JP2002331589A - 金属張積層板の製造方法 - Google Patents

金属張積層板の製造方法

Info

Publication number
JP2002331589A
JP2002331589A JP2002061852A JP2002061852A JP2002331589A JP 2002331589 A JP2002331589 A JP 2002331589A JP 2002061852 A JP2002061852 A JP 2002061852A JP 2002061852 A JP2002061852 A JP 2002061852A JP 2002331589 A JP2002331589 A JP 2002331589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
metal
liquid crystal
crystal polymer
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002061852A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002331589A5 (ja
Inventor
Minoru Onodera
稔 小野寺
Tatsuya Sunamoto
辰也 砂本
Atsuo Yoshikawa
淳夫 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP2002061852A priority Critical patent/JP2002331589A/ja
Publication of JP2002331589A publication Critical patent/JP2002331589A/ja
Publication of JP2002331589A5 publication Critical patent/JP2002331589A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法安定性および平坦性に優れた金属張積層
板10を安定して連続的に得ることができる製造方法を
提供する。 【解決手段】 光学的異方性の溶融相を形成し得る熱可
塑性液晶ポリマーフィルム5’を表面に凹凸91を有す
る熱処理ロール9上で熱処理した後、少なくともその片
面に金属シート3を接合させることからなる金属張積層
板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的異方性の溶
融相を形成し得る熱可塑性ポリマー(以下、これを熱可
塑性液晶ポリマーと称することがある)からなるフィル
ム(以下、これを熱可塑性液晶ポリマーフィルムと称す
ることがある)を使用した金属張積層板の製造方法に関
する。本発明で得られる金属張積層板は、熱可塑性液晶
ポリマーフィルムに由来した優れた低吸湿性、耐熱性、
耐薬品性および電気的性質を有するだけでなく、優れた
熱寸法安定性も有しており、回路基板の材料や熱寸法安
定性を必要とする基材として有用なものである。
【0002】
【従来の技術】移動体通信をはじめ、携帯用電子機器の
小型・軽量化の要求が強くなり、高密度実装に対する期
待が一段と強まっている。これに伴い配線基板の多層
化、配線ピッチの狭幅化、バイアホールの微細化、IC
パッケージの小型多ピン化が進められており、またコン
デンサや抵抗の受動素子についても小型化と表面実装化
が合わせて進められている。特に、これらの部品を直接
にプリント配線基板などの表面または内部に形成する技
術は、高密度実装を達成することができるだけでなく、
信頼性の向上にも寄与する。これらのことから、配線基
板の寸法精度、すなわち配線ピッチの精度も要求レベル
が高度になり、さらに寸法の熱的安定性も要求されてい
る。
【0003】また、優れた低吸湿性、耐熱性、耐薬品性
および電気的性質を有する熱可塑性液晶ポリマーフィル
ムは、プリント配線基板などの信頼性を向上させる電気
絶縁材料として、急速にその商品化が進められている。
【0004】従来、熱可塑性液晶ポリマーフィルムを用
いてプリント配線基板のような回路基板に使用される金
属張積層板を製造する場合、真空熱プレス装置を使用し
て、その2枚の熱平盤の間に所定の大きさに裁断された
熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属箔を重ねて置き、
真空状態で加熱圧着している(バッチ式真空熱プレス積
層法)。このとき、圧着前の熱可塑性液晶ポリマーフィ
ルムの分子の配向を力学強度の縦横比でほぼ1の値とす
れば、寸法安定性の良好な金属張積層板が得られる。し
かしながら、真空熱プレス積層法は枚葉式の製造方法で
あるため、材料を重ねて置く時間、1回のプレス時間、
プレス後の材料取り出し時間などが長くなり、金属張積
層板1枚当たりの生産速度が遅くなって、コストが高く
つく。また、生産速度を高めるために、同時に多数枚を
製造できるように設備を改善すると、設備が大型化して
設備費が高くなり好ましくない。したがって、この問題
を解決して、低コストで金属張積層板を提供できる連続
的な製造方法の開発が求められている。
【0005】そこで、金属張積層板の連続製造を行うた
めに、長尺な熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属箔を
重ね合せた状態で加圧加熱ロールの間を通過させて熱圧
着し、そのときの熱圧着温度を熱可塑性液晶ポリマーの
融点より80℃低い温度から融点よりも5℃低い温度ま
での範囲とする方法が提案されている(特開平5−42
