JP2022026099A - 小便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排水管内における尿石の付着や体積を抑制することができる小便器を提供することを目的とする。【解決手段】 前制御部は、検知部が使用者の接近を検知すると、一部の洗浄水が排水配管内の器具配水管が接続された接続部より上流側に洗浄水を供給する前洗浄モードと、使用者の排尿後のボウル部を洗浄し且つトラップ部内の尿を排出する本洗浄モードと、を有し、制御部は、さらに、排尿検知部が使用者の排尿を検知する前、又は排尿状態を検知すると、前洗浄モードを停止することを特徴とする小便器。【選択図】 図3

Description

本発明はトイレに設置され、器具配水管によって排水配管に接続される小便器に関する。
従来、公共設備などで連立設置された小便器には、各小便器と接続された器具配水管と、建物内に配置された排水横枝管(以下、排水配管と呼ぶ)とが設けられている。このような小便器においては、小便器のボウル内やトラップ内を洗浄した水が器具配水管に排出される。
しかし、器具配水管と接続された排水配管との合流部では、合流部の構造や、配管内の管路壁の抵抗、また下流側の他の小便器の排水状況等で、下流への流れが滞りやすいため、上流に遡ってしまう。
特許文献1においては、洗浄水が排水配管の合流部よりも上流側に流れるよう洗浄制御を行うことによって、合流部の上流側を洗浄し、排水配管内の尿による汚れと、それに起因する尿石等の生成および付着・体積を抑制しようとしている。
特開2019-152071号公報
しかしながら、特許文献1は、排水配管の合流部よりも上流側を洗浄するものであるが、いずれの洗浄動作も排水配管の尿成分の残留濃度が高い状況に対して洗浄水を供給するものである。
このため、合流部よりも上流側の尿成分の濃度を低減する効果はあるものの、十分に低い尿成分の濃度まで低減できない場合があり、このような状況が繰り返されることにより、尿石等が付着・堆積して閉塞してしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、排水配管内における尿石の付着や体積を抑制することができる小便器を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る小便器は、トイレに設置され、器具排水管によって横に延びる排水配管の途中に接続される小便器であって、尿流を受けるボウル部と、このボウル部の底部に開口した排水口と、この排水口から流入する尿及び洗浄水を溜めるとともに排水として器具排水管に排出するトラップ部と、を有する小便器本体と、小便器本体の前方の使用者を検知する検知部と、使用者の排尿状態を検知する排尿検知部と、ボウル部に洗浄水を供給するための給水部と、ボウル部への洗浄水の供給を制御する制御部と、を備え、制御部は、検知部が使用者の接近を検知すると、一部の洗浄水が排水配管内の器具配水管が接続された接続部より上流側に洗浄水を供給する前洗浄モードと、使用者の排尿後のボウル部を洗浄し且つトラップ部内の尿を排出する本洗浄モードと、を有し、制御部は、さらに、排尿検知部が使用者の排尿を検知する前、又は排尿状態を検知すると、前洗浄モードを停止する。
この構成によれば、前洗浄モードにより使用者の尿が放出される前に排水配管の接続部よりも上流側に尿成分を含まない(尿成分の濃度が低い)洗浄水を供給できる。これにより、上流側に遡った尿成分を含まない洗浄水が、その後の尿成分を含んだ(尿成分の濃度が高い)水の遡りを抑制することができる。
本発明の一態様に係る小便器において、好ましくは、制御部は、排尿検知部が使用者の排尿が終了したと検知すると、本洗浄モードを実行する。
この構成によれば、使用者の排尿が終了した後に本洗浄モードを実行するため、排水配管の接続部よりも上流に位置する尿成分を含まない洗浄水が接続部よりも下流側に流下する前に本洗浄モードによる洗浄水が接続部に到達する。これにより、上流側に遡った尿成分を含まない洗浄水が、その後の尿成分を含んだ水の遡りを抑制することができる。
