JP2016094138A - バックルハーネスの保持構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動車のシート1に設けられるシートベルト3のバックル31からシート1の下方域に配索されるバックルハーネス41の保持構造であって、シート1のバックル31が設けられる側の着座部分と背もたれ部分の間の回転軸部135を覆うシールドカバー2と、シールドカバー2の側部に沿って車両前後方向に延設された第1の凹部23と、第1の凹部23と連続し、シールドカバー2の後部に沿ってシート1の幅方向に延設された第2の凹部24と、第1の凹部23に設けられ、第1の凹部23に配置されたバックルハーネス41を保持する第1の保持部25と、第2の凹部24に設けられ、第2の凹部24に配置されたバックルハーネス41を保持する第2の保持部26と、を有する。
【選択図】図4
Description
バックルには、シートベルトの装着を検出するためのスイッチが内蔵されており、スイッチに接続されたバックルハーネスがバックルからシートフレーム等に開けた穴に通されるとともにハーネスクリップ等の部品で固定されて自動車のシートの下方域に配索されている。
従来より、バックルハーネスの配索の作業性の向上やハーネスクリップ等の部品を減らす等のコストの削減が求められており、対策が施されている。
特許文献1には、シートクッションを装着するためのフレームの後部側面にブラケットを設け、シートベルトバックルの基部を回動可能に取り付けるための取付穴を設けるとともに、シートバックルに装着されているバックルハーネスをシートクッションの裏面側に案内するためのハーネス通し穴をブラケットに設けたバックルハーネスの保持構造が開示されている。この構造によれば、ハーネス通し穴にバックルハーネスを通すだけで済むので作業が容易であるとされている。
また、特許文献2には、車両用シートの車室内側に設けられた車両用シートのフィニッシャにおいて、フィニッシャの後部の外側壁部と内側壁部とに相互に対向する状態で切欠部が各々形成され、該切欠部で支持されるバックルハーネスの保持構造が開示されている。この構造によれば、部品点数が減少し、自動車のシートを前後させるスライド調整機構にバックルハーネスが干渉するのを防止できるとされている。
また、特許文献2に開示されたバックルハーネスの取り付け構造によれば、バックルハーネスが外側壁部と内側壁部とに相互に対向する状態で各々形成された切欠部に擦れてバックルハーネスが断線する可能性があり、こちらの場合もバックルハーネスを保護チューブ等の保護部材で保護する必要があり、コストがかかる。
本発明は、上記実情を鑑みて、保護部材等の部品の数を減らしてコストを削減することができるバックルハーネスの保持構造を提供することを課題とする。
このようにすれば、シールドカバーの側部では、バックルの位置からバックルハーネスをシートの下方側に効率よくスムースに配索することができ、シールドカバーの後部では、目立ちにくいシールドカバーの下縁に配索することができる。
このようにすれば、第1の凹部から第2の凹部に向けて屈曲されるバックルハーネスが外側に膨らんで第1の凹部からはみ出すのを確実に防ぐことができるとともに、バックルハーネスを第2の凹部のシート幅方向両端部付近で保持することができるのでバックルハーネスが第2の凹部からはみ出すのも抑制することができる。したがって、バックルハーネスが目立ちにくく、また乗員の足等がバックルハーネスに引っ掛かることをより確実に防止することができる。また、第2の保持部で第2の凹部からシートの下方に向けて配索されるバックルハーネスの方向を規制することができるので周辺部材との干渉を防ぐことができる。
このようにすれば、バックルハーネスを第1の凹部内にスムースに導入することができる。
このようにすれば、シールドカバーは、シート下部の低い位置にあるので、組み付け作業がし難いが、上方から確認しやすく、また保持部に嵌め易い。これにより、バックルハーネスを第1および第2の凹部内に配置する際に、バックルハーネスを各保持部に挿入する位置を確認しやすく、また各保持部に対して上方側から挿入することができるので、作業性が向上する。また、バックルハーネスを下方から保持するので、バックルハーネスが保持部から脱落しにくく確実に保持することができる。
このようにすれば、バックルハーネスが保持部から脱落しにくく、バックルハーネスを第1および第2の凹部内により確実に保持することができる。
このようにすれば、各保持部がシールドカバーの外表面より突出するのを防止することができ、バックルハーネスを目立たない状態に保持することができる。
