JP2018049681A - 扁平捲回式二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で組み立て性の良い、高容量高出力の扁平捲回式二次電池を得ること。【解決手段】正極電極174と負極電極175を間にセパレータ173を介して軸芯199に捲回し、捲回軸方向の両端に金属箔露出部を有し、少なくとも一方側に複数の集電リード200が形成された捲回電極群170と、複数の集電リード200が接合される金属板198と、電極群170の一方の湾曲部分を缶底側に配置して収容する有底角形の電池缶101と、該電池缶の上方の開口部を封口する電池蓋102と、電池蓋102にそれぞれ固定されて電池缶内で正極電極174と負極電極175に接続される正極集電板180及び負極集電板190と、を有する二次電池であって、金属板198は、軸芯199に接合されて固定され、且つ集電板側に延在されている。【選択図】図8

Description

本発明は、車載用途等の扁平捲回式二次電池に関する。
従来から二次電池の一種として、有底円筒形の電池缶に、円筒状に捲回した電極群をその捲回軸が電池缶の軸芯と同軸上に配置されるように収容し、電池缶と電池缶の上方開口を閉塞する電池蓋との間をシールして絶縁し、電池缶と電池蓋のいずれか一方側を正極とし、他方側を負極とする円形二次電池が公知となっている。円形二次電池の電極群は、捲回軸方向一方側と他方側の金属箔の露出部に所定間隔で捲回軸と平行な方向に切り残された複数のタブ(タブ群)を有している。タブ群は、捲回軸方向一方側と他方側で正極側と負極側に分かれており、それぞれが例えば軸芯に固定されたリング状の集電部品(集電環)に接合されている。電極群は、各集電環が軸芯を介して、外部端子である缶蓋と間、及び、缶底との間にそれぞれ挟持されて固定されている(特許文献1)。
また、扁平捲回電極群の正極と負極の各金属箔露出部にタブ群を設け、各タブ群を板状の正極集電部と負極集電部にそれぞれ接続して、左右方向両側が開口する角形筒状の電池ケースに収容した非水電解質電池の構造が公知となっている(特許文献2)。
さらに、扁平捲回電極群の正極と負極の各金属箔露出部にタブ群を設け、各タブ群は軸芯に固定されたリング状の集電部品(集電環)に接合されている。電極群は、各集電環が軸芯を介して、外部端子である缶蓋と間、及び、缶底との間にそれぞれ挟持されて固定されている(特許文献3)。
特開2011−154970号公報 特開2012−243438号公報 特開2015−60823号公報
電極は、金属箔の両面に活物質層を塗布し、乾燥、プレスすることにより製造され、端部には金属箔の露出部が設けられている。したがって、プレスの際に活物質層の塗布部と金属箔の露出部では金属箔の圧縮量が異なり、圧縮量の多い塗布側が伸長し、圧縮量の少ない露出部側を内側として湾曲する傾向がある。特に、捲回式の電極群に用いられる電極は、帯状で長さが長いため、湾曲の傾向が大きくなり、捲回作業に影響を与えるおそれがある。特許文献1に示す形状の円筒形二次電池の場合、正極と負極の各金属箔露出部にそれぞれ複数のタブを設けているので、プレスによる電極の湾曲の傾向を緩和できるが、これら複数のタブを集電環に接合する作業は煩雑であり、構造が複雑で組み立て作業性も劣る。
そして、特許文献2の非水電解質電池の場合、電池ケースの左右方向両側に開口する2つの開口部をそれぞれ閉塞しているので、電解液の気密性を確保するための構造が必要であり、構造が複雑で組み立て作業性に劣る。
そして、特許文献3に示す形状の角型二次電池の場合、正極と負極の各金属箔露出部にそれぞれ複数のタブを設けているので、プレスによる電極の湾曲の傾向を緩和できるが、これら複数のタブを集電環に接合する作業は煩雑であり、構造が複雑で組み立て作業性も劣る。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構造が簡単で組立性の良い、高容量高出力の扁平捲回式二次電池を提供することである。
上記課題を解決する本発明の扁平捲回式二次電池は、正極電極と負極電極を間にセパレータを介して軸芯に捲回し、捲回軸方向の両端に金属箔露出部を有し、少なくとも一方側に複数の集電リードが形成された捲回電極群と、複数の集電リードが接合される金属板と、電極群の一方の湾曲部分を缶底側に配置して収容する有底角形の電池缶と、該電池缶の上方の開口部を封口する電池蓋と、電池蓋にそれぞれ固定されて電池缶内で正極電極と負極電極に接続される正極集電板及び負極集電板と、を有する二次電池であって、金属板は、軸芯に接合されて固定され、且つ集電板側に延在していることを特徴としている。
