JP2018012383A - 車両用補機のカバー構造 - Google Patents

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克己 神開
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慎治 中川
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Abstract

【課題】右ハンドル車用と左ハンドル車用とで部品の共通化を図って部品の種類数を減らす。【解決手段】メインカバー部材10に車幅方向に連続して延びる本体側切欠部13を形成する。本体側切欠部13の内方にステーSを位置付ける。右ハンドル車用サブカバー部材20は、本体側切欠部13におけるステーSが位置する部分以外の部分を閉塞するとともに、本体側切欠部13との間にステー用開口部2aを形成するための右ハンドル車用切欠部22を有している。【選択図】図5

Description

本発明は、車両用補機のカバー構造に関し、特に、フロントガラスに取り付けられているインナーミラー支持用のステーが通る開口部を有する構造の技術分野に属する。
一般に、フロントガラスの内面には、インナーミラーを支持するためのステーが取り付けられている。このステーはフロントガラスの内面から下方へ延びており、その下部にインナーミラーが角度調整可能に取り付けられている。特許文献1に開示されているように、インナーミラーのステーの取付部は、フロントガラスの左右方向略中心部に配置されている。
また、特許文献1では、車両前方を撮影するためのカメラ、車両前方の障害物を検出するための赤外線センサ、フロントガラスに付着する雨滴の量を検出するための雨滴センサ等の車両用補機がフロントガラスの内面に取り付けられている。車両用補機を取り付ける場合には、乗員の視界をできるだけ妨げないようにするため、インナーミラーのステーの取付部近傍に取り付けられる。
特許文献1の場合、ステーの取付部よりも助手席側に大型の車両用補機が取り付けられるようになっている。そして、この車両用補機とステーの取付部とは、共通のカバーによって車室内側から覆われている。カバーには、ステーの取付位置に対応するように左右方向の中央部よりも運転席側にステーを通すためのステー用開口部が形成されている。また、カバーは、左右に分割された左側カバー部材と右側カバー部材とで構成され、カバーの分割位置はちょうどインナーミラーのステーの配設位置に対応しているので、左側カバー部材及び右側カバー部材にそれぞれステーの外形状に一致するような切り欠きが形成されている。左側カバー部材及び右側カバー部材をフロントガラスに組み付けることにより、2つの切り欠きが一致してステー用開口部になる。
特開2012−201198号公報
ところで、特許文献1では、ステー用開口部が右ハンドル車及び左ハンドル車で略同じ位置であるのに対し、大型の車載用機器はステーよりも助手席側に配置されているので、右ハンドル車用のカバーと、左ハンドル車用のカバーとでは、左側カバー部材及び右側カバー部材の両部材の形状が異なる。具体的には、右ハンドル車用の場合は、左側に大型の車載用機器が配置されるので左側カバー部材が大きくなって右側カバー部材が小さくなる一方、左ハンドル車用の場合は逆に右側に大型の車載用機器が配置されるので右側カバー部材が大きくなって左側カバー部材が小さくなるので、左側カバー部材及び右側カバー部材の両部材を右ハンドル車用と、左ハンドル車用で別々に開発して生産しなければならならない。つまり、右ハンドル車用の左側カバー部材及び右側カバー部材と、左ハンドル車用の左側カバー部材及び右側カバー部材との4つ部品を用意する必要があることからカバーのコスト高を招く。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インナーミラー支持用のステーが通る開口部を有するカバーを分割構造にする場合に、右ハンドル車用と左ハンドル車用とで部品の共通化を図って部品の種類数を減らし、もってコストを低減することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、第1カバー部材に左右方向長い形状の切欠部を形成し、この切欠部内にステーを位置付けて第2カバーによって切欠部を閉塞するようにした。
第1の発明は、フロントガラスにインナーミラーのステーが取り付けられ、上記フロントガラスの上記ステーの取付部の助手席側に車両用補機が取り付けられており、上記ステーの取付部及び上記車両用補機を覆うカバーを備えた車両用補機のカバー構造において、上記カバーには、上記ステーが通るステー用開口部が形成され、上記カバーは、第1カバー部材と第2カバー部材とに分割され、上記第1カバー部材は、上記ステーの取付部及び上記車両用補機を覆うように形成され、上記第1カバー部材には、第1切欠部が車幅方向に連続して延びるように形成され、該第1切欠部の内方に上記ステーが位置付けられ、上記第2カバー部材は、上記第1切欠部における上記ステーが位置する部分以外の部分を閉塞するとともに、上記第1切欠部との間に上記ステー用開口部を形成するための第2切欠部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、第1カバー部材に形成されている第1切欠部が車幅方向に連続しているので、右ハンドル車及び左ハンドル車でステーに対するカバーの位置が車幅方向について変更になった場合でも、その第1切欠部の内方にステーが位置することになる。
そして、第2カバー部材により第1切欠部におけるステーが位置する部分以外の部分が閉塞されるので、第1切欠部におけるステーが位置する部分以外の部分が外部に露出することはなく見栄えは良好に保たれる。この第2カバー部材の第2切欠部と第1カバー部材の第1切欠部との間に形成されたステー用開口部をステーが通ることになる。
