JP2007321372A - 便器洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排水管下流側における尿石の付着堆積の抑制に有効な便器洗浄装置を提供する。
【解決手段】流体入口部と流体出口部とを有し、尿石除去可能な酸性水を生成する酸性水生成装置と、酸性水生成装置で生成された酸性水を、各排水口が共通の排水管に接続された複数の便器に供給する酸性水供給流路と、酸性水の供給タイミングを検知する検知手段と、検知手段が酸性水の供給タイミングを検知した場合に、複数の小便器に同時に酸性水を流す酸性水供給モードを実行する制御装置と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】流体入口部と流体出口部とを有し、尿石除去可能な酸性水を生成する酸性水生成装置と、酸性水生成装置で生成された酸性水を、各排水口が共通の排水管に接続された複数の便器に供給する酸性水供給流路と、酸性水の供給タイミングを検知する検知手段と、検知手段が酸性水の供給タイミングを検知した場合に、複数の小便器に同時に酸性水を流す酸性水供給モードを実行する制御装置と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、便器洗浄装置に関し、特に酸性水の供給機能を有する便器洗浄装置に関する。
水洗便器は、使用者のボタン操作等による手動洗浄、あるいは、便器の前に人が立ったことを人体センサが検知し便器の使用が終了した時点で自動的に上水又は中水等の洗浄水を流す自動洗浄により清浄度が維持される。しかし、小便器や大便器においては、「尿石」が配管内に付着して排水の通過路を狭くしたり、便器の表面に付着して外観を損ね、細菌繁殖の温床となって臭気を放つようになることがある。一旦付着してしまった尿石は、通常の清掃では除去することは難しく、ブラシで強く擦らないと取れない。また、排水管に形成蓄積された尿石を、ブラシ等を用いて直接除去することが極めて困難なため、この尿石の除去は、専門の業者に依頼する必要があり、大きな負担となっている。そこで、例えば特許文献1には、尿石の析出防止を図るべく、遊離塩素含有水(酸性水)を便器に流すことが開示されている。
複数の小便器が共通の横引き排水管に接続された構成においては、尿石は、すべての小便器からの排水が通過する下流側部分に最も多く付着する傾向にある。すなわち、複数の小便器からの排水が同時に流れた場合、それら排水の合流後の排水管内の喫水面(水位)が高くなるため、排水管内壁面の上側にも尿石が付着し、排水管内壁面全周への尿石付着堆積量が多くなる。
特許第3031280号公報
本発明は、排水管下流側における尿石の付着堆積の抑制に有効な便器洗浄装置を提供する。
本発明の一態様によれば、流体入口部と流体出口部とを有し、尿石除去可能な酸性水を生成する酸性水生成装置と、前記酸性水生成装置で生成された酸性水を、各排水口が共通の排水管に接続された複数の便器内、前記各排水口近傍の前記排水管内、および前記各排水口と前記排水管とを接続する配管内の少なくともいずれかに供給する複数の酸性水供給流路と、酸性水の供給タイミングを検知する検知手段と、前記検知手段が酸性水の供給タイミングを検知した場合に、前記複数の酸性水供給流路からそれぞれ前記排水管内に流れ込んだ酸性水が前記排水管内で合流するタイミングで前記複数の酸性水供給流路に酸性水を流す酸性水供給モードを実行する制御装置と、を備えたことを特徴とする便器洗浄装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、流体入口部と流体出口部とを有し、尿石除去可能な酸性水を生成する複数の酸性水生成装置と、前記複数の酸性水生成装置のそれぞれで生成された酸性水を、各排水口が共通の排水管に接続された複数の便器内、前記各排水口近傍の前記排水管内、および前記各排水口と前記排水管とを接続する配管内の少なくともいずれかに供給する複数の酸性水供給流路と、酸