JP2016099377A - 絞り装置および光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体を小型化できる絞り装置および光学機器を提供する。
【解決手段】開口部3aを有する基板2と、開口部3aを開閉可能に支持された絞り羽根8と、開口部3aの周囲を取り囲むように形成され、絞り羽根8を開閉駆動するための駆動リング10と、を備え、駆動リング10に、絞り羽根8を回動可能に支持する第1支持ピン19を設け、基板2の第1支持ピン19よりも駆動リング10における径方向の内側に、絞り羽根8と係合し、駆動リング10および第1支持ピン19と協働して絞り羽根8を開閉動作させる第1係合ピン21を設けた。
【選択図】図2

Description

この発明は、絞り装置および光学機器に関するものである。
例えば、デジタルカメラやスチールカメラ等の光学機器には、レンズを通った光の量を調整する絞り装置が設けられている。絞り装置は、開口部を有する基板と、この開口部を開閉可能に支持された複数の絞り羽根と、開口部の周囲を取り囲むように形成され、複数の絞り羽根を開閉動作させるための駆動リングと、を備えている。
複数の羽根は、支持ピンに支持されており、この支持ピンを中心に回動自在に構成されている。また、複数の羽根または駆動リングの何れか一方にカム溝が形成され、他方にカム溝に挿入される係合ピンが設けられている。そして、駆動リングを動作させると、これら駆動リングと支持ピンと係合ピンとが協働して複数の羽根を動作させる。これにより、基板の開口部の開口量が調整できる。
ここで、支持ピンは、駆動リングの径方向外側に対応する位置で、駆動リングと軸方向(駆動リングの厚さ方向)に配置されたり(例えば、特許文献1参照)、駆動リングよりも径方向外側に配置されたり(例えば、特許文献2参照)する。
駆動リングと軸方向でラップする位置に支持ピンが配置されていると、この分、絞り装置全体の厚さが厚くなってしまう。このため、駆動リングよりも径方向外側に支持ピンを配置した方が絞り装置全体を薄型化できる。
特公平7−92580号公報 国際公開第2009/113363号
しかしながら、駆動リングよりも径方向外側に支持ピンを配置すると、絞り装置全体を薄型化できるが、絞り装置全体の径方向が(平面的に)大型化してしまうという課題がある。また、駆動リングを駆動させるためのアクチュエータや減速機構の位置に制約がある場合、絞り装置全体の径方向がさらに大型化してしまうという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、装置全体を小型化できる絞り装置および光学機器を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る絞り装置は、開口部を有する基板と、前記開口部を開閉可能に支持された羽根と、前記開口部の周囲を取り囲むように形成され、前記羽根を開閉駆動するための駆動リングと、を備え、前記駆動リングに、前記羽根を回動可能に支持する支持ピンを設け、前記基板の前記支持ピンよりも前記駆動リングにおける径方向の内側に、前記羽根と係合し、前記駆動リングおよび前記支持ピンと協働して前記羽根を開閉動作させる係合ピンを設けたことを特徴とする。
このように構成することで、絞り装置の薄型化を図りつつ、径方向の小型化も図ることができる。
本発明に係る絞り装置において、前記羽根は、カム溝を有し、前記係合ピンは、前記カム溝に挿入されていることを特徴とする。
このように構成することで、カム溝によって羽根の開閉動作を高精度に制御することが可能になる。
本発明に係る絞り装置において、前記駆動リングは、該駆動リングの周方向に延在する長孔を有し、前記係合ピンは、前記長孔に挿入されていることを特徴とする。
このように構成することで、駆動リングの径方向の幅を大きく設定しても、絞り装置全体の径方向の拡がりを抑えることができる。このため、駆動リングの剛性を高めつつ、絞り装置の小型化を図ることができる。
本発明に係る光学機器は、上記に記載の絞り装置を備えたことを特徴とする。
このように構成することで、小型な光学機器を提供できる。
本発明によれば、絞り装置の薄型化を図りつつ、径方向の小型化も図ることができる。
