモトロピック液晶ポリエステルを単軸押出機を用いて280〜300℃で加熱混練し、直径40mm、スリット間隔0.6mmのインフレーションダイより押出し、厚さ50μmのフィルムを得た。このフィルムの融点Tm は280℃、熱変形温度Tdef は230℃であった。
(2)被着体として厚さ18μmの銅箔(電解法による1/2オンス銅箔)を用い、これを上記フィルムに260℃で加熱圧着して積層体とした。
(3)この積層体の熱処理によって変化するフィルムの融点を測定するため、窒素雰囲気中、積層体を260℃で熱処理し、1時間単位でDSC(示差走査熱量計)によるフィルム層の融解ピーク温度TAの測定を行った。その結果、未処理では280℃、1時間では285℃、2時間では296℃、4時間では306℃と上昇する。4時間の熱処理を行った後のフィルムの熱変形温度Tdef は275℃であった。このように、フィルムの熱処理時間を長くすれば、そのTA が順次上昇する。これに準じて熱変形温度Tdef も上昇させ得ることが理解できる。
(4)一方、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸単位20モル%、p−ヒドロキシ安息香酸単位80モル%からなるサーモトロピック液晶ポリエステル70重量部とベンゼン吸着能85%の活性炭紛体35重量部を単軸押出機を用いて320〜340℃で加熱混練し、直径40mm、スリット間隔0.6mmのインフレーションダイより押出し、厚さ50μmの活性炭含有成形体を得た。この成形体のベンゼン吸着能は35%であった。
(5)次に、上記(2)で得られた積層体と上記(4)で得られた活性炭含有成形体を重ね合わせて、見かけ上隙間がないように堅くロール状に巻き上げた。このロールを大気雰囲気の熱風乾燥機中に設置した後に、昇温を開始した。先ず、260℃で4時間熱処理し、その後285℃に昇温して6時間熱処理した。熱処理後のロールから、積層体と活性炭含有成形体を分離した。次いで、積層体から化学エッチング法により金属箔を除去して融点335℃、厚さ50μmの熱可塑性液晶ポリマーフィルムを得た。
[実施例1]
参考例1で得られた熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と、金属シート2として18μm厚みの電解銅箔(十点平均粗度(Rz):1.1μm)とを使用し熱可塑性液晶ポリマーフィルム1と接するロール3として樹脂被覆金属ロール(スーパーテンペックス:由利ロール機械株式会社製、樹脂厚み1.7cm)を使用した。図1に示されるように、樹脂被覆金属ロール3側に熱可塑性液晶ポリマーフィルム1を、反対面に電解銅箔2を配置した。直径がそれぞれ40cmの金属ロール4および樹脂被覆金属ロール3を使用した。金属ロール4の表面温度を、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の融点よりも20℃低い温度になるように設定した。ロール間で熱可塑性液晶ポリマーフィルム1および電解銅箔2に加えられる圧力は面圧換算で120kg/cmであり、上記の条件下に、熱可塑性液晶ポリマーフィルム1を樹脂被覆金属ロール3に沿わせ、次いで電解銅箔2を該フィルム1に合わせて仮接合させた。後に、両者を金属ロ−ル4と樹脂被覆金属ロール3の間に導入して圧着し、金属張積層板5を得た。作製した金属張積層板5をライン方向の長さが1mである熱風循環炉6間にライン速度1m/minで通過させ、加熱処理を行った。この場合、金属張積層板5の任意の一点が熱風循環炉6中を60秒で通過するため、加熱処理時間は60秒である。熱風循環炉の温度は200℃(熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の融点より135℃低い温度)に設定した。得られた銅張積層板の評価結果を表7に示す。
[実施例2]
熱風循環炉の温度を240℃(熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の融点より95℃低い温度)に設定した以外は、実施例1と同様にして銅張積層板を得た。得られた銅張積層板の評価結果を表7に示す。
[実施例3]
熱風循環炉の温度を300℃(熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の融点より35℃低い温度)に設定した以外は、実施例1と同様にして銅張積層板を得た。得られた銅張積層板の評価結果を表7に示す。
[実施例4]
熱風循環炉の温度を320℃(熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の融点より15℃低い温度)に設定した以外は、実施例1と同様にして銅張積層板を得た。得られた銅張積層板の評価結果を表7に示す。
[実施例5]
