JP2016065451A - 階段 - Google Patents

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Abstract

【課題】廻り階段部S2の防音性や遮音性を高めるようにする。
【解決手段】直階段部S1,S3に接続された廻り階段部S2を有する階段Sにおいて、その廻り階段部S2では、踏板9が雛段型側桁21の上面に載置されて固定されており、雛段型側桁21と、該側桁21が固定される下地壁面Wとの間に弾性材31を介在させるとともに、雛段型側桁21の各側桁部材22において踏板9を載せる踏板載置部22a,22bと該踏板9との間にも弾性材32を介在させる。
【選択図】図10

Description

本発明は、廻り階段部を備えた階段に関する。
従来より、階段における踏板の表面に化粧材を貼着して化粧性や防音性を付与することが知られている。一般に、化粧材は踏板基材を側桁に強固に組み込んだ後に上貼りすることが行われており、そのため、その組込後の踏板基材の形状に合わせて切断して仕上げなければならず、現場にて正確に丁寧に採寸する必要があって手間がかかっていた。
側桁との見切り部においては、化粧材の端部をラフにカットし見切り材でカバーすれば美麗に仕上げることはできるが、その見切り材の分だけ部材点数が増加して経済性も低くなる。また、踏板に予め化粧材を貼着させておいて、踏板基材と同じように側桁に組み込んで仕上げることも考えられるが、化粧材は踏板基材よりも軟性であるため、組み込むと化粧材のみが膨らんで仕上がりが悪くなることがある。
このため、従来、特許文献1に示されるように、側桁内部に化粧材を逃がす空間を持たせることが提案されている。
また、特許文献2に示されるように、踏板、段鼻、蹴込板まで全て覆ってしまう方法も提案されている。
特開平8−333858号公報 特開2004−285667
ところで、階段としては、直階段部の他に、直階段部に接続される廻り階段部が知られており、この廻り階段部についても防音性や遮音性を高めることが要求される。
そこで、本発明の目的は、廻り階段部の構造に工夫を加えることにより、廻り階段部の防音性や遮音性を高めるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、廻り階段部における下地壁面に雛段型の側桁を固定して、その側桁の上面に廻り階段部の踏板を載置し、その側桁と下地壁面との間、及び側桁の踏板を載せる踏板載置部と踏板との間にそれぞれ弾性材を介在させるようにした。
すなわち、第1の発明は、踏板が雛段型側桁の上面に載置されて固定された廻り階段部を有する階段であって、その廻り階段部では、上記雛段型側桁と、該側桁が固定される下地壁面との間、及び上記雛段型側桁の踏板を載せる踏板載置部と該踏板との間にはそれぞれ弾性材が設けられていることを特徴とする。
この第1の発明では、廻り階段部の雛段型側桁における下地壁面側の側面と下地壁面との間、及び雛段型側桁の踏板載置部と踏板との間にそれぞれ弾性材が介在されているので、これらの弾性材により廻り階段部における防音性、遮音性を高めることができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記廻り階段部に直階段部が接続されていることを特徴とする。
以上説明した如く、本発明によると、廻り階段部の雛段型側桁における下地壁面側の側面、及び踏板を載せる上面に弾性材を設けたことにより、廻り階段部における防音性や遮音性を高めることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る階段の正面図である。 図2は、階段の側面図である。 図3は、階段の平面図である。 図4は、階段の直階段部を拡大して示す斜視図である。 図5は、直階段部の階段構造における側桁の拡大側面図である。 図6は、直階段部の階段構造における踏板の嵌合部分を示す断面図である。 