本発明の一態様に係る小便器において、好ましくは、制御部は、排尿検知部が使用者の排尿が終了したと検知して本洗浄モードを実行する前に、人体検知部が使用者の離反を検知すると、前記本洗浄モードを実行する
この構成によれば、使用者の小便器利用時間が短かった場合には、使用者の離反直後に本洗浄モードを実行することで、排尿時間によらず、排水配管の接続部よりも上流に位置する尿成分を含まない洗浄水が流下する前に、本洗浄モードによる洗浄水が接続部に到達する。これにより、上流側に遡った尿成分を含まない洗浄水が、その後の尿成分を含んだ水の遡りを抑制することができる。
本発明によれば、排水配管内における尿石の付着や体積を抑制することができる小便器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る小便器を備える小便器システムの説明図である。 本発明の実施形態に係る小便器の例を示す概略側断面図である。 本発明の実施形態による小便器の洗浄動作の例を示すタイムチャート 本発明の実施形態による小便器の洗浄動作において、洗浄水及び尿が小便器本体から器具排水管及び排水配管に流れる様子を概略的に示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する小便器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
先ず、図1を参照して本発明の実施形態に係る小便器10を備える小便器システム1について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る小便器10を備える小便器システム1の説明図である。なお、図1には、小便器システム1を模式的に示している。図1に示すように、小便器システム1は、小便器10と、器具排水管50と、排水配管60とを備える。
小便器10は、たとえば、トイレ室の壁面2(図2参照)の表側に複数並んで設置されるか、または、単数で設置される。器具排水管50は、小便器10が壁面2の表側に取り付けられた壁掛け式の場合には、小便器10が設置された壁面2の裏側に設けられる。なお、小便器10が床面3上に直接配置された床置き式の場合には、器具排水管50は床面3の下に設けられる。
器具配水管50は、一端側が小便器10に接続され、他端側が建物の排水配管60に接続される。器具排水管50は、小便器10から流入された排水を排水配管60に流出する。「排水」とは、小便器10から排出される、尿、洗浄水(除菌水などの機能水を含む)、尿を含む洗浄水などのことをいう。
排水配管60は、小便器10が壁掛け式の場合には、小便器10が設置された壁面2の裏側に設けられる。排水配管60は、器具排水管50の構成によっては床面3の下に設けられる場合もある。なお、小便器10が床置き式の場合には、排水配管60は床面3の下に設けられる。排水配管60は、たとえば、緩やかに下り傾斜しつつ横向きに延びている。すなわち、排水配管60は、水平からわずかに傾斜して配置される。また、器具排水管50と排水配管60とが接続される接続部70を有する。以下では、排水配管60における傾斜の上り側を「上流側」、下り側を「下流側」という。
排水配管60は、下流側において縦排水管(図示せず)に接続される。排水配管60は、器具排水管50から流入された排水を縦排水管に流出する。排水配管60内において、排水は、図中の矢線Aで示すように、下流側に向けて流れる。
図1に示す小便器システム1では、複数の小便器10のそれぞれは、器具排水管50を介して、排水配管60に接続される。また、図1に示す小便器システム1では、複数の小便器10は、排水配管60の延伸方向に沿って、所定の間隔をあけて並んで配置される。
次に、図2を参照して本発明の実施形態に係る小便器10について説明する。図2は、本発明の実施形態に係る小便器10の一例を示す概略側断面図である。
図2に示すように、小便器10は、便器本体11と、自動洗浄ユニット20とを備える。なお、図2に示す例では、小便器10が壁掛け式で床上配管であるが、これに限定されず、器具排水管50が床下まで配管され、排水配管60が床下で配管されたものや、小便器10が床置き式でもよい。
