JP2016063166A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化したホルダを安定的に支持するとともに、ホルダの大型化によるロック室の大容量化を防ぎ、当該ロック室の雰囲気の切り替え時間を短縮化する。【解決手段】基板が処理される処理室と、基板を収容するロック室と、処理室及びロック室の間で基板が搬送される搬送室と、処理室に設けられ、それぞれ別の基板を保持する2つのホルダと、2つのホルダを、基板受け取り位置及び基板処理位置の間で移動させるとともに、基板受け取り位置において2つのホルダを上下に並んだ状態とするホルダ移動機構と、ロック室に収容された基板を上下に並んだ状態で基板受け取り位置にある2つのホルダに一括搬送する基板搬送機構とを備えている。また、ホルダ移動機構が、2つのホルダを移動させる直動機構と、2つのホルダを回転させる回転機構とを備えている。そして、直動機構が、ホルダの移動方向における両端よりも内側でホルダを支持している。【選択図】図1

Description

本発明は、処理室内において基板に例えばイオン注入等の処理を施す基板処理装置に関するものである。
従来の基板処理装置としては、特許文献1に示すように、起立した基板にイオンビームを照射する処理室と、当該処理室に隣接して設けられ、基板を水平に寝かせた状態で収容するロック室(真空予備室)とを備えたものがある。この基板処理装置は、処理室に設けられた2つの平板状をなすホルダ(プラテン)を、処理室に設けられたホルダ移動機構により、交互に往復移動させることによって、ホルダに保持された基板にイオン注入するように構成されている。
具体的に説明すると、このホルダ移動機構は、処理室内に設けられたボールねじ及び当該ボールねじに螺合したボールナットからなる直動機構と、ホルダを水平状態と起立状態との間で回転させる回転機構とから構成されている。
ホルダ支持アームは、ボールナットに取り付けられてボールねじと垂直に延びる根元アームと、この根元アームの先端からボールねじと平行に延びる支持アームとを具備したL形のものであり、このホルダ支持アームの先端に前記ホルダの側縁が取り付けられている。なお、ホルダ面は前記根元アームと支持アームとにより形成される面と面一に設定してある。
このような構成によって、基板をロック室から処理室に以下のように移動させる。
まず、前記回転機構によってホルダ支持アームを寝かせた状態、すなわちホルダを水平状態にした後、前記直動機構によってホルダを前記ロック室に進入させ、水平状態にある基板をホルダにホールドさせる。次に、基板を保持したホルダを後退させ処理室内に取り出す。その後、前記回転機構によってホルダ支持アームを回転させ起立させることにより、ホルダ及びこれにホールドされた基板を起立させる。そして、その姿勢を保ったまま、前記直動機構によって基板をイオンビームが照射されるイオンビーム照射領域にまで移動させる。イオンビームを照射された基板は、上記と逆の手順でロック室内に戻される。
この構成から明らかなように、ホルダはその側縁(すなわちボールねじによる移動方向と垂直な端縁)をホルダ支持アームの先端で片持ち的に支持されている。さらに、前記ホルダ支持アームを支持するボールナットは、当該ホルダの移動方向においてホルダの外側に位置することとなる。
ところで、近年、ガラス基板の寸法が大型化しており、第10世代(基板サイズ2850mm×3050mm)に至っている。また、基板の大型化に関わりなく、基板処理装置のスループット向上の要求を満たす必要がある。
上述した特許文献1の基板処理装置は、2枚の基板を上下に重ねて搬送する方式のため、装置寸法を小さくしつつ、スループットを向上させることができるとも考えられる。
しかしながら、上述した従来の構成では、基板の大型化により基板を保持するホルダが大型化してしまうため、例えば次のような問題が生じてしまう。
(1)従来の構成では、ロック室と処理室との間において、基板を途中で受け渡しすることなくその姿勢を変えながら、単一のホルダで保持移動させるので、ホルダの支持構造が複雑で無理のあるものとなり(例えば、基板をロック室内にも挿入できるようにすべく、ホルダ支持アームを、前述したL形などの長い形状として、該ホルダ支持アームでホルダの側縁を片持ちで支持している。)、そのために、基板及びホルダの大型化、重量化によって、当該ホルダ支持アームやこれを移動させる前記直動機構、回転機構等に無理な力が作用しがちになる。