図7は、踏板嵌合溝の拡大断面図である。 図8は、踏板基材に段鼻部材及び表面材が取り付けられた踏板を拡大して示す断面図である。 図9は、階段の廻り階段部の側桁を示す斜視図である。 図10は、廻り階段部における踏板の支持部分を示す断面図である。 図11は、下側直階段部と廻り階段部との接続部分を示す断面図である。 図12は、廻り階段部と上側直階段部との接続部分を示す断面図である。 図13は、廻り階段部の踏板を示す図8相当図である。 図14は、例1及び例5の階段構造の防音性能を示す図である。 図15は、例1及び例5の階段構造の防音性能を示す図である。 図16は、例4及び例5の階段構造の防音性能を示す図14相当図である。 図17は、例4及び例5の階段構造の防音性能を示す図15相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
図1〜図3は本発明の実施形態に係る階段Sを示す。この階段Sは、建物の階下の床面F1から直線状に斜め上側に延びる例えば7段の下側直階段部S1と、この下側直階段部S1の上端に下端が接続され、下側直階段部S1に対し90°に折れ曲がり状に斜め上側に延びる例えば3段の廻り階段部S2と、この廻り階段部S2の上端に下端が接続される一方、上端が階上の床面F2に接続され、直線状に斜め上側に延びる例えば4段の上側直階段部S3とを有する。
尚、以下の説明では、説明の便宜上、階段Sの上り方向(図3の一点鎖線矢印にて示す方向)に向かって手前側を「前」とも言い、奥側を「後」とも言う。
上記下側及び上側直階段部S1,S3は互いに同じ階段構造を有する側桁階段であり、下地壁面Wに左右に対向するように配置されて固定された左右の側桁1,1と、それら側桁1,1間に掛け渡された複数の踏板8,8,…と、上側の踏板8下面の前端部及び下側の踏板8上面の後側部の間に設けられた複数の蹴込板13,13,…とを有する。
上記蹴込板13は、一般の階段に用いられる蹴込板と同じ材料のものが用いられ、例えば合板、パーティクルボード、MDF、複合合板、集成材等である。
上記各踏板8は、図6及び図8に示すように、所定の強度を備えた踏板基材9と、この踏板基材9の上面に一体的に貼着された表面材10とを有する。踏板基材9は、所定の厚さ(例えば36mm)を有する板材からなり、その材料は特に限定されず、一般の階段に用いられる踏板と同じ材料のものが用いられ、例えば合板、パーティクルボード、複合合板、集成材、無垢材等である。踏板基材9の下面の前端部には、蹴込板13の上端部を嵌合するための嵌合溝9aが形成されている。
表面材10は、所定厚さ(例えば7.5mm)の薄板状のもので、例えば化粧材とその裏面に貼着された制振材及び/又はクッション材とからなる。化粧材としては、MDFやハードボード等の木質基材、これらに樹脂を含浸させたもの等が用いられる。制振材としては、PVCマット、ゴムマット、アスファルトマット、インシュレーションボード等が用いられる。クッション材としては、不織布、ウレタン等の樹脂発泡体等が用いられる。
表面材10はこれらに限らず、単体材料でも複合材料でもよく、樹脂化粧シートや樹脂記基材、木質基材等を使用できる。
表面材10を踏板基材9に貼着するための手段は限定されないが、特に踏板8の更新性を求める場合には、リフォームする際に踏板基材9から表面材10がきれいに剥がれるような接着剤やテープを用いるのが望ましい。接着剤としては、低粘着性接着剤や弾性接着剤が好ましく、例えばシリル化ウレタン接着剤、特殊シリコン樹脂接着剤、変性シリコン樹脂接着剤が用いられ、適宜接着剥離強度を調整したものを用いてもよい。テープとしては、片面が低粘着性とされた両面テープ等が用いられる。
図6に示すように、上記踏板基材9と表面材10との階段幅方向(左右方向)の長さL1,L2は互いに異なり、表面材10の長さL2が踏板基材9の長さL1よりも所定寸法(例えばL1−L2=10mm)だけ短くなっている(L2<L1)。
