JP2016100170A - 非水電解液二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧延による湾曲を防ぐことができる電極を有する非水電解液二次電池を得ること。【解決手段】本発明の非水電解液二次電池100は、帯状の電極34を捲回して形成した電極群3を有しており、電極34は、基材箔34dと、基材箔34dの両面に活物質合剤を塗工して形成された合剤層34aとを有している。そして、基材箔34dは、活物質合剤が塗工された塗工領域P1と、基材箔34dの幅方向一方側の端部に沿って活物質合剤が塗工されていない未塗工領域P2とを有している。未塗工領域P2は、基材箔34dの幅方向一方側から幅方向他方側に移行するにしたがって厚さが漸増し、塗工領域P1との境界位置P3に段差が形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、非水電解液二次電池に関する。
非水電解液二次電池では、容量密度の向上のために活物質合剤の密度を高くすることが求められている。この密度を上げるために、基材箔に活物質合剤が塗工された電極をロールプレス装置で圧延する工程が一般的に設けられている。
捲回式の電極群の場合、電極には、集電のために活物質が塗工されない未塗工領域が基材箔の長辺に沿って設けられている。したがって、基材箔に活物質合剤を塗工した後に、強い線圧で圧延すると、活物質が塗工されている塗工領域が強く圧延される一方で、未塗工領域はそれに比べて弱い圧延となるので基材箔の伸びに差が生じ、電極に湾曲が生じる。
これを回避するために、例えば特許文献1に示されるように活物質が塗工されない未塗工領域を、集電のためのリードとなる部分を残して切り取ることが提案されている。そして、特許文献2には、圧延により電極に歪みが発生するのを防ぐために、活物質含有層を圧延した後に集電体露出部に対して長辺方向に張力を加える技術が示されている。また、特許文献3には、未塗工領域の端部の厚さを塗工領域の厚さよりも小さくして圧延時に未塗工領域を延びやすくし、塗工領域と未塗工領域との延び量の差を小さくするという技術が開示されている。
特開平11−312517号公報 特開2014−35876号公報 特開2013−26123号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、切り残した基材箔が折れ曲がりやすく、その後の工程での取り扱いに注意が必要となるため、製造のタクトタイムを上げることが難しいという問題がある。そして、特許文献2の技術の場合、集電体露出部に部分的に張力を加えるのは工程が煩雑であり、実際に実行される可能性は低い。また、特許文献3の技術の場合、未塗工領域の端部の厚さを塗工領域の厚さよりも小さくする方法についての記載はなく、実際に実施することは困難である。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、圧延による湾曲を防ぐことができる電極を有する非水電解液二次電池を提供することである。
上記課題を解決する本発明の非水電解液二次電池は、帯状の電極を捲回して形成した電極群を有する非水電解液二次電池であって、前記電極は、基材箔と、該基材箔の両面に活物質合剤を塗工して形成された合剤層とを有し、前記基材箔は、前記活物質合剤が塗工された塗工領域と、前記基材箔の幅方向一方側の端部に沿って活物質合剤が塗工されていない未塗工領域とを有し、前記未塗工領域は、前記基材箔の幅方向一方側から幅方向他方側に移行するにしたがって厚さが漸増し、前記塗工領域との境界位置に段差が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、基材箔の塗工領域と未塗工領域における伸びの差による電極の湾曲を低減できる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
角形二次電池の外観斜視図。 角形二次電池の分解斜視図。 電極群の展開斜視図。 正極電極の断面図。 角形二次電池の作製工程フローを示す図。 基材箔を偏圧延により湾曲させた状態を示す図。 図6のX−X線断面図。 基材箔を偏圧延するためのプレスロールのクリアランスに傾きを持たせた状態を示す図。 あらかじめ湾曲させた基材箔に塗工装置を用いて活物質合剤を塗工する工程を示す図。 基材箔に活物質合剤を塗工した状態を断面で示す図。 基材箔及び合剤層の形状を示す断面図。 基材箔及び合剤層の形状を示す平面図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、非水電解液二次電池の例として角形二次電池を用いて説明するが、本発明は、角形二次電池に限定されるものではなく、円筒型二次電池等、他の非水電解液二次電池にも適用できる。そして、参照する図面は、構成が明確に理解できるように模式的に示した概念図を含んでおり、実際の寸法形状とは異なっている。
