JP2016098334A - 含フッ素オレフィンを構成成分とする共沸様組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境への負荷が少なく、取り扱いも安全であり、液組成の変化が生じにくい、新規の液体組成物を提供する。
【解決手段】
0.0001モル%〜40モル%の(Z)−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223Z)と、99.9999モル%〜60モル%の(E)−1,2−ジクロロ−エチレン(t−DCE)とからなる液体組成物を提供することによって、上記課題は解決する。当該液体組成物は、地球環境への影響が小さく、共沸(様)の性質を示す。このため、開放系で使用したり、あるいは長時間使用したりしても、組成変動が実用上起こらない。蒸留による回収においても組成変動が生じにくい。このため、本発明の液体混合物は、洗浄剤(溶剤)として好適に使用することができる。さらにこの組成物のうちt-DCEの量が90モル%以下のものは、消防法上の非危険物である。
【選択図】図1

Description

本発明は含フッ素オレフィンを含む新規組成物に関する。
クロロフルオロカーボン類(以下CFC類と呼ぶ事がある)、ハイドロクロロフルオロカーボン類(HCFC類と呼ぶ事がある)、ハイドロフルオロカーボン類(以下HFC類と呼ぶ事がある)等の炭素数が1〜5の含フッ素アルカンは、揮発性、安定性、不燃性の特徴があるので、冷媒、作動流体、発泡剤、スプレー剤、洗浄剤、溶剤、溶媒等の用途で産業の発展に貢献してきた(これらはフロン類と呼ぶことがある)。また、複数の含フッ素アルカンをブレンドして用いることも広く行われてきた。例えば、アメリカ暖房冷凍空調学会(ASHRAE)の冷媒番号R502、R507A、R404A、R407C、R410Aなどが混合冷媒として広く使われている。これらの混合冷媒は、2種類以上のフロン類を特定の比率で混合することにより成績係数、冷凍サイクル、不燃性、地球温暖化係数等が改善されている。しかし、含フッ素アルカンは揮発性を有するため、混合物として使う場合、フロン類のいずれかが一方的に蒸発すると、使用時にその組成が変化して、物性が変わってしまう。そのため、液相と実質的に同じ組成で揮発する共沸、もしくは共沸様の組成が好ましい。例えば、前述のR502(R22とR115との混合冷媒)、R507A(R143aとR125との混合冷媒)は共沸組成であるので、気相部と液相部との組成が全く同じであり共沸冷媒として用いられている。R410Aについては、その構成成分であるR32とR125とは非共沸であるが、気相部と液相部との組成が実質的に同じであるため、実用上、共沸組成物と同様に取り扱うことができるので、共沸様冷媒として用いられている。冷媒用途以外でも、例えば含フッ素アルカンとアルコールをブレンドして水切り剤として使用したり、可燃性の炭化水素系溶剤に不燃性の含フッ素アルカンを添加して不燃化したり、洗浄力を制御した洗浄剤がある。洗浄剤や水切り剤の用途においても冷媒と同様に揮発した時の気相部と液相部の組成が実質的に同じである共沸または共沸様の組成物が好ましい。
上記のような含フッ素アルカンは大気中においても非常に安定であり、大気寿命が長く、地球温暖化の原因物質とされている。近年、炭素数が2〜5の含フッ素オレフィン(ハイドロフルオロオレフィンやハイドロクロロフルオロオレフィン、クロロフルオロオレフィン、フルオロオレフィンを指す)が、上記含フッ素アルカンの代替品として提案されている。分子内に二重結合を有するこれらの含フッ素オレフィンは、二重結合の無い含フッ素アルカンと比較して、大気中のOHラジカルとの反応性が著しく大きくなる。現在、広く使用されているHFC-365mfc、HFC-245fa、HFC-43-10等の大気寿命は年単位であるのに対して、一般に含フッ素オレフィンの大気寿命は日単位であり、万一、大気に放出された場合でも速やかに分解するので、地球温暖化やオゾン層破壊への影響は低い。上記の含フッ素アルカンと類似の物性を有しているので冷媒、作動流体、発泡剤、噴霧剤、洗浄剤、溶剤、溶媒等の各種用途に使用可能であることが報告されている。含フッ素オレフィンも含フッ素アルカンと同様に、ブレンドすることによって性能が改善することが可能である。例えば、特許文献1には、(Z)−1−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと1,1,2,2−テトラフルオロ−1−メトキシエタンを混合すると、共沸様の二元系溶媒が形成され、該二元系溶媒の持つ各種油の洗浄効果が優れた水準にあることが報告されているが、このように具体的に含フッ素オレフィンを含む共沸もしくは共沸様の報告例は、含フッ素アルカンと比較して少ない。