603号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の方法で
は、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと金属箔との接着力
を改善するための条件、得られる金属張積層体における
熱可塑性液晶ポリマーフィルムの層の機械的強度の改善
については考慮されているが、得られる金属張積層体の
寸法安定性については考慮されていない。すなわち、か
かる方法では、加圧加熱ロール間で熱可塑性液晶ポリマ
ーフィルムと金属箔を熱圧着させるときの温度条件につ
いては考慮されているが、熱圧着前の前記フィルムが有
する残留歪みについては考慮されていないために、寸法
安定性に優れた平坦な金属張積層板を連続的に安定して
得ることは難しい。熱可塑性液晶ポリマーフィルムに残
留歪みが存在すると、熱可塑性液晶ポリマーフィルムと
金属箔の熱圧着時に形態不良となり、得られた金属張積
層板の寸法安定性と平坦性が不良となるからである。本
発明は、上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたも
のであって、寸法安定性に優れた平坦な金属張積層板を
連続的に安定して得ることのできる方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、寸法安定
性と平坦性に優れた金属張積層板を安定して連続的に得
ることができる製法について研究を行ったところ、次の
ことを見い出した。熱可塑性液晶ポリマーフィルムの残
留歪みを効果的に解消して熱寸法安定性を改善した後
に、この改善されたフィルムと金属箔や金属板に代表さ
れる金属シートとを加圧ロール間で圧着して積層する
と、寸法安定性および平坦性に優れた金属張積層板が得
られる。
【0008】熱可塑性液晶ポリマーフィルムは、溶融製
膜時に延伸を施して、力学物性を等方性にしたとして
も、残留歪みが残り、かかる残留歪みは分子の配向状態
とかならずしも一致したものではない。残留歪みを解消
する方法として、フィルムを熱処理する方法が考えられ
たが、通常の連続熱処理設備に代表されるフロート式を
採用する場合は、フィルムに張力がかかるので、残留歪
みが十分に解消されないばかりか、前記張力によりフィ
ルムにさらに熱歪みが発生する。本発明者らの知見によ
れば、フィルムを表面に凹凸を有する熱処理ロールを用
いて熱処理すれば、フィルムにかかる引き取りによる張
力が前記凹凸の摩擦力によって緩和され、収縮や伸びの
起こらない状態での熱処理が可能となって、フィルムの
残留歪みを効果的に解消できる。そして、この表面に凹
凸を有する熱処理ロールでの処理に連続して、残留歪み
が解消されたフィルムと金属シートを圧着すれば、前記
フィルムにはもはや収縮や伸びは起こらず、寸法安定性
が良好で平坦性に優れた金属張積層板が安定して連続的
に得られることを知った。
【0009】本発明者らは、以上のような知見に基づ
き、表面に凹凸がある熱処理ロールを用いて、寸法安定
性および平坦性に優れた金属張積層板を安定して連続的
に得ることができる製造方法を提供するに至った。
【0010】すなわち、本発明にかかる金属張積層板の
製造方法は、熱可塑性液晶ポリマーフィルムを表面に凹
凸を有する熱処理ロール上で熱処理した後、少なくとも
その片面に金属シートを接合させることを特徴とする。
【0011】なお、表面に凹凸を有するロールを使用し
て、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの改質を行う方法
が、特開平6−206254号公報と特開2000−2
73225号公報に記載されている。特開平6−206
254号公報は、少なくとも一対の加圧ロールであっ
て、その少なくとも1つは、その表面に特定の凸部を有
する加圧ロールの間に熱可塑性液晶ポリマーフィルムを
通すことによって型押しを行い、該フィルムに凹凸を転
写して、耐磨耗性を改良するという技術を開示する。ま
た、特開2000−273225号公報では、熱可塑性
液晶ポリマーフィルムを無応力下で熱収縮させて改質を
行い、フィルム内部での剥離(層内剥離)を防止すると
いう技術を開示する。熱収縮によってフィルムに波打ち
や歪みなどが多少発生した場合、梨地メッキされた金属
ロール(260℃)に接触させることにより、これを簡
単に平坦にできるとの記述もある。しかし、特開平6−
206254号公報と特開2000−273225号公
報はともに、フィルムの形状を調節することに関する技
術を開示するに止まり、本発明のように、フィルムに金
属シートを接合する上で、表面に凹凸を有する熱処理ロ
ールによる熱処理によって熱可塑性液晶ポリマーフィル
ムの残留歪みを効果的に解消できること、そして残留歪
みを効果的に解消したフィルムを使用して、金属張積層
体の連続的な製造を行うことを開示または示唆するもの
ではない。
【0012】本発明の方法においては、前記熱可塑性液
晶ポリマーフィルムの少なくとも片面に金属シートを連
続的に熱圧着により接合させることが好ましい。また、
熱処理ロールの表面に設ける凹凸の高さは、前記フィル
ムの残留歪みを効果的に解消する上で、1〜15μmで
あるのが好ましい。さらに、熱処理ロールの温度は前記
フィルムの熱変形温度よりも30℃低い温度から熱変形
温度までの範囲内であることが好ましい。そして、熱処
理ロールによって処理された後の熱可塑性液晶ポリマー
フィルムの200℃における熱寸法変化率は、寸法安定
性に優れた金属張積層板を得る上で0.1%以下である