性水の供給タイミングを検知する検知手段と、前記検知手段が酸性水の供給タイミングを検知した場合に、前記複数の酸性水供給流路からそれぞれ前記排水管内に流れ込んだ酸性水が前記排水管内で合流するタイミングで前記複数の酸性水供給流路に酸性水を流す酸性水供給モードを実行する制御装置と、を備えたことを特徴とする便器洗浄装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、流体入口部と流体出口部とを有し、尿石除去可能な酸性水を生成する複数の酸性水生成装置と、前記複数の酸性水生成装置のそれぞれで生成された酸性水を、各排水口が共通の排水管に接続された複数の便器内、前記各排水口近傍の前記排水管内、および前記各排水口と前記排水管とを接続する配管内の少なくともいずれかに供給する複数の酸性水供給流路と、酸性水の供給タイミングを検知する検知手段と、前記検知手段が酸性水の供給タイミングを検知した場合に、前記複数の酸性水供給流路からそれぞれ前記排水管内に流れ込んだ酸性水が前記排水管内で合流するタイミングで前記複数の酸性水供給流路に酸性水を流す酸性水供給モードを実行する制御装置と、を備えたことを特徴とする便器洗浄装置が提供される。
本発明によれば、排水管下流側における尿石の付着堆積の抑制に有効な便器洗浄装置が提供される。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
なお、以下の説明においては、小便器を対象とした洗浄について説明するが、大便器の洗浄にも本発明は適用可能である。
なお、以下の説明においては、小便器を対象とした洗浄について説明するが、大便器の洗浄にも本発明は適用可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る便器洗浄装置の構成を例示する模式図である。
本実施形態に係る洗浄装置は、共通の排水管(いわゆる横引き排水管)58に接続された複数の小便器(例えば図示の例では3つであるがこれに限らない)1a〜1cに洗浄水や酸性水を供給する。
本実施形態に係る洗浄装置は、共通の排水管(いわゆる横引き排水管)58に接続された複数の小便器(例えば図示の例では3つであるがこれに限らない)1a〜1cに洗浄水や酸性水を供給する。
例えば水道水等が給水される給水管(給水流路)3は、洗浄水供給流路64a、64b、64cを介して、小便器1a、1b、1c内に接続している。各洗浄水供給流路64a、64b、64cの途上には、給水弁61a、61b、61cが、それぞれ設けられている。
また、給水管3は、給水弁61a、61b、61cよりも上流で、分岐流路66を介して、酸性水生成装置15の流体入口部に接続されている。分岐流路66の途上には、開閉弁63が設けられている。酸性水生成装置15の流体出口部は、酸性水供給流路68a、68b、68cを介して、小便器1a、1b、1c内に接続している。各酸性水供給流路68a、68b、68cの途上には、開閉弁62a、62b、62cが、それぞれ設けられている。また、酸性水生成装置15で生成した酸性水が上流側に逆流しないように酸性水生成装置15の流体入口部もしくは分岐流路66の途上に逆流防止手段(例えば逆止弁など)(図示省略)が設けられている。
給水弁61a〜61c、開閉弁63、62a〜62cは、制御装置20の制御に基づき開閉される電磁弁である。
また、小便器1a、1b、1cのそれぞれの使用を検知する第一の検知手段17a、17b、17cが設けられている。さらに、小便器1a、1b、1cのそれぞれへの酸性水の供給タイミングを検知する第二の検知手段19a、19b、19cが設けられている。第二の検知手段は、必ずしもそれぞれの小便器に個別に対応させて設ける必要はなく、各小便器に共通な1つだけとしてもよい。
第一の検知手段17a、17b、17cは、自動洗浄式の場合には、小便器1a、1b、1cの前に立った使用者を検知する例えば赤外線センサ等の人体検知センサであり、手動洗浄式の場合には、例えば使用者が行うボタン操作等の洗浄水吐水要求操作を検知する。