具体的に説明すると、前記ボールナットが、L形のホルダ支持アームを介して、ホルダをその移動方向における外側で支持する構成となるため、ホルダが大型化して重量が増えると、ホルダが起立姿勢、水平姿勢のいずれの姿勢にある場合でも、ボールナットに常に大きなモーメントが作用することとなり、ホルダの支持が不安定になったり、ボールナットの移動の円滑性が損なわれたりする恐れが生じる。
(2)大型化したホルダをロック室に進入可能に構成しなければならず、ロック室の容積を大きくする必要がある。
(3)ロック室は、処理室を大気圧雰囲気に戻すことなく、基板を処理室と大気中との間で出し入れするためのものであり、基板交換時に真空雰囲気から大気圧雰囲気、大気圧雰囲気から真空雰囲気に変更される。上記の通り、ロック室の容積が大きくなると、ロック室の雰囲気を切り替えるのに時間がかかってしまう。
特開平10−135146号公報
そこで、本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、大型化したホルダを安定的に支持するとともに、ホルダの大型化によるロック室の大容量化を防ぎ、当該ロック室の雰囲気の切り替え時間を短縮化することをその主たる課題とするものである。
すなわち本発明に係る基板処理装置は、真空雰囲気で基板が処理される処理室と、大気圧雰囲気又は真空雰囲気に切り替えられ、前記基板を収容するロック室と、前記処理室及び前記ロック室の間に設けられて、真空雰囲気で前記処理室及び前記ロック室の間で前記基板が搬送される搬送室と、前記処理室に設けられ、それぞれ別の基板を保持する2つのホルダと、前記2つのホルダを、前記搬送室から搬送された前記基板を受け取る受け取り位置と、前記基板が処理される処理位置又はそれを超えて設定された退避位置との間で移動させるとともに、前記受け取り位置において前記2つのホルダを上下に並んだ状態とするホルダ移動機構と、前記搬送室に設けられ、前記ロック室に収容された前記基板を上下に並んだ状態で、前記受け取り位置にある2つのホルダに一括搬送する基板搬送機構とを備え、前記ホルダ移動機構が、前記2つのホルダを、各ホルダ毎に所定の軸方向に設定された互いに異なる移動経路に沿って移動させる直動機構と、前記2つのホルダを、前記所定の軸方向周りに回転させる回転機構とを備え、前記直動機構が、前記ホルダの前記所定の軸方向における両端よりも内側で前記ホルダを支持していることを特徴とする。
かかる基板処理装置は、要するに、従来のようにホルダ及びホルダ支持アームによって基板をロック室から処理室にまで途中で受け渡しすることなく搬送するのではなく、中間的に設けた基板搬送機構により、ロック室に収容した基板を処理室に設けたホルダに搬送するように構成したものである。
したがって、基板搬送機構には、基板の姿勢を変えることなくロック室と搬送室との間で基板を搬送する機能のみを付与すればよく、その構造も当然のことながらシンプルかつ小型にできる。そして、このように基板をロック室に出し入れする基板搬送機構の構造をシンプルかつ小型化できるということは、ロック室の大容量化を最小限に抑えることができることにつながり、例えば、ロック室の雰囲気の切り替え時間を短縮することができるようになる。
一方、ホルダ移動機構は、ホルダを処理室内でのみ動かせればよくなり、その結果として、ホルダ移動機構を構成する前記直動機構が、前記軸方向におけるホルダの両端よりも内側でホルダを支持するようにしている。ここで、「前記軸方向におけるホルダの両端よりも内側でホルダを支持する」とは、直動機構に設定されたホルダ支持箇所の少なくとも一部が、ホルダの両端よりも実質的に内側、すなわち本発明の効果を同等に奏し得る範囲で内側にあるということである(支持箇所が若干外側にあって構わない)。しかして、このような構成によれば、前記支持箇所をホルダに可及的に近づけることができ、ホルダを安定的に支持できるようになる。
前記回転機構が、前記2つのホルダを個別に回転させるものであることが望ましい。
このように2つのホルダを個別に回転させるものであれば、従来のように2つのホルダ及び直動機構を一挙に回転させる構成に比べて駆動力を小さくすることができる。これは、ホルダが大型化した場合に特に有効である。
