JP2016068195A - ドリルおよび切削加工物の製造方法 - Google Patents

ドリルおよび切削加工物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】構成が比較的簡単であり、かつ優れた穴加工性を備える、ドリルおよび切削加工物の製造方法を提供することである。【解決手段】本発明の実施形態に係るドリル1は、第1領域3と、後端部1b側に向かうにつれて直径が大きくなっている段部5を有し、第1領域3に連続している第2領域4と、を有し、回転軸Sに沿って延びている略円柱状の切削部2を備え、段部5は、後端部1b側に位置している後段部7を有し、第1領域3は、複数の第1切刃31のそれぞれの切削部2の外周部20側に位置している端部31aから後端部1b側に向かうにつれて直径が小さくなっており、第2領域4は、複数の第2後切刃71のそれぞれの外周部20側に位置している端部71aから後端部1b側に向かって直径が一定の後領域を有する。このドリル1を用いて切削加工物を製造する方法を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、ドリルおよび切削加工物の製造方法に関する。
特許文献1には、段付き状のドリルにおいて、先端から第1段目の切刃を第2段目以降の切刃に対し、切刃枚数を少なくするか、先端角を大きくするか、または逃げ角を大きくすることによって、切削のスラスト抵抗を小さくすることが記載されている。また、特許文献1には、上述したドリルを使用して、金属部材と繊維強化樹脂複合材とを重ねた被削材を一度に穿孔することが記載されている。
しかし、特許文献1のドリルを使用して上述の被削材を穿孔すると、切削中のスラスト抵抗が不安定になるためドリルの操作性が低下するという問題があった。この傾向は、ハンドドリルにおいて顕著であった。また、特許文献1のドリルは、構成が複雑であるため、製造し難いという問題もあった。
特開2013−843号公報
本発明の課題の1つは、構成が比較的簡単であり、かつ安定した操作性と優れた穴加工性を備える、ドリルおよび切削加工物の製造方法を提供することである。
本発明の実施形態に係るドリルは、先端部に位置している第1領域と、後端部側に向かうにつれて直径が大きくなっている少なくとも1つの段部を有し、前記第1領域側に位置している端部において前記第1領域に連続している第2領域と、を有し、回転軸に沿って延びている略円柱状の切削部を備え、前記少なくとも1つの段部は、前記後端部側に位置している後段部を有し、前記第1領域は、先端に位置している複数の第1切刃と、前記複数の第1切刃側から前記後端部側に向かって延びている複数の第1溝と、を有し、前記複数の第1切刃のそれぞれの前記切削部の外周部側に位置している端部から前記後端部側に向かうにつれて直径が小さくなっており、前記第2領域は、前記後段部に位置している複数の第2後切刃と、前記複数の第2後切刃側から前記後端部側に向かって延びている複数の第2後溝と、前記複数の第2後切刃のそれぞれの前記外周部側に位置している端部から前記後端部側に向かって直径が一定の後領域と、を有する。
本発明の実施形態に係る切削加工物の製造方法は、上述した実施形態に係るドリルを前記回転軸まわりに回転させる工程と、回転している前記ドリルの前記複数の第1切刃および前記複数の第2後切刃を被削材に接触させる工程と、前記ドリルを前記被削材から離隔させる工程と、を備える。
本発明の実施形態に係るドリルは、構成が比較的簡単であり、かつ穴加工性に優れるという効果がある。
本発明の実施形態に係るドリルを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は拡大先端図である。 図1のドリルを回転軸に垂直な方向から見た図であり、(a)は図1(b)のX1矢視図、(b)は図1(b)のX2矢視図、(c)は図1(b)のX3矢視図、(d)は図1(b)のX4矢視図である。なお、図1(b)のX1〜X4の各矢印は、ドリルの回転方向と反対回りに90°毎の方向を示している。 図1のドリルの先端部近傍を回転軸に垂直な方向から見た部分拡大図である。 図1のドリルを示す図であって、図2(b)のY1〜Y3の各線に沿って切削部を切断した状態を示す破断面図であり、(a)はY1−Y1線拡大破断面図、(b)はY2−Y2線拡大破断面図、(c)はY3−Y3線拡大破断面図である。 本発明の実施形態に係る切削加工物の製造方法を示す図であり、(a)〜(c)は各工程を示す説明図である。