また、図8に示すように、踏板基材9と表面材10とは階段奥行方向(前後方向)の幅も互いに異なり、表面材10の幅が踏板基材9の幅よりも後述する段鼻部材16におけるベース部17の幅寸法(例えば26mm)だけ短くなっている。
図5に示すように、左右の側桁1,1の対向面には、各踏板8の左右端部(長さ方向の端部)を嵌合する水平前後方向に延びる踏板嵌合溝2,2,…と、各蹴込板13の左右端部(長さ方向の端部)を嵌合する上下方向に延びる蹴込板嵌合溝5,5,…とが交互に連続するように形成されている。
図5〜図7に示すように、上記各踏板嵌合溝2は、踏板基材9の左右端部が嵌め込まれる基材嵌合溝部3(基材嵌合部)と、表面材10の左右端部が嵌め込まれる表面材嵌合溝部4(表面材嵌合部)との2段構造の溝からなる。このことで、各側桁1には、踏板8の踏板基材9が嵌め込まれる基材嵌合溝部3と、表面材10が嵌め込まれる表面材嵌合溝部4とが設けられている。
すなわち、図7に示すように、上記基材嵌合溝部3の溝深さd1と表面材嵌合溝部4の溝深さd2とは、上記踏板基材9及び表面材10の長さL1,L2の差に応じて互いに異なり、表面材嵌合溝部4の溝深さd2(表面材嵌合溝部4への表面材10の嵌合深さ)は、基材嵌合溝部3の溝深さd1(基材嵌合部への踏板基材9の嵌合深さ)よりも所定深さ(d1−d2=5mm)だけ浅くなっている(d2<d1)。
また、図5に示すように、各踏板嵌合溝2の基材嵌合溝部3は、その下側の溝側面が後下がりに傾斜していて、溝幅が後側に向かって大きくなっており、基材嵌合溝部3に踏板基材9を嵌め込んだときに、その踏板基材9の下面後端部と基材嵌合溝部3の下側溝側面との間に隙間を生じさせて、その隙間にクサビ(図示せず)を打ち込むことで踏板基材9(踏板8)を固定するようにしている。
そして、下側及び上側直階段部S1,S3の階段構造では、側桁1,1の各踏板嵌合溝2,2に対し各踏板8の左右端部が嵌め込まれ、その踏板基材9の端部は踏板嵌合溝2の基材嵌合溝部3に、また表面材10の端部は表面材嵌合溝部4にそれぞれ嵌合され、その状態で踏板8がクサビにより固定されている。また、側桁1,1の各蹴込板嵌合溝5,5に蹴込板13の左右端部が嵌合され、その蹴込板13の上端部は、上側の踏板基材9下面の嵌合溝9aに嵌合され、下端部は下側の踏板8の後端部に固定されている。
図8に示すように、上記各踏板8の前端部(段鼻部)には、階段Sを昇降する人が踏板8上で滑らないようにするための段鼻部材16が固定されており、この段鼻部材16よりも後側(奥側)の範囲の踏板基材9上面に上記表面材10が貼着されている。段鼻部材16は、例えばPVC樹脂の成形体、ABS樹脂基材に化粧樹脂シートが貼着された成形体等が用いられる。
段鼻部材16は、踏板基材9に直接固定されるベース部17と、このベース部17に取り外し可能に組み付けられるカバー部18とを有する。ベース部17は、左右方向に延びる板状のベース部本体17aと、このベース部本体17a上面の後端部及び前端部寄り部分に一体に突設され、上端に内向き(相対向する側)に折れ曲がった2つの係合部17c,17cが形成されたリブ板状の突起部17bとからなる。ベース部本体17aの左右長さは、左右の側桁1,1の対向面間の距離(側桁1の基材嵌合溝部3に嵌合される端部を除いた踏板基材9の長さ)と同じであり、ベース部本体17aの前後方向の幅は、上記踏板基材9と表面材10との階段奥行方向(前後方向)の幅の差と同じ(例えば26mm)になっており、ベース部17を踏板基材9上面の前端部に対し、両面テープとステープルやビス等とによって直接固定するようにしている。
