JP6261236B2 - 扁平捲回式二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、車載用途等の扁平捲回式二次電池に関する。
例えば車載用途等に使用される二次電池として、正極及び負極を積層または捲回した電極群を有するリチウムイオン二次電池がある。この正極及び負極は金属箔の両面に活物質を塗布し、乾燥、プレスすることにより製造される。多くの正極及び負極では、電流の経路として金属箔の露出部分を設けている。このため、活物質が塗布されている塗布部分と金属箔が露出している露出部分とでは、プレスにより圧縮される金属箔の圧縮量が異なる。したがって、電極は、圧縮量の多い塗布部分の方が圧縮量の少ない露出部分よりも伸長し、露出部分側を内側として湾曲する。特に捲回式の電極群を有するリチウムイオン二次電池では、電極が長いため、湾曲の傾向が大きくなる。また、正極の方が、活物質の圧縮量が大きいので、湾曲の傾向がより大きくなる。これに対して、金属箔の露出部分に、端部から切り込みを入れることで、湾曲の傾向を緩和できることが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2000-12002号公報
扁平捲回式二次電池の場合、電極群は、電極を扁平状に捲回して形成されており、金属箔露出部のうち、平坦部分が厚さ方向に束ねられて集電板に溶接される構造を有する。したがって、従来技術のように金属箔の露出部に端部から切り込みを入れた構造を適用した場合に、金属箔露出部のうち、例えば扁平捲回された電極の両側の湾曲部など、束ねられて集電板に溶接されることのない部分は、複数の切り込み片が自由端となって折れ曲がりや、ばらけが生じ、短絡などの不具合を発生させる恐れがある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、金属箔露出部の折れ曲がり等を防止し、信頼性の高い扁平捲回式二次電池を提供するものである。
上記課題を解決する本発明の扁平捲回式二次電池は、電極が扁平状に捲回された扁平捲回式の電極群を有する扁平捲回式二次電池であって、前記電極は、帯形状を有する金属箔の表面に電極合剤が塗工された塗工部と、前記金属箔の一方の長辺に沿って前記金属箔が露出する金属箔露出部とを有し、前記金属箔露出部に複数の貫通孔が前記金属箔の短辺方向に並んで設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、金属箔露出部の折れ曲がり等を防止し、信頼性の高い二次電池を提供することができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
扁平捲回式二次電池の外観斜視図。 扁平捲回式二次電池の分解斜視図。 電極群の展開斜視図。 実施例1における正極電極の構成を説明する図。 図4のV部を拡大して示す図。 貫通孔の形成方法を説明する図。 実施例1における貫通孔の変形を説明する概念図。 貫通孔の形成前と形成後の状態を示す図。 実施例2における貫通孔の変形を説明する概念図。 実施例3における正極電極の構成を説明する図。 貫通孔の変形を説明する図。 貫通孔の変形を説明する図。
以下、本発明の扁平捲回式二次電池の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本実施の形態における扁平捲回式二次電池は、電極が扁平状に捲回された扁平捲回式の電極群を有する扁平捲回式二次電池であって、前記電極は、帯形状を有する金属箔の表面に電極合剤が塗工された塗工部と、前記金属箔の一方の長辺に沿って前記金属箔が露出する金属箔露出部とを有し、前記金属箔露出部に複数の貫通孔が前記金属箔の短辺方向に並んで設けられている。
[実施例1]
図1は、扁平捲回式二次電池の外観斜視図、図2は、その分解斜視図である。
本実施例における扁平捲回式二次電池は、蓄電素子として電気自動車やプラグインハイブリッド自動車に搭載される角形のリチウムイオン二次電池であり、複数個を接続した組電池として用いられる。
扁平捲回式二次電池(以下、角形二次電池)100は、図1に示すように、電池缶101と電池蓋102とからなる電池容器を備えている。電池缶101および電池蓋102の材質は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などである。電池缶101は、深絞り加工を施すことによって、一端が開口された扁平な矩形箱状に形成されている。電池缶101は、矩形平板状の底面101cと、底面101cの一対の長辺部のそれぞれに設けられる一対の幅広側面101aと、底面101cの一対の短辺部のそれぞれに設けられる一対の幅狭側面101bとを有している。
