JP2016097207A - 臭気吸着メッシュシート及びその臭気吸着性能の回復方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】臭気成分全般に対してバランス良く濃度を減少させる減臭効果を有するメッシュシートで、減臭効果の再生が可能かつ容易である、繰り返し使用可能な臭気吸着メッシュシートと減臭効果回復方法の提供。
【解決手段】粗目織物、及び粗目織物の全表面を被覆する熱可塑性樹脂被覆層とで構成された多数の空孔を有する可撓性複合体において、熱可塑性樹脂被覆層が気泡痕を含み、また二酸化珪素と金属酸化物、及びゼオライトとによる混合粒子を5〜30質量%含み、かつ混合粒子に占めるゼオライトの混合量を10〜40質量%とし、さらに二酸化珪素と金属酸化物との混合比を5:1〜1:1とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は臭気吸着による減臭効果を有する産業資材用メッシュシートに関する。詳しく述べると、本発明のメッシュシートは、家屋、店舗、オフィスビル、商業施設、各種公共施設などの居住空間をはじめ、食品工場、化学品工場、畜産施設、水産施設、ゴミ処理施設、ゴミ集積所などにおいて、空間仕切用、壁掛け用、敷物用、天蓋用の形態で用い、使用環境における悪臭成分、及びVOC成分などの臭気成分全般に対してバランス良く濃度を減少させる減臭効果、及び経時的に人間の感知限界濃度に低減する消臭効果を有し、減臭効果が飽和状態となっても減臭効果の再生が可能かつ容易で繰り返し使用可能な臭気吸着メッシュシートと臭気吸着性能の回復方法に関する。
以前、本出願人は粗目織物と、粗目織物を被覆する熱可塑性樹脂層とで構成された、特定の充実率と単位表面積とを有する可撓性メッシュシートの熱可塑性樹脂層に、臭気分子に対して、物理的吸着性を有する無機多孔性物質、化学反応性を有する無機酸化・還元性物質、及び無機分解反応触媒物質などの臭気分子不活性化粒子を任意に用いることにより、体臭、ペット臭、調理臭、ゴミ臭、カビ臭などの生活臭全般を低減させる機能を付帯させたメッシュシート(特許文献1)を提案した。また特許文献2には、消臭性・難燃性布帛製造用後加工剤の第1液として、消臭剤、バインダー、架橋剤及び風合い改良剤を混合分散した水性分散液が例示され、消臭剤に、酸化亜鉛、シリカ、ゼオライト、ヒドラジン系化合物及び、スチレン−無水マレイン酸加水分解物の1種または複数種の混合物を使用することで臭気全般に対する消臭作用を得ることの組成が特許文献2に開示されている。これら特許文献1及び2の構成では時間の経過と共に臭気分子の吸着飽和や化学捕集飽和に至り、減臭効果が低下する問題があった。
特開2013−212238号公報 特開2012−072509号公報
本発明は、臭気成分全般に対してバランス良く濃度を減少させる減臭効果、及び経時的に人間の感知限界濃度に引き下げる消臭効果を有するメッシュシートで、減臭効果が飽和状態となっても、減臭効果の再生が可能かつ容易である、繰り返し使用可能な臭気吸着メッシュシートと、その臭気吸着性能の回復方法を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、粗目織物、及び粗目織物の全表面を被覆する熱可塑性樹脂被覆層とで構成された多数の空孔を有する可撓性複合体において、熱可塑性樹脂被覆層が、特定体積%の気泡痕を含み、また二酸化珪素と金属酸化物、及びゼオライトとによる混合粒子を特定量で含み、かつ混合粒子に占めるゼオライトの混合量を特定のものとし、さらに二酸化珪素と金属酸化物との混合比を特定のものとすることで、臭気成分全般(VOC含む)に対してバランス良く濃度を減少させる減臭効果、及び経時的に人間の感知限界濃度に引き下げる消臭効果を有するメッシュシートが得られ、減臭効果が飽和状態となっても、(熱)水洗、ヒーター加熱、及び天日干し、の単独、または併用の処理によって臭気吸着率を初期の50%以上に容易に回復できることを見出して本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の臭気吸着メッシュシートは、粗目織物、及び粗目織物の全表面を被覆する熱可塑性樹脂被覆層とで構成された多数の空孔を有する可撓性複合体であって、前記熱可塑性樹脂被覆層が、気泡痕を0〜25体積%で含み、また、二酸化珪素と金属酸化物、及びゼオライトとによる混合粒子を5〜30質量%含み、かつ前記混合粒子に占める前記ゼオライトの混合量が10〜40質量%であり、さらに前記二酸化珪素と前記金属酸化物との混合比が5:1〜1:1であることが好ましい。これによって臭気成分全般(VOC含む)に対してバランス良く濃度を減少させる減臭効果、及び経時的に人間の感知限界濃度に引き下げる消臭効果を有するメッシュシートが得られ、減臭効果が飽和状態となっても、(熱)水洗、ヒーター加熱、紫外線照射、及び天日干し、の単独、または併用の処理によって臭気吸着率を初期の50%以上に容易に回復することを可能とする。
本発明の臭気吸着メッシュシートは、前記可撓性複合体が、空隙率10〜65%、かつ経緯1インチ当たり、共に空孔数5〜30個を有することが好ましい。これによってシートの表面積を大きいものとすること、及び通気性を高くすることで、臭気分子の吸着及び捕集効率を向上させることを可能とする。
本発明の臭気吸着メッシュシートは、前記粗目織物と前記熱可塑性樹脂被覆層の中間に、前記粗目織物に対する含浸部を含む熱可塑性樹脂アンカー層を含み、この熱可塑性樹脂アンカー層には前記混合粒子を含まないことが好ましい。これによって減臭効果及び消臭効果に寄与する二酸化珪素と金属酸化物、及びゼオライトとによる混合粒子の配置をメッシュシートの最外層となる熱可塑性樹脂被覆層のみとすることで、より少ない混合粒子の使用量でも、メッシュシート全体に含むと同等の減臭効果及び消臭効果を得ることを可能とし、製造コストをより経済的なものとする。
