JP3116422U - 排水供給切替装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴槽やシャワーの排水から汚水や髪などの異物を分別し、排水管を介して、洗濯機の洗濯槽や水洗トイレ集水タンクや消火栓に供給して有効に利用することができる排水供給切替装置を提供する。
【解決手段】浴槽やシャワー洗い場からの排水を排出する管路内に内管を挿入して二重排水管とし、同二重排水管内の内管の一端は、上記浴槽や洗い場の排水口に取付けた排水切替え手段を介して形成される同排水口の開口に接続すると共に、同二重排水管他端の内管は集水タンクに接続し、同集水タンクは洗濯機の洗濯槽や水洗トイレや消火栓に排水を供給する排水管に取り付けたことを特徴とする排水供給切替装置。
【選択図】図1

Description

本考案は、家庭内の風呂、台所、洗面台等から排出される排水や貯水槽の貯留水を水洗トイレの洗浄水や洗濯水、更には消火水や灌水として汚水と分別供給する排水供給切替装置に関する。
技術背景
水資源の有効利用が求められるなか、家庭内等から排出される排水の再利用が検討されており、特許文献1には、風呂の残り水を洗濯用水及び水洗トイレの洗浄水として再利用するための装置が開示されている。
また、本願出願人は、特開2004−204664において、残り水(排水)がなくなったときに、水道水への自動切換えを行うようにした排水再利用装置を提案した。
特開平10−204942号公報
考案が解決しようとする課題
しかしながら、上述の特開平10−204942号公報に開示された技術は、風呂の浴槽と残り水を洗濯用水及び水洗トイレの洗浄水として再利用する洗濯機や水洗トイレの排水通路の途中で汚水や髪などの異物を分別除去する必要がある。
そこで、本考案が解決しようとする課題は、排水通路の途中で汚水を分別すると共に、髪などの異物も除去して、家庭内の風呂、台所、洗面台等から排出される排水や貯水槽の貯留水を水洗トイレの洗浄水や洗濯水更には、消火水や灌水として分配供給する排水供給切替装置を提供することにある。
課題を解決するための手段
上記課題を解決するために、本考案の排水供給切替装置は、風呂の浴槽から排出される排水を排出する管路内に内管を挿入して二重排水管とし、同二重排水管の一端は上記浴槽の排水口を開閉する元栓と連結し、同元栓には上記内管に連通する排水穴を穿設し、同排水穴には穴を開閉する副栓を着脱自在に取付けると共に、同二重排水管の他端は汚水排出口に接続し、同二重排水管他端の内管は集水タンクに接続し、同集水タンクは洗濯機の洗濯槽や水洗トイレや消火栓に排水を供給する排水管に取り付けたことを特徴とする。
洗い場から排出される排水を排出する管路内に内管を挿入して二重排水管とし、同二重排水管内の内管の一端は、上記洗い場の排水口に取付けた排水切替えフタを介して形成される同排水口の開口に接続すると共に、同二重排水管の他端は汚水排出口に接続し、同二重排水管他端の内管は集水タンクに接続し、同集水タンクは洗濯機の洗濯槽や水洗トイレや消火栓に排水を供給する排水管に取付けたことを特徴とする排水供給切替装置で、既設の排水管に内管や排水切替フタ、ゴミ取りフィルターを取付けたことにより、新たに排水管路を新設することなく汚水と異物を分別除去して、家庭内の風呂、台所、洗面台等から排出される排水や貯水槽の貯留水を水洗トイレの洗浄水や洗濯用水その他消火水として分配供給できる。
以下、図面に示す実施例に基づき本考案の実施の形態を説明する。
図1は、本考案に係る排水供給切替装置の一実施例を示す構成図である。図2は排水管12管路内に内管を挿入した二重排水管の外観図、図3は図1における排水管12の中途に取付けた排水切替フタ1の開閉様子を示す概略説明図である。
図1に図示する如く、本実施例では、洗い場から排出される排水を排出する管路内に内管2を挿入して二重排水管10とし、内管2の一端は洗い場の排水口5に取付けた排水切替えフタ1に取付けた遮断板1aの開閉切替操作にて形成される排水口5の集水開口1b若しくは汚水排出開口1cに接続し、二重排水管10の他側は汚水排出口10cに接続すると共に、二重排水管10他端の内管2は集水タンク8に接続し、更に、集水タンク8は洗濯機の洗濯槽や水洗トイレ9や消火栓に接続した。
また内管2の途中にはゴミ取りフィルターFを取付けた。本実施例では、集水タンク8内の貯水レベルが,洗い場の排水口5の集水口より、上に位置した場合でも、排水を集水タンク8内に供給出来るように、詳細は図示省略のエアー抜き弁とフロートを内在して、エアー吸い込みによる空転も防止できるポンプ強制装置7を接続して集水タンク8に送水可能にした。また、本実施例では図示は省略したが、排水管10の管路の中途でゴミ取りフィルターFは着脱できるようにした。
なお、集水タンク8内の貯水レベルが,洗い場の排水口5の集水口より、常に下に位置する場合は、前述のポンプ強制装置7を取付ける必要はない。 また、本実施例では,風呂の浴槽4から排出される排水を排出する管路内に内管2を挿入して二重排水管10の一端は浴槽4の排水口4cを開閉する元栓3と連結し、更に元栓3には内管2に連通する排水穴2aを穿設し、排水穴2aには同穴2aを開閉する副栓3aを着脱自在に取付けると共に、同二重排水管10の他側は汚水排出口10cに接続し、同二重排水管10他端の内管2は集水タンク8に接続すると共に、同集水タンク8は洗濯機の洗濯槽や水洗トイレ9や消火栓に排水を供給する排水管に取り付けた
次に、図1〜3を参照し本考案の排水供給切替装置の動作について説明する。
風呂場の浴槽4やシャワーの洗い場排水口5から排出される排水を集めて、通常は洗濯機の洗濯槽や水洗トイレ9の集水タンクや消火栓に供給する排水管の吸水口取付けた排水切替えフタ1の遮断板1aで汚水排出開口1cを遮断して、排水供給先のトイレ用水として送水する。一方,洗い場排水口5から泥水を含んだ排水が二重排水管10の集水口に流れ込んだ場合は、排水切替えフタ1の遮断板1aを切り替えて、泥水を含んだ排水を汚水排水開口1cから汚水排出管6へ排出する。
また、風呂の浴槽4から排出される排水を排出する管路内に内管2を挿入した二重排水管10の一端が浴槽4の排水口4cを開閉する元栓3に連結され、更に元栓3に穿設の排水穴2aを挿入した副栓3aを抜くと、浴槽4から排出される排水が、内管2を介して集水タンク8に流れ込む。一方、集水タンク8への給水が不要な場合や、浴槽4に沈殿した異物が内管2に流れ込まないように、元栓3を浴槽4の排水口4cから取り外すと、不要な排水や汚水は二重排水管10内と通って,汚水排出管6から排出出来る。 更に、排水管10の中途に取付けたゴミ取りフィルターFで排水中の髪などの異物を除去した。
図1に図示のゴミ取りフィルター3は、二重排水管10の中途の管路に挿着して排水中の髪などの異物を
除去する着脱可能なゴミ取りフィルターの事例である。
以上、本考案の実施例では、排水をトイレに供給する例を説明したが、本考案はこの実施例に限定されるものではなく、例えば、排水を洗濯用水その他消火水や灌水として分配供給できることも出来る。上記実施例は、浴槽の排水を集水タンクに給水する例であったが浴槽に溜めた水を排水として、集水タンクに給水できる。
考案の効果
本考案によれば、排水供給切替装置は、風呂場の浴槽やシャワーから排出される排水を集めて、洗濯機の洗濯槽や水洗トイレ集水タンクや消火栓に供給する排水管の吸水口に排水切替フタや、排水穴を開閉する副栓を着脱自在に取付ける元栓3と、二重排水管内の内管を取付け、排水管の途中にはゴミ取りフィルターを取付けたことにより、既設の排水管路を利用して汚水と異物を分別除去して、家庭内の風呂、台所、洗面台等から排出される排水や貯水槽の貯留水を水洗トイレの洗浄水や洗濯用水その他消火水として分配供給できた。
本考案の排水供給切替装置の構成図である。 図2は排水管12管路内に内管を挿入した二重排水管の外観図である。 図1における排水口に取付けた排水切替フタを示す概略説明図である。
符号の説明
1・・・・・・排水切替フタ
1a・・・・・遮断板
1b・・・・・集水開口
1c・・・・・汚水排出開口
2・・・・・・内管
2a・・・・・排水穴
3・・・・・・元栓
3a・・・・・副栓
F・・・・・・ゴミ取りフィルター
4・・・・・・浴槽
4c・・・・・浴槽の排水口
5・・・・・・洗い場排水口
6・・・・・・汚水排出管
7・・・・・・ポンプ強制装置
8・・・・・・集水タンク
9・・・・・・水洗トイレ
10・・・・・二重排水管
10c・・・・汚水排出口