図1は角形二次電池の外観斜視図であり、図2は角形二次電池の構成を示す分解斜視図である。
図1に示すように、角形二次電池100は、電池缶1と電池蓋6とからなる電池容器を備えている。電池缶1および電池蓋6の材質は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などである。電池缶1は、深絞り加工を施すことによって、一面が開口された扁平な矩形箱状に形成されている。電池缶1は、矩形平板状の底面1dと、底面1dの一対の長辺部のそれぞれで連続する一対の幅広側面1bと、底面1dの一対の短辺部のそれぞれで連続する一対の幅狭側面1cとを有している。
電池蓋6は、矩形平板状であって、電池缶1の開口を塞いでレーザ溶接されている。つまり、電池蓋6は、電池缶1の開口を封止している。また電池蓋6は、捲回群3の正極電極34(図3参照)と電気的に接続された正極側端子構成部60と、捲回群3の負極電極32(図3参照)と電気的に接続された負極側端子構成部70を備えている。
正極側端子構成部60は、正極ボルト14、正極接続端子62、正極外部端子63、正極側外部絶縁体24および電池缶1の内部に配置されるガスケット(図示せず)、正極集電体180から構成される。正極ボルト14、正極外部端子63、正極接続端子62、ガスケットおよび正極集電体180は、一体的に固定され、電池蓋6に取り付けられている。この状態において、正極集電体180、正極接続端子62、正極外部端子63は、電気的に接続されている。また、正極集電体180、正極接続端子62、正極外部端子63は、正極側外部絶縁体24およびガスケットにより電池蓋6から絶縁されている。
負極側端子構成部70は、負極ボルト12、負極接続端子72、負極外部端子73、負極側外部絶縁体22および電池缶1の内部に配置されるガスケット(図示せず)、負極集電体190から構成される。負極側端子構成部70は、正極側端子構成部60と同様な構造であり、負極ボルト12、負極外部端子73、負極接続端子72および負極集電体190は、一体的に固定され、電池蓋6に取り付けられている。この状態において、負極集電体190、負極接続端子72、負極外部端子73は、電気的に接続されている。また、負極集電体190、負極接続端子72、負極外部端子73は、負極側外部絶縁体22およびガスケットにより電池蓋6から絶縁されている。
なお、正極ボルト14及び負極ボルト12は、それぞれ電池蓋6の外部に突出しており、さらにねじ構造を有している。そのため組電池を作成する場合には、穴または切り欠きが設けられたバスバー(図示せず)に正極ボルト14又は負極ボルト12を挿通させ、ナットで組みつける構造となる。これにより、正極外部端子63または負極外部端子73とバスバーが電気的に接続される。
電池蓋6には、ガス排出弁10が設けられている。ガス排出弁10は、プレス加工によって電池蓋6を部分的に薄肉化することで形成されている。なお、薄膜部材を電池蓋6の開口にレーザ溶接等により取り付けて、薄肉部分をガス排出弁としてもよい。ガス排出弁10は、角形二次電池100が過充電等の異常により発熱してガスが発生し、電池容器内の圧力が上昇して所定圧力に達したときに開裂して、内部からガスを排出することで電池容器内の圧力を低減させる。
さらに電池蓋6には、電池容器内に電解液を注入するための注液孔(不図示)が穿設されている。注液孔は、電解液注入後に注液栓11によって封口される。電解液としては、たとえば、エチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に6フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩が溶解された非水電解液を用いることができる。
続いて図2を用いて電池缶1の内部構造について説明する。図2に示すように、電池缶1には、蓋組立体107に保持された捲回群3(図3参照)が収容されている。捲回群3の正極電極34(図3参照)に接合される正極集電体180および捲回群3の負極電極32(図3参照)に接合される負極集電体190ならびに捲回群3は、絶縁ケース108に覆われた状態で電池缶1に収容されている。
絶縁ケース108の材質は、ポリプロピレン等の絶縁性を有する樹脂であり、電池缶1と、捲回群3とは電気的に絶縁されている。なお、本実施形態では絶縁ケース108は捲回群3の幅広面を覆う絶縁ケース幅広部108aと、捲回群3の側面部を覆う2つの絶縁ケース側面部108bから構成されるが、絶縁ケース幅広部108aと絶縁ケース側面部108bを一体とする構造であっても良い。
