JP4727011B2 - 無機多孔結晶−親水性高分子複合体層を有する積層体 - Google Patents

無機多孔結晶−親水性高分子複合体層を有する積層体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、悪臭除去、ガス吸着等の性質、さらには抗菌性、難燃性、保温性等を有し、且つ強度、その他の特性に優れた、親水性高分子がその実体内に無機多孔結晶を有する無機多孔結晶−親水性高分子複合体よりなる層および機能向上基材を有する積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ゼオライトやアルミノシリカゲル等の無機化合物を、紙等のセルロース基材を始めとする親水性高分子に担持させて機能性を付与した素材が知られている。かかる素材は悪臭除去、ガス吸着等の性質や抗菌性、難燃性、保温性を有するので種々の用途に使用しえるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記素材は、様々な用途展開が期待できるが、実際に消費者が求める用途により、より高強度なもの等、種々の機能性を高めたものが要求されている。
本発明の目的はかかる要求に応える素材を提供することであり、親水性高分子がその実体内に無機多孔結晶を有する無機多孔結晶−親水性高分子複合体の有する悪臭除去、ガス吸着等の性質や抗菌性、難燃性、保温性に加えて、更に機能性を高めたものを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる目的は下記の本発明によって解決される。
すなわち、本発明は下記の通りである。
(1)親水性高分子がその実体内に無機多孔結晶を有する無機多孔結晶−親水性高分子複合体よりなる層および機能向上基材を有することを特徴とする積層体。
(2)機能向上基材がプラスチックフィルム、再生セルロースフィルム、金属箔、天然繊維、半合成繊維、合成繊維、金属繊維、無機繊維、活性炭繊維、無機系硬化剤および無機膜からなる群より選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする上記(1)の積層体。
(3)親水性高分子が天然セルロース、再生セルロース、バクテリアセルロース、化学修飾セルロース、絹、羊毛、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、架橋型ポリビニルアルコール、キチン、キトサン、エチレン酢酸ビニルコポリマーおよびポリビニルホルマールからなる群より選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする上記(1)の積層体。
(4)天然セルロースがパルプ、木綿、麻およびケナフからなる群より選ばれる少なくとも1種である上記(3)の積層体。
(5)化学修飾セルロースがエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースからなる群より選ばれる少なくとも1種である上記(3)の積層体。
(6)無機多孔結晶がゼオライトであることを特徴とする上記(1)の積層体。
(7)無機多孔結晶が銀、銅、亜鉛、鉄、ニッケル、コバルト、パラジウムおよび白金からなる群より選択される少なくとも1種の金属を担持することを特徴とする上記(1)の積層体。
【0005】
本発明に用いられる機能向上基材としては、適度の強度(例えば、JIS P8113「紙及び板紙の引張り強さ試験方法」にて測定した強度が300〜1000gf程度、好ましくは500〜750gf程度、或いはJIS L1069「繊維の引張り強さ試験方法」にて測定した強度が4〜1500gf/d程度、好ましくは20〜500gf/d程度)を有し、且つその他の特性として無機多孔結晶−親水性高分子複合体よりなる層にはないあるいは該層がもっている特性、例えば風合い、耐候性、耐水性、保温性、耐電磁波性等を有するものが挙げられる。
