JP2010206036A - 半導体ダイのピックアップ装置及びピックアップ方法 - Google Patents

半導体ダイのピックアップ装置及びピックアップ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体ダイのピックアップ装置において、半導体ダイを容易にピックアップする。
【解決手段】コレット18でピックアップする半導体ダイ15を吸着した状態で、蓋23の先端23aを密着面22から進出させ、保持シート12と半導体ダイ15とを押し上げながら蓋23をスライドさせた後、蓋23の表面が密着面と略平行になるよう後端23c側を密着面から進出させ、蓋23の表面で保持シート12と半導体ダイ15とを押し上げながら蓋23をスライドさせて吸引開口を順次開き、開いた吸引開口に保持シート12を順次吸引させて保持シート12を順次引き剥がす。
【選択図】図14

Description

本発明は、半導体ダイのピックアップ装置の構造及びピックアップ方法に関する。
半導体ダイは、6インチや8インチの大きさのウェーハを所定の大きさに切断して製造される。切断の際には切断した半導体ダイがバラバラにならないように、裏面に粘着性の保持テープを貼り付け、表面側からダイシングソーなどによってウェーハを切断する。この際、裏面に貼り付けられた保持テープは若干切り込まれるが切断されないで各半導体ダイを保持した状態となっている。そして切断された各半導体ダイは一つずつ保持テープからピックアップされてダイボンディング等の次の工程に送られる。
従来、粘着性の保持テープから半導体ダイをピックアップする方法としては、突き上げ針による方法が多く用いられている(例えば、特許文献1の図15参照)。これは、コレットで半導体ダイを吸引した状態で、周囲に向かって引っ張り力が掛けられている保持シートの下側から突き上げ針によって半導体ダイの中央を突き上げ、保持シートにかかっている引張り力によって半導体ダイから粘着性の保持シートを引き剥がし、コレットで半導体ダイをピックアップする方法である。
しかし、この突き上げ針による方法は半導体ダイの厚さが薄くなってくると突き上げによって半導体ダイが割れてしまうという問題があり、近年の薄型半導体ダイのピックアップには用いることが困難となってきている。
そこで、突き上げ針を用いずに半導体ダイを粘着性の保持シートから分離、ピックアップする方法が提案されている。たとえば、特許文献1には、複数の吸引孔を備えるステージの吸引孔の上にピックアップしようとする半導体ダイを載せ、コレットにその半導体ダイを吸着保持させた状態で、吸引孔を真空にして保持シートを各吸引孔の中に吸い込んで変形させ、吸引孔に対応する部分の保持シートを半導体ダイから引き剥がした後、ステージを水平に移動または回転させることにより引き剥がされずに残った部分の保持シートを半導体ダイから引き剥がす方法が提案されている(特許文献1の図1から図4参照)。
また、特許文献1には、ステージの表面にピックアップしようとする半導体ダイよりも幅の狭い突出部を設け、突出部の周辺のステージ表面には吸引孔を設け、半導体ダイをピックアップする際には、突出部の上にピックアップしようとする半導体ダイを突出部からはみ出すように載せてコレットによって吸着保持し、吸引孔で保持シートを下方に真空吸引して突出部分からはみ出した部分の保持シートを半導体ダイより引き剥がし、その後、半導体ダイをコレットで吸着したまま突出部をステージ表面に対して水平に移動させて半導体ダイの残りの部分の保持シートを引き剥がす他の方法が提案されている(特許文献1の図9から図10参照)。
特許第3209736号明細書
特許文献1に記載された方法は、吸引孔を真空にして保持テープを吸引孔に吸い込み、保持テープを半導体ダイから引き剥がす方法であるが、保持テープは半導体ダイから引き剥がされると吸引孔の表面を覆ってしまうため、吸引孔の真上にある保持テープを引き剥がした後は吸引孔の周囲の部分から空気を吸い込むことができなくなる。このため、吸引孔の真上にある保持シートは吸引によって引き剥がすことができるが、吸引孔の周囲の部分は吸引孔の真空吸引によって引き剥がすことができず、半導体ダイと接着した状態が残ってしまう(特許文献1の図1、図2参照)。一方、ステージを移動させて、この引き剥がし残り部分の保持シートの分離を行う場合には、残り部分の面積が少ないほうが半導体ダイに加わる力が少なくなり半導体ダイの損傷を抑制することができる。しかし、吸引孔による引き剥がし残り部分を少なくしようとすると、吸引孔をピックアップする半導体の大きさにあわせた大きなものとすることが必要となる。この様に大きな吸引孔によって保持シートを一度に吸引すると保持シートの接着力が大きい場合には半導体ダイに大きな力がかかる場合がある。特に近年の半導体ダイは薄く強度が低いため、この力によって割れや変形が生じる場合がある。このように、特許文献に記載された方法は、大きな吸引孔を用いると吸引の際に半導体ダイに大きな力が加わってしまい、小さな吸引孔を用いるとステージの移動の際に半導体ダイに大きな力がかかってしまうので、保持シートの引き剥がしの際に半導体ダイにかかる力を抑制できず、半導体ダイの損傷を招く場合があるという問題があった。
また、特許文献1に記載された他の方法は、突出部の周辺にのみ配置された小さな吸引孔を真空にすることによって突出部からはみ出た部分の半導体ダイの保持シートを引き剥がし、残りの部分の半導体ダイの保持シートの引き剥がしを保持シートにかかっている引張り力によって行うため、確実に保持シートの引き剥がしを行うためには突出部高さを高くする必要があり、突出部の移動方向に隣接する半導体ダイがある場合にはその半導体ダイに突出部が当たって半導体ダイを損傷させる場合があるので、突出部の高さが制限され、保持シートを確実に引き剥がすことができないという問題があった。
そこで、本発明は、半導体ダイのピックアップ装置において、半導体ダイを容易にピックアップすることを目的とする。
本発明の半導体ダイのピックアップ装置は、保持シートに貼り付けられた半導体ダイをピックアップする半導体ダイのピックアップ装置であって、保持シートの半導体ダイが貼り付けられている面と反対側の面に密着する密着面を含むステージと、密着面に設けられた吸引開口と、その表面が密着面から進出自在となるようにステージに設けられ、密着面に沿ってスライドして吸引開口を開閉する蓋と、半導体ダイを吸着するコレットと、を備え、半導体ダイをピックアップする際に、コレットでピックアップする半導体ダイを吸着した状態で、吸引開口を閉じる側の蓋の先端を密着面から進出させ、保持シートと半導体ダイとを押し上げながら蓋をスライドさせて吸引開口と蓋の先端との間に隙間を開けた後、蓋の表面が密着面と略平行になるよう蓋が開く側の端である後端側を密着面から進出させ、蓋の表面で保持シートと半導体ダイとを押し上げながら蓋をスライドさせて吸引開口を順次開き、開いた吸引開口に保持シートを順次吸引させてピックアップする半導体ダイから保持シートを順次引き剥がすこと、を特徴とする。
