JP6669981B2 - 小便器 - Google Patents
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Description
ここで、小便器のボウル面を洗浄した洗浄水は、ボウル面の下方に設けられた排水口から流出し、排水口の下流側に設けられた排水トラップの溜水部を経て、これより下流側の接続管路を流れた後、小便器の外部の排水管路へと流れ込み、外部に排出される。
また、通常の排水トラップは、小便器の下方に設けられて排水口から流出した洗浄水を下方へと導く下降管路と、これより下流側に設けられて洗浄水を上方へと導く上昇管路とを備えたほぼU字形状の配管からなる。また、小便器の外部の排水管路は、接続管路によって排水トラップと接続されており、排水トラップの上昇管路を経た洗浄水は、接続管路を介して排水管路に流れ込むようになっている。
しかしながら、排水トラップの後方側(下流側)に接続される接続管路や、この接続管路と小便器の外部の排水管路との接続部等に付着したり、さらに堆積した尿石については、これらの管路にブラシ等の掃除具を挿入して清掃するような通常の清掃が困難である部分でもあるため、付着した尿石が次第に成長して堆積量が増大し、最終的には、接続管路や排水管路を閉塞してしまう可能性があるという問題がある。
しかしながら、このような除去処理は、費用だけでなく、メンテナンス行為の期間はトイレを使用することができなくなるため、大掛かりな処理作業となり、簡単には行うことのできないという問題もある。
例えば、特許文献1に記載されている従来の小便器では、排水トラップの下流側に小便器外部の排水配管の上流側が接続される排出路が設けられ、この排出路とボウル部の外部とを区画する壁部に洗浄水の供給口が設けられ、この供給口にボウル部の背面側の外部から供給管が接続されている。そして、この供給管内の洗浄水が、小便器のボウル面及び排水トラップを経由することなく、供給口から排出路内に直接的に供給されることにより、排水トラップの下流側の排出路内が洗浄されるようになっている。
また、特許文献2に記載されている従来の小便器では、排水トラップの流出部の上方に位置するボウル部の後方底面に、清掃用具が挿入可能な開口が形成され、この開口には短筒上のソケットが固着されており、このソケットに閉塞具が着脱可能に取り付けられている。この開口の開口断面を中心軸線に沿って排水トラップに向けて投影した投影面は、排水トラップの流出部の上部に形成されており、閉塞具を取り外すことにより、開口から清掃用具を挿入することができ、排水トラップの下流側の流出部付近を清掃することができるようになっている。
さらに、特許文献3に記載されている従来の小便器では、排水トラップの流出部の上方に位置するボウル部の後方底面に、洗浄水送水用高圧ホースが挿入可能な貫通穴が形成されている。この貫通穴の開口断面を中心軸線に沿って排水トラップに向けて投影した投影面は、排水トラップの流出部の上部に形成されており、洗浄水送水用高圧ホースを貫通穴に挿入し、洗浄水送水用高圧ホースの先端から高圧の洗浄水を噴射させることにより、小便器を取り外すことなく、小便器の後方側(下流側)の外部に接続される排水管を洗浄することができるようになっている。
また、特許文献2に記載されている従来の小便器では、清掃用具が挿入可能な開口の開口断面を中心軸線に沿って排水トラップに向けて投影した投影面が排水トラップの流出部の上部に形成されているため、排水トラップの流出部は清掃しやすいが、この流出部から下流側(後方側)にほぼ水平に延びる排水路やこの排水路に接続される小便器外部の排水配管においては、尿石が付着して堆積しやすく、排水が詰まりやすいという問題ある。
さらに、特許文献3に記載されている従来の小便器では、ボウル部の後方底面の貫通穴の開口断面を中心軸線に沿って排水トラップに向けて投影した投影面が排水トラップの流出部の上部に形成されているため、ボウル部の後方底面の貫通穴に洗浄水送水用高圧ホースを挿入して小便器の後方側(下流側)の外部に接続される排水管へと洗浄水送水用高圧ホースを向かわせにくいという問題がある。
