JP2016084803A - ポンプ、ポンプ装置及び液供給システム - Google Patents

ポンプ、ポンプ装置及び液供給システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016084803A
JP2016084803A JP2015144946A JP2015144946A JP2016084803A JP 2016084803 A JP2016084803 A JP 2016084803A JP 2015144946 A JP2015144946 A JP 2015144946A JP 2015144946 A JP2015144946 A JP 2015144946A JP 2016084803 A JP2016084803 A JP 2016084803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
liquid
pump
unit
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015144946A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6442377B2 (ja
Inventor
卓志 佐々
Takushi Sasa
卓志 佐々
大輔 石丸
Daisuke Ishimaru
大輔 石丸
大久保 敬弘
Takahiro Okubo
敬弘 大久保
知行 湯本
Tomoyuki Yumoto
知行 湯本
友彦 牟田
Tomohiko Muta
友彦 牟田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to TW104134145A priority Critical patent/TWI623355B/zh
Priority to US14/918,707 priority patent/US10655619B2/en
Priority to KR1020150146396A priority patent/KR102426267B1/ko
Priority to CN201510691124.3A priority patent/CN105545713B/zh
Publication of JP2016084803A publication Critical patent/JP2016084803A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6442377B2 publication Critical patent/JP6442377B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】液体の滞留を抑制する。【解決手段】ポンプ100は、弾性を有し移送対象の液体が流通するチューブ102と、チューブ102の外側を覆い、チューブ102の外表面との間の内部空間Vで気体を保持するチューブ用筐体104と、内部空間Vへの気体の供給と内部空間Vからの気体の排出を行う電空レギュレータREとを備える。【選択図】図6

Description

本開示は、ポンプ、ポンプ装置及び液供給システムに関する。
特許文献1,2は、基板(例えば、半導体基板)の微細加工などを行うにあたり、液供給システムを用いて、ノズルから基板の表面に液体を供給することを開示している。特許文献1に記載の液供給システムは、送液のためにベローズポンプを用いている。特許文献2に記載の液供給システムは、送液のためにダイアフラムポンプを用いている。
特開2008−305980号公報 特開2012−151197号公報
ベローズポンプは、液体を吸引及び吐出するために、蛇腹状のベローズを有する。ベローズの蛇腹部は、ベローズポンプの動作の際に、ベローズを構成する薄膜部材が折りたたまれる。そのため、蛇腹部近傍において狭隘な空間が生ずる。ダイアフラムポンプは、液体を吸引及び吐出するために、可撓性を有する薄膜が本体に取り付けられている。薄膜は、ダイアフラムポンプの動作の際に、本体に対して近接する。そのため、薄膜と本体とが接続される箇所の近傍において狭隘な空間が生ずる。従って、これらの狭隘な空間には液体が滞留しやすい。
液体中には、元来パーティクル(微細粒子)等の異物が含まれうる。そのため、上記の狭隘な空間に液体が滞留すると、液体中のパーティクル濃度が高まる。パーティクルの濃度が高まった液体がノズルから基板に吐出されると、多数のパーティクルが基板に付着してしまうため、処理された基板に欠陥が生じうる。
そこで、本開示は、液体の滞留を抑制することが可能なポンプ、ポンプ装置及び液供給システムを説明する。
本開示の一つの観点に係るポンプは、弾性を有し移送対象の液体が流通するチューブと、チューブの外側を覆い、チューブの外表面との間の内部空間で気体を保持するチューブ用筐体と、内部空間への気体の供給と内部空間からの気体の排出を行う供給排出部とを備える。
本開示の一つの観点に係るポンプでは、供給排出部が内部空間において気体を供給及び排出することにより、チューブ周りを加圧又は減圧している。そのため、チューブ周りが加圧されたときには、チューブが潰れて、チューブ内の液体がチューブ外に押し出される。一方、チューブ周りが減圧されたときには、チューブが膨らみ、チューブ内に液体が充填される。ベローズポンプやダイアフラムポンプと比較して、チューブには、液体が滞留しやすい狭隘な空間が少ない。そのため、液体の滞留を抑制することが可能となる。従って、液体中のパーティクル濃度が高まり難くなる。加えて、本開示の一つの観点に係るポンプでは、液体の移送のためにチューブに対して気圧を作用させている。そのため、チューブに対して液圧を作用させる場合と比較して、構成を簡素化することが可能となる。
チューブは、その中心軸に沿って延び且つ中心軸側に向けて窪む凹溝を有してもよい。この場合、凹溝の近傍が変形しやすくなっているので、チューブ周りが加圧又は減圧されると、凹溝の近傍が他の部分に先んじてチューブの径方向に潰れるか又は拡がる。そのため、凹溝を有するチューブでは、凹溝の近傍においてチューブがその周囲の気圧に応じて連続的に変形しやすく、チューブが突然変形することを抑制できる。
チューブはチューブ用筐体を貫通して延びており、チューブのうち凹溝を有する部分はチューブ用筐体内に位置していてもよい。チューブがチューブ用筐体を貫通していない場合、チューブ用筐体の出入口にチューブと他の液送ラインとを接続するための接続部材を要するので、接続部材において狭隘な空間が生ずる虞がある。しかしながら、チューブがチューブ用筐体を貫通して延びている場合には、接続部材を要せず、そのような狭隘な空間が生じ難い。従って、液体の滞留をより抑制することが可能となる。
チューブは3つの凹溝を有し、3つの凹溝はそれぞれ、チューブの周方向において略同一間隔となるように配置されていてもよい。この場合、チューブの周方向において、凹部と凸部とが1つずつ略同一間隔に並んでいる。そのため、チューブ周りが加圧されると、チューブの周方向においてチューブが略均一に潰れる。従って、チューブが局所的に大きく変形して、チューブに過剰な応力が生じ難くなる。また、チューブが3つの凹溝を有しているので、チューブの変形量を確保しつつ、チューブの小型化を図ることができる。加えて、チューブが3つの凹溝を有しているので、チューブ周りの気圧に応じてチューブが連続的に変形しやすく、チューブに突然の大きな変形が生じ難い。従って、チューブの状態を安定して制御することができる。