本発明の第1実施形態における光学機器のブロック図である。 本発明の第1実施形態における絞り装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態における絞り装置の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態における絞り羽根の平面図である。 本発明の第1実施形態における羽根収容部に1枚の絞り羽根と駆動リングのみを収納した状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態における補助羽根の平面図である。 本発明の第1実施形態における絞り装置の動作説明図であって、(a)は、全開状態を示し、(b)は、中間絞り状態を示し、(c)は、全閉状態を示している。 本発明の第2実施形態における羽根収容部に1枚の絞り羽根と駆動リングのみを収納した状態を示す平面図である。
以下、実施形態の光学機器および絞り装置を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
(光学機器)
まず、図1〜図7に基づいて、この発明の第1実施形態について説明する。
図1は、光学機器100のブロック図である。
同図に示すように、光学機器100は、例えばデジタルカメラやスチールカメラ等として用いられるものであって、絞り装置1と、制御部102と、撮像素子103と、を備えている。
制御部102は、光学機器100の全体の動作を司るものであって、CPUやROM、RAM等を備えている。
撮像素子103は、例えばCCDやCMOS等であって、光により形成された被写体像を電気信号に変換する。
なお、光学機器100は、図1には図示していないが、焦点距離を調整するためのレンズ等も備えている。
(絞り装置)
図2は、絞り装置1の斜視図、図3は、絞り装置1の分解斜視図である。
図2、図3に示すように、絞り装置1は、例えば樹脂により形成された基板2を備えている。基板2は、略円板状の基板本体3と、基板本体3の一側に一体成形された平面視略扇型状のアクチュエータ室4と、により構成されている。
なお、以下の説明では、基板本体3の径方向を単に径方向と称し、基板本体3の周方向を単に周方向と称して説明する。
基板本体3の径方向中央には、開口部3aが形成されている。この開口部3aを、不図示のレンズを通った光が通る。また、基板本体3の外周部には、3つの取付座5が径方向に突出するように一体成形されている。3つの取付座5は、絞り装置1を光学機器100の例えば筐体等に取り付けるためのものであって、中央の大部分に、不図示のボルトを挿通可能な貫通孔5aが形成されている。また、3つの取付座5は、周方向に配置されている。
さらに、基板本体3の外周部には、この基板本体3の外周に沿って立ち上がり形成された壁部6が設けられている。この壁部6と基板本体3の一面3bとにより、一面が開口した箱状の羽根収容部7が形成される。この羽根収容部7に、複数(例えば、この実施形態では5枚)の絞り羽根8と、補助羽根9と、これら絞り羽根8および補助羽根9を動作させる駆動リング10とが収納され、これらの上から羽根押え板11が基板本体3に取り付けられている。
羽根押え板11は、絞り羽根8、補助羽根9、駆動リング10、および後述のロータかな26、中間歯車27が基板2から脱落してしまうのを防止するためのものである。羽根押え板11は、基板2の形状に対応するように、略円板状の押え板本体12と、押え板本体12の一側に一体成形された平面視略扇型状のアクチュエータ押え13と、により構成されている。
押え板本体12の外周部、およびアクチュエータ押え13の側辺には、それぞれ弾性変形可能な複数の係合片14が基板2に向かって突出形成されている。一方、基板本体3の壁部6には、係合片14に対応する位置に、この係合片14を受け入れ可能な切り欠き部6aが形成されている。また、アクチュエータ室4の2つの側辺には、係合片14に対応する位置に、それぞれ係合片14を受け入れ可能な凹部4aが形成されている。そして、これら切欠き部6aおよび凹部4aには、それぞれ係合片14と係合可能な係合爪39が形成されている。これら係合片14と係合爪39とにより、基板2と羽根押え板11とがスナップフィット固定される。
(絞り羽根)
図4は、絞り羽根8の平面図、図5は、基板2の羽根収容部7に、1枚の絞り羽根8と駆動リング10のみを収納した状態を示す平面図である。なお、各絞り羽根8は、全て同一に形成されているので、1枚の絞り羽根8のみについて説明し、その他の絞り羽根8については、同一符号を付して説明を省略する。
図4、図5に示すように、絞り羽根8は、基板2に形成された開口部3aの開口量を調整するためのものである。絞り羽根8は、樹脂により形成されており、若干湾曲した形になっている。より具体的には、絞り羽根8は、基板本体3の外周部から開口部3aに向かって延出し、さらに開口部3aの周囲に若干沿いながら開口部3aの約半円分に渡って延在している。