ことが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
にしたがって説明する。図1は、本発明にかかる両面金
属張積層板の製造方法に用いる装置の一実施形態として
連続熱ロールプレス装置を示している。この装置は、上
下の第1および第2巻出ロール1、2から巻き出される
長尺な2枚の金属シート3、3の間に、第3巻出ロール
4から巻き出される長尺な熱可塑性液晶ポリマーフィル
ム5を挟んだ状態で、上下一対の加圧加熱ロール6、7
間に供給して圧着することにより、熱可塑性液晶ポリマ
ーフィルム5の両面に金属シート3が接合一体化された
両面金属張の積層板10を連続的に形成する。そして、
この積層板10を巻取ロール8に引き取る。
【0014】また、前記加圧加熱ロール6、7と第3巻
出ロール4の間には、表面に多数の凹凸91が形成され
た例えばエンボスロールなどの熱処理ロール9を配置
し、この熱処理ロール9により熱可塑性液晶ポリマーフ
ィルム5’を熱処理して、このフィルム5’の残留歪み
を解消させる。つまり、熱処理ロール9で熱可塑性液晶
ポリマーフィルム5’を熱処理するとき、このフィルム
5’は、熱処理ロール9に形成された凹凸91の摩擦力
により巻取ロール8で引き取られるときの張力が緩和さ
れ、収縮や伸びの起こらない状態で熱処理されて、前記
フィルム5’の残留歪みが効果的に解消される。そし
て、この熱処理に連続して、前記加圧加熱ロール6、7
により金属シート3を熱可塑性液晶ポリマーフィルム5
に圧着すれば、このフィルム5は既に残留歪みが解消さ
れており収縮や伸びが起こらず、寸法安定性が良好で平
坦性に優れた金属張積層板10が安定して連続的に得ら
れる。
【0015】本発明に使用される熱可塑性液晶ポリマー
は特に限定されるものではないが、その具体例として、
以下に例示する(1)から(4)に分類される化合物お
よびその誘導体から導かれる公知のサーモトロピック液
晶ポリエステルおよびサーモトロピック液晶ポリエステ
ルアミドを挙げることができる。
【0016】(1)芳香族または脂肪族ジヒドロキシ化
合物(代表例は表1参照)
【0017】
【表1】
【0018】(2)芳香族または脂肪族ジカルボン酸
(代表例は表2参照)
【0019】
【表2】
【0020】(3)芳香族ヒドロキシカルボン酸(代表
例は表3参照)
【0021】
【表3】
【0022】(4)芳香族ジアミン、芳香族ヒドロキシ
アミンまたは芳香族アミノカルボン酸(代表例は表4参
照)
【0023】
【表4】
【0024】これらの原料化合物から得られる熱可塑性
液晶ポリマーの代表例として表5に示す構造単位を有す
る共重合体(a)〜(e)を挙げることができる。
【0025】
【表5】
【0026】また、本発明に使用される熱可塑性液晶ポ
リマーとしては、フィルムに所望の耐熱性および加工性
を与える目的においては、約200〜約400℃の範囲
内、特に約250〜約350℃の範囲内に融点を有する
ものが好ましいが、フィルム製造の点からは、比較的低
い融点を有するものが好ましい。したがって、より高い
耐熱性や融点が必要な場合には、一旦得られたフィルム
を加熱処理することによって、所望の耐熱性や融点にま
で高める。加熱処理の条件の一例を説明すれば、一旦得
られたフィルムの融点が283℃の場合でも、260℃
で5時間加熱すれば、融点は320℃になる。
【0027】本発明に使用される熱可塑性液晶ポリマー
フィルムは、熱可塑性液晶ポリマーを押出成形して得ら
れる。このとき任意の押出成形法が採用されるが、周知
のTダイ製膜延伸法、ラミネート体延伸法、インフレー
ション法などが工業的に有利である。特にラミネート体
延伸法やインフレーション法では、フィルムの機械軸方
向(以下、MD方向と略す)だけでなく、これと直交す
る方向(以下、TD方向と略す)にも応力が加えられる
ため、MD方向とTD方向における機械的性質および熱
的性質のバランスのとれたフィルムを得ることができ
る。
【0028】本発明において使用される熱可塑性液晶ポ
リマーフィルムは、任意の厚みのものを使用することが
でき、2mm以下の板状またはシート状のものも使用で
きる。ただし、熱可塑性液晶ポリマーフィルムをプリン
ト配線基板として使用する場合には、そのフィルムの膜
厚は、20〜150μmの範囲内にあることが好まし
く、20〜50μmの範囲内にあることがより好まし
い。フィルムの厚さが薄過ぎる場合には、フィルムの剛
性や強度が小さくなるため、得られるプリント配線基板
に電子部品を実装する際に加圧により変形して、配線の
位置精度が悪化して不良の原因となる。なお、熱可塑性
液晶ポリマーフィルムには、滑剤、酸化防止剤などの添
加剤が配合されていてもよい。
【0029】さらに、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの
熱膨張係数は、このフィルム上に形成される導電体(金
属シート)の熱膨張係数と実質的に同一にすることが好
ましい。熱可塑性液晶ポリマーフィルムの熱膨張係数の
調整は、熱可塑性液晶ポリマーフィルム上に導電体を形
成する前または後に行ってもよい。また、熱可塑性液晶
ポリマーフィルムの熱膨張係数の調整は、表面に凹凸を
有する熱処理ロールによる熱処理の前に行ってもよい
し、後に行ってもよい。熱可塑性液晶ポリマーフィルム
の熱膨張係数の調整は熱処理によって行うことができ
る。熱処理の手段としては特に制限はなく、熱風循環
炉、セラミックヒーター、熱プレス等の公知の手段を利
用することができる。
【0030】本発明においては、熱可塑性液晶ポリマー
フィルム5に金属シート3を熱圧着する前に、前述した
ように表面に凹凸91が形成された熱処理ロール9で熱