本開示の他の観点に係るポンプ装置は、上記のポンプと、主部と、主部よりも厚さが薄く且つ主部から外方に向けて延びる細長部とを有する筐体とを備え、主部は供給排出部を収容し、細長部はチューブ及びチューブ用筐体を収容する。
本開示の他の観点に係るポンプ装置では、上記のポンプと同様の作用効果を奏する。ところで、2つのポンプ装置を利用する場合には、これらを組み合わせて一組のポンプ装置セットを構成することが考えられる。このとき、2つのポンプ装置の組み合わせ方によっては、一組のポンプ装置セットが嵩張る場合がある。しかしながら、本開示の他の観点に係るポンプ装置では、筐体の細長部にチューブ及びチューブ用筐体が収容されている。そのため、主部同士が重なり合わない状態で、長尺となりがちではあるが厚さが薄い細長部同士を重ね合わせることで、一組のポンプ装置セットの厚さを抑制しつつ全体として小型化を図ることが可能となる。
本開示の他の観点に係る液供給システムは、上記のポンプと、ポンプと液源とを接続する第1の送液ラインと、ポンプと液体が吐出されるノズルとを接続する第2の送液ラインと、ポンプ内を延びる第3の送液ラインとを備え、第3の送液ラインの少なくとも一部は、チューブによって構成されている。
本開示の他の観点に係る液供給システムでは、上記のポンプと同様の作用効果を奏する。
本開示の他の観点に係る液供給システムは、第1の送液ライン上に配置されたフィルタと、第1の送液ライン上で且つフィルタと液源との間に配置されたアシストポンプとをさらに備えてもよい。第1の送液ライン上にフィルタが配置されている場合、フィルタはポンプの上流側に存在している。フィルタの前後においては圧力損失が生ずるので、液体の粘度によっては、ポンプの吸引力が不足してポンプからの吐出量が低下したり、液体が発泡しうる。しかしながら、第1の送液ライン上で且つフィルタと液源との間にアシストポンプが配置されているので、アシストポンプによって加圧された液体を下流側のフィルタ及びポンプに送り出すことができる。そのため、アシストポンプの下流側において液体が正圧になりやすい。従って、圧力損失によってフィルタの下流側において液体の圧力が低下した場合でも、フィルタの下流側においても液体が正圧になりやすい。その結果、液体が中粘度や高粘度の場合であっても、液体中の異物等をフィルタによって除去しつつ、ポンプからの吐出量の低下及び液体の発泡を抑制することが可能となる。
アシストポンプのうち液体の流入口は、液源のうち液体の吐出口と一体化されていてもよい。アシストポンプが動作すると、アシストポンプの上流側において圧力が低下し、負圧が生じて液体が発泡しうる。しかしながら、この場合、アシストポンプの流入口と液源の吐出口とが一体化されて両者が極めて近接しているので、負圧が生じうる領域がほとんど存在しない。従って、液体の発泡を極めて抑制することが可能となる。
本開示に係るポンプ、ポンプ装置及び液供給システムによれば、液体の滞留を抑制することが可能となる。
図1は、基板処理システムを示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、図2のIII−III線断面図である。 図4は、塗布ユニットを示す模式図である。 図5は、液供給システムを示す図である。 図6は、ポンプの断面を概略的に示す図である。 図7の(a)はチューブを示す側面図であり、図7の(b)は図7の(a)のB−B線断面図である。 図8は、ポンプ装置を示す斜視図である。 図9は、送液時における、液供給システムの動作を説明するための図である。 図10は、チューブが潰れた状態を示す断面図である。 図11は、一組のポンプ装置を示す斜視図である。 図12は、他の例に係る液供給システムを示す図である。 図13は、ポンプ及びアシストポンプの動作を説明するためタイミングチャートである。 図14は、他の例に係るアシストポンプを主として示す断面図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
[基板処理システムの構成]
基板処理システム1は、塗布現像装置2と露光装置3とを備える。露光装置3は、レジスト膜の露光処理を行う。具体的には、液浸露光等の方法によりレジスト膜(感光性被膜)の露光対象部分にエネルギー線を照射する。エネルギー線としては、例えばArFエキシマレーザー、KrFエキシマレーザー、g線、i線又は極端紫外線(EUV:Extreme Ultraviolet)が挙げられる。
塗布現像装置2は、露光装置3による露光処理の前に、ウエハW(基板)の表面にレジスト膜を形成する処理を行い、露光処理後にレジスト膜の現像処理を行う。本実施形態において、ウエハWは円板状を呈するが、円形の一部が切り欠かれていたり、多角形など円形以外の形状を呈するウエハを用いてもよい。ウエハWは、例えば、半導体基板、ガラス基板、マスク基板、FPD(Flat Panel Display)基板その他の各種基板であってもよい。
図1〜図3に示されるように、塗布現像装置2は、キャリアブロック4と、処理ブロック5と、インターフェースブロック6とを備える。キャリアブロック4、処理ブロック5及びインターフェースブロック6は、水平方向に並んでいる。
キャリアブロック4は、キャリアステーション12と搬入搬出部13とを有する。キャリアステーション12は、複数のキャリア11を支持する。キャリア11は、例えば複数枚のウエハWを密封状態で収容し、ウエハWを出し入れするための開閉扉(不図示)を側面11a側に有する(図3参照)。キャリア11は、側面11aが搬入搬出部13側に面するように、キャリアステーション12上に着脱自在に設置される。
搬入搬出部13は、キャリアステーション12と処理ブロック5との間に位置する。搬入搬出部13は、キャリアステーション12上の複数のキャリア11にそれぞれ対応する複数の開閉扉13aを有する。側面11aの開閉扉と開閉扉13aとを同時に開放することで、キャリア11内と搬入搬出部13内とが連通する。搬入搬出部13は受け渡しアームA1を内蔵している。受け渡しアームA1は、キャリア11からウエハWを取り出して処理ブロック5に渡し、処理ブロック5からウエハWを受け取ってキャリア11内に戻す。
処理ブロック5は、BCTモジュール14と、COTモジュール15と、TCTモジュール16と、DEVモジュール17とを有する。BCTモジュール14は下層膜形成モジュールである。COTモジュール15はレジスト膜形成モジュールである。TCTモジュール16は上層膜形成モジュールである。DEVモジュール17は現像処理モジュールである。これらのモジュールは、床面側からDEVモジュール17、BCTモジュール14、COTモジュール15、TCTモジュール16の順に並んでいる。
BCTモジュール14は、ウエハWの表面上に下層膜を形成するように構成されている。BCTモジュール14は、複数の塗布ユニット(不図示)と、複数の熱処理ユニット(不図示)と、これらのユニットにウエハWを搬送する搬送アームA2とを内蔵している。塗布ユニットは、下層膜形成用の塗布液をウエハWの表面に塗布するように構成されている。熱処理ユニットは、例えば熱板によりウエハWを加熱し、加熱後のウエハWを例えば冷却板により冷却して熱処理を行うように構成されている。BCTモジュール14において行われる熱処理の具体例としては、塗布液を硬化させて下層膜とするための加熱処理が挙げられる。