本発明の臭気吸着メッシュシートは、前記熱可塑性樹脂被覆層が、塩化ビニル樹脂100質量部に対して、シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステルを25〜80質量部を主体に含む軟質塩化ビニル樹脂組成物で構成されることが好ましい。意図的に内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)の疑いのあるフタル酸エステル系可塑剤を使用しないことで、特に乳幼児の経口摂取や経気摂取、母体から胎児への間接摂取によるホルモン作用異常のリスクを回避することができる。
本発明の臭気吸着メッシュシートは、前記熱可塑性樹脂アンカー層が、塩化ビニル樹脂100質量部に対して、シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステルを25〜80質量部を主体に含む軟質塩化ビニル樹脂組成物で構成されることが好ましい。意図的に内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)の疑いのあるフタル酸エステル系可塑剤を使用しないことで、特に乳幼児の経口摂取や経気摂取、母体から胎児への間接摂取によるホルモン作用異常のリスクを回避することができる。
本発明の臭気吸着メッシュシートの臭気吸着性能の回復方法は、請求項1〜5の何れかの臭気吸着メッシュシートを、1)水洗い・浸漬を10〜25℃で10〜60分間、または40〜80℃の温水による洗い・浸漬を5〜30分間行うことで吸着した臭気成分を溶出除去する。2)電気ヒーターによる直接加熱または熱風加熱を50℃以上100℃以内で10〜60分間行い、吸着した臭気成分を放出除去する。3)晴天時に屋外で、吊るし、2つ折り掛け、地面置き、の何れかの状態で天日干しを1〜6時間行い、吸着した臭気成分を放出除去する。の1)〜3)の何れか単独、または併用の処理によって臭気吸着率を初期の50%以上に回復させることが好ましい。これによって本発明の臭気吸着メッシュシートを長期間、繰り返し使用することを可能とし、利便性を格段に向上させることができる。
本発明の臭気吸着メッシュシートは臭気成分全般(VOC含む)に対してバランス良く濃度を減少させる減臭効果、及び経時的に人間の感知限界濃度に引き下げる消臭効果を有するメッシュシートが得られ、減臭効果が飽和状態となっても、(熱)水洗、ヒーター加熱、及び天日干し、の単独、または併用の処理によって臭気吸着率を初期の50%以上に容易に回復することを可能とするので、家屋、店舗、オフィスビル、商業施設、各種公共施設などの居住空間をはじめ、食品工場、化学品工場、畜産施設、水産施設、ゴミ処理施設、ゴミ集積所などにおいて、空間仕切用、壁掛け用、敷物用、天蓋用の形態で広く用いることができる。さらに本発明の臭気吸着メッシュシートは任意の裁断サイズで、トイレ、玄関、浴室、下駄箱、押入などの掛け物、敷物などにも使用でき、靴の中敷(下駄箱収納時)にも使用できる。また、本発明の臭気吸着メッシュシートには写真画像・イラストレーション・文字などの装飾効果や広告効果を附帯させることもできる。
本発明の臭気吸着メッシュシートのアンモニアガスに対する臭気吸着性能 の回復効果を示すグラフ
本発明の臭気吸着メッシュシートは、粗目織物、及び粗目織物の全表面を被覆する熱可塑性樹脂被覆層とで構成された多数の空孔を有する可撓性複合体において、熱可塑性樹脂被覆層が、特定体積%の気泡痕を含み、また特定濃度の二酸化珪素と金属酸化物、及びゼオライトとによる混合粒子を含み、かつ混合粒子に占めるゼオライトの混合量を特定のものとし、さらに二酸化珪素と金属酸化物との混合比を特定のものとする。
本発明の臭気吸着メッシュシートにおいて、粗目織物を被覆する熱可塑性樹脂被覆層を構成する熱可塑性樹脂は、軟質塩化ビニル樹脂、塩化ビニル系共重合体樹脂、オレフィン樹脂、オレフィン系共重合体樹脂、ウレタン樹脂、ウレタン系共重合体樹脂、アクリル樹脂、アクリル系共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル系共重合体樹脂、スチレン樹脂、スチレン系共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、およびポリエステル系共重合体樹脂、フッ素樹脂、フッ素系共重合体樹脂、シリコン樹脂、シリコン系共重合体樹脂などが使用でき、これらは単独もしくは、2種以上の併用としてもよく、粗目織物を被覆する樹脂層の厚さは0.03mm〜0.6mm、特に0.05mm〜0.3mmが好ましい。特に本発明において好ましい熱可塑性樹脂は、塩化ビニル樹脂(可塑剤、安定剤等を配合した軟質〜半硬質塩化ビニル樹脂を包含する)、オレフィン系共重合体樹脂、ウレタン系共重合体樹脂、およびポリエステル系共重合体樹脂である。これらの熱可塑性樹脂はペーストゾル、溶剤系塗料、水性塗料など、またはエマルジョン、ディスパージョンなどの液状樹脂形態であることが、本発明の臭気吸着メッシュシートの製造に適しており、これらの液状樹脂には必要に応じて有機顔料、無機顔料、可塑剤、安定剤、充填剤、滑剤、紫外線吸収剤、劣化防止剤、接着剤、防炎剤、防黴剤、抗菌剤、帯電防止剤、防曇剤及び消臭剤など公知の添加剤を含むことができる。
