JP2016102367A - 小便器 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、排水トラップの後方側(下流側)に接続される接続管路や、この接続管路と小便器の外部の排水管路との接続部等に付着し、さらに堆積した尿石については、これらの管路にブラシ等の掃除具を挿入して清掃するような通常の清掃が困難である部分でもあるため、付着した尿石が次第に成長して堆積量が増大し、最終的には、接続管路や排水管路を閉塞してしまう可能性があるという問題がある。
しかしながら、このような除去処理は、費用だけでなく、メンテナンス行為の期間はトイレを使用することができなくなるため、大掛かりな処理作業となり、簡単には行うことのできないという問題もある。
また、特許文献2に記載されている従来の小便器では、排水トラップの流出部の上方に位置するボウル部の後方底面に、洗浄水送水用高圧ホースが挿入可能な貫通穴が形成されている。この貫通穴の開口断面を中心軸線に沿って排水トラップに向けて投影した投影面は、排水トラップの流出部の上部に形成されており、洗浄水送水用高圧ホースを貫通穴に挿入し、洗浄水送水用高圧ホースの先端から高圧の洗浄水を噴射させることにより、小便器を取り外すことなく、小便器の後方側(下流側)の外部に接続される排水管を洗浄することができるようになっている。
同様に、上述した特許文献2に記載されている従来の小便器についても、洗浄水送水用高圧ホースが挿入可能な貫通穴は、洗浄作業時以外は着脱可能な栓によって閉鎖されているが、栓自体が何ら覆われずに露出した状態であるため、栓及びその近傍に尿石が付着して堆積しやすく、栓の着脱が困難になるという問題がある他、栓に当たった尿や洗浄水が飛散しやすいという問題もある。
このように構成された発明においては、ボウル部の底部に形成された排水口部に取り付けられた目皿が、排水口、掃除口部、及び、掃除口部に取り付けられた閉塞具のすべてに対して離間した状態で覆うように取り付けられていることにより、ボウル部内の排尿を洗浄した洗浄水がボウル面に沿って流れ、目皿を通過して排水口部に流入した際に、例えば、尿を含んだ洗浄水が目皿の下面(裏面)に沿って伝わりながら流れたとしても、目皿の下面と閉塞具とが互いに接触することなく、両者の間に隙間が確実に形成されているため、尿を含んだ洗浄水を排水口に行き渡り易くさせることができる。これにより、排水効率を向上させることができ、尿を含んだ洗浄水が目皿の下面から閉塞具に伝わり難くすることができる。また、閉塞具や掃除口部に尿が留まることによって尿石として付着することを抑制することもできるため、小便器の掃除に伴って閉塞具を掃除口部から着脱する際に、閉塞具や掃除口部に尿石が付着していることによって着脱の不具合が生じることを防ぐことができる。
このように構成された発明においては、排水口からその中心軸線上に沿って目皿の下面までの距離(H1)が、閉塞具の上端面から掃除口部の中心軸線に沿って目皿の下面までの距離(H2)よりも大きく設定されていることにより、ボウル部内の排尿を洗浄した洗浄水がボウル面に沿って流れ、目皿を通過して排水口部に流入する際に、例えば、尿を含んだ洗浄水が目皿の下面(裏面)に沿って伝わりながら流れたとしても、目皿の下面と閉塞具とが互いに接触することなく、両者の間に隙間が確実に形成されているため、尿を含んだ洗浄水を効果的に排水口に行き渡り易くさせることができ、排水効率をより向上させることができる。
このように構成された発明においては、目皿の下面と閉塞具との間に隙間が形成されていることにより、例えば、目皿の表面を掃除している際等に目皿の表面の一部に力が加わって、目皿が傾くことがあったとしても、目皿が、その下面から下方に向かって突出する複数の突出部を備えており、これらの複数の突出部が、目皿が排水口部に取り付けられた状態から傾くことにより突出部の少なくとも一つが閉塞具の一部に当接可能に閉塞具と対向して配置されているため、目皿の突出部の少なくとも一つが閉塞具の一部に当接することにより目皿の傾きを制限することができる。したがって、目皿の表面の一部に力が加わることにより、目皿が傾きの限度を超えて回転して排水口部から外れてしまうことを防ぐことができる。