可塑性液晶ポリマーフィルム5’を熱処理することによ
り、このフィルム5’が有している残留歪みを解消させ
る。熱処理ロール9の凹凸91のパターンに特に制限は
ない。熱処理ロール9としては、梨地加工(メッキ)さ
れたロールを使用できる。また、熱処理ロール9とし
て、特定の凸部模様が一定のパターンで設けられたもの
を使用することもできる。熱処理ロール9の凹凸91の
高さは、1μmから15μmであることが好ましい。凹
凸91の高さが1μm未満である場合には、熱処理ロー
ル9の引き取り張力に対する摩擦力が弱くなるために、
残留歪みが解消されない傾向にあり、一方、前記凹凸が
15μmを越える場合には、フィルム5’に凹凸91の
転写が発生し、後の金属シート3の接合工程時に空気な
どを噛み込み易くなる傾向にある。凹凸91の高さは3
μmから15μmであることがより好ましい。また凹凸
の高さは、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの厚さをH
(μm)としたとき、2H/3を越えないことが望まし
い。熱処理ロール9における凹凸の密度は、ロール9の
表面積10000μm2あたり3〜600個であること
が好ましく、5〜120個であることがより好ましく、
5〜60個であることがさらに好ましい。また、熱処理
ロール9の温度は、熱可塑性液晶ポリマーフィルム5’
の熱変形温度よりも30℃低い温度から熱変形温度まで
の範囲内であることが好ましい。この範囲から外れる温
度下では残留歪みの解消効果が乏しい。熱処理ロール9
による熱処理時間は、1秒から20秒であることが好ま
しく、2秒から15秒であることがロール周囲の温度変
化やフィルム5’の厚さ変化に依存しない時間としてよ
り好ましく、2秒から10秒であることがより好まし
い。また、熱処理ロール9で処理された後の熱可塑性液
晶ポリマーフィルム5の200℃における熱寸法変化率
は、得られる積層板10の寸法安定性を高める上で0.
1%以下であることが好ましい。フィルム5の200℃
における熱寸法変化率が0.1%より大きい場合には、
積層板10の寸法安定性が不良となる場合がある。凹凸
を有する熱処理ロール9による熱処理は、実質的に無加
圧下で行うことが好ましい。ただし、フィルムの搬送に
伴って、熱処理ロール9との接触時に圧力が加わること
を妨げるものではない。
【0031】そして、本発明においては、長尺な熱可塑
性液晶ポリマーフィルム5の両面に長尺な金属シート3
を重ね、これらを上下一対の加圧加熱ロール6、7間に
供給して熱圧着することにより、熱可塑性液晶ポリマー
フィルム5の両面に金属シート3が接合一体化された両
面金属張の積層板10を連続的に形成する。このように
両面金属張の積層板10を得る場合には、各加圧加熱ロ
ール6、7としていずれも加熱金属ロールが用いられ
る。また、本発明では、片面金属張の積層板を得ること
もできるが、この場合には、各加圧加熱ロール6、7と
して、耐熱ゴムロールと加熱金属ロールの組合せが用い
られる。このとき、耐熱ゴムロールと加熱金属ロール
は、フィルム側に耐熱ゴムロールを、金属シート側に加
熱金属ロールを配置することが好ましい。
【0032】片面金属張の積層板を製造するときに用い
る耐熱ゴムロールは、好ましくはJIS K 6301
に基づくA型のスプリング式硬さ試験機によるロール面
の硬さ(JIS A 硬度)が80度以上、より好ましく
は80〜95度のものが使用される。硬さ(JIS A
硬度)が80度以上のゴムは、シリコーン系ゴム、フッ
素系ゴムなどの合成ゴムまたは天然ゴム中に加硫剤、ア
ルカリ性物質などの加硫促進剤を添加することによって
得られる。耐熱ゴムロールのロール面の硬さが80度未
満では、圧着時の圧力不足を招いて、積層板の接着強度
が不足する傾向にある。一方、耐熱ゴムロールのロール
面の硬さが95度を越えると、加熱金属ロールと耐熱ゴ
ムロール間で局部的圧力がかかって積層板の外観不良を
起こすことがある。
【0033】また、熱可塑性液晶ポリマーフィルム5と
金属シート3を加圧加熱ロール6、7間で熱圧着すると
き、その一方にゴムコーティング層を有するロールを用
いて、コーティング層や他方の加圧加熱ロールに付加さ
れる力により、コーティング層を変形させて面状に加圧
するようにしてもよい。このとき、フィルム5と金属シ
ート3に加える圧力は、面圧換算において20Kg/c
2 以上であることが好ましい。面圧が20Kg/cm
2 以上である場合には、斑の発生を抑制して十分な接着
力を有する積層板を得ることができる。
【0034】熱可塑性液晶ポリマーフィルム5と金属シ
ート3の圧着時に加えられる圧力は、加圧部位で実質的
に変形が生じないロール同士の組み合わせである場合に
は、線圧換算で5Kg/cm以上が十分な接着力を付与
する上で好ましい。また、圧着時に加えられる圧力の上
限は特に限定されるものではないが、フィルムの加圧時
の流れや金属シートからのはみ出しが無い状態で、積層
板10の接着力が十分となるようにするためには、線圧
換算で400Kg/cmを越えないか、または上記面圧
換算で200Kg/cm2 を越えないことが望ましい。
【0035】なお、前記加圧加熱ロールの線圧とは、加
熱ロールに付与した力(圧着荷重)を加熱ロールの有効
幅で除した値である。また、前記面圧とは、圧着時に加
熱ロールの変形により形成される加圧面の面積で圧着荷
重を除した値である。
【0036】本発明においては、良好な外観、積層板の
高い接着力、高い寸法安定性などを発現させる目的にお
いて、フィルムおよび金属シートを熱可塑性液晶ポリマ
ーフィルムの融点より50℃低い温度から融点より5℃
低い温度までの範囲内の温度で熱圧着することが好まし