本発明によれば、電極群を構成する正極電極と負極電極のいずれか一方のみに複数の集電リードを設けるので、プレスによる湾曲が大きい電極に設けた場合に、かかる電極の湾曲の傾向を緩和できる。そして、複数のタブを接合する集電環を設ける場合と比較して、集電リードの集電部材への接合作業を簡単化でき、組み立て作業性を向上させることができる。したがって、構造が簡単で組立性の良い、高容量高出力の扁平捲回式二次電池を提供することができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
角形二次電池の外観斜視図。 角形二次電池の分解斜視図。 電極群の展開斜視図。 電極群のA−A線断面図。 正極電極の要部を拡大して示す図。 集電リードを形成する方法を説明する図。 集電リードの接合方法を説明する分解斜視図。 電極群と集電部品の接合状態を示す斜視図。
以下、本発明による扁平捲回式二次電池の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、角形二次電池の外観斜視図、図2は、角形二次電池の分解斜視図、図3は、電極群の斜視図であり、電極群の巻き終り側を展開した状態を示している。
本発明の扁平捲回式二次電池の一実施の形態である角形二次電池100は、図1に示すように、有底角形の電池缶101と電池蓋102とからなる電池容器を備えている。電池缶101および電池蓋102の材質は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などである。電池缶101は、深絞り加工を施すことによって、一端が開口された扁平な矩形箱状に形成されている。電池缶101は、矩形平板状の底面101cと、底面101cの一対の長辺部のそれぞれに設けられる一対の幅広側面101aと、底面101cの一対の短辺部のそれぞれに設けられる一対の幅狭側面101bとを有している。
電池蓋102は、矩形平板状であって、電池缶101の開口部を塞いでレーザ溶接されている。つまり、電池蓋102は、電池缶101を封口している。電池蓋102には、電極群170の正極電極174(図3参照)及び負極電極175(図3参照)と電気的に接続された正極外部端子104及び負極外部端子105が配置されている。尚、正極外部端子104と電池蓋102の間、及び負極外部端子105と電池蓋102の間にはそれぞれ短絡を防止する為の外部絶縁体160が配置されている。
正極外部端子104には、平板状のバスバー溶接部142が設けられ、負極外部端子105には平板状のバスバー溶接部152が設けられている。組電池を作成する際は、バスバー溶接部142、152にバスバー(図示せず)を当接させて溶接することにより、バスバーと正極外部端子104、バスバーと負極外部端子105がそれぞれ接続される。
電池蓋102には、ガス排出弁103が設けられている。ガス排出弁103は、プレス加工によって電池蓋102を部分的に薄肉化することで形成されている。尚、薄板部材を電池蓋102の開口にレーザー溶接等により取り付けて、薄肉部分をガス排出弁としてもよい。ガス排出弁103は、角形二次電池100が過充電等の異常により発熱してガスが発生し、電池容器内の圧力が上昇して所定圧力に達したときに開裂し、内部からガスを排出することで電池容器内の圧力を低減させる。
そして、電池蓋102には、電池容器内に電解液を注入するための注液孔106aが設けられている。注液孔106aは、電解液注入後に注液栓106bによって封止される。電解液としては、たとえば、エチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)等のリチウム塩が溶解された非水電解液を用いることができる。
図2に示すように、電池缶101には、蓋組立体107に保持された電極群170が収容されている。電極群170は、一方の湾曲部分が缶底側に配置される姿勢状態とされている。
正極集電板180および負極集電板190ならびに電極群170は、絶縁ケース108に覆われた状態で電池缶101に収容されている。絶縁ケース108の材質は、ポリプロピレン等の絶縁性を有する樹脂であり、電池缶101と、電極群170とは電気的に絶縁されている。