本発明の半導体ダイのピックアップ装置において、吸引開口は、ステージの内周側から外周側に向かって直線状に延び、蓋の先端が接する側の吸引開口の角部に設けられ、吸引開口の側端から吸引開口の幅方向に向かって突出し、密着面からステージ内部に向かって延びて保持シートを吸引する縦溝を有すること、としても好適である。
本発明の半導体ダイのピックアップ装置において、ステージは、密着面からステージ内部に向かって蓋の厚さだけ凹み、蓋が吸引開口を閉じた際に、蓋の保持シートを押し上げる面と反対側の裏面がその表面に接する溝と、溝のステージ外周側で溝の底面より突出するよう設けられ、蓋がスライドする際に、蓋の裏面に接して蓋の後端側の表面を密着面から進出させると共に蓋の表面が密着面から進出した状態で蓋の表面が密着面と略平行になるように蓋の裏面を支持する凸部と、を備え、蓋の先端側は、ステージ内部に設けられるスライダ駆動機構によって吸引開口の延びる方向にスライドするとともに密着面に対して進退するスライダに回転自在に取り付けられていること、としても好適である。また、凸部の溝側は傾斜面で、凸部の先端は密着面と略平行な平面であること、としても好適である。
本発明の半導体ダイのピックアップ装置において、蓋は平板状で、裏面と後端面との角を丸める曲面が設けられていること、としても好適であるし、蓋の後端側の表面は後端に向かうほど表面側から裏面側に向かう傾斜が設けられていること、としても好適である。
本発明の半導体ダイのピックアップ装置において、吸引開口は、ピックアップする半導体ダイと略同一幅であり、蓋は、吸引開口の幅と略同一幅であること、としても好適である。
本発明の半導体ダイのピックアップ装置において、半導体ダイをピックアップする際に、閉じている状態の蓋の先端にピックアップする半導体ダイの一端を合わせ、蓋の幅方向位置と半導体ダイの幅方向位置とを合わせ、コレットで半導体ダイを吸着し、ピックアップする半導体ダイの一端側から他端側に向かって蓋をスライドして吸着開口を順次開き、開いた吸引開口にピックアップする半導体ダイの一端側から他端側に向かって保持シートを順次吸引させて、ピックアップする半導体ダイから保持シートを順次引き剥がすこと、としても好適である。
本発明の半導体ダイのピックアップ装置において、スライダ駆動機構は、ステージの密着面と反対側にある基体部に取付けられ、ステージ内部に設けられた第1リンクを密着面に対して進退する方向に駆動する駆動部と、ステージ内部に設けられ、密着面に対して進退するピストンと、ステージ内部に設けられ、ピストンの密着面に対する進退方向の動作を制限するストッパと、第1リンクとピストンとを密着面に対して進退する方向に接続し、ピストンがストッパに当接すると圧縮されるばねと、ピストンに取付けられ、密着面に略平行で吸引開口の延びる方向に延び、スライダが滑動自在に取り付けられるガイドレールと、ピストンに回転自在に取付けられ、スライダと第1リンクとを接続し、ピストンがストッパに当接すると、密着面に対する第1リンクの進退方向の動作をスライダのガイドレールに沿った方向の動作に変換する第2リンクと、を備えること、としても好適である。
本発明の半導体ダイのピックアップ方法は、ピックアップする半導体ダイが貼り付けられた保持シートの半導体ダイが貼り付けられている面と反対側の面に密着する密着面を含むステージと、密着面に設けられた吸引開口と、吸引開口を閉じる側の先端と蓋が開く側の端である後端側とが密着面から進出自在となるようにステージに設けられ、密着面に沿ってスライドして吸引開口を開閉する蓋と、半導体ダイを吸着するコレットと、を備える半導体ダイのピックアップ装置で保持シートに貼り付けられた半導体ダイをピックアップする半導体ダイのピックアップ方法であって、閉じている状態の蓋の先端にピックアップする半導体ダイの一端を合わせ、蓋の幅方向位置と半導体ダイの幅方向位置とを合わせる位置合わせ工程と、コレットで半導体ダイを吸着し、吸引開口を閉じる側の蓋の先端を密着面から進出させ、保持シートと半導体ダイとを押し上げながら蓋をスライドさせて吸引開口と蓋の先端との間に隙間を開けた後、蓋の表面が密着面と略平行になるよう蓋が開く側の端である後端側を密着面から進出させ、蓋の表面で保持シートと半導体ダイとを押し上げながら蓋をスライドさせて吸引開口を順次開き、開いた吸引開口に保持シートを順次吸引させてピックアップする半導体ダイから保持シートを順次引き剥がして半導体ダイをピックアップするピックアップ工程と、を有することを特徴とする。
本発明の半導体ダイのピックアップ方法において、半導体ダイのピックアップ装置は、ステージを保持シートに対して進退方向に移動させるステージ上下方向駆動機構と、ピックアップする半導体ダイが貼り付けられた保持シートを固定するウェーハホルダを保持シート面に沿って移動させるウェーハホルダ水平方向駆動部と、を備え、位置合わせ工程は、ステージ上下方向駆動機構によってステージの密着面と蓋の保持シートを押し上げる面とを保持シートに密着させ、ウェーハホルダ水平方向駆動部によってピックアップする半導体ダイの水平方向の位置合わせを行うこと、としても好適である。
本発明は、半導体ダイのピックアップ装置において、半導体ダイを容易にピックアップすることができるという効果を奏する。
保持シートに貼り付けられたウェーハを示す説明図である。 保持シートに貼り付けられた半導体ダイを示す説明図である。 ウェーハホルダの構成を示す説明図である。 本発明の実施形態における半導体ダイのピックアップ装置の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態における半導体ダイのピックアップ装置のステージを示す斜視図である。 本発明の実施形態における半導体ダイのピックアップ装置のステージの吸引開口が開いた状態を示す平面図である。 本発明の実施形態における半導体ダイのピックアップ装置のステージの吸引開口が閉じた状態と位置合わせされた半導体ダイの位置関係を示す平面図である。 本発明の実施形態における半導体ダイのピックアップ装置の蓋を示す説明図である。 本発明の実施形態における半導体ダイのピックアップ装置のステージの幅方向の断面図である。 本発明の実施形態における半導体ダイのピックアップ装置のスライダ駆動機構が動作を開始する前の状態を示す説明図である。 本発明の実施形態における半導体ダイのピックアップ装置の蓋の先端が密着面から進出した状態を示す説明図である。 本発明の実施形態における半導体ダイのピックアップ装置の蓋の先端が密着面から進出した状態の蓋と半導体ダイと保持シートとコレットを示す説明図である。 本発明の実施形態における半導体ダイのピックアップ装置の蓋の後端側が密着面から進出して蓋がスライドしている状態を示す説明図である。 本発明の実施形態における半導体ダイのピックアップ装置の蓋の後端側が密着面から進出して蓋がスライドしている状態の蓋と半導体ダイと保持シートとコレットを示す説明図である。 図14に示す状態の蓋と半導体ダイと保持シートとコレットを示すステージの幅方向の断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明の半導体ダイのピックアップ装置について説明する前にウェーハとウェーハホルダについて説明する。
