JP2016102368A - 小便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】掃除口や閉塞具に尿石が付着することを防ぐことにより、掃除口に対する閉塞具の着脱の不具合を防ぐことができる小便器を提供する。【解決手段】小便器は、ボウル部4と、ボウル部の底部に形成される排水口部8と、排水口部の下方に形成される排水トラップ部10と、排水トラップ部の後方側に形成される排水室18と、排水口部と排水室とを区画する傾斜壁22を貫くように掃除口24を形成する掃除口部26と、この掃除口部に着脱可能に取り付けられて掃除口を閉塞する閉塞具28と、を有し、排水室は、その一部が排水トラップ部と小便器外部の排水配管16とを接続する通路を形成する接続通路部20を備え、掃除口部の掃除口の前方側下縁部は、接続通路部に接続される排水配管内の前端上縁部よりも上方に位置しており、排水室内の水位が上昇して掃除口から排水口部側へ溢れるときの溢れ面を定めている。【選択図】図2

Description

本発明は、小便器に係り、特に、排尿を受けて排出する小便器に関する。
通常、排尿を受けて排出する小便器において、排尿を受けるボウル面を形成するボウル部の底部の排水口よりも下流側に封水を形成する排水トラップに付着した尿石については、掃除用のブラシを排水トラップに挿入して清掃する通常の清掃を行うことにより、ある程度除去することができる。
しかしながら、排水トラップの後方側(下流側)に接続される接続管路や、この接続管路と小便器の外部の排水管路との接続部等に付着し、さらに堆積した尿石については、これらの管路にブラシ等の掃除具を挿入して清掃するような通常の清掃が困難である部分でもあるため、付着した尿石が次第に成長して堆積量が増大し、最終的には、接続管路や排水管路を閉塞してしまう可能性があるという問題がある。
このような排水トラップの後方側(下流側)に接続される接続管路や、この接続管路と小便器の外部の排水管路との接続部等に尿石が付着して堆積した場合には、上述したように掃除具を挿入して清掃するような通常の清掃が困難であるため、このような尿石を取り除くために所定期間ごとに一旦小便器をその下流側の外部の排水管路から取り外した上で、尿石を薬剤で溶解させたり、尿石を摩滅させるための回転砥石状の工具を通したり、或いは高圧洗浄で除去処理したりすることが必要となる。
しかしながら、このような除去処理は、費用だけでなく、メンテナンス行為の期間はトイレを使用することができなくなるため、大掛かりな処理作業となり、簡単には行うことのできないという問題もある。
そこで、このような問題を解決するために、例えば、特許文献1に記載されている従来の小便器では、排水トラップの流出部の上方に位置するボウル部の後方底面に、清掃用具が挿入可能な開口(掃除口)が形成されている。また、この開口には、短筒状のソケットが固着されており、このソケットには、排水トラップの上流側の排水口を覆う目皿と一体的に形成された閉塞具が着脱可能に取り付けられている。さらに、この開口の開口断面を中心軸線に沿って排水トラップに向けて投影した投影面は、排水トラップの流出部の上部に形成されており、閉塞具を取り外すことにより、開口から清掃用具を挿入することができ、排水トラップの下流側の流出部付近を清掃することができるようになっている。
また、特許文献2に記載されている従来の小便器では、排水トラップの流出部の上方に位置するボウル部の後方底面に、洗浄水送水用高圧ホースが挿入可能な貫通穴(掃除口)が形成されている。この貫通穴の開口断面を中心軸線に沿って排水トラップに向けて投影した投影面は、排水トラップの流出部の上部に形成されており、洗浄水送水用高圧ホースを貫通穴に挿入し、洗浄水送水用高圧ホースの先端から高圧の洗浄水を噴射させることにより、小便器を取り外すことなく、小便器の後方側(下流側)の外部に接続される排水管を洗浄することができるようになっている。
実開平6−60684号公報 実開平2−78682号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている従来の小便器では、掃除口が、排水トラップの下流側の流出部から、小便器外部の排水管が接続される排水管口までの下流側流路内の上端部よりも下方に位置しているため、小便器の排水時に尿を含んだ洗浄水が小便器の下流側流路内で満水になる状態が繰り返されると、掃除口及びその近傍のソケットや閉塞具に尿石が付着することになり、このような尿接の付着によって閉塞具がソケットに固着し、着脱ができなくなるという問題がある。
同様に、上述した特許文献2に記載されている従来の小便器についても、洗浄水送水用高圧ホースが挿入可能な掃除口が、排水トラップの流出部の下流側の流路に接続される排水配管の上端部よりも下方に位置しているため、小便器の排水時に尿を含んだ洗浄水が排水配管内で満水になる状態が繰り返されると、掃除口や閉塞具に尿石が付着することになり、このような尿接の付着によって閉塞具が掃除口に固着し、着脱ができなくなるという問題がある。