一方、カバー部18は、互いに直角に折り曲げられた上面部18bと前面部18cとからなる断面L字状のカバー部本体18aを備え、このカバー部本体18aの左右長さはベース部17のベース部本体17aと同じであり、幅はベース部本体17aよりも大きくされている。カバー部本体18aの上面部18bの上面(外面)には、左右方向に延びる軟質PVC樹脂等からなる複数の滑り止め用突条19,19,…が前後方向に並んで突設されている。カバー部本体18aの上面部18bの下面(内面)には、下端に外向き(反対向側)に折れ曲がった係合爪18e,18eを有する2つのリブ板状の突起部18d,18dが一体に形成されている。前面部18cの下端には、後側に折れ曲がった板状の係止部18fが一体に突設されており、カバー部本体18aの前面部18cを踏板基材9の前端面に当接させた状態で、その下端の係止部18fを踏板基材9の下面前端に係止させ、かつ上面部18bの突起部18d,18dをベース部17の突起部17b,17b間に嵌め込んで係合爪18e,18eを係合部17c,17cに係合させることで、カバー部18をベース部17に取り外し可能に組み付け、カバー部18の上面部18bの後端部で踏板8の表面材10の前端部を部分的に覆うようになっている。
上記廻り階段部S2は、上下の直階段部S1,S3を接続するように設けられている。この廻り階段部S2は、直階段部S1,S3とは異なり、例えば3段の雛段型側桁21を有し、その側桁21に下段、中段及び上段の3段の踏板24〜26が載置されて固定されている。すなわち、図9〜図13にも示すように、廻り階段部S2の廻り方向外側には、互いに直角に接続された上側及び下側の2枚の板状の側桁部材22,22からなる側桁21が配置され、これらの側桁部材22,22は下地壁面Wに固定されている。各側桁部材22の上面の一側には水平な下段踏板載置部22aが、また他側には下段踏板載置部22aよりも一定高さだけ高さ位置の高い水平な上段踏板載置部22bがそれぞれ形成され、両踏板載置部22a,22b間は上下方向の蹴込板配置部22cによって連続している。各側桁部材22の下面の一部は一側(下段踏板載置部22a側)から他側(上段踏板載置部22b側)に向かって上側に向かうように傾斜している。そして、下側の側桁部材22の他端と上側の側桁部材22の一端とが、下側の側桁部材22の上段踏板載置部22bと上側の側桁部材22の下段踏板載置部22aとが同じ高さとなるように連結されており、下側の側桁部材22の下段踏板載置部22aに三角形状の下段踏板24の外側端部が、また下側の側桁部材22の上段踏板載置部22bと上側の側桁部材22の下段踏板載置部22aとに略菱形状の中段踏板25の外側端部が、さらに上側の側桁部材22の上段踏板載置部22bに三角形状の上段踏板26の外側端部がそれぞれ載置されて固定されている。
尚、廻り階段部S2の廻り方向内側には側桁がなく、各踏板24〜26の内側端部は、下地壁面Wに固定した複数の受材(図示せず)に載置されて固定されている。
この廻り階段部S2における各踏板24〜26も、直階段部S1,S3の各踏板8と同様に、踏板基材9と、その上面に貼着された表面材10とからなっているが(直階段部S1,S3の各踏板8と同じ符号を付して説明する)、直階段部S1,S3の踏板8とは異なり、踏板基材9と表面材10との間に長さの差はなく、両者は同じ長さとなっている。また、図13に示すように、踏板基材9の前端部には段鼻部材16が固定されている。段鼻部材16の構成及びその踏板24〜26への固定構造は直階段部S1,S3の踏板8と同様である。
各踏板24〜26の下面前端部には、蹴込板28の上端部を嵌合するための嵌合溝27が形成されている。この蹴込板28は踏板24〜26を前端部で強度を持って支持するためのもので、上記直階段部S1,S3の蹴込板13よりも厚肉の板材が用いられ、踏板24〜26の嵌合溝27もそれに応じて広幅の溝となっている。この嵌合溝27に蹴込板28の上端部を嵌合して踏板8(踏板基材9)の上面からビス(図示せず)を挿通させて固定する一方、蹴込板28の下端部を下段の踏板24,25(下側直階段部S1の最上段の踏板8も含む)の後端部に固定し、蹴込板28の左右端部を側桁部材22の蹴込板配置部22cに固定することで、各踏板24〜26が側桁21及び蹴込板13によって支持された状態で固定されている。29は嵌合溝27内に蹴込板28上端部との間に介在された防振マットである。
