JP2016069472A - 粘着テープまたはシート - Google Patents

粘着テープまたはシート Download PDF

Info

Publication number
JP2016069472A
JP2016069472A JP2014198745A JP2014198745A JP2016069472A JP 2016069472 A JP2016069472 A JP 2016069472A JP 2014198745 A JP2014198745 A JP 2014198745A JP 2014198745 A JP2014198745 A JP 2014198745A JP 2016069472 A JP2016069472 A JP 2016069472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
fine particles
adhesive tape
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014198745A
Other languages
English (en)
Inventor
幸憲 古賀
Yukinori Koga
幸憲 古賀
永実子 豊島
Emiko TESHIMA
永実子 豊島
兼司 深野
Kenji Fukano
兼司 深野
周二 市村
Shuji Ichimura
周二 市村
堀切川 一男
Kazuo Horikirigawa
一男 堀切川
山口 健
Ken Yamaguchi
健 山口
圭 柴田
Kei Shibata
圭 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichiban Co Ltd
Original Assignee
Nichiban Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichiban Co Ltd filed Critical Nichiban Co Ltd
Priority to JP2014198745A priority Critical patent/JP2016069472A/ja
Publication of JP2016069472A publication Critical patent/JP2016069472A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】 エア抜け性、位置決め性、経時安定性、経済性(コスト)のすべてを兼ね備えた粘着テープまたはシートを提供する。
【解決手段】 粘着剤層表面の4〜60%が比重1.0未満の微粒子で覆われていることを特徴とする、粘着テープまたはシート。
【選択図】なし