小便器10は、たとえば、便器洗浄(後述する本洗浄モード)時に0.5~2.0L(好ましくは、0.5~1.0L)の洗浄水量で洗浄する節水型である。以下では、小便器10の正面側を「前」、背面側を「後」、小便器10を正面側から見て、左側を「左」、右側を「右」と規定する。なお、「上」は鉛直方向の上側、「下」は鉛直方向の下側である。
便器本体11は、陶器製である。なお、便器本体11は、これに限定されず、樹脂製のものや、陶器および樹脂を組み合わせたものなどでもよい。便器本体11は、収納部12と、ボウル部13と、排水口部14と、トラップ部15と、排水器具接続部16とを備える。収納部12は、便器本体11の上方端部に形成される。収納部12は、後述する自動洗浄ユニット20を収納するスペースとなる。
ボウル部13は、収納部12の前面から下方に向けて延びたボウル面を形成する。ボウル部13は、ボウル面において使用者の尿を受ける。排水口部14は、ボウル部13の底部に形成された排水口14aを有し、ボウル部13からの尿、洗浄水または尿を含む洗浄水などをトラップ部15に排出する。
トラップ部15は、排水口部14の下流側において、たとえば、P字トラップを形成し、ボウル部13に溜水WTを形成する。トラップ部15は、溜水WTによって封水を確保している。
排水器具接続部16は、トラップ部15の下流側に形成される。排水器具接続部16には、排水フランジ17が接続される。排水フランジ17には、器具排水管50が接続される。なお、排水フランジ17は、排水器具接続部16に対してシール材(図示せず)を挟んで接続される。器具排水管50は、上記したように、壁面2の表側から裏側まで延びて、排水配管60に接続される。
自動洗浄ユニット20は、便器本体11(ボウル部13のボウル面)を洗浄するものである。図2に示し、かつ、上記したように、自動洗浄ユニット20は、便器本体11の上方端部において収納部12に収納される。収納部12は、便器本体11とは別体である蓋18で閉塞されている。
このような収納部12に収納された自動洗浄ユニット20は、図3に示すように、給水管21と、止水栓(図示せず)と、バルブユニット23と、吐水部24とを備える。
給水管21は、水道などの給水源(図示せず)から洗浄水を供給する。止水栓は、給水管21に接続され、後述するバルブユニット23に対して洗浄水を給水および止水する。バルブユニット23は、止水栓の下流側に設けられる。
吐水部(以下、スプレッダという)24は、バルブユニット23から供給される洗浄水を、ボウル部13に向けて吐出する。スプレッダ24は、ボウル部13に向けて洗浄水を吐出して排水配管60に対する排水動作を実施する。
スプレッダ24には、小便器10に対して使用者が接近・離反を検知する人体検知部(本実施形態においては、小便器10の前方の使用者の有無を検知するものとし、以下、人体検知センサという)25がボウル部13の前面側を検知可能に取り付けられる。
また、スプレッダ24には、使用者の排尿を検知するための排尿検知部(本実施形態においては、ボウル部13に向かう尿の動き、又はボウル部を流下する尿の動きを検知するものとし、以下、排尿検知センサという)25がボウル部13内を検知可能に取り付けられる。
人体検知センサ25、及び排尿検知センサ26は、たとえば、光電(光量、距離)センサ、マイクロ波センサ、超音波センサおよび静電センサなどを用いることができる。また、本実施形態においては2つのセンサを用いているが、例えば1つのセンサによって、人体検知と排尿検知を行ってもよい。
自動洗浄ユニット20は、制御部40を備える。制御部40は、人体検知センサ25の検知結果(人体検知センサ25から送信される検知信号)、排尿検知センサ26(排尿検知センサ26から送信される検知信号)および所定のプログラムなどに基づいて、主吐水流路電磁弁33などを介してスプレッダ24を制御する。