前記回転機構が、前記ホルダを回転させて、前記基板を、例えば水平状態である倒伏位置と、前記基板が、例えば鉛直状態である起立位置との間で姿勢変更させるものであって、一方のホルダを前記倒伏位置としたときに、前記一方のホルダが他方のホルダの回転軸と干渉しないように、前記2つのホルダの回転軸を上下にずらしたものであることが望ましい。
これならば、2つのホルダを個別に回転させた場合に起こり得る一方のホルダと他方のホルダの回転軸との干渉を、簡単な構成により解消することができる。
2つのホルダの回転軸が上下にずれていることにより、例えば、倒伏位置にある2つのホルダにずれ無く基板を保持させても、それらホルダが起立位置に回転すると、基板の位置がずれてしまう。このため、前記一方のホルダを起立位置としたときの基板の上下方向の位置と、前記他方のホルダを起立位置としたときの基板の上下方向の位置とを一致させる基板位置補正機構を備えることが望ましい。
これならば、一方のホルダに保持された基板と、他方のホルダに保持された基板とで、例えばイオン注入等の上下方向の処理位置を一致させることができる。
前記基板位置補正機構が、前記ロック室に設けられた基板ステージに設けられ、上下2つの基板がそれぞれ載置される上側ステージ面及び下側ステージ面の少なくとも一方を他方に対して相対移動させて、前記上側ステージ面及び下側ステージ面のずれ量を、前記2つのホルダの回転により生じる前記基板位置のずれ量と同じにすることが望ましい。
このように基板ステージに基板位置補正機構を設けることで、基板搬送機構やホルダ等に設ける場合に比べて、構造を簡単にすることができる。
ロック室は真空雰囲気と大気圧雰囲気とで切り替えられて内部で対流が生じるため、ロック室に基板位置補正機構を設けた場合には、基板位置補正機構がパーティクル発生源となる恐れがある。また、基板位置補正機構の分だけ容量が大きくなるため、ロック室の雰囲気の切り替え時間が長くなり、スループットに悪影響を及ぼしてしまう。
このため、前記基板位置補正機構が、前記基板搬送機構に設けられ、上下2つの基板がそれぞれ載置される上側搬送面及び下側搬送面の少なくとも一方を他方に対して相対移動させて、前記上側搬送面及び下側搬送面のずれ量を、前記2つのホルダの回転により生じる前記基板位置のずれ量と同じにすることが望ましい。
このように基板搬送機構に基板位置調整機構を設けることで、ロック室の容量を小さくでき、ロック室の雰囲気の切り替え時間を短くして、スループットを向上させることができる。
前記基板位置補正機構が、前記ホルダ、前記回転機構又は前記ホルダと前記回転機構との間に設けられ、上下2つの基板をそれぞれ保持する上側ホルダ及び下側ホルダの少なくとも一方を他方に対して相対移動させて、前記上側ホルダ及び下側ホルダのずれ量を、前記2つのホルダの回転により生じる前記基板位置のずれ量と同じにすることが望ましい。
このように前記ホルダ、前記回転機構又は前記ホルダと前記回転機構との間に基板位置調整機構を設けることで、ロック室の容量を小さくでき、ロック室の雰囲気の切り替え時間を短くして、スループットを向上させることができる。ここで、基板位置補正機構が、前記回転機構の動力を利用する構成とすることで、新たな動力を設ける必要が無い。
このように構成した本発明によれば、大型化したホルダを安定的に支持するとともに、ホルダの大型化によるロック室の大容量化を防ぎ、当該ロック室の雰囲気の切り替え時間を短縮化することができる。
本発明の一実施形態における基板処理装置の構成を示す模式図。 同実施形態のホルダ移動機構の構成を模式的に示す正面図及び側面図。 同実施形態のホルダ移動機構の構成を模式的に示す斜視図。 同実施形態の2つのホルダの倒伏位置及び起立位置を示す模式図。 同実施形態の基板位置補正機構を基板搬送機構に設けた場合の模式図。 同実施形態の基板位置補正機構を基板ステージに設けた場合の模式図。 同実施形態の基板位置補正機構をホルダに設けた場合の模式図。 同実施形態の基板の処理位置と退避位置とを示す模式図。 本発明の他の実施形態におけるスライダの支持箇所を示す模式図。 本発明のさらに他の実施形態におけるスライダの支持箇所を示す模式図。