つまり、右ハンドル車の場合には、第1切欠部の内方において右側にステーが位置することになるので、第2カバー部材の右側に第2切欠部を形成しておくことで第1切欠部と第2切欠部とによって右側にステー用開口部を形成してステーを通すことが可能になり、一方、左ハンドル車の場合には、第1切欠部の内方において左側にステーが位置することになるので、第2カバー部材の左側に第2切欠部を形成しておくことで第1切欠部と第2切欠部とによって左側にステー用開口部を形成してステーを通すことが可能になる。従って、第1カバー部材を右ハンドル車及び左ハンドル車で共通化して、第2カバー部材のみ右ハンドル車及び左ハンドル車で専用部品とすればよいので、従来例に比べて部品の種類数が減ることになる。
第2の発明は、第1の発明において、上記第1切欠部は、上記第1カバー部材の上側に形成されて上方に開放されていることを特徴とする。
この構成によれば、第2カバー部材が第1カバー部材に対して運転席及び助手席乗員とは反対側である上側から組み付けられることになるので、乗員側から第1カバー部材と第2カバー部材との合わせ部分が見えにくくなる。
第3の発明は、第1または2の発明において、上記第1カバー部材は、上記ステーの取付部の運転席側から上記車両用補機の助手席側まで連続して延びており、上記第1カバー部材の車幅方向両側が上記フロントガラスに取り付けられることを特徴とする。
この構成によれば、ステーの取付部の運転席側から車両用補機の助手席側まで連続した第1カバー部材の車幅方向両側がフロントガラスに取り付けられるので、ステーの取付部及び車両用補機を連続して覆うことができる大型な第1カバー部材の剛性が十分に確保される。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、上記第1カバー部材の上記第1切欠部の周縁部には、第1係合部が設けられ、上記第2カバー部材の周縁部には、上記第1係合部に係合する第2係合部が設けられ、上記第2カバー部材は、上記第2係合部の上記第1係合部への係合により上記第1カバー部材に取り付けられることを特徴とする。
この構成によれば、第2カバー部材が第1カバー部材に取り付けられるので、第1カバー部材と第2カバー部材との一方が他方に対して位置決めされる。これにより、第1カバー部材と第2カバー部材との相対的な位置関係が定まりやすくなる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、上記第1カバー部材の上記第1切欠部の周縁部は、車幅方向に延びる第1縁部と、該第1縁部の車幅方向一端部から上下方向に延びる第2縁部とを有し、上記ステー用開口部は、上記第1縁部と上記第2縁部と上記第2切欠部の周縁部とで形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1切欠部の第1縁部が車幅方向に延びていることにより、右ハンドル車及び左ハンドル車でステーの位置が車幅方向について変更になった場合でも、その第1切欠部の第1縁部がステーに干渉することはない。そして、その第1縁部と上下方向に延びる第2縁部とがステー用開口部を形成する縁部となるので、第1切欠部の形状がシンプルな形状になる。
第6の発明は、第1から5のいずれか1つの発明において、上記第2カバー部材は、上記第1切欠部の車幅方向一側の縁部から他側の縁部まで延びており、上記第2カバー部材における車幅方向一側の縁部及び他側の縁部には、それぞれ、上記第1切欠部の車幅方向一側及び他側の縁部に嵌合する嵌合部が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、第2カバー部材における車幅方向両縁部が第1カバー部材の第1切欠部の車幅方向両縁部に嵌合するので、第2カバー部材と第1カバー部材との合わせ部に隙ができにくくなる。
第1の発明によれば、第1カバー部材に車幅方向に連続して延びる第1切欠部を形成し、この第1切欠部の内方にステーを位置付け、第2カバー部材は、第1切欠部におけるステーが位置する部分以外の部分を閉塞するとともに、第1切欠部との間にステー用開口部を形成するための第2切欠部を有している。これにより、右ハンドル車と左ハンドル車とで第1カバー部材を共通化して第2カバー部材のみ専用部品とすればよいので、従来例に比べて部品の種類数を減らすことができ、低コスト化を図ることができる。
第2の発明によれば、第1切欠部が第1カバー部材の上側に形成されて上方に開放されているので、乗員側から第1カバー部材と第2カバー部材との合わせ部分が見えにくくなり、見栄えを良好にすることができる。
第3の発明によれば、ステーの取付部及び車両用補機を覆うことができる第1カバー部材の車幅方向両側をフロントガラスに取り付けるようにしたので、大型な第1カバー部材の剛性を十分に確保することができる。
第4の発明によれば、第2カバー部材を第1カバー部材に取り付けるようにしたので、第1カバー部材と第2カバー部材との相対的な位置関係が定まりやすくなり、見栄えをより一層良好にすることができる。
第5の発明によれば、第1切欠部の周縁部が車幅方向に延びる第1縁部と上下方向に延びる第2縁部とを有し、第1縁部と第2縁部と第2切欠部の周縁部とでステー用開口部を形成しているので、第1切欠部の形状をシンプルな形状にすることができるとともに、必要な部分にステー用開口部を容易に形成することができる。
第6の発明によれば、第2カバー部材の車幅方向両縁部に、第1切欠部の車幅方向両縁部に嵌合する嵌合部を設けたので、第2カバー部材と第1カバー部材との合わせ部に隙ができにくくなり、見栄えをより一層良好にすることができる。
