JP2009248678A - 車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造 - Google Patents

車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスをシート内部に導入する際の配索作業性を向上させることができ、また、サイドフレームなどとの噛み込み等によってワイヤハーネスが損傷することを防止することのできる車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造を提供すること。
【解決手段】ワイヤハーネス9は、車両シート下部のサイドフレーム11の上縁を跨いで、シート外部からシート内部に導入され、サイドフレーム11のワイヤハーネス9が跨ぐ部位には、ワイヤハーネス9が直接サイドフレーム11に接触することを防止する保護プロテクタ14を装備することで、配索作業性を向上させると同時に、噛み込みを防止することが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造に関し、特に、配索作業性を向上させると同時に、車両シート下部のサイドフレームとの噛み込み等によってワイヤハーネスが損傷することを防止して、ワイヤハーネスの耐久性を向上させるための改良に関する。
車両シートには、搭乗者の姿勢に合わせてシートクッションを前後方向及び上下方向に位置調整したり、シートバックをリクライニング動作させたりする電動シート装置や、エアバックを搭乗者とサイドドアとの間に展開させるエアバックユニット装置が設けられているものがあり、このような装置が搭載される車両シートにおいては、電動部品への給電のために、ワイヤハーネスが配索される。
図11はワイヤハーネスが配索される車両シート101の従来例を示したものであり、図12は図11に示した車両シート101の下部のサイドフレーム103からシート内部に導入されるワイヤハーネス105の配索構造の拡大図である。
ワイヤハーネス105は、図12に示すように、シート外部からシート下部のサイドフレーム103に貫通形成されたハーネス挿通孔104を挿通させてシート内部に導入され、サイドフレーム103の上に車両前後方向に移動可能に装着されるシートクッション107や、シートバック109に組み込まれている電動部品まで配索される。
この種のワイヤハーネスの配索構造は、下記特許文献1にも開示されている。
特開2002−264710号公報
ところが、図12に示したように、サイドフレーム103に貫通形成されたハーネス挿通孔104から車両シート101内にワイヤハーネス105を導入する従来の配索構造では、ワイヤハーネスをハーネス挿通孔104に挿通する作業に手間がかかり、配索作業性が悪いという問題が生じていた。
また、車両シート101のシートクッション107は、着座位置の調整のために、車両の前後方向にスライド可能に構成されているものが多く、シートクッション107をスライドさせた時に、シートクッション107に固定されているワイヤハーネスが引っ張られたり、あるいは振られたりして、ハーネス挿通孔104の縁に擦れたり、あるいはサイドフレーム103とシートクッション107との間に噛み込まれたりして、ハーネスを破損するおそれがあった。
また、従来の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造では、ワイヤハーネス105は結束した束状態のままハーネス挿通孔104に挿通させている。このように結束した状態のワイヤハーネス105は、太い束になると曲げ難く、コンパクトに曲げることができないという問題があった。
また、曲げ難いために、シートクッション107をスライド移動させる際に、ワイヤハーネスを曲げるために大きな操作力が必要になったり、あるいは、ワイヤハーネスを無理に曲げるために、ワイヤハーネスが痛みやすいという問題が生じた。
本発明の目的は上記課題を解消することに係り、ワイヤハーネスを車両シート下部のサイドフレームからシート内部に導入する際の配索作業性を向上させることができ、また、前記サイドフレームとの噛み込み等によってワイヤハーネスが損傷することを防止して、ワイヤハーネスの耐久性を向上させることのできる車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造を提供することを目的とする
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
(1) サイドフレームと、該サイドフレームの上に装着されるシートクッションと、を有する車両シートと、
前記サイドフレームから前記車両シート内に導入されて前記車両シート内部の各部に配索されるワイヤハーネスと、
を備えた、車両におけるワイヤハーネス配索構造であって、
前記ワイヤハーネスは、前記サイドフレームの上縁を跨いで、前記車両シート外部から前記車両シート内部に導入され、
前記サイドフレームの前記ワイヤハーネスが跨ぐ部位には、前記ワイヤハーネスが直接サイドフレームに接触することを防止する保護プロテクタが装備されたことを特徴とする車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造。