このように構成された発明においては、掃除口部の掃除口の開口断面を中心軸線に沿って接続通路部に向けて投影した投影面が、排水トラップ部と小便器外部の排出部とを接続する通路を形成する排水室部の接続通路部の底面に形成されることにより、小便器を清掃する際に、小便器外部の排出部に対して小便器全体を取り外すことなく、掃除口部から閉塞具を取り外すだけで、例えば、掃除手段を排水口部側から掃除口を介して排水室部内に挿入することができる。これにより、排水トラップ部より後方側(下流側)に形成される排水室部の接続通路部の底面付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。したがって、排水トラップ部の後方側(下流側)の排水室部の接続通路部の底面付近に尿石が付着して堆積することを抑制することができ、ボウル面を洗浄して排水トラップ部から排出された接続通路部の排水の詰まりを防ぐことができる。
このように構成された発明においては、掃除口部の掃除口の開口断面を中心軸線に沿って接続通路部に向けて投影した投影面が、排水室部の接続通路部の下流側端部に形成されることにより、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部内、特に、小便器外部の排出部に接続される接続通路部の下流側端部について、掃除口部から閉塞具を取り外すだけで、尿石が接続通路部内(特に、接続通路部の下流側端部)に付着しているか否かを簡単な目視でより確実に確認することができる。また、小便器を清掃する際に、小便器外部の排出部に対して小便器全体を取り外すことなく、掃除口部から閉塞具を取り外すだけで、例えば、掃除手段を排水口部側から掃除口を介して排水室部内に挿入することができる。これにより、小便器外部の排出部が接続される排水室部の接続通路部の下流側端部付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。したがって、排水室部の接続通路部の下流側端部付近に尿石が付着して堆積することを抑制することができ、ボウル面を洗浄して排水トラップ部から排出された接続通路部の排水の詰まりを防ぐことができる。
図1は、本発明の一実施形態による小便器の側面断面図である。
まず、図1に示すように、本発明の一実施形態による小便器1は、トイレ空間の床又は壁に設置される陶器製の便器本体2を備えている。この便器本体2は、その正面側にボウル状に形成されたボウル部4を備えており、このボウル部4の表面は、使用者の排尿を受ける滑らかなボウル面4aを形成している。
また、便器本体2のボウル面4aの上方領域には、ボウル面4aを洗浄する洗浄水を吐水する吐水装置6が設けられており、この吐水装置6の背面側には、洗浄水を供給する給水管6aが接続されている。
また、ボウル部4のボウル面4aの下方領域に形成されるボウル部4の底部には、排水口部8が形成されている。
この排水口部8は、その全体が概ね下側に向かって凹んだ凹部となっており、この排水口部8の底面には、上下方向に貫く排水口8aが形成されており、排水口部8の全周は、排水口8aの周囲を取り囲むように形成されている。すなわち、排水口8は、ボウル面4aの下方領域の排水口部8内の最低位置に形成されている。
また、排水トラップ部10内には、下水からの臭気等が便器本体2のボウル面4aやその周囲のトイレ空間内へ侵入することを防ぐために、洗浄水が溜まっており、この洗浄水により封水されている。すなわち、排水トラップ部10内には、ボウル部4の底部に設けられた排水口8よりも下方(下流側)に封水が形成されている。より詳細には、排水トラップ部10においては、下降管路12と上昇管路14との連続部分、すなわち、排水トラップ部10の折り返し部分に洗浄水が溜まることにより、封水が形成されるようになっている。