<ドリル>
以下、本発明の実施形態に係るドリルについて、図1〜図4を用いて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のドリル1は、回転軸Sを中心に矢印A方向に回転可能であり、回転軸Sに沿って延びている略円柱状の切削部2を備えている。本実施形態の切削部2は、後述する被削材100の切削加工において主たる役割を有する部位であり、ドリル1の先端部1a側から順に第1領域3および第2領域4を有している。
(第1領域)
第1領域3は、ドリル1の先端部1aに位置している。本実施形態の第1領域3は、図1および図2に示すように、ドリル1の先端に位置している複数の第1切刃31と、複数の第1切刃31側からドリル1の後端部1b側に向かって延びている複数の第1溝32と、を有している。
本実施形態では、図1(b)に示す先端視において、複数の第1切刃31が、互いに間隔をおいて回転軸Sに対して回転対称となるように位置している。先端視とは、ドリル1の先端部1a側からドリル1を見た状態を意味するものとする。本実施形態の複数の第1切刃31は、その数が3つであり、先端視において、回転軸Sに対して120°の回転対称となるように位置している。このような構成によれば、被削材100を加工するときのドリル1の直進安定性を向上させることが可能となる。なお、第1切刃31の数は3つに限定されるものではなく、通常、2〜5つの範囲から任意に選択することができる。
複数の第1切刃31から生成する切屑はいずれも、複数の第1溝32を通って後端部1b側に排出される。複数の第1溝32はいずれも、複数の第1切刃31に対応して位置していることから、第1溝32の数は、第1切刃31の数と同一である。本実施形態では、第1切刃31の数が3つであることから、第1溝32の数も3つである。
本実施形態の複数の第1溝32はいずれも、複数の第1切刃31に連続している。このような構成によれば、被削材100への食い付き性を向上させることが可能となる。なお、第1切刃31から生成する切屑の排出方向を安定させる観点から、第1溝32および第1切刃31の間に、すくい面を位置させることもできる。
本実施形態の複数の第1溝32は、第1領域3の全長に渡って互いに離隔している。また、本実施形態の複数の第1溝32はいずれも、螺旋状に延びている。なお、複数の第1溝32は、回転軸Sに略平行、すなわちストレート状に延ばすこともできる。
本実施形態の第1領域3は、図1(b)に示すように、ドリル1の先端のうち第1切刃31よりも矢印Aで示すドリル1の回転方向の後方側に位置している第1逃げ面34をさらに有している。第1逃げ面34は、被削材100との接触を避けて切削抵抗を低減する役割を有する部位であり、逃げ角を有している。第1逃げ面34の逃げ角とは、回転軸Sに垂直な基準面(不図示)と第1逃げ面34とのなす角の角度を意味するものとする。第1逃げ面34の逃げ角としては、5〜30°であるのが好ましいが、これに限定されるものではない。
本実施形態の第1領域3は、ドリル1の先端のうち回転軸S側に位置している食い付き部35をさらに有している。食い付き部35は、被削材100への食い付き性を向上させる部位であり、厚みを薄くする所謂シンニング(thinning)加工をチゼルエッジに施すことによって構成されている。チゼルエッジとは、複数の第1切刃31の回転軸S側に位置している端部同士が互いに交差することによって構成されている部位を意味するものとする。
本実施形態では、チゼルエッジが残存しないようにチゼルエッジにシンニング加工を施すことによって食い付き部35を構成している。そして、複数の第1切刃31はいずれも、食い付き部35に連続しているか、一つ以上の直線あるいは曲線で繋がっている。これらの構成によれば、被削材100への食い付き性を向上させることが可能となる。なお、シンニング加工は、チゼルエッジが残存しないように行うものに限定されるものではなく、被削材100の組成や切削条件等に応じてチゼルエッジの一部が残存するように行うこともできる。
(第2領域)
一方、第2領域4は、図1(a)に示すように、第1領域3側に位置している一端部4aにおいて第1領域3に連続している。本実施形態の第2領域4は、少なくとも1つの段部5を有している。段部5は、図3に示すように、直径Dが後端部1b側に向かうにつれて大きくなっている部位である。直径Dは、後述する図4に示すように、回転軸Sに垂直な断面視において判断することができる。