電池蓋102は、矩形平板状であって、電池缶101の開口部を塞いでレーザ溶接されている。つまり、電池蓋102は、電池缶101を封止している。電池蓋102には、電極群170の正極電極174及び負極電極175(図3を参照)と電気的に接続された正極外部端子104及び負極外部端子105が配置されている。尚、正極外部端子104と電池蓋102の間、及び負極外部端子105と電池蓋102の間にはそれぞれ短絡を防止する為の外部絶縁体160が配置されている。
正極外部端子104には平板状のバスバー溶接部142が設けられ、負極外部端子105には平板状のバスバー溶接部152が設けられている。組電池を作成する際にはバスバー溶接部142、152にバスバー(図示せず)を当接させて溶接することにより、バスバーと正極外部端子104、バスバーと負極外部端子105がそれぞれ接続される。
また、電池蓋102には、ガス排出弁103が設けられている。ガス排出弁103は、プレス加工によって電池蓋102を部分的に薄肉化することで形成されている。尚、薄板部材を電池蓋102の開口にレーザ溶接等により取り付けて、薄肉部分をガス排出弁としてもよい。ガス排出弁103は、角形二次電池100が過充電等の異常により発熱してガスが発生し、電池容器内の圧力が上昇して所定圧力に達したときに開裂し、内部からガスを排出することで電池容器内の圧力を低減させる。
図2に示すように、電池缶101には蓋組立体107に保持された電極群170(以下図3を参照)が収容されている。電極群170の正極電極174に接合される正極集電体180および電極群170の負極電極175に接合される負極集電体190ならびに電極群170は、絶縁ケース108に覆われた状態で電池缶101に収容されている。絶縁ケース108の材質は、ポリプロピレン等の絶縁性を有する樹脂であり、電池缶101と、電極群170とは電気的に絶縁されている。なお、ここで言う蓋組立体107は、電極群170、正極集電体180、正極外部端子104、負極集電体190、負極外部端子105及び電池蓋102を一体に組み立てたものである。
正極外部端子104は正極集電体180を介して電極群170の正極電極174に電気的に接続され、負極外部端子105は負極集電体190を介して電極群170の負極電極175に電気的に接続されている。このため、正極外部端子104および負極外部端子105を介して外部機器に電力が供給され、あるいは、正極外部端子104および負極外部端子105を介して外部発電電力が電極群170に供給されて充電される。
正極集電体180は、正極外部端子104と接続される座面部181と、正極電極174に接続される接合平面部183と、座面部181と接合平面部183の間に設けられた平面部182を有する。
正極集電体180と同様に、負極集電体190も、負極外部端子105と接続される座面部191、負極電極175に接続される接合平面部193と、座面部191と接合平面部193の間に設けられた平面部192を有する構造となっている。
また図2に示すように、電池蓋102には、電池容器内に電解液を注入するための注液孔106aが設けられている。注液孔106aは、電解液注入後に注液栓106bによって封止される。電解液としては、たとえば、エチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に6フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩が溶解された非水電解液を用いることができる。
次に、図3を参照して、電極群170の構成について説明する。
図3は電極群170を示す斜視図であり、電極群170の巻き終り側を展開した状態を示している。
発電要素である電極群170は、長尺状の正極電極174および負極電極175をセパレータ173a、173bを介在させて捲回中心軸C周りに扁平形状に捲回することで積層構造とされている。
正極電極174は、帯形状を有する正極集電体である正極金属箔171の両面に正極活物質合剤(電極合剤)が塗工されている正極活物質合剤層176を有し、正極電極174の幅方向一方側の端部には、正極金属箔171に正極活物質合剤が塗工されていない正極未塗工部(正極金属箔露出部)174A(図4を参照)が形成されている。正極未塗工部174Aは、正極金属箔171の金属面が露出した領域である。以下、正極活物質合剤が塗工されている領域を正極塗工部174B(図4を参照)という。
負極電極175は、帯形状を有する負極集電体である負極金属箔172の両面に負極活物質合剤(電極合剤)が塗工されている負極活物質合剤層177を有し、負極金属箔172の幅方向他方側の端部には、負極活物質合剤が塗工されていない負極未塗工部(負極金属箔露出部)が設けられている。負極未塗工部は、負極金属箔172の金属面が露出した領域である。以下、負極活物質合剤が塗工されている領域を負極塗工部という。
正極電極174の正極未塗工部174Aには、貫通孔194が設けられている。貫通孔194は、本実施例では、正極金属箔171を所定形状に打ち抜くことにより形成された打ち抜き穴194Aにより構成されている。