特に熱可塑性樹脂被覆層を、軟質塩化ビニル樹脂で構成する場合、塩化ビニル樹脂100質量部に対して、シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステルを25〜80質量部を主体に含む軟質塩化ビニル樹脂組成物で構成することが好ましい。内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)の疑いのあるフタル酸エステル系可塑剤を使用しないことで、特に乳幼児の経口摂取や経気摂取、母体から胎児への間接摂取によるホルモン作用異常のリスクを回避できる。シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステルは、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル、及び1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステルから選ばれた1種以上の化合物を含み、具体的な可塑剤としては、シクロヘキサンジカルボン酸ジオクチル(C8:MW393)、シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニル(C9:MW421)が特に好ましく、その他シクロヘキサンジカルボン酸ジブチル(C4:MW281)、シクロヘキサンジカルボン酸ジイソブチル(C4:MW281)、シクロヘキサンジカルボン酸ジヘキシル(C6:MW337)、シクロヘキサンジカルボン酸ジヘプチル(C7:MW362)、シクロヘキサンジカルボン酸ジノニル(C9:MW421)、シクロヘキサンジカルボン酸ジイソデシル(C10:MW450)、シクロヘキサンジカルボン酸ジデシル(C10:MW450)、シクロヘキサンジカルボン酸ブチルベンジル(C4,C7:MW315)などが例示され、これらはすべてシクロヘキサン環に対するジカルボン酸ジアルキルエステルの結合位置が、オルト位(1.2−位置)、メタ位(1.3−位置)、パラ位(1.4−位置)の3態様を全て包含するものである。
本発明の臭気吸着メッシュシートにおいて、粗目織物を構成する繊維は、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、芳香族ヘテロ環ポリマー繊維などの合成繊維、木綿、麻、ケナフなどの天然繊維、アセテートなどの半合成繊維、ガラス繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維、炭素繊維などの無機繊維の何れもが使用でき、これらは単独で、或いは2種以上の混用で用いることができるが、特にポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維などの合成繊維が好ましい。
繊維糸条の形態は、マルチフィラメント、短繊維紡績、モノフィラメント、スプリットヤーン、テープヤーンなどいずれであってもよいが、特にマルチフィラメントが好ましい。マルチフィラメント糸条の繊度は、125(139dtex)〜1000(1111dtex)デニール、特に250(278dtex)〜750(833dtex)デニールが好ましい。本発明においてマルチフィラメント糸条はフィラメント数50〜300本を束ねたもので、その断面形状が円形、楕円形、及び扁平(横長に潰れた楕円形)の何れの形状でも使用できるが、扁平糸条が好ましい。このような扁平糸条は、断面形状の高さと幅方向の比を2:3〜1:5とすることが表面積を増大するので好ましい。
また粗目織物は、マルチフィラメント糸条(11〜200T/mの撚糸)を経糸束群及び緯糸束群として製織した平織物または模紗織物、またはマルチフィラメント扁平糸条(0〜10T/mの撚糸)を経糸束群及び緯糸束群として製織した平織物または模紗織物、またはマルチフィラメント糸条(11〜200T/mの撚糸)を経糸束群及びバイアス糸束群として製織した三軸平織物または三軸模紗織物、またはマルチフィラメント糸条(0〜10T/mの撚糸)を経糸束群及びバイアス糸束群として製織した三軸平織物または三軸模紗織物などが挙げられる。これらの粗目織物の空隙率は10〜65%、特に20〜45%、かつ経緯1インチ当たり、共に空孔数5〜30個、特に8〜20個を有するものが好ましい。空隙率は粗目織物の単位面積領域に占める糸条間空孔部の総和面積率であり、具体的には1インチ四方の面積領域のデジタル画像をコンピュータに取り込んで、糸条実体部と空孔部分の面積を計算する方法、また糸条の幅と、糸条の配置密度の設計から理論値として計算した値であってもよい。これらの粗目織物には、必要に応じて撥水処理、吸水防止処理、接着処理、難燃処理などの薬剤処理を施したものを用いてもよい。
本発明の臭気吸着メッシュシートの熱可塑性樹脂被覆層には、二酸化珪素と金属酸化物、及びゼオライトとによる混合粒子を5〜30質量%、好ましくは8〜20質量%含み、かつ混合粒子に占めるゼオライトの混合量が10〜40質量%、好ましくは18〜36質量%であり、さらに二酸化珪素と金属酸化物との混合比を5:1〜1:1、好ましくは5:2〜3:2とする。ゼオライトの混合量が10質量%未満だと、トルエン、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどのVOC系悪臭に対する消臭効果が希薄化することがある。ゼオライトは天然及び合成ゼオライトの何れでも使用でき、平均粒子径1μm〜10μmのものが使用できる。ゼオライトはA型、X型、LSX型、L型、Y型、ベータ型、フェリライト型、モルデナイト型など、三次元骨格構造を有し、一般式M2/n0・・NaO・Al・2.5SiO・xHOで表される(一般式中のxは結晶水の数を表す整数で、Mは陽イオン、nは陽イオンの原子価を示す)。陽イオンは、アルカリ金属(ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン)、アルカリ土類金属(カルシウムイオン、マグネシウムイオン)、アンモニウムイオンなどである。