特許文献2において、炭素数3の含フッ素オレフィンと汎用溶剤の組成物が提案されている。実施例4において1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン単独の脱脂試験例が開示されているが、この化合物と可燃性(引火点2〜4℃)である(E)−1,2−ジクロロ−エチレンの組み合わせに関する洗浄性、蒸発の挙動、引火性等の具体的な記述は無い。さらに、1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンにはE体、Z体の幾何異性体を有し、それぞれ固有の沸点や極性を有しているので、乾燥性、洗浄性、ポリマー適合性が異なるが、幾何異性体に関する開示が無い。特許文献3から7において、レジスト剥離剤、バフ研磨剤、付着水除去用溶剤、ドライクリーニング用洗浄剤に関する記載があるが、特許文献2と同様に、幾何異性体に関する記載や(E)−1,2−ジクロロ−エチレンとブレンドした時の詳しい挙動に関する記載は見当たらない。
特開2008-133438号公報 特開平2-222388号公報 特開平2-221962号公報 特開平2-221389号公報 特開平2-222469号公報 特開平2-222496号公報 特開平2-222702号公報
しかしながら、このような揮発性の溶剤組成物においては、単純に複数の溶剤を調合して性能が改善されたとしても、各成分の揮発性によって、液組成が変動しやすいと言う問題は避けられない。例えば、二元系の液体組成物を超音波洗浄機に入れて洗浄工程に供したとき、一般に低沸点成分(蒸気圧が大きい成分)が優先的に揮発し、洗浄槽内には高沸点成分(蒸気圧が小さい成分)が濃縮される。例えば、洗浄力の高い低沸点成分と洗浄力の低い高沸点成分からなる組成物の場合、洗浄液における低沸点成分が経時的に減少して、洗浄不良を引き起こすことがある。また、使用済みの洗浄溶液は通常蒸留によって再生、再利用されるが、液相の組成と気相の組成が異なる組成物の場合は、回収した組成物の液組成を調整しなければならず効率的ではない。
特に(E)−1,2−ジクロロ−エチレンの引火点は2〜4℃であるので、不燃性の組成物が望まれている。使用中に組成物が揮発して液の組成が変化すると、洗浄性能が変化するだけでなく、不燃性の組成物が可燃性の組成に変化することがありうるので、揮発時に気相部と液相部の組成が実質的に同じである共沸または共沸様の組成物が強く望まれている。本発明は、環境に優しい(Z)−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンを含み、揮発しても組成が変らない新規な共沸または共沸様組成物を提案することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意、検討を行った。その結果、1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンのZ体(以下、HCFO-1223xd(Z)または1223Zと呼ぶことがある)が0.0001モル%〜40モル%と(E)−1,2−ジクロロ−エチレン(以下、t−DCEと呼ぶことがある)が99.9999モル%〜60モル%の組成物は、実質的に気相部と液相部の組成が同一である共沸様組成物であり、t−DCEが90モル%以下の領域では消防法上の引火点を有しない不燃物であることが判明した。特に、1223Z:20モル%、t−DCE:80モル%は共沸点であることが判明した。さらに、本発明の共沸様組成物は油脂の除去剤として有用であることが実施例で確認され、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は次の各発明を含む。
[発明1]
(Z)−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223Z)と(E)−1,2−ジクロロ−エチレン(t−DCE)からなる、共沸(様)組成物。
[発明2]
0.0001モル%〜40モル%の1223Zと99.9999モル%〜60モル%のt−DCEとからなる、発明1に記載の共沸(様)組成物。
[発明3]