い。この熱圧着前に、金属シートを予熱し、加圧加熱ロ
ールへの急激な熱膨張を緩和させる方法を用いる場合に
は、ロール接触時の歪みがなく、フィルムにかかる張力
を増加させても外観に変化がなくなる。予熱温度は金属
シートの材質や熱膨張係数、厚さにより異なる設定が必
要であり、例えば、厚さ18μmの電気分解法により製
造された幅400mmの銅箔の場合には、150〜20
0℃付近が好ましい。予熱時の雰囲気は使用する金属箔
の材質により選択すればよく、空気中の酸素により酸化
されやすい材質の場合には窒素などの不活性雰囲気が好
ましい。
【0037】本発明においては、加圧加熱ロールの回転
速度を、その外周の線速度に換算して30m/分以下と
することが好ましい。金属箔の予熱時に熱伝達を容易に
するためには、20m/分以下とすることがより好まし
い。回転速度の下限は特に限定されないが、回転速度が
低すぎると生産効率の低下を招くので、工業的には0.
1m/分より低くしないことが望ましい。
【0038】本発明に使用される金属シートとしては、
特に制限はないが、電気的接続に使用されているような
金属からなる箔が好適であり、銅のほか金、銀、ニッケ
ル、アルミニウムなどからなるものを挙げることができ
る。銅箔としては、圧延法、電気分解法などによって製
造されるいずれのものでも用いることができるが、表面
粗さの大きい電気分解法によって製造されるものが、熱
可塑性液晶ポリマーフィルムとの接着強度が高いので好
ましい。金属箔には、通常銅箔に対して施される酸洗浄
などの表面処理が、本発明の作用効果が損なわれない限
り、施されていてもよい。金属箔の厚さは、5〜200
μmであることが好ましく、5〜75μmであることが
より好ましい。
【0039】さらに本発明では、金属シートとして金属
箔ではなく、厚みが0.2〜2mmの金属板を使用する
こともできる。特に、本発明の積層板を電子部品の放熱
板として使用する場合は、折れ曲げ加工性の点から、金
属板の厚みは0.2〜1mmであることが好ましい。こ
のような板厚の金属板は、一般に圧延法により製造さ
れ、その表面粗さは1μm以下で平滑であるので、化学
的または物理的に表面粗さを2〜4μmにして用いるこ
とが好ましい。このようにすれば、金属板と熱可塑性液
晶ポリマーフィルムとの接着強度が高くなる。また、表
面粗さに特に制限はないが、金属板の板厚の50%以上
の表面粗さのものは金属板の強度が脆くなるので避ける
ことが好ましい。また、熱可塑性液晶ポリマーフィルム
の厚さの50%以上の表面粗さのものは、得られた積層
板における熱可塑性液晶ポリマーフィルムの強度が脆く
なるので避けることが好ましい。
【0040】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によって何ら制限される
ものではない。なお、以下の実施例において、熱可塑性
液晶ポリマーフィルムの融点、熱変形温度、膜厚、力学
特性(引張強度または弾性率)、外観、積層板の接着強
度、寸法安定性、加熱によるフィルムの寸法変化率の評
価は以下の方法により行った。
【0041】(1)融点 示差走査熱量計を用いて、フィルムの熱挙動を観察して
得た。つまり、供試フィルムを20℃/分の速度で昇温
して完全に溶融させた後、溶融物を50℃/分の速度で
50℃まで急冷し、再び20℃/分の速度で昇温した時
に現れる吸熱ピークの位置を、フィルムの融点として記
録した。
【0042】(2)熱変形温度 熱機械分析装置(TMA)を用いて、フィルムの片端に
1gの引張荷重をかけ、室温から5℃/分の速度で20
0℃まで昇温した時に急激な伸びの変化が観測される温
度を熱変形温度として測定した。
【0043】(3)膜厚 膜厚は、デジタル厚み計(株式会社ミツトヨ製)を用
い、得られたフィルムをTD方向に1cm間隔で測定
し、10点の平均値を膜厚とした。
【0044】(4)力学物性(引張強度または弾性率) 得られたフィルムから試料を切り出し、引張試験機を用
いて、ASTM D882の方法に準じて、引張強度ま
たは弾性率を測定した。
【0045】(5)外観 目視により観察した。長さ200m以上において、し
わ、スジ、変形が観察されないものを○(最良)とし、
長さ1m当たり1個未満のしわ、スジ、変形が観察され
たものを△(良好)、長さ1m当たり1個以上のしわ、
スジ、変形、未着部分が観察されたものを×(不良)と
して評価した。
【0046】(6)積層板の接着強度 積層板から1.0cm幅の試験片を作成し、そのフィル
ム層を両面接着テープで平板に固定し、JIS C 5
016に準じて、180°法により、金属シートを50
mm/分の速度で剥離したときの剥離強度を測定した。
【0047】(7)積層板の寸法安定性 寸法安定性は、JIS C 6471に準じて測定し
た。
【0048】(8)フィルムの熱寸法変化率 熱寸法変化率は、IPC−TM−650.2.2.4に
準じて、長さ方向3点と幅方向3点の合計9点につい
て、熱風循環式乾燥機を加熱処理に使用し、200℃で
30分間静置し、取り出した後の寸法と処理前の寸法と
の変化率(%)を測定し、平均値を加熱による寸法変化
率とした。
【0049】参考例1 p−ヒドロキシ安息香酸と6−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸の共重合物で、融点が280℃の熱可塑性液晶ポリ
マーを吐出量20Kg/時で溶融押出し、横延伸倍率
4.00倍、縦延伸倍率2.50倍の条件でインフレー
ション製膜した。この結果、平均膜厚が50μm、膜厚
分布±7%、引張強度の縦(MD方向)と横(TD方
向)の比が1.05の熱可塑性液晶ポリマーフィルムを
