JP7013949B2 - 小便器 - Google Patents
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Description
また、特許文献2の小便器も同じように、前の使用者と次の使用者の入れ替わりが早かった場合は、第二洗浄モードを実行している途中に次の使用者が放尿を開始してしまうおそれがあり、そうすると、第二洗浄モードで排水横枝管内へ供給される洗浄水は尿混じりの洗浄水となってしまい、第二洗浄モードが上述した滞留事象による尿石発生を抑制する役割を果たすことができず、無駄水となってしまう。
小便器本体8の排水器具接続部22には、排水ソケット24が接続され、排水ソケット24には、排水用の器具排水管4が接続され、器具排水管4が壁面2の表側から裏側まで延びて排水横枝管6に接続されている。
図3は本発明の実施形態による小便器の自動便器洗浄ユニットの概略構成を示す図である。
収納室12は、小便器本体8と別体である蓋23により形成されている。また、収納室12の前面14は、後方に向かって傾斜して形成されている。収納室12に収納される自動便器洗浄ユニット10は、水道等の給水源から洗浄水を供給する給水管26と、給水管26に設けられる止水弁28と、止水弁28の下流側に設けられたバルブユニット30と、バルブユニット30から供給される洗浄水をボウル部16に吐水する吐水部であるスプレッダ(給水手段)32とを備えている。
具体的には、制御ユニット54は、人体検知センサ52からの検知信号及び所定の制御プログラム等に基づいて、主給水流路電磁弁40を開閉制御し、洗浄水をスプレッダ32からボウル部16に吐水させるようになっている。スプレッダ32から吐水される洗浄水の給水流量は、主給水流路電磁弁40を開弁している時間により決定される。
排水口部18には、上流側のその入口部18aにおいて目皿58が配置されている。さらに、排水口部18には、下流側のその出口部18bにおいてトラップ部20の入口を構成する排水口60が形成されている。
図4は本発明の実施形態による小便器の洗浄動作の第1例を示すタイムチャートであり、図5は本発明の実施形態による小便器の洗浄動作の第2例を示すタイムチャートであり、図6は本発明の実施形態による小便器の本洗浄モードM0において、洗浄水及び尿が小便器本体から器具排水管及び排水横枝管内に流れる様子を概略的に示す図であり、図7は本発明の実施形態による小便器の第一洗浄モードM1において、洗浄水が小便器本体から器具排水管及び排水横枝管内に流れる様子を概略的に示す図であり、図8は本発明の実施形態による小便器の第二洗浄モードM2において、洗浄水が小便器本体から器具排水管及び排水横枝管内に流れる様子を概略的に示す図であり、図9(a)は本発明の実施形態による小便器の下流側に延びる排水横枝管において、本洗浄モードM0が実行された場合に尿及び洗浄水が排水横枝管内を流れる様子を示す図であり、図9(b)は本発明の実施形態による小便器の下流側に延びる排水横枝管において、第一洗浄モードM1が実行された場合に尿混じり洗浄水及び洗浄水が排水横枝管内を流れる様子を示す図であり、図9(c)は本発明の実施形態による小便器の下流側に延びる排水横枝管において、第二洗浄モードM2が実行された場合に洗浄水が排水横枝管内を流れる様子を示す図である。
図4及び図5において、横軸は時刻を表し、縦軸方向の上段において、人体検知センサ52が使用者を検知していない状態であるOFF状態と使用者を検知している状態であるON状態との変化を示し、縦軸方向の下段において、主給水流路電磁弁40が閉弁されて洗浄水がスプレッダ32から吐水されていない状態であるOFF状態と主給水流路電磁弁40が開弁されて洗浄水がスプレッダ32から吐水されている状態であるON状態との変化を示している。
図4に示すように、待機状態(時刻t0~t1)において、通常、使用者が小便器1の前に立つとき(時刻t1)、人体検知センサ52が使用者の存在を検出して検出情報を制御ユニット54に送り、制御ユニット54は使用者の存在を認識する。使用者が放尿する前の待機状態においてはトラップ部20内には主に洗浄水が溜水Wとして存在している状態になっている。