図1及び図2に示すように、便器本体2の排水トラップ部10の上昇管路14の後方側(下流側)には、ボウル面4aを洗浄して排水口8から排水トラップ部10の下降管路12に流れ込んで上昇管路14から排出された洗浄水(排水)を便器本体2の背面外側の排水配管16側へ排出させる排水室18が形成されている。
また、図2に示すように、排水室18の下方領域には、排水トラップ部10の上昇管路14の後端部に接続されて後方に延びる接続通路を形成する接続通路部20が設けられており、この接続通路部20の後端部は、便器本体2の背面外側の排水配管16に接続されている。
なお、本実施形態では、接続通路部20の後端部が排水配管16に接続されている形態について説明するが、接続通路部20と排水配管16とが排水ソケット(図示せず)等を介して接続されてもよい。また、排水室18の接続通路部20については、排水トラップ部10の上昇管路14に一体的に形成されている形態について説明するが、樹脂等を用いて排水トラップ部10と別体に形成されてもよい。
また、傾斜壁22には、排水口部8と排水室18とを連通させるように貫く掃除口24を形成する掃除口部26が設けられている。掃除手段であるブラシや高圧洗浄水のノズル等の掃除具(図示せず)を排水口部8側から掃除口部26の掃除口24を介して排水室18内に挿入することにより、排水室18から上流側の排水トラップ部10の上昇管路14、或いは、排水室18の接続通路部20やその下流側の排水配管16内を掃除することができるようになっている。
また、図1及び図2に示すように、排水口部8には、目皿32が上方から着脱可能に取り付けられている。この目皿32は、排水口部8に取り付けられた状態では、排水口8a、掃除口部26、及び、掃除口部26に取り付けられた閉塞具28のすべてに対して離間した状態で上方から覆うことにより、排水口部8内全域を隠蔽するようになっている。
図3及び図4に示すように、目皿32の外周縁34と排水口部8の内周縁36は、上方から見て概ね楕円形状に形成されている。
また、図3及び図4に示すように、目皿32が排水口部8に取り付けられた状態では、目皿32の外周縁34と排水口部8の内周縁36との間には、ほぼ全周に亘って僅かな隙間Gが形成されている。
なお、掃除口24の開口断面S1の形状については、円形形状に限定されることなく、例えば、楕円形状や多角形状等であってもよい。
さらに、所定領域R3は、仮想線L1と交わる排水室18の接続通路部20の底面20aにおける前後方向の中間部付近から後方側に形成されており、便器本体2の背面側のほぼ円筒状の排水配管16の前端部16a(上流側端部)が接続され且つ仮想線L2と交わる排水室18の接続通路部20の後端部(下流側端部)20bの接続口38の底面38a付近までの領域かけて形成されている。これにより、掃除口24の中心軸線A1に沿った上方から見て、接続口38の前側付近における排水室18の接続通路部20の底面20aから接続口38の後側付近における排水配管16の内面16bにかけての投影面S2に相当する領域R3が目視可能となっている。
さらに、小便器1を掃除する際に、閉塞具28を取り外した状態で、掃除する人が小便器1の掃除口24の正面側で対向すると、接続口38と排水配管16の接続部付近が目視することができ、掃除具(図示せず)によって尿石が除去できたかどうかを確認しながら、掃除口24に掃除具(図示せず)を挿入することにより、清掃作業が可能となっている。
特に、尿石の溜まりやすい接続通路部20の底面20a、排水配管16の底面16b、及び、接続口38における接続通路部20の後端部20bと排水配管16の前端部16aとの接続部の段差B(図4参照)付近の尿石について、掃除口24から挿入した掃除具(図示せず)で確実に除去することができるようになっている。