COTモジュール15は、下層膜上に熱硬化性且つ感光性のレジスト膜を形成するように構成されている。COTモジュール15は、複数の塗布ユニットU1と、複数の熱処理ユニットU2と、これらのユニットにウエハWを搬送する搬送アームA3とを内蔵している(図2及び図3参照)。塗布ユニットU1は、レジスト膜形成用の処理液(レジスト剤)を下層膜の上に塗布するように構成されている。熱処理ユニットU2は、例えば熱板によりウエハWを加熱し、加熱後のウエハWを例えば冷却板により冷却して熱処理を行うように構成されている。COTモジュール15において行われる熱処理の具体例としては、塗布液を硬化させてレジスト膜とするための加熱処理(PAB:Pre Applied Bake)が挙げられる。
TCTモジュール16は、レジスト膜上に上層膜を形成するように構成されている。TCTモジュール16は、複数の塗布ユニット(不図示)と、複数の熱処理ユニット(不図示)と、これらのユニットにウエハWを搬送する搬送アームA4とを内蔵している。塗布ユニットは、上層膜形成用の塗布液をウエハWの表面に塗布するように構成されている。熱処理ユニットは、例えば熱板によりウエハWを加熱し、加熱後のウエハWを例えば冷却板により冷却して熱処理を行うように構成されている。TCTモジュール16において行われる熱処理の具体例としては、塗布液を硬化させて上層膜とするための加熱処理が挙げられる。
DEVモジュール17は、露光されたレジスト膜の現像処理を行うように構成されている。DEVモジュール17は、複数の現像ユニット(不図示)と、複数の熱処理ユニット(不図示)と、これらのユニットにウエハWを搬送する搬送アームA5と、これらのユニットを経ずにウエハWを搬送する直接搬送アームA6とを内蔵している。現像ユニットは、レジスト膜を部分的に除去してレジストパターンを形成するように構成されている。熱処理ユニットは、例えば熱板によりウエハWを加熱し、加熱後のウエハWを例えば冷却板により冷却して熱処理を行う。DEVモジュール17において行われる熱処理の具体例としては、現像処理前の加熱処理(PEB:Post Exposure Bake)、現像処理後の加熱処理(PB:Post Bake)等が挙げられる。
処理ブロック5内におけるキャリアブロック4側には棚ユニットU10が設けられている(図2及び図3参照)。棚ユニットU10は、床面からTCTモジュール16に亘るように設けられており、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。棚ユニットU10の近傍には昇降アームA7が設けられている。昇降アームA7は、棚ユニットU10のセル同士の間でウエハWを昇降させる。
処理ブロック5内におけるインターフェースブロック6側には棚ユニットU11が設けられている(図2及び図3参照)。棚ユニットU11は床面からDEVモジュール17の上部に亘るように設けられており、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。
インターフェースブロック6は、受け渡しアームA8を内蔵しており、露光装置3に接続される。受け渡しアームA8は、棚ユニットU11のウエハWを取り出して露光装置3に渡し、露光装置3からウエハWを受け取って棚ユニットU11に戻すように構成されている。
[塗布ユニットの構成]
続いて、図4を参照して、塗布ユニット(塗布装置)U1についてさらに詳しく説明する。塗布ユニットU1は、図4に示されるように、回転保持部20と、駆動部30と、ポンプ装置200と、制御部50とを備える。
回転保持部20は、回転部21と、保持部23とを有する。回転部21は、上方に突出したシャフト22を有する。回転部21は、例えば電動モータ等を動力源としてシャフト22を回転させる。保持部23は、シャフト22の先端部に設けられている。保持部23上にはウエハWが配置される。保持部23は、例えば吸着等によりウエハWを略水平に保持する。すなわち、回転保持部20は、ウエハWの姿勢が略水平の状態で、ウエハWの表面に対して垂直な軸(回転軸)周りでウエハWを回転させる。本実施形態では、回転軸は、円形状を呈するウエハWの中心を通っているので、中心軸でもある。本実施形態では、図4に示されるように、回転保持部20は、上方から見て時計回りにウエハWを回転させる。
駆動部30は、ノズルNを駆動するように構成されている。駆動部30は、ガイドレール31と、スライドブロック32と、アーム33とを有する。ガイドレール31は、回転保持部20(ウエハW)の上方において水平方向に沿って延びている。スライドブロック32は、ガイドレール31に沿って水平方向に移動可能となるように、ガイドレール31に接続されている。アーム33は、上下方向に移動可能となるように、スライドブロック32に接続されている。アーム33の下端にはノズルNが接続されている。
駆動部30は、例えば電動モータ等の動力源(図示せず)により、スライドブロック32及びアーム33を移動させ、これに伴ってノズルNを移動させる。平面視において、ノズルNは、塗布液の吐出時において、ウエハWの回転軸に直交する直線上をウエハWの径方向に沿って移動する。
ポンプ装置200は、制御部50からの制御信号を受けて、塗布液を液源(例えば、後述の液ボトルB又は液タンクT1)からノズルNに送液し、ノズルNからウエハWの表面Waに吐出させる。詳しくは後述するが、ポンプ装置200、ノズルN及び液源は、塗布液を目的物(本実施形態ではウエハW)に供給するための液供給システム40の一要素である。
ノズルNは、ウエハWの表面Waに向けて下方に開口している。塗布液は、ウエハWの表面Waに塗布膜R(図4参照)を形成するために用いられる液である。塗布液としては、例えば、レジストパターンを形成するためのレジスト液や、反射防止膜(例えば、下層反射防止コーティング(BARC)膜、シリコン含有反射防止コーティング(SiARC)膜)を形成するための液などが挙げられる。ウエハWの表面Waに吐出された処理液が乾燥すると、図4に示されるように、ウエハWの表面Waに塗布膜Rが形成される。
制御部50は、一つ又は複数の制御用コンピュータにより構成され、塗布ユニットU1を制御する。制御部50は、制御条件の設定画面を表示する表示部(図示せず)と、制御条件を入力する入力部(図示せず)と、コンピュータ読み取り可能な記録媒体からプログラムを読み取る読取部(図示せず)とを有する。記録媒体は、塗布ユニットU1に塗布処理を実行させるためのプログラムを記録している。このプログラムが制御部50の読取部によって読み取られる。記録媒体としては、例えば、半導体メモリ、光記録ディスク、磁気記録ディスク、光磁気記録ディスクであってもよい。制御部50は、入力部に入力された制御条件と、読取部により読み取られたプログラムとに応じて塗布ユニットU1を制御し、塗布処理を塗布ユニットU1に実行させる。
[液供給システムの構成]
液供給システム40の構成について、図5を参照して説明する。液供給システム40は、図5に示されるように、液ボトルBと、液タンクT1,T2と、ポンプ100と、フィルタ装置Fと、配管(送液ライン)D1〜D7と、バルブV1〜V7と、圧力センサ(圧力測定部)PS1,PS2と、ノズルNと、制御部Cとを備える。
