JP2016096235A - 半導体チップ剥離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機構と動作の簡略化が図られた半導体チップ剥離装置を提供すること。【解決手段】半導体チップT1が貼り付けられている半導体チップ貼着シートTから半導体チップT1を剥離すると共に吸着コレット4に吸着する半導体チップ剥離装置1において、半導体チップ貼着シートTを保持する保持機構2と、保持機構2に保持された半導体チップ貼着シートTの半導体チップT1が貼り付けられている側の面と反対側の面に当接する当接面20を有する当接部材13と、当接面20よりも半導体チップ貼着シートTの側に突出し、半導体チップ貼着シートTに接触する接触部24を有する突出部材14と、接触部24が半導体チップT1の外側から半導体チップT1に向けて移動するように突出部材14を移動させる移動機構7とを有すること。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体チップ剥離装置に関する。
従来、半導体チップ貼着シートから半導体チップを剥離しピックアップする装置として、たとえば、特許文献1,2に開示される装置が知られている。該装置は、半導体チップの一部がはみ出す位置に可動ステージを上昇させ、はみ出した部分に負圧を生じさせることで、半導体チップから半導体チップ貼着シートを剥離させる構成を有している。
特開2010−114156号 特開2010−114157号
しかしながら、該装置は、半導体チップに対して可動ステージと当接させる際、半導体チップの一部が可動ステージからはみ出るように可動ステージを半導体チップに対して位置決めして当接させる必要がある。そのため、機構および装置の動作が複雑になり易いという問題がある。そこで、本発明は、機構と動作の簡略化が図られた半導体チップ剥離装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、半導体チップが貼り付けられている半導体チップ貼着シートから半導体チップを剥離すると共に吸着コレットに吸着する半導体チップ剥離装置において、半導体チップ貼着シートを保持する保持機構と、保持機構に保持された半導体チップ貼着シートの半導体チップが貼り付けられている側の面と反対側の面に当接する当接面を有する当接部材と、当接面よりも半導体チップ貼着シートの側に突出し、半導体チップ貼着シートに接触する接触部を有する突出部材と、接触部が半導体チップの外側から半導体チップに向けて移動するように突出部材を移動させる移動機構とを有することとする。
また、他の発明は、上述の半導体チップ剥離装置において、接触部が移動機構により半導体チップの外側から半導体チップに向けて移動される方向を前方としたとき、接触部よりも後方に当接面と半導体チップ貼着シートとの間に負圧を発生させる第1の吸引機構を備えることとする。
また、他の発明は、上述の半導体チップ剥離装置において、接触部の移動方向の両側に、当接面と半導体チップ貼着シートとの間に移動方向に沿って負圧を発生させる第2の吸引機構を備えることとする。
また、他の発明は、上述の半導体チップ剥離装置において、接触部の移動方向に直交する方向の幅は、半導体チップの移動方向に直交する方向の幅に対して1/2以上であることとする。
また、他の発明は、上述の半導体チップ剥離装置において、接触部の移動方向に沿う方向の幅は、半導体チップの移動方向に沿う方向の幅に対して1/2以下であることとする。
また、他の発明は、上述の半導体チップ剥離装置において、接触部が当接面よりも半導体チップ貼着シートの側に突出する量は、半導体チップの厚さの1倍以上25倍以下であることとする。
また、他の発明は、上述の半導体チップ剥離装置において、移動機構により接触部が半導体チップの外側から半導体チップに向けて移動される際には、吸着コレットの下面は、当接面に対して所定の距離を開けて、半導体チップに対向されていることとする。
また、他の発明は、上述の半導体チップ剥離装置において、当接部材の側面は円柱面であることとする。
また、他の発明は、上述の半導体チップ剥離装置において、移動機構は、突出部材を移動方向にガイドするガイド部材と、回転駆動手段により回転される回転アームと、回転アームの回転軸から離間した位置に配置され、回転アームと突出部材とを連結する連結部材と、前記連結部材と前記突出部材との関係において、連結部材を突出部材に対して、移動方向への移動を規制し、かつ、移動方向に直交する方向への移動を可能に連結する連結部とを有することとする。
本発明は、機構と動作の簡略化が図られた半導体チップ剥離装置を提供することができる。
本発明の実施形態である剥離装置の全体構成を概略的に示す図である。 剥離機構を後方斜め左方から見た外観の全体を示す図である。 図2に示す剥離機構の吸着ステージの部分を拡大して示す図である。 図2に示す剥離機構から吸着ステージを取り外し、移動機構の構成を判り易く示した図である。 貼着シートから半導体チップを剥離すると共に吸着コレットに吸着させる際の剥離装置の動作を示す図である。 剥離装置の動作を説明するフローチャートである。