第二の検知手段19a、19b、19cは、例えば、小便器1a、1b、1cの使用回数(洗浄水の供給回数)をカウントし、使用回数が所定値に達した場合に、酸性水の供給タイミングとして検知する。尚、複数の小便器のトータル使用回数が所定値に達した場合であってもよいし、複数の小便器のうち少なくとも一つの小便器が所定の使用回数に達した場合に全ての小便器を「酸性水供給モード」にしてもよい。あるいは、第二の検知手段19a、19b、19cは、所定の時刻または所定の時間が経過した場合に、酸性水の供給タイミングとして検知する。あるいは、第二の検知手段19a、19b、19cは、例えば過去数日間の小便器1a、1b、1cの使用頻度データに基づいて統計的に酸性水を供給するタイミングを検知するようにしてもよい。
小便器1aの底部に設けられた排水口は、縦配管34a(封水部含む)を介して、下流側に向けて若干下向き傾斜して配設された横引き排水管58の上流側に接続されている。小便器1bの底部に設けられた排水口は、縦配管34bを介して、小便器1aよりも下流側で、横引き排水管58に接続されている。小便器1cの底部に設けられた排水口は、縦配管34cを介して、小便器1bよりも下流側で、横引き排水管58に接続されている。
開閉弁63が開にされると、給水管3からの水道水等が、分岐流路66を介して、酸性水生成装置15に供給される。酸性水生成装置15は、例えば、放電器で空気を分解して生成した窒素酸化物を主成分とする酸化窒素ガスを貯水部内の水に溶解させて硝酸水溶液等の酸性水を生成する。あるいは、酸性水生成装置15は、水の電気分解を利用して酸性水を生成するものでもよく、さらには、有機酸、無機酸などの薬剤を水に添加することで酸性水を生成するものでもよい。すなわち、酸性水生成装置15は、尿石除去可能な酸性水を生成できる機能を有していればよく、酸性水生成方法や装置構成は特に限定されない。
酸性水生成装置15で生成された酸性水は、開閉弁62aが開にされることで、酸性水供給流路68aを介して小便器1a内に供給される。
制御装置20は、第一の検知手段17a〜17cのそれぞれの検知情報に基づいて、対応する各給水弁61a〜61cを開にして、各小便器1a〜1cに洗浄水を供給する「洗浄水供給モード」と、第二の検知手段19a〜19cのそれぞれの検知情報が所定値に達した場合に、開閉弁63および対応する各開閉弁62a〜62cを開にして、各小便器1a〜1cに酸性水を供給する「酸性水供給モード」と、を実行可能である。
「洗浄水供給モード」においては、第一の検知手段17a〜17cとして、例えば人体センサからの人体検知信号により、小便器1a〜1cが使用されたことを検知して、第一の検知手段17a〜17cに対応した小便器1a〜1cに給水管3より洗浄水が供給されて水洗洗浄が実施される。または、小便器1a〜1cを使用する使用者がバルブやボタンなどを操作することにより、第一の検知手段17a〜17cに対応した小便器1a〜1cに洗浄水を流すようにしてもよい。
「酸性水供給モード」においては、開閉弁63及び各開閉弁62a〜62cが開き、給水管3から酸性水生成装置15に給水が行われ、この酸性水生成装置15で生成された酸性水が、酸性水供給流路68a〜68cを介して、小便器1a〜1cに供給される。これにより、小便器1a〜1cや、この排水口の下流側に接続された排水管34a〜34c、さらには横引き排水管58における尿石の形成を予防しつつ、すでに形成蓄積された尿石を溶解除去することができる。
次に、図2は、横引き排水管58において、小便器1aの接続部と小便器1bの接続部との間の部分58a、小便器1bの接続部と小便器1cの接続部との間の部分58b、および小便器1cの接続部より下流側の部分58cのそれぞれにおける尿石の付着具合を模式的に表した図である。