打ち抜き穴194Aは、複数個が線状に繰り返して配置されている。すなわち、複数の打ち抜き穴194Aが正極金属箔171の短辺方向(W方向)に並んで設けられている。そして、これらの複数の打ち抜き穴194Aを一つの組として、各組が正極金属箔171の長辺方向に所定間隔をおいて設けられている(図4を参照)。
正極電極174は、電極プレス時に正極塗工部174B、正極未塗工部174Aの圧縮量の違いによって湾曲が生じる。打ち抜き穴194Aは、正極電極174の湾曲を低減するために、プレス後に形成される。なお、打ち抜き穴194Aを形成するタイミングはプレス後に限定されるものではなく、例えばプレスと同時、あるいはプレスする前に形成しても良い。上記構成を有する正極電極174と負極電極175は、正極未塗工部174Aと負極未塗工部とが捲回中心軸C方向の一方側と他方側の位置に配置されるように重ね合わされて捲回される。
次に、電極群170の具体的な製造方法を記載する。
負極電極175に関しては、負極活物質として非晶質炭素粉末100重量部に対して、結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)を添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという。)を添加、混練した負極合剤を作製した。この負極合剤を厚さ10μmの銅箔(負極金属箔172)の両面に溶接部(負極未塗工部)を残して塗布する。その後、乾燥、プレス、裁断工程を経て、負極電極175を得る。負極電極175は、例えば銅箔を含まない負極活物質塗布部厚さ70μmを有する。
尚、本実施形態では、負極活物質に非晶質炭素を用いる場合について例示したが、これに限定されるものではなく、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やSiやSnなどの化合物(例えば、SiO、TiSi等)、またはそれの複合材料でもよく、その粒子形状においても、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるものではない。
正極電極174に関しては、正極活物質としてマンガン酸リチウム(化学式LiMn)100重量部に対し、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛と結着剤として10重量部のPVDFとを添加し、これに分散溶媒としてNMPを添加、混練した正極合剤を作製した。この正極合剤を厚さ20μmのアルミニウム箔(正極金属箔171)の両面に溶接部(正極未塗工部174A)を残して塗布する。その後、乾燥工程、プレス工程、貫通孔形成工程、裁断工程を経て、正極電極174を得る。正極電極174は、例えば電極密度3g/cm3、アルミニウム箔を含まない正極活物質塗布部厚さ90μmを有する。
正極電極174は、プレス工程により所定の押圧力でプレスされ、圧縮される。正極金属箔171は、正極塗工部174B側と正極未塗工部174A側とで圧縮量が異なり、圧縮量の大きい正極塗工部174B側が正極未塗工部174A側と比較して伸長し、正極電極174全体としては、正極未塗工部174A側を内側として湾曲する(例えば図8(a)を参照)。特に捲回式の電極群170を有するリチウムイオン二次電池では、電極長さが長いため、湾曲の傾向が大きくなる。また、正極電極174は、負極電極175よりも活物質合剤層の圧縮量が大きいので、湾曲の傾向がより大きくなる。
図4は、実施例1における正極電極の構成を説明する図であり、図4(a)は正極電極の平面図、図4(b)は端面図、図4(c)は側面図である。そして、図5は、図4(a)のV部を拡大して示す図である。
正極電極174の金属箔の露出部である正極未塗工部174Aには、長辺端部内側から正極活物質合剤層176側へ向けて断続するように複数の打ち抜き穴194Aが設けられている。複数の打ち抜き穴194Aは、図5に示すように、正極金属箔171の短辺方向(W方向)に相互に所定間隔w1をおいて並んで設けられている。複数の打ち抜き穴194Aは、短辺方向に並ぶ複数の打ち抜き穴194A(図4では3個の打ち抜き穴194A)を一つの組として、複数の組が正極金属箔171の長辺方向(L方向)に所定間隔をおいて設けられている。打ち抜き穴194Aと正極活物質合剤層176との間隔w2、及び、打ち抜き穴194Aと正極金属箔171の端部との間隔w3は、各打ち抜き穴194Aの短辺方向相互の間隔w1よりも大きい値に設定されている。
正極電極174は、正極未塗工部174Aに打ち抜き穴194Aを設けることによって、正極金属箔171の正極未塗工部174A側の剛性を低下させて、長辺方向に伸びる方向に変形させることができ、正極電極174全体の湾曲を緩和して一直線状に直すことができる。打ち抜き穴194Aが設けられた正極未塗工部174Aは、従来の切り込み片と比較して、折れ曲がりや、ばらけが生じることはなく、短絡などの不具合が発生するのを防ぐことができる。