10モル%〜40モル%の1223Zと90モル%〜60モル%のt−DCEとからなる、発明1又は発明2に記載の不燃性の共沸(様)組成物。
[発明4]
(Z)−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223Z):20モル%、(E)−1,2−ジクロロ−エチレン(t−DCE):80モル%からなる共沸組成物。
[発明5]
発明1から発明4のいずれかに記載の共沸(様)組成物と、少なくとも一つの追加成分を含む液体組成物。
[発明6]
発明1から発明4のいずれかに記載の共沸(様)組成物と、該共沸(様)組成物に対して、10ppm〜30質量%の追加成分を少なくとも一つ含む、液体組成物。
[発明7]
発明1から発明6のいずれかに記載の共沸(様)組成物ないし液体組成物を含む、洗浄用溶剤。
[発明8]
発明1から発明6のいずれかに記載の共沸(様)組成物ないし液体組成物を、被洗浄物体に接触させる工程を含む、該被洗浄物体を洗浄する方法。
本発明により、新規の共沸(様)液体組成物が提供される。当該液体組成物は、開放条件にて使用しても組成が変化しにくい液体としての性能が維持されやすいという効果を奏する。当該、共沸(様)液体組成物は、環境への負荷が少なく、しかも、10モル%〜40モル%の1223Zと90モル%〜60モル%のt−DCEからなる組成物は、消防法上の非危険物である。
当該、共沸(様)液体組成物は、異物、油脂などの汚染物質を洗浄する溶媒(洗浄溶剤)として有用である。
(Z)−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223Z)と(E)−1,2−ジクロロ−エチレン(t−DCE)の気液平衡図である。
含フッ素オレフィンは種々の溶剤との相溶性が高いので、容易に均一な組成物を調合することは可能である。しかし、このような単純な組成物の場合、「液組成が変動しやすい」という問題が内在している。すなわち、仮に複数種類の液体を混合し、相溶性を確保できたとしても、各成分の揮発度の違いにより、液組成が変動しやすいという問題は避けられない。例えば、二元系の液体組成物を超音波洗浄機に入れて、洗浄剤として用いた場合、一般に揮発度の高い低沸点成分(蒸気圧の大きい成分)が優先的に揮発し、洗浄槽内に揮発度の低い高沸点成分が濃縮される。例えば、洗浄力の高い低沸点成分に洗浄力の低い高沸点成分の組成物の場合、洗浄液における低沸点成分濃度が経時的に減少して、洗浄不良を引き起こす恐れがある。特に、可燃性の溶剤に不燃性の溶剤をブレンドして不燃性組成物を調合した場合、不燃性成分が優先的に揮発すると洗浄液が可燃性組成物になることがある。
また、洗浄溶媒は、使用後に蒸留等の操作によって回収、再利用するのが、環境保護の面からも経済面からも望ましいが、二成分系の液体の場合、一般に沸点の異なる二成分の液体を別々に回収せざるを得ず、回収・再利用を行うには、操作上の負荷がかかりやすい。
熱力学サイクルの作動流体に用いる場合も、同様の問題がある。すなわち、熱力学サイクルの作動流体として用いる場合も、長時間で見れば液組成が変動する可能性がある。液組成が変動すれば、液体の持つ熱容量、粘度、或いは潤滑剤との親和性に変化が生じ、熱力学サイクルの作動性能が低下することがある。
このため、二元系(多元系)の液体組成物を洗浄剤や作動流体として使用する場合、頻繁に液組成を分析し、適正な組成範囲になるように、絶えず、適切な比率に調合して、揮発した成分を補充しなければならない。しかし、こうした液組成管理は作業上の大きな負荷となり得る。
これに対して、共沸組成物の場合、液組成と同じ組成で揮発するので、使用中に液組成が変化しない非常に好ましい組成である。本明細書において「共沸」とは熱力学的に厳密な意味での共沸を指す。例えば水/エタノールの混合物の場合、エタノール(96質量%)と水(4質量%)の組成物は共沸混合物(azeotrope)であって、これと気液平衡して存在する蒸気も「エタノール(96質量%):水(4質量%)」となり、液組成と完全に一致する。この現象を「共沸」と呼ぶ。特定の温度、圧力では共沸混合物の組成は、ただ1点となる。
「共沸様」は、「擬共沸」とも呼ばれ、熱力学的に厳密な共沸ではないが、ある範囲の組成の液体については、その液組成と、平衡状態にある気体の組成が、実質的に等しいことがあり、そのような現象を指す。完全に気相部と液相部の組成が一致せずとも、実質的に気相部と液相物の組成が一致すれば、当業者は、共沸組成と同様に取り扱うことができる。このとき、気相部と液相部の気液平衡組成差は小さければ小さいほど良い。このように、実質的に気相部と液相部の気液平衡組成が一致する現象を共沸様、または擬共沸と呼び、その組成を共沸様組成、または擬共沸組成と呼ぶ。