段部5の数は、少なくとも1つであればよく、被削材100の組成や切削条件等に応じて、1〜5つの範囲から任意に選択することができる。本実施形態では、図3に示すように、段部5の数が2つである。本実施形態の段部5は、先端部1a側から順に前段部6および後段部7を有している。
前段部6は、後段部7よりも先端部1a側に位置している。なお、本実施形態のように段部5が前段部6を有するとき、前段部6の数は、少なくとも1つであればよい。
後段部7は、後端部1b側に位置している。より具体的には、後段部7は、段部5のうち最も後端部1b側に位置している。なお、段部5の数が1つのとき、この1つの段部5が後段部7になる。
本実施形態の第2領域4は、前段部6に位置している複数の第2前切刃61と、複数の第2前切刃61側から後端部1b側に向かって延びている複数の第2前溝62と、をさらに有している。また、本実施形態の第2領域4は、後段部7に位置している複数の第2後切刃71と、複数の第2後切刃71側から後端部1b側に向かって延びている複数の第2後溝72と、をさらに有している。
本実施形態では、図1(b)に示す先端視において、複数の第2前切刃61および複数の第2後切刃71がいずれも、上述した複数の第1切刃31と同様に、互いに間隔をおいて回転軸Sに対して回転対称となるように位置している。本実施形態では、第2前切刃61および第2後切刃71はいずれも、その数が3つであり、先端視において、回転軸Sに対して120°の回転対称となるように位置している。なお、第2前切刃61および第2後切刃71のそれぞれの数は、3つに限定されるものではなく、通常、2〜5つの範囲から任意に選択することができる。
本実施形態では、図1(b)に示す先端視において、複数の第2前切刃61および複数の第2後切刃71のそれぞれの長さが、複数の第1切刃31の長さよりも小さい。言い換えれば、先端視において、複数の第1切刃31の長さが、複数の第2前切刃61および複数の第2後切刃71のそれぞれの長さよりも大きい。このような構成によれば、周速度が比較的速く、負荷を受け易い第2前切刃61および第2後切刃71が損傷することが抑制される。なお、本実施形態では、先端視において、複数の第2後切刃71の長さが、複数の第2前切刃61の長さよりも大きい。
図1(a)および図2に示すように、複数の第2前切刃61から生成する切屑はいずれも、複数の第2前溝62を通って後端部1b側に排出される。同様に、複数の第2後切刃71から生成する切屑はいずれも、複数の第2後溝72を通って後端部1b側に排出される。
複数の第2前溝62は、複数の第2前切刃61に対応して位置していることから、第2前溝62の数は、第2前切刃61の数と同一である。同様に、複数の第2後溝72は、複数の第2後切刃71に対応して位置していることから、第2後溝72の数は、第2後切刃71の数と同一である。本実施形態では、第2前切刃61および第2後切刃71のそれぞれの数が3つであることから、第2前溝62および第2後溝72のそれぞれの数も3つである。
本実施形態の複数の第2前溝62はいずれも、複数の第2前切刃61に連続している。同様に、本実施形態の複数の第2後溝72はいずれも、複数の第2後切刃71に連続している。これらの構成によれば、被削材100への食い付き性を向上させることが可能となる。なお、第2前切刃61から生成する切屑の排出方向を安定させる観点から、第2前溝62および第2前切刃61の間に、すくい面を位置させることもできる。この点、第2後溝72および第2後切刃71についても同様である。
本実施形態の複数の第2前溝62は、第2領域4の全長に渡って互いに離隔している。同様に、本実施形態の複数の第2後溝72は、第2領域4の全長に渡って互いに離隔している。
本実施形態の複数の第2前溝62はいずれも、螺旋状に延びている。同様に、本実施形態の複数の第2後溝72はいずれも、螺旋状に延びている。なお、複数の第2前溝62は、ストレート状に延ばすこともできる。この点、複数の第2後溝72についても同様である。
第2前溝62および第2後溝72はいずれも、図2に示すように、対応する第1溝32に合流している。このような構成によれば、第1切刃31、第2前切刃61および第2後切刃71のそれぞれから生成する切屑をまとめて後端部1b側に排出することが可能となる。なお、第1溝32、第2前溝62および第2後溝72は、互いに合流する構成に限定されるものではなく、互いに独立させることもできる。