また金属酸化物の混合比率が二酸化珪素よりも過多となる(例えば二酸化珪素と金属酸化物との混合比1:2)とアンモニア、トリメチルアミンなどの塩基性悪臭に対する消臭効果が希薄化することがあり、また金属酸化物の混合比率が二酸化珪素よりも過少となる(例えば二酸化珪素と金属酸化物との混合比10:1)と、硫化水素、メチルメルカプタン、酢酸、イソ吉草酸、ノネナールなどの酸性悪臭に対する消臭効果が希薄化することがある。二酸化珪素は合成非晶質シリカ(湿式法、または乾式法)による球状シリカ、または不定型シリカ、シリカゲル粒子、表面に孔径2〜50nmのメソ孔を有するメソポーラスシリカなど平均粒子径0.1μm〜5μmのものが使用できる。また金属酸化物は、具体的に光触媒活性酸化亜鉛、光触媒活性酸化チタン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化銅から選ばれた1種以上で平均粒子径0.1μm〜5μmのものが使用できる。特に酸化亜鉛、酸化アルムニウムが好ましく、必要に応じて酸化亜鉛と酸化アルムニウムのブレンド、また特に光触媒活性酸化亜鉛、または光触媒活性酸化チタンであることが好ましい。
また熱可塑性樹脂被覆層には必要に応じて、活性炭、添着活性炭、白竹炭、活性白土、ベントナイト、セピオライト、アルミノ珪酸金属塩、珪酸銅、シラス、シリカ−マグネシア、モレキュラーシーブ、電気石(トルマリン鉱石)、金属フタロシアニン錯体、金属フタロシアニン錯体テトラカルボン酸、(これらの錯体形成金属として、銅、鉄、コバルト、マンガンなど)などを0.1〜5質量%程度併用していてもよく、さらにヒドラジン化合物、スチレン−マレイン酸加水分解物、シクロデキストリン、ポリフェノール類、テルペノイド類、フラボノイド類などを補助的に0.1〜3質量%程度併用してもよい。
また熱可塑性樹脂被覆層には、粒径が0.03mm〜0.8mm気泡痕を0〜25体積%、特に5〜15体積%程度の比率で含み、メッシュシートの内部にも表面積を有する。このような内部表面積を設けることで臭気分子との接触面積を増し、通気性とガス交換性を促す効果によって減臭(消臭)効果を著しく向上させる。これらの気泡痕は全て連続気泡化することでガス交換性及び通気性に優れた構造、または部分的に連続気泡化したガス交換通気性の構成とするものである。これらの気泡痕は液状粘性体の熱可塑性樹脂組成物の機械攪拌による強制的な気泡巻込ムースの塗工と熱処理による気泡痕形成、液状粘性体の熱可塑性樹脂組成物(アルコール、トルエン、メチルエチルケトンなどの有機溶剤含有)の塗工と熱処理蒸散による揮発痕形成、公知の化学発泡剤(アゾジカルボアミド、オキシビスベンゼンスルフォニルヒドラジド、ベンゼンスルフォニルヒドラジド、p−トルエンスルフォニルヒドラジド、ジアゾアミノベンゼン、アゾビスイソブチロニトリルなど)を含有する熱可塑性樹脂組成物層を熱処理して化学発泡剤を強制的に熱分解させることで揮発性ガスを生成させることによる気泡痕形成、砂糖粒や塩粒などの水溶性粒子を含有する熱可塑性樹脂組成物層の水洗処理による砂糖粒や塩粒の溶出による空洞痕形成など、何れの方法によって形成されたものであってもよい。
粗目織物の全表面に熱可塑性樹脂被覆層を形成するには、基布とする粗目織物に対して液状の熱可塑性樹脂組成物によるディッピングやコーティングによる含浸被覆によって達成される。液状の熱可塑性樹脂としては、エマルジョン樹脂、ディスパージョン樹脂などの水分散形態、熱可塑性樹脂を有機溶媒中に可溶化した塗料形態、及び塩化ビニル樹脂ペーストゾルなどである。粗目織物の全表面を被覆する熱可塑性樹脂被覆層とで構成された多数の空孔を有する可撓性複合体は、空隙率10〜65%、特に20〜45%、かつ経緯1インチ当たり、共に空孔数5〜30個、特に8〜20個を有するものが好ましい。すなわち1インチ平方面積当たり、共に空孔数25〜900個、特に64〜400個を有するものが好ましい。また粗目織物を被覆する樹脂層の厚さは0.03mm〜0.6mm、特に0.05mm〜0.3mmが好ましい。空隙率は可撓性複合体(メッシュシート)の単位面積領域に占める糸条間空孔部の総和面積率であり、具体的には1インチ四方の面積領域のデジタル画像をコンピュータに取り込んで、糸条実体部と空孔部分の面積を計算する方法、また糸条の幅と、糸条の配置密度の設計から理論値として計算した値であってもよい。空隙率が10%未満の場合と、空隙率が65%を超える場合には、得られるメッシュシートの表面積が小さくなり、通気性とガス交換性が不十分となり、減臭効果や消臭効果の発現が非効率的となることがある。同様に経緯とも、1インチ当たりの空孔数5個未満の場合と、空孔数30個を超える場合には、得られるメッシュシートの表面積が小さくなり、通気性とガス交換性が不十分となり、減臭効果や消臭効果の発現が非効率的となることがある。
本発明の臭気吸着メッシュシートにおいて、粗目織物と熱可塑性樹脂被覆層の中間には、粗目織物に対する含浸部を含む熱可塑性樹脂アンカー層を含んでいてもよい。この場合、意図的に熱可塑性樹脂アンカー層には混合粒子(二酸化珪素と金属酸化物、及びゼオライト)を含まないものとする。これによって減臭効果及び消臭効果に寄与する二酸化珪素と金属酸化物、及びゼオライトとによる混合粒子の配置をメッシュシートの最外層となる熱可塑性樹脂被覆層のみとすることで、少ない混合粒子の使用量でも同等の減臭効果及び消臭効果を得ることができる。特に熱可塑性樹脂被覆層を、可塑剤にシクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステルを使用した軟質塩化ビニル樹脂組成物で構成した場合には、熱可塑性樹脂アンカー層も同様の可塑剤設計とすることが好ましい。内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)の疑いのあるフタル酸エステル系可塑剤を使用しないことで、特に乳幼児の経口摂取や経気摂取、母体から胎児への間接摂取によるホルモン作用異常のリスクを回避することを可能とする。熱可塑性樹脂アンカー層の形成は段落〔0023〕と同様にして形成できる。