右ハンドル車の車両用補機のカバー構造を有するフロントガラスを車室内側から見た斜視図であり、右ハンドル車用サブカバー部材を取り外した状態を示す。 カバーを取り外した状態の図1相当図である。 メインカバー部材を取り付け、右ハンドル車用サブカバー部材を取り外した状態を車室内側から図である。 右ハンドル車用サブカバー部材をメインカバー部材に取り付けた状態を示すカバーの底面図である。 右ハンドル車用サブカバー部材をメインカバー部材から取り外した状態を示すカバーの分解斜視図である。 図3におけるVI−VI線断面図である。 図3におけるVII−VII線断面図である。 図4におけるVIII−VIII線断面図である。 図4におけるIX−IX線断面図である。 メインカバー部材の右側面図である。 メインカバー部材を上方から見た図である。 メインカバー部材の裏側を示す図である。 右ハンドル車用サブカバー部材を車室内側から見た図である。 右ハンドル車用サブカバー部材の右側面図である。 右ハンドル車用サブカバー部材を後方から見た図である。 右ハンドル車用サブカバー部材の裏側を示す図である。 左ハンドル車の場合を示す図2相当図である。 左ハンドル車用サブカバー部材の斜視図である。 左ハンドル車用サブカバー部材を車室内側から見た図である。 左ハンドル車用サブカバー部材の左側面図である。 左ハンドル車用サブカバー部材を後方から見た図である。 左ハンドル車用サブカバー部材の裏側を示す図である
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両右側を単に「右」といい、車両左側を単に「左」というものとする。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用補機のカバー構造1の一部を示すものである。この車両用補機のカバー構造1は、自動車のフロントガラス100の内面に取り付けられる車両用補機101とミラーベース102とを少なくとも覆うためのカバー2(図4及び図5に示す)を備えている。図1は右ハンドル車の場合を示している。
フロントガラス100は上側へ行くほど後に位置するように傾斜している。フロントガラス100の内面の上部には、車幅方向中心部にインナーミラー(図示せず)のステーS(図4に仮想線で一部のみ示す)が取り付けられるミラーベース102が例えば接着により固定されている。ステーSの上端部はミラーベース(取付部)102に連結されるようになっている。従って、ステーSはミラーベース102を介してフロントガラス100の内面に取り付けられる。ステーSの下端部には、インナーミラーが角度調整可能に取り付けられている。ミラーベース102の取り付け位置は、右ハンドル車と左ハンドル車とで同じ位置としてもよいし、変えてもよい。
車両用補機101としては、例えば、車両前方を撮影するためのカメラ、車両前方の障害物を検出するための赤外線センサ、フロントガラス100に付着する雨滴の量を検出するための雨滴センサ等を挙げることができるが、これらに限られるものではない。この実施形態では、車両用補機101が上記カメラである場合について説明する。この車両用補機101はミラーベース102の助手席側に取り付けられるようになっており、図2に示すように右ハンドル車の場合にはミラーベース102よりも左側に取り付けられる一方、図17に示すように左ハンドル車の場合にはミラーベース102よりも右側に取り付けられる。
(車両用補機の取付構造)
まず、車両用補機101の取付構造について説明する。右ハンドル車と左ハンドル車とでは、車両用補機101の取付構造が左右対称となっている。右ハンドル車の場合を示す図2に記載しているように、車両用補機101は、上側帯状ブラケット110と、下側帯状ブラケット120と、着脱ブラケット130とを介してフロントガラス100の内面に取り付けられている。上側帯状ブラケット110は、フロントガラス100の内面の上縁部に沿って延びる板状をなしており、フロントガラス100の内面に対して図示しない両面テープにより貼り付けられている。この上側帯状ブラケット110には、左右方向両側にそれぞれメインカバー部材10の上側が固定される左側カバー固定部111及び右側カバー固定部112が設けられている。右側カバー固定部112は、ミラーベース102よりも右側に配置されている。尚、サブカバー部材20は、メインカバー部材10の係合孔14fに係合するようになっている。
左側カバー固定部111及び右側カバー固定部112は、それぞれ車室内方へ膨出するように形成されており、その膨出方向先端部には固定孔111a、112aが形成されている。後述するカバー2の上側の係止片15、16がそれぞれ固定孔111a、112aに差し込まれた状態で該固定孔111a、112aの周縁部に係合することによってカバー2がフロントガラス100に取り付けられるようになっている。
上側帯状ブラケット110における左側カバー固定部111及び右側カバー固定部112の間には、車室内方へ突出する左側ボス113及び右側ボス114が設けられている。左側ボス113は上側帯状ブラケット110における左側カバー固定部111の右側に隣接するように配置されている。右側ボス114は上側帯状ブラケット110における右側カバー固定部112から左側に離れた部位に配置されている。また、上側帯状ブラケット110における左側ボス113及び右側ボス114の間には、着脱ブラケット130の上側が固定される上側ブラケット固定部115が設けられている。
下側帯状ブラケット120は、上側帯状ブラケット110から下方(前方)へ離れて配置され、該上側帯状ブラケット110に沿って延びる板状をなしており、フロントガラス100の内面に対して図示しない両面テープにより貼り付けられている。下側帯状ブラケット120は、ミラーベース102よりも左側に配置されている。下側帯状ブラケット120の左右方向中央部には、カバー2の下側が固定される下側カバー固定部121が設けられている。下側カバー固定部121は、車室内方へ膨出するように形成されており、その膨出方向先端部には固定孔121aが形成されている。後述するカバー2の下側の係止片17が固定孔121aに差し込まれた状態で該固定孔121aの周縁部に係合することによってカバー2がフロントガラス100に取り付けられるようになっている。また、下側帯状ブラケット120の左右両側には、着脱ブラケット130の下側が固定される左側ブラケット固定部122及び右側ブラケット固定部123が設けられている。