使用者が小便器1のボウル部16に放尿を行うとき(時刻t1~t2)、ボウル部16の底部16aからトラップ部20内に尿が流れ込み、流れ込んだ尿によってもともと存在した溜水Wの大部分が排出される(置換される)。尿がトラップ部20内に流れ込んだ直後は尿自身もトラップ部20の下流側の器具排水管4及び排水横枝管6に流れ出している状態となる。トラップ部20内には尿と水とが混ざり合った尿濃度の非常に高い液体が存在する又はほぼ尿がそのまま存在する新たな溜水Wとして存在する状態となる。このトラップ部20内に存在する尿と水とが混ざり合った尿濃度の非常に高い液体又は尿そのものを、以下尿Uとして説明する。
具体的には、制御ユニット54は、主給水流路電磁弁40に制御信号を送って主給水流路電磁弁40を開き、先に決定した量の洗浄水Wfをスプレッダ32からボウル部16に吐水させる。吐水される洗浄水の量は単位時間あたりほぼ一定の瞬間流量(例えば、9L/min)に設定されている。この洗浄水Wfは、ボウル部16を流下して、排水口部18に到達する。この流下する洗浄水Wfは、トラップ部20を通過する際に流路抵抗を受けるため、トラップ部20の入口近傍に一時的に貯まるような状態となり、この一時的に溜まった洗浄水の水頭高さ(通常の溜水面からの水頭高さ)が、トラップ部20から排水される洗浄水に圧力を及ぼし、洗浄水の瞬間流量を変化させることとなる。図6に示すように、洗浄水Wfは、トラップ部20内に存在する尿Uを押し出すようにしながら、尿Uとともに下流側に流れる。スプレッダ32から吐水される洗浄水Wfの水量又は瞬間流量、前記水頭高さ等から、洗浄水Wf及び尿Uが、トラップ部20から下流側に排出される排出水量又は排出瞬間流量の値が決定される。例えば、トラップ部20から下流側に排出される排出瞬間流量の値は7L/minとなっている。
図6(a)に示すように、本洗浄モードにおいてトラップ部20から器具排水管4に排水される洗浄水は、主に、新たに流入する洗浄水Wfが、トラップ部20内の尿Uを押し流すように流れる。この流れが器具排水管4から接続部56に到達するとき、流れが比較的速い流れであるので、尿Uが排水横枝管6の上流側Fの上流側領域6dにおける部分と下流側Eの下流側領域6eにおける部分とに分かれるように押し出される。
図6(b)に示すように、さらに後続の洗浄水Wfが流入すると、尿Uが上流側の尿Ufと下流側の尿Ueとに分断される。
引き続いて、図6(c)に示すように、洗浄水Wfの供給が終了すると(時刻t3)、洗浄水Wfは下流側の尿Ueとともに下流側に流下していく。このとき、上流側Fの方向に逆流した尿Ufが洗浄水Wfとともに流れることなく取り残された状態となる。図6(d)に示すように、本洗浄モード終了後においては、このように取り残された尿Ufが、排水横枝管6内の内壁に付着して残存した状態の尿Uf0となる。
第一洗浄モードM1は、本洗浄モードM0が実行された後、排水横枝管6内を器具排水管4が接続された接続部56より上流側まで洗浄するようになっている。
具体的には、制御ユニット54は、主給水流路電磁弁40に制御信号を送って主給水流路電磁弁40を開き、先に決定した量の洗浄水Wfをスプレッダ32からボウル部16に吐水させる。なお、第一洗浄モードM1の吐水開始直前においては、トラップ部20内には主に本洗浄モードM0において供給された洗浄水Wfが溜水Wとして存在している状態になっている。トラップ部20内の溜水Wにおける尿濃度は本洗浄モードM0の開始前と比べて相当低下された状態となっている。
第一洗浄モードM1において、トラップ部20の入口近傍における洗浄水の水頭高さはH1となり、これに対応する、トラップ部20から下流側に排出される洗浄水の排出瞬間流量はF1となっている。例えば、トラップ部20から下流側に排出される排出瞬間流量F1の値は7~8L/minとなっている。