Description

本発明は、エア抜け性、位置決め性、シートの経時安定性に優れた粘着テープに関する。
従来、粘着テープまたはシートを被着体に貼り付けるときの、エア抜け性や位置決め性の改善については、さまざまな工夫がなされてきた。
文献1には、ベースフィルムの凹凸パターンを粘着剤に転写して、粘着面に凹凸溝を形成することで貼付時の気泡を外部に逃がす粘着シートおよびその製造方法が開示されている。しかし、凹凸パターンを持ったベースフィルムの成型が必要なためコストがかかることが問題であり、また粘着剤貼付時の位置決め性に関しては言及されていない。
文献2には、微粒子を含む粘着層を利用した再剥離性粘着テープが開示されているが、微粒子は粘着剤中に混合されるため、テープを被着体に貼付する際の位置決め性や気泡を逃がすという効果は期待できなかった。
また、一般的に充填剤として使用される微粒子(シリカ、炭カル等)を使用すると粘着テープ貼付前の経時で粘着剤中に微粒子が沈降してしまうため、経時安定性に問題があった。
文献3には、つぶれやすい中空微粒子を粘着剤層の表面に均一に分布させた、位置決め性のよい粘着シートが開示されている。しかし、エア抜け性については何の記載もない。また、つぶれやすい中空粒子を使用するために特殊なセパレーターを用いており、コストがかかる問題がある。
文献4には、微細な連通溝を有する粘着剤層表面に微小粒子(ガラスビーズ等)を配置した粘着シートが開示されている。文献4の明細書の段落0108〜0110に記載されているとおり、微小粒子は位置決め性のために配置されている。エア抜け性は微細な連通溝に頼っており、このため特殊な微細構造を有するセパレーターを使用している。したがって、特殊なセパレーターが必要になることから、文献1と同じくコストがかかる問題が残っている。
このように、エア抜け性、位置決め性、経時安定性、経済性(コスト)のすべてを兼ね備えた粘着テープまたはシートはこれまで知られていない。
特開平11−209704号公報 特開2004−196986号公報 特公昭44−3120号公報 特開2003−140376号公報
以上に述べたように、本発明の課題は、エア抜け性、位置決め性、経時安定性、経済性(コスト)のすべてを兼ね備えた粘着テープまたはシートを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、エア抜け性、位置決め性、経時安定性、経済性を兼ね備えた粘着テープまたはシートを提供するためには、その粘着剤層表面の面積の4〜60%を比重1.0未満の微粒子で覆えばよいということを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、粘着剤層表面の4〜60%が比重1.0未満の微粒子で覆われていることを特徴とする、粘着テープまたはシートである。
前記微粒子の平均粒径は、好ましくは1μm〜80μmであり、より好ましくは10μm〜80μmであり、さらにより好ましくは15μm〜50μmである。
前記微粒子は中空微粒子であってもよく、その耐圧強度は1MPa以上であることが好ましく、20MPa以上であることがより好ましい。
前記粘着剤層表面にセパレーターを配置し、ロール状に巻回した粘着テープまたはシートであってもよい。
本発明によれば、経時安定性に優れ、貼付時のエア抜け性、位置決め性が良く、貼付時に強く圧着すれば、しっかりと被着体に着く粘着テープまたはシートが得られる。しかも特殊なセパレーターを用いないので経済性も優れている。
図1は、実施例1に係る粘着テープの粘着剤層表面の、ビデオマイクロスコープによる写真である。
以下に、本発明を具体的な例を挙げて説明する。しかし、本発明は以下の例だけに限定されるものではない。
本発明に係る粘着テープまたはシートについては、以下の順序で説明する。
1 本発明に係る粘着テープまたはシートの構成
1−1 全体の構成
1−2 各部の構成
2 本発明に係る粘着テープまたはシートの製造方法
3 本発明に係る粘着テープまたはシートの性質
4 本発明に係る粘着テープまたはシートの用途
≪本発明に係る粘着テープまたはシートの構成≫
<全体の構成>
本発明に係る粘着テープまたはシートは、粘着剤層表面の4〜60%、好適には8〜45%、より好適には10〜35%が比重1.0未満の微粒子で覆われていることを特徴とする。すなわち、基材上に粘着剤層を有する粘着テープ又はシートであり、粘着剤層表面の4〜60%が比重1.0未満の微粒子で覆われている。また、前記粘着剤層表面にセパレーターを配置し、ロール状に巻回した粘着テープまたはシートであってもよい。
粘着剤層表面の微粒子で覆われている割合は、例えば、ビデオマイクロスコープによる観察によって確認することができる。すなわち、上からの観察によって、粘着剤層表面の微粒子で覆われている割合を確認するのであり、ここでいう「粘着剤層表面の微粒子で覆われている割合」とは、粘着剤層表面と微粒子との接触割合を意味するものではない。KEYENCE社製ビデオマイクロスコープVHX-2000を使用し、同社製レンズVH-Z100Rの倍率100倍で撮影した結果を、VHX-2000の自動面積測定で解析を行い、撮影した写真と照会して微粒子領域を選択するように適宜画像の反転を行い、求めた総面積率を撮影範囲の中の微粒子が占める割合とした。