図1に示すように、ウェーハ11は裏面に粘着性の保持シート12が貼り付けられており、保持シート12は金属製のリング13に取付けられている。ウェーハ11はこのように保持シート12を介して金属製のリング13に取付けられた状態でハンドリングされる。そして、図2に示すように、ウェーハ11は切断工程で表面側からダイシングソーなどによって切断されて各半導体ダイ15となる。各半導体ダイ15の間にはダイシングの際に出来た切り込み隙間14が出来る。切り込み隙間14の深さは半導体ダイ15から保持シート12の一部にまで達しているが、保持シート12は切断されておらず、各半導体ダイ15は保持シート12によって保持されている。
このように、保持シート12とリング13とが取付けられた半導体ダイ15は図3に示すように、ウェーハホルダ10に取付けられる。ウェーハホルダ10は、フランジ部を持つ円環状のエキスパンドリング16とエキスパンドリング16のフランジの上にリング13を固定するリング押さえ17とを備えている。リング押さえ17は図示しないリング押さえ駆動部によってエキスパンドリング16のフランジに向かって進退する方向に駆動される。エキスパンドリング16の内径は半導体ダイ15が配置されているウェーハの径よりも大きく、エキスパンドリング16は所定の厚さを備えており、フランジはエキスパンドリング16の外側にあって、保持シート12から離れた方向の端面側に外側に突出するように取付けられている。また、エキスパンドリング16の保持シート12側の外周は保持シート12をエキスパンドリング16に取付ける際に、保持シート12をスムーズに引き伸ばすことができるように曲面構成となっている。また、ウェーハホルダ10は図示しないウェーハホルダ水平方向駆動部によって保持シート12の面に沿った方向に移動することができるように構成されている。
図3(b)に示すように、半導体ダイ15が貼り付けられた保持シート12はエキスパンドリング16にセットされる前は略平面状態となっている。
図4は半導体ダイのピックアップ装置100の構成を示す図であり、また図4は半導体ダイのピックアップ装置100に保持シート12に貼り付けられた半導体ダイ15をセットした状態を示している。この状態では、リング13の上にリング押さえ17が降下し、リング13をエキスパンドリング16のフランジとの間に挟み込んでいる。エキスパンドリング16の保持シート12の当たる上面とフランジ面との間には段差があるので、リング13がフランジ面に押し付けられると、保持シート12はエキスパンドリング16の上面とフランジ面との段差分だけエキスパンドリング上部の曲面に沿って引き伸ばされる。このため、エキスパンドリング16の上に固定された保持シート12には保持シートの中心から周囲に向かう引っ張り力が働いている。また、この引張り力によって保持シート12が延びるので、保持シート12の上に貼り付けられた各半導体ダイ15間の隙間が広がっている。
ウェーハホルダ10には保持シートに沿った面でウェーハホルダを移動させるウェーハホルダ水平方向駆動部72が取付けられている。ウェーハホルダ水平方向駆動部72は、例えば、内部に設けたモータとギヤによってウェーハホルダ10を水平方向に駆動するものであってもよいし、外部に設けられたモータなどの駆動源によってガイドに沿ってXY方向にウェーハホルダ10を移動させるようなものであってもよい。また、ウェーハホルダ10の上部には半導体ダイ15を吸着移動させるコレット18が設けられている。コレット18は吸着面に半導体ダイ15を吸着するための吸着孔19を備え、各吸着孔19は真空装置71に接続されている。また、ウェーハホルダ10の下側にはステージ20が設けられ、ステージ20はステージ上下方向駆動機構73によって保持シート12に対して進退方向である上下方向に駆動される。ステージ上下方向駆動機構73は、例えば、内部に設けたモータとギヤによってステージ20を上下方向に駆動するものであってもよいし、外部に設けられたモータなどの駆動源によってガイドに沿って上下方向に駆動にステージ20を移動させるようなものであってもよい。
図5に示すように、ステージ20はその上面に保持シート12に密着する密着面22を備えた円筒形の筐体21と、筐体21の密着面22と反対側に設けられた基体部24と、基体部24に取付けられ、筐体21の内部に取付けられたスライダ駆動機構300を駆動する駆動部25とを備えている。ステージ20の基体部24は図示しないステージ固定部に取付けられている。密着面22には、密着面22からステージ20の内部に向って窪んだ溝22aと、溝22aのステージ20の外周側に設けられ、溝22aの底面より突出した凸部22bとを備えている。溝22aの側面22fは凸部22bの両側にあるガイド面22gと同一面で、ステージの内周側から外周側に向かって直線状に延びている。凸部22bはガイド面22gの間にあり平坦に表面を持つ段差であり、その高さは溝22aの深さよりも小さくなっている。溝22aの底面と凸部22bの表面とは溝22aの底面から凸部22bの表面に向かって延びる傾斜面22cで接続されている。溝22aの底面にはステージ20の内部に連通する2つの孔41が設けられ、孔41の中央と孔41のステージ外面側にはリブ22dが設けられている。
溝22aには、溝22a及びガイド面22gの面間の幅と略同一幅で、溝22aから凸部22bの方向に沿ってスライドする蓋23が取り付けられている。蓋23はスライド方向に沿って溝22aの端面22eに向かう側が先端23aで、蓋23が開く側の端が後端23cである。蓋23は平板状でその上に保持シート12を介して半導体ダイ15が載せられる平坦部23hと平坦部23hに続いて密着面から下方向に向って傾斜する傾斜面23gとを備えている。蓋23のスライド方向の長さは溝22aのスライド方向の長さよりも短く、蓋23の平坦部23hの厚さは溝22aの深さと同一であるので、蓋23の先端23aが溝22aの端面22eに接する様に蓋23が溝22aに嵌ると蓋23の表面の平坦部23hは密着面22と同一面となる。蓋23の側面23bと溝22aの側面22fとはスライド面を構成している。また、蓋23の先端23aが接する側の溝22aの両角部には、溝22aの側面22fから溝22aの幅方向に向かって突出し、密着面22からステージ20の内面に向かって上下方向に延びて保持シート12を吸引する縦溝364が設けられている。