具体的には、制御部40は、人体検知センサ25からの検知信号や所定のプログラムに基づいて主吐水流路電磁弁33を開閉制御し、スプレッダ24から洗浄水を吐出させる。なお、主吐水流路電磁弁33を開いている場合、スプレッダ24から吐出される洗浄水の吐水量(洗浄水量)は、主吐水流路電磁弁33の開弁時間によって決まる。
なお、スプレッダ24は、吐出する洗浄水の瞬間流量を変更可能なように、洗浄水を吐出することもできる。瞬間流量とは、単位時間あたりの流量のことである。
また、スプレッダ24は、吐出する洗浄水の瞬間流量を変更可能なように、主吐水流路とは別に追加された他の吐水流路機構を有してもよい。この場合、スプレッダ24は、主吐水流路からの洗浄水の吐水量および吐水瞬間流量に加えて、他の吐水流路から吐出される洗浄水などの吐水量および吐水瞬間流量を合計した値で吐水することができる。さらに、主吐水流路に吐水瞬間流量を変更する機構を設けることで対応することも可能である。
また、たとえば、ボウル部13は、水平方向において、上部が比較的大きな曲率半径を有する円弧面を形成し、下部が比較的小さな曲率半径を有する円弧面を形成する。ボウル部13は、底部が湾曲しながら収束するような鉢状に形成される。スプレッダ24は、ボウル部13の左右中心軸上の中央よりも上方の高さ位置に設けられる。
このため、後述する前洗浄モード、本洗浄モードなどの各洗浄モードにおいては、スプレッダ24から吐出された洗浄水は、ボウル部13を洗浄した後、底部内においてトラップ部15の入口となる排水口14a近傍に一時的に溜まり、一時的に溜まった洗浄水の水頭高さ(通常時の溜水WTの面からの高さ)がトラップ部15内の溜水WTに圧力を及ぼすように作用し、トラップ部15内を置換しつつトラップ部15から器具排水管50および排水配管60に排出される。
図2に示すように、排水口部14には、上流側において目皿19が配置され、下流側において、上記した排水口14aが形成される。また、上記したように、トラップ部15の下流側には排水器具接続部16が設けられる。排水器具接続部16には排水フランジ17が接続されるが、排水フランジ17を省略して排水器具接続部16に器具排水管50が直接接続されてもよい。
また、制御部40は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などにより、記憶部(図示せず)に記憶されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)を作業領域として実行することで実現される。なお、制御部40は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路によっても実現可能である。
制御部40は、入力される各種の信号に基づいて各部を制御する。図示しない記憶部は、たとえば、RAMやフラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子などによって実現される。本実施形態では、たとえば、マイコン内のRAMが外付けのEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などに各種設定やフィールドデータを記憶させる。
制御部40は、上記したように、スプレッダ24によるボウル部13に向けた洗浄水の吐出を制御する。制御部40は、小便器10の自動洗浄として、使用者の近接又は排尿状態に基づいて実行される前洗浄モードと、使用者が小便器10を使用した後に、ボウル部13を洗浄するために洗浄水を吐出する本洗浄モードを実行する。また、制御部40は、小便器10の自動洗浄として、一日のうち所定時間ごとのタイミング(所定タイミング)で器具排水管50や排水配管60を洗浄するために洗浄水を吐水することも好ましい。
次に、図3及び図4により、本発明の実施形態による動作(作用)について説明する。
図3は本発明の実施形態による小便器10の洗浄動作の例を示すタイムチャートであり、図4は本発明の実施形態による小便器10の洗浄動作において、洗浄水及び尿が小便器本体から器具排水管50及び排水配管60に流れる様子を小便器10の上面視から見た概略を示す図である。