図7(a)に示すように、第一洗浄モードM1においてトラップ部20から器具排水管4に排水される洗浄水は、主に、新たに流入する洗浄水Wfが、トラップ部20内の主に本洗浄モードM0において供給された洗浄水Wfを押し流すように流れる。この洗浄水Wfの流れが器具排水管4から接続部56に到達するとき、流れが比較的速い流れであるので、洗浄水Wfが排水横枝管6の上流側Fと下流側Eとに分かれるように広がる。洗浄水Wfのうち上流側Fに向かう部分が付着した状態の尿Uf0の上流側を覆うように逆流する(上流側に遡り流れる)。従って、洗浄水Wfが、接続部よりも上流側Fに存在する付着した状態の尿Uf0についても、洗浄することができる。
図7(b)に示すように、第一洗浄モードM1において、洗浄水Wfが排水横枝管6の上流側Fにおいて到達する最高到達点T1は、本洗浄モードM0において、尿Uf(又は洗浄水Wf)が排水横枝管6の上流側Fにおいて到達する最高到達点T0よりも上流側に位置している。
洗浄水Wfの供給が終了すると(時刻t5)、洗浄水Wfは尿Uf0とともに下流側に流下していく。このとき、上流側Fの方向に逆流した洗浄水Wf及び尿Uf0のうち一部の尿混じり水Uf1が、洗浄水Wfとともに流れることなく取り残された状態となる場合がある。よって、図7(c)に示すように、第一洗浄モードM1終了後においては、このように取り残された比較的低濃度の尿混じり水Uf1が、排水横枝管6内の内壁に付着して残存した状態となる。
また、第一洗浄モードM1において、排水横枝管6内を流れる洗浄水Wf及び尿混じり水Uf1の尿濃度は、本洗浄モードM0において排水横枝管6内を流れる尿U及び洗浄水Wfの尿濃度よりも低減されている。従って、第一洗浄モードM1においては、比較的きれいな洗浄水により、境界部6bを洗浄することができる。
具体的には、制御ユニット54は、主給水流路電磁弁40に制御信号を送って主給水流路電磁弁40を開き、第二洗浄モードM2の先に決定した量の洗浄水Wfをスプレッダ32からボウル部16に吐水させる。なお、第二洗浄モードM2の吐水開始直前においては、トラップ部20内には主に第一洗浄モードM1において供給された洗浄水Wfが溜水Wとして存在している状態になっている。トラップ部20内の溜水Wにおける尿濃度は第一洗浄モードM1の開始前と比べて低下された状態となっている。
第二洗浄モードM2において、ボウル部16の底部における洗浄水の水頭高さはH2であり、これに対応する、トラップ部20から下流側に排出される排出瞬間流量はF2となっている。例えば、トラップ部20から下流側に排出される排出瞬間流量F2の値は7~9L/minとなっている。
図8(a)に示すように、第二洗浄モードM2においてトラップ部20から器具排水管4に排水される洗浄水は、主に、新たに流入する洗浄水Wfが、トラップ部20内の主に第一洗浄モードM1において供給された洗浄水Wfを押し流すように流れる。この洗浄水Wfの流れが器具排水管4から接続部56に到達するとき、流れが比較的速い流れであるので、洗浄水Wfが排水横枝管6の上流側Fの上流側領域6dにおける部分と下流側Eの下流側領域6eにおける部分とに分かれるように広がる。洗浄水Wfのうち上流側Fに向かう部分が付着した状態の尿混じり水Uf1の上流側を覆うように逆流(上流側に遡り)する。従って、洗浄水Wfが、接続部よりも上流側Fに存在する付着した状態の尿混じり水Uf1についても、洗浄することができる。
第二洗浄モードM2において、洗浄水Wfが排水横枝管6の上流側Fにおいて到達する最高到達点T2は、第一洗浄モードM1において、洗浄水Wfが排水横枝管6の上流側Fの上流側領域6dにおいて到達する最高到達点T1よりも上流側に位置している。
図8(b)に示すように、洗浄水Wfの供給が終了すると(時刻t7)、洗浄水Wfは尿混じり水Uf1とともに下流側に流下していく。このとき、接続部56より上流側Fの領域において尿混じり水Uf1は取り残されていない状態であり、仮に水分が残っている状態であっても、尿の成分濃度が2回の洗浄によって相当低下された状態の洗浄水に起因する水分が残る状態であると考えられるから、排水横枝管6内への尿石の付着を抑制することができる。
よって、図8(c)に示すように、第二洗浄モードM2終了後においては、洗浄水Wfが尿混じり水Uf1とともに排水され、排水横枝管6は、尿の残存が抑制されるようにきれいに洗浄された状態となる。