以上のように構成されているので、密着面22には、溝22aの側面22f、端面22e、及びガイド面22gによって囲まれるコの字形の吸引開口40が形成される。
図6、図7に示すように、蓋23の先端23aが溝22aのステージ20内周側の端面22eに押し当てられている場合には、吸引開口40は閉じられ、ステージ20の内周側から外周側に向って溝22aの側面22f及びガイド面22gに沿って蓋23がスライドして蓋23の先端23aが溝22aの端面22eから離れると吸引開口40が開く。
図7(a)、図7(b)に示すように、蓋23が閉じた場合には、蓋23の先端23aは端面22eに接するので、蓋23が閉じた状態では、蓋23、溝22aの両角部には、略180度の扇型の円筒面を持つ縦溝364が密着面22と筐体21の内部とを連通する。
図8に示すように、蓋23の先端23a側は平板状で、保持シート12を介して半導体ダイ15が載せられる平坦部23hは厚みが略一定であり、蓋23の後端23c側の裏面には裏面と後端23c側の面との角を丸める曲面23dが設けられ、表面側には平坦部23hから後端23cに向うほど表面側から裏面側に向って傾斜する傾斜面23gが設けられている。傾斜面23gは半導体ダイ15が上に載らない領域に設けられており、平坦部23hの長さは半導体ダイ15の長さよりも長くなっている。蓋23の裏面側は平面となっている。また、蓋23の両側面23bには面取り23eが設けられている。蓋23の先端23aの側の裏面には、先端23aの方向に張り出した2本のアーム23fが設けられている。各アーム23fは図5に示したステージ20に設けられた各孔41を貫通するように取り付けられる。アーム23fはU字形の係合溝を有し、図4に示すように、この係合溝をスライダ332のピン330に係合させてスライダ332に回転自在に取り付けられる。
図9に示すように、蓋23の先端23aが溝22aの端面22eに接するように蓋23によって吸引開口40を閉じた場合には、蓋23の平坦部23hの表面は密着面22と同一面となる。また、蓋23の先端23aが溝22aの端面22eに接して吸引開口40を閉じた際には、密着面22と蓋23との間には小さなV字形の溝が形成される。また、溝22aの幅、すなわち吸引開口40の幅と蓋23の幅と半導体ダイ15の幅はそれぞれ略同一で、溝22aの各側面22fと蓋23の各側面23bはスライドするように接している。
図4に示すように、本実施形態の半導体ダイのピックアップ装置100は、蓋23が回転自在に取り付けられたスライダ332をスライドさせるスライダ駆動機構300がステージ20の内部に設けられている。スライダ駆動機構300はステージ20の基体部24に取付けられた駆動部25によって密着面22に対して進退方向に駆動される第1リンク326と、ステージ20の筐体21に滑動自在に取付けられ、密着面22に対して進退するピストン370と、筐体21の内部に設けられ、ピストン370のフランジ371に係合してピストン370の密着面22に対する進退方向の動作を制限するストッパ321aと、第1リンク326とピストン370とを密着面22に対して進退する方向に接続するばね373と、ピストン370に取付けられ、密着面22に略平行で溝22aの延びる方向に延びるガイドレール331と、ガイドレール331に滑動自在に取付けられたスライダ332と、ピストン370にピン328によって回転自在に取付けられ、スライダ332と第1リンク326とを接続し、ピストン370がストッパ321aに当接すると、第1リンク326の密着面22に対する進退方向の動作をスライダ332のガイドレール331に沿った方向の動作に変換する第2リンク329と、によって構成されている。スライダ332には溝22aの幅方向に延びる円筒形状のピン330が取り付けられ、ピン330には、蓋23の先端23aから端面22e側にオーバーハングしたアーム23fに設けられた逆U字型の切り欠きが回転自在に係合している。また、筐体21は真空装置71に接続され、内部を真空にすることができるよう構成されている。
第2リンク329は一端に設けられたピン327が第1リンク326の係合溝326aに入り、他端に設けられた係合溝329aがスライダ332のピン330aを挟み込むことによってスライダ332と第1リンク326とを接続している。駆動部25の内部には、スライダ駆動機構300を動作させるためのモータ381が取付けられており、モータ381の回転軸には第1リンク326のシャフト326bの先端に設けられたローラ326cに接するカム383が取付けられている。
このように、スライダ駆動機構300は密着面22に向かって進退方向に動作する第1リンク326の動作をL字形の第2リンク329によってスライダ332を密着面22に平行に移動させる方向の動作に変換しているため、コンパクトな構成とすることができ、円筒形状の筐体21の内部にその機構を収納することができるようになっている。
図4に示すように、半導体ダイのピックアップ装置100は、CPUなどを内部に含むコンピュータである制御部70を備え、駆動部25、真空装置71、コレット18及びウェーハホルダ水平方向駆動部72、ステージ上下方向駆動機構73がそれぞれ接続され、駆動部25、真空装置71、コレット18及びウェーハホルダ水平方向駆動部72、ステージ上下方向駆動機構73は制御部70から出力される指令によって駆動されるよう構成されている。なお、図4において1点鎖線は制御部70と駆動部25、真空装置71、コレット18及びウェーハホルダ水平方向駆動部72、ステージ上下方向駆動機構73を接続する信号線を示している。
次に、図10から図14を参照しながら半導体ダイのピックアップ装置100によって、保持シート12から半導体ダイ15をピックアップする動作について説明する。図1から図9を参照して説明した部分については同様の符号を付して説明は省略する。