熱風循環炉の温度を330℃(熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の融点より5℃低い温度)に設定した以外は、実施例1と同様にして銅張積層板を得た。得られた銅張積層板の評価結果を表7に示す。
[実施例6]
金属シート2として12μm厚みの圧延銅箔(十点平均粗度(Rz):0.9μm)の圧延銅箔を用いた以外は、実施例2と同様にして銅張積層板を得た。得られた銅張積層板の評価結果を表7に示す。
[実施例7]
金属シート2として12μm厚みの圧延銅箔(十点平均粗度(Rz):0.9μm)の圧延銅箔を用いた以外は、実施例3と同様にして銅張積層板を得た。得られた銅張積層板の評価結果を表7に示す。
[実施例8]
金属シート2として12μm厚みの圧延銅箔(十点平均粗度(Rz):0.9μm)の圧延銅箔を用いた以外は、実施例4と同様にして銅張積層板を得た。得られた銅張積層板の評価結果を表7に示す。
[実施例9]
金属シート2として12μm厚みの圧延銅箔(十点平均粗度(Rz):0.9μm)の圧延銅箔を用いた以外は、実施例5と同様にして銅張積層板を得た。得られた銅張積層板の評価結果を表7に示す。
[比較例1]
加熱処理を行わない以外は、実施例1と同様にして銅張積層板を得た。得られた銅張積層板の評価結果を表7に示す。
[比較例2]
熱風循環炉の温度を150℃(熱可塑性液晶ポリマーフィルム1の融点より185℃低い温度)に設定した以外は、実施例1と同様にして銅張積層板を得た。得られた銅張積層板の評価結果を表7に示す。
[比較例3]
金属シート2として12μm厚みの圧延銅箔(十点平均粗度(Rz):0.9μm)の圧延銅箔を用いた以外は、比較例1と同様にして銅張積層板を得た。得られた銅張積層板の評価結果を表7に示す。
[比較例3]
金属シート2として12μm厚みの圧延銅箔(十点平均粗度(Rz):0.9μm)の圧延銅箔を用いた以外は、比較例2と同様にして銅張積層板を得た。得られた銅張積層板の評価結果を表7に示す。
Figure 2016107507
実施例1〜5の結果から、加熱処理温度が熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点よりも135℃〜5℃低い温度の範囲内において、良好な剥離強度が得られ、加熱処理温度が高くなるほど剥離強度が高くなっていることがわかる。また、加熱処理温度が熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点よりも95℃〜5℃低い温度の範囲内においては、寸法安定性についても良好な結果が得られている。
また、実施例6〜9では、実施例1〜5に比べて十点平均粗度が0.9μmと低くなっている圧延銅箔を用いているが、圧延銅箔の場合でも、熱処理温度が熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点よりも135℃〜5℃低い温度の範囲内において、良好な剥離強度が得られ、寸法安定性についても良好な結果が得られている。
比較例1では、金属張積層板に加熱処理を施していないが、この場合剥離強度が低く、寸法安定性についても良好な結果が得られない。
比較例2では、加熱処理温度が熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点よりも185℃低い温度において加熱処理しているが、この場合剥離強度が低く、また寸法安定性についても良好な結果が得られず、本発明の加熱処理の効果が得られていない。
比較例3では、十点平均粗度が0.9μmの圧延銅箔を用いた金属張積層板に加熱処理を施していない場合であるが、剥離強度が低い結果となっている。
比較例4では、十点平均粗度が0.9μmの圧延銅箔を用いた金属張積層板に、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点よりも185℃低い温度において加熱処理を施しているが、剥離強度が低い結果となっている。
1・・・熱可塑性液晶ポリマーフィルム
2・・・金属シート
3・・・ロール
4・・・加熱ロール
5・・・金属張積層板
6・・・加熱処理手段
7・・・巻き取りロール
8・・・ロール
9・・・ロール

Claims (2)

  1. 光学的異方性の溶融相を形成し得る熱可塑性ポリマーからなるフィルム(以下、これを熱可塑性液晶ポリマーフィルムと略称することがある。)と金属シートとを、ロール・トゥ・ロールにより重ね合わせて熱圧着し、金属張積層体とする工程と、前記熱圧着後、該金属張積層板を、該熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点より5〜150℃低い温度で加熱処理する工程とを含む、金属張積層板の製造方法。
  2. 請求項1記載の製造方法によって製造される、金属張積層板。
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