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、掃除口や閉塞具に尿石が付着することを防ぐことにより、掃除口に対する閉塞具の着脱の不具合を防ぐことができる小便器を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、排尿を受けて排出する小便器であって、排尿を受けるボウル面を形成するボウル部と、このボウル部の底部に形成され、その底面に排水口が形成される排水口部と、この排水口部の下方に形成され、上記排水口部の排水口よりも下流側に封水を形成する排水トラップ部と、この排水トラップ部の後方側に形成され、上記ボウル面を洗浄して上記排水トラップ部から排出された洗浄水を小便器外部の排出部側へ排出させる排水室部と、上記排水口部と上記排水室部とを区画する壁部を貫くように掃除口を形成し、掃除手段を上記排水口部側から上記掃除口を介して上記排水室部内に挿入することにより、少なくとも上記排水室部内及びその下流側の流路を掃除可能にする掃除口部と、この掃除口部に着脱可能に取り付けられて上記掃除口を閉塞する閉塞具と、を有し、上記排水室部は、その一部が上記排水トラップ部と上記小便器外部の排出部とを接続する通路を形成する接続通路部を備え、上記掃除口部の掃除口の下縁部は、上記接続通路部と上記小便器外部の排出部との接続部の上縁部よりも上方に位置しており、上記排水室部内の水位が上昇して上記掃除口から上記排水口部側へ溢れるときの溢れ面を定めていることを特徴としている。
このように構成された発明においては、ボウル部内の排尿を洗浄した洗浄水は、ボウル面に沿って排水口部に向かって流れ、排水口部の排水口から排水トラップ部内に流入した後、排水トラップ部の後方側(下流側)の排水室部内に排出され、排水室部の接続通路部から小便器外部の排出部に排出される。特に、掃除口部の掃除口の下縁部が、排水室部の接続通路部と小便器外部の排出部との接続部の上縁部よりも上方に位置しており、排水室部内の水位が上昇して掃除口から排水口部側へ溢れるときの溢れ面を定めていることにより、排水トラップ部の後方側(下流側)から排水室部に流れ込む尿を含んだ洗浄水については、排水室部内で水位が上昇したとしても、排水室部の接続通路部と小便器外部の排出部との接続部の上縁部に相当する水位に高々留まることになる。したがって、排水室部内の尿を含んだ洗浄水は、排水室部の接続通路部と小便器外部の排出部との接続部の上縁部よりも上方に位置する掃除口部の掃除口の下縁部が定める溢れ面に到達することなく、排水室部の接続通路部から小便器外部の排出部へ排出されるため、掃除口部の掃除口及びその近傍や閉塞具に尿石が付着することを抑制することができる。よって、小便器の掃除に伴って閉塞具を掃除口部から着脱する際に、閉塞具や掃除口部の掃除口に尿石が付着していることによって着脱の不具合が生じることを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、上記掃除口部の下縁部が定める溢れ面は、上記排水口部の排水口の上端部よりも上方に位置している。
このように構成された発明においては、掃除口部の下縁部が定める溢れ面が排水口部の排水口の上端部よりも上方に位置していることにより、閉塞具が掃除口を閉塞している状態にも関わらず、万一、排水室部内で水位が上昇して溢れ面に到達し、掃除口から排水口部側へ溢れたとしても、この排水口部側に溢れた排水を排水口から排水トラップ部内に円滑に排水することができる。
本発明において、好ましくは、上記排水室部は、その内部が満水になるのを防ぐように上記掃除口の下縁部が定める溢れ面よりも上方に空間領域を形成する。
このように構成された発明においては、排水室部について、その内部が満水になるのを防ぐように掃除口の下縁部が定める溢れ面よりも上方に空間領域を形成しているため、掃除口部の掃除口及びその近傍や閉塞具に対して全体的に尿石が付着することを抑制することができる。よって、小便器の掃除に伴って閉塞具を掃除口部から着脱する際に、閉塞具や掃除口部の掃除口に尿石が付着していることによって着脱の不具合が生じることを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、上記排水室部は、その一部が上記排水トラップ部と上記小便器外部の排出部とを接続する通路を形成する接続通路部を備え、上記掃除口は、その開口断面を中心軸線に沿って上記接続通路部に向けて投影した投影面が上記接続通路部の底面に形成されるように上記掃除口部に形成される。
このように構成された発明においては、掃除口部の掃除口の開口断面を中心軸線に沿って接続通路部に向けて投影した投影面が、排水トラップ部と小便器外部の排出部とを接続する通路を形成する排水室部の接続通路部の底面に形成されることにより、小便器を清掃する際に、小便器外部の排出部に対して小便器全体を取り外すことなく、掃除口部から閉塞具を取り外すだけで、例えば、掃除手段を排水口部側から掃除口を介して排水室部内に挿入することができる。これにより、排水トラップ部より後方側(下流側)に形成される排水室部の接続通路部の底面付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。したがって、排水トラップ部の後方側(下流側)の排水室部の接続通路部の底面付近に尿石が付着して堆積することを抑制することができ、ボウル面を洗浄して排水トラップ部から排出された接続通路部の排水の詰まりを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、上記排水室部は、その一部が上記排水トラップ部と上記小便器外部の排出部とを接続する通路を形成する接続通路部を備え、上記掃除口は、その開口断面を中心軸線に沿って上記接続通路部に向けて投影した投影面が上記接続通路部の下流側端部に形成されるように上記掃除口部に形成される。