また、ここで言う蓋組立体107は、正極集電体180、正極接続端子62、正極外部端子63、正極ボルト14、正極側外部絶縁体24、負極集電体190、負極接続端子72、負極外部端子73、負極ボルト12、負極側外部絶縁体22、ガスケット及び電池蓋6を一体に組み立てたものである。
正極外部端子63は正極集電体180を介して捲回群3の正極電極34(図2参照)に電気的に接続され、負極外部端子73は負極集電体190を介して捲回群3の負極電極32(図2参照)に電気的に接続されている。このため、正極外部端子63および負極外部端子73を介して外部機器に電力が供給され、あるいは、正極外部端子63および負極外部端子73を介して外部発電電力が捲回群3に供給されて充電される。
正極集電体180は、アルミニウムまたはアルミニウム合金により形成されている。正極集電体180は、電池蓋6の下面に沿って取り付けられる平板状の座面部181と、座面部181の幅方向両端部でそれぞれ下方にほぼ90°に折曲された一対の平面部182と、これら一対の平面部182の先端にそれぞれ形成された平坦状の接合平面部183を有する。各接合平面部183は、捲回群3に超音波溶接により接合される。接合平面部183は、それぞれ、平面部182に対して傾斜した角度に折曲されている。一対の接合平面部183は、電池蓋6の長辺方向中央側から外側に向かって移行するにしたがって電池蓋6の短辺方向に互いに離反するように傾斜しており、傾斜方向は相互に逆方向であるが中心面に対して同一の角度であり、線対称となっている。一対の接合平面部183は、その間に捲回群3の正極箔露出部34bが挿入され、捲回群3の正極箔露出部34bをハの字状に開いた状態で、正極箔露出部34bに超音波溶接により接合される。
負極集電体190は、銅または銅合金により形成されているが、正極集電体180と同じ構造を有している。負極集電体190は、電池蓋6の下面に沿って取り付けられる平板状の座面部191と、座面部191の幅方向両端部でそれぞれ下方にほぼ90°に折曲された一対の平面部192と、これら一対の平面部192の先端にそれぞれ形成された平坦状の接合平面部193を有する。各接合平面部193は、捲回群3に超音波溶接により接合される。接合平面部193は、それぞれ、平面部192に対して傾斜した角度に折曲されている。一対の接合平面部193は、電池蓋6の長辺方向中央側から外側に向かって移行するにしたがって電池蓋6の短辺方向に互いに離反するように傾斜しており、傾斜方向は相互に逆方向であるが中心面に対して同一の角度であり、線対称となっている。一対の接合平面部193は、その間に捲回群3の負極箔露出部32bが挿入され、捲回群3の負極箔露出部32bをハの字状に開いた状態で、負極箔露出部32bに超音波溶接により接合される。
図3を参照して、捲回群3について説明する。図3は捲回群3を示す斜視図であり、捲回群3の巻き終り側を展開した状態を示している。発電要素である捲回群3は、帯状の正極電極34および負極電極32をセパレータ33、35を介在させて捲回中心軸W周りに扁平形状に捲回することで積層構造とされている。
正極電極34は、正極集電体である正極箔(基材箔)の両面に正極活物質合剤を塗工した正極合剤層34aを有し、正極箔の幅方向一方側の端部には、正極活物質合剤が塗工されていない正極箔露出部(未塗工領域)34bが設けられている。
負極電極32は、負極集電体である負極箔(基材箔)の両面に負極活物質合剤を塗工した負極合剤層32aを有し、負極箔の幅方向他方側の端部には、負極活物質合剤が塗工されていない負極箔露出部(未塗工領域)32bが設けられている。正極箔露出部34bと負極箔露出部32bは、電極箔の金属面が露出した領域であり、捲回中心軸W方向(図6の幅方向)の一方側と他方側の位置に配置されるように捲回される。
正極電極34に関しては、正極活物質としてマンガン酸リチウム(化学式LiMn)100重量部に対し、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛と結着剤として10重量部のPVDFとを添加し、これに分散溶媒としてNMPを添加、混練した正極合剤を作製した。この正極合剤を厚さ20μmのアルミニウム箔(正極箔)の両面に溶接部(正極箔露出部34b)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断工程を経て、アルミニウム箔を含まない正極活物質塗布部厚さ90μmの正極電極34を得た。