(2) 前記保護プロテクタは、前記車両シート外方及び前記車両シート内方のそれぞれに開口して前記ワイヤハーネスが挿通するための開口部を有し、前記保護プロテクタの一方の前記開口部は、前記ワイヤハーネスが配索されている前記シートクッションが前記サイドフレームに対して移動する時に、収容保護している前記ワイヤハーネスが前記保護プロテクタ内を移動できるように前記シートクッションの移動方向に幅広に形成されていることを特徴とする前記(1)に記載の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造。
(3) 前記保護プロテクタは、前記サイドフレームの上縁を跨ぐ前記ワイヤハーネスを前記サイドフレーム側から覆って、前記シートクッションの下面に固定されていることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造。
(4) 前記保護プロテクタは、前記車両シート外部に開口する前記開口部が、前記シートクッションの移動方向に幅広に設定されていることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造。
(5) 前記保護プロテクタ内のワイヤハーネスが、結束が解かれた状態で前記保護プロテクタに保持されていることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造。
(6) 前記保護プロテクタの内部には、複数本の治具ピンが着脱可能に嵌合装着され、前記保護プロテクタ内で結束が解かれたワイヤハーネスを構成している複数本の電線は、前記治具ピンによって、前記保護プロテクタの内底面に沿って略均等な厚みに分散した状態に位置決めされ、位置決め後に前記治具ピンを抜き取ることで、前記保護プロテクタの内底面に平面状に敷き並べた形態に配索されることを特徴とする前記(5)に記載の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造。
上記(1)の構成によれば、ワイヤハーネスをシート外部から車両シート内に導入する際、又は車両シート内からワイヤハーネスをシート外部に引き出す際には、ワイヤハーネスを車両シート下部のサイドフレームの上縁を跨がせるため、サイドフレームに形成されたハーネス挿通孔にワイヤハーネスを挿通しなければならなかった従来と比較すると、ワイヤハーネスの導出入が容易になり、配索作業性を向上させることができる。
また、サイドフレーム上のワイヤハーネスが跨ぐ部位には、ワイヤハーネスが直接サイドフレームに接触することを防止する保護プロテクタが装備されているため、サイドフレームとの噛み込み等によってワイヤハーネスが損傷することを防止して、ワイヤハーネスの耐久性を向上させることができる。
上記(2)の構成によれば、例えばシート長の調節等のためにシートクッションが車両の前後方向に移動させられ、それに伴ってワイヤハーネスが振られるような場合でも、保護プロテクタの幅広開口側のワイヤハーネスがシートクッションの移動に伴って保護プロテクタ内を移動することで、ワイヤハーネスに曲げが加わらず、無理な曲げ荷重によってワイヤハーネスが損傷することを防止して、ワイヤハーネスの耐久性を向上させることができる。
上記(3)の構成によれば、シートクッションの下面に結合されるワイヤハーネスを覆う保護プロテクタは、シートクッションの下面に固定されているため、常時、安定してワイヤハーネスを覆った状態を維持できる。
上記(4)の構成によれば、シート長の調節等のためにシートクッションが車両の前後方向に移動させられ、それに伴ってワイヤハーネスが振られるような場合でも、シート外部側に配索されるワイヤハーネスは、シート外部側の開口の範囲を移動するだけで、シート外部に対する位置関係は、殆ど変化しないで済むため、シート外部側のワイヤハーネスに曲げが加わらず、無理な曲げ荷重によってシート外部側のワイヤハーネスが損傷することを防止して、ワイヤハーネスの耐久性を向上させることができる。
また、結束した状態のワイヤハーネスは、太い束になるほど曲げ難く、曲げ半径を大きく取らなければならないために、コンパクトな配索が困難になるという問題が生じるが、上記(5)の構成によれば、保護プロテクタ内のワイヤハーネスは結束が解かれた状態のため、曲げ易く、コンパクトに配索することができる。また、結束を解かれたワイヤハーネスは、保護プロテクタに覆われているため、外力等に対する強度が低下することもない。
また、予めワイヤハーネスの結束を解き、そのままで構成している複数本の電線を平面状に敷き並べようとしても、広げた電線が各電線の曲げ剛性等で不規則に戻ったり、浮き上がったりして、きれいに平面状に維持することができない。しかし、上記(6)の構成によれば、電線を平面状に広げる作業中に、広げた各電線は治具ピンによって動きを規制すると共に、ある程度の曲げ癖をつけることができ、平面状に敷き並べた後に治具ピンを抜き取ることで、各電線を平面状に敷き並べた省スペースの配索を簡単に実現することができ、配索の作業性を向上させることができる。
本発明による車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造によれば、車両シートへのワイヤハーネスの導出入は、ワイヤハーネスを車両シート下部のサイドフレームの上縁を跨がせるだけでよく、ハーネス挿通孔への挿入等の手間のかかる作業が不要になるため、配索作業性を向上させることができる。