図10(a)に示すように、制御部70は蓋23が閉じた状態で蓋23と半導体ダイ15との位置合わせ工程を開始する。蓋23は吸引開口40を閉じる位置にあるので、蓋23の先端23aは溝22aの端面22eに接した位置となっており、蓋23の後端23c側の下面は溝22aの表面に載って、溝22aによって支持されている。また、蓋23の表面の平坦部23hと密着面22とは略同一面となっている。制御部70は、図4に示したウェーハホルダ水平方向駆動部72によってウェーハホルダ10をステージ20の待機位置の上まで水平方向に移動させる。そして、制御部70は、ウェーハホルダ10がステージ20の待機位置の上の所定の位置まで移動したら、ウェーハホルダ10の水平方向の移動を一端停止し、ステージ上下方向駆動機構73によってステージ20の密着面22と蓋23の表面の平坦部23hが保持シート12の下面に密着するまでステージ20を上昇させる。ステージ20の密着面22と蓋23の表面の平坦部23hが保持シート12の下面に密着したら、制御部70はステージ20の上昇を停止する。そして、制御部70は、再度ウェーハホルダ水平方向駆動部72によって、閉じている状態の蓋23の先端23aにピックアップする半導体ダイ15の一端15aを合わせ、蓋23の幅方向位置と半導体ダイ15の幅方向位置とを合わせ、半導体ダイ15の側面が蓋23の側面23bに合うように調整する。蓋23の幅はピックアップしようとする半導体ダイ15と略同一幅であるので、一方の側面23bを半導体ダイ15の側面に合わせると、半導体ダイ15の各側面と蓋23の各側面23bとの位置合わせを行うことができる。この時、保持シート12はウェーハホルダ10のエキスパンドリング16によって引っ張り力を受けている。
図10(b)はステージ20の密着面22と蓋23の表面の平面図であり、その上に載っている保持シート12と半導体ダイ15を1点鎖線で表示してその位置関係がわかるようにした図で、図10(b)では略同一幅の半導体ダイ15と蓋23とを区別するために蓋23を半導体ダイ15よりも若干大きく図示している。図11(b)、図13(b)も同様である。図10(b)に示すように、蓋23と半導体ダイ15との位置が合わせられると半導体ダイ15は蓋23の平坦部23hの上に位置する。
ステージ20の保持シート12の下面への進出、密着と半導体ダイ15の位置合わせとが終わると、制御部70は位置合わせ工程を終了する。そして、制御部70は、コレット18をピックアップしようとする半導体ダイ15の直上に移動し、真空装置71によって吸着孔19から空気の吸引を開始し、コレット18を半導体ダイ15に向かって降下させて半導体ダイ15に押し付けることによって半導体ダイ15を吸着する。
図11から図14に示すように、制御部70は保持シート引き剥がし工程を開始する。制御部70は真空装置71によってステージ20の筐体21の内部を真空とする。筐体21の内部の圧力を真空にすると、図11(b)に示す筐体21の内部と連通している縦溝364も真空となり、保持シート12を密着面22に吸着する。この際、保持シート12は、真空によって下向きに引かれるがこの状態ではまだ保持シート12は半導体ダイ15から剥離していない。また、図9に示した蓋23の側面23bに設けられた面取り23eと溝22aの側面22fとの間のV字形の溝には、ステージ20の外周側から真空となる縦溝364に向かって空気が流れている。このV字形の溝の圧力は大気圧よりは低い圧力であるが、この負圧では保持シート12は剥がれていない。
図11(a)に示すように、制御部70の指令によってスライダ駆動機構300の駆動部25のモータ381が回転すると、モータ381の軸に取付けられているカム383が回転する。カム383は楕円形状で、カム面が第1リンク326のシャフト326bの先端に取付けられたローラ326cに接しており、図11の矢印の方向に回転するとカム383のカム面はローラ326cを密着面22の方向に向かって押し上げる。この動作によってシャフト326bが上昇し、第1リンク326全体が密着面22に向かって上昇する。第1リンク326全体が上昇すると、密着面22の側にばね373によって接続されているピストン370は第1リンク326によって押し上げられて、ピストン370の全体が密着面22に向かって上昇する。ピストン370の全体が密着面22に向かって上昇すると、密着面22の側に取付けられているガイドレール331もピストン370ともに密着面22に向かって上昇する。ガイドレール331が上昇すると、ガイドレール331の上面に沿ってスライドするよう取付けられているスライダ332も密着面22に向かって上昇する。そして、スライダ332にアーム23fを介して回転自在に係合されている蓋23の先端23aは、スライダ332の上昇と共に密着面22から上方に向かって進出する。
蓋23の先端23aが密着面22から上方に向かって進出すると蓋23の先端23aは、保持シート12と半導体ダイ15の一端15aを押し上げる。すると、先端23aは保持シート12から下向きの力を受けるので、蓋23はピン330を中心に時計方向に回転する。蓋23の後端23c側の下面は溝22aの底面で支持され、蓋23の保持シート12を押し上げている表面の平坦部23hは蓋23の先端23a側から後端23c側に向かって下向きに傾斜する。
蓋23の先端23aが上昇するにつれて、蓋23はピックアップしようとする半導体ダイ15と保持シート12とを上に押し上げる。一方、真空となった縦溝364に隣接する半導体ダイ15の両角の部分の保持シート12は密着面22に吸引固定されている。このため、蓋23の上昇によって、ピックアップしようとする半導体ダイ15に張りつけられている保持シート12は密着面22に向かって斜め下向きに引っ張られ、この斜め下向きの引っ張り力によって縦溝364に隣接している半導体ダイ15の両角の部分から保持シート12が剥がれ始める。そして、蓋23の先端23aが上昇するにつれて半導体ダイ15の一端15aに沿って保持シート12が密着面22に向かって斜め下向きに引っ張られ、半導体ダイ15の一端15aの周辺の保持シート12が剥がれる。
そして、制御部70の指令によって更にスライダ駆動機構300のモータ381が回転し、モータ381と共に回転するカム383によって更に第1リンク326とピストン370とが密着面22の方向に向かって上昇すると、ピストン370の外面に張り出したフランジ371の端面が筐体21に設けられたストッパ321aにぶつかる。するとピストン370はストッパ321aによって密着面22に対してそれ以上進出できなくなり、蓋23の先端23aの密着面22からの進出が所定の位置で停止する。先端23aが所定の位置まで上昇すると、先端23aの曲面に沿って保持シート12の剥離線53が形成される。
図12に示すように、蓋23の先端23aが上昇するにつれて蓋23が回転するので、蓋23の先端23aは半導体ダイ15の一端15aよりも蓋23のスライド方向に向かってわずかに移動する。このため、剥離線53は半導体ダイ15の一端15aよりもわずかに蓋23のスライド方向に寄った位置に形成される。
半導体ダイ15の保持シート12が剥がれた部分は、保持シート12によって密着面22に向かって引かれる力がなくなる。また、保持シート12が剥がれた一端15aから剥離線53までの部分の半導体ダイ15と保持シート12との間には空気が入り込み、この部分の半導体ダイ15の保持シート12側の面の圧力は大気圧となる。保持シート12が剥がれた部分では半導体ダイ15は蓋23の上昇と共に上昇したコレット18に真空吸着された状態となっている。