(本実施形態の電半導体チップ剥離装置1)
以下、本発明の実施の形態にかかる半導体チップ剥離装置(以下、単に「剥離装置」と記載する)1について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、矢示X1方向を前方、矢示X2方向を後方とし、また、前方に向かって左手側である矢示Y1方向を左方、矢示Y2方向を右方として説明する。そして、矢示Z1方向を剥離装置1の上方、矢示Z2を下方として説明する。矢示X1方向は、後述するように(図2から5参照)、半導体チップT1から半導体チップ貼着シートTを剥離する際に突出部材14を移動させる方向である。
(電子部品接合装置1の全体構成)
図1は、剥離装置1の全体構成を概略的に示す図である。剥離装置1は、半導体チップ貼着シート(以下、単に「貼着シート」と記載する)Tを保持する保持機構2と、保持機構2をXY方向に移動およびXY平面内で回転させることができる移動機構3と、吸着コレット4を備える吸着機構5と、吸着コレット4をXYZ方向に移動させることができる移動機構6と、剥離機構7と、剥離機構7を上下方向に移動させる昇降機構8と、移動機構3、吸着機構5、移動機構6、剥離機構7および昇降機構8等の駆動制御を行う制御部9とを有する。
貼着シートTは、粘着面に半導体チップT1が貼り付けられている。半導体チップT1と半導体チップT1との間には、ウェハ状態から各半導体チップT1に切断した際の切込みが隙間T2として形成されている。保持機構2は、エキスパンドリング10と、押えリング11とを有している。貼着シートTは、ウェハリング12に張られた状態で保持される。貼着シートTは、ウェハリング12に張力を生じるように張られている。貼着シートTが張られたウェハリング12をエキスパンドリング10に搭載し、押えリング11にてウェハリング12をエキスパンドリング10に固定することで、貼着シートTは、隣接する半導体チップT1間に隙間T2を生ずるように引き伸ばされた(エキスパンドされた)状態で保持機構2に保持される。
移動機構3は、たとえば、駆動源としてのモーターと、駆動力伝達手段としてのギヤと、XY各方向へのガイド機構およびXY面内での回転機構等により構成される。移動機構3は、たとえば、いわゆるXYθ軸ステージにて構成することができる。移動機構3により貼着シートT上の各半導体チップT1を剥離機構7に対して所望の位置に配置することができる。
吸着機構5は、吸着コレット4の下面4A(貼着シートT上の半導体チップT1に対向する面)に形成される吸着孔4B(図5参照)に空気流路を介して連通する真空ポンプ(図示省略)(以下、「コレット用真空ポンプ」と記載する)を備えている。このコレット用真空ポンプを駆動することにより吸着コレット4の下面4Aに負圧を発生させることができる。したがって、吸着コレット4は、下面4Aに発生する負圧により、貼着シートT上の半導体チップT1を下面4Aに吸着することができる。
吸着コレット4は、移動機構6により、XYZ方向に移動可能であり、貼着シートTから半導体チップT1を吸着する位置と、吸着した半導体チップT1を基板等にボンディング(搭載)する位置である図示外のボンディング位置との間を移動させられる。移動機構6は、たとえば、駆動源としてのモーターと、駆動力伝達手段としてのギヤと、XYZ各方向のガイド部等により構成される。移動機構6は、たとえば、いわゆるXYZ軸ステージにて構成することができる。
剥離機構7は、吸着コレット4による半導体チップT1の吸着動作と相俟って、半導体チップT1から貼着シートTを剥離する。なお、昇降機構8は、たとえば、駆動源としてのモーターと、駆動力伝達手段としてのギヤ等とにより構成され、剥離機構7を上下に昇降させ、後述する当接面20を貼着シートTに対して接離させることができる。次に、図2から図5を参照しながら、剥離機構7の構成について説明する。
(剥離機構7の構成)
図2から図5に示すように、剥離機構7は、吸着ステージ13と、突出部材14と、突出部材14を前後に移動する移動機構15とを有する。図2は、剥離機構7を後方斜め左方から見た外観の全体を示す図である。図3は、図2に示す剥離機構7の吸着ステージ13の部分を拡大して示す図である。図4は、図2に示す剥離機構7から吸着ステージ13を取り外し、移動機構15の構成を判り易く示した図である。
(吸着ステージ13)
吸着ステージ13は、側面16を円柱の外周面とする略円柱形を呈している。したがって、吸着ステージ13を上方から見たときの外周の形状は円形となっている。吸着ステージ13の上面17には、突出部材14の移動をガイドするガイド部材18が嵌合する(嵌り合う)凹部19が形成されている。凹部19の外側の後方と左右の3方向に当接面20が形成されている。吸着ステージ13の内部は、下方に開口する中空に形成され、この中空内に移動機構15の一部が配置されている。
凹部19の後方に配置される当接面20には、第1の吸引機構として左右方向に長い溝21Aが形成されている。また、凹部19の左右に配置される当接面20には、第2の吸引機構として前後方向に長い溝21Bが形成されている。溝21Aの底面には、吸着孔22Aが設けられている。また、溝21Bの底面には、吸着孔22Bが設けられている。