また、サイドフレーム上を跨ぐワイヤハーネスは、保護プロテクタによって、サイドフレームへの直接接触が防止されるため、サイドフレームとの噛み込み等によってワイヤハーネスが損傷することを防止して、ワイヤハーネスの耐久性を向上させることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明に係る車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造の第1実施形態の説明図で、図1(a)は車両シートのシートクッションが車両前方側にスライド移動した状態の斜視図、図1(b)は図1(a)の状態における保護プロテクタの位置と、該保護プロテクタに収容されているワイヤハーネスの状態を示す斜視図、図1(c)は図1(b)に示した保護プロテクタがシートクッションの下面に取り付けられている状態を示す斜視図である。また、図2(a)は第1実施形態の車両シートのシートクッションが車両後方側にスライド移動した状態の斜視図、図2(b)は図2(a)の状態における保護プロテクタの位置と、該保護プロテクタに収容されているワイヤハーネスの状態を示す斜視図である。
この第1実施形態の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造は、ワイヤハーネス9が、車両シート下部のサイドフレーム11からシート内部に導入されて、シート内部の各部に配索される車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造である。
ワイヤハーネス9は、シート外部に引き出される供給側端部9aにコネクタ13が接続されている。このコネクタ13は、車室側の他のハーネスにコネクタ接続される。ワイヤハーネス9のシート内部側は、図1(c)に示すように、複数の枝ハーネス9b,9c,9dなどに分岐されていて、シート内の各電動部(電気機器)に接続される。
本実施形態の場合、ワイヤハーネス9のシート内部側となる部位は、サイドフレーム11の上縁を跨いで、シート外部からシート内部に導入される。
本実施形態の場合、サイドフレーム11のワイヤハーネス9が跨ぐ部位には、ワイヤハーネス9が直接サイドフレーム11に接触することを防止する保護プロテクタ14を装備している。
この保護プロテクタ14は、例えば樹脂製で、サイドフレーム11の上縁12の上を跨ぐ底板部14aと、この底板部14aの前後のそれぞれの縁部から立ち上がる側板部14b,14cとで、サイドフレーム11の上を跨ぐワイヤハーネス9を収容・保護するハーネス収容空間14dを画成している。
そして、ハーネス収容空間14dの車両幅方向両端は、ワイヤハーネス9を出入りさせる開口部14e,14fになっている。
本実施形態の場合、ハーネス収容空間14dの両端の開口部14e,14fの内、一方の開口部、更に詳しく説明すれば、シート外部に向いて開口している開口部14fは、ワイヤハーネス9が係合しているシートクッション25がシート長の調整のためにサイドフレーム11に対して移動する時に、収容保護しているワイヤハーネス9がプロテクタ内を移動できるようにシートクッション25の移動方向に幅広に形成されている。
更に、本実施形態の保護プロテクタ14では、シート外部に向いて開口している開口部14fの外側には、ワイヤハーネス9の供給側端部9aを下方に曲げた状態に位置規制するガイド枠14gが設けられている。ガイド枠14gは、図1(b)、(c)に示すように、幅広の開口部11a内でのワイヤハーネス9の車両前後方向の移動を妨げないように、車両の前後方向に細長い枠形状を呈している。
本実施形態の保護プロテクタ14は、図1(b)、(c)に示すように、サイドフレーム11の上縁を跨ぐワイヤハーネス9を、底板部14a及び側板部14b,14cにより、サイドフレーム11側から覆って、シートクッション25の下面にねじ止め等により固定されている。
図示例の車両シートは、保護プロテクタ14が固定されたシートクッション25が、サイドフレーム11の上に、車両前後方向に所定長だけスライド可能に取り付けられるタイプのもので、図1(a)は矢印Aで示すように車両の前方側にシートクッション25がスライド移動した状態を示し、図1(b)はシートクッション25が前方に移動した状態の時の保護プロテクタ14の位置を示している。一方、図2(a)は矢印Bで示すように車両の後方側にシートクッション25がスライド移動した状態を示し、図2(b)はシートクッション25が後方に移動した状態の時の保護プロテクタ14の位置を示している。
以上に説明した第1実施形態のワイヤハーネス配索構造では、ワイヤハーネス9をシート外部から車両シート内に導入する際、又は車両シート内からワイヤハーネス9をシート外部に引き出す際には、ワイヤハーネス9を車両シート下部のサイドフレーム11の上縁を跨がせるため、サイドフレームに形成されたハーネス挿通孔にワイヤハーネスを挿通しなければならなかった従来と比較すると、ワイヤハーネス9の導出入が容易になり、配索作業性を向上させることができる。
また、サイドフレーム11上のワイヤハーネス9が跨ぐ部位には、ワイヤハーネス9が直接サイドフレーム11に接触することを防止する保護プロテクタ14が装備されているため、サイドフレーム11との噛み込み等によってワイヤハーネス9が損傷することを防止して、ワイヤハーネス9の耐久性を向上させることができる。
また、上記第1実施形態のワイヤハーネス配索構造では、保護プロテクタ14の一方の開口部14fは、ワイヤハーネスが配索されているシートクッション25がサイドフレーム11に対して移動する時に、収容保護しているワイヤハーネス9がプロテクタ内を移動できるようにシートクッション25の移動方向に幅広に形成されている。
そのため、例えばシート長の調節等のためにシートクッション25が車両の前後方向に移動させられ、それに伴ってワイヤハーネス9が振られるような場合でも、保護プロテクタ14の幅広開口側のワイヤハーネス9aがシートクッションの移動に伴って保護プロテクタ14内を移動することで、ワイヤハーネス9に曲げが加わらず、無理な曲げ荷重によってワイヤハーネス9が損傷することを防止して、ワイヤハーネス9の耐久性を向上させることができる。