Claims (3)

  1. 風呂の浴槽から排出される排水を排出する管路内に内管を挿入して二重排水管とし、
    同二重排水管の一端は上記浴槽の排水口を開閉する元栓と連結し、同元栓には上記内管に連通する排水穴を穿設し、同排水穴には穴を開閉する副栓を着脱自在に取付けると共に、同二重排水管の他端は汚水排出口に接続し、同二重排水管他端の内管は集水タンクに接続し、同集水タンクは洗濯機の洗濯槽や水洗トイレや消火栓に排水を供給する排水管に取り付けたことを特徴とする排水供給切替装置。
  2. 洗い場から排出される排水を排出する管路内に内管を挿入して二重排水管とし、同二重排水管内の内管の一端は、上記洗い場の排水口に取付けた排水切替えフタを介して形成される同排水口の開口に接続すると共に、同二重排水管の他端は汚水排出口に接続し、同二重排水管他端の内管は集水タンクに接続し、同集水タンクは洗濯機の洗濯槽や水洗トイレや消火栓に排水を供給する排水管に取り付けたことを特徴とする排水供給切替装置。
  3. 前記内管の中途に髪などの異物を捕手するフィルタを取付けたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の排水供給切替装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010535956A (ja) * 2007-08-08 2010-11-25 マスノウ,フランシスコ ハヴィエル ドロ 家庭内等設置用節水システム

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