配管D1の上流端は、Nガス源に接続されている。配管D1の下流端は、液ボトルBの上蓋近傍に位置するように、液ボトルBの上蓋部分に接続されている。液ボトルBは、塗布液をノズルNに供給するための供給源(液源)として機能する。配管D1上にはバルブV1が設けられている。バルブV1は、空気を利用して弁を開閉(オン/オフ)させるエアオペレートバルブである。
配管D2の上流端は、液ボトルBの下底近傍に位置するように、液ボトルBの上蓋部分に接続されている。配管D2の下流端は、液タンクT1の上蓋寄りに位置するように、液タンクT1の上蓋部分に接続されている。液タンクT1は、液ボトルBから排出された塗布液を一時的に貯留する貯留部として機能すると共に、塗布液をノズルNに供給するための供給源(液源)としても機能する。
配管D3の上流端は、液タンクT1の下底部分に接続されている。配管D3の下流端は、ノズルNに接続されている。配管D3上には、上流側から順に、バルブV2、フィルタ装置F、液タンクT2、バルブV3、ポンプ100、圧力センサPS1、バルブV4、及びバルブV5が設けられている。
バルブV2〜V5は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。バルブV5は、ノズルNから吐出される塗布液の流量を所定の大きさに制御する機能(流量制御機能)を有していてもよい。バルブV5は、ノズルNからの塗布液の吐出を停止させる際に、ノズルNに塗布液が滞留しないようノズルN内の塗布液を吸引する機能(サックバック機能)を有していてもよい。
フィルタ装置Fは、塗布液に含まれるパーティクルなどの異物を除去するフィルタが筐体内に設けられたものである。液タンクT2は、フィルタ装置Fの出口から排出された塗布液内に残存する気泡を取り除く。ポンプ100は、詳しくは後述するが、液タンクT2内の塗布液を吸引してノズルNに向けて送り出す。圧力センサPS1は、ポンプ100(後述するチューブ102)を流通する塗布液の圧力(液圧)を測定する。圧力センサPS1は、測定した液圧の値を示す信号を制御部Cに送信する。
配管D4の上流端は、フィルタ装置Fの排気口に接続されている。配管D4の下流端は、系外(システム外)に通じている。そのため、塗布液がフィルタ装置Fを通過する際に処理液から分離された気体は、配管D4を通じて系外に排出される。配管D4上には、バルブV6が設けられている。バルブV6は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。
配管D5の上流端は、液タンクT2の排気口に接続されている。配管D5の下流端は、バルブV6の下流側において配管D5に接続されている。そのため、液タンクT2において塗布液から分離された気体は、配管D5を通じて系外(システム外)に排出される。配管D5上には、バルブV7が設けられている。バルブV7は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。
配管D6の一端は、ポンプ100(後述するチューブ用筐体104)に接続されている。配管D6の他端は、電空レギュレータ(供給排出部)REに接続されている。電空レギュレータREは、制御部Cからの制御信号に基づいて開閉動作する電磁弁を有している。電空レギュレータREは、電磁弁の開度に応じて、空気源から空気を吸入し又は外部に空気を排出する。これにより、電空レギュレータREは、ポンプ100内(後述する内部空間V内)における空気の圧力(気圧)を調節する。配管D6上には、圧力センサPS2が設けられている。圧力センサPS2は、ポンプ100内(後述する内部空間V内)における空気の圧力(気圧)を測定する。圧力センサPS2は、測定した気圧の値を示す信号を制御部Cに送信する。
制御部Cは、一つ又は複数の制御用コンピュータにより構成され、電空レギュレータREを制御する。制御部Cは、制御条件の設定画面を表示する表示部(図示せず)と、制御条件を入力する入力部(図示せず)と、コンピュータ読み取り可能な記録媒体からプログラムを読み取る読取部(図示せず)とを有する。記録媒体は、ポンプ100による送液処理を実行させるためのプログラムを記録している。このプログラムが制御部Cの読取部によって読み取られる。記録媒体としては、例えば、半導体メモリ、光記録ディスク、磁気記録ディスク、光磁気記録ディスクであってもよい。制御部Cは、入力部に入力された制御条件と、読取部により読み取られたプログラムとに応じて電空レギュレータREを制御し、送液処理をポンプ100に実行させる。
[ポンプの構成]
続いて、図6及び図7を参照して、ポンプ100の構成を説明する。ポンプ100は、図6に示されるように、チューブ102と、チューブ用筐体104と、上述の電空レギュレータREとを有する。
チューブ102は、可撓性及び弾性を有している。すなわち、チューブ102は、内側や外側から外力が付与されると、元の形状に戻ろうとする性質を有する。チューブ102は、例えばフッ素樹脂によって構成されていてもよい。チューブ102の一端はバルブV3に接続されている(図5参照)。チューブ102の他端は圧力センサPS1に接続されている(同図参照)。すなわち、チューブ102は、配管D3の一部を構成している。チューブ102は、図6及び図7に示されるように、厚肉部102aと、薄肉部102bとを含む。
厚肉部102aは、円筒状を呈している。厚肉部102aの外径は例えば12.7mm程度であってもよい。厚肉部102aの内径は例えば9.5mm程度であってもよい。厚肉部102aの壁厚は例えば1.6mm程度であってもよい。
薄肉部102bは、一対の厚肉部102aの間において延びている。すなわち、薄肉部102bの両端部にはそれぞれ、厚肉部102aが接続されている。薄肉部102bの壁厚は例えば0.2mm程度であってもよい。
薄肉部102bは、図7に示されるように、凹溝102cを有している。凹溝102cは、チューブ102の中心軸(チューブ102の延在方向)に沿って延びている。凹溝102cは、チューブ102の中心軸側(チューブ102の内側)に向けて窪んでいる。薄肉部102b(チューブ102)は、凹溝102cを複数有していてもよい。本実施形態では、薄肉部102b(チューブ102)は、3つの凹溝102cを有している。これらの3つの凹溝102cは、図7の(b)に示されるように、チューブ102の周方向において略同一間隔となるように配置されている。すなわち、本実施形態の薄肉部102bは、その周方向において、凹部と凸部とが1つずつ略同一間隔に並んだ形状を呈している。
図6に戻って、チューブ用筐体104は、円筒状を呈している。チューブ用筐体104は、チューブ102の外側を覆うようにチューブ102の一部を収容している。チューブ用筐体104は、チューブ102の中心軸(チューブ102の延在方向)に沿って、チューブ102と同軸状に延びている。換言すれば、チューブ102は、チューブ用筐体104を貫通して延びている。チューブ102の薄肉部102bは、チューブ用筐体104内に位置している。チューブ102の外表面とチューブ用筐体104との間には、気体(空気)が保持される内部空間Vが構成されている。チューブ用筐体104には配管D6の一端が接続されている。これにより、内部空間Vへの気体の供給と内部空間Vからの気体の排出とが、電空レギュレータREによって行われる。
[ポンプ装置]