吸着孔22A,22Bは、空気流路を介して真空ポンプ(図示省略)(以下、「吸着ステージ用真空ポンプ」と記載する)に連通している。したがって、吸着ステージ用真空ポンプを駆動することにより溝21A,21B内に負圧を発生させることができる。なお、溝21Aの左右方向の長さは、半導体チップT1の左右方向の幅と概ね同一である。また、溝21Bの前後方向の長さは、後述する突出部23の前後方向の移動距離よりも長い。
(突出部材14)
突出部材14は、全体として上下方向に薄く扁平した板状を呈する。突出部材14の後端側には上方に突出する突出部23が設けられ、突出部23の上面は貼着シートTに接触する接触部24となっている。突出部材14の上面25は、突出部23の部分を除き平面である。接触部24は、上面25よりも上方に突出している。接触部24の平面視(上方から見たとき)における形状は、左右方向に長手方向を向ける矩形を呈する平面である。
突出部材14の左右の各側面には、前後方向に沿って左右の外側に突出し、上面25よりも下側の下がった位置に段面26Aを左右に向ける段部26(図4参照)が設けられている。段部26は、後述するガイド部材18のガイド溝32(図3参照)に嵌合し、ガイド溝32のガイドを受ける被ガイド部として機能する。
(移動機構15)
移動機構15は、ガイド部材18と、回転駆動手段としてのモーター27と、モーター27の出力軸28の回転運動を突出部材14の前後方向への並進運動に変換するリンク機構29とを有する。
(ガイド部材18)
ガイド部材18は、突出部材14が嵌合する凹部30(図3参照)を有する。凹部30の底面部31の左右には、前後に延設されるガイド溝32が設けられている。左右のガイド溝32は、互いに溝の開口部を凹部30の内側に向けて対向させる溝である。つまり、ガイド部材18は、全体として上方に開口部を有するいわゆるリップ溝の形状を呈している。段部26をガイド溝32内に嵌合するように、突出部材14は凹部30内に嵌合される。凹部30内に嵌合された突出部材14は、下面を底面部31に支持され、段部26をガイド溝32にガイドされ前後方向に移動可能である。
(リンク機構29)
リンク機構29は、回転アーム33と、連結部材としての連結ピン34と、連結部35とを有する。回転アーム33は、モーター27の出力軸28に取り付けられ、出力軸28を回転軸として回転させられる。回転アーム33には、回転アーム33の回転軸(出力軸28)から離間した位置に、回転アーム33と突出部材14とを連結する連結ピン34が取り付けられている。連結ピン34は、回転アーム33から上方に向けて出力軸28と平行に配置されている。
突出部材14には、連結部35が取り付けられている。連結部35は左右方向に長い略直方体を呈している。連結部35には、上下に貫通する左右方向に長い長孔36が形成されている。長孔36には連結ピン34が挿通されている。
連結部35は、左右に配置される2本の連結体37により突出部材14に連結されている。連結部35と突出部材14とは、連結体37を介して一体となっている。ガイド部材18の底面部31には、前後方向に長い2本の長孔38が形成されている。
突出部材14は、連結体37を長孔38に通した状態でガイド部材18の凹部30内に嵌合される。突出部材14を取り付けられたガイド部材18は、吸着ステージ13の凹部19内に嵌合され吸着ステージ13に取り付けられる。なお、吸着ステージ13の凹部19の底面には、図示外の孔部が形成されている。この孔部の大きさと形状は、突出部材14と共に連結体37が前後に移動する際に、連結体37が吸着ステージ13に干渉しない大きさと形状である。
モーター27の出力軸28が回転すると、回転アーム33も回転する。回転アーム33が回転すると出力軸28から離間した位置に配置される連結ピン34が出力軸28の周囲に回転する。連結ピン34は、連結部35の長孔36に挿通されている。長孔36は左右方向に長く、連結ピン34の左右方向の移動が許容される。つまり、連結ピン34が出力軸28の周囲に回転した際に、連結ピン34は長孔36内を左右方向に移動する。
一方、突出部材14に一体の連結部35は、段部26のガイド溝32によるガイドにより前後方向への移動を許容されているが左右方向についての移動を規制されている。したがって、連結ピン34が出力軸28の周りに回転すると、出力軸28の回転に従って連結部35は前後に往復移動する。つまり、出力軸28が回転され、連結ピン34が出力軸28の周りに回転することで、突出部材14が前後に往復移動する。なお、モーター27の下方には、出力軸28の回転位置と所定位置からの回転量を検出するエンコーダー39が備えられている。
吸着ステージ13の上面17の後側および左右に形成される各当接面20は、互いに同一面上に配置される面である。ガイド部材18は、当接面20よりも上方に突出する部分がないように構成されている。突出部材14は、突出部23の接触部24のみが当接面20よりも上方に突出している。したがって、吸着ステージ13の当接面20を含む面からは接触部24のみが上方に突出している。