得た。200℃における熱寸法変化率はMD方向が+
0.1%、TD方向が−0.5%であった。熱変形温度
は200℃であった。この熱可塑性液晶ポリマーフィル
ムをAとする。
【0050】参考例2 p−ヒドロキシ安息香酸と6−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸の共重合物で、融点が280℃の熱可塑性液晶ポリ
マーを吐出量20Kg/時で溶融押出し、横延伸倍率
2.00倍、縦延伸倍率5.00倍の条件でインフレー
ション製膜した。この結果、平均膜厚が50μm、膜厚
分布±7%、引張強度の縦(MD方向)と横(TD方
向)の比が3.5の熱可塑性液晶ポリマーフィルムを得
た。200℃における熱寸法変化率はMD方向が+0.
8%、TD方向が−2.0%であった。熱変形温度は2
00℃であった。この熱可塑性液晶ポリマーフィルムを
Bとする。
【0051】実施例1 参考例1で得られた熱可塑性液晶ポリマーフィルムA
と、金属箔として厚さ18μmの電解銅箔を用いた。そ
して、図1に示す連続熱ロールプレス装置において、熱
処理ロール9として表面に高さ15μmの凹凸91をロ
ールの表面積10000μm2当たり10個の割合で有
するロールを取り付けた。この熱処理ロール9の温度を
200℃、加圧加熱ロール6、7の温度を260℃とし
て、これにより加熱した状態で圧力10Kg/cm2
熱圧着し、2m/分の速度で引き取りながら、金属箔/
熱可塑性液晶ポリマーフィルム/金属箔の構成の両面金
属張積層板10を作製した。このとき熱可塑性液晶ポリ
マーフィルム5には、3Kg/40cm幅の張力をかけ
た。また、熱可塑性液晶ポリマーフィルム5’が熱処理
ロール9と接触している時間は15秒であった。これに
より得られた熱処理後の熱可塑性液晶ポリマーフィルム
5の熱寸法変化率(金属箔と積層する前のフィルムから
サンプリングしたものを用いて測定した)と、得られた
積層板10の接着強度と寸法安定性および外観について
の評価結果を表6に示す。
【0052】実施例2 参考例2で得られた熱可塑性液晶ポリマーフィルムB
と、金属箔として厚さ18μmの電解銅箔を用いた。そ
して、図1に示す連続熱ロールプレス装置において、表
面に高さ15μmの凹凸91をロールの表面積1000
0μm2当たり10個の割合で有する熱処理ロール9を
取り付けた。この熱処理ロール9の温度を200℃、加
圧加熱ロール6、7の温度を260℃として、これによ
り加熱した状態で圧力10Kg/cm2 で熱圧着し、2
m/分の速度で引き取りながら、金属箔/熱可塑性液晶
ポリマーフィルム/金属箔の構成の両面金属張積層板1
0を作製した。このとき熱可塑性液晶ポリマーフィルム
5には、3Kg/40cm幅の張力をかけた。また、熱
可塑性液晶ポリマーフィルム5’が熱処理ロール9と接
触している時間は15秒であった。これにより得られた
熱処理後の熱可塑性液晶ポリマーフィルム5の熱寸法変
化率(金属箔と積層する前のフィルムからサンプリング
したものを用いて測定した)と、得られた積層板10の
接着強度と寸法安定性および外観についての評価結果を
表6に示す。
【0053】実施例3 参考例1で得られた熱可塑性液晶ポリマーフィルムA
と、金属箔として厚さ18μmの電解銅箔を用いた。そ
して、図1に示す連続熱ロールプレス装置において、表
面に高さ2μmの凹凸91をロールの表面積10000
μm2当たり10個の割合で有する熱処理ロール9を取
り付けた。この熱処理ロール9の温度を200℃、加圧
加熱ロール6、7の温度を260℃とし、これにより加
熱した状態で圧力10Kg/cm2 で圧着して、2m/
分の速度で引き取りながら、金属箔/熱可塑性液晶ポリ
マーフィルム/金属箔の構成の両面金属張積層板10を
作製した。このときの熱可塑性液晶ポリマーフィルム5
には、3Kg/40cm幅の張力をかけた。また、熱可
塑性液晶ポリマーフィルム5’が熱処理ロール9と接触
している時間は15秒であった。これにより得られた熱
処理後の熱可塑性液晶ポリマーフィルム5の熱寸法変化
率(金属箔と積層する前のフィルムからサンプリングし
たものを用いて測定した)と、得られた積層板10の接
着強度と寸法安定性および外観についての評価結果を表
6に示す。
【0054】実施例4〜6 熱処理温度を実施例4では180℃、実施例5では22
0℃、実施例6では140℃とした。それ以外の条件は
実施例1と同様にして、両面金属張積層板10を製造し
た。得られた熱処理後の熱可塑性液晶ポリマーフィルム
5の熱寸法変化率(金属箔と積層する前のフィルムから
サンプリングしたものを用いて測定した)と、得られた
積層板10の接着強度と寸法安定性および外観について
の評価結果を表6に示す。
【0055】比較例1 参考例1で得られた熱可塑性液晶ポリマーフィルムA
と、金属箔として厚さ18μmの電解銅箔を用いた。そ
して、図1の連続熱ロールプレス装置に前記凹凸が形成
さていない表面平滑な熱処理ロールを取り付けた。この
熱処理ロールの温度を200℃、加圧加熱ロール6、7
の温度を260℃とし、これにより加熱した状態で圧力
10Kg/cm2 で圧着して、2m/分の速度で引き取
りながら、金属箔/熱可塑性液晶ポリマーフィルム/金
属箔の構成の両面金属張積層板を作製した。このときの
熱可塑性液晶ポリマーフィルム5には、3Kg/40c
m幅の張力をかけた。また、熱可塑性液晶ポリマーフィ
ルム5’が表面平滑な熱処理ロールと接触している時間
は15秒であった。これにより得られた熱処理後の熱可
塑性液晶ポリマーフィルム5の熱寸法変化率(金属箔と
積層する前のフィルムからサンプリングしたものを用い
て測定した)と、得られた積層板10の接着強度と寸法