また、絞り羽根8は、幅方向一側8cの曲率半径が幅方向他側8dの曲率半径よりも小さく設定されている。これにより、絞り羽根8は、基板本体3の端部(以下、基端8aという)側の幅が最も幅広となるように、且つ延在方向略中央よりもやや基端とは反対(以下、先端8bという)側が最も括れるように形成される。そして、絞り羽根8は、基板本体3の一面3b側に、幅方向一側8cが開口部3a側を向くように配置されている。
また、絞り羽根8の基端8a側には、幅方向他側8d側に、支持孔15が形成されている。さらに、絞り羽根8の基端8a側には、支持孔15を避けた位置に、幅方向に延在するカム溝16が形成されている。
(補助羽根)
図6は、補助羽根9の平面図である。
図2、図6に示すように、補助羽根9は、絞り羽根8によって基板の開口部3aを閉塞したとき、完全に閉塞しきれない微小な開口を完全に閉塞するためのものである。補助羽根9は、樹脂により形成されており、若干湾曲した形になっている。より具体的には、補助羽根9は、基板本体3の外周部よりもやや外側から開口部3aに向かって延出し、さらに開口部3aの周囲に若干沿いながら開口部3aに向かって延在している。
補助羽根9は、基板本体3の端部(以下、基端9aという)からほぼ直線状に延在している。そして、補助羽根9は、基端9aとは反対(以下、先端9bという)側端が若干湾曲しながら先細りとなるように形成されている。また、補助羽根9は、基端9a側が幅広となるように形成されている。このように形成された補助羽根9は、絞り羽根8上に、先端9bが開口部3a側を向くように配置されている。
また、補助羽根9の基端9aは、幅方向で先端9bが向いている方向と同じ側の側辺に、延在方向に沿って延出する延出片9cが設けられている。この延出片9cに、支持孔17が形成されている。さらに、補助羽根9の基端9a側には、支持孔17を避けた位置に、幅方向に延在するカム溝18が形成されている。
(駆動リング)
図2、図5に示すように、羽根収容部7には、基板本体3の一面3b側に、壁部6の内周面に沿って凹部71が形成されており、この凹部71に駆動リング10が収納されている。駆動リング10は樹脂製で、その内周縁が凹部71の内周面71aに沿うように略円環状に形成されており、羽根収容部7内に回転可能に配置されている。ここで、凹部71の内周面71aは、駆動リング10の動作範囲を規制するガイドの役割を兼ねている。
駆動リング10には、絞り羽根8の個数に対応するように、複数(例えば、この実施形態では5つ)の第1支持ピン19が突設されている。各第1支持ピン19は、周方向に等間隔で配置されている。そして、各第1支持ピン19が、それぞれ対応する絞り羽根8の支持孔17に挿入されている。これにより、各第1支持ピン19を中心にして各絞り羽根8が回動可能に支持される。
また、駆動リング10の外周縁には、アクチュエータ室4に対応する箇所に、歯部20が形成されている。この歯部20は、アクチュエータ室4に設けられている後述の中間歯車27と噛合可能に構成されている。
さらに、基板本体3には、駆動リング10よりも径方向内側に、第1係合ピン21が突設されている。この第1係合ピン21も、第1支持ピン19と同様に、絞り羽根8の個数に対応するように、複数(例えば、この実施形態では5つ)設けられ、周方向に沿って等間隔に配置されている。そして、各第1係合ピン21が、それぞれ対応する絞り羽根8のカム溝18に挿入されている。すなわち、各第1係合ピン21は、対応する絞り羽根8と係合した形になっており、これにより、各絞り羽根8の動作範囲が規制される。
このような構成のもと、図2に詳示するように、各絞り羽根8は、それぞれ編み込むように、つまり、先端8b側が周方向に順番に重なるように配置される。これにより、各絞り羽根8の幅方向一側8cで周囲を取り囲んだ形の絞り孔30が形成される。
一方、アクチュエータ室4には、基板本体3の一面3bと同一面上の一面4bに、第2支持ピン22が突設されている。より具体的には、アクチュエータ室4の一面4bには、周方向の一端側で、且つ基板本体3寄りに、第2支持ピン22が突設されている。この第2支持ピン22が、補助羽根9の支持孔17に挿入されている。これにより、第2支持ピンを中心にして補助羽根9が回動可能に支持される。
また、補助羽根9のカム溝18には、第1支持ピン19が挿入されており、補助羽根9の動作範囲を規制するようになっている。すなわち、第1支持ピン19は、補助羽根9の動作範囲を規制する第2係合ピン23としての役割も兼ねている。