着脱ブラケット130は、ミラーベース102よりも左側に配置されて上下方向に延びる板状をなしている。着脱ブラケット130の上側の左右方向中央部には、上側ブラケット固定部115に係合した状態で固定される上側フック部131が設けられている。また、着脱ブラケット130の上側の左右両側には、それぞれ、左側ボス113及び右側ボス114に締結される左側締結板部132及び右側締結板部133が設けられている。左側締結板部132及び右側締結板部133は、締結部材としてビス200によって左側ボス113及び右側ボス114に締結される。尚、締結部材はビス200以外にも例えばボルト等であってもよい。また、着脱ブラケット130の下側の左右両側には、それぞれ、左側ブラケット固定部122及び右側ブラケット固定部123に係合した状態で固定される左側係合部134及び右側係合部135が設けられている。
着脱ブラケット130の上下方向中央部近傍には、車両用補機101が取り付けられる取付孔136が形成されている。車両用補機101は、取付孔136に挿入された状態で着脱ブラケット130に固定されている。車両用補機101の撮像部(図示せず)は前方へ向いている。
また、この自動車にはフロントガラス100に付着する雨滴の量を検出するための雨滴センサ(図示せず)が設けられている。この雨滴センサは、雨滴センサブラケット103を介してフロントガラス100の内面に取り付けられるようになっている。雨滴センサブラケット103は、着脱ブラケット130とは別体とされており、ミラーベース102の下方で、かつ、着脱ブラケット130の右側方に配置されている。雨滴センサブラケット103は省略してもよい。
図17に示す左ハンドル車の場合は、上側帯状ブラケット110が右側へ延びており、着脱ブラケット130及び下側帯状ブラケット120は、ミラーベース102の右側に配置される。
(車両用補機のカバー構造)
次に、車両用補機のカバー構造1について説明する。車両用補機のカバー構造1は、図4及び図5に示すカバー2を備えている。カバー2は、上述したように車両用補機101だけでなく、ミラーベース102も覆うものである。そのため、カバー2には、図4に示すようにステーSが通るステー用開口部2aが形成されている。図4や図5に示すカバー2は、右ハンドル車のものであり、メインカバー部材(第1カバー部材)10と右ハンドル車用サブカバー部材(第2カバー部材)20とに分割されるとともにメインカバー部材10及び右ハンドル車用サブカバー部材20が組み合わされることによって構成されている。メインカバー部材10は、右ハンドル車用サブカバー部材20に比べて大型である。詳細は後述するが、メインカバー部材10は右ハンドル車と左ハンドル車で共通化される一方、サブカバー部材については、右ハンドル車用サブカバー部材20と左ハンドル車用サブカバー部材30(図18〜図22に示す)とがあり、自動車のハンドル位置に応じて選択される。
(メインカバー部材の構造)
メインカバー部材10は、ミラーベース102の運転席側から車両用補機101の助手席側に亘るように形成されており、少なくともミラーベース102と車両用補機101を車室内側から覆うように構成されている。この実施形態では、上側帯状ブラケット110の左右両側と、下側帯状ブラケット120の全部と、着脱ブラケット130の略下半部、雨滴センサブラケット103もメインカバー部材10によって覆われるようになっている。
メインカバー部材10は、車室内側へ向けて緩やかに湾曲してミラーベース102の運転席側から車両用補機101の助手席側まで延びるメインカバーメインカバー本体板部11と、メインカバー本体板部11の周縁部からフロントガラス100の内面へ接近する方向に延びる側板部12とを有しており、メインカバー本体板部11及び側板部12は樹脂材により一体成形されている。図3等に示すように、メインカバー本体板部11の上部は、上側帯状ブラケット110よりも上方まで延びている。また、メインカバー本体板部11の上部の左右方向の寸法は、上側帯状ブラケット110の左右方向の寸法よりも長く設定されている。また、メインカバー本体板部11の下部は、下側帯状ブラケット120(図2に示す)よりも下方まで延びている。また、メインカバー本体板部11の下部の左右方向の寸法は、下側帯状ブラケット120の左右方向の寸法よりも長く設定されている。そして、図3に示すように、メインカバー本体板部11の左右方向の寸法は、下側が上側に比べて短く設定され、メインカバー本体板部11の下端に近づくほど短くなっている。
メインカバー本体板部11はフロントガラス100の傾斜に対応するように配置され、メインカバー本体板部11の上側が下側に比べて後に位置することになる。従って、メインカバー本体板部11の上側は、メインカバー本体板部11の後側になり、メインカバー本体板部11の下側は、メインカバー本体板部11の前側になる。
メインカバー本体板部11の上側(後側)には、本体側切欠部(第1切欠部)13が形成されている。本体側切欠部13は、メインカバー本体板部11の上方(後方)へ向けて開放されており、左右方向(車幅方向)に連続して延びるように形成されている。図4に示すように、本体側切欠部13の内方において右側にステーSが位置付けられる。
図3及び図5に示すように、本体側切欠部13の周縁部のうち下縁部(第1縁部)13aは、メインカバー本体板部11の上下方向中央部よりも上寄りに位置しており、左右方向に直線状に延びている。本体側切欠部13の周縁部のうち左縁部(第2縁部)13bは、上下方向に延びており、該左縁部13bの下端は下縁部13aの左端に連なっている。本体側切欠部13のうち右縁部(第2縁部)13cも上下方向に延びており、該右縁部13cの下端は下縁部13aの右端に連なっている。本体側切欠部13の左縁部13bと右縁部13cとは互いに略平行に延びており、略同じ長さに設定されている。また、本体側切欠部13の下縁部13aの左右方向の寸法は、左縁部13b及び右縁部13cの上下方向の寸法よりも長く設定されている。