以下に、本発明に係る基板処理装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る基板処理装置100は、真空チャンバ内において、フラットパネルディスプレイ等に用いられる大型の基板WにイオンビームIBを照射して処理するものである。ここで、本実施形態における基板Wとは、例えば、ガラス基板、配向膜付きガラス基板、半導体基板、その他、イオンビームが照射される基板を含むものである。また、基板Wの形状は、本実施形態では概略矩形状の薄板であるが、円形状をなすものであっても良い。
具体的にこの基板処理装置100は、図1に示すように、真空チャンバの内部に、真空雰囲気で基板WにイオンビームIBが照射されて処理される処理室S1と、大気圧雰囲気又は真空雰囲気に切り替えられ、処理室S1を真空雰囲気に維持した状態で基板Wが出し入れされるとともに当該基板Wを収容するロック室S2と、処理室S1及びロック室S2の間にそれらに隣接して設けられて、真空雰囲気で処理室S1及びロック室S2の間で基板Wが搬送される搬送室S3とを備えている。各部屋S1〜S3の接続部分には、ゲートバルブ等の真空弁が設けられており、各部屋S1〜S3を個別に真空状態に維持できるように構成されている。なお、処理室S1には、イオン源から引出電極により引き出され、分析電磁石及び分析スリット等の質量分析系を通過した例えば帯状のイオンビームIBが導入される。
そして、処理室S1には、図2及び図3に示すように、それぞれ別の基板Wを保持する2つのホルダ21、22と、当該2つのホルダ21、22を移動させるホルダ移動機構3とが設けられている。
2つのホルダ21、22は、互いに同一形状をなすものであり、ホルダ移動機構3により、個別に移動可能に構成されている。
ホルダ移動機構3は、図1に示すように、2つのホルダ21、22を、搬送室S3から搬送された基板Wを受け取る受け取り位置P1と、基板Wが処理される処理位置P2との間で移動させるとともに、受け取り位置P1において2つのホルダ21、22を上下に並んだ状態とするものである。
具体的にホルダ移動機構3は、図2及び図3に示すように、2つのホルダ21、22を、ホルダ21、22毎に所定の軸方向に沿って移動させる直動機構31と、2つのホルダ21、22を、所定の軸方向周りに回転させる回転機構32とを備えている。なお、本実施形態の所定の軸方向とは、図1に示すようにイオンビームを横断する左右方向に沿った軸方向である。
直動機構31は、前記所定の軸方向に設定された互いに平行で異なる移動経路に沿って各ホルダ21、22を直進移動させるものである。
具体的に直動機構31は、一方のホルダ21の移動経路を規定する第1ガイドレール31aと、当該第1ガイドレール31a上をスライドし、一方のホルダ21を支持する第1スライダ31bと、当該第1スライダ31bを第1ガイドレール31a上で移動させる図示しないアクチュエータと、他方のホルダ22の移動経路を規定する第2ガイドレール31cと、当該第2ガイドレール31c上をスライドし、他方のホルダ22を支持する第2スライダ31dと、当該第2スライダ31dを第2ガイドレール31c上で移動させる図示しないアクチュエータとを備えている。
第1ガイドレール31a及び第2ガイドレール31cは、前記所定の軸方向(左右方向)に沿って互いに平行に設けられており、本実施形態では、単一のレール部材301の互いに対向する対向面(前後側面)にそれぞれ形成されている。
第1スライダ31bは、一方のホルダ21の下方で当該一方のホルダ21を支持するものであり、第2スライダ31dは、他方のホルダ22の下方で当該他方のホルダ22を支持するものである。より具体的に説明すると、各スライダ31b、31dはそれぞれブロック状をなすものであり、その上端面に設けた支持箇所X1、X2において、ホルダ21、22を回転可能に保持する上方が開いたコの字形の支持枠32a(詳細は後述する。)の底辺部を支持する。つまり、ホルダ21、22を支持すべく直動機構31に設定された支持箇所X1、X2は、各ホルダ21、22の前記軸方向における両端(左右両端)よりも実質的に内側下方に配置されている。
回転機構32は、2つのホルダ21、22を個別に回転させるものであり、図3に示すように、基板Wが水平状態となる倒伏位置Q1と、基板Wが鉛直状態となる起立位置Q2との間で各ホルダ21、22を90°回転させるように構成されている。なお、基板は倒伏位置で必ずしも水平である必要は無く、例えば、ロック室での基板保持姿勢がやや傾いていれば、それに合わせて傾斜していて構わない。また、基板は起立位置で必ずしも鉛直である必要はなく、例えばイオンビームの照射角度にあわせて傾斜していて構わない。