(アクチュエータ室)
図2、図3に示すように、アクチュエータ室4には、駆動リング10を動作させるためのアクチュエータ24が取り付けられている。アクチュエータ24は、モータ25と、このモータ25の回転軸26に取り付けられたロータかな26と、ロータかな26に噛合される中間歯車27と、を備えている。
モータ25は、アクチュエータ室4の一面4bとは反対側に配置されている。アクチュエータ室4には、モータ25に対応する位置に、モータ25の外径よりも小径な貫通孔28が形成されている。この貫通孔28を介し、アクチュエータ室4の一面4b側にモータ25の回転軸26が臨まされている。そして、ロータかな26および中間歯車27は、アクチュエータ室4の一面4b側に配置されている。
また、中間歯車27には、駆動リング10の歯部20が噛合されている。中間歯車27は、モータ25(ロータかな26)の回転を減速させて駆動リング10に伝達させる。これにより、モータ25の駆動力が、ロータかな26および中間歯車27を介して駆動リング10に伝達され、駆動リング10が回転する。
(絞り装置の動作)
次に、図7に基づいて、絞り装置1の動作について説明する。
図7は、絞り装置1の動作説明図であって、(a)は、全開状態を示し、(b)は、中間絞り状態を示し、(c)は、全閉状態を示している。
なお、全開状態とは、絞り羽根8によって形成された絞り孔30(図2参照)の開口面積が最も大きい状態をいう。また、全閉状態とは、絞り孔30の開口面積が最も小さく、且つ微小な絞り孔30を補助羽根9によって閉塞した状態をいう。さらに、中間絞り状態とは、絞り孔30の開口面積が全開状態と全閉状態との中間の大きさであるときの状態をいう。
図7(a)に示すように、全開状態のとき、駆動リング10の第1支持ピン19(第2係合ピン23)と第1係合ピン21は、互いに最も接近した状態になっており、第1支持ピン19と第2支持ピン22は、互いに最も離間した状態になっている。換言すれば、絞り羽根8のカム溝16において、第1支持ピン19に最も接近した位置に第1係合ピン21が存在している。また、補助羽根9のカム溝18において、第2支持ピン22から最も離間した位置に第1支持ピン19(第2係合ピン23)が存在している。なお、全開状態の際、絞り孔30の大きさは、基板2の開口部3aよりも若干大きくなる程度になっている。
図7(b)に示すように、全開状態からモータ25を駆動させ、駆動リング10を一方向(この実施形態では、時計回り方向)CWに回転させると、第1支持ピン19(第2係合ピン23)が第1係合ピン21から離間する方向に向かって移動すると共に、第1支持ピン19(第2係合ピン23)が第2支持ピン22に接近する方向に向かって移動する。
すると、絞り羽根8は、第1支持ピン19を中心にして一方向(時計回り方向)CWに向かって回動する。一方、補助羽根9は、第2支持ピン22を中心にして他方向(この実施形態では、反時時計回り方向)CCWに向かって回動する。
ここで、絞り羽根8に形成されているカム溝16は、その延在方向の駆動リング10の回転方向(駆動リング10の接線方向)に対する角度が大きい。これに対し、補助羽根9に形成されているカム溝18は、その延在方向の駆動リング10の回転方向に対する角度が小さい。このため、駆動リング10の回転角度が同一であっても、絞り羽根8の回転角度(変位量)は大きくなるのに対し、補助羽根9の回転角度は小さい。この結果、中間絞り状態では、補助羽根9によって絞り孔30が閉塞されていない。
図7(c)に示すように、さらに駆動リング10が一方向CWに向かって回転すると、駆動リング10の第1支持ピン19(第2係合ピン23)と第1係合ピン21は、互いに最も離間した状態になり、第1支持ピン19と第2支持ピン22は、互いに最も接近した状態になる。換言すれば、絞り羽根8のカム溝16において、第1支持ピン19から最も離間した位置に第1係合ピン21が存在している。また、補助羽根9のカム溝18において、第2支持ピン22に最も接近した位置に第1支持ピン19(第2係合ピン23)が存在している。これにより、絞り装置1は、全閉状態となる。
なお、絞り装置1を全閉状態から全開状態へと変化させる際は、上記の手順の逆の作業を行うことになる。
このように、上述の第1実施形態では、絞り羽根8を回動自在に支持するための第1支持ピン19を、駆動リング10に設けている。また、絞り羽根8と係合してこの絞り羽根8の動作を規制する第1係合ピン21を、駆動リング10の径方向内側に設けている。このため、絞り装置1の薄型化を図りつつ、従来と比較して径方向の小型化も図ることができる。