このように構成された発明においては、掃除口部の掃除口の開口断面を中心軸線に沿って接続通路部に向けて投影した投影面が、排水室部の接続通路部の下流側端部に形成されることにより、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部内、特に、小便器外部の排出部に接続される接続通路部の下流側端部について、掃除口部から閉塞具を取り外すだけで、尿石が接続通路部内(特に、接続通路部の下流側端部)に付着しているか否かを簡単な目視でより確実に確認することができる。また、小便器を清掃する際に、小便器外部の排出部に対して小便器全体を取り外すことなく、掃除口部から閉塞具を取り外すだけで、例えば、掃除手段を排水口部側から掃除口を介して排水室部内に挿入することができる。これにより、小便器外部の排出部が接続される排水室部の接続通路部の下流側端部付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。したがって、排水室部の接続通路部の下流側端部付近に尿石が付着して堆積することを抑制することができ、ボウル面を洗浄して排水トラップ部から排出された接続通路部の排水の詰まりを防ぐことができる。
本発明の小便器によれば、掃除口や閉塞具に尿石が付着することを防ぐことにより、掃除口に対する閉塞具の着脱の不具合を防ぐことができる。
本発明の一実施形態による小便器の側面断面図である。 図1に示す本発明の一実施形態による小便器の便器本体の下方領域部分を拡大した部分拡大側面断面図である。 本発明の一実施形態による小便器の平面図である。 図2に示す本発明の一実施形態による小便器の便器本体の下方領域部分において、排水口部、掃除口部、及び、排水室の部分をさらに拡大した部分拡大側面断面図である。
以下、図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態による小便器について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による小便器の側面断面図である。
まず、図1に示すように、本発明の一実施形態による小便器1は、トイレ空間の床又は壁に設置される陶器製の便器本体2を備えている。この便器本体2は、その正面側にボウル状に形成されたボウル部4を備えており、このボウル部4の表面は、使用者の排尿を受ける滑らかなボウル面4aを形成している。
また、便器本体2のボウル面4aの上方領域には、ボウル面4aを洗浄する洗浄水を吐水する吐水装置6が設けられており、この吐水装置6の背面側には、洗浄水を供給する給水管6aが接続されている。
つぎに、図1に示すように、ボウル面4aの縦断面は、上方領域から下方領域に向かって全体的にほぼJ字形のフック形状を形成している。
また、ボウル部4のボウル面4aの下方領域に形成されるボウル部4の底部には、排水口部8が形成されている。
この排水口部8は、その全体が概ね下側に向かって凹んだ凹部となっており、この排水口部8の底面には、上下方向に貫く排水口8aが形成されており、排水口部8の全周は、排水口8aの周囲を取り囲むように形成されている。すなわち、排水口8は、ボウル面4aの下方領域の排水口部8内の最低位置に形成されている。
つぎに、図1に示すように、便器本体2の排水口部8から下方には、排水トラップ部10が形成されている。この排水トラップ部10は、排水口部8の排水口8aから下方に延びる下降管路12と、この下降管路12の下端から連続して、折り返して上方に延びる上昇管路14とを備えている。
また、排水トラップ部10内には、下水からの臭気等が便器本体2のボウル面4aやその周囲のトイレ空間内へ侵入することを防ぐために、洗浄水が溜まっており、この洗浄水により封水されている。すなわち、排水トラップ部10内には、ボウル部4の底部に設けられた排水口8よりも下方(下流側)に封水が形成されている。より詳細には、排水トラップ部10においては、下降管路12と上昇管路14との連続部分、すなわち、排水トラップ部10の折り返し部分に洗浄水が溜まることにより、封水が形成されるようになっている。
つぎに、図2は、図1に示す本発明の一実施形態による小便器の便器本体の下方領域部分を拡大した部分拡大側面断面図である。
図1及び図2に示すように、便器本体2の排水トラップ部10の上昇管路14の後方側(下流側)には、ボウル面4aを洗浄して排水口8から排水トラップ部10の下降管路12に流れ込んで上昇管路14から排出された洗浄水(排水)を便器本体2の背面外側の排水配管16側へ排出させる排水室18が形成されている。
また、図2に示すように、排水室18の下方領域には、排水トラップ部10の上昇管路14の後端部に接続されて後方に延びる接続通路を形成する接続通路部20が設けられており、この接続通路部20の後端部は、便器本体2の背面外側の排水配管16に接続されている。
なお、本実施形態では、接続通路部20の後端部が排水配管16に接続されている形態について説明するが、接続通路部20と排水配管16とが排水ソケット(図示せず)等を介して接続されてもよい。また、排水室18の接続通路部20については、排水トラップ部10の上昇管路14に一体的に形成されている形態について説明するが、樹脂等を用いて排水トラップ部10と別体に形成されてもよい。
つぎに、図1及び図2に示すように、排水口8aから後方側に向かって斜め上方に傾斜する傾斜壁22が形成され、この傾斜壁22により、排水口部8内の領域R1と排水室18内の領域R2とが区画されるようになっている。
また、傾斜壁22には、排水口部8と排水室18とを連通させるように貫く掃除口24を形成する掃除口部26が設けられている。掃除手段であるブラシや高圧洗浄水のノズル等の掃除具(図示せず)を排水口部8側から掃除口部26の掃除口24を介して排水室18内に挿入することにより、排水室18から上流側の排水トラップ部10の上昇管路14、或いは、排水室18の接続通路部20やその下流側の排水配管16内を掃除することができるようになっている。