学術的には共沸現象と擬共沸現象(または共沸様)は区別すべきであるが、洗浄等の実務においては、共沸現象と共沸様現象(または擬共沸)を区別する必要は無く、全く同じように取り扱うことができるので、本明細書においては、共沸現象と共沸様現象(または擬共沸)を併せて“共沸(様)”と呼ぶ。また、そのときの組成を“共沸(様)組成”と呼ぶ。共沸(様)においては、共沸点の有無は問われない。実質的に気相部と液相部の気液平衡組成が一致すれば良い。
「共沸様」は理論的に導かれるものではなく、様々な液体の種類、組成比について気液平衡を実験によって調査し、偶然、気相の組成と液相の組成が実質的に一致した時に、初めて見出せるものであり、本発明においては、1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンのZ体と(E)−1,2−ジクロロ−エチレンの気液平衡実験を行ったところ、気液の組成が完全に一致する共沸点と、実質的に気液の組成が同一である共沸様組成を見出すことが出来た。
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンにはE体、Z体が存在し、Z体を選択的に製造する方法は特許文献(WO2014/046250号、WO2014/046251号)に記載されており、精密蒸留により、高純度のZ体(1223Z)が入手可能である。(E)−1,2−ジクロロ−エチレンは、可燃性(引火点:2〜4℃)の溶剤として市販されている。
実施例で示す気液平衡組成図から明らかな通り、第一の成分である1223Zが0.0001モル%〜40モル%と第2の成分であるt−DCEが99.9999モル%〜60モル%からなる組成物は気相部と液相部の組成が実質的に同じである共沸(様)組成物である。ここで、前記mol%の値は、1223Zのモル数とt−DCEのモル数の合計値を100としたときの、各成分のモル数の%(すなわち、2成分間の相対的モル%)を表す。この範囲の組成であれば、実務上、液体組成物を開放系で取り扱っても、さらには蒸留による回収操作をおこなっても、組成変動が起こりにくい。
中でも、1223Z/t-DCEのモル比が、0.0001/99.9999〜25/75の組成範囲は、気相部と液相部の組成が一層近接しているために、組成変動が一層起こりにくい組成である。このうち、10/90〜25/75の範囲であれば、組成変動がごく生じにくいのみならず、消防法上の不燃物としての性質もあるため、この範囲の組成物は、本発明の特に好ましい組成物と言える。
中でも、第1の成分である1223Zが19〜21mol%、第2の成分であるt−DCEが81〜78mol%の範囲は、不燃性であるだけでなく、液組成の変動が一層起こりにくく、本発明の中で特に好ましい共沸(様)組成物である。さらに、第1の成分である1223Zが20mol%、第2の成分であるt−DCEが80mol%の組成は、理論上の組成変動が起こらない共沸組成である。
本発明の共沸(様)組成物は、前記第1の成分と、前記第2の成分を、所定量混合する工程を経て、製造することができる。本発明の共沸(様)組成物は、不純物が実質的に混入していない、高純度のものが好ましい態様の1つであることは言うまでもない。しかし、用途によっては、それほど高い純度の液体組成物を要求されない場合もある。そのような場合には、第1の成分である1223Zや、第2の成分であるt−DCEを合成するための原料物質や、副生成物が少量(通常各成分とも、該共沸(様)組成物に対して通常1重量%未満)、残存したものを用いることもできる。
これに対し、高い純度の共沸(様)組成物が要求される場合には、第1の成分である1223Zと第2の成分であるt-DCEを混合する前に、それぞれを精密蒸留して原料由来の不純物を除去し、純度を高めた上で、2成分を混合し、本発明の共沸(様)組成物を調製することが好ましい。