具体的に回転機構32は、図2及び図3に示すように、ホルダ21、22毎に設けられており、ホルダ21、22を前記所定の軸方向に沿って設けられた回転軸4により回転可能に支持する支持枠32aと、当該支持枠32aの下方に設けられたモータ等のアクチュエータ32bと、当該アクチュエータ32bの駆動力を前記回転軸4に伝達することにより前記ホルダ21、22を回転させる伝達リンク32cとを備えている。回転軸4は、ホルダ21、22の左右側面にそれぞれ接続されており、支持枠32aは、正面視概略上向きコの字形状をなし、ホルダ21、22の左右両側の回転軸4を支持する左右側壁を有する。
この回転機構32により、本実施形態のホルダ21、22は、図3及び図4に示すように、基板Wを受け取る際の倒伏位置Q1と、基板WにイオンビームIBが注入される起立位置Q2との間で最短回転角度で回転する。例えば、起立位置Q2が、基板が垂直となる垂直位置の場合には、回転機構32は、ホルダ21、22を倒伏位置Q1と起立位置Q2との間で90度回転させる。
なお、本実施形態では、回転機構32の支持枠32aの下壁の下面に、直動機構31のスライダ31b、31dが固定されている。つまり、直動機構31は、回転機構32の下方で回転機構32を支持することにより、ホルダ21、22を支持する構成とされている。
このように構成されたホルダ移動機構3により、2つのホルダ21、22がともに倒伏位置Q1となる受け取り位置P1において、当該2つのホルダ21、22は、上下に並んだ状態となる。このため、一方のホルダ21を倒伏位置Q1としたときに、当該一方のホルダ21が他方のホルダ22の回転軸4と干渉しないように、2つのホルダ21、22の回転軸4が上下方向にずれている。具体的には、受け取り位置P1において、上側に位置する一方のホルダ21の回転軸4が下側に位置する他方のホルダ22の回転軸4よりも上側にずれている。
また、搬送室S3には、ロック室S2に収容された基板Wを処理室S1の受け取り位置P1にある2つのホルダ21、22に搬送する基板搬送機構5が設けられている。
この基板搬送機構5は、ロック室S2の基板ステージ7に収容された2つの基板Wを上下に並んだ状態で、受け取り位置P1にある2つのホルダ21、22に一括搬送するものである。具体的に基板搬送機構5は、上下2つの基板Wのうち上側の基板Wを搬送する上側ハンド51と、下側の基板Wを搬送する下側ハンド52と、上側ハンド51及び下側ハンド52をロック室S2及び処理室S1の間で移動させるハンド駆動装置53とを備えている。本実施形態では、上側ハンド51及び下側ハンド52は、共通のハンド支持部54により一体形成されている。
次に、基板搬送機構5及びホルダ移動機構3の動作について説明する。
まず、ホルダ移動機構3により受け取り位置P1とされた2つのホルダ21、22は、ともに倒伏位置Q1とされて上下に並んだ状態とされている。この状態で、基板搬送機構5により、各ホルダ21、22に1枚の基板Wが搬送されて載置される。
次に、回転機構32により2つのホルダ21、22が倒伏位置Q1から起立位置Q2に回転される。その後、2つのホルダ21、22を直動機構31により、1つずつ交互に移動経路に沿って処理位置P2まで往復移動させる。これにより、各基板WにイオンビームIBが照射されてイオン注入処理が行われる。ここでいう処理位置P2とは、図8に示すように、軸方向に所定の幅があり、図8(a)に示すように、基板Wに設定されたイオン注入領域の一方の側縁がイオンビームIBに晒される位置から同図(b)に示すように、前記イオン注入領域の他方の側縁がイオンビームIBに晒される位置までの範囲をいう。なお、ここでの直動機構31は、同図(c)に示すように、この処理位置P2を超えて、受け取り位置P1の反対側に設定された退避位置(処理完了位置)P3にまで基板Wを保持したホルダ21、22移動可能に構成してあるが、処理位置P2までしか移動できない構成でも構わない。
そして、処理終了後、2つのホルダ21、22を直動機構31及び回転機構32により、受け取り位置P1まで移動させて、基板搬送機構5により処理済み基板Wを処理室S1からロック室S2に搬送する。