図5は、図2のV−V線に沿って見た断面図である。また、図6は、図5に示す本発明の一実施形態による小便器において、目皿が傾いた状態を示す断面図である。さらに、図7は、本発明の一実施形態による小便器の閉塞具の雄ねじ部材と、この雄ねじ部材を着脱する際に用いられる工具を示す斜視図である。
まず、図4及び図5に示すように、本実施形態の小便器1の閉塞具28は、傾斜壁22の掃除口部26の掃除口24に対して排水口部8側から挿入されて取り付けられるベース部材40を備えている。
また、このベース部材40は、その中心軸線A2に沿って上下方向に貫くように挿入穴40a(図5参照)を形成すると共に下方部分が掃除口24内に挿入される下側円筒部40bと、この下側円筒部40bの上端部から周方向に沿って半径方向外側に突出するスカート部40cを備えている。
また、下側係止部材42には、その上端から底部に向かって中心軸線A2に沿って所定の奥行長さで雌ねじ穴42a(図5参照)が形成されている。
さらに、図4に示すように、下側係止部材42の下端部には、その外周の一部から半径方向外側に突出する突出部42bが形成されている。閉塞具28を傾斜壁22の掃除口部26に取り付けた状態では、下側係止部材42の突出部42bの先端が前方且つ下方に位置しており、突出部42bの上面が排水室18側から傾斜壁22の排水室側面22bに当接することにより、掃除口部26の傾斜壁22が排水口部8側のベース部材40のスカート部40c及びシール部材30と、排水室18側の下側係止部材42の突出部42bとの間に挟まれて保持されるようになっている。
具体的には、図7に示すように、雄ねじ部材44の頭部には、その周方向に沿って間隔を置いて複数(3つ)の工具嵌め込み用の凹部44bが形成されており、これらの凹部44bのそれぞれは、雄ねじ部材着脱用の工具46の下端部に間隔を置いて形成された複数(3つ)の嵌め込み用の突起46aのそれぞれによって嵌め込み可能となっている。
また、工具46の突起46aを雄ねじ部材44の凹部44bに嵌め込んだ状態で、工具46をその中心軸線回りに所定方向に回すことにより、雄ねじ部材44がその中心軸線A2回りに回転し、雄ねじ部材44の雄ねじ44aと下側係止部材42の雌ねじ穴42aとの互いの螺合が前進され、傾斜壁22の掃除口部26に対する閉塞具28の取り付け具合が強化されるようになっている。
一方、工具46の突起46aを雄ねじ部材44の凹部44bに嵌め込んだ状態で、工具46をその中心軸線回りに所定方向とは反対方向に回すことにより、雄ねじ部材44の雄ねじ44aと下側係止部材42の雌ねじ穴42aとの互いの螺合が後進され、傾斜壁22の掃除口部26に対する閉塞具28の取り付け具合が緩められるようになっている。
また、ベース部材40は、下側円筒部40bの上端付近から上方に円筒状に形成される上側円筒部40dを備えており、閉塞具28を掃除口部26に取り付けた状態では、ベース部材40の上側円筒部40dの内周面と雄ねじ部材44の頭部の外周部44cとの間は、シール部材48によって密封されるようになっている。これにより、排水口部8内にあり且つ閉塞具28の外側にある尿を含む洗浄水が、ベース部材40の上側円筒部40dの内周面と雄ねじ部材44の頭部の外周部44cとの間からベース部材40の上側円筒部40dの内部に侵入することを防ぐと共に、これらの尿を含む洗浄水が、ベース部材40の挿入穴40a、下側係止部材42の雌ねじ穴42a、及び、雄ねじ部材44の雄ねじ44aに達した後、尿石として付着することを防ぐことができるようになっている。
また、図4及び図5に示すように、目皿32が排水口部8に取り付けられた状態では、目皿32の前方側突出部52は、排水口部8の底面に接触しているものの、目皿32の下面50については、閉塞具28に一切接触することなく、離間した状態となっている。