本実施形態の第2領域4は、図1(b)に示すように、前段部6のうち第2前切刃61よりもドリル1の回転方向の後方側に位置している第2前逃げ面64をさらに有している。また、本実施形態の第2領域4は、後段部7のうち第2後切刃71よりもドリル1の回転方向の後方側に位置している第2後逃げ面74をさらに有している。第2前逃げ面64および第2後逃げ面74はいずれも、上述した第1逃げ面34と同様に、被削材100との接触を避けて切削抵抗を低減する役割を有する部位であり、逃げ角を有している。第2前逃げ面64および第2後逃げ面74のそれぞれの逃げ角としては、5〜30°であるのが好ましいが、これに限定されるものではない。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、上述した第1領域3および第2領域4が、次のような構成を有している。すなわち、第1領域3は、複数の第1切刃31のそれぞれの切削部2の外周部20側に位置している端部31aから、後端部1b側に向かうにつれて、直径Dが小さくなっている。第2領域4は、先端部1a側から順に前領域8および後領域9をさらに有している。前領域8は、複数の第2前切刃61のそれぞれの外周部20側に位置している端部61aから、隣り合う後段部7に渡って位置している。前領域8は、複数の第2前切刃61のそれぞれの端部61aから後端部1b側に向かうにつれて直径Dが小さくなっている。後領域9は、複数の第2後切刃71のそれぞれの外周部20側に位置している端部71aから後端部1b側に向かって直径Dが一定である。これらの構成によれば、以下のような優れた穴加工性を発揮することが可能となる。
すなわち、本実施形態では、第1領域3および前領域8がいずれも、荒加工を行う領域として機能する。第1領域3および前領域8はいずれも、上述のとおり、後端部1b側に向かうにつれて直径Dが小さくなっている。したがって、本実施形態の第1領域3および前領域8はいずれも、所謂バックテーパを有している。このような構成によれば、被削材100の撓みを抑制しつつ第1領域3および前領域8によって被削材100の荒加工を行うことが可能となる。
本実施形態において、第1領域3の直径Dが、端部31aから後端部1b側に向かうにつれて小さくなっているとは、下記の構成を意味している。すなわち、第1領域3の直径Dが、端部31aから後端部1b側に向かうにつれて大きくなる構成ではない。また、第1領域3の直径Dが、端部31aから後端部1b側の全体に渡って一定である構成ではない。そのため、第1領域3の直径Dが、端部31aから後端部1b側に向かうにつれて常に小さくなる構成であってもよいが、直径Dが一定である部分を一部有していてもよい。
同様に、前領域8の直径Dが、後端部1b側に向かうにつれて小さくなっているとは、下記の構成を意味している。すなわち、前領域8の直径Dが、後端部1b側に向かうにつれて大きくなる構成ではない。また、前領域8の直径Dが、前領域8の全体に渡って一定である構成ではない。そのため、前領域8の直径Dが、後端部1b側に向かうにつれて常に小さくなる構成であってもよいが、直径Dが一定である部分を一部有していてもよい。
例えば、前領域8における先端部1a側の部分の直径Dが、後端部1b側に向かうにつれて小さくなっているとともに、前領域8における後端部1b側の部分の直径Dが、一定であってもよい。前領域8での先端部1a側の部分において被削材100の撓みを抑制することが可能となる程度に直径Dが後端部1b側に向かうにつれて小さくなっていればよい。
また、前領域8における端部61aに連続する先端部1a側の一部での直径Dが、部分的に一定であってもよい。このように、端部61aに連続する部分での直径Dが一定であることによって、第2前切刃61において安定して切削加工を行うことができる。
また、本実施形態では、後領域9が仕上げ加工を行う領域として機能する。後領域9は、後端部1b側に向かって直径Dが一定であることから、第1領域3および前領域8のようにバックテーパを有していない。このような構成によれば、切削中のスラスト抵抗が適度になり、ドリル1の操作性を向上させることが可能となる。また、加工穴の内壁面が後領域9によって押圧されて平滑化されるバニシング効果を得ることができる。加工穴の出口において、抜けバリの発生を抑制することができる。被削材100が積層体であるとき、デラミネーション(層間剥離)の発生を抑制することができる。そして、本実施形態のドリル1は、これらの後領域9による効果と、上述した第1領域3および前領域8による効果とが相まって、優れた穴加工性を発揮することが可能となる。さらに、本実施形態のドリル1は、上述のとおり構成が比較的簡単であることから、製造を容易にすることも可能となる。