所望により、共沸(様)組成物の性能を改善するために追加成分を添加することも推奨される。追加成分としては、洗浄力強化剤(界面活性剤)、安定剤(受酸剤、酸化防止剤)等が例示される。具体的には、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート等のソルビタン脂肪族エステル類;ポリオキシエチレンのソルビットテトラオレエート等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモノラウレート等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類;ポリオキシエチレンオレイン酸アミド等のポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸アミド類等のノニオン系界面活性剤が挙げられる。これらの界面活性剤は、単独で使用されてもよく、2種以上組み合わせて使用されてもよい。相乗的に洗浄力及び界面作用を改善する目的で、これらのノニオン系界面活性剤に加えてカチオン系界面活性剤やアニオン系界面活性剤を本発明の共沸様組成物を含む洗浄剤に添加してもよい。界面活性剤の使用量は、その種類により異なるが、共沸様組成物の共沸様の性質に支障のない程度であればよく、通常、共沸様組成物中0.1質量%以上30質量%以下程度であり、0.3質量%以上5質量%以下程度とすることが好ましい。
過酷な条件での使用に際して、更に各種の安定剤を添加してもよい。安定剤の種類は特に限定されないが、蒸留操作により同伴留出されるもの或いは共沸様混合物を形成するものがより望ましい。このような安定剤の具体例としては安定剤としては、ニトロ化合物、エポキシ化合物、フェノール類、イミダゾール類、アミン類、炭化水素類等が挙げられる。
ニトロ化合物としては、公知の化合物が用いられてもよく、脂肪族及び/または芳香族誘導体などが挙げられる。脂肪族系ニトロ化合物として、例えば、ニトロメタン、ニトロエタン、1−ニトロプロパン、2−ニトロプロパン等が挙げられる。芳香族ニトロ化合物として、例えば、ニトロベンゼン、o−、m−又はp−ジニトロベンゼン、トリニトロベンゼン、o−、m−又はp−ニトロトルエン、o−、m−又はp−エチルニトロベンゼン、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−ジメチルニトロベンゼン、o−、m−又はp−ニトロアセトフェノン、o−、m−又はp−ニトロフェノール、o−、m−又はp−ニトロアニソール等が挙げられる。
エポキシ化合物としては、例えば、エチレンオキサイド、1,2−ブチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、スチレンオキサイド、シクロヘキセンオキサイド、グリシドール、エピクロルヒドリン、グリシジルメタアクリレート、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、メチルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル等のモノエポキシ系化合物、ジエポキシブタン、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントルグリシジルエーテル等のポリエポキシ系化合物等が挙げられる。
フェノール類としては、水酸基以外にアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、カルボキシル基、カルボニル基、ハロゲン等各種の置換基を含むフェノール類も含むものである。例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、チモール、p−t−ブチルフェノール、o−メトキシフェノール、m−メトキシフェノール、p−メトキシフェノール、オイゲノール、イソオイゲノール、ブチルヒドロキシアニソール、フェノール、キシレノール等の1価のフェノールあるいはt−ブチルカテコール、2,5−ジ−t−アミノハイドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン等の2価のフェノール等が挙げられる。
イミダゾール類としては、炭素数1以上18以下の直鎖もしくは分岐を有するアルキル基、シクロアルキル基、またはアリール基をN位の置換基とする、1−メチルイミダゾール、1−n−ブチルイミダゾール、1−フェニルイミダゾール、1−ベンジルイミダゾール、1−(β−オキシエチル)イミダゾール、1−メチル−2−プロピルイミダゾール、1−メチル−2−イソブチルイミダゾール、1−n−ブチル−2−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、1,4−ジメチルイミダゾール、1,5−ジメチルイミダゾール、1,2,5−トリメチルイミダゾール、1,4,5−トリメチルイミダゾール、1−エチル−2−メチルイミダゾール等が挙げられる。これらの化合物は単独で使用されてもよく、2種以上の化合物が併用されてもよい。