更に、上記第1実施形態のワイヤハーネス配索構造では、保護プロテクタ14は、サイドフレーム11の上縁を跨ぐワイヤハーネス9をサイドフレーム11側から覆って、シートクッション25の下面に固定されている。
即ち、シートクッション25の下面に結合されるワイヤハーネス9を覆う保護プロテクタ14は、シートクッション25の下面に固定されているため、常時、安定してワイヤハーネス9を覆った状態を維持できる。
更に、上記第1実施形態のワイヤハーネス配索構造では、保護プロテクタ14は、シート外部に開口する開口部14fが、シートクッション25の移動方向に幅広に設定されている。
そのため、シート長の調節等のためにシートクッション25が車両の前後方向に移動させられ、それに伴ってワイヤハーネス9が振られるような場合でも、シート外部側に配索されるワイヤハーネス9aは、シート外部側の開口の範囲を移動するだけで、シート外部に対する位置関係は、殆ど変化しないで済む。
従って、シート外部側のワイヤハーネスに曲げが加わらず、無理な曲げ荷重によってシート外部側のワイヤハーネスが損傷することを防止して、ワイヤハーネスの耐久性を向上させることができる。
(第2実施形態)
図3は本発明に係るに車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造の第2実施形態の分解斜視図,図4は図3に示した車両シート下部のサイドフレームからシート内部にワイヤハーネスを導入した状態を示す斜視図、図5は図3に示したワイヤハーネス配索構造において車両シート下部のサイドフレーム上に装備した保護プロテクタによってサイドフレームとクッションパンとが連結されている状態を示す拡大断面図である。
この第2実施形態の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造は、ワイヤハーネス9が、車両シート下部のサイドフレーム11からシート内部に導入されて、シート内部の各部に配索される点では、第1実施形態と共通である。
ワイヤハーネス9は、シート外部に引き出される供給側端部9aにコネクタ13が接続されている。このコネクタ13は、車室側の他のハーネスにコネクタ接続される。ワイヤハーネス9のシート内部側は、複数の枝ハーネス9b,9c,9dに分岐されていて、シート内の各電動部(電気機器)に接続される。
この第2実施形態の場合も、第1実施形態と同様に、ワイヤハーネス9のシート内部側となる部位は、サイドフレーム11の上縁を跨いで、シート外部からシート内部に導入される。
また、サイドフレーム11のワイヤハーネス9が跨ぐ部位には、ワイヤハーネス9が直接サイドフレーム11に接触することを防止する保護プロテクタ15を装備している。
この保護プロテクタ15は、樹脂製で、サイドフレーム11の上縁に形成された角形の切り欠き部11aに嵌合装着される。本実施形態の場合、図3及び図4に示すように、サイドフレーム11には、切り欠き部11aが2箇所形成されていて、これらの各切り欠き部11aにより2つの保護プロテクタ15が装備される。
保護プロテクタ15は、切り欠き部11aの幅寸法W1に略等しい幅寸法W2で対向配置された一対の側壁部15a,15bと、これらの側壁部15a,15b間を連結すると共に、ワイヤハーネス9がサイドフレーム11に直接接触しないように切り欠き部11aの底部側を覆うハーネス載置部15cとを備えている。
更に、本実施形態の保護プロテクタ15は、図5に示すように、サイドフレーム11に係合する第1のフレーム係合部17と、クッションパン21に係合するパン係合部18とが設けられている。
第1のフレーム係合部17は、図5に示すように、サイドフレーム11の切り欠き部11aの底部の膨出部19を、該膨出部19の裏側に係合する鉤形のアーム部17aと、サイドフレーム11の表側に位置する押さえ片17bとで挾持するようにしたものである。押さえ片17bは、サイドフレーム11の表面に重なるハーネス載置部15cの端部である。
なお、本実施形態の保護プロテクタ15は、前述した一対の側壁部15a,15bが、切り欠き部11aに嵌合して、サイドフレーム11との係合を果たす第2のフレーム係合部として機能し、第1及び第2の二つのフレーム係合部によって、サイドフレーム11にしっかりと結合されるようになっている。
クッションパン21は、サイドフレーム11の上に装着されるシートクッション25の裏面に裏打ちされる金属製の支持プレートである。
保護プロテクタ15に装備されたパン係合部18は、図5に示すように、クッションパン21に貫通形成された係合孔21aに係合する鉤状の係止片で、係合孔21aとの係合により、クッションパン21との連結を果たす。
本実施形態の保護プロテクタ15は、上記のように、第1のフレーム係合部17及び第2のフレーム係合部としての一対の側壁部15a,15bがサイドフレーム11に係合することによりサイドフレーム11に固定され、また、パン係合部18がクッションパン21の係合孔21aに係合することによりクッションパン21に固定される。
これにより、保護プロテクタ15を介して、サイドフレーム11とクッションパン21とが、連結状態になる。
以上に説明した第2実施形態のワイヤハーネス配索構造では、ワイヤハーネス9をシート外部から車両シート内に導入する際、又は車両シート内からワイヤハーネス9をシート外部に引き出す際には、ワイヤハーネス9を車両シート下部のサイドフレーム11の上縁を跨がせるため、サイドフレーム11に形成されたハーネス挿通孔にワイヤハーネスを挿通しなければならなかった従来と比較すると、ワイヤハーネス9の導出入が容易になり、配索作業性を向上させることができる。