また、粘着剤層表面の微粒子で覆われている割合は、微粒子が均一な割合で粘着剤層表面に分布することを意味するものではなく、均一でも不均一でもよい。
<各部の構成>
(基材)
基材としては特に限定されず、粘着テープまたはシートに用いられる公知の基材を用いることができる。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレン共重合体、エチレンブテン‐1共重合体、エチレンオクテン共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体等のポリオレフィン系材料、ポリビニルアルコール系材料、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系材料、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系材料、ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド系材料、構造内に亜鉛、ナトリウム等の金属イオンをもつ各種アイオノマー系材料、ポリスチレン、スチレンイソプレン共重合体、スチレンブタジエン共重合体等のスチレン系材料、ポリウレタン系材料、塩ビ系材料、フッ素系材料、アセテート、セロファン等のセルロース系材料、レーヨン、綿等、アルミ、銅、銀、金、スズ、ステンレス等の金属等、各種材料が挙げられる。これらを1種又は2種以上、積層あるいはラミネートしてもよい。
また、本発明の粘着テープまたはシートは、基材層と粘着剤層の間に両層の接着性を向上させる為に、支持体に対して、コロナ放電処理、プラズマ処理、フレーム処理等のアンカーコート処理を行なったり、両層と接着性の良好なプライマー層を両層の間に配したりすることもできる。
本発明の粘着テープまたはシートに用いる基材の粘着剤層背面の離型機能は、特に限定されないが、例えば、「シリコーン系、フッ素系、長鎖アルキル系等の剥離性付与剤をベース基材表面に塗布、皮膜形成すること」、「ベース基材の材料と該剥離性付与剤の混合物をベース基材上に塗布、皮膜成形すること」、「該混合物のみを成形してセパレーターとし、自体に離型機能をもたせること」等により付与することができる。
(粘着剤層)
・粘着剤
本発明に係る粘着剤層を形成する粘着剤は特に限定されるものではない。公知の粘着剤を用いることができ、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、ウレタン系粘着剤、フッ素系粘着剤、エポキシ系粘着剤、その他の合成樹脂を含有する粘着剤などが挙げられる。形成方法も特に限定されず、公知の粘着剤層の形成方法を利用して形成することができる。粘着剤層の厚みについても、特に制限されず、目的や使用方法などに応じて適宜選択することができる。
アクリル系粘着剤に含有されるアクリル系樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独重合体、2種以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステルの共重合体、または、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種以上と、これと共重合可能な他のモノマーの1種以上とを共重合してなる共重合体が挙げられる。アクリル系樹脂製造方法は特に限定されず、例えば、一般に採用される溶液重合法、懸濁重合法または乳化重合法により製造することができる。
また、前記アクリル系粘着剤には、公知の適宜な架橋剤を含有し得る。その架橋剤としては、例えば、イソシアネート架橋剤、エポキシ架橋剤、アジリジン系化合物、キレート系架橋剤等が挙げられる。それらの架橋剤の含有量は特に限定されない。
ゴム系粘着剤としては、例えば、合成ポリイソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、スチレンイソプレンブロック共重合体、ポリイソブチレン、ポリブテン、天然ゴムなどが挙げられる。
これら粘着剤は、粘着特性を調整するために、所望により、粘着付与剤を配合することができる。粘着付与剤としては、例えば、テルペン系、テルペンフェノール系、クマロンインデン系、スチレン系、ロジン系、キシレン系、フェノール系、石油系などの粘着付与樹脂を挙げることができる。
・他の添加剤
本発明に係る支持体、粘着剤、剥離セパレーターの各層に対し、老化防止剤、紫外線吸収剤、軟化剤、充填剤、難燃剤、導電剤、発泡剤等の公知の添加剤を添加することができる。
(微粒子)