また、本実施形態では、正極活物質にマンガン酸リチウムを用いる場合について例示したが、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウムや一部を金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン複合酸化物や層状結晶構造を有すコバルト酸リチウムやチタン酸リチウムやこれらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム-金属複合酸化物を用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、正極電極34、負極電極32における合剤層塗布部の結着材としてPVDFを用いる場合について例示したが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる。
捲回群3の幅方向、すなわち捲回方向に直交する捲回中心軸Wの方向の両端部は、一方が正極電極34の積層部とされ、他方が負極電極32の積層部とされている。一端に設けられる正極電極34の積層部は、正極合剤層34aが形成されていない正極箔露出部34bが積層されたものである。他端に設けられる負極電極32の積層部は、負極合剤層32aが形成されていない負極箔露出部32bが積層されたものである。正極箔露出部34bの積層部および負極箔露出部32bの積層部は、それぞれ予め押し潰され、上述したようにそれぞれ蓋組立体107の正極集電体180および負極集電体190に超音波接合により接続され、電極群組立体が形成される。
次に、本発明の特徴構成の一つである電極について詳細に説明する。なお、以下の説明では、正極電極について説明するが、負極電極も同様の構成を有している。
図4は、正極電極の断面図である。
正極電極34は、基材箔(正極箔)34dと、その両面に形成された一対の正極合剤層34aを有している。
正極箔34dは、正極合剤層34aが形成される塗工領域P1と、正極合剤層34aが形成されずに基材箔34dが露出した正極箔露出部34bとなる未塗工領域P2を有している。
未塗工領域P2は、基材箔34dの幅方向一方側から幅方向他方側に移行するにしたがって厚さが漸増しており、幅方向一方側の端部位置P4の厚さt1が未塗工領域P2との境界位置P3の厚さt3よりも小さくなっている(t1<t3)。塗工領域P1は、正極箔34dの幅方向一方側から幅方向他方側に移行するにしたがって厚さが漸増しており、幅方向一方側の境界位置P3の厚さt4が幅方向他方側の端部位置P5の厚さt5よりも小さくなっている(t4<t5)。未塗工領域P2の境界位置P3の厚さt3は、塗工領域P1の境界位置P3の厚さt4よりも大きく、未塗工領域P2と塗工領域P1との境界位置P3には、段差が形成されている。
一対の正極合剤層34aは、正極電極34の一方面側と他方面側との間で一定厚さt6を形成するように離間した互いに平行な外表面を有している。基材箔34dの塗工領域P1の厚さが幅方向一方側から他方側に移行するにしたがって漸増しているので、各正極合剤層34aの厚さは、幅方向一方側から他方側に移行するにしたがって漸減しており、幅方向一方側の端部位置P3の厚さm2は、幅方向他方側の端部位置P5の厚さm3よりも大きくなっている(m2>m3)。
図5は、非水電解液二次電池の作製工程を示す工程フロー図である。
まず、活物質合剤の混練が行われ、合剤スラリが作成される(ステップS501)。そして、基材箔の両面に合剤スラリが塗工され(ステップS502)、圧延加工及び裁断加工により電極を形成する電極加工が行われる(ステップS503)。電極加工により形成された電極、すなわち、正極電極34と負極電極32を間にセパレータ33、35を介して捲回して電極群3を形成し、蓋組立体に接続してから電池缶1内に収容する(ステップS504)。そして、電池蓋6で電池缶1の開口部を閉鎖して注液孔から非水電解液を注入し、注液栓11で注液孔を封口し(S505)、初充電を行う(S506)。以上の工程により、非水電解液二次電池が完成する。
図6は、基材箔を偏圧延により湾曲させた状態を示す図、図7は、図6のX−X線断面図、図8は、基材箔を偏圧延するためのプレスロールのクリアランスに傾きを持たせた状態を示す図である。
塗工工程(S502)では、最初に、基材箔34dに偏圧延加工が施され、次いで、基材箔34dに活物質合剤が塗工される。
基材箔34dは、偏圧延加工前は一定の厚さを有しており、図6(a)に示すように、一定幅で一直線状に延在しているが、偏圧延加工により、図7に断面を示すように、幅方向一方側から他方側に移行するにしたがって厚さが漸増するように厚みが幅方向に傾斜を有しており、図6(b)に示すように、平面視で湾曲した状態に変形される。