そして、図10に示すように、廻り階段部S2の雛段型側桁21の下地壁面W側の側面、すなわち雛段型側桁21と、その側桁21が固定される下地壁面Wとの間には弾性材31が設けられている。また、同じ側桁21の側桁部材22における各踏板載置部22a,22bの上面、すなわち該各踏板載置部22a,22bと各踏板24〜26(その踏板基材9)との間にも同様の弾性材32が設けられている。この弾性材31,32としては、例えばアスファルト、PVC、ゴム、ウレタン発泡等の材料からなる防振シートや遮音シート、不織布からなる緩衝材等の防振性や遮音性に効果があるシート状物が用いられる。
また、廻り階段部S2における雛段型側桁21と踏板24〜26との見切り部に見切り材33(巾木)が取り付けられている。
次に、上記階段Sの施工方法について説明する。各直階段部S1,S3においては、左右の側桁1,1の対向面に、踏板基材9が嵌め込まれる基材嵌合溝部3と、表面材10が嵌め込まれる表面材嵌合溝部4とからなる複数の踏板嵌合溝2,2,…を形成するとともに、複数の蹴込板嵌合溝5,5,…を形成しておき、それらの側桁1,1を互いに高さを合わせて下地壁面Wに固定する。
次に、その左右の側桁1,1の各踏板嵌合溝2における基材嵌合溝部3に各踏板8の踏板基材9の左右端部を嵌め込み、その踏板基材9と基材嵌合溝部3の下側溝側面との間の隙間にクサビを打ち込んで踏板基材9を固定する。また、この踏板基材9の側桁1への固定と並行して、上下の踏板基材9,9間に蹴込板13を固定し、その蹴込板13の左右端部を側桁1の蹴込板嵌合溝5に、また上端部を上側の踏板基材9の嵌合溝9aにそれぞれ嵌め込み、蹴込板13の下端部は下側の踏板基材9の後端部に固定する。
このようにして複数の踏板基材9,9,…及び蹴込板13,13,…を固定した後、各踏板基材9の上面に接着剤を塗布し、表面材10の左右端部を側桁1の表面材嵌合溝部4に嵌め込みながら、その表面材10を踏板基材9の上面に前側を空けて貼り付ける。
その後、踏板基材9の上面の前側端部に段鼻部材16のベース部17を固定し、そのベース部17にカバー部18を組み付ける。
一方、廻り階段部S2においては、その雛段型側桁21の2枚の側桁部材22,22を互いに連結した状態で弾性材31を介在させて下地壁面Wに固定した後、その踏板載置部22a,22bの上に弾性材32を介して3枚の踏板24〜26の外側端部を載置し、ビスで固定する。また、各踏板24〜26の内側端部は下地壁面W上の受材に固定する。各踏板24〜26の下面前端部の嵌合溝27に蹴込板28の上端部を嵌合して踏板24〜26(踏板基材9)の上面からビス(図示せず)を挿通させて固定し、その蹴込板27の下端部を下段の踏板24,25(下側直階段部S1の最上段の踏板8も含む)の後端部に固定する。このことで、各踏板24〜26を側桁21、受材及び蹴込板28によって支持された状態で固定する。また、上記直階段部S1,S3と同様にして踏板8の前端部に段鼻部材16を取付固定する。
また、このようにして施工された階段Sをリフォームする場合には、その直階段部S1,S3にあっては、各踏板8の表面材10を踏板基材9から剥がして側桁1の表面材嵌合溝部4から抜き出し、その後、上記施工方法と同様に、新たな表面材10を踏板基材9の上面に貼着して側桁1の表面材嵌合溝部4へ嵌め込めばよい。