正極電極174は、正極未塗工部174Aに複数の打ち抜き穴194Aを正極金属箔171の短辺方向に並んで設けることにより、大きな打ち抜き穴194Aを設けるよりも正極未塗工部174Aの剛性が極端に低下するのを防ぎ、適切な剛性を保持しつつ、正極未塗工部174A側を長辺方向に伸びる方向に変形させることができる。
打ち抜き穴194Aの形状は、円形状や楕円形状、長円形状でもよく、また、矩形状でもよいが、矩形状のような角がある形状のものは亀裂を生じさせる可能性があるので、楕円形状などの角のない閉曲線形状が好ましい。本実施例では、打ち抜き穴194Aは楕円形状を有しており、長軸dlが正極金属箔171の短辺方向(W方向)に対して交差する方向として直交方向に延在するように、換言すれば、長軸dlが正極金属箔171の長辺方向(L方向)に沿って延在するように配置されている。
図6は、貫通孔の形成方法を説明する図である。
貫通孔である打ち抜き穴194Aは、貫通孔形成装置によって形成される。貫通孔形成装置は、正極電極174を長辺方向に沿って走行させる走行機構197と、走行機構197により走行される正極電極174の正極未塗工部174Aに対向して配置され円周方向に円形状に切れ刃(図示せず)が形成されたローラ型カッター195と、ローラ型カッター195に正極電極174を介して対向して配置されたローラ型カッター受け196とを有する。
正極電極174は、電極プレス後に貫通孔形成装置に供給され、走行機構197によって長辺方向に沿って走行しながら、正極未塗工部174Aがローラ型カッター195とローラ型カッター受け196との間に挟み込まれ、その際に、正極未塗工部174Aに打ち抜き穴194Aが形成される。
図7は、実施例1における貫通孔の変形を説明する概念図、図8は、正極電極の貫通孔形成前と形成後の状態を示す図である。
正極金属箔171は、プレスによって正極塗工部174B側の方が正極未塗工部174A側よりも圧縮量が大きくなっており、その伸張差によって正極電極174は図8(a)に示すように正極未塗工部174Aを内側として湾曲した形状となっている。
そして、貫通孔形成装置によって正極未塗工部174Aに打ち抜き穴194Aが形成されると、正極未塗工部174Aの剛性が低くなる。したがって、正極電極174は、正極未塗工部174A側が正極金属箔171の長辺方向に沿って伸びる方向に変形することができる。
したがって、正極電極174の正極未塗工部174A側と正極塗工部174B側との伸張差が緩和され、正極電極174のプレスによる湾曲を解消して、図8(b)に示すように、一直線状に戻すことができる。正極未塗工部174Aの打ち抜き穴194Aは、従来技術のような自由端を有する複数の切り込み片と比較して、正極未塗工部174Aに折れ曲がりが発生しにくく、切り込み片のようにばらけることもない。したがって、他の部分への接触の可能性が無く、短絡の発生を防止でき、信頼性の高い二次電池を実現できる。
打ち抜き穴194Aは、長軸dlが正極金属箔171の長辺方向に沿う楕円形状を有しているので、短辺方向に複数を並べて配置しつつ、個々の開口面積を広く確保することができる。したがって、長辺方向の配置間隔を短くすることなく、正極未塗工部174Aの剛性を所望の値まで低下させて正極電極174の正極未塗工部174A側を伸張させることができ、正極電極174の湾曲を解消することができる。
本実施形態では、正極活物質にマンガン酸リチウムを用いる場合について例示したが、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウムや一部を金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン複合酸化物や層状結晶構造を有すコバルト酸リチウムやチタン酸リチウムやこれらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム-金属複合酸化物を用いるようにしてもよい。また、本実施形態では、正極電極174、負極電極175における合剤層塗布部の結着材としてPVDFを用いる場合について例示したが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる。
[実施例2]
図9は、実施例2における貫通孔の変形を示す概念図である。
貫通孔194を形成する打ち抜き穴の形状は、楕円形状に限定されるものではなく、円形状であってもよい。打ち抜き穴194Bは、一定径の円形状を有している。打ち抜き穴194Bは、楕円形状の打ち抜き穴194Aと同様に、正極未塗工部174Aにおいて短辺方向に所定間隔をおいて複数並んで設けられており、これらの複数の打ち抜き穴194Bを一つの組として、各組が正極金属箔171の長辺方向に所定間隔をおいて設けられている。打ち抜き穴194Bは、図9(a)に示すように円形状に形成されている。したがって、正極未塗工部174Aに作用する長辺方向の引張応力によって長辺方向に伸びて、図9(b)に示すように、楕円状に変形する。したがって、正極電極174の正極未塗工部174A側の剛性を低下させて長辺方向に伸張させることができ、正極電極174のプレスによる湾曲を解消して一直線状に戻すことができる。