尿石は、すべての小便器1a〜1cからの排水が通過する部分58cに最も多く付着する。部分58aには、小便器1aからの排水しか流れないため尿石付着量は少なく、排水管底部への局所的な付着堆積にとどまる。部分58bには、小便器1a及び小便器1bからの排水が通過するため部分58aより尿石の付着堆積量は多い。小便器1a及び小便器1bからの排水が同時に部分58bに流れた場合、それら排水の合流後の排水管内の喫水面(水位)が高くなるため、排水管内壁面の上側にも尿石が付着し、最も下流側の部分58cでは、排水管内壁面全周への尿石付着堆積量の増大が顕著になる。
部分58cの全周に付着した尿石を除去するためには、その部分58aに多量の酸性水を流す必要がある。そこで、本実施形態では、「酸性水供給モード」実行時、制御装置20は、各酸性水供給流路68a〜68cから、各小便器1a〜1c、各配管34a〜34cを介して横引き排水管58内に流れ込んだ酸性水がその排水管58内で合流するようなタイミングで酸性水を供給する。例えば、図3に表すように、第二の検知手段19a〜19cのいずれかが小便器1a〜1cのいずれかの酸性水供給タイミングを検知すると、制御装置20は、すべての小便器1a〜1c内に同時に酸性水を供給し始める。
そして、酸性水の供給を停止するタイミングは、横引き排水管58の下流側に接続された小便器ほど遅くなるようにする。
小便器1a内を流れた酸性水が部分58bに至ったときに小便器1b内を流れた酸性水が部分58bを流れていて、両小便器1a及び1b内を流れた酸性水が部分58bで合流することができるように、小便器1aの酸性水停止タイミングに対して小便器1bの停止タイミングが遅れて設定される。
部分58bで合流した上記酸性水が部分58cに至ったときに小便器1c内を流れた酸性水が部分58cを流れていて、すべての小便器1a〜1c内を流れた酸性水が部分58cで合流することができるように、小便器1bの酸性水停止タイミングに対して小便器1cの停止タイミングが遅れて設定される。
小便器1a内を流れた酸性水が部分58bに至ったときに小便器1b内を流れた酸性水が部分58bを流れていて、両小便器1a及び1b内を流れた酸性水が部分58bで合流することができるように、小便器1aの酸性水停止タイミングに対して小便器1bの停止タイミングが遅れて設定される。
部分58bで合流した上記酸性水が部分58cに至ったときに小便器1c内を流れた酸性水が部分58cを流れていて、すべての小便器1a〜1c内を流れた酸性水が部分58cで合流することができるように、小便器1bの酸性水停止タイミングに対して小便器1cの停止タイミングが遅れて設定される。
これにより、部分58aより部分58b、部分58bより部分58cというように横引き排水管58の下流側になればなるほど、酸性水の喫水面(水位)を高くすることができ、尿石の付着堆積量が多くなりがちな横引き排水管58下流側部分における尿石の内壁面全周への付着堆積を予防しつつ、内壁面全周に付着堆積した尿石を溶解除去できる。
なお、上記「酸性水供給モード」実行時、すべての小便器1a〜1c内に酸性水を流すことに限らず、小便器1a〜小便器1cのうち少なくとも2つに酸性水を流して、それら酸性水が横引き排水管58内で合流するようにすれば、横引き排水管下流側における酸性水の水位上昇を図れる。
また、図4に表す他の具体例のように、各小便器1a〜1cを流れた酸性水が横引き排水管58下流側部分で合流するように、横引き排水管58の上流側に接続された小便器から順に時間をずらして「酸性水供給モード」の実行を開始してもよい。すなわち、横引き排水管58の下流側に接続された小便器の方が上流側に接続された小便器よりも遅れて酸性水が流れ始め、且つ下流側の小便器ほど酸性水の停止タイミングを遅らせている。小便器1a内を流れた酸性水と小便器1b内を流れた酸性水とが部分58bで合流するように、且つすべての小便器1a〜1c内を流れた酸性水が部分58cで合流するように、各小便器1a〜1cの酸性水供給開始タイミング及び停止タイミングが適切に設定される。本具体例においても、横引き排水管58下流側部分における酸性水の喫水面(水位)を高くすることができ、その部分における尿石の内壁面全周への付着堆積を予防しつつ、内壁面全周に付着堆積した尿石を溶解除去できる。