図5及び図9に示すように、本体側切欠部13の左縁部13bは、メインカバー部材10の内方へ突出して該左縁部13bに沿って上下方向に延びる左板部14aを有している。左板部14aにおける本体側切欠部13内に臨む面には、本体側切欠部13内へ突出して左縁部13bに沿って延びる左側突条部14dが形成されている。
また、本体側切欠部13の右縁部13cは、メインカバー部材10の内方へ突出して該右縁部13cに沿って上下方向に延びる右板部14bを有している。右板部14bにおける本体側切欠部13内に臨む面には、本体側切欠部13内へ突出して該右縁部13cに沿って延びる右側突条部14eが形成されている。
さらに、図11に示すように、本体側切欠部13の下縁部13aは、メインカバー部材10の内方へ突出して該下縁部13aに沿って左右方向に延びる下板部14cを有している。下板部14cの左端は左板部14aの下端に連なり、また、下板部14cの右端は右板部14bの下端に連なっている。下板部14cには、係合孔(第1係合部)14fが設けられている。つまり、下板部14cは本体側切欠部13の下縁部13aの一部を構成しており、係合孔14fがその下板部14cに設けられているので、係合孔14fは本体側切欠部13の周縁部に設けられることになる。係合孔14fは、下板部14cの上下方向中間部において左右方向に長く延びるスリット状に形成されている。この係合孔14fには、後述する右ハンドル車用サブカバー部材20と左ハンドル車用サブカバー部材30とがそれぞれ係合可能となっている。
図12に示すように、メインカバー本体板部11の裏側には、上部左側係止片15、15と、上部右側係止片16、16と、下部左側係止片17、17と、下部右側係止片18、18とが設けられている。上部左側係止片15、15は、メインカバー本体板部11における本体側切欠部13の左側方に位置しており、メインカバー部材10の内方へ向けてフロントガラス100の内面へ接近する方向に突出している。各上部左側係止片15は上下方向に弾性変形して撓む可撓性を有している。上部左側係止片15、15は上下方向に間隔をあけて配置されており、上側の上部左側係止片15の突出方向先端部には、上方へ突出する爪部15aが形成され、下側の上部左側係止片15の突出方向先端部には、下方へ突出する爪部15aが形成されている。
図6に示すように、上部左側係止片15、15の突出方向先端側は、上側帯状ブラケット110の左側カバー固定部111の固定孔111aに差し込まれるようになっている。上部左側係止片15、15の突出方向先端側が固定孔111aに差し込まれた状態で、上下の爪部15a、15aが固定孔111aの上縁部及び下縁部に対してそれぞれ係止する。
また、図12に示すように、上部右側係止片16、16はメインカバー本体板部11における本体側切欠部13の右側方に位置しており、上部左側係止片15、15と同様に構成され、突出方向先端部には爪部16a、16aがそれぞれ形成されている。図示しないが、上部右側係止片16、16の突出方向先端側は、上側帯状ブラケット110の右側カバー固定部112の固定孔112a(図2に示す)に差し込まれるようになっている。上部右側係止片16、16の突出方向先端側が固定孔112aに差し込まれた状態で、上下の爪部16a、16aが固定孔112aの上縁部及び下縁部に対してそれぞれ係止する。
下部左側係止片17、17は、メインカバー本体板部11における本体側切欠部13から下方に離れた部分において左右方向中央部よりも左側に形成されており、上部左側係止片15、15と同様にメインカバー部材10の内方へ突出している。下部左側係止片17、17は左右方向に弾性変形して撓む可撓性を有している。下部左側係止片17、17は左右方向に間隔をあけて配置されており、左側の下部左側係止片17の突出方向先端部には、左側へ突出する爪部17aが形成され、右側の下部左側係止片17の突出方向先端部には、右方へ突出する爪部17aが形成されている。
図7に示すように、下部左側係止片17、17の突出方向先端側は、右ハンドル車の場合に下側帯状ブラケット120の下側カバー固定部121の固定孔121aに差し込まれるようになっている。下部左側係止片17、17の突出方向先端側が固定孔121aに差し込まれた状態で、左右の爪部17a、17aが固定孔121aの左縁部及び右縁部に対してそれぞれ係止する。
図12に示すように、下部右側係止片18、18は、メインカバー本体板部11における本体側切欠部13から下方に離れた部分において左右方向中央部よりも右寄りに形成されており、下部左側係止片17、17と同様に構成され、突出方向先端部には爪部18a、18aがそれぞれ形成されている。図示しないが、下部左側係止片17、17の突出方向先端側は、左ハンドル車の場合に下側帯状ブラケット120の下側カバー固定部121の固定孔121aに差し込まれた状態で、左右の爪部18a、18aが固定孔121aの左縁部及び右縁部に対してそれぞれ係止する。つまり、下部左側係止片17、17は右ハンドル車の場合に使用されて左ハンドル車の場合には使用されず、下部右側係止片18、18は左ハンドル車の場合に使用されて右ハンドル車の場合には使用されない。
(右ハンドル車用サブカバー部材の構造)
次に、右ハンドル車用サブカバー部材20の構造について説明する。図4及び図5に示すように、右ハンドル車用サブカバー部材20は、メインカバー部材10の本体側切欠部13におけるステーSが位置する部分以外の部分を閉塞するための部材であり、サブカバー本体板部21と、左側係合爪(第2係合部)23と、中央係合爪(第2係合部)24と、右側係合爪(第2係合部)25とを有しており、サブカバー本体板部21、左側係合爪23、中央係合爪24及び右側係合爪25は樹脂材により一体成形されている。
サブカバー本体板部21は、メインカバー部材10の本体側切欠部13の左縁部13bから右縁部13cに亘って延びている。サブカバー本体板部21の左縁部は、本体側切欠部13の左縁部13bに沿って上下方向に延びている。サブカバー本体板部21の右縁部は、本体側切欠部13の右縁部13cに沿って上下方向に延びている。また、サブカバー本体板部21の下端は、メインカバー部材10の本体側切欠部13の下縁部13aに当接するようになっており、下縁部13aに沿って左右方向に延びている。