また、サイドフレーム11上のワイヤハーネス9が跨ぐ部位には、ワイヤハーネス9が直接サイドフレーム11に接触することを防止する保護プロテクタ15が装備されているため、サイドフレーム11との噛み込み等によってワイヤハーネス9が損傷することを防止して、ワイヤハーネス9の耐久性を向上させることができる。
更に、上記構成によれば、保護プロテクタ15は、サイドフレーム11の上に装着されるクッションパン21及びサイドフレーム11に係合しているため、保護プロテクタ15が不用意に脱落することがなく、保護プロテクタ15によるワイヤハーネス9の保持を安定させることができる。
更に、第2実施形態の場合、保護プロテクタ15にはサイドフレーム11に係合するフレーム係合部17と、クッションパン21に係合するパン係合部18とが設けられ、保護プロテクタ15を介してサイドフレーム11とクッションパン21とを連結状態にしている。
即ち、ワイヤハーネス9を保護する保護プロテクタ15が、サイドフレーム11とクッションパン21とを連結する連結手段を兼ねることになり、保護プロテクタ15をより有用に活用することができる。
なお、上記第2実施形態では、保護プロテクタ15に、サイドフレーム11に係合するフレーム係合部17と、クッションパン21に係合するパン係合部18との双方を設けた。
しかし、例えば保護プロテクタ15が不用意に脱落することを防止する目的だけであれば、フレーム係合部17およびパン係合部18のいずれか一方のみを装備し、クッションパン21またはサイドフレーム11のいずれか一方にのみ係合させる構成としても良い。
即ち、保護プロテクタ15は、クッションパン21またはサイドフレーム11の少なくとも一方に係合させる構成としておけば良い。
(第3実施形態)
図6は本発明に係る車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造の第3実施形態の分解斜視図、図7(a)は図6に示した車両シートのシートクッションが車両前方にスライド移動した状態の斜視図、図7(b)は図7(a)の時のスライダの位置を示す斜視図、図8(a)は図6に示した車両シートのシートクッションが車両後方にスライド移動した状態の斜視図、図8(b)は図8(a)の時のスライダの位置を示す斜視図である。
この第3実施形態の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造も、前述の第1及び第2実施形態と同様に、ワイヤハーネス9が、車両シート下部のサイドフレーム11からシート内部に導入されて、シート内部の各部に配索される場合のものである。
ワイヤハーネス9は、シート外部に引き出される供給側端部9aにコネクタ13が接続されている。このコネクタ13は、車室側の他のハーネスにコネクタ接続される。ワイヤハーネス9のシート内部側は、複数の枝ハーネス9b,9c,9dに分岐されていて、シート内の各電動部(電気機器)に接続される。
本実施形態の場合、ワイヤハーネス9のシート内部側となる部位は、サイドフレーム11の上縁を跨いで、シート外部からシート内部に導入される。
この第3実施形態の場合も、サイドフレーム11のワイヤハーネス9が跨ぐ部位には、ワイヤハーネス9が直接サイドフレーム11に接触することを防止する保護プロテクタ31を装備している。
この保護プロテクタ31は、樹脂製で、略直方体状のプロテクタ本体31aの下面に形成されたスライド溝31bをサイドフレーム11の上縁12に嵌合させることにより、上縁12に沿って車両の前後方向に移動自在(スライド自在)に配置されている。
プロテクタ本体31aの上面は、サイドフレーム11の上を跨ぐワイヤハーネス9を乗せるハーネス載置部31cとなっている。ハーネス載置部31cに載るワイヤハーネス9は、ハーネス載置部31cに突設された係止手段33により、ハーネス載置部31c上に保持される。係止手段33は、ハーネス載置部31cの上に載ったワイヤハーネス9を、上から押さえるアーム状である。
即ち、サイドフレーム11の上を跨ぐワイヤハーネス9は、保護プロテクタ31のハーネス載置部31cの上に載り、係止手段33により押さえられて、保護プロテクタ31上に収容保持される。
保護プロテクタ31を通過したシート内の枝ハーネス9b,9c,9dは、図示はしていないが、車両の前後方向に移動可能にサイドフレーム11の上に装着されるシートクッション25に適宜結束具あるいはケーブル固定具を介して固定される。
従って、保護プロテクタ31は、枝ハーネス9b,9c,9dを介してシートクッション25に連結された格好になっていて、図7(a),(b)に矢印Aで示すように、シートクッション25が車両の前方側にスライド移動する時には、シートクッション25に固定されている枝ハーネス9b,9c,9dに牽引されて、シートクッション25と一緒に、サイドフレーム11上を車両前方側にスライド移動する。
また、図8(a),(b)に矢印Bで示すように、シートクッション25が車両の後方側にスライド移動する時には、保護プロテクタ31は、シートクッション25に固定されている枝ハーネス9b,9c,9dに牽引されて、シートクッション25と一緒に、サイドフレーム11上を車両後方側にスライド移動する。