本発明に係る微粒子は、比重1.0未満の微粒子であれば特に限定されず、公知の微粒子を用いることができる。下限値は特に限定されないが、例えば0.01である。例えば、ガラスなどの無機微粒子;ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリエステル、ポリオレフィンなどの有機微粒子;アクリル、スチレン、ナイロンなどの樹脂微粒子;無機−有機微粒子などが挙げられる。微粒子は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。粘着テープまたはシートへの微粒子の塗布方法も特に限定されず、適宜の微粒子を粘着剤層表面に塗布する、微粒子を塗布したセパレーターを粘着剤層表面に貼り合わせる等、目的や使用方法などに応じて適宜選択することができる。
ここで、「比重」とは、一般的に表現される同じ体積での4℃の水に対する質量比をいう。
前述のように、比重1.0未満の微粒子は特に限定されないが、市販されているものとしては、例えば、ポリオレフィン微粒子(市販されているものとしては、クラリアントジャパン(株)製の商品名Ceridust)、中空微粒子(市販されているものとしてはポッターズ・バロティーニ(株)製の中空ガラスビーズ商品名Sphericel、積水化学工業(株)製の中空アクリル系ビーズ商品名ADAVANCELL HB)などがある。
微粒子の平均粒径としては、比重1.0未満の微粒子であれば特に限定されないが、好ましくは1μm〜80μmであり、より好ましくは10μm〜80μmであり、さらにより好ましくは15μm〜50μmである。なお、上記平均粒径は、カタログ値を採用するか、レーザー回折法(散乱式)による50%体積平均粒子径を採用することができる。
微粒子は、中実微粒子、中空微粒子のいずれであってもよいが、本発明の効果を上げるためには、中空微粒子が好ましい。
微粒子の形状は、真球状や楕円球状などの球状、針状、棒状、平板状、不定形状などのいずれの形状であってもよい。また、微粒子は、その表面に、孔や突起などを有していてもよい。また、微粒子は、1種の形状のみを選択して用いてもよいし、形状の異なる微粒子を2種以上組み合わせて用いてもよい。
微粒子の表面には、各種表面処理が施されていてもよい。
(セパレーター)
本発明に係る粘着テープまたはシートは、粘着剤層表面にセパレーターを配置し、ロール状に巻回した場合がある。セパレーターとしては特に限定されず、公知のセパレーターを用いることができる。例えばクラフト紙、ポリエチレンラミネート紙、グラシン紙等の加工紙や各種フィルムなどが挙げられる。
本発明の粘着テープまたはシートに用いる剥離セパレーターの離型機能は、特に限定されないが、例えば、「シリコーン系、フッ素系、長鎖アルキル系等の剥離性付与剤をベース基材表面に塗布、皮膜形成すること」、「ベース基材の材料と該剥離性付与剤の混合物をベース基材上に塗布、皮膜成形すること」、「該混合物のみを成形してセパレーターとし、自体に離型機能をもたせること」等により付与することができる。
≪本発明に係る粘着テープまたはシートの製造方法≫
本実施形態に係る粘着テープ又はシートの製造方法について以下に述べるが、いずれも例示であり、本発明に係る粘着テープまたはシートの製造方法は、これに限定されるものではなく、公知の製造方法を用いることができる。
<微粒子で覆われていない粘着テープの作製>
(粘着剤の塗布)
セパレーターに適宜の粘着剤を塗布し、恒温槽で乾燥する。塗布量は特に限定されず、例えば、乾燥後厚さ50μmになるように塗布する。乾燥温度、時間も特に限定されず、例えば、100℃×3分乾燥する。
(基材とのラミネート)
室温で基材とラミネートし、微粒子で覆われていない粘着テープAを作製する。
<微粒子の塗布>
適宜の微粒子をメタノール等に分散して撹拌後、前記微粒子で覆われていない粘着テープAのセパレーターを剥がした粘着剤層表面にアプリケーターを用いて塗布し、恒温槽で60℃×5分乾燥させる。乾燥後、粘着剤層表面にセパレーターを貼り合わせて本実施形態に係る粘着テープが完成する。
≪本発明に係る粘着テープまたはシートの性質≫
本発明に係る粘着テープまたはシートは、粘着剤層表面の4〜60%が比重1.0未満の微粒子で覆われていることで、経時安定性に優れ、貼付時のエア抜け性、位置決め性が良く、貼付時に強く圧着すれば、しっかりと被着体に着く性質を有する。
<評価方法>
上記各性質については、以下の方法により評価することができる。
(経時安定性)
サンプルを10cm×10cmに裁断し、上下をガラス板で挟みこみ、ガラス板上部に1kgの荷重をかけて、40℃×75%RHに静置し、初期から1週間毎に経時変化を評価する。
(エア抜け性)
約1cmφの窪んだ鋼板に対して、5cm×5cmのテープサンプルで窪みを覆うようにして窪みの周囲を指で押さえつけて貼付した後、窪みを上から指で押さえて、テープと窪みの間のエアが抜けるかどうかを目視で確認する。
(位置決め性)
鋼板の上にテープを置き、軽く指でなぞった後、位置をずらすことができるかを評価する。