サブカバー本体板部21の右側部分であってその下側には、上記本体側切欠部13との間にステー用開口部2aを形成するための右ハンドル車用切欠部(第2切欠部)22が形成されている。右ハンドル車用切欠部22は、サブカバー本体板部21の右側方及び下方に開放されている。右ハンドル車用切欠部22の周縁部のうち側縁部22aは、上下方向に直線状に延びていて、その上端部は、サブカバー本体板部21の上下方向中央部近傍に位置している。側縁部22aは、サブカバー本体板部21の左右方向中央部よりも右側に位置している。また、右ハンドル車用切欠部22の周縁部のうち上縁部22bは、左右方向に直線状に延びており、該上縁部22bの左端は側縁部22aの上端に連なっている。
図14〜図16に示すように、サブカバー本体板部21の上部には、フロントウインド100の内面へ接近する方向に突出して左右方向に延びる突条部21aが形成されている。また、サブカバー本体板部21の左端部及び右端部には、それぞれ、フロントウインド100の内面へ接近する方向に突出して上下方向に延びる左側板部21b及び右側板部21cが形成されている。図9に示すように、右ハンドル車用サブカバー部材20がメインカバー部材10に取り付けられた状態で、左側板部21bはメインカバー部材10の左板部14aと左右方向に重なり、また、右側板部21cはメインカバー部材10の右板部14bと左右方向に重なる。
左側板部21bの左側面の下部には、左側突条部14dに沿って延びる左側溝部(嵌合部)21dが形成されている。左側溝部21dには、メインカバー部材10の左板部14aの左側突条部14dが入るようになっており、これによって左側溝部21dが左板部14a、即ち、メインカバー部材10の本体側切欠部13の左縁部13bに嵌合した状態になる。また、右側板部21cの右側面の下部には、右側突条部14eに沿って延びる右側溝部(嵌合部)21eが形成されている。右側溝部21eには、メインカバー部材10の右板部14bの右側突条部14eが入るようになっており、これによって右側溝部21eが右板部14b、即ち、メインカバー部材10の本体側切欠部13の右縁部13cに嵌合した状態になる。
図5等に示すように、左側係合爪23、中央係合爪24及び右側係合爪25は、右ハンドル車用サブカバー部材20の周縁部のうち、下縁部の右ハンドル車用切欠部22よりも左側に設けられている。左側係合爪23は、サブカバー本体板部21の左右方向中央部よりも左寄りに配置されており、右ハンドル車用サブカバー部材20の内方へ向けて突出する板状に形成されている。左側係合爪23の先端部は下方へ屈曲形成されており、その先端部には、左側係合爪23の基端側へ向けて突出する突起23aが形成されている。また、中央係合爪24は、サブカバー本体板部21の左右方向中央部に配置されており、右ハンドル車用サブカバー部材20の内方へ向けて突出する板状に形成されている。中央係合爪24の先端部は下方へ屈曲形成されており、その先端部には、左側係合爪23の突起23aの突出方向とは反対側へ突出する突起24aが形成されている。
さらに、右側係合爪25は、サブカバー本体板部21の左右方向中央部よりも右寄りに配置されており、右ハンドル車用サブカバー部材20の内方へ向けて突出する板状に形成されている。右側係合爪25の先端部は下方へ屈曲形成されており、その先端部には、左側係合爪23の突起23aの突出方向と同方向に突出する突起25aが形成されている。左側係合爪23の突起23a、中央係合爪24の突起24a及び右側係合爪25の突起25aは、メインカバー部材10の係合孔14fの周縁部に対して引っ掛かった状態で係合するようになっている(図8に示す)。これにより、右ハンドル車用サブカバー部材20がメインカバー部材10に取り付けられる。
(左ハンドル車用サブカバー部材の構造)
次に、左ハンドル車用サブカバー部材30の構造について図18〜図22に基づいて説明する。左ハンドル車用サブカバー部材30は、右ハンドル車用サブカバー部材20と略左右対称形状となっている。すなわち、図17に示す左ハンドル車の場合は、ステーSがメインカバー部材10の本体側切欠部13の左側に位置することになり、左ハンドル車用サブカバー部材30は、メインカバー部材10の本体側切欠部13におけるステーSが位置する部分以外の部分を閉塞することができるように構成されている。図18に示すように、この左ハンドル車用サブカバー部材30は、サブカバー本体板部31と、左側係合爪(第2係合部)33と、中央係合爪(第2係合部)34と、右側係合爪(第2係合部)35とを有しており、サブカバー本体板部31、左側係合爪33、中央係合爪34及び右側係合爪35は樹脂材により一体成形されている。
サブカバー本体板部31の左側部分であってその下側には、図4に示すステー用開口部2aと同じ形状のステー用開口部(図示せず)を形成するための左ハンドル車用切欠部(第2切欠部)32が形成されている。左ハンドル車用切欠部32は、サブカバー本体板部31の左側方及び下方に開放されている。左ハンドル車用切欠部32の周縁部のうち側縁部32aは、上下方向に直線状に延びていて、その上端部は、サブカバー本体板部31の上下方向中央部近傍に位置している。側縁部32aは、サブカバー本体板部31の左右方向中央部よりも左側に位置している。また、左ハンドル車用切欠部32の周縁部のうち上縁部32bは、左右方向に直線状に延びており、該上縁部32bの右端は側縁部32aの上端に連なっている。
サブカバー本体板部31の上部には、フロントウインド100の内面へ接近する方向に突出して左右方向に延びる突条部31aが形成されている。また、サブカバー本体板部31の左端部及び右端部には、それぞれ、フロントウインド100の内面へ接近する方向に突出して上下方向に延びる左側板部31b及び右側板部31cが形成されている。左ハンドル車用サブカバー部材30がメインカバー部材10に取り付けられた状態で、左側板部31bはメインカバー部材10の左板部14aと左右方向に重なり、また、右側板部31cはメインカバー部材10の右板部14bと左右方向に重なる。