アミン類としては、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソブチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジアリルアミン、トリエチルアミン、N−メチルアニリン、ピリジン、モルホリン、N−メチルモルホリン、トリアリルアミン、アリルアミン、α―メチルベンジルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ジプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、ジブチルアミン、トリブチルアミン、ジベンチルアミン、トリベンチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、ベンジルアミン、ジベンジルアミン、ジフェニルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上の化合物が併用されてもよい。
炭化水素類としては、α―メチルスチレンやp−イソプロペニルトルエン、イソプレン類、プロパジエン類、テルペン類等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上の化合物が併用されてもよい。
<洗浄剤あるいは溶剤としての使用>
本発明の共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)は、精密機械部品、電子材料(プリント基板、液晶表示器、磁気記録部品、半導体材料等)、樹脂加工部品、光学レンズ、衣料品などから異物、油脂、グリース、ワックス、フラックス、インキ等を除去するのに好適である。前述の通り、本発明の共沸(様)組成物は不燃性であり、適度な流動性や溶解性を有するので、異物(パーティクルなど)を洗い流したり、又は溶解したりして、除去できる。洗浄の手法は特に限定されないが、精密機械部品、電子材料などに本発明の共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)を浸漬して汚れを洗い流す、ウェスでふき取る、スプレー洗浄を行う、などの方法が挙げられ、これらを組み合わせて使用しても良い。超音波洗浄機内に当該共沸(様)組成物を入れ、その液中に洗浄対象の物品を浸漬させ、超音波洗浄処理することは、特に好ましい態様の1つである。
既に述べた通り、本発明の共沸(様)組成物は、開放系で使用しても、組成の変動はほとんど起こらないため、さほど頻繁に組成管理をしなくても安定した洗浄力を発揮し、これは実務上の大きなメリットである。
洗浄に用いた洗浄液は、回収した上で、蒸留操作を付せば、油脂や異物(パーティクル)を分離除去でき、本発明の共沸(様)組成物を回収できる。一般的な洗浄剤用の蒸留再生装置は単蒸留方式なので、第一の成分である1223Zが0.0001モル%〜40モル%のと第2の成分であるt−DCEが99.9999モル%〜60モル%からなる共沸様組成物の場合は、市販の蒸留再生装置で、実質的に組成変化なく再生可能である。特に、共沸組成物の場合は高段数の蒸留塔を用いても組成変化が無いので好ましい。
蒸留操作を行う際、1223Zとt−DCEの2種類の液体成分は、共沸(様)組成物としての性質を維持するので、回収液体は、その後、大掛かりな組成調整を経ることなく、再び洗浄溶剤として使用できる。なお、上記「追加成分」が使われていた場合には、これら「追加成分」は蒸留によって除去されてしまう場合もあるので、その場合は別途補うことが望ましい。
本発明を実施例によって説明する。
<実施例1>