本実施形態の基板処理装置100では、2つのホルダ21、22の回転軸4が上下方向にずれているため、図4に示すように、起立位置Q2にある各ハンド21、22に保持された基板Wへの処理高さ(イオンビームのビームセンターの位置)を同じにするためには、倒伏位置Q1にある各ハンド21、22に保持された基板Wを前後方向(ホルダ21、22への搬送方向)に沿って所定量ずらす必要がある。ここで所定量とは、2つのホルダ21、22の回転軸4の上下方向のずれ量と、2つのホルダ21、22の回転軸4の前後方向(ホルダ21、22への搬送方向)のずれ量との合計である。
このため、本実施形態の基板処理装置100は、一方のホルダ21を起立位置Q2としたときの基板Wの上下方向の位置と、前記他方のホルダ22を起立位置Q2としたときの基板Wの上下方向の位置とを一致させる基板位置補正機構6を備えている。
具体的に基板位置補正機構6としては、以下のように、(1)搬送室S3に設ける場合、(2)ロック室S2に設ける場合、(3)処理室S1に設ける場合が考えられる。
(1)搬送室S3に設ける場合
搬送室S3に設ける場合としては、搬送室S3内の基板搬送機構5に設けることが考えられる。
具体的には、図5に示すように、上下2つの基板Wがそれぞれ載置される上側ハンド51の搬送面(上側搬送面)及び下側ハンド52の搬送面(下側搬送面)の少なくとも一方を他方に対して相対移動させる構成として、上側搬送面及び下側搬送面のずれ量を、2つのホルダ21、22の倒伏位置Q1から起立位置Q2への回転により生じる基板Wの位置のずれ量と同じにする。
図5に示す一例は、上側搬送面を下側搬送面に対して前後方向に相対移動させることにより位置補正するものであり、下側ハンド52を支持するハンド支持部54に設けられた例えば真空用サーボモータ等のアクチュエータ6a1と、前記ハンド支持部54及び上側ハンド51の間に設けられた前後方向に延びる直線ガイド機構6a2と、前記アクチュエータ6a1の駆動力を前記上側ハンド51に伝達して、前記上側ハンド51を直線ガイド機構6a2により直線移動させるタイミングベルト等の伝達部6a3とを備えている。なお、アクチュエータ6a1での電力供給は、図示しないケーブルベア(登録商標)等により行う。
この基板位置補正機構6による基板Wの位置の補正動作について説明する。
基板搬送機構5がロック室S2の基板ステージ7から2枚の基板Wを取り出す時は、上側ハンド51及び下側ハンド52は、上下で同じ位置であり、当該2つのハンド51、52に載置される2つの基板Wは、上下で同じ位置である。そして、基板搬送機構5が2つの基板Wをロック室S2から処理室S1に搬送する間に、基板位置補正機構6が、上側ハンド51を下側ハンド52に対して相対移動させて、基板Wの位置を補正する。この状態で、処理室S1の受け取り位置P1にある2つのホルダ21、22に2枚の基板Wを受け渡す。これにより、基板Wを受け取った2つのホルダ21、22が起立位置Q2に回転した場合、当該ホルダ21、22に保持された基板Wの処理高さ(各基板Wに照射されるイオンビームIBのビームセンターの高さ)が同じとなる。なお、処理済みの基板Wをホルダ21、22からロック室S2の基板ステージ7に収容する場合には、基板位置補正機構6は、上記と逆の動作を行い、ロック室S2の基板ステージ7に処理済み基板Wを収容する際には、上側ハンド51及び下側ハンド52は、上下で同じ位置である。
(2)ロック室S2に設ける場合
ロック室S2に設ける場合としては、ロック室S2内の基板ステージ7に設けることが考えられる。
具体的には、図6に示すように、上下2つの基板Wがそれぞれ載置される上側ステージ71の載置面(上側ステージ面)及び下側ステージ72の載置面(下側ステージ面)の少なくとも一方を他方に対して相対移動させる構成として、上側ステージ面及び下側ステージ面のずれ量を、2つのホルダ21、22の倒伏位置Q1から起立位置Q2への回転により生じる基板Wの位置のずれ量と同じにする。
図6に示す一例は、下側ステージ面を上側ステージ面に対して受け渡し方向に相対移動させることにより位置補正するものであり、サーボモータ等のアクチュエータ6b1と、下側ステージ72の下側に設けられた受け渡し方向に延びる直線ガイド機構6b2と、前記アクチュエータ6b1の駆動力を下側ステージ72に伝達して、前記下側ステージ72を直線ガイド機構6b2により直線移動させるリンク部6b3とを備えている。
この基板位置補正機構6による基板Wの位置の補正動作について説明する。