偏圧延加工は、例えば幅方向のクリアランスに傾斜を持たせたロールプレス装置で圧延するなどの手段によって行われる。ロールプレス装置は、図8に示すように、一対のプレスロール41、42を有している。一対のプレスロール41、42は、同一径D1を有しており、偏圧延加工前の基材箔34dの厚さよりも小さいクリアランスで且つ軸方向一方側の軸間距離L1の方が他方側の軸間距離L2よりも小さくなるように支持されている。この一対のプレスロール41、42の間に一定厚さを有する基材箔34dを通すことにより偏圧延加工し、図6(b)及び図7に示す形状を有する基材箔34dを得ることができる。
基材箔34dは、偏圧延加工後に、ロールプレス装置に具備されるエッジセンサーを備えた巻き取り装置で一定の張力をかけて巻き取られ、基材箔ロールの形態にされる。なお、図6〜図8では、基材箔の形状を極端化して示しているので、その湾曲により基材箔の巻き取りが困難なように思われるが、実際には巻き取りに支障がない程度の形状となっている。
図9は、基材箔に塗工装置を用いて活物質合剤を塗工する工程を示す図である。
塗工装置は、搬送ローラによって基材箔ロールから基材箔34dを引き出して送り移動させ、吐出部200からスラリ状の活物質合剤を吐出して基材箔34dの一方面に塗布し、乾燥炉201を通過させる際に温風を当てて活物質合剤を乾燥させ、塗工後の基材箔34dを円筒形の芯材上に渦巻き状に巻き取る。そして、基材箔34dの他方面についても同様に活物質合剤を塗工する。
このとき吐出部200と基材箔34dの被塗工面との間の幅方向のクリアランスは一定に調整される。すなわち、基材箔34dの一方面に塗工するときは、基材箔34dの厚み傾斜に合わせて吐出部の左右クリアランスを傾斜させ、基材箔34dの一方面と吐出部口との間のクリアランスが基材箔34dの幅方向に沿って一定になるように調整する。基材箔34dの他方面に活物質合剤を塗工する場合も、同様に基材箔34dの他方面と吐出部口との間のクリアランスが一定になるように調整する。
図10は、基材箔に活物質合剤を塗工した状態を断面で示す図である。
活物質合剤は、基材箔34d上に幅方向に一定の塗布量となるように塗工される。合剤層34aは、一定厚さm1で基材箔34dの一方面及び他方面に形成される。塗工装置では、基材箔34dの幅方向両側に未塗工領域P2、P6が形成されるように、塗工領域P1に活物質合剤を塗工する。正極箔露出部34bである未塗工領域P2は、基材箔34dの幅方向一方側の端部位置P4と境界位置P3との間に形成される。そして、基材箔34dが露出する未塗工領域P6は、基材箔34dの幅方向他方側の端部位置P8と境界位置P7との間に形成される。
図11と図12は、基材箔及び合剤層を模式的に示す断面図と平面図である。
図11(a)と図12(a)は、偏圧延加工後の基材箔34dの断面図と平面図、図11(b)と図12(b)は、基材箔34dに活物質合剤を塗工した状態を示す断面図と平面図、図11(c)と図12(c)は、圧延加工後の基材箔34d及び合剤層34aの状態を示す断面図と平面図、図11(d)と図12(d)は、基材箔34d及び合剤層34aの幅方向他方側の端部を所定幅だけ切断除去した状態を示す断面図と平面図である。
基材箔34dは、図11(a)及び図12(a)に示すように、上述の塗工工程(S502)によって、幅方向一方側の方が他方側よりも厚さが薄く、幅方向一方側から他方側に向かって厚みが漸増し、平面視で湾曲した形状に偏圧延加工される。そして、図11(b)及び図12(b)に示すように、基材箔34dの一方面と他方面において、それぞれ幅方向に一定の塗布量となるように活物質合剤が塗工され、合剤層34aが形成される。
そして、電極加工工程(S503)により、図11(c)及び図12(c)に示すように、基材箔34d及び合剤層34aを厚さ方向両側から圧延する圧延加工が行われ、次いで、図11(d)及び図12(d)に示すように、基材箔34dの幅方向他方側の端部を切断して除去する切断加工が行われる。
圧延加工では、例えば幅方向のクリアランスが一定に調整された2本のプレスロールの間に、合剤層34aを有する基材箔34dを通すことにより圧延が行われる。基材箔34dは、合剤層34aが設けられている塗工領域P1が圧延される一方、合剤層34aが設けられていない未塗工領域P2、P6は、ほぼ圧延されない。
基材箔34dは、塗工工程(S502)の偏圧延加工によって、未塗工領域P2を有する幅方向一方側の方が塗工領域P1を有する他方側よりも予め圧延されており、図11(a)に示すように、幅方向一方側の方が他方側よりも厚さが薄くなっており、図12(a)に示すように、湾曲されている。したがって、厚さの厚い塗工領域P1が圧延加工で圧延されることによって、幅方向の圧延度合いの差異が縮小し、その結果、基材箔34dの塗工領域P1と未塗工領域P2との伸びの差異が緩和され、図12(c)に示すように、湾曲が少ない状態となる。