本実施形態において、以上に説明した液供給システム40を構成する一部の要素は、図5に示されるように、送液システム60を構成している。送液システム60を構成する要素としては、例えば、ポンプ100、フィルタ装置F、制御部C、圧力センサPS1,PS2、液タンクT2、電空レギュレータRE、バルブV2〜V4,V6,V7、配管D3の一部、及び配管D4,D5が含まれる。ポンプ装置200は、図8に示される筐体202と、送液システム60を構成する各要素とを有する。
筐体202は、図8に示されるように、主部202aと、細長部202bとを有する。主部202a及び細長部202bは一体的に構成されている。主部202aは、直方体形状を呈している。主部202aは、他の面よりも比較的面積が大きい一対の主面S1と、一対の側面S2と、一対の端面S3とを含む。主部202aは、ポンプ要素のうち、少なくともフィルタ装置F、制御部C、圧力センサPS1,PS2、液タンクT2、及び電空レギュレータREを収容している。
細長部202bは、主部202aの側面S2から外方に向けて直線状に延びている。細長部202bの延在方向は、本実施形態において、一対の側面S2の対向方向に沿っている。ただし、細長部202bの延在方向は、これに限られず、一対の主面S1の対向方向に交差又は直交する方向に沿っていてもよい。主面S1の対向方向における細長部202bの厚さは、当該対向方向における主部202aの厚さよりも小さい。細長部202bは、ポンプ要素のうち、少なくともポンプ100を収容している。ポンプ100は、細長部202bの延在方向に沿って延びるように細長部202b内に配置されている。
主部202aの端面S3には、接続部204a〜204eが設けられている。接続部204aは、ポンプ装置200の外部において、ポンプ装置200の上流側に位置する配管(配管D1,D2及び配管D3のうちポンプ装置200の上流側に位置する部分)と接続されている。上流側に位置する当該配管は、液ボトルBとポンプ装置200とを接続する上流側の送液ライン(第1の送液ライン)を構成している。そのため、液タンクT2からの塗布液は、接続部204aを介してポンプ装置200内に導入される。
接続部204bは、ポンプ装置200の外部において、ポンプ装置200の下流側に位置する配管(配管D3のうちポンプ装置200の下流側に位置する部分)と接続されている。下流側に位置する当該配管は、ポンプ装置200とノズルNを接続する下流側の送液ライン(第2の送液ライン)を構成している。
ポンプ装置200のうち接続部204aと接続部204bとの間を延びる配管(配管D3の一部)は、ポンプ装置200内を延びる送液ライン(第3の送液ライン)を構成している。すなわち、接続部204aと接続部204bとは、ポンプ装置200の内部において、ポンプ装置200内を延びる当該送液ラインと接続されている。当該送液ラインの一部は、チューブ102によって構成されている。そのため、ポンプ100から下流側(ノズルN側)に吐出された塗布液は、接続部204bを介してポンプ装置200外に排出される。
接続部204cは、ポンプ装置200の外部において、図示しない配管を介して系外(システム外)と接続されている。接続部204cは、ポンプ装置200の内部において、配管D4の下流端と接続されている。そのため、フィルタ装置F内の気体や液タンクT2内の気体は、配管D4,D5及び接続部204cを介してポンプ装置200外に排出される。
接続部204dは、ポンプ装置200の外部において、図示しない配管を介して空気源と接続されている。接続部204eは、ポンプ装置200の外部において、図示しない配管を介して系外(システム外)と接続されている。接続部204d,204eはそれぞれ、ポンプ装置200の内部において、図示しない配管を介して電空レギュレータREと接続されている。そのため、空気源からの空気は、接続部204dを介して電空レギュレータRE内に導入される。電空レギュレータRE内の空気は、接続部204eを介して電空レギュレータRE外(ポンプ装置200外)に排出される。
[液供給システムの動作]
続いて、図9及び図10を参照して、液供給システム40の動作(塗布液をノズルNから吐出させる吐出動作)について説明する。チューブ102内に塗布液が充填されている状態で、制御部Cは、バルブV1〜V3,V6,V7を閉鎖させ、バルブV4,V5を開放させると共に、電空レギュレータREにより内部空間V内に空気を供給させる。これにより、内部空間V内の圧力が高まり、内部空間V内に位置するチューブ102のうち特に薄肉部102bが気圧により押しつぶされる。チューブ102(薄肉部102b)が押しつぶされると、図10に示されるように、チューブ102(薄肉部102b)の凹溝102c同士が近接又は当接する。そうすると、チューブ102(薄肉部102b)内の体積が小さくなるので、チューブ102内の塗布液は、開放されているバルブV4,V5側に押し出される。その結果、ノズルNがウエハW上に位置していると、塗布液がノズルNからウエハWの表面Waに向けて吐出される。
[作用]
以上のような本実施形態では、電空レギュレータREが内部空間Vにおいて気体を供給及び排出することにより、チューブ102周りを加圧又は減圧している。そのため、チューブ102周りが加圧されたときには、チューブ102が潰れて、チューブ102内の塗布液(液体)がチューブ102外に押し出される。一方、チューブ102周りが減圧されたときには、チューブ102が膨らみ、チューブ102内に塗布液が充填される。ベローズポンプやダイアフラムポンプと比較して、チューブ102には、塗布液が滞留しやすい狭隘な空間が少ない。そのため、塗布液の滞留を抑制することが可能となる。従って、塗布液中のパーティクル濃度が高まり難くなる。加えて、本実施形態では、塗布液の移送のためにチューブ102に対して気圧を作用させている。そのため、チューブ102に対して液圧を作用させる場合と比較して、構成を簡素化することが可能となる。
本実施形態では、チューブ102は、その中心軸に沿って延び且つ中心軸側に向けて窪む凹溝102cを有している。そのため、凹溝102cの存在により、チューブ102のうち凹溝102cの近傍が変形しやすくなっている。従って、チューブ102周りが加圧又は減圧されると、凹溝102cの近傍が他の部分に先んじてチューブ102の径方向に潰れるか又は拡がる。このように、凹溝102cを有するチューブ102では、凹溝102cの近傍においてチューブ102がその周囲の気圧に応じて連続的に変形しやすく、チューブ102が突然変形することを抑制できる。
ところで、チューブ102がチューブ用筐体104を貫通していない場合、チューブ用筐体104の出入口にチューブ102と他の送液ラインとを接続するための接続部材を要する。そのため、接続部材において狭隘な空間が生ずる虞がある。しかしながら、本実施形態では、チューブ102がチューブ用筐体104を貫通して延びていると共に、チューブ102の薄肉部102bがチューブ用筐体104内に位置している。そのため、上記のような接続部材を要せず、チューブ用筐体104の内外の境界においてチューブ102に繋ぎ目などが生じないので、チューブ102及びチューブ102が少なくとも一部を構成している送液ラインにおいて狭隘な空間が生じ難い。従って、塗布液の滞留をより抑制することが可能となる。