(しっかりと被着体に着く性質)
・プローブタック
JIS Z 0237(1991)に参考として記載されているプローブタック試験法に準拠して、温度25℃、50%RHの雰囲気下で、NSプローブタックテスター(ニチバン株式会社製)を使用して、円柱状接触子(プローブ)の直径:5mm、押圧力:0.98N/Cm、接触時間:1秒間、引剥速度:10mm/秒の条件下で測定する。
・圧着後プローブタック
二週間経時したサンプルを、セパレーターを貼ったまま指で強く押して微粒子を粘着剤にめり込ませてから、セパレーターを剥がしてプローブタックを測定する。
≪本発明に係る粘着テープまたはシートの用途≫
本発明に係る粘着テープまたはシートの用途としては、特に限定されるものではないが、例えば、表面保護用粘着シート、包装用粘着テープ、装飾用粘着シート、電気絶縁用粘着テープ、結束用粘着テープ、両面粘着テープ、粘着テープ型医薬品、医療用粘着テープ等の種々の用途に適用することができる。
次に、本発明を実施例及び比較例により、更に具体的に説明するが、本発明は、これらの例によって何ら限定されるものではない。
(用いた材料)
粘着剤1:アクリル系粘着剤(イソシアネート架橋、粘弾性高(貯蔵弾性率G’=161,000Pa、23℃、1Hzで測定、以下同じ。)、溶剤タイプ)
粘着剤2:アクリル系粘着剤(エポキシ架橋、粘弾性低(貯蔵弾性率G’=32,500Pa)、溶剤タイプ)
粘着剤3:ゴム系粘着剤(スチレンブタジエンゴム系、溶剤タイプ)
中空微粒子1:商品名Sphericel 34P30 ポッターズ・バロティーニ(株)製、中空ガラスビーズ、比重0.34、平均粒径35μm、耐圧強度20MPa
中空微粒子2:商品名Sphericel 60P18 ポッターズ・バロティーニ(株)製、中空ガラスビーズ、比重0.60、平均粒径18μm、耐圧強度55MPa
中実微粒子1:商品名Ceridust 6050m クラリアントジャパン(株)製の、ポリプロピレンパウダー、比重0.90、平均粒径2.5μm
中実微粒子2:商品名 アエロジルR974 日本アエロジル(株)製のアモルファスシリカパウダー、比重2.20、平均粒径0.0012μm
中実微粒子3:商品名 テクポリマーMBX−20 積水化成品工業(株)製のポリメタクリル酸メチルパウダー、比重1.20、平均粒径20μm
中実微粒子4:商品名 テクポリマーMBX−40 積水化成品工業(株)製のポリメタクリル酸メチルパウダー、比重1.20、平均粒径40μm
基材:ポリエチレンテレフタレートフィルム36μm (帝人デュポンフィルム製メリネックス339、白色)
セパレーター:商品名セパレート110EPS 王子特殊紙(株)製、シリコン処理ポリエチレンラミネート紙
(粘着テープの作製)
粘着テープ1:セパレーターに粘着剤1を乾燥後厚さ50μmになるように塗布し、恒温槽で100℃×3分乾燥後、室温で基材とラミネートし、粘着テープを作製した。
粘着テープ2:セパレーターに粘着剤2を乾燥後厚さ50μmになるように塗布し、恒温槽で100℃×3分乾燥後、室温で基材とラミネートし、粘着テープを作製した。
粘着テープ3:セパレーターに粘着剤3を乾燥後厚さ50μmになるように塗布し、恒温槽で100℃×3分乾燥後、室温で基材とラミネートし、粘着テープを作製した。
(実施例1)
中空微粒子1をメタノールに分散して撹拌後、粘着テープ1のセパレーターを剥がした粘着剤層表面にアプリケーターを用いて塗布し、恒温槽で60℃×5分乾燥させた。乾燥後、粘着剤層表面にセパレーターを貼り合わせてサンプルとした。ビデオマイクロスコープによる観察を行い、粘着剤層表面の12.3%が微粒子で覆われていることを確認した。図1は、実施例1に係る粘着テープの粘着剤層表面の、ビデオマイクロスコープでの写真である。
(実施例2)
中空微粒子1をメタノールに分散して撹拌後、粘着テープ1のセパレーターを剥がした粘着剤層表面にアプリケーターを用いて実施例1より薄めに塗布し、恒温槽で60℃×5分乾燥させた。乾燥後、粘着剤層表面にセパレーターを貼り合わせてサンプルとした。ビデオマイクロスコープによる観察を行い、粘着剤層表面の8.3%が微粒子で覆われていることを確認した。粘着剤層表面の8.3%が微粒子で覆われている以外は、実施例1と同じである。
(実施例3)
中空微粒子2をメタノールに分散して撹拌後、粘着テープ1のセパレーターを剥がした粘着剤層表面にアプリケーターを用いて塗布し、恒温槽で60℃×5分乾燥させた。乾燥後、粘着剤層表面にセパレーターを貼り合わせてサンプルとした。ビデオマイクロスコープによる観察を行い、粘着剤層表面の23.5%が微粒子で覆われていることを確認した。
(実施例4)
中空微粒子1をメタノールに分散して撹拌後、粘着テープ2のセパレーターを剥がした粘着剤層表面にアプリケーターを用いて塗布し、恒温槽で60℃×5分乾燥させた。
乾燥後、粘着剤層表面にセパレーターを貼り合わせてサンプルとした。ビデオマイクロスコープによる観察を行い、粘着剤層表面の18.9%が微粒子で覆われていることを確認した。