さらに本具体例では、酸性水の供給開始タイミングを下流側の小便器ほど遅らせているので、上流側の酸性水が合流する前に、部分58bを流れる小便器1bを経た酸性水の量、および部分58cを流れる小便器1cを経た酸性水の量を極力少なくでき、より少ない量の酸性水で効率的に尿石を除去できる。
また、小便器1a〜1cが「酸性水供給モード」となり、小便器1a〜1cのいずれかが「洗浄水供給モード」となった場合には、特に上記部分58b、58cでは、酸性水が洗浄水によって希釈されてしまい、排水管下流側での尿石溶解作用が低下し、また効率的に酸性水を利用できていないことになり無駄である。
そこで、小便器1a〜1cが「酸性水供給モード」に入ったら、小便器1a〜1c全ての「洗浄水供給モード」の実行を禁止するようにする。
図5は、その場合の各動作のタイミングチャートの具体例を表す。
図5は、その場合の各動作のタイミングチャートの具体例を表す。
例えば、小便器1aの使用を検知する第一の検知手段17aの検知と、第二の検知手段19a〜19cのいずれかの検知と、が同時に起こった場合には、小便器1a〜1cの「酸性水供給モード」を優先させて、前述した図3または図4のような「酸性水供給モード」を実行する。そして、この「酸性水供給モード」の終了後(酸性水停止タイミングが最も遅い最下流側の小便器1cの酸性水供給モード終了後)、所定時間t1経過後に、小便器1aの「洗浄水供給モード」を実行して小便器1aに洗浄水を流す。「酸性水供給モード」終了直後に洗浄水を流さず、所定時間t1経過後に洗浄水を流すことで、酸性水と洗浄水との合流を確実に防ぐことができる。特に酸性水は尿石との接触時間を長くする目的、また、少量の酸性水を尿石と接触させるために洗浄水に比べて流速・流量を小さくすることが好ましいため、先に流した酸性水に後から流した洗浄水が追いつかないように防止する意味でも、酸性水吐水後の所定時間は洗浄水の吐水を禁止もしくは待機させることが重要となる。
また、小便器1a〜1cの「酸性水供給モード」の実行中に第一の検知手段17bが小便器1bの使用を検知した場合には、やはり「酸性水供給モード」の終了後(酸性水停止タイミングが最も遅い最下流側の小便器1cの酸性水供給モード終了後)、所定時間t1経過後に、小便器1bの「洗浄水供給モード」を実行して小便器1bに洗浄水を流す。このようにすることで、排水管58の下流側で、酸性水と洗浄水とが混ざり合って酸性水が希釈されることが防げる。この結果、酸性水が所望のpHよりも上昇することを抑えて、尿石の溶解除去効果の低下を防げる。
また、小便器1a〜1cの「酸性水供給モード」の実行中に第一の検知手段17bが小便器1bの使用を検知した場合には、やはり「酸性水供給モード」の終了後(酸性水停止タイミングが最も遅い最下流側の小便器1cの酸性水供給モード終了後)、所定時間t1経過後に、小便器1bの「洗浄水供給モード」を実行して小便器1bに洗浄水を流す。このようにすることで、排水管58の下流側で、酸性水と洗浄水とが混ざり合って酸性水が希釈されることが防げる。この結果、酸性水が所望のpHよりも上昇することを抑えて、尿石の溶解除去効果の低下を防げる。
図6は、小便器1a〜1cの「酸性水供給モード」と、小便器1a〜1cの「洗浄水供給モード」との同時実行を禁止する場合における各動作タイミングチャートのさらに他の具体例を表す。
本具体例では、第一の検知手段17aの検知による小便器1aの「洗浄水供給モード」実行中に、第二の検知手段19a〜19cのいずれかによって小便器1a〜1cへの酸性水供給タイミングが検知された場合には、小便器1aの「洗浄水供給モード」終了から所定時間後または「洗浄水供給モード」終了直後から、小便器1a〜1cの「酸性水供給モード」を実行する。また、小便器1a〜1cの「酸性水供給モード」実行中に、第一の検知手段17cが小便器1cの使用を検知した場合には、小便器1a〜1cの「酸性水供給モード」の終了後(酸性水停止タイミングが最も遅い最下流側の小便器1cの酸性水供給モード終了後)、所定時間t1経過後に、小便器1cの「洗浄水供給モード」を実行する。本具体例においても、排水管58の下流側で、酸性水と洗浄水とが混ざり合って酸性水が希釈されることが防げる。