本実施形態では、チューブ102は3つの凹溝102cを有し、3つの凹溝102cはそれぞれ、チューブ102の周方向において略同一間隔となるように配置されている。そのため、チューブ102周りが加圧されると、チューブ102の周方向においてチューブ102が略均一に潰れる。従って、チューブ102が局所的に大きく変形して、チューブ102に過剰な応力が生じ難くなる。また、チューブ102が3つの凹溝102cを有しているので、チューブ102の変形量を確保しつつ、チューブ102の小型化を図ることができる。なお、チューブ102の凹溝102cが2つ以下であると、チューブ102周りが加圧されたときに、チューブ102の壁同士が全体的に当接してしまい、送液流量の制御が困難となる傾向にある。チューブ102の凹溝102cが4つ以上であると、チューブ102が潰れ難くなるので、これを解消するためにチューブ102が大型化する傾向にある。
本実施形態では、チューブ102の外側を覆うチューブ用筐体104とチューブ102の外表面との間の内部空間Vに空気(気体)が充填されている。すなわち、チューブ102を作動させるための作動流体として空気を用いている。そのため、内部空間Vに空気を供給し、内部空間Vから空気を排出する機構があればよく、ピストンやモータ等の比較的煩雑な駆動機構を用いなくてもよい。従って、簡素な構成で塗布液の送液が可能となる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の要旨の範囲内で種々の変形を上記の実施形態に加えてもよい。例えば、2つのポンプ装置200を組み合わせて一組のポンプ装置セットとして利用してもよい。このとき、2つのポンプ装置の組み合わせ方によっては、一組のポンプ装置セットが嵩張る場合がある。そこで、図11に示されるように、2つのポンプ装置200の主部202a同士が重なり合わない状態で、一のポンプ装置200の細長部202bと他のポンプ装置の細長部202bとを重ね合わせて、一組のポンプ装置セットを構成してもよい。この場合、長尺となりがちではあるが厚さが薄い細長部202b同士が重ね合わせられる。そのため、一組のポンプ装置セットの厚さを抑制しつつ全体として小型化を図ることが可能となる。
本実施形態では、電空レギュレータREによって内部空間V内に空気を供給していたが、気体であれば空気以外(例えば、化学的に反応性が低い不活性気体や窒素)を用いてもよい。
本実施形態では、COTモジュール15が有する塗布ユニットU1に本発明を適用したが、塗布ユニットU1以外に本発明を適用してもよい。
制御部50が制御部Cを兼ねていてもよいし、制御部Cが制御部50を兼ねていてもよい。
配管D3上であって、液源(液ボトルB又は液タンクT1)とフィルタ装置Fとの間にアシストポンプ300が配置されていてもよい。図12に示される液供給システム40は、液ボトルBの下流側に位置する液タンクT1を備えているので、アシストポンプ300は液タンクT1の下流側に位置しているが、液供給システム40が液タンクT1を備えていない場合には、アシストポンプ300は液ボトルBの下流側に位置していてもよい。
アシストポンプ300は、ポンプ部302と、バルブ部304とを有する。ポンプ部302は、例えば、図12に示されるようにダイアフラムポンプを用いてもよいし、本実施形態に係るポンプ100を用いてもよいし、他の種々のポンプを用いてもよい。ポンプ部302がダイアフラムポンプである場合、空気源から空気が導入されることでダイアフラムDPがポンプ室302a内の側壁に押しつけられ、ポンプ室の容積が小さくなり、ポンプ室302a内の液体が外部に吐出される。一方、真空源によって空気が吸引されることでダイアフラムDPがポンプ室302a内の側壁から離間し、ポンプ室の容積が大きくなり、ポンプ室302a内に液体が吸引される。バルブ部304は、バルブV1と同様のエアオペレートバルブである。
続いて、ポンプ100及びアシストポンプ300の動作タイミングについて、図13を参照して説明する。まず、時刻TI1において、バルブV3が閉鎖された状態で(図13の(b)参照)、内部空間V内が正圧に設定される(図13の(a)参照)。これにより、時刻TI1から時刻TI2の間、電空レギュレータREにより内部空間V内に空気が供給され、ポンプ100から塗布液が吐出される。このとき、アシストポンプ300においては、バルブ部304が開放された状態で(図13の(d)参照)、ポンプ部302(ポンプ室302a内)の圧力が負圧に設定され(図13の(c)参照)、ポンプ部302内に塗布液が補充される。
ポンプ100からの塗布液の吐出が完了すると、次に、時刻TI2になると、バルブV3が開放された状態で(図13の(b)参照)、内部空間V内が負圧に設定される(図13の(a)参照)。これにより、時刻TI2から時刻TI3の間、電空レギュレータREにより内部空間Vから空気が排出され、ポンプ100による塗布液の吸引が行われる。このとき、アシストポンプ300においては、バルブ部304が閉鎖された状態で(図13の(d)参照)、ポンプ部302(ポンプ室302a内)の圧力が正圧に設定され(図13の(c)参照)、ポンプ部302から塗布液が吐出される。
図12に示される例では、フィルタ装置Fが、ポンプ100の上流側に存在している。フィルタ装置Fの前後(一次側と二次側と)においては圧力損失が生ずるので、塗布液(液体)の粘度によっては、ポンプ100の吸引力が不足してポンプ100からの吐出量が低下したり、塗布液が発泡しうる。しかしながら、図12に示される例では、配管D3上で且つ液タンクT1とフィルタ装置Fとの間にアシストポンプ300が配置されているので、アシストポンプ300によって加圧された塗布液を下流側のフィルタ装置F及びポンプ100に送り出すことができる。そのため、アシストポンプ300の下流側において塗布液が正圧になりやすい。従って、圧力損失によってフィルタ装置Fの下流側において塗布液の圧力が低下した場合でも、フィルタ装置Fの下流側においても塗布液が正圧になりやすい。その結果、液体が中粘度(例えば100cp以上)や高粘度(例えば、300cp以上)の場合であっても、塗布液中の異物等をフィルタ装置Fによって除去しつつ、ポンプ100からの吐出量の低下及び塗布液の発泡を抑制することが可能となる。その結果、ポンプ100(ノズルN)から吐出される塗布液の量を極めて高精度にコントロールすることができるので、塗布膜の膜厚の精度が要求される塗布液(レジストパターンを形成するためのレジスト液など)を扱う場合に特に有用である。
なお、アシストポンプ300を用いる場合、アシストポンプ300の下流側において塗布液の発泡が抑制されるので、液供給システム40(送液システム60)は、液タンクT2を有していなくてもよい。
アシストポンプ300は、フィルタ装置Fよりも液源寄りに位置していてもよい。具体的には、液源とアシストポンプ300との間の管路長(塗布液の移動距離)が、アシストポンプ300とフィルタ装置Fとの間の管路長(塗布液の移動距離)よりも短くてもよい。図14に示されるように、アシストポンプ300のうち塗布液の流入口300aが、液源(液ボトルB又は液タンクT1)のうち塗布液の吐出口400と一体化されていてもよい。液供給システム40が液タンクT1を備えている場合には、アシストポンプ300の上流側直近に位置する液タンクT1がアシストポンプ300の液源となるので、アシストポンプ300と液タンクT1とが一体化されていてもよい。例えば、アシストポンプ300と液タンクT1との外壁面同士が直接接していてもよい。液供給システム40が液タンクT1を備えていない場合には、アシストポンプ300の上流側直近に位置する液ボトルBがアシストポンプ300の液源となるので、アシストポンプ300と液ボトルBとが一体化されていてもよい。例えば、アシストポンプ300と液ボトルBとの外壁面同士が直接接していてもよい。図13に示される例ではアシストポンプ300と液源とが直接接触しているが、アシストポンプ300と液源との間に他の部材が介在して全体として一体となっていてもよい。