後領域9は、図2(a)に示すように、複数の第2後切刃71の端部71aから、少なくとも複数の第2後溝72の終端721に渡って位置しているのが好ましい。本実施形態の後領域9は、複数の第2後切刃71の端部71aから、後端部1b側に位置している第2領域4の他端部4bに渡って位置している。このような構成によれば、切屑を第2後溝72の内部を安定して通過させて後端部1b側に排出することが可能となる。
本実施形態では、図2(c)に示すように、回転軸Sに垂直な方向から見たとき、回転軸Sに平行な方向での後領域9の長さL9が、回転軸Sに平行は方向での第1領域3の長さL3および前領域8の長さL8のいずれよりも大きい。このような構成によれば、切削部2において後領域9を大きく確保できることから、切削中のスラスト抵抗を適度にしてドリル1の操作性を向上させ、ドリル使用者のドリル操作時における安全性を確保することが可能となる。
また、本実施形態では、回転軸Sに垂直な方向から見たとき、回転軸Sに平行な方向での第1領域3の長さL3および前領域8の長さL8が、互いに略同一である。このような構成によれば、第1領域3および前領域8がバランスよく機能するようになり、荒加工性を向上させることが可能となる。
本実施形態では、切削部2の外周部20のうち第1溝32、第2前溝62および第2後溝72がない領域にランドが位置している。具体的に説明すると、本実施形態の第1領域3は、図4(a)に示すように、外周部20において複数の第1溝32のうち互いに隣り合う第1溝32、32間に位置している複数の第1ランド33をさらに有している。本実施形態の第2領域4は、図4(b)に示すように、外周部20において複数の第2前溝62のうち互いに隣り合う第2前溝62、62間に位置している複数の第2前ランド63をさらに有している。また、本実施形態の第2領域4は、図4(c)に示すように、外周部20において複数の第2後溝72のうち互いに隣り合う第2後溝72、72間に位置している複数の第2後ランド73をさらに有している。
切削部2の外周部20のうち第1ランド33、第2前ランド63および第2後ランド73の一部が位置している領域は、ドリル1に第1溝32、第2前溝62および第2後溝72が形成される前の大きさで維持されている。すなわち、回転軸Sに垂直な断面視において、第1ランド33、第2前ランド63、および第2後ランド73の一部はいずれも、切削部2の外周部20に相当する円弧状の部位である。
回転軸Sに垂直な断面視において、切削部2の外周部20の全長に対し、第1ランド33の長さL33は、3〜60%であるのが好ましく、第2前ランド63の長さL63は、3〜60%であるのが好ましく、第2後ランド73の長さL73は、3〜60%であるのが好ましい。なお、各ランドの長さは、例示した数値範囲に限定されるものではない。
本実施形態では、上述した第1ランド33、第2前ランド63および第2後ランド73のうち第2後ランド73が、ドリル1の回転方向の前方側から順に、マージン731と、マージン731に対して窪んでいるクリアランス732と、を有している。言い換えれば、本実施形態の複数の第2後ランド73はいずれも、ドリル1の回転方向の前方側から順に、マージン731と、マージン731に対して窪んでいるクリアランス732と、を有している。このような構成によれば、後領域9と被削材100との接触面積が少なくなることから、後領域9において発生する摩擦熱を低減することができる。それゆえ、被削材100が、例えば焼け易い炭素繊維強化プラスチック(carbon-fiber-reinforced plastic:以下、「CFRP」と言うことがある。)を含む構成であっても、後領域9によってCFRPの焼けを抑制しつつ仕上げ加工を行うことが可能となる。
回転軸Sに垂直な断面視において、第2後ランド73の全長に対し、マージン731の長さは、10〜70%であるのが好ましく、クリアランス732の長さは、30〜90%であるのが好ましい。なお、マージン731およびクリアランス732のそれぞれの長さは、例示した数値範囲に限定されるものではない。