また、図3において、横軸は時刻を表し、縦軸方向の上段において、人体検知センサ25が使用者を検知していない状態であるOFF状態と使用者を検知している状態であるON状態との変化を示し、縦軸方向の中段において、排尿検知センサ26が尿を検知していない状態であるOFF状態と尿を検知しているON状態との変化を示し、縦軸方向の下段において、主吐水流路電磁弁33が閉弁されて洗浄水がスプレッダ24から吐水されていない状態であるOFF状態と主吐水流路電磁弁33が開弁されて洗浄水がスプレッダ24から吐水されている状態であるON状態との変化を示している。
図3に示すように、待機状態(時刻t0~t1)において、通常、使用者が小便器10の前に立つとき(時刻t1)、人体検知センサ25が使用者の存在を検出して検出情報を制御部40に送り、制御部40は使用者の存在を認識する。使用者が放尿する前の待機状態(時刻t0)においてはトラップ部15内には主に洗浄水が溜水WTとして存在している状態になっている。
制御部40は、時刻t1において、使用者が小便器10の前に立ったこと(接近したこと)を検知すると、時刻t2において主吐水流路電磁弁33を開弁し、スプレッダ24から洗浄水を吐水する前洗浄モードを実行する。なお、使用者が小便器10の前に立ったとほぼ同時に前洗浄モードを実行してもよい(時刻t1=t2としてもよい)。
このとき、図4(A)に示すように、前洗浄モードが実行されると、スプレッダ24からの洗浄水はボウル部13を洗浄した後、トラップ部15から器具排水管50および排水配管60に排出される。器具配水管50及び排水配管60に排出される洗浄水W1は、使用者が排尿する前の状態であるため、尿成分の濃度が限りなく低い状態である(本明細書では尿成分の濃度が限りなく低い状態を「尿成分を含まない」と呼ぶこともある)。
時刻t2~t3では、図4(B)に示すように、接続部70に到達した洗浄水W1は上流側に向かう流れの洗浄水W1uと、下流側に向かう流れのW1dに分離している。このため、前洗浄モードが実行される時刻t2~t3においては、洗浄水W1uが接続部70よりも上流側に残る状態となり、洗浄水W1dは下流側に流下していく。
このように、時刻t2~t3において、人体検知センサ25が使用者を検知すると、制御部40が前洗浄モードを実行するため、使用者が排尿を行うよりも前に、接続部70よりも上流側に洗浄水W1uを位置させることが可能になる。
制御部40は、時刻t2から所定時間が経過した時刻t3において、前洗浄モードを終了する。この段階では、使用者が排尿する状態の前であるため、尿成分の濃度が高い(本明細書では、尿成分の濃度が高い洗浄水を「尿成分を含んだ洗浄水」と表現することもある)洗浄水W2(詳細は後述)が、前洗浄モードの洗浄水W1に混合されて尿成分を含んだ状態の洗浄水が接続部70の上流側に供給されることなく、尿成分を含まない状態の洗浄水W1uを接続部70の上流側に配置できる。
本実施形態においては、この所定時間は、使用者が小便器10の前に立ってから排尿を行うと想定される直前までの時間に設定されおり、使用者の尿成分を含んだ洗浄水W2が排水配管60に到達する前に洗浄水W1uが完全に流下してしまうよりも前の時間であることが好ましい。また、他の実施形態として、所定時間について、尿成分の濃度が限りなく低い状態の洗浄水が接続部70よりも上流側に位置していればよく、排尿後であっても洗浄水W1uが尿成分の濃度が高い洗浄水W2に完全に置換される前までの時間に設定されてもよい。
本実施形態においては、時刻t3において、制御部40は、排尿検知センサ26が使用者の排尿を検知する前に、前洗浄モードを終了する。この場合、使用者の排尿によって、前洗浄モードの実行中に洗浄水W1に使用者の尿成分が混ざり、洗浄水W1uとして接続部70の上流側に供給されることを抑制することができる。
なお、制御部40は、別の実施形態として、排尿検知センサ26が使用者の排尿を検知した後に便器洗浄を停止し、前洗浄モードを終了してもよい。この「排尿を検知した後に便器洗浄を停止」とは、「排尿直後」と「排尿後所定時間後」を含む。いずれの場合であっても、洗浄水W1uが尿成分の濃度の高い洗浄水W2に完全に置換されない程度であればよい。