具体的には、例えば、ウール、絹、綿、麻等の天然繊維、レーヨン、キュプラ等の半合成繊維、ポリエチレンテレフタレート系ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリウレタン繊維、(ポリ)アクリル繊維等の合成繊維、銅、アルミニウム、鉄等の金属繊維、ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維、活性炭繊維から選ばれる少なくとも1種の繊維から自体公知の方法により造られる編物、織物および不織布等のシート状物等が挙げられる。上記の合成繊維は共重合体であってもよく、天然繊維および無機繊維はブレンド物であってもよい。当該シート状物における構成繊維の繊度、断面形状や各種ポリマー安定剤の有無、目付、密度等については、特に限定されない。
これらシート状物からなる機能向上基材の厚さは、1〜500μm程度であり、好ましくは、10〜100μmである。
【0006】
また、本発明に用いられる機能向上基材として上記繊維のシート状物以外に、ポリウレタン、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド等の材料からなるプラスチックフィルムまたはシート(以下、「プラスチックフィルム」ともいう)、セロハン等の再生セルロースフィルムやシート、銅、鉄、アルミニウム、ステンレス等からなる金属箔、セメント、石膏等からなる無機系硬化剤から造られるボードやシート、二酸化チタン、ガラス等からなる無機膜等が挙げられる。
【0007】
機能向上基材として、風合いを所望する場合には絹、レーヨン、木綿、麻、ケナフが好ましく、耐候性および耐水性を所望する場合にはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリオレフィン系樹脂、アラミド樹脂、ポリアクリレート系樹脂または繊維から造られるフィルムまたはシート、或いは二酸化チタン、ガラス等の無機膜が好ましく、保温性を所望する場合には羊毛、ポリアクリロニトリル繊維、アルミ箔、発泡ポリウレタン、発泡ポリスチレンを使用するのが好ましく、耐電磁波性を所望する場合には鉄、アルミ、銅等の金属繊維または金属箔を使用するのが好ましい。
【0008】
プラスチックフィルムは、延伸されていても無延伸でもよいが、強度の点から延伸されたものが好ましく、その延伸方法や延伸倍率は特に制限されない。また、当該プラスチックフィルムは保温性、緩衝性向上の点から、発泡プラスチックフィルムの態様であってもよい。
発泡プラスチックフィルムの製造方法は、熱可塑性プラスチックに加圧下で、ガスやガス化可能な液体を混入し、加熱したり常圧に戻したり等して発泡させたり、分解型の発泡剤を混入しておき、加熱分解させ、発泡させる方法、重合反応時に発生するガスを利用して発泡させる方法等が挙げられる。発泡倍率は特に制限されない。発泡プラスチックとしては、例えば、発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン等が挙げられる。
プラスチックフィルムの厚さは10〜500μm程度であり、好ましくは、20〜100μmである。
【0009】
再生セルロースフィルムとしては、例えば、セロハン等が挙げられる。再生セルロースフィルムの厚さは10〜500μm程度であり、好ましくは20〜100μmである。
【0010】
金属箔の形状は特に制限はないが、強度、コスト、重量、性能等の点から網状になっていることが好ましい。金属箔を網状構造にする方法としては、例えば、打ち抜き或いは一旦繊維状に加工してから網状とする方法等が挙げられる。
金属箔の厚さは10〜200μm程度であり、好ましくは20〜100μmである。
【0011】
無機系硬化剤としては、例えば、セメント、石膏、漆喰、モルタル、ケイ酸カルシウム等が挙げられる。機能向上基材として無機系硬化剤を用いる場合、その厚さは0.5〜20cmであり、好ましくは1〜10cmである。
【0012】
無機膜としては、例えば、ガラス、セラミックス、二酸化チタン、ゼオライト等が挙げられる。無機膜の厚さは5〜100μmであり、好ましくは10〜50μmである。
【0013】
本発明に用いられる機能向上基材は、上記した編物、織物および不織布等のシート状物、プラスチックフィルム、再生セルロースフィルム、金属箔、無機系硬化剤のボードやシートおよび無機膜から選ばれる少なくとも1種を含有する。