このように構成された発明においては、掃除口の開口断面を中心軸線に沿って接続通路部に向けて投影した投影面が、接続通路部の下流側端部に形成されるため、小便器を清掃する際に、小便器外部の排出部に対して小便器全体を取り外すことなく、排水トラップ部の後方側に形成された排水室部のボウル側壁部の斜壁面における掃除口から蓋を取り外すだけで、例えば、掃除具をボウル部内の下方領域側から掃除口に挿入し、排水トラップ部より後方側(下流側)に形成される排水室部の接続通路部付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。したがって、排水トラップ部の後方側(下流側)の接続通路部及びその後方側の小便器外部の排出部との接続部付近に尿石が付着して堆積することを抑制することができ、ボウル面を洗浄して排水トラップ部から排出された接続通路部及びその後方側の小便器外部の排出部との接続部の排水の詰まりを防ぐことができる。
また、掃除口が蓋を取り外した状態で接続通路部内が目視可能であるため、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部内及びその後方側の小便器外部の排出部との接続部について、掃除口から蓋を取り外すだけで、尿石が接続通路部内及びその後方側の小便器外部の排出部との接続部に付着しているか否かを簡単な目視で確認することができる。また、尿石が付着しているのを確認した場合には、例えば、掃除具を掃除口に挿入することにより、接続通路部内及びその後方側の小便器外部の排出部との接続部を簡単に掃除することができる。さらに、接続通路部内及びその後方側の小便器外部の排出部との接続部の掃除した箇所について、掃除具を掃除口から出し入れしながら、目視で尿石が除去されたか否かを簡単に確認することもできるため、接続通路部及びその後方側の小便器外部の排出部との接続部付近に尿石が付着して堆積することを確実に抑制することができ、接続通路部及びその後方側の小便器外部の排出部との接続部の排水の詰まりを確実に防ぐことができる。
さらに、掃除口の開口断面を中心軸線に沿って接続通路部に向けて投影した投影面が接続通路部の下流側端部に形成されるように、掃除口がボウル部側壁部の斜壁面を貫いているため、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部内、特に、小便器外部の排出部に接続される接続通路部の下流側端部(接続通路部の後方側の小便器外部の排出部との接続部)について、掃除口から蓋を取り外すだけで、尿石が接続通路部内及びその後方側の小便器外部の排出部との接続部(特に、接続通路部の下流側端部)に付着しているか否かを簡単な目視でより確実に確認することができる。
また、掃除口の下端縁が接続通路部と小便器外部の排出部との接続部の高さ方向の中心位置よりも上方に位置し且つ排水口よりも上方に位置していることにより、接続通路部を流れる尿が掃除口に掛り難いため、掃除口付近に尿石が付着することを抑制することができる。したがって、掃除口に付着した尿石によって蓋が着脱し難くなることを防ぐことができる。
このように構成された発明においては、排水トラップ部と接続通路部との接続部では、接続通路部の前端が排水トラップ部の上昇管路部に接続され、接続通路部の後端が小便器外部の排出部に接続されていることにより、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部内であっても、掃除口から蓋を取り外すだけで、例えば、掃除具をボウル部内の下方領域側から掃除口に挿入し、排水トラップ部の上昇管路部より後方側(下流側)に形成される接続通路部付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。したがって、排水トラップ部の上昇管路部の後方側(下流側)の接続通路部付近に尿石が付着して堆積することを確実に抑制することができ、ボウル面を洗浄して排水トラップ部から排出された接続通路部の排水の詰まりを防ぐことができる。
このように構成された発明においては、掃除口の中心が、排水トラップ部と接続通路部との接続部よりも後方側に位置しているため、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部内、特に、接続通路部の底面について、掃除口から蓋を取り外すだけで、尿石が付着しているか否かを簡単な目視で確実に確認することができる。