酸性水は各小便器1a〜1c内に供給することに限らない。例えば、図7に表すように、それぞれの酸性水供給流路71a〜71cを、横引き排水管58において、各小便器1a〜1cとの接続部近傍(各小便器1a〜1cの各排水口に接続された各配管34a〜34cの近傍)に接続させて、その部分に酸性水を供給するようにしてもよい。この場合でも、前述したようなタイミングで各酸性水供給流路71a〜71cに酸性水を流すことで、横引き排水管58の下流側を流れる酸性水の量を多くできる。
あるいは、図8に表すように、各酸性水供給流路72a〜72cを、それぞれ、縦配管34a〜34cに接続させて、その縦配管34a〜34cに酸性水を供給するようにしてもよい。もちろん、小便器1a〜1c内、配管34a〜34c内およびこの近傍の横引き排水管58内のすべて、もしくはいずれか2箇所に酸性水が供給される構成であってもよい。
また、図9に表すように、それぞれの酸性水供給流路68a〜68cに対応させて、複数の酸性水生成装置15a〜15cを設けてもよい。
酸性水供給流路68aの一端は、酸性水生成装置15aの流体出口部に接続され、その酸性水生成装置15aの流体入口部は分岐流路66aを介して給水流路3に接続されている。分岐流路66aの途上には開閉弁63aが設けられ、小便器1a内に酸性水を供給するときには開閉板63aは開にされる。
同様に、酸性水供給流路68bの一端は、酸性水生成装置15bの流体出口部に接続され、その酸性水生成装置15bの流体入口部は分岐流路66bを介して給水流路3に接続されている。分岐流路66bの途上には開閉弁63bが設けられ、小便器1b内に酸性水を供給するときには開閉弁63bは開にされる。
同様に、酸性水供給流路68cの一端は、酸性水生成装置15cの流体出口部に接続され、その酸性水生成装置15cの流体入口部は分岐流路66cを介して給水流路3に接続されている。分岐流路66cの途上には開閉弁63cが設けられ、小便器1c内に酸性水を供給するときには開閉弁63cは開にされる。
酸性水供給流路68aの一端は、酸性水生成装置15aの流体出口部に接続され、その酸性水生成装置15aの流体入口部は分岐流路66aを介して給水流路3に接続されている。分岐流路66aの途上には開閉弁63aが設けられ、小便器1a内に酸性水を供給するときには開閉板63aは開にされる。
同様に、酸性水供給流路68bの一端は、酸性水生成装置15bの流体出口部に接続され、その酸性水生成装置15bの流体入口部は分岐流路66bを介して給水流路3に接続されている。分岐流路66bの途上には開閉弁63bが設けられ、小便器1b内に酸性水を供給するときには開閉弁63bは開にされる。
同様に、酸性水供給流路68cの一端は、酸性水生成装置15cの流体出口部に接続され、その酸性水生成装置15cの流体入口部は分岐流路66cを介して給水流路3に接続されている。分岐流路66cの途上には開閉弁63cが設けられ、小便器1c内に酸性水を供給するときには開閉弁63cは開にされる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、それらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
酸性水の供給タイミングを検知する第二の検知手段は、各小便器ごとに対応させて設けず、各小便器に共通な1つだけとしてもよい。
1a〜1c…小便器、3…給水管(給水流路)、15…酸性水生成装置、17a〜17c…第一の検知手段、19a〜19c…第二の検知手段、20…制御装置、58…横引き排水管、64a〜64c…洗浄水供給流路、66…分岐流路、68a〜68c…酸性水供給流路
Claims (6)