接触部24の左右方向の幅W(図3参照)は、半導体チップT1の左右方向の幅に対して1/2以上の長さを有している。また、接触部24の前後方向の幅L(図3参照)は、半導体チップT1の前後方向の幅に対して1/2以下である。
(剥離および吸着動作)
次に、図5,6を参照しながら、剥離装置1による半導体チップT1からの貼着シートTの剥離動作と、半導体チップT1の吸着コレット4への吸着動作について説明する。図5は、貼着シートTから半導体チップT1を剥離すると共に吸着コレット4に吸着させる際の剥離装置1の動作を示す概略図である。図6は、剥離装置1の動作を説明するフローチャートである。なお、移動機構3、移動機構6、吸着機構5、剥離機構7および昇降機構8等の諸動作は、制御部9により制御される。剥離装置1の初期状態として、剥離機構7は下方位置に配置され、また、吸着機構5は貼着シートTの保持機構2へのセットの妨げにならない位置に配置されている。剥離機構7の下方位置とは、突出部23の接触部24が保持機構2に保持された貼着シートTから離間する位置である。
また、剥離機構7は、突出部材14を前後方向の移動範囲の後端の位置である移動開始位置に配置させている。図2,3,4には、突出部材14が移動開始位置に配置される状態が示されている。
(貼着シートTの保持)
剥離動作および吸着動作に先立ち、貼着シートTが張られたウェハリング12をエキスパンドリング10に搭載し、押えリング11にてウェハリング12をエキスパンドリング10に固定する。すなわち、貼着シートTを保持機構2に保持(セット)する。ウェハリング12が押えリング11によりエキスパンドリング10に固定されると、ウェハリング12に張られた貼着シートTは、隣接する半導体チップT1同士の間に隙間T2を生ずるようにエキスパンドされた状態となる。
(保持機構2の初期位置への移動:ステップS10)
貼着シートTが保持機構2に保持された後、制御部9は、移動機構3を駆動し保持機構2を初期位置に移動させる(ステップS10)。該初期位置は、図5(A)に示すように、吸着コレット4への吸着(ピックアップ)対象とする半導体チップT1(以下、該半導体チップT1を「対象チップT1A」と記載する)よりも後方の貼着シートTの部分Pを、移動開始位置に配置されている突出部23の接触部24に対向させる位置である。
部分Pは、対象チップT1Aよりも外側の位置である。部分Pは、対象チップT1Aから貼着シートTを剥離させるために、突出部23を対象チップT1Aに向けて移動させる際の移動開始時に、接触部24を接触させる部分である。なお、保持機構2が初期位置に移動されたとき、接触部24の長手方向(左右方向)と対象チップT1Aの後端面とは平行であり、また、接触部24の左右方向の中心と対象チップT1Aの左右方向の中心とは一致している。
(剥離機構7の上昇および吸着コレット4の吸着位置への移動:ステップS20)
続いて、制御部9は、昇降機構8を駆動し、図5(B)に示すように、吸着ステージ13の当接面20を貼着シートTに接触させる位置である上方位置に、剥離機構7を上昇させる(ステップS20)。また、制御部9は、剥離機構7の上方位置への上昇に併せて、あるいはそれに前後して、移動機構6を駆動し、図5(B)に示すように、吸着コレット4を吸着位置に移動させる(ステップS20)。この吸着位置とは、吸着コレット4の下面4Aが対象チップT1Aの上面に対向する位置である。
突出部23の接触部24は、当接面20よりも上方に突出している。したがって、剥離機構7が上方位置に移動された状態で、接触部24が接触している貼着シートTの部分Pは、上方に押し上げられた状態となる(図5(B)参照)。吸着コレット4が吸着位置に配置されたとき、下面4Aは当接面20から所定の高さH(図5(D)参照)に配置される。高さHは、接触部24により上方に押し上げられる貼着シートTの部分の当接面20からの高さH1に、半導体チップT1の厚さH2を加えた高さよりも高いが、貼着シートTが剥離された半導体チップT1を、下面4Aに発生する負圧により吸着できる距離(吸着可能距離)を超えない高さである。
(吸着ステージ用真空ポンプの駆動:ステップS30)
続いて、制御部9は、吸着ステージ用真空ポンプ(図示省略)を駆動し、溝21A,21B内に負圧を発生させる(ステップS30)。溝21A,21B内が負圧になると、貼着シートTの接触部24の後方および左右の部分は当接面20に吸着される。
(コレット用真空ポンプの駆動:ステップS40)
続いて、制御部9は、コレット用真空ポンプ(図示省略)を駆動し、下面4Aに負圧を発生させる(ステップS40)。これにより、下面4Aに対象チップT1Aを吸着するための吸引力が発生する。
(突出部材14の前方への移動:ステップS50)
続いて、制御部9は、モーター27を駆動して、図5(C)に示すように、突出部材14を前方に移動させる(ステップS50)。突出部材14が前方に向けて移動すると、突出部23が対象チップT1Aを後端側から前方に向けて上方に押し上げる。突出部23により押し上げられた貼着シートTには、突出部23の前側に斜面T3が形成されている。斜面T3が形成されていることで、突出部23は対象チップT1Aの後端縁に引っ掛かることなく、対象チップT1Aの下側に入り込み、対象チップT1Aを後端側から上方に押し上げることができる。