このように構成された発明においては、掃除口の下端縁が接続通路部の流路の高さ方向の中心位置よりも上方に位置していることにより、接続通路部を流れる尿が掃除口に掛り難いため、掃除口付近に尿石が付着することを抑制することができる。したがって、掃除口に付着した尿石によって蓋が着脱し難くなることを防ぐことができる。
このように構成された発明においては、掃除口の下端縁が洗浄時における接続通路部内の最高水位よりも上方に位置していることにより、接続通路部を流れる尿が掃除口に掛り難いため、掃除口付近に尿石が付着することを抑制することができる。したがって、掃除口に付着した尿石によって蓋が着脱し難くなることを防ぐことができる。
このように構成された発明においては、排水口、掃除口、及びこの掃除口に取り付けられた蓋のすべてについて目皿により隠蔽することができるため、意匠性を損なうことなく、排尿が掃除口や蓋に当たって飛散することを防ぐことができる。
まず、図1は、本発明の第1実施形態による小便器の正面図であり、図2は、図1のII−II線に沿って見た断面図である。
また、便器本体2のボウル面4aの上方領域には、ボウル面4aを洗浄する洗浄水を吐水する吐水装置6が設けられており、この吐水装置6の背面側には、洗浄水を供給する給水管6aが接続されている。
さらに、便器本体2のボウル部4内の下方領域R1の底部には、ボウル面4aを洗浄した洗浄水が排水される排水口8が形成されている。
また、排水トラップ10内には、下水からの臭気等が便器本体2のボウル面4aやその周囲のトイレ空間内へ侵入することを防ぐために、洗浄水が溜まっており、この洗浄水により封水されている。すなわち、排水トラップ10内には、ボウル部4の底部に設けられた排水口8よりも下方(下流側)に封水が形成されている。より詳細には、排水トラップ10においては、下降管路12と上昇管路14との連続部分、すなわち、排水トラップ10の折り返し部分に洗浄水が溜まることにより、封水が形成されるようになっている。
図2及び図3に示すように、便器本体2の排水トラップ10の上昇管路14の後方側(下流側)には、ボウル面4aを洗浄して排水口8から排水トラップ10の下降管路12に流れ込んで上昇管路14から排出された洗浄水(排水)を便器本体2の背面外側の排水配管16側へ排出させる排水室18が形成されている。
また、図3に示すように、排水室18の下方領域には、排水トラップ10の上昇管路14の後端部(下流側端部)と便器本体2の背面外側の排水配管16とを接続する通路を形成する接続通路部20が設けられている。
さらに、図3に示すように、排水室18は、上方且つボウル部4側に形成される前側壁部22を備え、この前側壁部22は、ボウル部4内の下方領域R1と排水室18の内部領域R2とを区画している。
また、図3に示すように、排水室18の接続通路部20は、その前端部20aから後方側に向かってほぼ水平方向に延びている。そして、排水室18の接続通路部20は、便器本体2の背面側の後端部20b(下流側端部)において、ほぼ円筒状の排水配管16の前端部16a(上流側端部)と接続される接続口24を形成している。
さらに、排水配管16は、排水室18の接続通路部20から排出された洗浄水を排出するために、上流側から下流側にかけて緩やかに下り傾斜しながら、ほぼ水平に下水管(図示せず)に向かって延びている。
なお、本実施形態では、排水室18の接続通路部20については、排水トラップ10の上昇管路14に一体的に形成されている形態について説明するが、樹脂等を用いて排水トラップ10と別体に形成されてもよい。
図4に示すように、通常洗浄時に上昇する接続通路部20内の洗浄水Wの最高水位WL1は、接続口24の中心の高さ方向の位置H3よりも下側に位置しているため、掃除口26の下端縁26aの高さ方向の位置H1が、接続通路部20内の洗浄水の最高水位WL1よりも上方に位置している。