本発明の臭気吸着メッシュシートは、家屋、店舗、オフィスビル、商業施設、各種公共施設などの居住空間をはじめ、食品工場、化学品工場、畜産施設、水産施設、ゴミ処理施設、ゴミ集積所などにおいて、空間仕切用、壁掛け用、敷物用、天蓋用などの多様な形態で広く用いることができる。例えば本発明の臭気吸着メッシュシートのサイズは、幅(緯糸方向)が100cm〜200m、長さ方向(経糸方向)100cm〜5000cmの範囲の任意サイズで用いることができ、使用領域が200cmを超える場合は、複数のシートを繋ぎ合わせて用いればよい。このような大型仕様は、食品工場、化学品工場、畜産施設、水産施設、ゴミ処理施設、ゴミ集積所などの天井部に設置、または壁に沿って吊り下げる設置、さらには間仕切として衝立設置が挙げられる。また、家屋、店舗、オフィスビル、商業施設、各種公共施設などの居住空間では、間仕切として目隠し効果を目的とする衝立使用ができる。また、本発明の臭気吸着メッシュシートは幅(緯糸方向)が100cm以下、長さ方向(経糸方向)100cm以下のサイズで用いることもでき、例えば、トイレ壁掛けタペストリー、玄関・浴室の足拭用敷物、下駄箱や押入れの敷物、ペット用ケージの敷物、介護ベッド用敷物などの形態で使用でき、A4サイズ以下は靴の中敷(下駄箱収納時)が挙げられる。本発明の臭気吸着メッシュシートは任意の着色が可能であり、公知の印刷技術の応用により、メッシュシート片面または両面に写真画像・イラストレーション・文字などをプリントして、装飾効果や広告効果を附帯させることもできる。
本発明の臭気吸着メッシュシートは使用環境による頻度差はあるが、ある程度使用したら下記処理のメンテナンスの何れか、または複数の処理を施すことで、本発明の臭気吸着メッシュシートの臭気吸着性能を、初期の50%以上に回復させることができ、定期的なメンテナンスを行うことで、臭気吸着メッシュシートとして繰り返しの使用が可能である。1)臭気吸着メッシュシート全体に対して、水道水、工業用水、降雨、などによる水洗い・浸漬を10〜25℃で10〜60分間、または40〜80℃の温水による洗い・浸漬を5〜30分間行い、吸着した水溶性の臭気成分を溶出除去する。2)臭気吸着メッシュシート全体に対して、電気ヒーターによる直接加熱または熱風加熱を50℃以上100℃以内で10〜60分間行い、吸着した臭気成分を放出除去する。3)晴天時に屋外で、吊るし、2つ折り鞍掛け、地面置き、の何れかの状態で天日干しを1〜6時間行い、吸着した臭気成分を放出除去する。特に、1)処理後に2)の処理を連続するメンテナンス、または1)処理後に3)の処理を連続するメンテナンスが回復効率的に好ましい。
以下、本発明について実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。下記実施例及び比較例において、試験シートの減臭性・消臭性、及び臭気吸着性能の回復効果は下記の試験方法により測定し、評価した。
1)減臭性・消臭性
容積5LのTEDLAR(登録商標)バッグを4個用意し、各々のバッグに10c
m×10cmサイズの試験シートを、試験シートの表裏面ともバッグ内壁に触れな
いようにバッグ内に固定し、濃度20ppmに調整した個々の化学物質ガス(a:ア
ンモニア)、(b:イソ吉草酸)、(c:硫化水素)、(d:トルエン)を各々
3L封入し、4個の化学物質ガス充填バッグそれぞれにおいて、30分後及び60
分後の化学物質ガス濃度を検知管で測定した。
2)臭気吸着性能の回復効果
2−1)10cm×10cmサイズの試験シートを容積5LのTEDLAR(登録
商標)バッグに入れ、試験シートの表裏面ともバッグ内壁に触れないようバッグ内
に固定し、濃度100ppmに調整したアンモニアガスを3L封入したバッグ内環境
に60分間晒し、10分毎にアンモニアガス濃度を検知管で測定し1回目の減臭曲
線を描いた。取出した試験シートを新たなTEDLAR(登録商標)バッグに入れ、
1回目の試験同様濃度100ppmに調整したアンモニアガスを3L封入したバッ
グ内環境に120分間晒し、10分、30分、60分、120分毎にアンモニアガ
ス濃度を検知管で測定し2回目の減臭曲線を描いた。同様に3回目の試験を繰り返
し3回目の減臭曲線を描いた。
2−2)3回目の試験を終えた試験シートを5Lの水道水を入れたバット内に浸漬
した状態で20℃×60分間静置し水洗処理した。次に取出した試験シートを80
℃設定のギアーオーブン(電気ヒーター)内に吊るして30分間の熱風加熱処理を
行った。この水洗〜加熱処理を行った試験シートを、再度容積5LのTEDLAR
(登録商標)バッグに入れ、試験シートの表裏面ともバッグ内壁に触れないようバ
ッグ内に固定し、濃度100ppmに調整したアンモニアガスを3L封入したバッグ
内環境に120分間晒し、10分、30分、60分、120分毎にアンモニアガス
濃度を検知管で測定し4回目(再生処理後)の減臭曲線を描き、1〜3回目の減臭
曲線と比較した。
2−3)上記試験と同じ要領で、イソ吉草酸ガスに対しての減臭試験、硫化水素ガ
スに対しての減臭試験、トルエン単独ガスに対しての減臭試験を行い、それぞれ4
回目(再生処理後)の減臭曲線と、1〜3回目の減臭曲線との比較を行った。
[実施例1]