正極外部端子104は、正極集電板180、および集電環198を介して電極群170の正極電極174に電気的に接続され、負極外部端子105は負極集電板190を介して電極群170の負極電極175に電気的に接続されている。このため、正極外部端子104および負極外部端子105を介して外部機器に電力が供給され、あるいは、正極外部端子104および負極外部端子105を介して外部発電電力が電極群170に供給されて充電される。
正極集電板180は、長方形の金属板をL字状に折り曲げることによって形成されており、正極外部端子104に接続される座面部181と、集電環198に接合される接合平面部183を有している。正極集電板180は、座面部181が電池蓋102の下面に沿って平行に配置され、接合平面部183が座面部181の先端部で折曲されて電池缶101の幅狭側面101bに対向し底面101cに向かって延出するように電池蓋102に固定される。
負極集電板190は、負極外部端子105と接続される座面部191と、負極電極175に接合される接合平面部193と、座面部191と接合平面部193の間に設けられた平面部192を有する構造となっている。負極集電板190は、座面部191が電池蓋102の下面に沿って平行に配置され、座面部181の側端部で折曲されて電池缶101の幅広側面101aに対向し底面101cに向かって延出するように電池蓋102に固定される。
次に、図3を参照して電極群170の構成について詳細に説明する。
図3は、電極群170を示す斜視図であり、電極群170の巻き終り側を展開した状態を示している。
発電要素である電極群170は、長尺状の正極電極174および負極電極175を間にセパレータ173a、173bを介在させて軸芯199に対して扁平形状に捲回することで積層構造とされており、捲回軸方向一方側と他方側に正極電極174の金属箔露出部171aと負極電極175の金属箔露出部172aとが分かれて配置されている。そして、電極群170は、正極電極174と負極電極175のうちの一方である正極電極174の金属箔露出部171aが複数の集電リード200を有し、他方である負極電極175の金属箔露出部172aが所定幅で連続する構造を有している。軸芯199には軸芯溝199aが設けられ、金属板198を嵌め込むことで固定している。
正極電極174は、正極集電体である正極金属箔171の両面に正極活物質合剤を塗工した正極活物質合剤層176を有し、正極金属箔171の幅方向一方側の端部には、正極活物質合剤が塗工されずに正極金属箔171が露出した正極未塗工部(正極電極の金属箔露出部)171aが設けられている。正極未塗工部171aには、正極集電板180に電気的に接続される複数の集電リード200が切り欠き形成されている。
集電リード200は、正極金属箔171の幅方向に沿って突出する凸形を有しており、正極金属箔171の長手方向に沿って所定間隔をおいて設けられている。これら複数の集電リード200は、集電部材である金属板198と、アルミニウム合金製のリボン201との間に挟まれて、金属板198に接合されている。
負極電極175は、負極集電体である負極金属箔172の両面に負極活物質合剤を塗工した負極活物質合剤層177を有し、負極金属箔172の幅方向他方側の端部には、負極活物質合剤が塗工されずに負極金属箔172が露出した負極未塗工部(負極電極の金属箔露出部)172aが設けられている。負極未塗工部172aは、所定幅(例えば略一定幅)で連続する形状を有し、電極群170の捲回軸方向他方側で積層されており、電極群170の平坦部分の少なくとも一部が、電極群170の厚さ方向に束ねられて負極集電板190に接合(電気的に接続)される負極接続部となる。
図4は、図3のA−A線断面図である。
金属板198は、集電リード200と接合して正極集電板180との間を電気的に接続するためのものであり、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって構成されている。金属板198は、正極集電板180に溶接により接合されて固定されている。
所定の板厚を有する平板形状を有した金属板198を軸芯199の側端面に凹設された軸芯溝に嵌合することによって、金属板198と軸芯199を固定している。もしくは、金属板198は接着剤により、軸心199に固定されている。
リボン201は、集電リード200を金属板198に固定するためのものである。リボン201は、金属板198に外嵌された状態で溶接接合され、集電リード200を金属板198に電気的に接続する。
次に、具体的な製造方法について説明する。