一方、蓋23の上昇によって半導体ダイ15を吸着しているコレット18も上昇するが、コレット18は蓋23の回転による蓋23の表面の平坦部23hの傾斜に伴って吸着面が傾斜しない。また、半導体ダイ15の剥離線53から蓋23の後端23c側にあってまだ保持シート12が剥がれていない部分では、半導体ダイ15と保持シート12との間の粘着力はコレット18の真空吸着力よりも大きい。このため、半導体ダイ15の他端15b側はコレット18から離れ、保持シート12と共に蓋23表面の平坦部23h傾斜に沿って傾斜する。この際、半導体ダイ15は、コレット18に吸着されたまま上昇している部分とコレット18から離れた部分との間で微小な曲げ変形を生じている。
また、図12に示すように、蓋23の厚さは、先端23aの密着面22からの所定の進出高さよりも厚いので、蓋23の各側面23bは溝22aの各側面22fと接した状態となっている、また、蓋23の後端23c側の下面は、溝22aの底面に接している。そして、縦溝364の上には半導体ダイ15から剥がれた保持シート12が覆いかぶさっている。このため、筐体21の外部から筐体21の内部に向かってほとんど空気が流れこまないため筐体21の内部は真空に保持されている。
図11(a)に示すスライダ駆動機構300のばね373は蓋23の先端23aを密着面22から押し上げる程度ではほとんど撓まない程度のこわさを持っているので、蓋23の先端23aが密着面22から所定の進出高さまで押し上げられてもピストン370と第1リンク326との間の距離はほとんど変化しない。このため、第1リンク326の上昇によって蓋23は密着面22から突出するのみで、スライドはしていない。
図13(a)に示すように、制御部70の指令によって更にスライダ駆動機構300のカム383が回転し、第1リンク326が密着面22に向かって押し上げられると、密着面22に向かって移動できないピストン370と第1リンク326との間のばね373がモータ381とカム383によって密着面22に対して進退する方向に圧縮され始める。ばね373が圧縮されると、ピストン370は密着面22に対して進出せず、第1リンク326だけが密着面22に対して進出することとなる。このため、ピストン370のピン328は密着面22に対して上昇せず、第1リンク326の係合溝326aに入っている第2リンク329のピン327だけが密着面22の方向に上昇する。すると第2リンク329はピン328を中心に回転を始める。この回転動作によって第2リンク329の他端の係合溝329aがステージ20の外周側に向かって移動し、係合溝329aに入っているピン330aが固定されているスライダ332とスライダ332のピン330にアーム23fを介して回転自在に係合されている蓋23がステージ20の外周側に向かってスライドを始める。
図14に示すように、蓋23がステージ20の外周側に向かってスライドを始めると、蓋23の裏面の後端23cに設けられた曲面23dが凸部22bと溝22aの底面とを接続する傾斜面22cに接する。そして更に蓋23がスライドすると、蓋23の曲面23dは傾斜面22cに沿って上昇する。これによって蓋23の平坦部23hの後端23c側の表面が密着面22から進出し始める。そして、更に蓋23がスライドすると、蓋23の曲面23dは傾斜面22cを越え、蓋23の裏面が凸部22bの表面に接する。凸部22bの溝22aの底面からの突出高さは蓋23表面の密着面22からの進出高さと略等しいことから、蓋23の裏面が凸部22bの表面に接するようになると、蓋23の表面の平坦部23hは密着面22と略平行となる。蓋23の下面は平面となっているので、更に蓋23がスライドすると、蓋23表面の平坦部23hは、密着面22と略平行にスライドしていく。
蓋23の表面の平坦部23hが密着面22と略平行となると、平坦部23hの表面はコレット18の吸着面とも略平行となる。このため、蓋23の平坦部23hが傾斜していた際にコレット18から離れていた部分の半導体ダイ15が再びコレット18に吸着される。また、蓋23が密着面22と略平行となるように半導体ダイ15が載っている平坦部32h全体が密着面22から進出すると、蓋23の周囲の保持シート12を下向きに引っ張る力がより大きくなり、容易に保持シート12を引き剥がしていくことができる。
図15に示すように、蓋23の平坦部23hが密着面22から進出すると、蓋23の側面23bに設けられた面取り23eの部分も密着面22から進出してくるので、半導体ダイ15の側面においても保持シート12を下向きに引っ張る力が大きくなる。このため、半導体ダイ15の一端15aの部分のみでなく側面部分の保持シート12が剥がれる。また、蓋23の下面は図14に示す凸部22bの表面で支持されているので蓋23の下面は溝22aの底面から離れている。
図13(b)に示すように、蓋23がスライドすると、蓋23の先端23aが溝22aの端面22eから離れ、吸引開口40が開いてピックアップしようとする半導体ダイ15と略同一幅の開口開き部42ができる。ステージ20の筐体21の内部は真空装置71によって真空状態となっていることから、開口開き部42はその中に保持シート12を吸引する。そして、蓋23のスライドに伴って開口開き部42の中に保持シート12が引き込まれて半導体ダイ15から引き剥がされる。
図14に示すように、蓋23がスライドして剥離線53が半導体ダイ15の一端15aから他端15bに向かって移動すると、保持シート12が剥がれた一端15aから剥離線53までの部分の半導体ダイ15と保持シート12との間には空気が入り込み、この部分の半導体ダイ15の保持シート12側の面の圧力は大気圧となる。蓋23のスライドにつれて開口開き部42はステージ20の外周側に向かって大きくなり、剥離線53も順次ステージ20の外周側に平行移動する。保持シート12は剥離線53に沿って半導体ダイ15の一端15aから他端15bに向かって順次剥がれ、開口開き部42に順次吸引される。この際、半導体ダイ15の側面の部分が先に保持シート12から剥がれているので、剥離線53の移動によってよりスムーズに保持シート12が半導体ダイ15の一端15aから他端15bに向って剥がれていく。
図13(a)に示すように、蓋23がスライドすると、蓋23の後端23c側はステージ20の外周から突出する。そして、蓋23の保持シート12を押し上げている表面と反対側の下面が凸部22bの表面に接してスライドする。このため、蓋23の下面から空気が筐体21の内部に入り込むことを抑制できるので、蓋23をスライドさせている間、筐体21の内部の真空を良好に保持でき、保持シート12を効果的に吸引開口40の中に真空吸引することができる。また、蓋23の後端23c側の表面には傾斜面23gが設けられているので、蓋23をスライドさせた際に蓋23の後端23cの傾斜面23gが隣接する半導体ダイ15の下面に入り込むことができ、蓋23のスライドによって隣接する半導体ダイ15を損傷させることを抑制することができるので、周囲に隣接した半導体ダイ15がある場合でも容易に半導体ダイ15をピックアップすることができる。