1)ポリエステル(PET)のマルチフィラメント糸条250d(278dtex)の3本糸束(278dtex/3本)を経糸条、及び緯糸条とする模紗織物(質量135g/m)を粗目織物(1)として用いた。この粗目織物(1)は、経糸条と緯糸条の打ち込み密度各々9本/25.4mm、空隙率16%、経緯1インチ幅当たり空孔数9個を有する。
2)次に粗目織物(1)を被覆する熱可塑性樹脂被覆層として下記配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物を調製した。
〔配合1〕軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニル(可塑剤) 70質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
エポキシ化大豆油(可塑剤) 5質量部
バリウム/亜鉛複合安定剤 2質量部
合成ゼオライト(平均粒子径5μm) 15質量部
二酸化珪素/酸化亜鉛(金属酸化物)※(質量比3:1) 25質量部
アゾジカルボアミド(化学発泡剤) 4質量部
ベンゾトリアゾール(紫外線吸収剤) 0.3質量部
酸化チタン(顔料) 2質量部
3)配合1の軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾルの液浴中に粗目織物(1)を浸漬し、マングルロールで圧搾して付着ゾルを含浸被覆した後、180℃でゲル化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成してメッシュシートを得た。この被覆層の付着量は265g/m、メッシュシートの空隙率は15%、経緯共に1インチ幅当たり空孔数9個であった。また熱可塑性樹脂被覆層には気泡痕を12体積%含み、二酸化珪素と酸化亜鉛、及びゼオライトとによる混合粒子を18.2質量%(ゼオライトの占有比率37.5質量%)含むものであった。
[実施例2]
1)実施例1の配合1の「二酸化珪素/酸化亜鉛(金属酸化物)(質量比3:1)25質量部」を「二酸化珪素/酸化アルミニウム(金属酸化物)(質量比3:1)25質量部」に変更した配合2を使用した以外は実施例1と同様にして、熱可塑性樹脂被覆層の付着量265g/m、メッシュシートの空隙率15%、経緯共に1インチ幅当たり空孔数9個有するメッシュシートを得た。また熱可塑性樹脂被覆層には気泡痕を12体積%含み、二酸化珪素と酸化アルミニウム、及びゼオライトとによる混合粒子を18.2質量%(ゼオライトの占有比率37.5質量%)含むものであった。
[実施例3]
1)実施例1の粗目織物(1)を被覆する熱可塑性樹脂アンカー層として下記配合3の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物を調製した。配合3の軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾルの液浴中に粗目織物(1)を浸漬し、マングルロールで圧搾して付着ゾルを含浸被覆した後、180℃でゲル化処理して熱可塑性樹脂アンカー層を形成した。
〔配合3〕軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾル組成物
乳化重合ポリ塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニル(可塑剤) 70質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
エポキシ化大豆油(可塑剤) 5質量部
バリウム/亜鉛複合安定剤 2質量部
酸化チタン(顔料) 2質量部
2)次に配合1の軟質塩化ビニル樹脂ペーストゾルの液浴中に熱可塑性樹脂アンカー層を形成した粗目織物(1)を浸漬し、マングルロールで圧搾してゾルを被覆した後、180℃でゲル化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成しメッシュシートを得た。このアンカー層と被覆層との付着量は315g/m、メッシュシートの空隙率は14%、経緯共に1インチ幅当たり空孔数9個であった。また熱可塑性樹脂被覆層には気泡痕を8体積%含み、二酸化珪素と酸化亜鉛、及びゼオライトとによる混合粒子を18.2質量%(ゼオライトの占有比率37.5質量%)含むものであった。
[実施例4]
実施例3で用いた配合1の「二酸化珪素/酸化亜鉛(金属酸化物)(質量比3:1)25質量部」を「二酸化珪素/酸化アルミニウム(金属酸化物)(質量比3:1)25質量部」に変更した配合2を使用した以外は実施例3と同様にして、アンカー層と被覆層との付着量は315g/mとするメッシュシートを得た。このメッシュシートの空隙率は14%、経緯共に1インチ幅当たり空孔数9個であった。また熱可塑性樹脂被覆層には気泡痕を8体積%含み、二酸化珪素と酸化アルミニウム、及びゼオライトとによる混合粒子を18.2質量%(ゼオライトの占有比率37.5質量%)含むものであった。
[実施例5]
1)ポリエステル(PET)のマルチフィラメント糸条250d(278dtex)を経糸条、及び緯糸条とする平織物(質量124g/m)を粗目織物(2)として用いた。この粗目織物(2)は、経糸条と緯糸条の打ち込み密度各々24本/25.4mm、空隙率11%、経緯1インチ幅当たり空孔数23個を有する。
2)次に粗目織物(2)を被覆する熱可塑性樹脂被覆層として下記配合4のポリウレタン樹脂エマルジョン組成物を調製した。
〔配合4〕ポリウレタン樹脂エマルジョン組成物
ポリウレタン樹脂エマルジョン(固形分40質量%) 100質量部
合成ゼオライト(平均粒子径5μm) 5質量部
二酸化珪素/酸化亜鉛(金属酸化物)※(質量比3:1) 10質量部
アゾジカルボアミド(化学発泡剤) 2質量部