一方、本実施形態の第1ランド33および第2前ランド63は、第2後ランド73のようにクリアランス732を有していない。したがって、本実施形態では、第1領域3および前領域8において発生する摩擦熱が、後領域9において発生する摩擦熱よりも高くなる。本実施形態の第1領域3および前領域8は、上述のとおり荒加工を行う領域であることから、摩擦熱による影響は仕上げ加工を行う後領域9よりも少ない。本実施形態では、第1ランド33および第2前ランド63のそれぞれを加工穴の内壁面に摺接させることによって、第1領域3および前領域8におけるドリル1のガイド性を向上させることが可能となる。この効果は、ハンドドリルに好適である。
本実施形態では、複数の第1切刃31および複数の第2後切刃71のそれぞれのラジアルレーキ角(radial rake angle)が、略同一である。また、本実施形態では、複数の第1切刃31、複数の第2前切刃61および複数の第2後切刃71のそれぞれのラジアルレーキ角が、略同一である。これらの構成によれば、第1領域3および第2領域4のいずれにおいても、切削性能を実質的に同一にすることができ、安定して切屑を排出しつつ穴加工を行うことが可能となる。また、各切刃の構成が簡単になることから、ドリル1の製造を容易にすることも可能となる。
本実施形態では、複数の第1切刃31および複数の第2後切刃71における切刃の数が、同一である。また、本実施形態では、複数の第1切刃31、複数の第2前切刃61および複数の第2後切刃71におけるそれぞれの切刃の数が、同一である。これらの構成によれば、各切刃の構成が簡単になることから、ドリル1の製造を容易にすることが可能となる。
上述した本実施形態のドリル1は、切削部2よりも後端部1b側であり、ドリル1の基端部に位置しているシャンク部(不図示)をさらに備えている。シャンク部は、工作機械の回転軸に把持される部位である。シャンク部を把持する工作機械としては、例えばハンドドリル、マシニングセンタ等が挙げられ、特にハンドドリルが好ましい。
<切削加工物の製造方法>
次に、本発明の実施形態に係る切削加工物の製造方法を、図5を用いて説明する。
図5(a)に示すように、まず、被削材100を準備する。被削材100は、CFRP層を含む積層体であるのが好ましい。積層体は、例えばチタン層、アルミニウム層等の金属層をさらに含んでいてもよい。このような積層体からなる被削材100は、例えば飛行機等の構成部材に使用されている。
被削材100を準備した後、被削材100の上方に上述したドリル1を配置する。そして、ドリル1を回転軸Sまわりに矢印A方向に回転させる。
次に、図5(b)に示すように、ドリル1を矢印B方向に送り、回転しているドリル1の複数の第1切刃31および複数の第2後切刃71を被削材100に接触させる。本実施形態では、複数の第2前切刃61も被削材100に接触させる。
そして、ドリル1を矢印B方向にさらに送ることによって、図5(c)に示すように、加工穴である貫通穴101を形成する。ドリル1は、上述した理由から優れた穴加工性を備えているので、加工精度に優れる貫通穴101を形成することが可能となる。
最後に、貫通穴101からドリル1を矢印C方向に引き抜き、ドリル1を被削材100から離隔させることによって、所望の切削加工物110を得る。
なお、切削加工を継続する場合には、ドリル1を回転させた状態を保持したまま、被削材100の異なる箇所にドリル1の複数の第1切刃31、複数の第2前切刃61および複数の第2後切刃71を接触させる工程を繰り返せばよい。
本実施形態では、ドリル1を被削材100に近づけているが、ドリル1および被削材100は相対的に近づけばよく、例えば被削材100をドリル1に近づけてもよい。この点、ドリル1を被削材100から離隔させる工程についても同様である。
1 ドリル
1a 先端部
1b 後端部
2 切削部
20 外周部
3 第1領域
31 第1切刃
31a 端部
32 第1溝
33 第1ランド
34 第1逃げ面
35 食い付き部
4 第2領域
4a 一端部
4b 他端部
5 段部
6 前段部
61 第2前切刃
61a 端部
62 第2前溝
63 第2前ランド
64 第2前逃げ面
7 後段部
71 第2後切刃
71a 端部
72 第2後溝
721 終端
73 第2後ランド
731 マージン
732 クリアランス
74 第2後逃げ面
8 前領域
9 後領域
100 被削材
101 貫通穴
110 切削加工物
S 回転軸
D 直径
L3 第1領域の長さ
L8 前領域の長さ
L9 後領域の長さ
L33 第1ランドの長さ
L63 第2前ランドの長さ
L73 第2後ランドの長さ

Claims (11)

  1. 先端部に位置している第1領域と、