負極電極175に関しては、負極活物質として非晶質炭素粉末100重量部に対して、結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)を添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという。)を添加、混練した負極合剤を作製した。この負極合剤を厚さ10μmの銅箔(負極金属箔172)の両面に溶接部(負極未塗工部172a)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断工程を経て、銅箔を含まない負極活物質塗布部厚さ70μmの負極電極175を得た。
尚、本実施形態では、負極活物質に非晶質炭素を用いる場合について例示したが、これに限定されるものではなく、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やSiやSnなどの化合物(例えば、SiO、TiSi2等)、またはそれの複合材料でもよく、その粒子形状においても、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるものではない。
正極電極174に関しては、正極活物質としてマンガン酸リチウム(化学式LiMn2O4)100重量部に対し、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛と結着剤として10重量部のPVDFとを添加し、これに分散溶媒としてNMPを添加、混練した正極合剤を作製した。この正極合剤を厚さ20μmのアルミニウム箔(正極金属箔171)の両面に溶接部(正極未塗工部171a)を残して塗布、乾燥した。
その後、図5に示したように正極未塗工部171aの一部を部分的に切り残して、所定間隔の凸形の集電リード200を形成する加工を行い、さらに、プレスすることにより、電極密度3g/cm3の正極電極174を作製した。
正極未塗工部171aに、集電リード200を形成する加工を施さないと、正極活物質合剤の正極塗工部と正極金属箔171の正極未塗工部171aとでは、プレス後において正極金属箔171の圧縮量が異なるため、圧縮率の大きい塗工部の方が伸長し、長手方向に沿って移行するに従って幅方向に大きく湾曲するおそれがあるが、本実施の形態では、プレス工程前に細幅の集電リード200を形成することにより正極金属箔171の圧縮量差が生じる部分が極小化するので、湾曲は緩和され、以降の捲回工程に問題の生じない水準となる。その後、正極塗工部の幅を所定にする裁断工程を経て、アルミニウム箔を含まない正極活物質塗布部厚さ90μmの正極電極174を得た。
電極群170の正極電極174と負極電極175を比較した場合、一般には金属酸化物を活物質に用いる正極側の方が、黒鉛等の炭素材料を用いる負極側よりも活物質層の圧縮率が高くなる。特に近年は電池の高容量化を図るべく、正極活物質の量をより多くする必要があり、正極側を負極側よりも高い圧力で圧縮することが行われている。したがって、正極電極174は、負極電極175よりも金属箔の圧縮量が大きくなり、湾曲する傾向が大きくなる。一方、負極電極175は、正極電極174よりもプレスによる圧縮量が小さく、湾曲傾向も小さい。したがって、本実施形態では、集電リード200を正極電極174に設けることによって湾曲の傾向を緩和している。
なお、本実施形態では、正極活物質にマンガン酸リチウムを用いる場合について例示したが、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウムや一部を金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン複合酸化物や層状結晶構造を有すコバルト酸リチウムやチタン酸リチウムやこれらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム-金属複合酸化物を用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、正極電極174、負極電極175における合剤層塗布部の結着材としてPVDFを用いる場合について例示したが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる。
図6は、正極未塗工部に所定間隔の凸形の集電リードを形成する方法の一例を示す図である。