[実施例3]
図10は、実施例3における正極電極の構成を説明する図、図11は、貫通孔の変形を説明する図である。
本実施例において特徴的なことは、貫通孔194を切り込み穴194Cにより構成したことである。
切り込み穴194Cは、正極金属箔171に切り込みを入れることにより形成されている。切り込み穴194Cは、打ち抜き穴194A、194Bと同様に、正極未塗工部174Aにおいて短辺方向に所定間隔をおいて複数並んで設けられており、これらの複数の切り込み穴194Cを一つの組として、各組が正極金属箔171の長辺方向に所定間隔をおいて設けられている。切り込み穴194Cは、正極金属箔171の長辺方向に対して交差する方向に直線状に伸びる直線部を有している。切り込み穴194Cは、本実施例では、正極金属箔171の長辺方向に対して傾斜する方向に直線状に延びる第1の直線部と、正極金属箔171の長辺方向に対して傾斜する方向に直線状に延びて第1の直線部に交差する第2の直線部とを有しており、図11(a)に示すように、短辺方向を対称軸としたクロス形状(十字形状)に形成されている。
したがって、正極未塗工部174Aに作用する長辺方向の引張応力によって長辺方向に伸びて、図11(b)に示すように、若干開くように変形する。したがって、正極電極174の正極未塗工部174A側の剛性を低下させて長辺方向に伸張させることができ、正極電極174のプレスによる湾曲を解消して一直線状に戻すことができる。
切り込み穴194Cは、第1の直線部と第2の直線部がそれぞれ長辺方向に対して傾斜する方向に伸びるように形成されているので、短辺方向に沿って亀裂が伸びるのを防ぎ、亀裂が正極金属箔171の側端縁まで到達して切り込み片が形成されるのを防止できる。
[実施例4]
図12は、実施例4における貫通孔の変形を示す概念図である。
本実施例において特徴的なことは、各貫通孔194をそれぞれ1本の切り込み穴194Dによって形成したことである。切り込み穴194Dは、本実施例では、正極金属箔171の長辺方向に対して傾斜する方向に直線状に伸びる1本の直線部によって形成されている。
切り込み穴194Dは、切り込み穴194Cと同様に、正極未塗工部174Aにおいて短辺方向に所定間隔をおいて複数並んで設けられており、これらの複数の切り込み穴194Dを一つの組として、各組が正極金属箔171の長辺方向に所定間隔をおいて設けられている。切り込み穴194Dは、図12(a)に示すように、長辺方向に対して傾斜したスラッシュ状に形成されており、長辺方向に伸びて図12(b)に示すように、若干開くように変形する。したがって、正極電極174の正極未塗工部174A側の剛性を低下させて長辺方向に伸張させることができ、正極電極174のプレスによる湾曲を解消して一直線状に戻すことができる。
切り込み穴194Dは、直線部が長辺方向に対して傾斜する方向に伸びるように形成されているので、短辺方向に沿って亀裂が伸びるのを防ぎ、亀裂が正極金属箔171の側端縁まで到達して切り込み片が形成されるのを防止できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100 扁平捲回式二次電池(角形二次電池)
170 電極群
171 正極金属箔
172 負極金属箔
174 正極電極
174A 正極未塗工部(正極金属箔露出部)
174B 正極塗工部
175 負極電極
194 貫通孔
194A、194B 打ち抜き穴(貫通孔)
194C、194D 切り込み穴(貫通孔)

Claims (3)

  1. 電極が扁平状に捲回された扁平捲回式の電極群を有する扁平捲回式二次電池であって、 前記電極は、
    帯形状を有する金属箔の表面に電極合剤が塗工された塗工部と、
    前記金属箔の一方の長辺に沿って前記金属箔が露出する金属箔露出部と、
    を有し、
    前記金属箔露出部に複数の貫通孔が前記金属箔の短辺方向に並んで設けられており、
    前記複数の貫通孔を一つの組として、複数の組が前記金属箔の長辺方向に所定間隔をおいて設けられており、
    前記貫通孔は、前記金属箔に切り込みを入れることにより形成された切り込み穴であり、
    前記切り込み穴は、前記金属箔の長辺方向に対して交差する方向に直線状に延びる直線部を有し、
    前記直線部は、前記金属箔の長辺方向に対して傾斜する方向に直線状に延びる第1の直線部を有することを特徴とする扁平捲回式二次電池。
  2. 前記直線部は、前記金属箔の長辺方向に対して傾斜する方向に直線状に延びて前記第1の直線部に交差する第2の直線部を有することを特徴とする請求項1に記載の扁平捲回式二次電池。
  3. 前記電極群は、正極電極と負極電極を間にセパレータを介して捲回して構成され、
    前記電極は前記正極電極であることを特徴とする請求項1又は2に記載の扁平捲回式二次電池。
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