異なった2種の素材を含む機能向上基材を製造する方法としては、例えばポリエチレンフィルムと金属箔、あるいは編物、織物および不織布等のシート状物と熱可塑性樹脂とから機能向上基材を製造する場合、異なった2種の素材を重ねて熱ロールを通し熱融着する方法等が挙げられる。また、石膏で作ったボードの上に接着剤層を設け、その上に発泡ポリウレタンを貼り付ける等の方法も挙げられる。
【0014】
本発明に用いられる無機多孔結晶−親水性高分子複合体の無機多孔結晶としては、イオン交換能を有する無機イオン交換体結晶および多孔部分に吸着能を有する吸着体結晶が挙げられ、親水性高分子を溶解、分解または崩壊させないものであれば特に制限はない。例えば、ゼオライト、ハイドロタルサイト、ハイドロキシアパタイト、粘土鉱物類等が挙げられる。
中でも、最も用途が広いという点からゼオライトが好ましく、その中でも比較的合成が容易であるという点から4Aゼオライト〔Na12Si12Al1248・27H2 O〕が特に好ましい。
【0015】
本発明に用いられる無機多孔結晶−親水性高分子複合体の親水性高分子としては、水に対して膨潤するものであれば特に制限はない。例えば、天然セルロース(パルプ、ケナフ、木綿、麻)、再生セルロース(セロハン、セルロースビーズ、レーヨン、セルローススポンジ等)、木綿、バクテリアセルロースおよびセルロースを化学修飾したエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、更には絹、羊毛、麻、ポリビニルアルコール、架橋型ポリビニルアルコール、キチン、キトサン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルホルマール等の天然、或いは人工の親水性高分子、ポリアクリルアミド等の高吸水性高分子ゲル、コラーゲン、プロポリス、漆、木粉等が挙げられる。
中でも、実際の使用形態、価格および取り扱い易さの点からパルプや再生セルロースが好ましく使用される。
【0016】
上記の親水性高分子の実体内に無機多孔結晶が担持され、本発明に用いられる無機多孔結晶−親水性高分子複合体を形成する。ここで、親水性高分子の実体内とは、例えば、親水性高分子がセルロースの場合、セルロースを構成成分とする基材の内部を意味し、例えば、セルロースの細胞壁表面、細胞壁内に存在する細孔および細胞内腔(ルーメン)は含まれない。
セルロース基材の実体内に無機多孔結晶を有するとは、無機多孔結晶の一部または全部がセルロース基材の実体内に存在することを意味する。
【0017】
当該無機多孔結晶−親水性高分子複合体は以下のようにして製造される。例えば、無機多孔結晶がゼオライトであり、親水性高分子がセルロースであるゼオライト−セルロース複合体である場合、特願平8−245538号記載の方法(具体的には、1.0〜100mmol/lのケイ素化合物の水溶液を10分〜2時間含浸させたセルロース基材を、20〜90℃で1.0〜1000mmol/lのアルミニウム化合物および10〜5000mmol/lの塩基性物質の混合水溶液に2時間〜20日間浸漬させる方法等)が挙げられる。親水性高分子がパルプ、セロハンまたはレーヨンである場合、上記と同様の方法によって、無機多孔結晶−パルプ複合体、無機多孔結晶−セロハン複合体、無機多孔結晶−レーヨン複合体を得ることができる。
無機多孔結晶−親水性高分子複合体中の無機多孔結晶の割合は特に制限されないが、好ましくは1.0〜70.0重量%、特に好ましくは10.0〜50.0重量%である。
【0018】
当該無機多孔結晶−親水性高分子複合体が無機多孔結晶担持パルプ複合体である場合の本発明積層体の好適な実施態様を図1および図2に示す。図1において、1は機能向上基材であり、繊維状物の集合体である。2は無機多孔結晶−親水性高分子複合体よりなる層であり、親水性高分子が繊維状物の集合体である。
図2において、1’は機能向上基材であり、フィルム状である。2は無機多孔結晶−親水性高分子複合体よりなる層であり、親水性高分子が繊維状物の集合体である。
図1および図2に示した積層体は主として、鮮度保持段ボール、防錆段ボール、防虫段ボール、難燃段ボール用ライナー、障子紙、ふすま紙、壁紙、カーテン、絨毯、カーペット、タペストリー等の用途に用いることができる。
【0019】