また、絞り羽根8にカム溝16を形成し、このカム溝16に第1係合ピン21を挿入することで、絞り羽根8と第1係合ピン21とを係合させている。さらに、補助羽根9にカム溝18を形成し、このカム溝18に第1支持ピン19(第2係合ピン23)を挿入することで、補助羽根9と第1支持ピン19(第2係合ピン23)とを係合させている。このため、各カム溝16,18を高精度に形成することにより、各羽根8,9の動作を高精度に規制することができる。
さらに、駆動リング10に、第1支持ピン19(第2係合ピン23)を設けている。また、基板本体3の駆動リング10よりも径方向内側に、第1係合ピン21を設けている。さらに、駆動リング10よりも径方向外側であるアクチュエータ室4に、第2支持ピン22を設けている。このため、1つの駆動リング10の回転に伴って、絞り羽根8が第1支持ピン19を中心に回動する方向と、補助羽根9が第2支持ピン22を中心に回動する方向とが逆になる。換言すれば、絞り羽根8と補助羽根9は、1つの駆動リング10の動作に基づいて、それぞれ異なる動作をする。したがって、絞り羽根8および補助羽根9の開閉動作時に、これら絞り羽根8と補助羽根9とが絡まってしまうことがない。よって、絞り羽根8と補助羽根9との間に、両者8,9を隔てる手段が必要なく、絞り装置1を薄型化できる。
また、駆動リング10に設けられた絞り羽根8を支持するための第1支持ピン19に、補助羽根9の動作範囲を規制する第2係合ピン23としての役割を持たせている。このため、絞り装置1の部品点数を削減でき、絞り装置1の小型化に加え、製造コストも低減できる。
さらに、アクチュエータ室4に第2支持ピン22を設けているので、この第2支持ピン22を設けるために、基板2(基板本体3)に余分なスペースを設ける必要がなく、絞り装置1を小型化できる。
(第2実施形態)
次に、図8に基づいて、この発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する。
図8は、第2実施形態における絞り装置201の基板2の羽根収容部7に、1枚の絞り羽根8と駆動リング210のみを収納した状態を示す平面図であって、前述の図5に対応している。
同図に示すように、前述の第1実施形態と第2実施形態との相違点は、第1実施形態の駆動リング10と第2実施形態の駆動リング210との形状が異なる点にある。また、第1実施形態では、ロータかな26および中間歯車27を介してモータ25の駆動力を駆動リング10に伝達しているが、第2実施形態では、ロータかな26のみを介してモータ25の駆動力を駆動リング210に伝達している点にある。
より具体的には、駆動リング210の径方向の幅は、第1実施形態の駆動リング10と比較して幅広に設定されている。そして、基板202に設けられている第1係合ピン21に対応する位置に、周方向に沿って延在する長円形状の長孔41が形成されている。この長孔41に、第1係合ピン21が挿入されている。また、駆動リング210の長孔41の径方向の幅は、第1係合ピン21の直径よりも十分大きく設定されている。
さらに、第1実施形態における中間歯車27を省き、ロータかな26に直接駆動リング210の歯部20を噛合させるように構成している。このため、中間歯車27を省く分、駆動リング210の外径が大きく設定されている。
また、駆動リング210が大きくなる分、基板202の基板本体203の外径が大きく設定される。そして、上述の第1実施形態のようにアクチュエータ室4を設けることなく、基板本体203内にロータかな26が設けられる。
したがって、上述の第2実施形態によれば、駆動リング210に長孔41を形成することにより、第1係合ピン21と干渉させることなく、前述の第1実施形態と比較して駆動リング210の径方向の幅を幅広に設定できる。このため、駆動リング210の剛性を高めつつ、絞り装置201の小型化を図ることができる。
また、駆動リング210の長孔41の径方向の幅は、第1係合ピン21の直径よりも十分大きく設定されている。このため、第1係合ピン21によって駆動リング210の回転を阻害されることなく、駆動リング210をスムーズに回転することができる。
さらに、第1実施形態における中間歯車27を省き、ロータかな26に直接駆動リング210の歯部20を噛合させるように構成している。そして、中間歯車27を省く分、駆動リング210の外径が大きく設定されている。このため、中間歯車27を省いても、駆動リング210のトルクを十分確保することができる。