上記した圧延加工による塗工領域P1の圧延により、塗工領域P1の境界位置P3の厚さt4は、未塗工領域P2の境界位置P3における厚さt3よりも小さくなり、基材箔34dの境界位置P3には段差が形成される。
基材箔34dの両面に形成される合剤層34aの外表面は、互いに一定の間隔t6を有して平行に形成される。合剤層34aは、図11(b)に示すように、圧延加工される前は、基材箔34dの表面に沿って形成されているが、図11(c)に示すように、圧延加工により平行に圧延されるので、基材箔34dの幅方向一方側である未塗工領域P2側から幅方向他方側である未塗工領域P6側に向かって移行するにしたがって厚さが漸減するように形成されている。合剤層34aは、活物質合剤を基材箔34d上に塗工したときは、活物質合剤の塗工量を基材箔34dの幅方向に一定にしており、一定厚さm1を有していたが、圧延加工により厚さが幅方向に沿って漸減されたので、その密度は、未塗工領域P2側から未塗工領域P6側に向かって移行するにしたがって漸増している。
切断加工では、基材箔34dの傾斜によって厚みを厚くしておいた側が所定寸法に切断される。これにより、幅方向の片側にのみ未塗工領域P2を有する正極電極34を得ることができる。本実施の形態では、図11(c)、(d)及び図12(c)、(d)に示すように、未塗工領域P6だけではなく、塗工領域P1及び合剤層34aの幅方向他方側の端部も未塗工領域P6と一緒に切断除去される。
本発明によれば、基材箔34dの幅方向一方側の厚さを他方側よりも薄くなるように圧延する偏圧延加工により基材箔34dを予め湾曲させておき、基材箔34dの幅方向他方側の厚さが厚い方に活物質合剤を塗布して圧延加工することで、基材箔34dの厚さが厚い側をより多く圧延するので、幅方向の延伸度合いの差異を縮小させることができる。したがって、予め湾曲させたものを元に戻すことができ、湾曲の少ない電極を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 電池缶
3 捲回群
6 電池蓋
32 負極電極
32b 負極箔露出部
33、35 セパレータ
34 正極電極(電極)
34a 正極合剤層(合剤層)
34b 正極箔露出部
34d 基材箔
100 角形二次電池
200 吐出部
201 乾燥炉

Claims (6)

  1. 帯状の電極を捲回して形成した電極群を有する非水電解液二次電池であって、
    前記電極は、基材箔と、該基材箔の両面に活物質合剤を塗工して形成された合剤層とを有し、
    前記基材箔は、前記活物質合剤が塗工された塗工領域と、前記基材箔の幅方向一方側の端部に沿って活物質合剤が塗工されていない未塗工領域とを有し、
    前記未塗工領域は、前記基材箔の幅方向一方側から幅方向他方側に移行するにしたがって厚さが漸増し、前記塗工領域との境界位置に段差が形成されていることを特徴とする非水電解液二次電池。
  2. 前記塗工領域は、前記基材箔の幅方向一方側から幅方向他方側に移行するにしたがって厚さが漸増することを特徴とする請求項1に記載の非水電解液二次電池。
  3. 前記合剤層は、前記基材箔の幅方向一方側から幅方向他方側に移行するにしたがって厚さが漸減することを特徴とする請求項2に記載の非水電解液二次電池。
  4. 前記合剤層は、前記基材箔の幅方向一方側から幅方向他方側に移行するにしたがって密度が漸増することを特徴とする請求項2に記載の非水電解液二次電池。
  5. 前記電極は、前記活物質合剤の塗工量が前記基材箔の幅方向に一定であることを特徴とする請求項2に記載の非水電解液二次電池。
  6. 帯状の電極を捲回して形成した電極群を有する非水電解液二次電池の製造方法であって、
    帯状の基材箔を圧延して前記基材箔の厚さが幅方向一方側から幅方向他方側に移行するにしたがって漸増する形状に成形する工程と、
    前記基材箔の両面に活物質合剤を塗工して合剤層を形成し、前記基材箔の幅方向一方側と幅方向他方側の端部に沿って活物質合剤が塗工されていない未塗工領域を設ける工程と、
    前記基材箔の両面に形成された合剤層を平行に圧延する工程と、
    前記基材箔の幅方向他方側の端部を切断して前記幅方向他方側の未塗工領域を除去する工程と、
    を含むことを特徴とする非水電解液二次電池の製造方法。
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