ベンゾトリアゾール(紫外線吸収剤) 0.3質量部
酸化チタン(顔料) 1質量部
3)配合4のポリウレタン樹脂エマルジョン組成物の液浴中に粗目織物(2)を浸漬し、マングルロールで圧搾して付着液を含浸被覆した後、100℃で乾燥熱処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成してメッシュシートを得た。この被覆層の付着量は155g/m、メッシュシートの空隙率は10%、経緯共に1インチ幅当たり空孔数23個であった。また熱可塑性樹脂被覆層には気泡痕を8体積%含み、二酸化珪素と酸化亜鉛、及びゼオライトとによる混合粒子を26.8質量%(ゼオライトの占有比率33.3質量%)含むものであった。
[実施例6]
1)ポリエステル(PET)のマルチフィラメント糸条1000d(1111dtex)を経糸条、及び緯糸条とする平織物(質量186g/m)を粗目織物(3)として用いた。この粗目織物(3)は、経糸条と緯糸条の打ち込み密度各々12本/25.4mm、空隙率24%、経緯1インチ幅当たり空孔数12個を有する。
2)次に粗目織物(3)を被覆する熱可塑性樹脂被覆層として下記配合5のアクリル酸エステル共重合体樹脂エマルジョン組成物を調製した。
〔配合5〕アクリル酸エステル共重合体樹脂エマルジョン組成物
ポリウレタン樹脂エマルジョン(固形分40質量%) 100質量部
合成ゼオライト(平均粒子径5μm) 5質量部
二酸化珪素/酸化アルミニウム(金属酸化物)※(質量比3:1) 10質量部
アゾジカルボアミド(化学発泡剤) 2質量部
ベンゾトリアゾール(紫外線吸収剤) 0.3質量部
酸化チタン(顔料) 1質量部
3)配合5のアクリル酸エステル共重合体樹脂エマルジョン組成物の液浴中に粗目織物(3)を浸漬し、マングルロールで圧搾して付着液を含浸被覆した後、100℃で乾燥熱処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成してメッシュシートを得た。この被覆層の付着量は158g/m、メッシュシートの空隙率は23%、経緯共に1インチ幅当たり空孔数12個であった。また熱可塑性樹脂被覆層には気泡痕を8体積%含み、二酸化珪素と酸化アルミニウム、及びゼオライトとによる混合粒子を26.8質量%(ゼオライトの占有比率33.3質量%)含むものであった。
実施例1〜6のメッシュシートは、熱可塑性樹脂被覆層に、気泡痕を0〜25体積%含み、また、二酸化珪素と金属酸化物、及びゼオライトとによる混合粒子を5〜35質量%含み、この混合粒子に占めるゼオライトの混合量10〜40質量%と、二酸化珪素と金属酸化物との混合比5:1〜1:1を満たすことによって、アンモニア、イソ吉草酸、硫化水素、トルエンなどの臭気に対する良好な減臭・消臭効果を発現した。特に本発明によるメッシュシートの使用中、あるいは減臭・消臭効果が飽和となった場合、メッシュシートを水洗し、さらに電気ヒーターによる熱風加熱、あるいは天日干しなどの処理を所定時間施すことによって、臭気吸着率を初期の50%以上に回復できること、さらにこの回復処理が繰り返し有効であることを確認した。
[比較例1]
実施例1の配合1において合成ゼオライト15質量部を1質量部に変更した以外は実施例1と同様とし、熱可塑性樹脂被覆層の付着量265g/m、空隙率15%、経緯共に1インチ幅当たり空孔数9個のメッシュシートを得た。また熱可塑性樹脂被覆層には気泡痕を12体積%含み、二酸化珪素と酸化亜鉛、及びゼオライトとによる混合粒子を12.6質量%(ゼオライトの占有比率3.8質量%)含むものであった。
[比較例2]
実施例1の配合1において合成ゼオライト15質量部を60質量部に変更し、二酸化珪素/酸化亜鉛(質量比3:1)25質量部を1質量部に変更した以外は実施例1と同様とし、熱可塑性樹脂被覆層の付着量273g/m、空隙率15%、経緯共に1インチ幅当たり空孔数9個のメッシュシートを得た。また熱可塑性樹脂被覆層には気泡痕を10体積%含み、二酸化珪素と酸化亜鉛、及びゼオライトとによる混合粒子を25.4質量%(ゼオライトの占有比率98.3質量%)含むものであった。
[比較例3]
実施例5の配合4において合成ゼオライト5質量部を20質量部に変更し、二酸化珪素/酸化亜鉛(質量比3:1)10質量部を1質量部に変更した以外は実施例5と同様とし、熱可塑性樹脂被覆層の付着量159g/m、空隙率10%、経緯共に1インチ幅当たり空孔数23個のメッシュシートを得た。また熱可塑性樹脂被覆層には気泡痕を10体積%含み、二酸化珪素と酸化亜鉛、及びゼオライトとによる混合粒子を33.8質量%(ゼオライトの占有比率95.2質量%)含むものであった。
[比較例4]
実施例1の配合1において二酸化珪素/酸化亜鉛(質量比3:1)25質量部を、二酸化珪素/酸化亜鉛(質量比25:1)26質量部に変更した以外は実施例1と同様とし、熱可塑性樹脂被覆層の付着量265g/m、空隙率15%、経緯共に1インチ幅当たり空孔数9個のメッシュシートを得た。また熱可塑性樹脂被覆層には気泡痕を9体積%含み、二酸化珪素と酸化亜鉛、及びゼオライトとによる混合粒子を18.6質量%(ゼオライトの占有比率39質量%)含むものであった。
[比較例5]
実施例1の配合1において二酸化珪素/酸化亜鉛(質量比3:1)25質量部を、二酸化珪素/酸化亜鉛(質量比1:2)24質量部に変更した以外は実施例1と同様とし、熱可塑性樹脂被覆層の付着量265g/m、空隙率15%、経緯共に1インチ幅当たり空孔数9個のメッシュシートを得た。また熱可塑性樹脂被覆層には気泡痕を9体積%含み、二酸化珪素と酸化亜鉛、及びゼオライトとによる混合粒子を17.9質量%(ゼオライトの占有比率35,6質量%)含むものであった。
[比較例6]