つぎに、図1及び図2に示すように、掃除口部26には、掃除口24を閉塞する閉塞具28(詳細は後述する)がパッキン等のシール部材30を介して着脱可能に取り付けられている。
また、図1及び図2に示すように、排水口部8には、目皿32が上方から着脱可能に取り付けられている。この目皿32は、排水口部8に取り付けられた状態では、排水口8a、掃除口部26、及び、掃除口部26に取り付けられた閉塞具28のすべてに対して離間した状態で上方から覆うことにより、排水口部8内全域を隠蔽するようになっている。
なお、本実施形態の小便器1においては、例として、排水口部8に目皿32を上方から着脱可能に取り付けた形態について説明するが、目皿32については、省略してもよい。
つぎに、図3は、本発明の一実施形態による小便器の平面図である。また、図4は、図2に示す本発明の一実施形態による小便器の便器本体の下方領域部分において、排水口部、掃除口部、及び、排水室の部分をさらに拡大した部分拡大側面断面図である。
図3及び図4に示すように、目皿32の外周縁34と排水口部8の内周縁36は、上方から見て概ね楕円形状に形成されている。
また、図3及び図4に示すように、目皿32が排水口部8に取り付けられた状態では、目皿32の外周縁34と排水口部8の内周縁36との間には、ほぼ全周に亘って僅かな隙間Gが形成されている。
つぎに、図2及び図3に示すように、掃除口24の開口断面S1は、ほぼ円形断面となっており、この掃除口24に詳細は後述する概ね円柱状の閉塞具28が排水口部8側から着脱可能に取り付けられることにより、掃除口24が閉塞されるようになっている。
なお、掃除口24の開口断面S1の形状については、円形形状に限定されることなく、例えば、楕円形状や多角形状等であってもよい。
また、閉塞具28が掃除口24から取り外された状態では、掃除口24の開口断面S1をその中心C1を通る中心軸線A1に沿って接続通路部20に向けて投影した投影面S2が、仮想線L1と仮想線L2との間の範囲内の所定領域R3に形成されている。
さらに、所定領域R3は、仮想線L1と交わる排水室18の接続通路部20の底面20aにおける前後方向の中間部付近から後方側に形成されており、便器本体2の背面側のほぼ円筒状の排水配管16の前端部16a(上流側端部)が接続され且つ仮想線L2と交わる排水室18の接続通路部20の後端部(下流側端部)20bの接続口38の底面38a付近までの領域かけて形成されている。これにより、掃除口24の中心軸線A1に沿った上方から見て、接続口38の前側付近における排水室18の接続通路部20の底面20aから接続口38の後側付近における排水配管16の内面16bにかけての投影面S2に相当する領域R3が目視可能となっている。
さらに、小便器1を掃除する際に、閉塞具28を取り外した状態で、掃除する人が小便器1の掃除口24の正面側で対向すると、接続口38と排水配管16の接続部付近が目視することができ、掃除具(図示せず)によって尿石が除去できたかどうかを確認しながら、掃除口24に掃除具(図示せず)を挿入することにより、清掃作業が可能となっている。
特に、尿石の溜まりやすい接続通路部20の底面20a、排水配管16の底面16b、及び、接続口38における接続通路部20の後端部20bと排水配管16の前端部16aとの接続部の段差B(図4参照)付近の尿石について、掃除口24から挿入した掃除具(図示せず)で確実に除去することができるようになっている。
つぎに、図4に示すように、排水室18の接続通路部20の底面20aに対する掃除口部26の掃除口24の前方側下縁部24aの高さH1の位置P1は、排水室18の接続通路部20の接続口38に接続される接続部である小便器1の外部の排水配管16内の前端上縁部16cにおける排水室18の接続通路部20の底面20aに対する高さH2の位置P2よりも上方に位置している。また、この掃除口24の前方側下縁部24aは、排水室18内の水位が上昇して掃除口部26の掃除口24から排水口部8側へ溢れるときの溢れ面W0を定めており、この溢れ面W0は、排水室18の接続通路部20の接続口38に接続される排水配管16内の前端上縁部16cの高さ位置P2に相当する水位W1(図4参照)よりも上方に位置している。また、排水室18の接続通路部20の底面20aに対する掃除口部26の掃除口24の前方側下縁部24aの高さH1の位置P1は、ボウル部4の前端部の高さ位置よりも下方に位置している。
これにより、排水トラップ部10の上昇管路14の後方側(下流側)から排水室18内に流れ込む尿を含んだ洗浄水については、排水室18内で水位が上昇したとしても、排水室18の接続通路部20の接続口38に接続される排水配管16内の前端上縁部16cの高さ位置P2に相当する水位W1(図4参照)に高々留まるようになっている。したがって、排水室18内の尿を含んだ洗浄水は、掃除口部26の掃除口24の前方側下縁部24aが定める溢れ面W0に到達することなく、排水室18の接続通路部20から小便器外部の排水配管16へ排出されるため、掃除口部26の掃除口24及びその近傍や閉塞具28に尿石が付着することを抑制することができるようになっている。
なお、本発明における接続通路部と小便器外部の排出部との接続部の上縁部とは、排水配管16内の前端上縁部16cに限定されるものではなく、例えば、排水ソケットを介して接続通路部20と排水配管16とを接続する場合においては、排水ソケットの内壁面の上端、あるいは、接続通路部20の接続口38の内壁面の上端でもよい。