さらに、図5に示す断面視において、目皿32の上下方向の中心軸線A3が掃除口24の開口断面S1の中心軸線A1及び閉塞具28の中心軸線A2と一致しており、図5に示すように、これらの一対の側方側突出部54,56のそれぞれの左右方向の内側面54a,56aについては、閉塞具28のベース部材40及び雄ねじ部材44の側面と水平方向に離間した状態で対向しており、一対の側方側突出部54,56のそれぞれの下端部54b,56bは、閉塞具28のベース部材40のスカート部40cの上面と上下方向に離間した状態で対向している。
また、例えば、図5に示す排水口部8に取り付けられた状態の中心軸線A3から図6に示す中心軸線A3’までの方向と逆方向に傾いた状態では、目皿32の一対の側方側突出部54,56のうちの一方の側方側突出部56の下端部56bが閉塞具28のベース部材40のスカート部40cの上面と当接することにより、目皿32の傾きが制限されるようになっている。
なお、本実施形態では、小便器1の目皿32の複数の突出部として、前方側突出部52と一対の側方側突出部54,56の3つの突出部を採用した形態について説明するが、3つ以外の複数の突出部を採用してもよい。
なお、図3及び図4については、洗浄水の流れを矢印で示している。
小便器1は、使用者がボウル部4内に排尿した後、吐水装置6が給水管6aから供給された洗浄水をボウル面4aに吐水する。この吐水装置6から吐水された洗浄水W0は、ボウル面4aを上方から下方の排水口部8に向かって洗浄しながら流れる。
そして、排水口部8に到達した尿を含んだ洗浄水W0は、目皿32の外周縁34の後端面と排水口部8の内周縁36の後端面との間の隙間Gの上方付近において、隙間Gに流入することなく目皿32の上面(表面)に沿って相対的に目皿32の前方且つ下方に向かって流れる洗浄水W1と、隙間Gに流入する洗浄水W2とに分流される。
また、排水口部8内の傾斜壁22の排水口部側面22aに沿って排水口8bに向かって流れる洗浄水W3については、掃除口24と閉塞具28とがシール部材30によって隙間なく完全に密閉されているため、掃除口24内に流入することなく、閉塞具28のベース部材40を迂回して排水口8aに向かって流れる。
その後、排水口8から排水トラップ部10の下降管路12内に流入した洗浄水は、排水トラップ部10に溜まった尿を下流の上昇管路14へ押し出し、この上昇管路14から排水室18内に流出した洗浄水が、接続通路部20を下流側に流れ、接続口38から尿を排水配管16内へ排水する。
まず、清掃者は、小便器1の排水トラップ部10よりも下流側の接続通路部20と排水配管16を清掃する前の準備として、目皿32を排水口部8から取り外す。
その後、掃除口部26に取り付けられた状態の閉塞具28を取り外すために、工具46の突起46aを閉塞具28の雄ねじ部材44の凹部44bに上方から嵌め込み、工具46をその中心軸線A2回りに所定方向に回すことにより、雄ねじ部材44について、その中心軸線A2回りに回転させて、雄ねじ部材44の雄ねじ44aと下側係止部材42の雌ねじ穴42aとの互いの螺合が解除される方向に回転させて、傾斜壁22の掃除口部26に対する閉塞具28の取り付け具合を緩める。
これにより、掃除口部26の傾斜壁22が、排水口部8側のベース部材40のスカート部40c及びシール部材30と、排水室18側の下側係止部材42の突出部42bとの間の距離が大きくなり、閉塞具28の下側係止部材42による掃除口部26の傾斜壁22に対する排水室18側からの係止が解除される。
そして、開放された掃除口24にブラシや高圧洗浄水のノズル等の掃除具(図示せず)を挿入する。ここで、高圧洗浄水のノズル等の掃除具(図示せず)を使用している場合には、ノズル(図示せず)の先端から高圧の洗浄水を噴出させる。
そして、高圧の洗浄水によって接続通路部20や排水配管16に付着した尿石を除去し、下流側に押し出し、清掃する。