第一洗浄モードM1において、洗浄水が、排水横枝管6内の上流側領域6d、及び下流側領域6eを洗浄することができ、バクテリアの増殖を抑制し、尿石6cの付着(発生)を抑制することができる。
また、第一洗浄モードM1において、洗浄水が、排水横枝管6内の境界部6b以上の最高高さ位置まで到達する喫水面WL1により洗浄することができ、境界部6b上のバクテリアの増殖を抑制し、尿石6cの付着(発生)を抑制することができる。
第二洗浄モードM2において、洗浄水が、排水横枝管6内の上流側領域6d、及び下流側領域6eをより効果的に洗浄することができ、バクテリアの増殖を抑制し、尿石6cの付着(発生)を抑制することができる。
また、第二洗浄モードM2において、洗浄水が、排水横枝管6内の境界部6b以上の最高高さ位置の喫水面WL2まで到達する洗浄水により洗浄することができ、境界部6b上のバクテリアの増殖を抑制し、尿石6cの付着(発生)を抑制することができる。
この時刻t4において、制御ユニット54は、予定されていた第一洗浄モードM1および第二洗浄モードM2の実行をキャンセルすると共に、ボウル部16への洗浄水の供給を強制的に開始する強制開始モードM3を実行する。この強制開始モードM3は、時刻t4から時刻t5にかけて実行される。
そして、本来であれば、この第一洗浄モードM1が時刻t9で終了してから、約20秒の所定時間が経過後に第二洗浄モードM2を開始させるが、ここでは時刻t9から約20秒の所定時間が経過する前に新たな使用者の存在を認識している(時刻t10)。
この時刻t10において、制御ユニット54は、予定されていた第二洗浄モードM2の実行をキャンセルすると共に、ボウル部16への洗浄水の供給を強制的に開始する強制開始モードM3を実行する。この強制開始モードM3は、時刻t10から時刻t11にかけて実行される。
本発明の実施形態による小便器1において、図10で示したように、制御ユニット54は、本洗浄モードM0を実行してから第一洗浄モードM1もしくは第二洗浄モードM2を実行するまでに人体検知センサ52が使用者の接近を検知したとき、予定されていた第一洗浄モードおよび第二洗浄モードの実行をキャンセルすると共にボウル部16への洗浄水の供給を強制的に開始する強制開始モードM3を有する。これにより、使用者は小便器に接近してから放尿を開始するまでに所定の準備時間を必要とするため、強制開始モードM3において器具配水管4および排水横枝管6に流れ込む小便器1からの排水は、ほとんど尿が含まれていない比較的きれいな水である。したがって、強制開始モードM3の実行により、使用者が放尿している状態で第一洗浄モードM1および第二洗浄モードM2を実施する場合に比べて、滞留事象による排水横枝管6の尿石発生を抑制することができる。
図11に示すように、小便器100の制御ユニット154は、時刻t1において使用者が小便器100に接近したことを認識すると、小便器100のボウル部116に洗浄水を供給する前洗浄モードN0を実行する。この前洗浄モードN0を実行することにより、ボウル部116の表面が洗浄水によって濡れるため、尿がボウル部116の表面に直接付着することを抑制することができる。この前洗浄モードN0は、時刻t1から時刻t2にかけて実行される。
この時刻t4において、制御ユニット154は、予定されていた第一洗浄モードM1および第二洗浄モードM2の実行をキャンセルすると共に、前洗浄モードN0を実行する。この前洗浄モードN0は、時刻t4から時刻t5にかけて実行されるが、ここで実行する前洗浄モードN0については、ボウル部116へ供給する洗浄水の供給量は、通常の前洗浄モードN0(例えば、時刻t1から時刻t2にかけて実行される前洗浄モードN0)においてボウル部116へ供給する洗浄水の供給量よりも多くする。
2 壁面
4 器具排水管
6 排水横枝管
6a 内側壁面
6b 境界部
6c 尿石
6d 上流側領域
6e 下流側領域
8 小便器本体
10 自動便器洗浄ユニット
12 収納室
14 前面
16 ボウル部
16a 底部
18 排水口部
18a 入口部
18b 出口部
20 トラップ部
22 排水器具接続部