つぎに、図4に示すように、掃除口部26の掃除口24の前方側下縁部24aが定める溢れ面W0は、排水室18の接続通路部20の底面20aに対する排水口部8の排水口8aの上端部の高さH3の位置P3よりも上方に位置している。
すなわち、掃除口部26の掃除口24の前方側下縁部24aが定める溢れ面W0が排水口部8の排水口8aの上端部よりも上方に位置していることにより、閉塞具28が掃除口部26の掃除口24を閉塞している状態にも関わらず、万一、排水室18内で水位が上昇して溢れ面W0に到達し、掃除口24から排水口部8側へ溢れたとしても、この排水口部8側に溢れた排水を排水口8aから排水トラップ部10内に円滑に排水することができるようになっている。
つぎに、図4に示すように、排水室18は、その内部が満水になるのを防ぐように掃除口部26の掃除口24の前方側下縁部24aが定める溢れ面W0よりも上方に空間領域R2を形成している。これにより、掃除口部26の掃除口24及びその近傍や閉塞具28に対して全体的に尿石が付着することを抑制することができるようになっている。したがって、小便器1の掃除に伴って閉塞具28を掃除口部26から着脱する際に、閉塞具28や掃除口部26の掃除口24に尿石が付着していることによって着脱の不具合が生じることを防ぐことができるようになっている。
つぎに、図4を参照して、本実施形態の小便器の閉塞具の詳細について説明する。
まず、図4に示すように、本実施形態の小便器1の閉塞具28は、傾斜壁22の掃除口部26の掃除口24に対して排水口部8側から挿入されて取り付けられるベース部材40を備えている。
また、このベース部材40は、その中心軸線A2に沿って上下方向に貫くように挿入穴40aを形成すると共に下方部分が掃除口24内に挿入される下側円筒部40bと、この下側円筒部40bの上端部から周方向に沿って半径方向外側に突出するスカート部40cを備えている。
つぎに、図4に示すように、閉塞具28は、ベース部材40の下側円筒部40bを掃除口24内に挿入した状態において、下側円筒部40bの外側面と、スカート部40cの内面と、傾斜壁22の排水口部側面22aとによって取り囲まれる領域内に配置されるパッキン等のシール部材30を備えている。このシール部材30により、排水室18の内部領域R2内の臭気や衛生害虫が掃除口24から排水口部8の内に侵入しないように、掃除口24と閉塞具28とがシール部材30によって隙間なく完全に密閉されるようになっている。
つぎに、図4に示すように、閉塞具28は、ベース部材40の挿入穴40aに挿入されて取り付けられ且つ閉塞具28を傾斜壁22の掃除口部26に対して下側から係止可能な下側係止部材42を備えている。
また、下側係止部材42には、その上端から底部に向かって中心軸線A2に沿って所定の奥行長さで雌ねじ穴42aが形成されている。
さらに、図4に示すように、下側係止部材42の下端部には、その外周の一部から半径方向外側に突出する突出部42bが形成されている。閉塞具28を傾斜壁22の掃除口部26に取り付けた状態では、下側係止部材42の突出部42bの先端が前方且つ下方に位置しており、突出部42bの上面が排水室18側から傾斜壁22の排水室側面22bに当接することにより、掃除口部26の傾斜壁22が排水口部8側のベース部材40のスカート部40c及びシール部材30と、排水室18側の下側係止部材42の突出部42bとの間に挟まれて保持されるようになっている。
つぎに、図4に示すように、閉塞具28は、ベース部材40の上側から挿入されると共に下側係止部材42の雌ねじ穴42aに螺合される雄ねじ44aが設けられた雄ねじ部材44を備えている。この雄ねじ部材44は、閉塞具28を着脱する際に、雄ねじ部材着脱用の工具(図示せず)を雄ねじ部材44の頭部44bに嵌め込んで中心軸線A2回りに所定方向に回転させることにより、雄ねじ部材44がその中心軸線A2回りに回転し、雄ねじ部材44の雄ねじ44aと下側係止部材42の雌ねじ穴42aとの互いの螺合が前進され、傾斜壁22の掃除口部26に対する閉塞具28の取り付け具合が強化されるようになっている。
一方、工具(図示せず)をその中心軸線A2回りに所定方向とは反対方向に回すことにより、雄ねじ部材44の雄ねじ44aと下側係止部材42の雌ねじ穴42aとの互いの螺合が後進され、傾斜壁22の掃除口部26に対する閉塞具28の取り付け具合が緩められるようになっている。
つぎに、図4に示すように、閉塞具28は、雄ねじ部材44の頭部44bの外周部44cに取り付けられるOリング等のシール部材48を備えている。
また、ベース部材40は、下側円筒部40bの上端付近から上方に円筒状に形成される上側円筒部40dを備えており、閉塞具28を掃除口部26に取り付けた状態では、ベース部材40の上側円筒部40dの内周面と雄ねじ部材44の頭部44bの外周部44cとの間は、シール部材48によって密封されるようになっている。これにより、排水口部8内にあり且つ閉塞具28の外側にある尿を含む洗浄水が、ベース部材40の上側円筒部40dの内周面と雄ねじ部材44の頭部44bの外周部44cとの間からベース部材40の上側円筒部40dの内部に侵入することを防ぐと共に、これらの尿を含む洗浄水が、ベース部材40の挿入穴40a、下側係止部材42の雌ねじ穴42a、及び、雄ねじ部材44の雄ねじ44aに達した後、尿石として付着することを防ぐことができるようになっている。