このように掃除口24から閉塞具28を取り外して高圧洗浄水のノズル(図示せず)を挿入したり、薬剤を投入したりするだけで、接続通路部20や排水配管16を簡単且つ確実に清掃することができるので、小便器1を排水配管16から取り外すことなく、排水トラップ部10より下流の接続通路部20の清掃をすることができ、短時間で清掃作業を完了することができる。
したがって、高速道路の休憩所等の利用者が多い公衆トイレ空間においても、従来よりも短時間で清掃を行うことができるため、小便器1の清掃のために、利用者が小便器1を使用することができない時間を短く抑えることが可能となる。
その後、図4に示すように、下側係止部材42の突出部42bの先端が前方且つ下方に差し向けられるように、閉塞具28全体を中心軸線A2回りに回転させた後、工具46の突起46aを閉塞具28の雄ねじ部材44の凹部44bに上方から嵌め込み、工具46をその中心軸線A2回りに所定方向に回すことにより、雄ねじ部材44について、その中心軸線A2回りに回転させて、雄ねじ部材44の雄ねじ44aと下側係止部材42の雌ねじ穴42aとの互いの螺合を前進させる方向に回転させて、傾斜壁22の掃除口部26に対する閉塞具28の取り付け具合を強める。そして、突出部42bの上面が排水室18側から傾斜壁22の排水室側面22bに当接することにより、掃除口部26の傾斜壁22が排水口部8側のベース部材40のスカート部40c及びシール部材30と、排水室18側の下側係止部材42の突出部42bとの間に挟まれて保持される。
そして、最終的に目皿32を排水口部8内に取り付けて、小便器1が使用可能な状態となる。
また、閉塞具28や掃除口部26に尿が留まることによって尿石として付着することを抑制することもできるため、小便器1の掃除に伴って閉塞具28を掃除口部26から着脱する際に、閉塞具28や掃除口部26に尿石が付着していることによって着脱の不具合が生じることを防ぐことができる。
したがって、目皿32の表面の一部に力が加わることにより、目皿32が傾きの限度を超えて回転して排水口部8から外れてしまうことを防ぐことができる。
したがって、排水トラップ部10の後方側(下流側)の排水室18の接続通路部20の底面20a付近に尿石が付着して堆積することを抑制することができ、ボウル面4aを洗浄して排水トラップ部10から排出された接続通路部20の排水の詰まりを防ぐことができる。
また、小便器1を清掃する際に、小便器1の外部の排水配管16に対して小便器1の全体を取り外すことなく、目皿32を取り外した後に閉塞具28を掃除口部26から取り外すだけで、掃除具(図示せず)を排水口部8側から掃除口24を介して排水室18内に挿入することができる。これにより、小便器1の外部の排水配管16が接続される排水室18の接続通路部20の下流側端部20b付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。したがって、排水室18の接続通路部20の下流側端部20b付近に尿石が付着して堆積することを抑制することができ、ボウル面4aを洗浄して排水トラップ部10から排出された接続通路部20の排水の詰まりを防ぐことができる。
2 便器本体
4 ボウル部
4a ボウル部のボウル面
6 吐水装置
6a 給水管
8 排水口部
8a 排水口
10 排水トラップ部
12 下降管路
14 上昇管路
16 排水配管(小便器外部の排出部)
16a 排水配管の前端部
16b 排水配管の内面
18 排水室(排水室部)
20 排水室の接続通路部(排水室部の接続通路部)
20a 排水室の接続通路部の底面
20b 排水室の接続通路部の後端部(排水室部の接続通路部の下流側端部)
22 傾斜壁(排水口部と排水室部とを区画する壁部)
22a 傾斜壁の排水口部側面
22b 傾斜壁の排水室側面
24 掃除口
26 掃除口部
28 閉塞具
30 シール部材
32 目皿
34 目皿の外周縁
36 排水口部の内周縁
38 接続口
38a 接続口の底面
40 閉塞具のベース部材
40a 閉塞具のベース部材の挿入穴