23 蓋
24 排水ソケット
26 給水管
28 止水弁
30 バルブユニット
32 スプレッダ
34 分岐部
36 主給水流路
38 定流量弁
40 主給水流路電磁弁
42 電解水流路
44 定流量弁
46 電解水流路電磁弁
48 逆止弁
50 電解水注入ユニット
52 人体検知センサ
54 制御ユニット
56 接続部
58 目皿
60 排水口
B 矢印
E 下流側
F 上流側
M0 本洗浄モード
M1 第一洗浄モード
M2 第二洗浄モード
M3 強制開始モード
N0 前洗浄モード
T0 最高到達点
T1 最高到達点
T2 最高到達点
U 尿
W 溜水
Wf 洗浄水
WL0 喫水面
WL1 喫水面
WL2 喫水面
Claims (4)
- トイレに設置され、器具排水管によって横に延びる排水横枝管の途中に接続される小便器であって、
尿流を受けるボウル部と、このボウル部の底部に開口した排水口と、この排水口から流入する尿及び洗浄水を溜めるとともに排水として前記器具排水管に排出するトラップ部と、を有する小便器本体と、
前記小便器本体の前方の使用者を検知する検知手段と、
前記ボウル部に洗浄水を供給するための給水手段と、
前記ボウル部への洗浄水の供給を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記検知手段が使用者の立ち去りを検知すると、前記ボウル部を洗浄し且つ前記トラップ部内の尿を排出する本洗浄モードと、
前記本洗浄モードが実行された後、一部の洗浄水が前記排水横枝管内を前記器具排水管が接続された接続部より上流側を洗浄する第一洗浄モードと、
を有し、
前記制御手段は、さらに、
前記本洗浄モードを実行してから前記第一洗浄モードの実行を開始するまでに前記検知手段が使用者の接近を検知したとき、予定されていた前記第一洗浄モードの実行をキャンセルすると共に前記ボウル部への洗浄水の供給を強制的に開始する強制開始モードを有することを特徴とする小便器。 - 前記制御手段は、前記第一洗浄モードが実行された後から、前記第一洗浄モードにより前記接続部よりも上流側を洗浄した洗浄水が前記接続部よりも下流側に流下すると想定される所定時間を経過した後、一部の洗浄水が前記接続部よりも上流側を洗浄する第二洗浄モードを有し、前記第一洗浄モードを実行してから前記第二洗浄モードの実行を開始するまでに前記検知手段が使用者の接近を検知したとき、予定されていた前記第二洗浄モードの実行をキャンセルすると共に前記強制開始モードを実行する請求項1に記載の小便器。
- 前記制御手段は、前記小便器を使用した使用者数のカウントが所定人数を超えたときに、前記強制開始モードを実行する請求項1又は2に記載の小便器。
- トイレに設置され、器具排水管によって横に延びる排水横枝管の途中に接続される小便器であって、
尿流を受けるボウル部と、このボウル部の底部に開口した排水口と、この排水口から流入する尿及び洗浄水を溜めるとともに排水として前記器具排水管に排出するトラップ部と、を有する小便器本体と、
前記小便器本体の前方の使用者を検知する検知手段と、
前記ボウル部に洗浄水を供給するための給水手段と、
前記ボウル部への洗浄水の供給を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記検知手段が使用者の接近を検知すると、前記ボウル部に洗浄水を供給する前洗浄モードと、
前記検知手段が使用者の立ち去りを検知すると、前記ボウル部を洗浄し且つ前記トラップ部内の尿を排出する本洗浄モードと、
前記本洗浄モードが実行された後、一部の洗浄水が前記排水横枝管内を前記器具排水管が接続された接続部より上流側を洗浄する第一洗浄モードと、
前記制御手段は、さらに、
前記本洗浄モードを実行してから前記第一洗浄モードの実行を開始するまでに前記検知手段が使用者の接近を検知したとき、予定されていた前記第一洗浄モードの実行をキャンセルすると共に前記ボウル部への洗浄水の供給量が通常時よりも多い前記前洗浄モードを実行することを特徴とする小便器。
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