無機多孔結晶−親水性高分子複合体からなる層は、親水性高分子の種類によって様々な形状をとることができる。例えば、親水性高分子がポリビニルアルコール、架橋型ポリビニルアルコール等である場合は、フィルムの形状をとることができる。当該無機多孔結晶−親水性高分子複合体からなる層がフィルムの形状である場合の本発明の積層体の好適な実施態様を図3に示す。図3において、1’は機能向上基材であり、フィルム状である。2’は無機多孔結晶−親水性高分子複合体よりなる層であり、図3の例においては親水性高分子がフィルム状である。
図3に示した積層体は主として、鮮度保持シート、防錆シート、防虫シート等の用途に用いることができる。
フィルムの形状である無機多孔結晶−親水性高分子複合体からなる層の厚さは、10〜500μm程度であり、好ましくは20〜100μmである。
【0020】
図4に示した例は、2”は無機多孔結晶−親水性高分子複合体よりなる層であり、その形状は筒状であり、その長手方向に貫通孔を有している。1は機能向上基材であり、前記貫通孔に充填されている。図4の態様においては、親水性高分子は、例えばレーヨン等の再生セルロース基材等であり、機能向上基材は繊維状物の集合体である。この態様においては親水性高分子としてはレーヨン等の再生セルロースが好ましく、また機能向上基材1としては、ポリオレフィン等の材料からなるプラスチック或いは天然繊維、金属繊維、ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維から選ばれる少なくとも1種の繊維から造られる編物、織物および不織布等のシート状物が好ましい。
当該積層体は主として、エアコンフィルター、掃除機用ゴミパック、熱帯魚用水槽フィルター、排液フィルター等の用途に用いることができる。
貫通孔の中心方向断面の形状は真円、楕円、四角形等であり、真円である場合、その直径は1〜100μm程度であり、楕円である場合、長軸の長さは2〜100μm程度、短軸の長さは1〜50μm程度であり、要するところ、その断面積は通常0.79〜7900μm2 、好ましくは2000μm2 である。当該複合体の長手方向の長さは1〜200μm程度、幅方向の長さは5〜1000μm程度である。
【0021】
図5は、図1に示した積層体上に、さらに図3に示した積層体を積層したものである。機能向上基材1としては、天然繊維からなる不織布が好適である。無機多孔結晶−親水性高分子複合体よりなる層2としては、ゼオライト−パルプ複合体層が好適である。機能向上基材1’としてはプラスチックフィルム、特に共重合ポリビニルアルコールフィルムが好適であり、無機多孔結晶−親水性高分子複合体よりなる層2’としてはゼオライト−セロファン複合体層が好適である。
当該複合積層体は、箱型もしくはハニカム状への成型性、或いは携帯性の点で厚みが500μmを超えると好ましくない傾向にある。
図5に示した積層体は主として、自動車用携帯トイレ、紙おむつ、サバイバル用浄水器等の用途に用いることができる。
【0022】
無機多孔結晶−親水性高分子複合体よりなる層は、上記無機多孔結晶−親水性高分子複合体以外に、揮散性物質を加えて、更に高機能を発現させることもできる。揮散性物質としては、例えば、L−メントール、ヒノキチオール、フィトンチッド、ワサビオール、リモネン等が挙げられる。これらは自体既知の方法、例えば含浸、塗布、圧入等によって担持させることができる。
【0023】
上記の無機多孔結晶−親水性高分子複合体を触媒機能を有する金属塩の水溶液に浸漬することにより、金属担持無機多孔結晶−親水性高分子複合体が得られる。使用される金属としては、例えば、銀、銅、亜鉛、鉄、ニッケル、コバルト、パラジウムおよび白金等が挙げられ、これらの金属を複数併用してもよい。金属塩の水溶液の濃度に特に制限はないが、好ましくは1.0〜100mmol/lであり、浸漬する温度や時間にも特に制限はない。
この時、親水性高分子は水溶液を浸透させうるので、親水性高分子の実体内の無機多孔結晶全体に無駄なく金属を担持させることができる。
金属担持無機多孔結晶−親水性高分子複合体中の金属の量は特に制限されないが、好ましくは0.001〜10.0重量%、さらに好ましくは0.01〜1.0重量%である。
【0024】