40b 閉塞具のベース部材の下側円筒部
40c 閉塞具のベース部材のスカート部
40d 閉塞具のベース部材の上側円筒部
42 閉塞具の下側係止部材
42a 閉塞具の下側係止部材の雌ねじ穴
42b 閉塞具の下側係止部材の突出部
44 雄ねじ部材
44a 雄ねじ部材の雄ねじ
44b 雄ねじ部材の工具嵌め込み用の凹部
44c 雄ねじ部材の頭部の外周部
44d 雄ねじ部材の頭部端面
46 雄ねじ部材着脱用の工具
46a 雄ねじ部材着脱用の工具の嵌め込み用の突起
48 シール部材
50 目皿の下面
52 目皿の前側突出部
54 目皿の側方側突出部
54a 目皿の側方側突出部の内側面
54b 目皿の側方側突出部の下端部
56 目皿の側方側突出部
56a 目皿の側方側突出部の内側面
56b 目皿の側方側突出部の下端部
A1 掃除口の開口断面の中心軸線
A2 閉塞具の中心軸線
A3 目皿の上下方向の中心軸線
A4 排水口の中心軸線
B 排水室の接続通路部の後端部と排水配管の前端部との接続部の段差
C1 掃除口の開口断面の中心
L1 掃除口の開口断面から中心軸線に沿って接続通路に向けて投影した投影面までの仮想線
L2 掃除口の開口断面から中心軸線に沿って接続通路に向けて投影した投影面までの仮想線
R1 排水口部内の領域
R2 排水室内の領域
R3 掃除口の開口断面の投影面に相当する領域
S1 掃除口の開口断面
S2 投影面
W0 洗浄水
W1 洗浄水
W2 洗浄水
W3 洗浄水
W4 洗浄水
Claims (5)
- 排尿を受けて排出する小便器であって、
排尿を受けるボウル面を形成するボウル部と、
このボウル部の底部に形成され、その底面に排水口が形成される排水口部と、
この排水口部の下方に形成され、上記排水口部の排水口よりも下流側に封水を形成する排水トラップ部と、
この排水トラップ部の後方側に形成され、上記ボウル面を洗浄して上記排水トラップ部から排出された洗浄水を小便器外部の排出部側へ排出させる排水室部と、
上記排水口部と上記排水室部とを区画する壁部を貫くように掃除口を形成し、掃除手段を上記排水口部側から上記掃除口を介して上記排水室部内に挿入することにより、少なくとも上記排水室部内及びその下流側の流路を掃除可能にする掃除口部と、
この掃除口部に着脱可能に取り付けられて上記掃除口を閉塞する閉塞具と、
上記排水口、上記掃除口部、及び、上記掃除口部に取り付けられた上記閉塞具のすべてに対して離間した状態で覆うように上記排水口部に取り付けられる目皿と、
を有することを特徴する小便器。 - 上記排水口からその中心軸線上に沿って上記目皿の下面までの距離(H1)は、上記閉塞具の上端面から上記掃除口部の中心軸線に沿って上記目皿の下面までの距離(H2)よりも大きく設定されている請求項1記載の小便器。
- 上記目皿は、その下面から下方に向かって突出する複数の突出部を備えており、上記複数の突出部は、上記目皿が上記排水口部に取り付けられた状態から傾くことにより上記突出部の少なくとも一つが上記閉塞具の一部に当接可能に上記閉塞具と対向して配置されている請求項1又は2に記載の小便器。
- 上記排水室部は、その一部が上記排水トラップ部と上記小便器外部の排出部とを接続する通路を形成する接続通路部を備え、上記掃除口は、その開口断面を中心軸線に沿って上記接続通路部に向けて投影した投影面が上記接続通路部の底面に形成されるように上記掃除口部に形成される請求項1乃至3の何れか1項に記載の小便器。
- 上記排水室部は、その一部が上記排水トラップ部と上記小便器外部の排出部とを接続する通路を形成する接続通路部を備え、上記掃除口は、その開口断面を中心軸線に沿って上記接続通路部に向けて投影した投影面が上記接続通路部の下流側端部に形成されるように上記掃除口部に形成される請求項1乃至4の何れか1項に記載の小便器。
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