以上に説明した第3実施形態のワイヤハーネス配索構造では、ワイヤハーネス9をシート外部から車両シート内に導入する際、又は車両シート内からワイヤハーネス9をシート外部に引き出す際には、ワイヤハーネス9を車両シート下部のサイドフレーム11の上縁を跨がせるため、サイドフレームに形成されたハーネス挿通孔にワイヤハーネスを挿通しなければならなかった従来と比較すると、ワイヤハーネス9の導出入が容易になり、配索作業性を向上させることができる。
また、サイドフレーム11上のワイヤハーネス9が跨ぐ部位には、ワイヤハーネス9が直接サイドフレーム11に接触することを防止すると同時に、サイドフレーム11の上を跨いでいるワイヤハーネス9を車両の前後方向に移動自在に収容する保護プロテクタ31が装備されているため、例えばシート長の調節等のためにシートクッション25が車両の前後方向に移動させられ、それに伴ってワイヤハーネス9が振られるような場合でも、ワイヤハーネス9は保護プロテクタ31に収容された状態で、サイドフレーム11には接触しないでサイドフレーム11上を移動でき、サイドフレーム11との噛み込み等によってワイヤハーネス9が損傷することを防止して、ワイヤハーネス9の耐久性を向上させることができる。
また、第3実施形態のワイヤハーネス配索構造は、保護プロテクタ31が、車両の前後方向に移動可能にサイドフレーム11の上に装着されるシートクッション25と一緒に、サイドフレーム11上をスライドするため、例えばシート長の調節等のためにシートクッション25が車両の前後方向に移動させられるときでも、保護プロテクタ31とシートクッション25との間に相対移動が生じないため、保護プロテクタ31とワイヤハーネス9とが摺動することを防止でき、ワイヤハーネス9が擦れて痛むことを防止することができる。
更に、第3実施形態のワイヤハーネス配索構造は、保護プロテクタ31に、ワイヤハーネス9を係止する係止手段33を備えているため、ワイヤハーネス9は係止手段33により保護プロテクタ31に固定された状態になって、車両の振動等でワイヤハーネス9がスライダ上で振動することを防止でき、ワイヤハーネス9の振動等で異音が発生することを防止することができる。
(第4実施形態)
図9は本発明に係る車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造の第4実施形態の説明図で、図9(a)はシートクッションが車両前方側にスライド移動した状態における保護プロテクタ内のワイヤハーネスの状態の説明図、図9(b)はシートクッションが車両後方側にスライド移動した状態における保護プロテクタ内のワイヤハーネスの状態の説明図、図10は図9に示した保護プロテクタ内に結束が解かれたワイヤハーネスを平面状に配索する工程の説明図である。
この第4実施形態は、第1実施形態における保護プロテクタの構造を一部改良して、該保護プロテクタ上におけるワイヤハーネス9の配索構造を改良したもので、その他の点は第1実施形態と共通であるから、共通の構造については同番号を付して説明を省略又は簡略化し、改良点である保護プロテクタと、該保護プロテクタ上でのワイヤハーネス9の配索構造について、以下に詳細に説明する。
この第4実施形態における保護プロテクタ35は、ワイヤハーネス9が直接サイドフレーム11に接触することを防止するもので、サイドフレーム11の上縁12の上を跨ぐ底板部35aと、この底板部35aの前後のそれぞれの縁部から立ち上がる側板部35b,35cとで、サイドフレーム11の上を跨ぐワイヤハーネス9を収容・保護するハーネス収容空間35dを画成している点では、第1実施形態と共通である。
また、ハーネス収容空間35dの車両幅方向両端は、ワイヤハーネス9を出入りさせる開口部35e,35fになっている。
また、ハーネス収容空間35dの両端の開口部35e,35fの内、一方の開口部、更に詳しく説明すれば、シート外部に向いて開口している開口部35fは、ワイヤハーネス9が係合しているシートクッション25がシート長の調整のためにサイドフレーム11に対して移動する時に、収容保護しているワイヤハーネス9がプロテクタ内を移動できるようにシートクッション25の移動方向に幅広に形成されており、幅広に形成された開口部35fには、ワイヤハーネス9を下向きに位置規制するガイド枠35gが装備されている点も、第1実施形態と共通している。
但し、この第4実施形態の保護プロテクタ35の場合は、プロテクタ内のワイヤハーネス9は、図9(b)にも示しているように、結束が解かれて薄く平面状に広げられた状態37で保護プロテクタ35上に収容・保持されている点が、第1実施形態とは大きく異なっている。
更に詳述すると、この第4実施形態の保護プロテクタ35は、図10(a)に示すように、底板部35aには、複数本の治具ピン41,42,43を着脱可能に挿通させる複数個のピン挿通孔45が貫通形成されている。
本実施形態の場合、複数本の治具ピン41,42,43は、図10(a)に示すように、下端側が合流して一体化した治具47となっている。なお、図9(b)の一部、及び図10では、ハーネスの配索状態を見やすくするために、保護プロテクタ35に装備されるガイド枠35gは、図示を省略している。
底板部35a上の複数個のピン挿通孔45は、治具47における各治具ピン41,42,43の配列ピッチに対応した間隔で、シートクッション25の移動方向(車両の前後方向)に間隔を空けた配置になっている。
ワイヤハーネス9を配索する保護プロテクタ35は、ワイヤハーネス9を底板部35aに載せる前に、図10(a)、(b)に示すように、底板部35aの下側から、各ピン挿通孔45に治具ピン41,42,43を挿通させておく。
また、保護プロテクタ35へ保持させるワイヤハーネス9は、図10(c)に示すように、予め、結束している外被やテープを剥がして、結束を解いた状態にしておく。