突出部23の後方および左右の貼着シートTは、溝21A,21Bに発生される負圧により当接面20に吸着されている。したがって、図5(C)から図5(D)に示すように、対象チップT1Aが後端側から前方に向けて押し上げられるにしたがって、対象チップT1Aに貼着されている貼着シートTは、順次剥離されていく。
接触部24の前後の幅L(図3参照)は、半導体チップT1の前後方向の幅の1/2以下とされている。これにより、貼着シートTを対象チップT1Aから剥離させ易くすることができる。貼着シートTの接触部24よりも後方の部分は、溝21A,21B内の負圧により下方に引っ張られる。そのため、貼着シートTの接触部24よりも後方の部分には、斜面T4(図5(D)参照)が形成される。
斜面T4は、前方から後方に向かって下降する斜面である。このように貼着シートTの接触部24よりも後方の部分が下方に引っ張られ、斜面T4が形成されることで、貼着シートTの対象チップT1Aからの剥離が促される。一方、接触部24の前後方向の幅Lを長くすると、斜面T4の傾斜が小さくなり、貼着シートTの接触部24よりも後方の部分が下方に引っ張られ難くなる。そのため、対象チップT1Aから貼着シートTが剥離し難くなる。接触部24の前後の幅Lを、半導体チップT1の前後方向の幅の1/2以下とすることで、貼着シートTの対象チップT1Aからの剥離を好適に促すことができる。
上述したように、下面4Aには対象チップT1Aを吸着する負圧が発生している。そのため、貼着シートTの対象チップT1Aからの剥離が進み、対象チップT1Aと貼着シートTとの間の貼着力よりも下面4Aの吸着力が勝ったときに、図5(D)に示すように、対象チップT1Aは下面4Aに吸着させられる。
接触部24の左右方向の幅W(図3参照)は、半導体チップT1の左右方向の幅の1/2以上とされている。そのため、突出部23が対象チップT1Aの下側に入り込んだときに、対象チップT1Aが左右方向に傾斜してしまうことを抑制できる。仮に左右方向に傾斜した場合には、対象チップT1Aが下面4Aに吸着される際に、対象チップT1Aが下面4Aに対して左右にずれたり、あるいは回転(水平面内での回転)した状態で吸着される虞がある。しかしながら、対象チップT1Aの左右方向への傾斜を抑制することで、対象チップT1Aは左右にずれてしまわないように、あるいは回転してしまわないように下面4Aに吸着される。
(対象チップT1Aのボンディング位置への移動送:ステップS60)
続いて、制御部9は、移動機構6を駆動し、下面4Aに対象チップT1Aを吸着した吸着コレット4を上述したボンディング位置に移動させ、基板等に対して所定のボンディングを行う。
(突出部材14の移動開始位置への移動:ステップS70)
対象チップT1Aが下面4Aに吸着されるまで突出部材14を前方に移動(図5(D)参照)した後、制御部9は、モーター27の回転を反転させ、突出部材14を後方に向けて移動させ移動開始位置(突出部材14の前後方向の移動範囲の後端の位置)に配置させる(ステップS70)。突出部材14の移動量および移動方向は、出力軸28の回転を介してエンコーダー39により検出することができる
突出部材14を後方に移動させるタイミングは、対象チップT1Aが下面4Aに吸着された後である。突出部材14の移動開始位置から前方への移動量は、半導体チップT1の大きさおよび貼着シートTの粘着力等により異なる。半導体チップT1の大きさおよび貼着シートTの粘着力等に応じて、該移動量が予め制御部9に設定されている。たとえば、制御部9のメモリに、貼着シートTの種類毎に予め所定の該移動量を記憶することができる。
(吸着ステージ用真空ポンプの駆動停止:ステップS80)
突出部材14が移動開始位置に移動された後、吸着ステージ用真空ポンプ(図示省略)の駆動を停止する(ステップS80)。吸着ステージ用真空ポンプの駆動を停止することで、貼着シートTの当接面20への吸着力を解除することができる。
(保持機構2を初期位置に移動:ステップS90)
吸着ステージ用真空ポンプの駆動を停止した状態で、制御部9は、移動機構3を駆動し、図5(E)に示すように、保持機構2を初期位置に移動させる(ステップS90)。つまり、次の対象チップT1Aとなる半導体チップT1に対する部分Pに突出部23の接触部24が配置されるように保持機構2を移動させる。
(吸着コレット4の吸着位置への移動:ステップS100)
続いて、制御部9は、移動機構6を駆動し、ステップS20と同様に、吸着コレット4を吸着位置に移動させる(図5(E)参照)(ステップS100)。そして、貼着シートT上の所望個数の半導体チップT1について貼着シートTから剥離が終わるまで(ステップS110においてYes)、ステップS30からステップS100の動作が繰り返される。
(本実施の形態の主な効果)