例えば、銀、銅または亜鉛を担持させた無機多孔結晶−親水性高分子複合体は抗菌性を示し、パラジウムまたは白金を担持させた無機多孔結晶−親水性高分子複合体はエチレンを吸着することができることから、青果物の鮮度を保持する効果があり、銀または銅を担持させた無機多孔結晶−親水性高分子複合体は、硫化水素を吸着、分解できることから金属の防錆効果または脱臭効果が、またアンモニアを吸着、分解できることから防臭効果がある。また、銀を担持させた無機多孔結晶−親水性高分子複合体はメチルメルカプタンを吸着、分解できることから防臭効果がある。
この時、親水性高分子は気体を充分に透過させうるので、親水性高分子の実体内の金属担持無機多孔結晶全体を無駄なく利用して、気体を吸着、分解することができる。
【0025】
本発明の積層体は下記の方法により製造される。機能向上基材が上記のシート状物であって、無機多孔結晶−親水性高分子複合体の親水性高分子がパルプである場合は、当該基材と無機多孔結晶−親水性高分子複合体とを融着させることにより積層体が得られる。
機能向上基材が上記のシート状物以外である場合、当該基材の少なくとも片面に無機多孔結晶−親水性高分子複合体からなる層を接着剤等により貼り付ける方法、或いはセメントや石膏等の無機系硬化剤が固化しきらないうちに無機多孔結晶−親水性高分子複合体からなる層を接着剤等により貼り付ける方法により積層体が得られる。接着剤層の厚さは5〜100μm程度であり、好ましくは10〜50μmである。
【0026】
無機多孔結晶−親水性高分子複合体が長手方向に貫通孔を有している態様においては、当該貫通孔に機能向上基材を充填する方法、或いは機能向上基材の周辺にビスコースが付着した状態で再生浴を通す方法等によって製造される。
【0027】
本発明の積層体は、機能向上基材および無機多孔結晶−親水性高分子複合体からなる層以外に、例えば親水性を有し、且つ気体透過性を有する天然繊維からなる編物、織物および不織布等のシート状物、プラスチックフィルムまたは網状の金属箔等の機能向上基材をさらに積層することができる。当該基材の厚さは前記したものと同程度である。
【0028】
本発明の積層体は、親水性高分子がその実体内に無機多孔結晶を有する無機多孔結晶−親水性高分子複合体よりなる層を機能向上基材に積層させることによって、無機多孔結晶−親水性高分子複合体の有するガス吸着能、揮発性有機溶剤除去能、難燃性、保温性、重金属および放射性元素除去能に加えて、高強度となり、更に手触り等の触感、親水性、撥水性、防錆性を改善することができるので、例えば、肌着、足拭きマット、シーツ、手袋、枕カバー、枕・布団・ちゃんちゃんこ・クッション等の中綿、障子紙、壁紙、衣装カバー、クッションカバー、布団収納袋、防虫シート、掃除機用パック、エアコンフィルター、空気清浄機用フィルター、食器用束子、水切りゴミ袋、カーペット、ホットカーペットカバー、カーテン、冷蔵庫用脱臭シート、特殊濾紙、野菜・肉等の鮮度保存シート、鮮度保持輸送用包装材料、壁材、床材、天井材、結露吸水シート等の様々な用途に用いることができる。
【0029】
特に、本発明の積層体に用いられる無機多孔結晶−親水性高分子複合体に銀、銅または亜鉛等の金属を担持させた金属担持無機多孔結晶−親水性高分子複合体を用いることによって、上記の性質に加えて更に抗菌性および悪臭除去能等の性質を付与することができる。従って、紙おむつ、おむつカバー、自動車用携帯トイレ、靴中敷き、人工皮革、自動車・列車・飛行機・船舶等の内装(座席シート、シートカバー)、タオル、トイレ便座カバー等の様々な用途にも用いることができる。
【0030】
【実施例】
以下、実施例をあげて、本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
【0031】
製造例1
パルプ300gをメタケイ酸ナトリウム・9水和物の水溶液(190g/5000ml)に含浸せしめた後、アルミン酸ナトリウム150gおよび水酸化ナトリウム330gの混合水溶液5000mlを加え、90℃で2時間浸漬させることにより、ゼオライト担持パルプを得た。得られたゼオライト担持パルプのゼオライト担持率は30.1wt%であった。
このゼオライト担持パルプを傾斜金網式の抄紙機(傾斜角5°、速度10m/分)を用いて坪量100g/m2 、紙幅50cmのゼオライト担持紙を抄いた。
【0032】
実施例1
製造例1で得られたゼオライト担持紙に澱粉糊をバインダーとして用い、湿式法によって製造したレーヨン不織布(坪量60g/m2 、布幅50cm)を貼り付けることにより積層体を得た。