また、引き剥がされた保持シート12によって開口開き部42が覆われるが、保持シート12を開口開き部42の中に吸引して、蓋23の先端23aが保持シート12の剥がれていない部分に向かってスライドしているので、開口開き部42による保持シート12の吸引が停止することが無く、保持シート12の全体を半導体ダイ15の一端15aから他端15bに向かって順次開口開き部42に吸引して引き剥がしていくことができ、引き剥がし残り部分ができないようにすることができる。
半導体ダイ15に貼り付けられている保持シート12が全て剥がれると半導体ダイ15はコレット18によってピックアップされる。
半導体ダイ15をピックアップした後、制御部70の指令によって更にスライダ駆動機構300のカム383が回転すると、今度はカム383の回転によって第1リンク326のシャフト326bが降下し、それにつれて蓋23は先端23aが溝22aの端面22eに向かう方向にスライドし、先端23aが端面22eに接すると蓋23は吸引開口40を閉じる。すると、ばね373の圧縮力が開放される。そして、更にカム383が回転し、シャフト326bが降下すると、ピストン370及び第1リンク326、第2リンク329は共に降下し、蓋23の先端23aが密着面22の表面と略同一位置まで降下して初期位置に戻る。
以上述べたように、本実施形態は、蓋23の半導体ダイ15が載っている領域の平坦部23h全体を密着面22から上方に進出させた状態で蓋23をスライドさせて半導体ダイ15の直下に現出する半導体ダイ15と略同一幅の吸引開口40の開口開き部42の中に保持シート12を順次吸引させることによって順次保持シート12の引き剥がしを行うので、真空吸引による下向きの力と蓋23の密着面22からの進出による保持シート12に掛かる下向きの力によって保持シート12の引き剥がしを行うこととなり、容易に半導体ダイ15をピックアップすることができるという効果を奏する。また、本実施形態では、縦溝364を真空にした状態で蓋23の先端23aを密着面22から上方に進出させて半導体ダイ15を押し上げ、保持シート12に発生する下向きの引っ張り力によってピックアップしようとする半導体ダイ15の一端15aの両角の保持シート12を引きはがすことによって引き剥がしのきっかけをつくり、その後、蓋23をスライドさせて保持シート12を開口開き部42に吸引していくことから、より容易に保持シート12を引き剥がすことができるという効果を奏する。更に、蓋23の側面23bに面取り23eが設けられているので、蓋23の平坦部23h全体が密着面22から進出した際に、半導体ダイ15の側面部分の保持シート12を引き剥がすことができ、半導体ダイ15の側面側にも保持シート12の引き剥がしのきっかけを作ることができるのでより容易に保持シート12を引き剥がすことができるという効果を奏する。
本実施形態では、半導体ダイ15の一端15a側から他端15b側に向けて蓋23をスライドさせて開口開き部42に順次保持シート12を吸引させて保持シート12の引き剥がしを行うので、開口開き部42の中に吸引した保持シート12によって開口開き部42が覆われても、蓋23が保持シート12の剥がれていない部分に向かってスライドしているので、保持シート12の全体を順次開口開き部42に吸引して引き剥がしていくことができ、容易に保持シート12全部の引き剥がしを行うことができるという効果を奏する。
本実施形態では、蓋23の表面に下向きの傾斜面23gを設けてあるので、蓋23をスライドさせた際に蓋23の後端23cが隣接する半導体ダイ15の下面に入り込むことができ、蓋23のスライドによって隣接する半導体ダイ15を損傷させることを抑制でき、周囲に隣接した半導体ダイ15がある場合でも容易に半導体ダイ15をピックアップすることができるという効果を奏する。
また、本実施形態では、ステージ20は、ステージ上下方向駆動機構73によって保持シート12に対して進退方向に上下動のみを行い、保持シート12に沿った方向である水平方向に対する移動機構を備えていないので水平方向に対する機構のバックラッシュなどが無く、保持シート12に沿った方向に対する位置の安定性がよい。そして、ピックアップする半導体ダイ15と蓋23との保持シート12の面に沿った方向の位置合わせはウェーハホルダ水平方向駆動部72によって行うため、水平方向の位置合わせの際にステージ20の水平方向位置が安定し、ステージ20の蓋23と保持シート12に貼りつけられている半導体ダイ15との位置合わせの際の位置ずれの発生を低減することができるという効果を奏する。
以上説明した実施形態では、凸部22bはガイド面22gの間にあり平坦に表面を持つ段差として説明したが、溝22aの側に傾斜面22cがあれば、段差ではなく幾つかの独立した突起で構成するようにしても良い。
10 ウェーハホルダ、11 ウェーハ、12 保持シート、13 リング、14 切り込み隙間、15 半導体ダイ、15a 一端、15b 他端、16 エキスパンドリング、17 リング押さえ、18 コレット、19 吸着孔、20 ステージ、21 筐体、22 密着面、22a 溝、22b 凸部、22c 傾斜面、22d リブ 22e 端面、22f 側面、22g ガイド面、23 蓋、23a 先端、23b 側面、23c 後端、23d 曲面、23e 面取り、23f アーム、23g 傾斜面、23h 平坦部、24 基体部、25 駆動部、40 吸引開口、41 孔、42 開口開き部、53 剥離線、70 制御部、71 真空装置、72 ウェーハホルダ水平方向駆動部、73 ステージ上下方向駆動機構、100 半導体ダイのピックアップ装置、300 スライダ駆動機構、321a ストッパ、326 第1リンク、326a,329a 係合溝、326b シャフト、326c ローラ、327,328,330,330a ピン、329 第2リンク、331 ガイドレール、332 スライダ、364 縦溝、370 ピストン、371 フランジ、373 ばね、381 モータ、383 カム。

Claims (11)

  1. 保持シートに貼り付けられた半導体ダイをピックアップする半導体ダイのピックアップ装置であって、
    保持シートの半導体ダイが貼り付けられている面と反対側の面に密着する密着面を含むステージと、
    密着面に設けられた吸引開口と、
    その表面が密着面から進出自在となるようにステージに設けられ、密着面に沿ってスライドして吸引開口を開閉する蓋と、
    半導体ダイを吸着するコレットと、を備え、