セプタム、攪拌子、−10℃の冷媒が流せるジムロートを備えた50mL三つ口フラスコに、表1記載のモル濃度になるように1223Zとt−DCEを合わせて25mL仕込んだ。ジムロート上部には合成ゼオライト管を取り付けた。フラスコをオイルバスに浸し、攪拌しながら還流するまで加熱した。還流が開始してから一時間以上経過して組成が安定した後、セプタムからガスタイトシリンジで気相部をサンプリングして、ガスクロマトグラフィー分析した。液相部は同様に注射針を備えたポリプロピレン製シリンジを用いて、約1mLをサンプリングし、予め氷水で冷却した2mLバイアル瓶に移した後、ガスクロマトグラフィー分析を実施した。表1においては予め作成した検量線を用いてモル%表記とした。また、図1は横軸に1223Zの液相部組成、縦軸に1223Zの気相部組成をとり、表1の結果をプロットした。第一成分の1223Zが40モル%〜99.9999モル%、第二成分のt−DCEが0.0001〜60モル%の範囲において、気相部と液相部の組成が実質的に変化しない共沸組成物または共沸様組成物であることが明らかとなった。
Figure 2016098334
<実施例2>
日本工業規格JIS K2265−1「引火点の求め方−第1部:タグ密閉法」に準拠して、1223Zとt−DCEの混合液体の引火点をそれぞれ測定した。引火点測定には、自動引火点測定器atg−8l(田中科学機器製作株式会社)を使用した。各組成における測定結果を表2に示す。1223Zとt−DCEの共沸または共沸様組成物の範囲において、大気圧力条件下で引火点がないことが観測された。
Figure 2016098334
<実施例3>
<洗浄試験>
市販の25mLメスシリンダーを11mLの目盛り線で切断した。直径:約7.2mm×長さ:約40mmの清浄な硝子棒の質量を測定後、表記載のオイルに2分間浸漬し、10分間立てて液切した(過剰についたオイルを除去した)後、質量(ガラス棒+初期付着オイル)を測定後、前記のメスシリンダーに入れた。以下の表2に記載の組成が1233Z 20モル%、t−DCE 80モル%の共沸様組成物を10mLの液面まで仕込み、20℃の水を満たした小型超音波洗浄機(シチズン製SW5800)の中央部に立てた。超音波を照射すると時間と共に共沸様組成物が揮発し、8mLの目盛り線になった時点で、メスシリンダー内の液をガスクロマトグラフで分析した。その結果、全ての実施例1の実験例において、2mL揮発したにも関わらず、洗浄前後の液組成は実質に同一であった。すなわち、実機洗浄において、実施例1で用いた共沸様組成物は、部分的に揮発しても残液の組成が実質的に変化しない共沸様組成であることが示された。次にガラス棒を乾燥させて質量(ガラス棒と残存オイルとの総質量)を測定して、油除去率(残存オイルの質量÷初期付着オイルの質量×100[%])を求めると共に、拡大鏡で硝子の表面を観察した。その結果、全ての実施例において油除去率が100%であり、拡大鏡観察結果においては、油分の残存が認められなかったため良好と判断された。各実施例の結果を以下の表3に示す。
Figure 2016098334

Claims (8)

  1. (Z)−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223Z)と(E)−1,2−ジクロロ−エチレン(t−DCE)からなる、共沸(様)組成物。
  2. 0.0001モル%〜40モル%の1223Zと99.9999モル%〜60モル%のt−DCEとからなる、請求項1に記載の共沸(様)組成物。
  3. 10モル%〜40モル%の1223Zと90モル%〜60モル%のt−DCEとからなる、請求項1又は請求項2に記載の不燃性の共沸(様)組成物。
  4. (Z)−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223Z):20モル%、(E)−1,2−ジクロロ−エチレン(t−DCE):80モル%からなる共沸組成物。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の共沸(様)組成物と、少なくとも一つの追加成分を含む液体組成物。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の共沸(様)組成物と、該共沸(様)組成物に対して、10ppm〜30質量%の追加成分を少なくとも一つ含む、液体組成物。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の共沸(様)組成物ないし液体組成物を含む、洗浄用溶剤。
  8. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の共沸(様)組成物ないし液体組成物を、被洗浄物体に接触させる工程を含む、該被洗浄物体を洗浄する方法。
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