さらに、蓋28の挿入部28bの外周と掃除口26との間の隙間には、シール部材30が設けられており、排水室18の内部領域R2内の臭気が掃除口26からボウル部4の下方領域R1内に侵入しないように、掃除口26と蓋28とがシール部材30によって隙間なく完全に密閉されるようになっている。
なお、掃除口26の開口断面S1の形状については、円形形状に限定されることなく、例えば、楕円形状や多角形状等であってもよく、蓋28の横断面形状についても、掃除口26の断面形状に応じて、この断面形状に一致させるように適宜変更可能である。また、シール部材30を上下からの挟み込みする構造や、拡径するような構造の採用により、排水配管内の臭気や衛生害虫の侵入防止を図る構造を採用しても良い。
さらに、図3に示すように、掃除口26は、排水口8よりも上方に位置しており、排水口8の後方側の近傍に形成されるボウル面4aの下方領域の斜面F1に対して垂直な中心軸線A1に沿って貫くように形成されている。
また、図3に示すように、蓋28が掃除口26に取り付けられた状態では、蓋28の表面28aがボウル面4aの下方領域の斜面F1と面一となっている。
一方、蓋28が掃除口26から取り外された状態では、図3に示すように、掃除口26の開口断面S1を中心軸線A1に沿って接続通路部20に向けて投影した投影面S3が、仮想線L1と仮想線L2との間の範囲内の所定領域R3に形成されている。この所定領域R3は、接続口24の前側付近における排水室18の接続通路部20の底面20cから接続口24の後側付近における排水配管16の内面16bにかけて、すなわち、接続口24に対して前後方向の所定領域R3に形成されている。これにより、掃除口26の中心軸線A1に沿った上方から見て、接続口24の前側付近における排水室18の接続通路部20の底面20cから接続口24の後側付近における排水配管16の内面16bにかけての投影面S3に相当する領域R3が目視可能となっている。
これにより、蓋28を取り外した状態で、人が小便器1の真正面に立つと、接続口24と排水配管16の接続部付近が目視することができ、掃除の際に尿石が除去できたかどうかを確認しながら、掃除口26に掃除具(図示せず)を挿入することにより、清掃作業が可能となっている。
特に、尿石の溜まりやすい接続通路部20の底面20c、排水配管16の底面16b、及び接続口24における接続通路部20の後端部20bと排水配管16の前端部16aとの段差H(図3参照)付近の尿石について、掃除口26から挿入した掃除具(図示せず)で確実に除去することができるようになっている。
小便器1は、使用者がボウル部4内に排尿した後、吐水装置6が給水管6aから供給された洗浄水をボウル面4aに吐水する。この吐水装置6から吐水された洗浄水は、ボウル面4aを上方から下方の排水口8に向かって洗浄しながら流れる。
そして、排水口8から排水トラップ10の下降管路12内に流入した洗浄水は、排水トラップ10に溜まった尿を下流の上昇管路14へ押し出し、この上昇管路14から排水室18内に流出した洗浄水が、接続通路部20を下流側に流れ、接続口24から尿を排水配管16内へ排水する。
なお、上述した本発明の第1実施形態による小便器1については、吐水装置6から吐水される洗浄水Wを用いてボウル面4aを洗浄する形態について説明してきたが、吐水装置6を設けずに、ボウル面4aを洗浄するための洗浄水Wを用いない無水小便器の形態についても適用可能である。
まず、清掃者は、掃除口26に取り付けられた状態の蓋28を取り外し、開放された掃除口26に掃除用具である高圧洗浄水のノズル(図示せず)を挿入し、ノズル(図示せず)の先端から高圧の洗浄水を噴出させる。
そして、高圧の洗浄水によって接続通路部20や排水配管16に付着した尿石を除去し、下流側に押し出し、清掃する。
また、高圧洗浄水のノズル(図示せず)を用いる代わりに、開放された掃除口26から薬剤を投入し、尿石を溶解させてもよい。さらに、尿石を摩滅させるための回転砥石状の工具を通したりすることによって、尿石を摩滅させても良い。
このように掃除口26から蓋28を取り外して高圧洗浄水のノズル(図示せず)を挿入したり、薬剤を投入したりするだけで、接続通路部20や排水配管16を簡単且つ確実に清掃することができるので、小便器1を排水配管16から取り外すことなく、排水トラップ10より下流の接続通路部20の清掃をすることができ、短時間で清掃作業を完了することができる。