また、基板202は、アクチュエータ室4が省かれているので、駆動リング210の大きさに応じて基板本体203の外径を大きく設定しても、基板202全体としては小型化を図ることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、光学機器100は、例えばデジタルカメラやスチールカメラ等として用いられるものである場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、さまざまな用途に光学機器100を用いることができる。
また、上述の実施形態では、絞り羽根8にカム溝16を形成し、このカム溝16に第1係合ピン21を挿入して絞り羽根8と第1係合ピン21とを係合させる場合について説明した。さらに、補助羽根9にカム溝18を形成し、このカム溝18に第1支持ピン19(第2係合ピン23)を挿入して補助羽根9と第1支持ピン19とを係合させる場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、各羽根8,9にそれぞれカム溝16,18を形成せずに複数の係合ピン21,23を設け、これら係合ピン21,23によって絞り羽根8や補助羽根9の動作を規制するように構成してもよい。
例えば、各羽根8,9に対し、駆動リング10,210の回転方向前方側の所定の位置と、回転方向後方側の所定の位置とのそれぞれに係合ピン21,23を設けてもよい。そして、これら係合ピンに各羽根8,9を当接させ、各羽根8,9を動作させるように構成してもよい。
さらに、上述の実施形態では、駆動リング10,210に設けられた第1支持ピン19が、補助羽根9の動作範囲を規制する第2係合ピン23としての役割も兼ねている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、第2係合ピン23を、第1支持ピン19とは別に設けてもよい。
また、上述の実施形態では、絞り羽根8を5枚設け、これにより、基板2,202の開口部3a(絞り孔30)の開口量を調整する場合について説明した。しかしながら、絞り羽根8の枚数は5枚に限られるものではなく、任意に設定することが可能である。
さらに、上述の実施形態では、駆動リング10に第1支持ピン19(第2係合ピン23)を設け、基板本体3の駆動リング10よりも径方向内側に、第1係合ピン21を設け、駆動リング10よりも径方向外側であるアクチュエータ室4に、第2支持ピン22を設けた場合について説明した。そして、1つの駆動リング10の回転に伴って、絞り羽根8が第1支持ピン19を中心に回動する方向と、補助羽根9が第2支持ピン22を中心に回動する方向とが逆になるように構成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、1つの駆動リング10の回転に伴って、絞り羽根8と補助羽根9とがそれぞれ異なる動きをするように構成されていればよい。
1,201…絞り装置 2,202…基板 3…基板本体 3a…開口部 8…絞り羽根(羽根) 10,210…駆動リング 16…カム溝 19…第1支持ピン(支持ピン) 21…第1係合ピン(係合ピン) 41…長孔 100…光学機器

Claims (4)

  1. 開口部を有する基板と、
    前記開口部を開閉可能に支持された羽根と、
    前記開口部の周囲を取り囲むように形成され、前記羽根を開閉駆動するための駆動リングと、
    を備え、
    前記駆動リングに、前記羽根を回動可能に支持する支持ピンを設け、
    前記基板の前記支持ピンよりも前記駆動リングにおける径方向の内側に、前記羽根と係合し、前記駆動リングおよび前記支持ピンと協働して前記羽根を開閉動作させる係合ピンを設けたことを特徴とする絞り装置。
  2. 前記羽根は、カム溝を有し、
    前記係合ピンは、前記カム溝に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の絞り装置。
  3. 前記駆動リングは、該駆動リングの周方向に延在する長孔を有し、
    前記係合ピンは、前記長孔に挿入されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の絞り装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の絞り装置を備えたことを特徴とする光学機器。
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