集電リード200を形成する装置は、正極電極174を巻き取ることにより走行させる走行機構197と、走行機構197により走行される、正極電極174の正極未塗工部171aに対応して配置された円周方向に集電リード200の形状に切断刃が形成されたロータリーカッター195と、ロータリーカッター195に正極電極174を介して対向して配置されたロータリーカッター受け196を有する。正極電極174は、走行機構197によって走行され、ロータリーカッター195とロータリーカッター受け196との間を通過することにより、正極未塗工部171aに所定間隔をおいて集電リード200が切り欠き形成される。ロータリーカッター195により正極未塗工部171aから切り離された切れ端は、別途巻き取り機構等により回収される。
図7は、集電リードの接合方法を説明する分解斜視図である。
電極群170は、集電リード200を有する正極電極174と、所定幅の負極金属箔172の露出部(負極未塗工部172a)を残したままの負極電極175とを組み合わせて、それぞれの間にセパレータ173a、173bを挟み、軸芯199を中心にして捲回することによって扁平状に形成される。この段階では正極側には全周に渡って凸形の集電リード200が突出している。次いで、金属板198とリボン201との間に集電リード200を挟み込み、超音波溶接をすることにより、電極群170が作成される。
捲回群170の端面から正極集電板側に延在された金属板198の長さは集電リード200の長さの半分より長いことが望ましい。金属板198とリボン201との間に集電リード200を挟み込み、超音波溶接をする際の集電リード200の座屈による内部ショートを防止できる。
図8は、電極群と集電部品の接合状態を示す斜視図である。
金属板198と正極集電板180の接合平面部183は、電池缶101の幅狭側面101bに対向する平面形状を有しており、それらの接合境界部にレーザーを当てることで溶接され、互いに固定される。
負極集電板190の接合平面部193は、電池缶101の幅広側面101aに対向する平面であり、即ち負極未塗工部172aの平坦部分と平行な面である。負極未塗工部172aは、電極群170の平坦部分の一部が厚さ方向に束ねられて負極接続部178とされ、図10に示すように、負極集電板190の接合平面部193に重ね合わせた状態で接合される。接合は、負極接続部178と接合平面部193とを互いに圧接させて超音波溶接することによって行われる。
正極集電板180は、前述のように、その座面部181において正極外部端子104と電気的に接続され、負極集電板190も同様にその座面部191において負極外部端子105と電気的に接続されており、それぞれ共に電池蓋102に固定されて、蓋組立体107を構成している。よって、上述の構造により、電極群170は、蓋組立体107に固定される。
電池蓋102に電極群170を固定する構造は、外力に対して耐振性と耐衝撃性を有し、構造が簡素で、組立性が良いことが望ましい。円筒形の二次電池のように、電池蓋と缶底と軸芯と集電環が軸上に配置される位置関係であれば、電極群が電池缶に対して固定されるが、扁平捲回式の二次電池では、電池蓋102と電極群170の軸芯は平行な位置関係にあり、電池蓋102に電極群170を固定する構造が複雑になる。本実施の形態によれば、金属板198を介して電極群170の軸芯199を蓋組立体107の正極集電板180に固定しているので、電極群170を強固に固定して支持することができ、耐振性と耐衝撃性が高く、簡素で信頼性の高い二次電池の構造になる。
本実施形態では、正極電極174と負極電極175のうち、正極電極174の正極未塗工部174aのみに集電リード200を形成した構成を示したが、例えば、正極未塗工部174aおよび負極未塗工部175aの両方に凸形の集電リードを形成し、正負極側の各集電リードを軸芯199に固定された金属板に接合させ、これら正負極側の金属板を蓋組立体107に固定された正負極集電板と接合する構成とした場合には、正負極集電板の距離と正極側および負極側金属板の距離の寸法整合性が必要になり、それぞれ固定するために寸法誤差によって固定しにくくなる。そのため、扁平捲回式の電極群の場合は、本実施例のように、正極電極174の正極未塗工部174aあるいは負極電極175の負極未塗工部175aのいずれか一方のみに、集電リード200を設けた構造である必要がある。