- 流体入口部と流体出口部とを有し、尿石除去可能な酸性水を生成する酸性水生成装置と、
前記酸性水生成装置で生成された酸性水を、各排水口が共通の排水管に接続された複数の便器内、前記各排水口近傍の前記排水管内、および前記各排水口と前記排水管とを接続する配管内の少なくともいずれかに供給する複数の酸性水供給流路と、
酸性水の供給タイミングを検知する検知手段と、
前記検知手段が酸性水の供給タイミングを検知した場合に、前記複数の酸性水供給流路からそれぞれ前記排水管内に流れ込んだ酸性水が前記排水管内で合流するタイミングで前記複数の酸性水供給流路に酸性水を流す酸性水供給モードを実行する制御装置と、
を備えたことを特徴とする便器洗浄装置。 - 流体入口部と流体出口部とを有し、尿石除去可能な酸性水を生成する複数の酸性水生成装置と、
前記複数の酸性水生成装置のそれぞれで生成された酸性水を、各排水口が共通の排水管に接続された複数の便器内、前記各排水口近傍の前記排水管内、および前記各排水口と前記排水管とを接続する配管内の少なくともいずれかに供給する複数の酸性水供給流路と、
酸性水の供給タイミングを検知する検知手段と、
前記検知手段が酸性水の供給タイミングを検知した場合に、前記複数の酸性水供給流路からそれぞれ前記排水管内に流れ込んだ酸性水が前記排水管内で合流するタイミングで前記複数の酸性水供給流路に酸性水を流す酸性水供給モードを実行する制御装置と、
を備えたことを特徴とする便器洗浄装置。 - 前記便器内に洗浄水を供給する洗浄水供給手段をさらに備え、
前記制御装置は、前記酸性水供給モードと、前記便器内に洗浄水が供給される洗浄水供給モードと、が同時に実行されることを禁止することを特徴とする請求項1または2に記載の便器洗浄装置。 - 複数の便器のうち少なくとも一つの便器内に洗浄水を供給しているときには、前記制御装置は、他の便器内、前記排水管内および前記配管内に酸性水を供給することを禁止することを特徴とする請求項3記載の便器洗浄装置。
- 複数の便器のうち少なくとも一つの便器内、前記排水管内および前記配管内の少なくともいずれかに酸性水を供給しているときには、前記制御装置は、他の便器内に洗浄水を供給することを禁止することを特徴とする請求項3または4に記載の便器洗浄装置。
- 前記酸性水供給モードの実行中に前記便器の使用が検知された場合、前記制御装置は、前記酸性水供給モードの終了後、所定時間経過後に前記洗浄水供給モードを実行することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1つに記載の便器洗浄装置。
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JP2006150711A JP2007321372A (ja) | 2006-05-30 | 2006-05-30 | 便器洗浄装置 |
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JP2006150711A JP2007321372A (ja) | 2006-05-30 | 2006-05-30 | 便器洗浄装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014062459A (ja) * | 2014-01-14 | 2014-04-10 | Toto Ltd | 小便器 |
JP2016204830A (ja) * | 2015-04-15 | 2016-12-08 | シャープ株式会社 | 洗浄装置及び洗浄方法 |
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2006
- 2006-05-30 JP JP2006150711A patent/JP2007321372A/ja active Pending
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