したがって、高速道路の休憩所等の利用者が多い公衆トイレ空間においても、従来よりも短時間で清掃を行うことができるため、小便器1の清掃のために、利用者が小便器1を使用することができない時間を短く抑えることが可能となる。
また、本実施形態による小便器1によれば、ブラシ等を用いた通常の清掃の対象とならない接続通路部20と排水配管16との接続部分の掃除を行うための配管等を追加する必要がないため、小便器1に設けられる配管構造が複雑になることを防ぐことができる。
図5は、本発明の第2実施形態による小便器の側面断面図であり、図6は、本発明の第2実施形態による小便器の平面図である。また、図7は、図5に示す本発明の第2実施形態による小便器の下方領域部分を拡大した部分拡大側面断面図であり、図8は、図7に示す本発明の第2実施形態による小便器の下方領域部分における排水室及び掃除口の部分を拡大した部分拡大側面断面図である。
まず、図5〜図8に示す本発明の第2実施形態による小便器100においては、小便器本体102のボウル部104内の下方領域R101に配置された目皿132を備えており、この目皿132が、ボウル部104の底部に形成される排水口108、掃除口126及びこの掃除口26に取り付けられた状態の蓋128を覆うようになっている点で、上述した本発明の第1実施形態による小便器1の構成とは異なっている。
また、図5〜図8に示す本発明の第2実施形態による小便器100では、目皿132以外の構成については、上述した本発明の第1実施形態による小便器1と同様な構成であるため、これらの同様な構成については、同様な符号を付し、これらの説明については省略する。
また、図5〜図8に示すように、凹部134の底面134aには、排水口108が形成され、凹部134における排水口108よりも後方側の斜壁面134bには、掃除口126がその中心C101の中心軸線A101に沿って貫くように形成されている。
さらに、図6に示すように、目皿132の外縁部132と凹部134の上縁部134aは、上方から見て概ね楕円形状に形成されている。また、図6及び図7に示すように、目皿132が凹部134内に取り付けられた状態では、排水口108、掃除口126、及びこの掃除口126に取り付けられた蓋128のすべてについて目皿132により隠蔽することができるようになっているが、目皿132の外縁部132と凹部134の上縁部134aとの間には、ほぼ全周に亘って隙間136が形成されている。
また、図7に示すように、凹部134の底面134aの周縁部の一部には、上方に突出する複数の突起138が凹部134の周方向に間隔を置いて形成されており、目皿132が凹部134内に取り付けられた状態では、これらの突起138の上端138aが、これと上下方向に対向するように目皿132の下面132bの周縁部に設けられた複数の当接部132cと当接することにより、凹部134の底面134aと目皿132の下面132bとの間に空間領域R101aが形成されるようになっている。これにより、ボウル部104内に排出された尿や吐水装置106から吐水された洗浄水は、ボウル部104のボウル面104aに沿って流下し、隙間136から凹部134の空間領域R101a内に流入し、その後、排水口108から排水トラップ110の下降管路112内に流れ込むようになっている。
また、本実施形態による小便器100によれば、ブラシ等を用いた通常の清掃の対象とならない接続管路部120と排水配管116との接続部分の掃除を行うための配管等を追加する必要がないため、小便器100に設けられる配管構造が複雑になることを防ぐことができる。
2,102 便器本体
4,104 ボウル部
4a,104a ボウル部のボウル面
6,106 吐水装置
6a,106a 給水管
8,108 排水口
10,110 排水トラップ(排水トラップ部)
12,112 下降管路(下降管路部)
14,114 上昇管路(上昇管路部)
14a,114a 上昇管路の後端部
16,116 排水配管(小便器外部の排出部)
16a,116a 排水配管の前端部
16b,116b 排水配管の内面
18,118 排水室(排水室部)
20,120 排水室の接続通路部