したがって、この実施形態においては、階段Sの直階段部S1,S3における各踏板8が踏板基材9と、その上面に貼着される表面材10とを備え、その表面材10の長さL2が踏板基材9の長さL1よりも短くなっている一方、側桁1には、踏板嵌合溝2として基材嵌合溝部3と、この基材嵌合溝部3の溝深さd1よりも浅い溝深さd2を有する表面材嵌合溝部4とが設けられている。そのため、階段Sの施工時には、側桁1に踏板8の踏板基材9と表面材10とを独立して嵌合し固定することができるようになり(基材嵌合溝部3と表面材嵌合溝部4との溝深さが互いに同じであるときには、踏板基材9と表面材10とを一体にして嵌合することとなるので、それらを独立して固定することはできない)、最初に側桁1の基材嵌合溝部3に踏板基材9の左右端部を嵌合してクサビで固定し、その固定後に表面材嵌合溝部4に表面材10の左右端部を嵌合すればよく、表面材10の施工については、端部をラフカットして側桁1の表面材嵌合溝部4に嵌合するだけで済むこととなり、その分、施工が速くなって施工期間が短くなる。また、表面材10の前端部が段鼻部材16のカバー部18により覆われるので、この表面材10の前端部についてもラフカットで済み、施工が速くなる。
また、表面材10が側桁1の表面材嵌合溝部4に組み込まれる仕上がりとなるため、見切り部材等を用いずとも美麗な外観となる。
各踏板8は、硬質性の踏板基材9の上面に表面材10が貼着されたものであるので、あくまでも硬性な踏板8が側桁1に固定されることとなり、高い安全性が確保される。
さらに、各踏板8は踏板基材9の上面に表面材10が貼着されたものであるので、表面材10のみを踏板基材9とは独立して交換でき、リフォームのために表面材10の交換が必要となったときには、上述したように、踏板基材9は側桁1の基材嵌合溝部3に嵌合したままで、その踏板基材9から古い表面材10を剥がすとともに、その端部を側桁1の表面材嵌合溝部4から抜き出し、その後、新しい表面材10を側桁1の表面材嵌合溝部4に嵌め込んで元の踏板基材9の上面に貼着すればよい。つまり、元の表面材10を剥がして新たに表面材10を貼着することだけで、階段Sのリフォームが可能となり、そのリフォームを容易にかつ素早く行って美麗な仕上がりを得ることができる。
また、各踏板8における踏板基材9の前端部に段鼻部材16が固定され、その段鼻部材16はベース部17とカバー部18との2つの部材を有し、そのカバー部18がベース部17に対し取り外し可能であるので、表面材10を交換するときでも、カバー部18を外して表面材10を交換した後に再度カバー部18を嵌め込むだけでよく、美麗に仕上げることができる。
また、階段Sは、上下の直階段部S1,S3と、この両直階段部S1,S3に接続された廻り階段部S2とを組み合わせたものであるが、廻り階段部S2の施工は直階段部S1,S3に比べて困難であり、その施工が困難な廻り階段部S2を直階段部S1,S3と同様の階段構造とするのではなく、踏板24〜26が雛段型側桁21の上面に載置固定されている雛段型の階段構造としたので、階段Sの施工が速くなって施工期間が短くなる。
さらに、廻り階段部S2の雛段型側桁21と下地壁面Wとの間、及び雛段型側桁21の側桁部材22において踏板24〜26を載せる踏板載置部22a,22bと踏板24〜26との間にそれぞれ弾性材31,32が介在されているので、これらの弾性材31,32により廻り階段部S2における防音性、遮音性を高めることができる。
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、直階段部S1,S3における両側桁1,1の有底の踏板嵌合溝2に各踏板8の端部を嵌合している構造であるが、本発明は、踏板8が側桁1を貫通した構造にも適用することができる。その場合、側桁1には踏板基材9を貫通状態で嵌合させる基材嵌合部と、その基材嵌合部の上側に位置する有底の表面材嵌合溝部4とを形成し、踏板基材9を基材嵌合部に貫通状態で嵌め込み、表面材10の端部を表面材嵌合溝部4に嵌合させればよい。
次に、具体的に実施した例について説明する。以下の各例は、直階段部と廻り階段部とを有する実棟現場の階段である。
(例1)
直階段部における階段構造として、厚さ21mmの側桁に、踏板基材が嵌め込まれる深さ10mmの基材嵌合溝部と、表面材が嵌め込まれる深さ5mmの表面材嵌合溝部とを2段になるように設けた。