さらに、図4に示すように、ベース部材40の下側円筒部40bの外径は、掃除口24の開口断面S1の直径よりも小さく設定されており、閉塞具28を掃除口部26に取り付けた状態では、閉塞具28の中心軸線A2は、掃除口24の開口断面S1の中心軸線A1に対して下方且つ平行に位置している。
つぎに、図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態による小便器の作用について説明する。
小便器1は、使用者がボウル部4内に排尿した後、吐水装置6が給水管6aから供給された洗浄水をボウル面4aに吐水する。この吐水装置6から吐水された洗浄水は、ボウル面4aを上方から下方の排水口部8に向かって洗浄しながら流れる。
そして、排水口部8に到達した尿を含んだ洗浄水は、目皿32の上面に沿って流れ、目皿32の外周縁34と排水口部8の内周縁36との隙間G(図2及び図3参照)を通過して排水口部8内に流入した後、排水口8aに向かって流れる。
このとき、掃除口24と閉塞具28とがシール部材30によって隙間なく完全に密閉されているため、排水口部8内の傾斜壁22の排水口部側面22aに沿って流れる洗浄水は、掃除口24内に流入することなく、閉塞具28のベース部材40を迂回して排水口8aに向かって流れる。
その後、排水口8から排水トラップ部10の下降管路12内に流入した洗浄水は、排水トラップ部10に溜まった尿を下流の上昇管路14へ押し出し、この上昇管路14から排水室18内に流出した洗浄水が、接続通路部20を下流側に流れ、接続口38から尿を排水配管16内へ排水する。
つぎに、本発明の一実施形態による小便器1の排水トラップ部10よりも下流側の接続通路部20と排水配管16における清掃方法について説明する。
まず、清掃者は、小便器1の排水トラップ部10よりも下流側の接続通路部20と排水配管16を清掃する前の準備として、目皿32を排水口部8から取り外す。
その後、掃除口部26に取り付けられた状態の閉塞具28を取り外すために、雄ねじ部材着脱用の工具(図示せず)を閉塞具28の雄ねじ部材44の頭部44bに上方から嵌め込み、工具(図示せず)をその中心軸線A2回りに所定方向に回すことにより、雄ねじ部材44について、その中心軸線A2回りに回転させて、雄ねじ部材44の雄ねじ44aと下側係止部材42の雌ねじ穴42aとの互いの螺合が解除される方向に回転させて、傾斜壁22の掃除口部26に対する閉塞具28の取り付け具合を緩める。
これにより、掃除口部26の傾斜壁22が、排水口部8側のベース部材40のスカート部40c及びシール部材30と、排水室18側の下側係止部材42の突出部42bとの間の距離が大きくなり、閉塞具28の下側係止部材42による掃除口部26の傾斜壁22に対する排水室18側からの係止が解除される。
つぎに、閉塞具28について、図4に示す下側係止部材42の突出部42bの先端が前方且つ下方に差し向けられている状態から、下側係止部材42の突出部42bの先端が後方且つ上方に差し向けられるように、閉塞具28を中心軸線A2回りに回転させた後、閉塞具28全体について、掃除口部26に対して排水口部8側に引き抜くことにより、閉塞具28が掃除口部26に対して取り外される。
そして、開放された掃除口24にブラシや高圧洗浄水のノズル等の掃除具(図示せず)を挿入する。ここで、高圧洗浄水のノズル等の掃除具(図示せず)を使用している場合には、ノズル(図示せず)の先端から高圧の洗浄水を噴出させる。
そして、高圧の洗浄水によって接続通路部20や排水配管16に付着した尿石を除去し、下流側に押し出し、清掃する。
また、高圧洗浄水のノズル(図示せず)を用いる代わりに、開放された掃除口24から薬剤を投入し、尿石を溶解させてもよい。さらに、尿石を摩滅させるための回転砥石状の工具(図示せず)を通したりすることによって、尿石を摩滅させてもよい。
このように掃除口24から閉塞具28を取り外して高圧洗浄水のノズル(図示せず)を挿入したり、薬剤を投入したりするだけで、接続通路部20や排水配管16を簡単且つ確実に清掃することができるので、小便器1を排水配管16から取り外すことなく、排水トラップ部10より下流の接続通路部20の清掃をすることができ、短時間で清掃作業を完了することができる。
したがって、高速道路の休憩所等の利用者が多い公衆トイレ空間においても、従来よりも短時間で清掃を行うことができるため、小便器1の清掃のために、利用者が小便器1を使用することができない時間を短く抑えることが可能となる。
つぎに、小便器1の清掃が完了すると、掃除具(図示せず)を掃除口24から排水口部8側に引き抜いて取り出した後、閉塞具28を掃除口部26に取り付ける。この際、下側係止部材42の突出部42bの先端が後方且つ上方に差し向けられている状態の閉塞具28の下側係止部材42の突出部42bについて、掃除口24内に挿入し、突出部42bの先端が後方且つ上方に差し向けられている状態で排水室18内に配置する。
その後、下側係止部材42の突出部42bの先端が前方且つ下方に差し向けられるように、閉塞具28全体を中心軸線A2回りに回転させた後、工具(図示せず)を閉塞具28の雄ねじ部材44の頭部44bに上方から嵌め込み、工具(図示せず)をその中心軸線A2回りに所定方向に回すことにより、雄ねじ部材44について、その中心軸線A2回りに回転させて、雄ねじ部材44の雄ねじ44aと下側係止部材42の雌ねじ穴42aとの互いの螺合を前進させる方向に回転させて、傾斜壁22の掃除口部26に対する閉塞具28の取り付け具合を強める。そして、突出部42bの上面が排水室18側から傾斜壁22の排水室側面22bに当接することにより、掃除口部26の傾斜壁22が排水口部8側のベース部材40のスカート部40c及びシール部材30と、排水室18側の下側係止部材42の突出部42bとの間に挟まれて保持される。