20a,120a 排水室の接続通路部の前端部(排水トラップ部と接続通路部との接続部)
20b,120b 排水室の接続通路部の後端部
20c,120c 排水室の接続通路部の底面
22,122 排水室の前側壁部(ボウル側壁部)
24,124 接続口
26,126 掃除口
26a,126a 掃除口の下端縁
28,128 蓋
28a,128a 蓋の表面
28b,128b 蓋の挿入部
30,130 シール部材
132 目皿
132a 目皿の外縁部
132b 目皿の下面
132c 目皿の当接部
134 凹部
134a 凹部の底面
134b 凹部の後方側の斜壁面
134c 凹部の上縁部
136 隙間
138 突起
138a 突起の上端
A1,A101 掃除口の開口断面の中心軸線
C1,C101 掃除口の中心
C2,C102 接続口の中心
F1 ボウル面の斜面
H 段差
H1,H101 掃除口の下端縁の高さ方向の位置
H2,H102 接続口の上縁の高さ方向の位置
H3,H103 接続口の開口断面の中心(排水芯)の高さ方向の位置(接続通路部の流路の高さ方向の中心位置)
L1,L101 掃除口の開口断面から中心軸線に沿って接続通路に向けて投影した投影面までの仮想線
L2,L102 掃除口の開口断面から中心軸線に沿って接続通路に向けて投影した投影面までの仮想線
P1 掃除口の中心の前後方向の位置
P2 排水トラップの上昇管路の後端部と排水室の接続通路部の前端部との接続部の前後方向の位置
P3 掃除口の下端縁の前後方向の位置
R1,R101 ボウル部内の下方領域
R2,R102 排水室の内部領域
R3,R103 排水室の接続通路部の接続口の前後方向の所定領域
R101a 空間領域
S1,S102 掃除口の開口断面
S2,S102 接続口の開口断面
S3,S103 投影面
WL1 洗浄水の最高水位
Claims (6)
- 排尿を受けて排出する小便器であって、
排尿を受けるボウル面を形成するボウル部と、
このボウル部の下方に形成され、上記ボウル部の底部に設けられた排水口よりも下流側に封水を形成する排水トラップ部と、
この排水トラップ部の後方側に形成され、上記ボウル面を洗浄して上記排水トラップ部から排出された洗浄水を小便器外部の排出部側へ排出させる排水室部と、を有し、
上記排水室部は、その一部が上記排水トラップ部と上記小便器外部の排出部とを接続する通路を形成する接続通路部と、上記ボウル部内の下方領域と上記排水室部内とを区画するボウル側壁部と、を備え、このボウル側壁部は、上記ボウル部内の下方領域と上記排水室部内とを連通し且つ着脱可能な蓋により閉塞される掃除口が形成された斜壁面を備え、上記掃除口は、その開口断面を中心軸線に沿って上記接続通路部に向けて投影した投影面が上記接続通路部の底面及び下流側端部に形成されるように上記斜壁面を貫いていることにより、上記蓋を取り外した状態で上記接続通路部内及びその後方側の上記小便器外部の排出部との接続部が目視可能であり、
上記掃除口の下端縁は、上記接続通路部と上記小便器外部の排出部との接続部の高さ方向の中心位置よりも上方に位置し且つ上記排水口よりも上方に位置していることを特徴とする小便器。 - 上記排水トラップ部は、上記排水口から下方に延びる下降管路部と、この下降管路に接続されて上方に延びる上昇管路部と、を備え、上記接続通路部は、その前端が上記上昇管路部に接続されると共に、その後端が上記小便器外部の排出部に接続されるように延びている請求項1記載の小便器。
- 上記掃除口の中心は、上記排水トラップ部と上記接続通路部との接続部よりも後方側に位置する請求項1又は2に記載の小便器。
- 上記掃除口の下端縁は、上記接続通路部の流路の高さ方向の中心位置よりも上方に位置している請求項1乃至3の何れか1項に記載の小便器。
- 上記掃除口の下端縁は、洗浄時における上記接続通路部内の最高水位よりも上方に位置している請求項1乃至4の何れか1項に記載の小便器。
- 更に、上記排水口、上記掃除口及びこの掃除口に取り付けられた上記蓋を覆うように上記ボウル部の下方領域に配置される目皿を有する請求項1乃至5の何れか1項に記載の小便器。
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