実施例1の配合1において合成ゼオライト15質量部を1質量部に変更、また二酸化珪素/酸化亜鉛(質量比3:1)25質量部を1質量部に変更した以外は実施例1と同様とし、熱可塑性樹脂被覆層の付着量253g/m、空隙率15%、経緯共に1インチ幅当たり空孔数9個のメッシュシートを得た。また熱可塑性樹脂被覆層には気泡痕を18体積%含み、二酸化珪素と酸化亜鉛、及びゼオライトとによる混合粒子を1.1質量%(ゼオライトの占有比率50質量%)含むものであった。
[比較例7]
実施例1の配合1において合成ゼオライト15質量部を50質量部に変更、また二酸化珪素/酸化亜鉛(質量比3:1)25質量部を75質量部に変更した以外は実施例1と同様とし、熱可塑性樹脂被覆層の付着量287g/m、空隙率14%、経緯共に1インチ幅当たり空孔数9個のメッシュシートを得た。また熱可塑性樹脂被覆層には気泡痕を4体積%含み、二酸化珪素と酸化亜鉛、及びゼオライトとによる混合粒子を41.1質量%(ゼオライトの占有比率40質量%)含むものであった。
[比較例8]
実施例1の配合1において合成ゼオライト15質量部を、竹炭15質量部に変更、また二酸化珪素/酸化亜鉛(質量比3:1)25質量部を電気石(トルマリン鉱石)25質量部に変更した以外は実施例1と同様とし、熱可塑性樹脂被覆層の付着量256g/m、空隙率14%、経緯共に1インチ幅当たり空孔数9個のメッシュシートを得た。熱可塑性樹脂被覆層には気泡痕を8体積%含み、竹炭と電気石(トルマリン鉱石)による混合粒子を18.2質量%含むものであった。
比較例1〜8のメッシュシートは、熱可塑性樹脂被覆層に、1)二酸化珪素と金属酸化物、及びゼオライトとによる混合粒子を5〜35質量%含むこと、2)この混合粒子に占めるゼオライトの混合量10〜40質量%とすること、3)二酸化珪素と金属酸化物との混合比5:1〜1:1を満たすこと、の要件の何れか1つ以上を欠くことによって、減臭・消臭効果の発現性を悪くしたり、アンモニア、イソ吉草酸、硫化水素、トルエンなどの臭気全般に対するバランスの良い減臭・消臭効果が発現しなかったり、また熱可塑性樹脂被覆層が脆く、メッシュシートの屈曲により熱可塑性樹脂被覆層に亀裂を生じて脱落する、減臭・消臭効果の回復が良好ではないなどの実用上の問題を生じていた。
本発明により得られる臭気吸着メッシュシートは、臭気成分全般(VOC含む)に対してバランス良く濃度を減少させる減臭効果、及び経時的に人間の感知限界濃度に引き下げる消臭効果を有するメッシュシートが得られ、減臭効果が飽和状態となっても、(熱)水洗、ヒーター加熱、及び天日干し、の単独、または併用の処理によって臭気吸着率を初期の50%以上に容易に回復することを可能とするので、家屋、店舗、オフィスビル、商業施設、各種公共施設などの居住空間をはじめ、食品工場、化学品工場、畜産施設、水産施設、ゴミ処理施設、ゴミ集積所などにおいて、空間仕切用、壁掛け用、敷物用、天蓋用の形態で広く用いることができる。さらに本発明の臭気吸着メッシュシートは任意の裁断サイズで、トイレ、玄関、浴室、下駄箱、押入などの掛け物、敷物などにも使用でき、靴の中敷(下駄箱収納時)にも使用できる。また、本発明の臭気吸着メッシュシートには写真画像・イラストレーション・文字などの装飾効果や広告効果を附帯させることもできる。

Claims (6)

  1. 粗目織物、及び粗目織物の全表面を被覆する熱可塑性樹脂被覆層とで構成された多数の空孔を有する可撓性複合体であって、前記熱可塑性樹脂被覆層が、気泡痕を0〜25体積%で含み、また、二酸化珪素と金属酸化物、及びゼオライトとによる混合粒子を5〜30質量%含み、かつ前記混合粒子に占める前記ゼオライトの混合量が10〜40質量%であり、さらに前記二酸化珪素と前記金属酸化物との混合比が5:1〜1:1であることを特徴とする臭気吸着メッシュシート。
  2. 前記可撓性複合体が、空隙率10〜65%、かつ経緯1インチ当たり、共に空孔数5〜30個を有する請求項1に記載の臭気吸着メッシュシート。
  3. 前記粗目織物と前記熱可塑性樹脂被覆層の中間に、前記粗目織物に対する含浸部を含む熱可塑性樹脂アンカー層を含み、この熱可塑性樹脂アンカー層には前記混合粒子を含まない請求項1または2に記載の臭気吸着メッシュシート。
  4. 前記熱可塑性樹脂被覆層が、塩化ビニル樹脂100質量部に対して、シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステルを25〜80質量部を主体に含む軟質塩化ビニル樹脂組成物で構成される請求項1〜3の何れか1項に記載の臭気吸着メッシュシート。
  5. 前記熱可塑性樹脂アンカー層が、塩化ビニル樹脂100質量部に対して、シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステルを25〜80質量部を主体に含む軟質塩化ビニル樹脂組成物で構成される請求項3または4に記載の臭気吸着メッシュシート。
  6. 請求項1〜5の何れかの臭気吸着メッシュシートを、1)水洗い・浸漬を10〜25℃で10〜60分間、または40〜80℃の温水による洗い・浸漬を5〜30分間行うことで吸着した臭気成分を溶出除去する。2)電気ヒーターによる直接加熱または熱風加熱を50℃以上100℃以内で10〜60分間行い、吸着した臭気成分を放出除去する。3)晴天時に屋外で、吊るし、2つ折り掛け、地面置き、の何れかの状態で天日干しを1〜6時間行い、吸着した臭気成分を放出除去する。の1)〜3)の何れか単独、または併用の処理によって臭気吸着率を初期の50%以上に回復させることを特徴とする臭気吸着メッシュシートの臭気吸着性能の回復方法。
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