【0033】
実施例2
製造例1で得られたゼオライト担持紙を熱ロールに通し、表面温度を150℃になるように加熱した。これに高分子吸収ポリマー粉末を飛沫させながら、乾式法によって製造したポリエチレン−ポリプロピレン複合繊維からなる不織布(厚さ30μm)を連続して接触させることにより積層体を得た。
【0034】
実施例3
製造例1で得られたゼオライト担持紙を熱ロールに通し、表面温度を150℃になるように加熱した。この操作を2系統作り、この紙の間に厚さ40μm、幅50cmの低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムを連続して接触させた。これにより当該担持紙の間にLDPEフィルムが熱融着することにより挟持された積層体を得た。
【0035】
実施例4
製造例1で得られたゼオライト担持紙を熱ロールに通し、表面温度を150℃になるように加熱した。この操作を2系統作り、この紙の間に乾式法によって製造されたポリエチレン不織布(厚さ30μm)を連続して接触させた。これにより当該担持紙の間にポリエチレン不織布が熱融着することにより挟持された積層体を得た。
【0036】
製造例2
セロハン200gをメタケイ酸ナトリウム・9水和物の水溶液(190g/5000ml)に含浸せしめた後、アルミン酸ナトリウム150gおよび水酸化ナトリウム330gの混合水溶液5000mlに含浸させた。この後、110℃の水蒸気が発生している蒸気発生装置内で4時間反応させることにより、ゼオライト担持セロハンを得た。得られたゼオライト担持セロハンのゼオライト担持率は15.3重量%であった。
【0037】
実施例5
製造例2で得られたゼオライト担持セロハンを熱ロールに通し、表面温度を150℃になるように加熱した。この操作を2系統作り、このセロハンの間に厚さ40μm、幅50cmのLDPEフィルムを連続して接触させた。これにより当該担持セロハンの間にLDPEフィルムが熱融着することにより挟持された積層体を得た。
【0038】
実施例6
実施例5で得られた積層体15.0gを硫酸銅・5水和物2.20gの水溶液500mlに2時間浸漬した。これにより当該積層体に5.0mmolの銅が担持された積層体を得た。
【0039】
実施例7
レーヨンの再生の際に、当該レーヨンの芯の部分にポリプロピレンを挿入した高強度レーヨン繊維(ポリプロピレン径20μm;繊度50μm;繊維長平均20mm)100gをメタケイ酸ナトリウム・9水和物の水溶液(85g/2000ml)に含浸せしめた後、アルミン酸ナトリウム80gおよび水酸化ナトリウム160gの混合水溶液2000mlを加え、90℃で2時間浸漬させることにより、図4で示される積層体の一態様であるゼオライト担持レーヨンを得た。当該ゼオライト担持レーヨンは高強度であり、レーヨン部分にのみゼオライトが生成している。このゼオライト担持レーヨンのゼオライト担持率は23.5重量%であった。
【0040】
実施例8
実施例7で得られたゼオライト担持レーヨンから湿式法により製造した不織布、および乾式法により製造したポリエチレン不織布を実施例3と同様の方法により熱処理後、接触、融着させた後に、乾式法により製造した活性炭繊維からなるシートを接触、融着させて3層からなる積層体を得た。
【0041】
実施例9
実施例4で得られた積層体に厚さ10mmの発泡ポリウレタンシートを酢酸ビニル樹脂エマルジョン系接着剤を介して接着し、更に厚さ10μmのアルミ箔を貼り付けた。これにより、図5で示される4層からなる積層体を得た。
【0042】
実施例10
壁用モルタル1kgを水1リットルに溶かし、アクリル板(厚さ5mm)で作成した25cm×25cm×5cmの型枠に流し込んだ。このモルタルが半乾きの状態で製造例1で作成したゼオライト担持紙をその上にのせ、更に完全に固まるまで放置した。型枠を取り除きゼオライト担持紙を接着した面と反対側の面に二酸化チタンを分散させたコロイダルシリカを厚さ50μmになるようにコーティングすることにより積層体を得た。
【0043】