このように構成することで、洗浄水W1uが尿成分の濃度の高い洗浄水に置換されることを抑制し、尿成分の含まない(尿成分の濃度が限りなく低い)洗浄水W1uを接続部70よりも上流側に維持することができる。
次に、図3の時刻t4は、使用者がボウル部13に向かって排尿を行ったことを排尿検知センサ26が検知した状態で、時刻t5は排尿検知センサ26が非検知状態となり使用者が排尿を終えた状態である。
時刻t4では、前洗浄モードが終了しているため、使用者の排尿がボウル部13の底部からトラップ部15に流れ込み、流れ込んだ尿によってもともと存在した溜水WTが尿成分を多く含むこととなる。
具体的には、時刻t4~t5では、尿がトラップ部15内に流れ込み、尿自身もトラップ部15の下流側の器具排水管50及び排水配管60に流れ出している状態となる。トラップ部15内には尿と水とが混ざり合った尿濃度の非常に高い液体が存在する、又はほぼ尿がそのまま存在する新たな溜水として存在する状態となる。このトラップ部15内に存在する尿と水とが混ざり合った尿濃度の非常に高い液体又は尿そのものを、尿成分を含んだ洗浄水W2とする。
このとき、図4(C)に示すように、器具配水管50及び排水配管60に流れ出した尿成分を含んだ洗浄水W2は接続部70に到達した際に、前洗浄モードによって接続部70の上流側に尿成分を含まない洗浄水W1uが存在し、洗浄水W2が接続部70よりも上流側に遡ることを抑制する。若しくは、洗浄水W2が接続部70よりも上流側に遡ったとしても、洗浄水W2の上流側には洗浄水W1uが存在していることとなる。このため、洗浄水W2は上流側に洗浄水W1uを維持したまま下流側に流下していくこととなる。
時刻t5において、使用者が排尿を終えた状態に変化し、排尿検知センサ26が排尿を検知しない非検知状態となる。この時、図4(C)に示す、器具排水管50及び排水配管60を流れる洗浄水W2の量は減少するが、洗浄水W2の流れは維持されているため、排水管路60の上流側には洗浄水W1uは残った状態である。
次に、時刻t6~t8における動作について説明する。
制御部40は、図3の時刻t5において、排尿検知センサ26が非検知状態になると、所定時間後の時刻t6において、本洗浄モードを実行する。制御部40は、主吐水流路電磁弁33に制御信号を送って主吐水流路電磁弁33を開き、洗浄水をスプレッダ24からボウル部13に吐水させるよう本洗浄モードを実行する。
また、本洗浄モードが実行されている間、ボウル部13に吐水された洗浄水は、トラップ部15内に存在する尿成分を含んだ洗浄水W2を押し出しながら、下流側の器具配水管50及び排水配管60に流れる。
この排水配管60に流入する洗浄水は、トラップ部15内部に存在する尿成分を希釈しながら排水配管60に流入するため、尿成分を含んでいる状態である。この時の排水配管60に流入する、尿成分を含んだ洗浄水W2よりも尿濃度が低い状態の洗浄水を洗浄水W3とする。
この時、図4(D)に示すように、時刻t5では、洗浄水W2に連続するよう、洗浄水W3が排水配管60内の接続部70に流入する。洗浄水W3が接続部70に到達した際には、上流側に尿成分を含まない洗浄水W1uが位置しているため、尿成分を含んだ洗浄水W3が、接続部70よりも上流側に遡ることを抑制する。このため、洗浄水W3は下流側に流下していく。
なお、時刻t5からt6までの所定時間とは、尿成分を含んだ洗浄水W2が排水配管60に流れ出している状態が想定される時間ある。なお、上記の所定時間を設けずとも、洗浄水W2の流れが途切れなければよく、排尿検知センサ26が非検知状態になると、すぐに本洗浄を実行することも好ましい。
このように、洗浄水W2が排水配管60内で途切れることなく、本洗浄モードが実行されるように設定されているため、使用者の排尿の終了と同時に尿成分を含んだ洗浄水W2が排水配管60を完全に流下しない。すなわち、接続部よりも上流側に位置する尿成分を含まない洗浄水W1uが流下してしまうことを抑制し、上流側に洗浄水W1が位置することを維持できる。