安定性および外観についての評価結果を表6に示す。
【0056】比較例2 参考例2で得られた熱可塑性液晶ポリマーフィルムB
と、金属箔として厚さ18μmの電解銅箔を用いた。そ
して、図1の連続熱ロールプレス装置に前記凹凸が形成
さていない表面平滑な熱処理ロールを取り付けた。この
熱処理ロールの温度を200℃、加圧加熱ロール6、7
の温度を260℃とし、これにより加熱した状態で圧力
10Kg/cm2 で圧着して、2m/分の速度で引き取
りながら、金属箔/熱可塑性液晶ポリマーフィルム/金
属箔の構成の両面金属張積層板を作製した。このときの
熱可塑性液晶ポリマーフィルム5には、3Kg/40c
m幅の張力をかけた。また、熱可塑性液晶ポリマーフィ
ルム5’が表面平滑な熱処理ロールと接触している時間
は15秒であった。これにより得られた熱処理後の熱可
塑性液晶ポリマーフィルム5の熱寸法変化率(金属箔と
積層する前のフィルムからサンプリングしたものを用い
て測定した)と、得られた積層板10の接着強度と寸法
安定性および外観についての評価結果を表6に示す。
【0057】
【表6】
【0058】上記の表6から明らかなように、比較例1
で得られた金属張積層板は、接着強度の点では十分と言
えるが、熱処理後のフィルムの熱寸法変化率が悪く、し
かも積層体としたときの寸法安定性と外観が悪い。ま
た、比較例2で得られた金属張積層板は、熱処理後のフ
ィルムの熱寸法変化率が悪く、しかも積層体としたとき
の寸法安定性と外観が悪くなるだけではなく、接着強度
も低下する。これらの比較例に対し、本発明による実施
例1〜6で得られた金属張積層板は、熱処理後のフィル
ムの熱寸法変化率が良好で、しかも積層体としたときの
接着強度と寸法安定性および外観が共に良好となる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、熱可塑
性液晶ポリマーフィルムが有している残留歪みを効果的
に解消して、寸法安定性および平坦性に優れた金属張積
層板を安定して連続的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる両面金属張積層板
の製造方法に用いる装置を示す概略図である。
【符号の説明】
3…金属シート、5、5’…フィルム(熱可塑性液晶ポ
リマーフィルム)、9…熱処理ロール、91…凹凸、1
0…金属張積層板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 淳夫 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 Fターム(参考) 4F211 AC03 AD03 AD28 AD29 AF01 AG01 AG03 AH36 TA13 TH02 TH03 TH06 TH17 TH30 TQ01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的異方性の溶融相を形成し得る熱可
    塑性ポリマーからなるフィルムを表面に凹凸を有する熱
    処理ロール上で熱処理した後、少なくともその片面に金
    属シートを接合させることからなる金属張積層板を連続
    的に製造する方法。
  2. 【請求項2】 前記凹凸を有する熱処理ロール上で熱処
    理された後のフィルムの200℃における熱寸法変化率
    が0.1%以下である請求項1に記載の金属張積層板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記凹凸を有する熱処理ロール上で熱処
    理された後のフィルムの少なくとも片面に金属シートを
    連続的に熱圧着により接合させる請求項1に記載の金属
    張積層板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記フィルムを表面に凹凸を有する熱処
    理ロール上で実質的に無加圧下で熱処理する請求項1に
    記載の金属張積層板の製造方法。
  5. 【請求項5】 熱処理ロールの表面に設ける凹凸の高さ
    が1μmから15μmである請求項1に記載の金属張積
    層板の製造方法。
  6. 【請求項6】 熱処理ロールの温度が前記フィルムの熱
    変形温度よりも30℃低い温度から熱変形温度までの範
    囲内である請求項1に記載の金属張積層板の製造方法。
JP2002061852A 2001-03-07 2002-03-07 金属張積層板の製造方法 Pending JP2002331589A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002061852A JP2002331589A (ja) 2001-03-07 2002-03-07 金属張積層板の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001063382 2001-03-07
JP2001-63382 2001-03-07
JP2002061852A JP2002331589A (ja) 2001-03-07 2002-03-07 金属張積層板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002331589A true JP2002331589A (ja) 2002-11-19
JP2002331589A5 JP2002331589A5 (ja) 2004-11-25

Family