上記実施例1で得られた積層体は表面の風合いと触感に優れ、更に悪臭を除去することができるので壁紙素材として好適に使用される。また、実施例2で得られた積層体は紙おむつまたは生理用品用の消臭シート等として、実施例3で得られた積層体は青果物の鮮度保存シートとして好適に使用される。実施例4で得られた積層体はポリエチレン不織布を担持紙の間に挟持することにより高強度となり、且つガス透過性に優れるので気相および液相用フィルターとして好適に使用される。実施例7および8の積層体も実施例4と同様に気相および液相用フィルターとして好適に使用される。特に、実施例8の積層体は極性分子だけでなく無極性分子の吸着能も高いので、気相フィルターとして有用である。
実施例5で得られた積層体は陽イオン交換シートとして、また、実施例6の積層体は更に銅イオンの抗菌性が付与されるので、抗菌シートとして好適に使用される。
実施例9で得られた積層体は断熱性、緩衝性、耐電磁波性に優れ、悪臭ガスを吸着し、且つ高強度であるので建材用パネルとして好適に使用される。実施例10の積層体も実施例9と同様に建材用パネルとして好適に使用され、その上二酸化チタンによる光触媒能を有する。
【0044】
【発明の効果】
本発明の積層体は、無機多孔結晶を含まない機能向上基材に無機多孔結晶−親水性高分子複合体を積層させることによって、無機多孔結晶−親水性高分子複合体の有するガス吸着能、揮発性有機溶剤除去能、難燃性、保温性、重金属および放射性元素除去能に加えて、高強度となり、更に手触り等の触感を改善することができ、更なる機能性を有する素材として有用である。さらに、無機多孔結晶に金属を担持させることにより、抗菌性および悪臭除去能等が更に付与された積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無機多孔結晶−親水性高分子複合体が無機多孔結晶担持パルプ複合体である本発明の積層体の好適な実施態様を示す図である。
【図2】無機多孔結晶−親水性高分子複合体が無機多孔結晶担持パルプ複合体である本発明の積層体の他の好適な実施態様を示す図である。
【図3】無機多孔結晶−親水性高分子複合体からなる層がフィルムの形状である場合の本発明の積層体の好適な実施態様を示す図である。
【図4】無機多孔結晶−親水性高分子複合体からなる層が筒状の形状である場合の本発明の積層体の好適な実施態様を示す図である。
【図5】本発明の積層体が複合シートの形態である場合の好適な実施態様を示す図である。
【符号の説明】
1 繊維状である機能向上基材
1’フィルム状である機能向上基材
2 無機多孔結晶−親水性高分子複合体の繊維よりなる層
2’無機多孔結晶−親水性高分子複合体のフィルムよりなる層
2”筒状である無機多孔結晶−親水性高分子複合体よりなる層

Claims (6)

  1. 親水性高分子がその実体内に無機多孔結晶を有する無機多孔結晶−親水性高分子複合体よりなる層並びにプラスチックフィルム、再生セルロースフィルム、金属箔、天然繊維、半合成繊維、合成繊維、金属繊維、無機繊維、活性炭繊維、無機系硬化剤および無機膜からなる群より選ばれる少なくとも1種を有することを特徴とする積層体。
  2. 親水性高分子が天然セルロース、再生セルロース、バクテリアセルロース、化学修飾セルロース、絹、羊毛、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、架橋型ポリビニルアルコール、キチン、キトサン、エチレン酢酸ビニルコポリマーおよびポリビニルホルマールからなる群より選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする請求項1記載の積層体。
  3. 天然セルロースがパルプ、木綿、麻およびケナフからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項記載の積層体。
  4. 化学修飾セルロースがエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項記載の積層体。
  5. 無機多孔結晶がゼオライトであることを特徴とする請求項1記載の積層体。
  6. 無機多孔結晶が銀、銅、亜鉛、鉄、ニッケル、コバルト、パラジウムおよび白金からなる群より選択される少なくとも1種の金属を担持することを特徴とする請求項1記載の積層体。
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