1…基板処理システム、2…塗布現像装置、40…液供給システム、60…送液システム、100…ポンプ、102…チューブ、102a…厚肉部、102b…薄肉部、102c…凹溝、104…チューブ用筐体、200…ポンプ装置、202…筐体、202a…主部、202b…細長部、300…アシストポンプ、C…制御部、D1〜D7…配管(送液ライン)、PS1,PS2…圧力センサ(圧力測定部)、RE…電空レギュレータ(供給排出部)、U1…塗布ユニット、V…内部空間。

Claims (8)

  1. 弾性を有し移送対象の液体が流通するチューブと、
    前記チューブの外側を覆い、前記チューブの外表面との間の内部空間で気体を保持するチューブ用筐体と、
    前記内部空間への気体の供給と前記内部空間からの気体の排出を行う供給排出部とを備える、ポンプ。
  2. 前記チューブは、その中心軸に沿って延び且つ前記中心軸側に向けて窪む凹溝を有する、請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記チューブは前記チューブ用筐体を貫通して延びており、
    前記チューブのうち前記凹溝を有する部分は前記チューブ用筐体内に位置している、請求項2に記載のポンプ。
  4. 前記チューブは3つの前記凹溝を有し、
    3つの前記凹溝はそれぞれ、前記チューブの周方向において略同一間隔となるように配置されている、請求項2又は3に記載のポンプ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のポンプと、
    主部と、前記主部よりも厚さが薄く且つ前記主部から外方に向けて延びる細長部とを有する筐体とを備え、
    前記主部は前記供給排出部を収容し、
    前記細長部は前記チューブ及び前記チューブ用筐体を収容する、ポンプ装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のポンプと、
    前記ポンプと液源とを接続する第1の送液ラインと、
    前記ポンプと液体が吐出されるノズルとを接続する第2の送液ラインと、
    前記ポンプ内を延びる第3の送液ラインとを備え、
    前記第3の送液ラインの少なくとも一部は、前記チューブによって構成されている、液供給システム。
  7. 前記第1の送液ライン上に配置されたフィルタと、
    前記第1の送液ライン上で且つ前記フィルタと前記液源との間に配置されたアシストポンプとをさらに備える、請求項6に記載の液供給システム。
  8. 前記アシストポンプのうち液体の流入口は、前記液源のうち液体の吐出口と一体化されている、請求項7に記載の液供給システム。
JP2015144946A 2014-10-23 2015-07-22 ポンプ装置セット及び液供給システム Active JP6442377B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
TW104134145A TWI623355B (zh) 2014-10-23 2015-10-19 泵浦、泵浦裝置及液體供給系統
US14/918,707 US10655619B2 (en) 2014-10-23 2015-10-21 Pump, pump device, and liquid supply system
KR1020150146396A KR102426267B1 (ko) 2014-10-23 2015-10-21 펌프, 펌프 장치 및 액 공급 시스템
CN201510691124.3A CN105545713B (zh) 2014-10-23 2015-10-22 泵、泵装置和供液系统

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014216312 2014-10-23
JP2014216312 2014-10-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016084803A true JP2016084803A (ja) 2016-05-19
JP6442377B2 JP6442377B2 (ja) 2018-12-19

Family

ID=55971676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015144946A Active JP6442377B2 (ja) 2014-10-23 2015-07-22 ポンプ装置セット及び液供給システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6442377B2 (ja)
KR (1) KR102426267B1 (ja)
TW (1) TWI623355B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018096252A (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 株式会社リコー 流体搬送装置、流体搬送システム、画像形成装置及び流体搬送方法
JP2019138179A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 株式会社コガネイ 液体供給装置
KR20220099091A (ko) 2021-01-05 2022-07-12 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 액 공급 장치, 액 공급 방법 및 컴퓨터 기억 매체

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6966265B2 (ja) 2017-08-31 2021-11-10 株式会社Screenホールディングス ポンプ装置、処理液供給装置、基板処理装置、液抜き方法および液置換方法
JP2021105392A (ja) * 2019-12-27 2021-07-26 学校法人 中央大学 ポンプユニット及びポンプ並びに搬送物の特性検出方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6197597U (ja) * 1985-11-15 1986-06-23
JP2001520723A (ja) * 1998-02-05 2001-10-30 バクスター インターナショナル インコーポレイテッド 精度を向上させた蠕動ポンプのためのチューブ復元バンパー
JP2005083337A (ja) * 2003-09-11 2005-03-31 Koganei Corp 薬液供給用の可撓性チューブ
JP2008082289A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Sharp Corp マイクロポンプ及びそれを備えた徐放装置