(実施例5)
中空微粒子1をメタノールに分散して撹拌後、粘着テープ3のセパレーターを剥がした粘着剤層表面にアプリケーターを用いて塗布し、恒温槽で60℃×5分乾燥させた。乾燥後、粘着剤層表面にセパレーターを貼り合わせてサンプルとした。ビデオマイクロスコープによる観察を行い、粘着剤層表面の54.0%が微粒子で覆われていることを確認した。
(実施例6)
中実微粒子1(比重0.90)をメタノールに分散して撹拌後、粘着テープ1のセパレーターを剥がした粘着剤層表面にアプリケーターを用いて塗布し、恒温槽で60℃×5分乾燥させた。乾燥後、粘着剤層表面にセパレーターを貼り合わせてサンプルとした。ビデオマイクロスコープによる観察を行い、粘着剤層表面の37.3%が微粒子で覆われていることを確認した。
(比較例1)
中空微粒子1をメタノールに分散して撹拌後、粘着テープ1のセパレーターを剥がした粘着剤層表面にアプリケーターを用いて実施例2より薄めに塗布し、恒温槽で60℃×5分乾燥させた。乾燥後、粘着剤層表面にセパレーターを貼り合わせてサンプルとした。ビデオマイクロスコープによる観察を行い、粘着剤層表面の3.3%が微粒子で覆われていることを確認した。粘着剤層表面の3.3%が微粒子で覆われている以外は、実施例1、実施例2と同じである。
(比較例2)
中実微粒子2(比重2.20)をメタノールに分散して撹拌後、粘着テープ1のセパレーターを剥がした粘着剤層表面にアプリケーターを用いて塗布し、恒温槽で60℃×5分乾燥させた。乾燥後、粘着剤層表面にセパレーターを貼り合わせてサンプルとした。ビデオマイクロスコープによる観察を行い、粘着剤層表面の48.8%が微粒子で覆われていることを確認した。
(比較例3)
中実微粒子3(比重1.20)をメタノールに分散して撹拌後、粘着テープ1のセパレーターを剥がした粘着剤層表面にアプリケーターを用いて塗布し、恒温槽で60℃×5分乾燥させた。乾燥後、粘着剤層表面にセパレーターを貼り合わせてサンプルとした。ビデオマイクロスコープによる観察を行い、粘着剤層表面の12.0%が微粒子で覆われていることを確認した。
(比較例4)
中実微粒子4(比重1.20)をメタノールに分散して撹拌後、粘着テープ1のセパレーターを剥がした粘着剤層表面にアプリケーターを用いて塗布し、恒温槽で60℃×5分乾燥させた。乾燥後、粘着剤層表面にセパレーターを貼り合わせてサンプルとした。ビデオマイクロスコープによる観察を行い、粘着剤層表面の4.1%が微粒子で覆われていることを確認した。
(実施例及び比較例の評価)
前述の評価方法により、実施例及び比較例を評価した。表1に実施例の評価結果、表2に比較例の評価結果をまとめた。エア抜け性の評価基準については、○:きれいにエアが抜ける、△:テープが剥がれながらエアが抜ける、×:エアが抜けない、とした。位置決め性の評価基準については、○:簡単にずらせる、△:引っ付きながらだが、ずらす事が可能、×:ずらすことが難しい、とした。
微粒子の比重が1.0未満である実施例1〜実施例6は、いずれも良好な経時安定性を示した。比較例1は比重1.0未満であるが、粘着剤層表面の3%しか微粒子が覆っていないためにエア抜け性、位置決め性がスタート時から良くない。
また微粒子の比重が1.0以上である比較例2〜比較例4は、スタート時のエア抜け性、位置決め性は良い。しかし、経時によりエア抜け性、位置決め性が悪化している。
圧着後プローブタックを測定したところ、実施例、比較例いずれもスタート時より高い値を示した。発明者らは、これは指で強く押さえることにより、粒子が沈み込み、その結果、粘着性が高くなっていると考えている。
比重の小さな微粒子を用いると経時安定性がよいという現象は、粘着剤の海の表面に、重い粒子が沈み込み、軽い粒子が浮くイメージを思いうかばせる。しかし、発明者らがサンプルの粘着剤層表面を下向きにして同様に経時安定性を確認したところ、意外なことに、サンプルを裏返しても、やはり比重の小さいものの方が経時安定性がよかった。これは重力が影響しているわけではないということを示すとともに、本発明の粘着テープまたはシートをロール状に巻いて横置きにした場合でも、ロールの上側と下側で経時安定性が変わることはないことを示している。尚、実施例に加え、粘着剤表面における微粒子の面積を変えた検証を行ったところ、10%以上35%以下>8%以上10%未満、35%超45%以下>4%以上8%未満、45%超60%以下、の順で、総合評価の向上(経時安定性・貼付時のエア抜け性・位置決め性のバランス)が確認された(例えば実施例1及び2では○という評価自体は同じであるが総合評価にて実施例1が優れている)。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述した形態に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で当業者が想到し得る他の形態または各種の変更例についても本発明の技術的範囲に属するものと理解される。