そして、最終的に目皿32を排水口部8内に取り付けて、小便器1が使用可能な状態となる。
上述した本発明の一実施形態による小便器1によれば、ボウル部4内の排尿を洗浄した洗浄水は、ボウル面4aに沿って排水口部8に向かって流れ、排水口部8の排水口8aから排水トラップ部10内に流入した後、排水トラップ部10の後方側(下流側)の排水室18内に排出され、排水室18の接続通路部20から小便器外部の排水配管16に排出される。
特に、図4に示すように、排水室18の接続通路部20の底面20aに対する掃除口部26の掃除口24の前方側下縁部24aの高さH1の位置P1が、排水室18の接続通路部20の接続口38に接続される排水配管16内の前端上縁部16cにおける排水室18の接続通路部20の底面20aに対する高さH2の位置P2よりも上方に位置しており、また、この掃除口24の前方側下縁部24aが、排水室18内の水位が上昇して掃除口部26の掃除口24から排水口部8側へ溢れるときの溢れ面W0を定めており、さらに、この溢れ面W0が、排水室18の接続通路部20の接続口38に接続される排水配管16内の前端上縁部16cの高さ位置P2に相当する水位W1(図4参照)よりも上方に位置している。
これにより、排水トラップ部10の上昇管路14の後方側(下流側)から排水室18内に流れ込む尿を含んだ洗浄水については、排水室18内で水位が上昇したとしても、排水室18の接続通路部20の接続口38に接続される排水配管16内の前端上縁部16cの高さ位置P2に相当する水位W1(図4参照)に高々留まることになり、排水室18内の尿を含んだ洗浄水が、掃除口部26の掃除口24の前方側下縁部24aが定める溢れ面W0に到達することなく、排水室18の接続通路部20から小便器外部の排水配管16へ排出されるため、掃除口部26の掃除口24及びその近傍や閉塞具28に尿石が付着することを抑制することができる。
よって、小便器1の掃除に伴って閉塞具28を掃除口部26から着脱する際に、閉塞具28や掃除口部26の掃除口24に尿石が付着していることによって着脱の不具合が生じることを防ぐことができる。
また、本実施形態による小便器1によれば、図4に示すように、掃除口部26の掃除口24の前方側下縁部24aが定める溢れ面W0が、排水室18の接続通路部20の底面20aに対する排水口部8の排水口8aの上端部の高さH3の位置P3よりも上方に位置しており、掃除口部26の掃除口24の前方側下縁部24aが定める溢れ面W0が排水口部8の排水口8aの上端部よりも上方に位置していることにより、閉塞具28が掃除口部26の掃除口24を閉塞している状態にも関わらず、万一、排水室18内で水位が上昇して溢れ面W0に到達し、掃除口24から排水口部8側へ溢れたとしても、この排水口部8側に溢れた排水を排水口8aから排水トラップ部10内に円滑に排水することができる。
さらに、本実施形態による小便器1によれば、排水室18について、その内部が満水になるのを防ぐように掃除口部26の掃除口24の前方側下縁部24aが定める溢れ面W0よりも上方に空間領域R2を形成しているため、掃除口部26の掃除口24及びその近傍や閉塞具28に対して全体的に尿石が付着することを抑制することができる。よって、小便器1の掃除に伴って閉塞具28を掃除口部26から着脱する際に、閉塞具28や掃除口部26の掃除口24に尿石が付着していることによって着脱の不具合が生じることを防ぐことができる。
また、本実施形態による小便器1によれば、掃除口部26の掃除口24の開口断面S1を中心軸線A1に沿って排水室18の接続通路部20に向けて投影した投影面S2が、排水室18の接続通路部20の底面20aに形成されることにより、小便器1を清掃する際に、小便器1の外部の排水配管16に対して小便器1の全体を取り外すことなく、目皿32を取り外した後に閉塞具28を掃除口部26から取り外すだけで、掃除具(図示せず)を排水口部8側から掃除口24を介して排水室18内に挿入することができる。これにより、排水トラップ部10より後方側(下流側)に形成される排水室18の接続通路部20の底面20a付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。
したがって、排水トラップ部10の後方側(下流側)の排水室18の接続通路部20の底面20a付近に尿石が付着して堆積することを抑制することができ、ボウル面4aを洗浄して排水トラップ部10から排出された接続通路部20の排水の詰まりを防ぐことができる。
さらに、本実施形態による小便器1によれば、掃除口部26の掃除口24の開口断面S1を中心軸線A1に沿って接続通路部20に向けて投影した投影面S2が、排水室18の接続通路部20の後端部(下流側端部)20bに形成されることにより、尿石が付着して堆積しやすい接続通路部20内、特に、小便器1の外部の排水配管16に接続される接続通路部20の後端部(下流側端部)20bについて、目皿32を取り外した後に掃除口部26から閉塞具28を取り外すだけで、尿石が接続通路部20内(特に、接続通路部20の下流側端部20b)に付着しているか否かを簡単な目視でより確実に確認することができる。
また、小便器1を清掃する際に、小便器1の外部の排水配管16に対して小便器1の全体を取り外すことなく、目皿32を取り外した後に閉塞具28を掃除口部26から取り外すだけで、掃除具(図示せず)を排水口部8側から掃除口24を介して排水室18内に挿入することができる。これにより、小便器1の外部の排水配管16が接続される排水室18の接続通路部20の下流側端部20b付近の掃除を簡単且つ確実に行うことができる。したがって、排水室18の接続通路部20の下流側端部20b付近に尿石が付着して堆積することを抑制することができ、ボウル面4aを洗浄して排水トラップ部10から排出された接続通路部20の排水の詰まりを防ぐことができる。