上述したように、剥離装置(半導体チップ剥離装置)1は、半導体チップT1が貼り着けられている貼着シート(半導体チップ貼着シート)Tから半導体チップT1を剥離すると共に吸着コレット4に吸着することができる。剥離装置1は、貼着シートTを保持する保持機構2と、保持機構2に保持された貼着シートTの半導体チップT1が貼り付けられている側の面と反対側の面に当接する当接面20を有する当接部材としての吸着ステージ13と、当接面20よりも貼着シートTの側に突出し、貼着シートTに接触する接触部24を有する突出部材14と、接触部24が半導体チップT1の外側からこの半導体チップT1に向けて移動するように突出部材14を移動させる移動機構15とを有する。
このように剥離装置1は、接触部24を半導体チップT1の外側の位置から半導体チップT1に向けて移動させている。一方、従来の装置は、半導体チップに可動ステージを当接させる際に、半導体チップの一部を可動ステージからはみ出させるように可動ステージの位置決めを行うものであり、高い精度で可動ステージの位置決めを行うことができる構成とする必要がある。これに対し、剥離装置1は、接触部24の移動開始位置を半導体チップT1の外側とすれば足りるので、従来の位置決め精度に比べて、接触部24の移動開始位置に対する位置決めに高い精度を要しない。そのため、剥離装置1の機構と動作の簡略化を図ることができる。
なお、上述の実施の形態に示す剥離装置1は、溝21A,21B内に負圧を発生させ、接触部24よりも後方の貼着シートTを下方に引っ張ることで、貼着シートTを対象チップT1Aから剥がれ易くしている。しかしながら、貼着シートTを下方に引っ張らない(溝21A,21B内に負圧を発生させない)場合であっても、下面4Aに吸着力を発生せている状態で、突出部23を後方から前方へ移動させると、対象チップT1Aが上方に引き上げられる。これにより、貼着シートTは対象チップT1Aの後端側から前方に向かって順に剥離されていく。
剥離装置1は、移動機構15により接触部24が対象チップT1Aの外側から対象チップT1Aに向けて移動される方向を前方としたとき、接触部24よりも後方に当接面20と貼着シートTとの間に負圧を発生させる第1の吸引機構としての溝21Aを備える。このように、溝21A内に負圧を発生させることで、接触部24よりも後方の貼着シートTを下方に引っ張ることができ、貼着シートTを対象チップT1Aから剥がし易くなる。
剥離装置1においては、溝21Aの左右方向の長さを半導体チップT1の左右方向の幅と概ね同一としている。これにより、対象チップT1Aから貼着シートTが剥がれ易くなる。溝21Aの左右方向の長さは、半導体チップT1の左右方向の幅に対して1/2以上とすることが好ましい。1/2未満となると、対象チップT1Aの左右側で貼着シートTが剥がれ難くなる虞がある。溝21Aの左右方向の長さを、半導体チップT1の左右方向の幅に対して80%以上とすることで、対象チップT1Aから貼着シートTを剥離する際の剥離ミスが効果的に低減される。
剥離装置1は、接触部24の移動方向の両側、すなわち接触部24の左右に、当接面20と貼着シートTとの間に負圧を発生させる第2の吸引機構として溝21Bを備える。溝21Bは、接触部24の移動方向、すなわち、前後方向に長い溝であり、当接面20と貼着シートTとの間に、前後方向に沿って負圧を発生させる。
溝21B内に負圧を発生させることで、貼着シートTに対して接触部24の左右両側にも下方に引っ張る力を作用させることができる。そのため、貼着シートTを対象チップT1Aからより剥がし易くなる。
剥離装置1においては、溝21Bの前後方向の長さを突出部23の前後方向の移動距離よりも長くしている。これにより、対象チップT1Aから貼着シートTを確実に剥がすことができる。溝21Bの前後方向の長さは、突出部23の前後方向の移動距離の1/2以上とすることが好ましい。1/2未満となると、対象チップT1Aの左右側で貼着シートTが剥がれ難くなる虞がある。溝21Bの前後方向の長さを、突出部23の前後方向の移動距離に対して80%以上とすることで、対象チップT1Aから貼着シートTを剥離する際の剥離ミスが効果的に低減される。
なお、溝21Aを設けず、溝21Bのみを設けたり、あるいは、溝21Bを設けず、溝21Aのみを設ける構成であってもよい。しかしながら、溝21Aおよび溝21Bを設けることで、対象チップT1Aから貼着シートTをより確実に剥離することができる。
また、溝21A,21Bは、連続でなくても不連続であってもよい。この場合は、不連続の各溝内にそれぞれ吸着孔22A,22Bが設けられる。溝21A,21Bを不連続とした場合には、各溝の長さの合計が上述した長さになるように、溝の長さと数を設定する。
接触部24の移動機構15による移動方向に直交する方向の幅、すなわち、接触部24の左右方向の幅W(図3参照)は、半導体チップT1の移動機構15による移動方向に直交する方向の幅に対して1/2以上である。