    半導体ダイをピックアップする際に、コレットでピックアップする半導体ダイを吸着した状態で、吸引開口を閉じる側の蓋の先端を密着面から進出させ、保持シートと半導体ダイとを押し上げながら蓋をスライドさせて吸引開口と蓋の先端との間に隙間を開けた後、蓋の表面が密着面と略平行になるよう蓋が開く側の端である後端側を密着面から進出させ、蓋の表面で保持シートと半導体ダイとを押し上げながら蓋をスライドさせて吸引開口を順次開き、開いた吸引開口に保持シートを順次吸引させてピックアップする半導体ダイから保持シートを順次引き剥がすこと、
    を特徴とする半導体ダイのピックアップ装置。
  2. 請求項1に記載の半導体ダイのピックアップ装置であって、
    吸引開口は、ステージの内周側から外周側に向かって直線状に延び、
    蓋の先端が接する側の吸引開口の角部に設けられ、吸引開口の側端から吸引開口の幅方向に向かって突出し、密着面からステージ内部に向かって延びて保持シートを吸引する縦溝を有すること、
    を特徴とする半導体ダイのピックアップ装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体ダイのピックアップ装置であって、
    ステージは、密着面からステージ内部に向かって蓋の厚さだけ凹み、蓋が吸引開口を閉じた際に、蓋の保持シートを押し上げる面と反対側の裏面がその表面に接する溝と、溝のステージ外周側で溝の底面より突出するよう設けられ、蓋がスライドする際に、蓋の裏面に接して蓋の後端側の表面を密着面から進出させると共に蓋の表面が密着面から進出した状態で蓋の表面が密着面と略平行になるように蓋の裏面を支持する凸部と、を備え、
    蓋の先端側は、ステージ内部に設けられるスライダ駆動機構によって吸引開口の延びる方向にスライドするとともに密着面に対して進退するスライダに回転自在に取り付けられていること、
    を特徴とする半導体ダイのピックアップ装置。
  4. 請求項3に記載の半導体ダイのピックアップ装置であって、
    凸部の溝側は傾斜面で、凸部の先端は密着面と略平行な平面であること、
    を特徴とする半導体ダイのピックアップ装置。
  5. 請求項3または4に記載の半導体ダイのピックアップ装置であって、
    蓋は平板状で、裏面と後端面との角を丸める曲面が設けられていること、
    を特徴とする半導体ダイのピックアップ装置。
  6. 請求項3から5のいずれか1項に記載の半導体ダイのピックアップ装置であって、
    蓋は平板状で、後端側の表面は後端に向かうほど表面側から裏面側に向かう傾斜が設けられていること、
    を特徴とする半導体ダイのピックアップ装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の半導体ダイのピックアップ装置であって、
    吸引開口は、ピックアップする半導体ダイと略同一幅であり、
    蓋は、吸引開口の幅と略同一幅であること、
    を特徴とする半導体ダイのピックアップ装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の半導体ダイのピックアップ装置であって、
    半導体ダイをピックアップする際に、閉じている状態の蓋の先端にピックアップする半導体ダイの一端を合わせ、蓋の幅方向位置と半導体ダイの幅方向位置とを合わせ、コレットで半導体ダイを吸着し、ピックアップする半導体ダイの一端側から他端側に向かって蓋をスライドして吸着開口を順次開き、開いた吸引開口にピックアップする半導体ダイの一端側から他端側に向かって保持シートを順次吸引させて、ピックアップする半導体ダイから保持シートを順次引き剥がすこと、
    を特徴とする半導体ダイのピックアップ装置。
  9. 請求項3に記載の半導体ダイのピックアップ装置であって、
    スライダ駆動機構は、
    ステージの密着面と反対側にある基体部に取付けられ、ステージ内部に設けられた第1リンクを密着面に対して進退する方向に駆動する駆動部と、
    ステージ内部に設けられ、密着面に対して進退するピストンと、
    ステージ内部に設けられ、ピストンの密着面に対する進退方向の動作を制限するストッパと、
    第1リンクとピストンとを密着面に対して進退する方向に接続し、ピストンがストッパに当接すると圧縮されるばねと、
    ピストンに取付けられ、密着面に略平行で吸引開口の延びる方向に延び、スライダが滑動自在に取り付けられるガイドレールと、
    ピストンに回転自在に取付けられ、スライダと第1リンクとを接続し、ピストンがストッパに当接すると、密着面に対する第1リンクの進退方向の動作をスライダのガイドレールに沿った方向の動作に変換する第2リンクと、を備えること、
    を特徴とする半導体ダイのピックアップ装置。
  10. ピックアップする半導体ダイが貼り付けられた保持シートの半導体ダイが貼り付けられている面と反対側の面に密着する密着面を含むステージと、密着面に設けられた吸引開口と、吸引開口を閉じる側の先端と蓋が開く側の端である後端側とが密着面から進出自在となるようにステージに設けられ、密着面に沿ってスライドして吸引開口を開閉する蓋と、半導体ダイを吸着するコレットと、を備える半導体ダイのピックアップ装置で保持シートに貼り付けられた半導体ダイをピックアップする半導体ダイのピックアップ方法であって、
    閉じている状態の蓋の先端にピックアップする半導体ダイの一端を合わせ、蓋の幅方向位置と半導体ダイの幅方向位置とを合わせる位置合わせ工程と、
    コレットで半導体ダイを吸着し、吸引開口を閉じる側の蓋の先端を密着面から進出させ、保持シートと半導体ダイとを押し上げながら蓋をスライドさせて吸引開口と蓋の先端との間に隙間を開けた後、蓋の表面が密着面と略平行になるよう蓋が開く側の端である後端側を密着面から進出させ、蓋の表面で保持シートと半導体ダイとを押し上げながら蓋をスライドさせて吸引開口を順次開き、開いた吸引開口に保持シートを順次吸引させてピックアップする半導体ダイから保持シートを順次引き剥がして半導体ダイをピックアップするピックアップ工程と、
    を有することを特徴とする半導体ダイのピックアップ方法。
  11. 請求項10に記載の半導体ダイのピックアップ方法であって、
    半導体ダイのピックアップ装置は、ステージを保持シートに対して進退方向に移動させるステージ上下方向駆動機構と、ピックアップする半導体ダイが貼り付けられた保持シートを固定するウェーハホルダを保持シート面に沿って移動させるウェーハホルダ水平方向駆動部と、を備え、
    位置合わせ工程は、ステージ上下方向駆動機構によってステージの密着面と蓋の保持シートを押し上げる面とを保持シートに密着させ、ウェーハホルダ水平方向駆動部によってピックアップする半導体ダイの水平方向の位置合わせを行うこと、
    を特徴とする半導体ダイのピックアップ方法。
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