    後端部側に向かうにつれて直径が大きくなっている少なくとも1つの段部を有し、前記第1領域側に位置している端部において前記第1領域に連続している第2領域と、を有し、回転軸に沿って延びている略円柱状の切削部を備え、
    前記少なくとも1つの段部は、前記後端部側に位置している後段部を有し、
    前記第1領域は、
    先端に位置している複数の第1切刃と、
    前記複数の第1切刃側から前記後端部側に向かって延びている複数の第1溝と、を有し、
    前記複数の第1切刃のそれぞれの前記切削部の外周部側に位置している端部から前記後端部側に向かうにつれて直径が小さくなっており、
    前記第2領域は、
    前記後段部に位置している複数の第2後切刃と、
    前記複数の第2後切刃側から前記後端部側に向かって延びている複数の第2後溝と、
    前記複数の第2後切刃のそれぞれの前記外周部側に位置している端部から前記後端部側に向かって直径が一定の後領域と、を有する、ドリル。
  2. 前記後領域は、前記複数の第2後切刃の前記端部から少なくとも前記複数の第2後溝の終端に渡って位置している、請求項1に記載のドリル。
  3. 前記少なくとも1つの段部は、前記後段部よりも前記先端部側に位置している少なくとも1つの前段部をさらに有し、
    前記第2領域は、
    前記少なくとも1つの前段部に位置している複数の第2前切刃と、
    前記複数の第2前切刃側から前記後端部側に向かって延びている複数の第2前溝と、
    前記複数の第2前切刃のそれぞれの前記外周部側に位置している端部から前記後端部側に向かうにつれて直径が小さくなっている前領域と、をさらに有する、請求項1または2に記載のドリル。
  4. 前記回転軸に垂直な方向から見たとき、前記回転軸に平行な方向での前記後領域の長さが、前記回転軸に平行な方向での前記第1領域の長さおよび前記前領域の長さのいずれよりも大きい、請求項3に記載のドリル。
  5. 前記回転軸に垂直な方向から見たとき、前記回転軸に平行な方向での前記第1領域の長さおよび前記前領域の長さが、互いに略同一である、請求項3または4に記載のドリル。
  6. 前記第2領域は、前記外周部において前記複数の第2後溝のうち互いに隣り合う第2後溝間に位置している複数の第2後ランドをさらに有し、
    前記複数の第2後ランドはいずれも、ドリルの回転方向の前方側から順に、マージンと、前記マージンに対して窪んでいるクリアランスと、を有する、請求項1〜5のいずれかに記載のドリル。
  7. 前記少なくとも1つの段部は、前記後段部よりも前記先端部側に位置している少なくとも1つの前段部をさらに有し、
    前記第1領域は、前記外周部において前記複数の第1溝のうち互いに隣り合う第1溝間に位置している複数の第1ランドをさらに有し、
    前記第2領域は、
    前記少なくとも1つの前段部に位置している複数の第2前切刃と、
    前記複数の第2前切刃側から前記後端部側に向かって延びている複数の第2前溝と、
    前記外周部において前記複数の第2前溝のうち互いに隣り合う第2前溝間に位置している複数の第2前ランドと、をさらに有する、請求項1〜6のいずれかに記載のドリル。
  8. 前記複数の第1切刃および前記複数の第2後切刃のそれぞれのラジアルレーキ角が、略同一である、請求項1〜7のいずれかに記載のドリル。
  9. 前記少なくとも1つの段部は、前記後段部よりも前記先端部側に位置している少なくとも1つの前段部をさらに有し、
    前記第2領域は、前記少なくとも1つの前段部に位置している複数の第2前切刃をさらに有し、
    前記複数の第1切刃、前記複数の第2前切刃および前記複数の第2後切刃のそれぞれのラジアルレーキ角が、略同一である、請求項1〜8のいずれかに記載のドリル。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のドリルを前記回転軸まわりに回転させる工程と、
    回転している前記ドリルの前記複数の第1切刃および前記複数の第2後切刃を被削材に接触させる工程と、
    前記ドリルを前記被削材から離隔させる工程と、を備える、切削加工物の製造方法。
  11. 前記被削材は、炭素繊維強化プラスチック層を含む積層体である、請求項10に記載の切削加工物の製造方法。
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