このように剥離装置1を構成することで、突出部23が対象チップT1Aの下側に入り込んだときに、対象チップT1Aが左右方向に傾斜してしまうことを抑制できる。したがって、対象チップT1Aが、下面4Aに対して左右にずれないように、あるいは回転してしまわないように下面4Aに吸着される。なお、貼着シートT上に複数の半導体チップT1が貼着されている場合には、接触部24の左右方向の幅Wは、隣接する半導体チップT1には及ばない(到達しない)幅とする。
幅Wは、半導体チップT1の左右方向の幅に対して60%以上120%以下とすることが好ましい。60%以上とすることで、突出部23が対象チップT1Aの下側に入り込んだときの対象チップT1Aの左右方向への傾斜が効果的に抑制される。また、120%以下とすることで、対象チップT1Aの左右側においても貼着シートTが剥離し易くなる。好ましくは、幅Wは、半導体チップT1の左右方向の幅に対して80%以上100%以下とすることで、対象チップT1Aの左右方向への傾斜をより効果的に抑制でき、かつ、対象チップT1Aの左右側における貼着シートTの剥離がより容易になる。
接触部24の移動機構15による移動方向に沿う方向の幅、すなわち、接触部24の前後方向の幅L(図3参照)は、半導体チップT1の移動機構15による移動方向に沿う方向の幅に対して1/2以下である。
このように剥離装置1を構成することで、貼着シートTの接触部24よりも後方の部分は、溝21A,21B内の負圧により下方に引っ張られたときに、斜面T4(図5(D)参照)になり易く、これにより、貼着シートTが対象チップT1Aから剥離され易くなる。
幅Lは、半導体チップT1の前後方向の幅に対して20%以下とすることが好ましい。20%以下とすることで、貼着シートTの接触部24よりも後方の部分が、対象チップT1Aからより剥離され易くなる。
なお、図2から図4においては、接触部24を平面で表しているが、接触部24は平面でなくてもよい。たとえば、蒲鉾状(半円筒状)等の曲面であってもよい。この場合、接触部24と貼着シートTとの接触部は左右方向に沿う線状になる場合もある。
剥離装置1において、接触部24が、当接面20よりも貼着シートTの側、すなわち上方に突出する量は、半導体チップT1の厚さの1倍以上25倍以下とすることが好ましい。
接触部24の当接面20からの上方への突出量を上述のようにすることで、対象チップT1Aから貼着シートTを剥がし易くなる。1倍未満になると、斜面T4の傾斜が小さく、対象チップT1Aから貼着シートTの剥離がし難くなる場合がある。25倍を超えると、対象チップT1Aの下側に突出部23が入り込んだとき、対象チップT1Aの傾斜が大きくなり過ぎ、下面4Aへの対象チップT1Aの吸着が行えない場合がある。該突出量を半導体チップT1の厚さに対して2倍以上15倍以下とすることで、対象チップT1Aから貼着シートTを剥がれ易くしながら、対象チップT1Aの下面4Aの吸着を確実なものとすることができる。
剥離装置1は、移動機構15により接触部24が対象チップT1Aの外側から対象チップT1Aに向けて移動される際に、吸着コレット4の下面4Aを当接面20に対して所定の距離となるように高さH(図5(D)参照)に配置されて対象チップT1Aに対向させる。
このように接触部24を前方へ移動させることによる貼着シートTの剥離に併せて対象チップT1Aを下面4Aに向けて吸着することで、貼着シートTを対象チップT1Aから剥離させ易くなる。また、溝21A内あるいは溝21B内が負圧とされることで、貼着シートTの対象チップT1Aから剥離をより容易なものとすることができる。
当接部材としての吸着ステージ13の側面は円柱面である。
エキスパンドリング10の内周面は円筒形を呈している。仮に、吸着ステージ13を直方体とし、側面が平面である場合に比べて、吸着ステージ13の側面を円柱面とすることで、吸着ステージ13に対する保持機構2の移動範囲を大きくできる。そのため、接触部24をエキスパンドリング10の内周面に近接させることができる。つまり、エキスパンドリング10の内周に近接する半導体チップT1についても貼着シートTの剥離を行い易い。
なお、突出部材14の前端縁は、円形となっている。仮に、突出部材14の前端縁を直線とする場合に比べて、該前端縁を円形とすることで突出部材14の前方への移動距離を大きくすることができる。突出部材14の前端縁の曲率を、吸着ステージ13の側面16の曲率以上とすることで、突出部材14の前方への移動距離が大きくなる。
移動機構15は、突出部材14を移動方向である前後方向にガイドするガイド部材18と、回転駆動手段としてのモーター27により回転される回転アーム33とを有する。また、回転アーム33には、回転アーム33の回転軸であるモーター27の出力軸28に平行な軸を有し、かつ、該回転軸から離間した位置に配置され、回転アーム33と突出部材14とを連結する連結部材としての連結ピン34が備えられている。また、移動機構15は、連結ピン34を突出部材14に対して、突出部材14の移動方向である前後方向への移動を規制し、かつ、前後方向に直交する方向、すなわち、左右方向への移動を可能に連結する連結部35を有する。
上記構成を有する移動機構15によれば、大型化を抑えながら回転アーム33の回転を突出部材14の前後方向の移動に変更することができる。