真空チャンバの外部(大気中)からロック室S2の基板ステージ7に基板が収容される時は、上側ステージ71及び下側ステージ72は、上下で同じ位置である。その後、ロック室S2の大気圧雰囲気又は真空雰囲気の状態において、基板位置補正機構6が、下側ステージ72を上側ステージ71に対して相対移動させて、基板Wの位置を補正する。その後、基板搬送機構5のハンド51、52が上側ステージ71及び下側ステージ72上の基板Wを受け取り、処理室S1の受け取り位置P1にある2つのホルダ21、22に2枚の基板Wを受け渡す。なお、基板搬送機構5の上側ハンド51及び下側ハンド52は、前記上側ステージ71及び下側ステージ72のずれ量を合わせて長さが設定されている。これにより、基板Wを受け取った2つのホルダ21、22が起立位置Q2に回転した場合、当該ホルダ21、22に保持された基板Wへの処理高さ(各基板Wに照射されるイオンビームIBのビームセンターの高さ)が同じとなる。なお、処理済みの基板Wをホルダ21、22からロック室S2の基板ステージ7に収容する場合には、基板位置補正機構6は、上記と逆の動作を行い、ロック室S2の基板ステージ7に処理済み基板Wを収容された後に、上側ステージ71及び下側ステージ72は、上下で同じ位置となる。
(3)処理室S1に設ける場合
処理室S1に設ける場合としては、処理室S1内のハンド21、22及び回転機構32の間に設けることが考えられる。
具体的には、図7に示すように、上下2つの基板Wをそれぞれ保持する上側ホルダ21及び下側ホルダ22の少なくとも一方を他方に対して相対移動させる構成として、2つのホルダ21、22の倒伏位置Q1から起立位置Q2への回転により生じる基板Wの位置のずれ量を補正して、起立位置Q2にある2つのホルダ21、22に保持された基板Wの上下方向の高さ位置を一致させる。
図7に示す一例は、上側ホルダ21を下側ホルダ22に対して相対移動させることにより位置補正するものであり、上側ホルダ21が倒伏位置Q1から起立位置Q2に回転する間に、上側ホルダ21が回転軸4に対して下側に引っ込み、起立位置Q2から倒伏位置Q1に回転する間に、上側ホルダ21が回転軸4に対して搬送方向に延び出るように構成されている。
より詳細には、基板位置補正機構6は、回転軸4のホルダ側端部に接続され、回転軸4とともに回転する回転ベース6c1と、前記回転軸4に固定された固定歯車6c2と、前記回転ベース6c1に回転自在に接続されたリンクアーム6c3に固定され、前記固定歯車6c2に噛み合って回転する遊星歯車6c4と、一端が前記リンクアーム6c3に接続され、他端が上側ホルダ21に接続された従動リンク6c5と、前記回転ベース6c1及び前記ホルダ21の間に設けられた直線ガイド機構6c6とを備えている。なお、従動リンク6c5は、伸縮リンクであり、リンクアーム6c3に一端部が固定された第1リンク要素6c51と、当該第1リンク要素6c51の他端部に回転自在に連結されるとともにホルダ21に回転自在に連結された第2リンク要素6c52とを備えている。
この基板位置補正機構6による基板Wの位置の補正動作について説明する。
基板搬送機構5が受け取り位置P1にある2つのホルダ21、22に2枚の基板を搬送する時は、2つのホルダは上下で同じ位置であり、当該2つのホルダ21、22に載置される2つの基板Wは、上下で同じ位置である。
そして、回転機構32が、各ホルダ21、22を倒伏位置Q1から起立位置Q2に回転させる。このとき、上側ホルダ21の回転機構32が、上側ホルダ21の回転軸4を回転させると、それに伴って固定歯車6c2及び回転ベース6c1が回転し、固定歯車6c2の周りを遊星歯車6c4が回転移動する。この遊星歯車6c4の回転移動によりリンクアーム6c3が回転するとともに、リンクアーム6c3に固定された従動リンク6c5の第1アーム要素6c51が回転して、従動リンク6c5が伸縮して、上側ホルダ21が直線ガイド機構6c6に沿ってスライド移動する。本実施形態では、上側ホルダ21が倒伏位置Q1から起立位置Q2に回転するのに伴って、従動リンク6c5が収縮し、ホルダが起立位置から倒伏位置に回転するのに伴って従動リンクが伸展する。これにより、基板Wを受け取った2つのホルダ21、22が倒伏位置Q1から起立位置Q2に回転した場合、当該ホルダ21、22に保持された基板Wの処理高さ(各基板Wに照射されるイオンビームIBのビームセンターの高さ)が同じとなる。また、起立位置Q2から倒伏位置Q1に回転した場合、当該ホルダ21、22に保持された基板Wは、上下で同じ位置となる。