なお、上述した本発明の一実施形態による小便器1については、吐水装置6から吐水される洗浄水を用いてボウル面4aを洗浄する形態について説明してきたが、吐水装置6を設けずに、ボウル面4aを洗浄するための洗浄水Wを用いない無水小便器の形態についても適用可能である。
1 小便器
2 便器本体
4 ボウル部
4a ボウル部のボウル面
6 吐水装置
6a 給水管
8 排水口部
8a 排水口
10 排水トラップ部
12 下降管路
14 上昇管路
16 排水配管(小便器外部の排出部)
16a 排水配管の前端部(接続通路部と小便器外部の排出部との接続部)
16b 排水配管の内面
16c 排水配管内の前端上縁部
18 排水室(排水室部)
20 排水室の接続通路部(排水室部の接続通路部)
20a 排水室の接続通路部の底面
20b 排水室の接続通路部の後端部(排水室部の接続通路部の下流側端部)
22 傾斜壁(排水口部と排水室部とを区画する壁部)
22a 傾斜壁の排水口部側面
22b 傾斜壁の排水室側面
24 掃除口
24a 掃除口の前方側下縁部(掃除口の下縁部)
26 掃除口部
28 閉塞具
30 シール部材
32 目皿
34 目皿の外周縁
36 排水口部の内周縁
38 接続口
38a 接続口の底面
38b 接続口の上縁部
40 閉塞具のベース部材
40a 閉塞具のベース部材の挿入穴
40b 閉塞具のベース部材の下側円筒部
40c 閉塞具のベース部材のスカート部
40d 閉塞具のベース部材の上側円筒部
42 閉塞具の下側係止部材
42a 閉塞具の下側係止部材の雌ねじ穴
42b 閉塞具の下側係止部材の突出部
44 雄ねじ部材
44a 雄ねじ部材の雄ねじ
44b 雄ねじ部材の頭部
44c 雄ねじ部材の頭部の外周部
48 シール部材
A1 掃除口の開口断面の中心軸線
A2 閉塞具の中心軸線
B 排水室の接続通路部の後端部と排水配管の前端部との接続部の段差
C1 掃除口の開口断面の中心
L1 掃除口の開口断面から中心軸線に沿って接続通路に向けて投影した投影面までの仮想線
L2 掃除口の開口断面から中心軸線に沿って接続通路に向けて投影した投影面までの仮想線
H1 排水室の接続通路部の底面に対する掃除口部の掃除口の前方側下縁部の高さ
H2 排水室の接続通路部の底面に対する排水配管内の前端上縁部の高さ
H3 排水室の接続通路部の底面に対する排水口の上端部の高さ
P1 排水室の接続通路部の底面に対する掃除口部の掃除口の前方側下縁部の高さ位置
P2 排水室の接続通路部の底面に対する排水配管内の前端上縁部の高さ位置
P3 排水室の接続通路部の底面に対する排水口の上端部の高さ位置
R1 排水口部内の領域
R2 排水室内の領域
R3 掃除口の開口断面の投影面に相当する領域
S1 掃除口の開口断面
S2 投影面
W0 溢れ面
W1 排水配管内の前端上縁部の高さ位置に相当する水位

Claims (5)

  1. 排尿を受けて排出する小便器であって、
    排尿を受けるボウル面を形成するボウル部と、
    このボウル部の底部に形成され、その底面に排水口が形成される排水口部と、
    この排水口部の下方に形成され、上記排水口部の排水口よりも下流側に封水を形成する排水トラップ部と、
    この排水トラップ部の後方側に形成され、上記ボウル面を洗浄して上記排水トラップ部から排出された洗浄水を小便器外部の排出部側へ排出させる排水室部と、
    上記排水口部と上記排水室部とを区画する壁部を貫くように掃除口を形成し、掃除手段を上記排水口部側から上記掃除口を介して上記排水室部内に挿入することにより、少なくとも上記排水室部内及びその下流側の流路を掃除可能にする掃除口部と、
    この掃除口部に着脱可能に取り付けられて上記掃除口を閉塞する閉塞具と、を有し、
    上記排水室部は、その一部が上記排水トラップ部と上記小便器外部の排出部とを接続する通路を形成する接続通路部を備え、
    上記掃除口部の掃除口の下縁部は、上記接続通路部と上記小便器外部の排出部との接続部の上縁部よりも上方に位置しており、上記排水室部内の水位が上昇して上記掃除口から上記排水口部側へ溢れるときの溢れ面を定めていることを特徴する小便器。
  2. 上記掃除口部の下縁部が定める溢れ面は、上記排水口部の排水口の上端部よりも上方に位置している請求項1記載の小便器。
  3. 上記排水室部は、その内部が満水になるのを防ぐように上記掃除口の下縁部が定める溢れ面よりも上方に空間領域を形成する請求項1又は2に記載の小便器。
  4. 上記排水室部は、その一部が上記排水トラップ部と上記小便器外部の排出部とを接続する通路を形成する接続通路部を備え、上記掃除口は、その開口断面を中心軸線に沿って上記接続通路部に向けて投影した投影面が上記接続通路部の底面に形成されるように上記掃除口部に形成される請求項1乃至3の何れか1項に記載の小便器。
  5. 上記排水室部は、その一部が上記排水トラップ部と上記小便器外部の排出部とを接続する通路を形成する接続通路部を備え、上記掃除口は、その開口断面を中心軸線に沿って上記接続通路部に向けて投影した投影面が上記接続通路部の下流側端部に形成されるように上記掃除口部に形成される請求項1乃至4の何れか1項に記載の小便器。
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