この側桁の基材嵌合溝部に踏板基材を嵌め込み、踏板裏面側からクサビを打ち込んで固定した。次いで、MDF基材とPVCマットと不織布とで構成された厚さ7.5mmの表面材をラフカットし、端部を側桁の表面材嵌合溝部に嵌め込むようにして踏板基材の上面に貼着した。この結果、階段を早く美麗に仕上げることができた。
(例2)
例1と同様にして側桁の基材嵌合溝部に踏板基材を固定した。次いで、各踏板基材の前端部(段鼻部)に、硬質PVC樹脂の成形体である、段鼻部材のベース部を固定した。このベース部の後側に隣接配置できるように表面材をラフカットし、左右端部を表面材嵌合溝部に嵌め込むようにして踏板基材の上面に貼着した。その後、軟質PVC樹脂の成形した4本の滑り止め突条が上面に備わった硬質PVC樹脂からなる、段鼻部材のカバー部をベース部に嵌め込んで仕上げた。
(例3)
例2の階段構造において、段鼻部材のカバー部をベース部から取り外し、表面材を踏板基材から剥がした後、新たな表面材を用いて踏板基材の上面に貼着し、元のカバー部をベース部に嵌め込んで仕上げた。
(例4)
廻り階段部において、雛段型の側桁の下地壁面側の側面と、踏板基材を載せる踏板載置部とにそれぞれ厚さ6mm、幅30mm、比重1.2〜1.5程度のゴム材からなる弾性材を貼着し、その雛段型の側桁を下地壁面に固定した。この側桁の踏板載置部に踏板を弾性材に載せて固定した。
(例5)
直階段部における階段構造として、厚さ21mmの側桁に、踏板基材が嵌め込まれる深さ10mmの嵌合溝を設けた。
この嵌合溝に踏板基材を嵌め込み、踏板裏面側からクサビを打ち込んで固定した。表面材を踏板基材上面の踏板面に合うように採寸してカットし、踏板基材の上面に貼着した。この表面材の採寸カットのために手間がかかった。
また、廻り階段部の雛段型の側桁の下地壁面側の側面と、踏板基材を載せる踏板載置部とに弾性材を貼着せずに、その雛段型の側桁を下地壁面に固定し、その側桁の踏板載置部に踏板を直接に載せて固定した。
(防音性能の評価)
また、例1、例4及び例5について、階段の防音性能を測定した。例1及び例5では、直階段部の下から5段目の踏板に対し、その1段上の6段目からインパクトボールを自由落下させて衝撃を与えたときの音を階下の部屋で測定した。その結果を図14及び図15に示す。例5のN数がN−62であるのに対し、例1ではN数がN−48であり、例5よりも効果が認められた。
また、例4及び例5では、廻り階段部の下から2段目の踏板に対し、その1段上の3段目からインパクトボールを自由落下させて衝撃を与えたときの音を階下の部屋で測定した。その結果を図16及び図17に示す。例5ではN数がN―62であったのに対し、例4ではN数がN−50であり、例5よりも有効性が認められた。
本発明は、階段の施工期間やそのリフォーム期間を短縮できるとともに、美麗な外観が得られるので、極めて有用で産業上の利用可能性が高い。
S 階段
S1 下側直階段部
S2 廻り階段部
S3 上側直階段部
W 下地壁面
1 側桁
2 踏板嵌合溝
3 基材嵌合溝部(基材嵌合部)
d1 溝深さ
4 表面材嵌合溝部(表面材嵌合部)
d2 溝深さ
8 踏板
9 踏板基材
L1 長さ
10 表面材
L2 長さ
13 蹴込板
16 段鼻部材
17 ベース部
18 カバー部
21 雛段型側桁
22 側桁部材
22a 下段踏板載置部
22b 上段踏板載置部
24 下段踏板
25 中段踏板
26 上段踏板
28 蹴込板
31 弾性材
32 弾性材

Claims (2)

  1. 踏板が雛段型側桁の上面に載置されて固定された廻り階段部を有する階段であって、
    上記廻り階段部では、上記雛段型側桁と、該側桁が固定される下地壁面との間、及び雛段型側桁の踏板を載せる踏板載置部と該踏板との間にそれぞれ弾性材が設けられていることを特徴とする階段。
  2. 請求項1において、
    廻り階段部に直階段部が接続されていることを特徴とする階段。
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