ID=26610773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002061852A Pending JP2002331589A (ja) 2001-03-07 2002-03-07 金属張積層板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002331589A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4866853B2 (ja) * 2005-07-27 2012-02-01 株式会社クラレ 熱可塑性液晶ポリマーフィルムで被覆した配線基板の製造方法
WO2016104297A1 (ja) * 2014-12-26 2016-06-30 旭硝子株式会社 積層板およびフレキシブルプリント基板の製造方法
KR102124856B1 (ko) * 2018-12-18 2020-06-19 주식회사 성우하이텍 롤 포밍 장치 및 방법
WO2023162662A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 富士フイルム株式会社 メタマテリアル用基材、メタマテリアル、積層体及びメタマテリアルの製造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4866853B2 (ja) * 2005-07-27 2012-02-01 株式会社クラレ 熱可塑性液晶ポリマーフィルムで被覆した配線基板の製造方法
US8771458B2 (en) 2005-07-27 2014-07-08 Kuraray Co., Ltd. Method of making wiring boards covered by thermotropic liquid crystal polymer film
WO2016104297A1 (ja) * 2014-12-26 2016-06-30 旭硝子株式会社 積層板およびフレキシブルプリント基板の製造方法
CN107107475A (zh) * 2014-12-26 2017-08-29 旭硝子株式会社 层叠板和柔性印刷基板的制造方法
JPWO2016104297A1 (ja) * 2014-12-26 2017-10-12 旭硝子株式会社 積層板およびフレキシブルプリント基板の製造方法
CN107107475B (zh) * 2014-12-26 2019-03-12 Agc株式会社 层叠板和柔性印刷基板的制造方法
TWI678278B (zh) * 2014-12-26 2019-12-01 日商Agc股份有限公司 積層板及撓性印刷基板之製造方法
KR102124856B1 (ko) * 2018-12-18 2020-06-19 주식회사 성우하이텍 롤 포밍 장치 및 방법
WO2023162662A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 富士フイルム株式会社 メタマテリアル用基材、メタマテリアル、積層体及びメタマテリアルの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4216433B2 (ja) 回路基板用金属張積層板の製造方法
KR100349952B1 (ko) 액정 폴리머 필름과 적층체 및 이들의 제조방법과 다층 실장 회로 기판
JP6640072B2 (ja) 熱可塑性液晶ポリマーフィルムならびにこれを用いた積層体および回路基板
US8771458B2 (en) Method of making wiring boards covered by thermotropic liquid crystal polymer film
KR101202233B1 (ko) 금속장 적층체 및 그 제조 방법
JP7330968B2 (ja) 熱可塑性液晶ポリマーフィルム、その製造方法およびフレキシブル銅張積層板
JP5254901B2 (ja) 液晶ポリマーフィルムと積層体及びそれらの製造方法並びに多層実装回路基板
JP2001244630A (ja) 多層配線回路基板およびその製造方法
JP4255580B2 (ja) 片面金属張積層板の製造方法
EP1238800B1 (en) Method for producing metal laminate
CN112440539A (zh) 层叠膜及该层叠膜的制造方法
JP2008229995A (ja) 積層体の製造方法
JP4004139B2 (ja) 多層積層板とその製造方法および多層実装回路基板
JP2002331589A (ja) 金属張積層板の製造方法
JP2001239585A (ja) 金属張積層体およびその製造方法。
JPH0453739A (ja) 積層板
JP4498498B2 (ja) 両面金属張積層板の製造方法
JP2006272744A (ja) 積層体の製造方法
JP2001081215A (ja) 高耐熱性フィルムおよびその製造方法
KR20220020270A (ko) 금속 피복 적층체의 제조 방법
JP2004322523A (ja) 積層体
JP2007098823A (ja) 片面フレキシブル金属積層板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050819

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051215

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060112

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060310