左側板部31bの左側面の下部には、左側溝部(嵌合部)31dが形成されている。左側溝部31dには、メインカバー部材10の左板部14aの左側突条部14dが入るようになっており、これによって左側溝部31dが左板部14a、即ち、メインカバー部材10の本体側切欠部13の左縁部13bに嵌合した状態になる。また、右側板部31cの右側面の下部には、右側溝部(嵌合部)31eが形成されている。右側溝部31eには、メインカバー部材10の右板部14bの右側突条部14eが入るようになっており、これによって右側溝部31eが右板部14b、即ち、メインカバー部材10の本体側切欠部13の右縁部13cに嵌合した状態になる。
左側係合爪33、中央係合爪34及び右側係合爪35は、左ハンドル車用サブカバー部材30の周縁部のうち、下縁部の左ハンドル車用切欠部32よりも右側に設けられている。左側係合爪33は、サブカバー本体板部31の左右方向中央部よりも左寄りに配置されており、左ハンドル車用サブカバー部材30の内方へ向けて突出する板状に形成されている。左側係合爪33の先端部は下方へ屈曲形成されており、その先端部には、左側係合爪33の基端側へ向けて突出する突起33aが形成されている。また、中央係合爪34は、サブカバー本体板部31の左右方向中央部に配置されており、左ハンドル車用サブカバー部材30の内方へ向けて突出する板状に形成されている。中央係合爪34の先端部は下方へ屈曲形成されており、その先端部には、左側係合爪33の突起33aの突出方向とは反対側へ突出する突起34aが形成されている。
さらに、右側係合爪35は、サブカバー本体板部31の左右方向中央部よりも右寄りに配置されており、左ハンドル車用サブカバー部材30の内方へ向けて突出する板状に形成されている。右側係合爪35の先端部は下方へ屈曲形成されており、その先端部には、左側係合爪33の突起33aの突出方向と同方向に突出する突起35aが形成されている。左側係合爪33の突起33a、中央係合爪34の突起34a及び右側係合爪35の突起35aは、メインカバー部材10の係合孔14fの周縁部に対して引っ掛かった状態で係合するようになっている。これにより、左ハンドル車用サブカバー部材30がメインカバー部材10に取り付けられる。
(カバーの取付要領)
次に、上記のように構成されたカバー2をフロントガラス100に取り付ける要領について説明する。まず、右ハンドル車の場合について説明する。右ハンドル車の場合は上述したようにミラーベース102よりも左側に車両用補機101が配置されている。最初に、図1に示すようにメインカバー部材10を取り付ける。このとき、メインカバー部材10の上部左側係止片15、15を上側帯状ブラケット110の左側カバー固定部111の固定孔111aに差し込んで爪部15a、15aを固定孔111aの上縁部及び下縁部に対してそれぞれ係止させる。また、メインカバー部材10の上部右側係止片16、16を上側帯状ブラケット110の右側カバー固定部112の固定孔112aに差し込んで爪部16a、16aを固定孔112aの上縁部及び下縁部に対してそれぞれ係止させる。さらに、下部左側係止片17、17を下側帯状ブラケット120の下側カバー固定部121の固定孔121aに差し込んで爪部17a、17aを固定孔121aの左縁部及び右縁部に係止させる。これにより、メインカバー部材10が上側帯状ブラケット110及び下側帯状ブラケット120を介してフロントガラス100に取り付けられる。尚、上部左側係止片15、15、上部右側係止片16、16及び下部左側係止片17、17を係止させる順番は上記した順番に限られるものではなく、任意に決定することができ、複数の係止片を同時に係止させるようにしてもよい。
その後、右ハンドル車用サブカバー部材20をメインカバー部材10に取り付ける。すなわち、右ハンドル車用サブカバー部材20の左側係合爪23の突起23a、中央係合爪24の突起24a及び右側係合爪25の突起25aをメインカバー部材10の係合孔14fに挿入し、係合孔14fの周縁部に対して引っ掛けて係合させる。また、右ハンドル車用サブカバー部材20の左側溝部21dをメインカバー部材10の左側突条部14dに嵌合させ、さらに、右ハンドル車用サブカバー部材20の右側溝部21eをメインカバー部材10の右側突条部14eに嵌合させる。これにより、右ハンドル車用サブカバー部材20とメインカバー部材10との間に隙ができにくくなるとともに、右ハンドル車用サブカバー部材20が、メインカバー部材10と、上側帯状ブラケット110及び下側帯状ブラケット120とを介してフロントガラス100に取り付けられる。
以上のようにして右ハンドル車用サブカバー部材20をメインカバー部材10に取り付けると、図4に示すように、メインカバー部材10の本体側切欠部13におけるステーSが位置する部分以外の部分が右ハンドル車用サブカバー部材20によって閉塞される。また、本体側切欠部13の下縁部13a及び右縁部13cと、右ハンドル車用切欠部22の側縁部22a及び上縁部22bによってステー用開口部2aが形成される。
一方、左ハンドル車の場合には、メインカバー部材10は右ハンドル車の場合と同じであるが、サブカバー部材は左ハンドル車用サブカバー部材30を使用する。左ハンドル車用サブカバー部材30をメインカバー部材10に取り付ける際には、右ハンドル車用サブカバー部材20と同様に取り付けることができる。すなわち、左ハンドル車用サブカバー部材30の左側係合爪33の突起33a、中央係合爪34の突起34a及び右側係合爪35の突起35aをメインカバー部材10の係合孔14fに挿入し、係合孔14fの周縁部に対して引っ掛けて係合させる。また、左ハンドル車用サブカバー部材30の左側溝部31dをメインカバー部材10の左側突条部14dに嵌合させ、さらに、左ハンドル車用サブカバー部材30の右側溝部31eをメインカバー部材10の右側突条部14eに嵌合させる。