ガイド部材18の底面部31に形成される長孔38に換えて、連結部35の前後方向への移動を許容する孔部を形成すれば、連結部35を、連結体37を介することなく突出部材14の下面に直接備えてもよい。また、ガイド部材18の底面部31に形成される長孔38に換えて、連結ピン34の左右方向の移動および前後方向の移動を許容する孔部を形成すれば、長孔38に相当する機能を有する溝を突出部材14の下面に形成してもよい。
1 … 半導体チップ剥離装置
2 … 保持機構
4 … 吸着コレット
6 … 移動機構
13 … 吸着ステージ(当接部材)
14 … 突出部材
16 … 側面
18 … ガイド部材
20 … 当接面
21A … 溝(第1の吸引機構)
21B … 溝(第2の吸引機構)
24 … 接触部
27 … モーター(回転駆動手段)
33 … 回転アーム
34 … 連結ピン(連結部材)
35 … 連結部
T1 … 半導体チップ
T … 半導体チップ貼着シート
W … 接触部の左右方向の幅
L … 接触部の前後方向の幅
H … 所定の高さ(所定の距離)

Claims (9)

  1. 半導体チップが貼り付けられている半導体チップ貼着シートから前記半導体チップを剥離すると共に吸着コレットに吸着する半導体チップ剥離装置において、
    前記半導体チップ貼着シートを保持する保持機構と、
    前記保持機構に保持された前記半導体チップ貼着シートの前記半導体チップが貼り付けられている側の面と反対側の面に当接する当接面を有する当接部材と、
    前記当接面よりも前記半導体チップ貼着シートの側に突出し、前記半導体チップ貼着シートに接触する接触部を有する突出部材と、
    前記接触部が前記半導体チップの外側から前記半導体チップに向けて移動するように前記突出部材を移動させる移動機構と、
    を有することを特徴とする半導体チップ剥離装置。
  2. 請求項1に記載の半導体チップ剥離装置において、
    前記接触部が前記移動機構により前記半導体チップの外側から前記半導体チップに向けて移動される方向を前方としたとき、前記接触部よりも後方に前記当接面と前記半導体チップ貼着シートとの間に負圧を発生させる第1の吸引機構を備える、
    ことを有することを特徴とする半導体チップ剥離装置。
  3. 請求項2に記載の半導体チップ剥離装置において、
    前記接触部の前記移動方向の両側に、前記当接面と前記半導体チップ貼着シートとの間に前記移動方向に沿って負圧を発生させる第2の吸引機構を備える、
    ことを有することを特徴とする半導体チップ剥離装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体チップ剥離装置において、
    前記接触部の前記移動方向に直交する方向の幅は、前記半導体チップの前記移動方向に直交する方向の幅に対して1/2以上である、
    ことを特徴とする半導体チップ剥離装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体チップ剥離装置において、
    前記接触部の前記移動方向に沿う方向の幅は、前記半導体チップの前記移動方向に沿う方向の幅に対して1/2以下である、
    ことを特徴とする半導体チップ剥離装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の半導体チップ剥離装置において、
    前記接触部が前記当接面よりも前記半導体チップ貼着シートの側に突出する量は、半導体チップの厚さの1倍以上25倍以下である、
    ことを特徴とする半導体チップ剥離装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の半導体チップ剥離装置において、
    前記移動機構により前記接触部が前記半導体チップの外側から前記半導体チップに向けて移動される際には、前記吸着コレットの下面は、前記当接面に対して所定の距離を開けて、前記半導体チップに対向されている、
    ことを有することを特徴とする半導体チップ剥離装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の半導体チップ剥離装置において、
    前記当接部材の側面は円柱面であることを特徴とする半導体チップ剥離装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の半導体チップ剥離装置において、
    前記移動機構は、
    前記突出部材を前記移動方向にガイドするガイド部材と、
    回転駆動手段により回転される回転アームと、
    前記回転アームの回転軸から離間した位置に配置され、前記回転アームと前記突出部材とを連結する連結部材と、
    前記連結部材と前記突出部材との関係において、前記連結部材を前記突出部材に対して、前記移動方向への移動を規制し、かつ、前記移動方向に直交する方向への移動を可能に連結する連結部と、
    を有することを特徴とする半導体チップ剥離装置。
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