第1の保持部25は、第1の凹部23に配置されたバックルハーネス41を保持するためのもので、図4に示すように、第1の凹部23に設けられている。第1の保持部25は、図5に示すように、第1の凹部23の開口幅をほかの領域よりも狭くなるように、第1の凹部23の下縁から上方に向けて突出して設けられている。本実施形態では、第1の凹部23の下縁から外側に延びた後、湾曲して先端側が上方側(側部外表面21Aの下縁側)かつ第1の凹部23の内側に傾斜するよう延びる鈎状とされている。また、第1の保持部25は、その外表面25Aがカバー部21の側部外表面21Aと面一又は内側に凹んだ位置となるよう形成されている。これにより、第1の保持部25の外表面25Aはカバー部21の側部外表面21Aよりも突出するのが防止される。
尚、第1の保持部25は、少なくとも第1の凹部23の車両前後方向後端部近傍に配置されるのが好ましい。これにより、第1の凹部23から第2の凹部24に向けて屈曲されたバックルハーネス41が外側に膨らんで第1の凹部23からはみ出すのを防いで確実に保持することができる。
尚、第2の保持部26は、少なくとも第2の凹部24の自動車のシート1の幅方向内側(車幅方向外側)の端部に配置されるのが好ましい。これにより、バックルハーネス41は、第2の凹部24の車幅方向内側の端部近傍で第1の保持部25により保持され、第2の凹部24の車幅方向外側の端部で第2の保持部26によって保持されるので、バックルハーネス41が第2の凹部24からはみ出すことを抑制でき、第2の凹部24内に確実に保持することができる。また第2の凹部24からシートクッション132の下方に向けて配索されるバックルハーネス41の方向を規制することができるので、周辺部材と干渉することを防ぐことができる。
11 スライド調整機構
12 リクライニング機構
13 シートフレーム
131 着座部分
132 シートクッション
133 背もたれ部分
134 シートバック
135 回転軸部
136 垂
2 シールドカバー
21 カバー部
21A 側部外表面
21B 後部外表面
21a 取付穴
211 取付ネジの頭部
212 穴
22 固定部
22a 取付穴
221 取付ネジの頭部
23 第1の凹部
24 第2の凹部
25 第1の保持部
25A 第1の保持部の外表面
251 突起
26 第2の保持部
26B 第2の保持部の先端部外表面
261 突起
3 シートベルト
31 バックル
32 タング
33 ボルト
34 取付金具部
4 スイッチ
41 バックルハーネス
42 コネクタ
Claims (7)
- 自動車のシートに設けられるシートベルトのバックルから前記シートの下方域に配索されるバックルハーネスの保持構造であって、
前記シートの前記バックルが設けられる側の着座部分と背もたれ部分の間の回転軸部を覆うシールドカバーと、
前記シールドカバーの側部に沿って車両前後方向に延設された第1の凹部と、
前記第1の凹部と連続し、前記シールドカバーの後部に沿ってシートの幅方向に延設された第2の凹部と、
前記第1の凹部に設けられ、前記第1の凹部に配置された前記バックルハーネスを保持する第1の保持部と、
前記第2の凹部に設けられ、前記第2の凹部に配置された前記バックルハーネスを保持する第2の保持部と、
を有することを特徴とするバックルハーネスの保持構造。 - 前記第1の凹部は、車両前後方向前方から後方に向けて下方に傾斜するよう形成され、前記第2の凹部は、前記シールドカバーの後部下縁に沿って形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバックルハーネスの保持構造。
- 前記第1の保持部は、少なくとも前記第1の凹部の車両前後方向後端部近傍に配置され、前記第2の保持部は、少なくとも前記第2の凹部のシート幅方向の内側端部に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のバックルハーネスの保持構造。
- 前記第1の凹部は、車両前後方向前方側で側部表面からの深さが徐々に深くなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のバックルハーネスの保持構造。
- 前記第1の保持部および前記第2の保持部は、それぞれ前記第1の凹部および前記第2の凹部の下縁から上方に突出するよう形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のバックルハーネスの保持構造。
- 前記第1の保持部および前記第2の保持部は、それぞれ前記第1の凹部および前記第2の凹部の下縁から上方に向けて鈎状に突出するよう形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のバックルハーネスの保持構造。
- 前記第1の保持部および前記第2の保持部は、その外表面が前記シールドカバーの外表面と面一又は凹んだ位置となるよう形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のバックルハーネスの保持構造。
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