JP2012071230A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Koganei Corp 薬液供給装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07324680A (ja) * 1994-05-30 1995-12-12 Hitachi Ltd 流動体供給方法および装置
JPH09183467A (ja) * 1995-12-29 1997-07-15 Umezawa Seisakusho:Kk 吐出用容器装置
TWM243720U (en) * 2003-07-02 2004-09-11 Wan-Chiuan Tzeng Wireless transmission device between computer and computer peripheral equipment
TWI281457B (en) * 2004-12-31 2007-05-21 Ind Tech Res Inst Microfluidic driving and speed controlling apparatus and application thereof
JP4425807B2 (ja) * 2005-02-02 2010-03-03 東京エレクトロン株式会社 塗布液供給装置および塗布処理装置
JP5018255B2 (ja) 2007-06-07 2012-09-05 東京エレクトロン株式会社 薬液供給システム及び薬液供給方法並びに記憶媒体
TWM405643U (en) * 2010-12-17 2011-06-11 jun-ming Lai Light emitting diode spraying device
JP5255660B2 (ja) 2011-01-18 2013-08-07 東京エレクトロン株式会社 薬液供給方法及び薬液供給システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6197597U (ja) * 1985-11-15 1986-06-23
JP2001520723A (ja) * 1998-02-05 2001-10-30 バクスター インターナショナル インコーポレイテッド 精度を向上させた蠕動ポンプのためのチューブ復元バンパー
JP2005083337A (ja) * 2003-09-11 2005-03-31 Koganei Corp 薬液供給用の可撓性チューブ
JP2008082289A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Sharp Corp マイクロポンプ及びそれを備えた徐放装置
JP2012071230A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Koganei Corp 薬液供給装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018096252A (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 株式会社リコー 流体搬送装置、流体搬送システム、画像形成装置及び流体搬送方法
JP2019138179A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 株式会社コガネイ 液体供給装置
JP7042639B2 (ja) 2018-02-07 2022-03-28 株式会社コガネイ 液体供給装置
KR20220099091A (ko) 2021-01-05 2022-07-12 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 액 공급 장치, 액 공급 방법 및 컴퓨터 기억 매체

Also Published As

Publication number Publication date
TW201632266A (zh) 2016-09-16
KR102426267B1 (ko) 2022-07-28
TWI623355B (zh) 2018-05-11
KR20160047997A (ko) 2016-05-03
JP6442377B2 (ja) 2018-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6442377B2 (ja) ポンプ装置セット及び液供給システム
JP4985183B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法並びに記憶媒体
TW421818B (en) Process solution supplying apparatus
JP5575706B2 (ja) 疎水化処理装置、疎水化処理方法、プログラム及びコンピュータ記録媒体。
JP2007311603A (ja) 処理液供給装置及び処理液供給方法並びに処理液供給用制御プログラム
CN106024579B (zh) 处理液供给方法和处理液供给装置
KR102408661B1 (ko) 처리액 공급 장치
JP5018255B2 (ja) 薬液供給システム及び薬液供給方法並びに記憶媒体
KR102414895B1 (ko) 송액 방법, 송액 시스템 및 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체
US20180065065A1 (en) Treatment solution supply apparatus
CN214098108U (zh) 液体处理装置
JP3189821U (ja) 処理液供給配管回路
CN105545713B (zh) 泵、泵装置和供液系统
JP2016181577A (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP2008274841A (ja) 処理液供給システム
KR20210028787A (ko) 액 공급 유닛, 이를 포함하는 기판 처리 장치 및 이를 이용한 액 공급 방법
US20230197471A1 (en) Torsion pump and apparatus for supplying chemical liquid
JP7202817B2 (ja) 送液システム
JP2000077324A (ja) 処理液供給システム、これを用いた処理装置、これに用いられる中間貯留機構、および処理液供給方法
JP2014093476A (ja) 基板処理装置
JP6089002B2 (ja) 吐出量調整方法、塗布処理装置及び記録媒体
JP3205915U (ja) 処理液供給配管回路
JP2016092030A (ja) 液処理装置及び液処理方法
KR20240030864A (ko) 기판 처리 장치의 제어 방법 및 기판 처리 방법
KR20230036905A (ko) 액 공급 장치 및 기판 처리 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6442377

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250