Claims (5)

  1. 粘着剤層表面の4〜60%が比重1.0未満の微粒子で覆われていることを特徴とする、
    粘着テープまたはシート。
  2. 前記微粒子の平均粒径が10μm〜80μmである請求項1に記載の粘着テープまたはシート。
  3. 前記微粒子が中空微粒子である請求項1または2に記載の粘着テープまたはシート。
  4. 前記中空微粒子の耐圧強度が1MPa以上である請求項3に記載の粘着テープまたはシート。
  5. 前記粘着剤層表面にセパレーターを配置し、ロール状に巻回した請求項1〜4のいずれかに記載の粘着テープまたはシート。
JP2014198745A 2014-09-29 2014-09-29 粘着テープまたはシート Pending JP2016069472A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014198745A JP2016069472A (ja) 2014-09-29 2014-09-29 粘着テープまたはシート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014198745A JP2016069472A (ja) 2014-09-29 2014-09-29 粘着テープまたはシート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016069472A true JP2016069472A (ja) 2016-05-09

Family

ID=55864012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014198745A Pending JP2016069472A (ja) 2014-09-29 2014-09-29 粘着テープまたはシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016069472A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019239616A1 (ja) * 2018-06-15 2019-12-19 Dic株式会社 粘着シート及びそれを使用した物品の製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08325536A (ja) * 1996-05-24 1996-12-10 Nippon Carbide Ind Co Inc 感圧接着シート状構造物
JP2005126448A (ja) * 2003-02-06 2005-05-19 Nitto Denko Corp 配線類固定用粘着テープ又はシート
JP2009279862A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Nichiban Co Ltd 基材付き光重合体層及びその製造方法
JP2010037519A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Lintec Corp 粘着シート

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08325536A (ja) * 1996-05-24 1996-12-10 Nippon Carbide Ind Co Inc 感圧接着シート状構造物
JP2005126448A (ja) * 2003-02-06 2005-05-19 Nitto Denko Corp 配線類固定用粘着テープ又はシート
JP2009279862A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Nichiban Co Ltd 基材付き光重合体層及びその製造方法
JP2010037519A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Lintec Corp 粘着シート

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019239616A1 (ja) * 2018-06-15 2019-12-19 Dic株式会社 粘着シート及びそれを使用した物品の製造方法
JPWO2019239616A1 (ja) * 2018-06-15 2020-12-17 Dic株式会社 粘着シート及びそれを使用した物品の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI673339B (zh) 黏著薄片及其製造方法
KR101884944B1 (ko) 양면 점착 테이프 및 터치패널 부착 표시장치
TW201623509A (zh) 雙面黏貼膠帶、物品及分離方法
JP2009079127A (ja) 導電性粘着テープ
CN105874024B (zh) 双面胶带
TW201202037A (en) Surface protective film
JP7075727B2 (ja) 粘着シート
JP2010138317A (ja) 導電性粘着シートおよびその製造方法
JP2016151006A (ja) 粘着シート、その製造方法及び電子機器
JP2004263030A (ja) 導電性粘着シート
JP6565804B2 (ja) 粘着テープ、放熱シート、電子機器及び粘着テープの製造方法
WO2017091398A1 (en) Multi-layer cover tapes
JP2010070740A (ja) シート材料、転倒すべり防止シート及び軽量物固定用シート
TWI816640B (zh) 可適形、可剝離之黏著劑物品
JP2015030238A (ja) 積層基材、粘着シート及び電子機器
JP6366969B2 (ja) 基材レス両面粘着テープおよび当該基材レス両面粘着テープの製造方法
JP2016155950A (ja) 粘着シート、その製造方法及び電子機器
JP2016069472A (ja) 粘着テープまたはシート
JP2015030772A (ja) 感圧転写粘着テープ
JP2014234456A (ja) 粘着シート及び電子機器
JP6340952B2 (ja) 両面粘着テープ、物品及び電子機器
JP5824478B2 (ja) 導電性粘着テープ
JP6168348B2 (ja) 粘着シート及び電子機器
JP6690130B2 (ja) 粘着テープ、物品、物品の解体方法、電子機器及び電子機器の解体方法
JP2017218556A (ja) 粘着テープ、放熱シート、物品及び粘着テープの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170606

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180419

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180508