時刻t7では、排尿を済ませた使用者が小便器10の前から立ち去るとき(離反するとき)に、人体検知センサ25が使用者の存在を検出しなくなる状態(非検知状態)に変化する。このとき、制御部40は人体検知センサ25の検知状態にかかわらず、本洗浄モードが実行されている状態であり、トラップ部13内部の洗浄水を尿成分が含まない状態に置換するよう洗浄水が供給される。
なお、t5~t6の所定期間を経過する前に、人体検知センサ25が使用者の離反を検知した場合には、制御部40は上記の所定期間を経過する前に、本洗浄モードを実行することも好ましい。この場合、使用者の利用時間が短かった場合でも、排水配管60の接続部70の上流側に位置する洗浄水W1uが流下する前に、本洗浄モードを実行し、洗浄水W1uが下流側に流下することを抑制することができる。
時刻t8以降においては、制御部はスプレッダ24からの吐水を停止する。これにより、図4(E)に示すように、尿成分を含んだ洗浄水W3が完全に排出されるとともに、洗浄水W3が排水配管60に流入しなくなるため、排水配管60の勾配に従って、洗浄水W3と、その上流側に位置している尿成分を含まない洗浄水W1uが同時に接続部の下流側に流下していく。
上述のように、洗浄工程の中で、尿成分を含まない洗浄水W1uが接続部70の上流側に位置し続けるため、尿成分を含んだ洗浄水(W2及びW3)が上流側に遡ることを抑制し、上流側に尿石が付着・体積することを抑制することができる。
また、洗浄工程が終了した段階で、尿成分を含まない洗浄水W1uが最後に流下していく。このため、尿成分を含まない洗浄水によって、排水配管60の接続部70、及びその下流側に付着・残存した尿成分を洗浄することができ、排水横枝管内における尿石の付着や体積を抑制することができる。
さらに、洗浄工程において、尿成分を含んだ溜水は本洗浄モードによって、尿成分を含まない洗浄水に置換されるため、本洗浄モードの終了時には尿成分を含まない洗浄水によって溜水WTが再び形成され、尿成分を含まない状態に復帰する。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
10 小便器
13 ボウル部
15 トラップ部
24 吐水部(スプレッダ)
25 使用検知部(人体検知センサ)
26 排尿検知部(排尿検知センサ)
40 制御部
50 器具排水管
60 排水配管
WT 溜水

Claims (3)

  1. トイレに設置され、器具排水管によって横に延びる排水配管の途中に接続される小便器であって、
    尿流を受けるボウル部と、このボウル部の底部に開口した排水口と、この排水口から流入する尿及び洗浄水を溜めるとともに排水として前記器具排水管に排出するトラップ部と、を有する小便器本体と、
    前記小便器本体の前方の使用者を検知する検知部と、
    使用者の排尿状態を検知する排尿検知部と、
    前記ボウル部に洗浄水を供給するための給水部と、
    前記ボウル部への洗浄水の供給を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記検知部が使用者の接近を検知すると、一部の洗浄水が前記排水配管内の前記器具配水管が接続された接続部より上流側に洗浄水を供給する前洗浄モードと、
    使用者の排尿後の前記ボウル部を洗浄し且つ前記トラップ部内の尿を排出する本洗浄モードと、を有し、
    前記制御部は、さらに、前記排尿検知部が使用者の排尿を検知する前、又は排尿状態を検知すると、前記前洗浄モードを停止することを特徴とする小便器。
  2. 前記制御部は、前記排尿検知部が使用者の排尿が終了したと検知すると、前記本洗浄モードを実行することを特徴とする請求項1に記載の小便器。
  3. 前記制御部は、前記排尿検知部が使用者の排尿が終了したと検知して前記本洗浄モードを実行する前に、前記人体検知部が使用者の離反を検知すると、前記本洗浄モードを実行することを特徴とする請求項2に記載の小便器。
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