以上、簡単に本発明についてまとめる。本発明に記載の扁平捲回式二次電池100は、正極電極174と負極電極175を間にセパレータ173を介して軸芯199に捲回し、捲回軸方向の両端に金属箔露出部を有し、一方側の金属箔露出部は複数の集電リード200からなる扁平捲回群170と、該複数の集電リード200が接合される金属板198と、該電極群の一方の湾曲部分を缶底側に配置して収容する有底角形の電池缶101と、該電池缶101の上方の開口部を封口する電池蓋102と、該電池蓋102にそれぞれ固定されて前記電池缶101内で前記正極電極174と前記負極電極175に接続される正極集電板180及び負極集電板190と、を有し、金属板198は軸芯199に接合されて固定されて集電リード200と溶接され、且つ当該金属板198は前記集電板180側に延在している。捲回群170を構成する正極電極と負極電極のいずれか一方のみに複数の集電リードを設けるので、プレスによる湾曲が大きい電極に設けた場合に、かかる電極の湾曲の傾向を緩和できる。そして、平板状の金属板を用いているため、複数のタブを接合する集電環を設ける場合と比較して、集電リードの集電部材への接合作業を簡単化でき、組み立て作業性を向上させることができる。したがって、構造が簡単で組立性の良い、高容量高出力の扁平捲回式二次電池を提供することができる。
また、本発明では、アルミ箔を用いた正極電極174は、銅箔を用いた負極電極175よりも金属箔の圧縮量が大きくなり、湾曲する傾向が大きくなる。そのため、集電リード200を正極電極174のみに設けることによって湾曲の傾向を緩和している。つまり、湾曲による影響を最大限にしつつ、正極未塗工部174aおよび負極未塗工部175aの両方に凸形の集電リードを形成するよりも寸法公差を気にしなくて良いため、組み立て性が向上する。
また、本発明に記載の扁平捲回式二次電池は、金属板198と軸芯199は、嵌合されて固定されている。このような構造にすることによって、簡単に金属板198を軸芯に固定することができる。
また、本発明に記載の扁平捲回式二次電池は、金属板198と軸芯199は、接着剤により固定されている。このような構造にすることによって、単に嵌め合わせるよりも金属板198の固定を確実にする。
また、本発明に記載の扁平捲回式二次電池は、集電板180側に延在された金属板198の長さは集電リード200の長さの半分より長いこととする。このような構造にすることによって、金属板198とリボン201との間に集電リード200を挟み込み、超音波溶接をする際の集電リード200の座屈による内部ショートを防止できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100 角形二次電池(扁平捲回式二次電池)
101 電池缶
102 電池蓋
104 正極外部端子
105 負極外部端子
107 蓋組立体
108 絶縁ケース
160 外部絶縁体
170 捲回電極群
171 正極金属箔
172 負極金属箔
173a、173b セパレータ
174 正極電極
175 負極電極
176 正極活物質合材層(正極塗工部)
177 負極活物質合材層(負極塗工部)
180 正極集電体
181 座面部
183 接合平面部
190 負極集電体
191 座面部
192 平面部
193 接合平面部
198 金属板
199 軸芯
199a 軸芯溝
200 集電リード
201 リボン

Claims (4)

  1. 正極電極と負極電極を間にセパレータを介して軸芯に捲回し、捲回軸方向の両端に金属箔露出部を有し、一方側の金属箔露出部は複数の集電リードからなる扁平捲回群と、該複数の集電リードが接合される金属板と、該電極群の一方の湾曲部分を缶底側に配置して収容する有底角形の電池缶と、該電池缶の上方の開口部を封口する電池蓋と、該電池蓋にそれぞれ固定されて前記電池缶内で前記正極電極と前記負極電極に接続される正極集電板及び負極集電板と、を有する二次電池において、
    前記金属板は前記軸芯に接合されて固定されて前記集電リードと溶接され、且つ当該金属板は前記集電板側に延在していることを特徴とする扁平捲回式二次電池。
  2. 請求項1に記載の扁平捲回式二次電池において、
    前記金属板と前記軸芯は、嵌合されて固定されていることを特徴とする扁平捲回式二次電池。
  3. 請求項1に記載の扁平捲回式二次電池において、
    前記金属板と前記軸芯は、接着剤により固定されていることを特徴とする扁平捲回式二次電池。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の扁平捲回式二次電池において、
    前記集電板側に延在された前記金属板の長さは前記集電リードの長さの半分より長いことを特徴とする扁平捲回式二次電池。
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