そして、図10(c)〜(e)に示すように、結束を解いたワイヤハーネス9は、保護プロテクタ35に着脱可能に嵌合装着された複数本の治具ピン41,42,43によって、保護プロテクタ35の内底面に沿って略均等な厚みに分散した状態に位置決めされ、位置決め後に図10(f)に示すように、治具ピン41,42,43を保護プロテクタ35から抜き取ることで、保護プロテクタ35の内底面に平面状に広げられた状態37に配索される。
以上に説明した第4実施形態のワイヤハーネス配索構造でも、ワイヤハーネス9をシート外部から車両シート内に導入する際、又は車両シート内からワイヤハーネス9をシート外部に引き出す際には、ワイヤハーネス9を車両シート下部のサイドフレーム11の上縁を跨がせるため、サイドフレームに形成されたハーネス挿通孔にワイヤハーネスを挿通しなければならなかった従来と比較すると、ワイヤハーネス9の導出入が容易になり、配索作業性を向上させることができる。
また、サイドフレーム11上のワイヤハーネス9が跨ぐ部位には、ワイヤハーネス9が直接サイドフレーム11に接触することを防止する保護プロテクタ35が装備されているため、サイドフレーム11との噛み込み等によってワイヤハーネス9が損傷することを防止して、ワイヤハーネス9の耐久性を向上させることができる。
また、この第4実施形態のワイヤハーネス配索構造の場合も、第1実施形態の場合と同様に、保護プロテクタ35の一方の開口部35fは、ワイヤハーネスが配索されているシートクッション25がサイドフレーム11に対して移動する時に、収容保護しているワイヤハーネス9がプロテクタ内を移動できるようにシートクッション25の移動方向に幅広に形成されている。
そのため、例えばシート長の調節等のためにシートクッション25が車両の前後方向に移動させられ、図9(a),(b)に示すように、それに伴ってワイヤハーネス9が振られるような場合でも、保護プロテクタ35の幅広開口側のワイヤハーネス9aがシートクッションの移動に伴って保護プロテクタ35内を移動することで、ワイヤハーネス9に曲げが加わらず、無理な曲げ荷重によってワイヤハーネス9が損傷することを防止して、ワイヤハーネス9の耐久性を向上させることができる。
更に、この第4実施形態のワイヤハーネス配索構造の場合も、第1実施形態の場合と同様に、保護プロテクタ35は、サイドフレーム11の上縁を跨ぐワイヤハーネス9をサイドフレーム11側から覆って、シートクッション25の下面に固定されている。
即ち、シートクッション25の下面に結合されるワイヤハーネス9を覆う保護プロテクタ35は、シートクッション25の下面に固定されているため、常時、安定してワイヤハーネス9を覆った状態を維持できる。
更に、この第4実施形態のワイヤハーネス配索構造の場合も、第1実施形態の場合と同様に、保護プロテクタ35は、シート外部に開口する開口部35fが、シートクッション25の移動方向に幅広に設定されている。
そのため、シート長の調節等のためにシートクッション25が車両の前後方向に移動させられ、それに伴ってワイヤハーネス9が振られるような場合でも、シート外部側に配索されるワイヤハーネス9aは、シート外部側の開口の範囲を移動するだけで、シート外部に対する位置関係は、殆ど変化しないで済む。
従って、シート外部側のワイヤハーネスに曲げが加わらず、無理な曲げ荷重によってシート外部側のワイヤハーネスが損傷することを防止して、ワイヤハーネスの耐久性を向上させることができる。
更に、この第4実施形態のワイヤハーネス配索構造は、以上の作用・効果に加えて、次の作用・効果を得ることができる。
一般に、結束した状態のワイヤハーネスは、太い束になるほど曲げ難く、曲げ半径を大きく取らなければならないために、コンパクトな配索が困難になるという問題が生じる。
しかし、この第4実施形態のワイヤハーネス配索構造では、保護プロテクタ35内のワイヤハーネス9が、結束が解かれた状態でプロテクタ内に保持されているため、ワイヤハーネス9が曲げ易く、コンパクトに配索することができる。また、結束を解かれたワイヤハーネス9は、保護プロテクタ35に覆われているため、外力等に対する強度が低下することもない。
また、通常、予めワイヤハーネス9の結束を解き、そのままで構成している複数本の電線を平面状に敷き並べようとしても、広げた電線が各電線の曲げ剛性等で不規則に戻ったり、浮き上がったりして、きれいに平面状に維持することができない。
しかし、この第4実施形態の構成によれば、電線を平面状に広げる作業中には、図10(c)〜(e)に示したように、広げた各電線は治具ピン41,42,43によって動きを規制すると共に、ある程度の曲げ癖をつけることができ、平面状に敷き並べた後に治具ピン41,42,43を抜き取ることで、各電線を平面状に敷き並べた省スペースの配索を簡単に実現することができ、配索の作業性を向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係る車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造の第1実施形態の説明図で、(a)は車両シートのシートクッションが車両前方側にスライド移動した状態の斜視図、(b)は(a)の状態における保護プロテクタの位置と、該保護プロテクタに収容されているワイヤハーネスの状態を示す斜視図、(c)は(b)に示した保護プロテクタがシートクッションの下面に取り付けられている状態を示す斜視図である。 (a)は第1実施形態の車両シートのシートクッションが車両後方側にスライド移動した状態の斜視図、(b)は(a)の状態における保護プロテクタの位置と、該保護プロテクタに収容されているワイヤハーネスの状態を示す斜視図である。 本発明に係るに車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造の第2実施形態の分解斜視図である。 図3に示した車両シート下部のサイドフレームからシート内部にワイヤハーネスを導入した状態を示す斜視図である。 図3に示したワイヤハーネス配索構造において車両シート下部のサイドフレーム上に装備した保護プロテクタによってサイドフレームとクッションパンとが連結されている状態を示す拡大断面図である。 本発明に係る車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造の第3実施形態の分解斜視図である。 (a)は図6に示した車両シートのシートクッションが車両前方にスライド移動した状態の斜視図、(b)は(a)の時のスライダの位置を示す斜視図である。 (a)は図6に示した車両シートのシートクッションが車両後方にスライド移動した状態の斜視図、(b)は(a)の時のスライダの位置を示す斜視図である。 本発明に係る車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造の第4実施形態の説明図で、(a)はシートクッションが車両前方側にスライド移動した状態における保護プロテクタ内のワイヤハーネスの状態の説明図、(b)はシートクッションが車両後方側にスライド移動した状態における保護プロテクタ内のワイヤハーネスの状態の説明図である。 図9に示した保護プロテクタ内に、結束が解かれたワイヤハーネスを平面状に配索する工程の説明図である。 従来の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造の説明図である。 図11に示した車両シートの外部から内部にワイヤハーネスを導入するサイドフレームの周辺の配索構造の拡大図である。
符号の説明
9 ワイヤハーネス
11 サイドフレーム
11a 切り欠き部
12 上縁
14 保護プロテクタ
14a 底板部
14b,14c 側板部
14d ハーネス収容空間
14f 開口部
14g ガイド枠
15 保護プロテクタ
15a,15b 側壁部(第2のフレーム係合部)
15c ハーネス載置部
17 第1のフレーム係合部
18 パン係合部
21 クッションパン
25 シートクッション
31 保護プロテクタ
31a プロテクタ本体
31b スライド溝
31c ハーネス載置部
33 係止手段
35 保護プロテクタ
35a 底板部
35b,35c 側板部
35d ハーネス収容空間
35e,35f 開口部
37 平面状に広げられた状態
41,42,43 治具ピン
45 ピン挿通孔

Claims (6)

  1. サイドフレームと、該サイドフレームの上に装着されるシートクッションと、を有する車両シートと、
    前記サイドフレームから前記車両シート内に導入されて前記車両シート内部の各部に配索されるワイヤハーネスと、
    を備えた、車両におけるワイヤハーネス配索構造であって、
    前記ワイヤハーネスは、前記サイドフレームの上縁を跨いで、前記車両シート外部から前記車両シート内部に導入され、
    前記サイドフレームの前記ワイヤハーネスが跨ぐ部位には、前記ワイヤハーネスが直接サイドフレームに接触することを防止する保護プロテクタが装備されたことを特徴とする車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造。
  2. 前記保護プロテクタは、前記車両シート外方及び前記車両シート内方のそれぞれに開口して前記ワイヤハーネスが挿通するための開口部を有し、前記保護プロテクタの一方の前記開口部は、前記ワイヤハーネスが配索されている前記シートクッションが前記サイドフレームに対して移動する時に、収容保護している前記ワイヤハーネスが前記保護プロテクタ内を移動できるように前記シートクッションの移動方向に幅広に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造。
  3. 前記保護プロテクタは、前記サイドフレームの上縁を跨ぐ前記ワイヤハーネスを前記サイドフレーム側から覆って、前記シートクッションの下面に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造。
  4. 前記保護プロテクタは、前記車両シート外部に開口する前記開口部が、前記シートクッションの移動方向に幅広に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造。
  5. 前記保護プロテクタ内のワイヤハーネスが、結束が解かれた状態で前記保護プロテクタに保持されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造。
  6. 前記保護プロテクタの内部には、複数本の治具ピンが着脱可能に嵌合装着され、前記保護プロテクタ内で結束が解かれたワイヤハーネスを構成している複数本の電線は、前記治具ピンによって、前記保護プロテクタの内底面に沿って略均等な厚みに分散した状態に位置決めされ、位置決め後に前記治具ピンを抜き取ることで、前記保護プロテクタの内底面に平面状に敷き並べた形態に配索されることを特徴とする請求項5に記載の車両シートにおけるワイヤハーネス配索構造。
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