以上のようにして左ハンドル車用サブカバー部材30をメインカバー部材10に取り付けると、メインカバー部材10の本体側切欠部13におけるステーSが位置する部分以外の部分が左ハンドル車用サブカバー部材30によって閉塞される。また、本体側切欠部13の下縁部13a及び右縁部13cと、左ハンドル車用切欠部32の側縁部32a及び上縁部32bによってステー用開口部2aが形成される。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、メインカバー部材10に車幅方向に連続して延びる本体側切欠部13を形成し、この本体側切欠部13の内方にステーSを位置付け、右ハンドル車用サブカバー部材20は、本体側切欠部13におけるステーSが位置する部分以外の部分を閉塞するとともに、本体側切欠部13との間にステー用開口部2aを形成するための右ハンドル車用切欠部22を有している。また、左ハンドル車用サブカバー部材30も本体側切欠部13におけるステーSが位置する部分以外の部分を閉塞するとともに、本体側切欠部13との間にステー用開口部2aを形成するための左ハンドル車用切欠部32を有している。これにより、右ハンドル車と左ハンドル車とでメインカバー部材10を共通化して右ハンドル車用サブカバー部材20及び左ハンドル車用サブカバー部材30のみ専用部品とすればよいので、従来例に比べて部品の種類数を減らすことができ、低コスト化を図ることができる。
また、本体側切欠部13がメインカバー部材10の上側に形成されて上方に開放されているので、乗員側からメインカバー部材10と右ハンドル車用サブカバー部材20との合わせ部分が見えにくくなり、見栄えを良好にすることができる。
また、ミラーベース102及び車両用補機101を覆うことができるメインカバー部材10の左右両側をフロントガラス100に取り付けるようにしたので、大型なメインカバー部材10の剛性を十分に確保することができる。
また、右ハンドル車用サブカバー部材20をメインカバー部材10に取り付けるようにしたので、メインカバー部材10と右ハンドル車用サブカバー部材20との相対的な位置関係が定まりやすくなり、見栄えをより一層良好にすることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両用補機のカバー構造は、フロントガラスに取り付けられている車両用補機とミラーベースとを覆う場合に使用することができる。
1 車両用補機のカバー構造
2 カバー
2a ステー用開口部
10 メインカバー部材(第1カバー部材)
13 本体側切欠部(第1切欠部)
13a 下縁部(第1縁部)
13b 左縁部(第2縁部)
14f 係合孔(第1係合部)
20 右ハンドル車用サブカバー部材(第2カバー部材)
21d 左側溝部(嵌合部)
22 右ハンドル車用切欠部(第2切欠部)
30 左ハンドル車用サブカバー部材(第2カバー部材)
32 左ハンドル車用切欠部(第2切欠部)
100 フロントガラス
101 車両用補機
102 ミラーベース(ステーの取付部)
S ステー

Claims (6)

  1. フロントガラスにインナーミラーのステーが取り付けられ、上記フロントガラスの上記ステーの取付部の助手席側に車両用補機が取り付けられており、上記ステーの取付部及び上記車両用補機を覆うカバーを備えた車両用補機のカバー構造において、
    上記カバーには、上記ステーが通るステー用開口部が形成され、
    上記カバーは、第1カバー部材と第2カバー部材とに分割され、
    上記第1カバー部材は、上記ステーの取付部及び上記車両用補機を覆うように形成され、
    上記第1カバー部材には、第1切欠部が車幅方向に連続して延びるように形成され、該第1切欠部の内方に上記ステーが位置付けられ、
    上記第2カバー部材は、上記第1切欠部における上記ステーが位置する部分以外の部分を閉塞するとともに、上記第1切欠部との間に上記ステー用開口部を形成するための第2切欠部を有していることを特徴とする車両用補機のカバー構造。
  2. 請求項1に記載の車両用補機のカバー構造において、
    上記第1切欠部は、上記第1カバー部材の上側に形成されて上方に開放されていることを特徴とする車両用補機のカバー構造。
  3. 請求項1または2に記載の車両用補機のカバー構造において、
    上記第1カバー部材は、上記ステーの取付部の運転席側から上記車両用補機の助手席側まで連続して延びており、
    上記第1カバー部材の車幅方向両側が上記フロントガラスに取り付けられることを特徴とする車両用補機のカバー構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両用補機のカバー構造において、
    上記第1カバー部材の上記第1切欠部の周縁部には、第1係合部が設けられ、
    上記第2カバー部材の周縁部には、上記第1係合部に係合する第2係合部が設けられ、
    上記第2カバー部材は、上記第2係合部の上記第1係合部への係合により上記第1カバー部材に取り付けられることを特徴とする車両用補機のカバー構造。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の車両用補機のカバー構造において、
    上記第1カバー部材の上記第1切欠部の周縁部は、車幅方向に延びる第1縁部と、該第1縁部の車幅方向一端部から上下方向に延びる第2縁部とを有し、
    上記ステー用開口部は、上記第1縁部と上記第2縁部と上記第2切欠部の周縁部とで形成されていることを特徴とする車両用補機のカバー構造。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の車両用補機のカバー構造において、
    上記第2カバー部材は、上記第1切欠部の車幅方向一側の縁部から他側の縁部まで延びており、
    上記第2カバー部材における車幅方向一側の縁部及び他側の縁部には、それぞれ、上記第1切欠部の車幅方向一側及び他側の縁部に嵌合する嵌合部が設けられていることを特徴とする車両用補機のカバー構造。
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