<本実施形態の効果>
このように構成した本実施形態に係る基板処理装置100によれば、処理室S1及びロック室S2の間に搬送室S3を設け、当該搬送室S3に設けた基板搬送機構5により、ロック室S2に収容した基板Wを処理室S1に設けたホルダ21、22に搬送するように構成しているので、ロック室S2にホルダ21、22を進入させる必要が無く、ホルダ21、22の大型化によるロック室S2の大容量化を防ぐことができ、ロック室S2の雰囲気の切り替え時間を短縮することができる。
また、直動機構31が、ホルダ21、22の所定の軸方向における両端よりも内側下方でホルダ21、22を支持しているので、ホルダ21、22の支持箇所をホルダ21、22に近づけることができ、ホルダ21、22を安定的に支持できるようになる。
さらに基板位置補正機構6を備えているので、2つのホルダ21、22の回転軸4が上下にずれた構成であっても、一方のホルダ21に保持された基板Wと、他方のホルダ21に保持された基板Wとで、例えばイオン注入等の上下方向の処理位置を一致させることができる。
ここで、基板位置補正機構6をロック室S2の基板ステージ7に設ける場合には、基板搬送機構5やホルダ21、22等に設ける場合に比べて、構造を簡単にすることができる。また、基板位置補正機構6を搬送室S3の基板搬送機構5に設ける場合には、ロック室S2の容量を小さくでき、ロック室S2の雰囲気の切り替え時間を短くして、スループットを向上させることができる。さらに、基板位置補正機構6を処理室S1のホルダ21、22と回転機構32との間に設ける場合には、ロック室S2の容量を小さくでき、ロック室S2の雰囲気の切り替え時間を短くして、スループットを向上させることができる。このとき、本実施形態では基板位置補正機構6が、回転機構32の動力を利用する構成としているので、新たな動力を設ける必要が無く、装置構成を簡単化又は小型化することができる。
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、図9に示すように、スライダ31b(31d)を2つに分離してホルダ21(22)の両側縁部下方に設けても良い。また、図10に示すように、スライダ31b(31d)の一部が、ホルダ21(22)の両側縁部よりも外側にあっても良い。ただし、支持箇所X1(X2)は、ホルダ21(22)の両側縁部よりも実質的に内側にあればよい。この図10をみると、厳密には支持箇所X1はホルダ21のわずかに外側にあるが、支持箇所X1はホルダ21の両側縁を保持する支持枠32aの底辺部を支持しているから、実質的にホルダ21の内側である。
また、前記実施形態の2つのホルダは、複数の基板を収容したトレーを保持するものであっても良い。これならば、複数の基板に一括して処理することができる。
また、前記実施形態では2つのロック室を有するものであったが、1つのロック室を有するものであっても良いし、3つ以上のロック室を有するものであっても良い。
さらに、基板位置補正機構を処理室に設ける場合には、ホルダ及び回転機構の間に介在させて設ける場合の他、ホルダ自体に設ける構成としても良いし、回転機構自体に設ける構成としても良い。また、直動機構自体に設ける構成としても良い。ここで、2つのホルダを移動させる直動機構が各ホルダ毎に設けれられており、各ガイドレールが別部材により構成されている場合は、当該ガイドレールを相対移動させることにより、基板位置を補正するように構成しても良い。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
100・・・基板処理装置
W・・・基板
S1・・・処理室
S2・・・ロック室
S3・・・搬送室
21・・・上側ホルダ
22・・・下側ホルダ
P1・・・受け取り位置
P2・・・処理位置
3・・・ホルダ移動機構
5・・・基板搬送機構
31・・・直動機構
32・・・回転機構
Q1・・・倒伏位置
Q2・・・起立位置
4・・・回転軸
6・・・基板位置補正機構
7・・・基板ステージ
71・・・上側ステージ
72・・・下側ステージ
51・・・上側ハンド
52・・・下側ハンド
本実施形態の基板処理装置100では、2つのホルダ21、22の回転軸4が上下方向にずれているため、図4に示すように、起立位置Q2にある各ホルダ21、22に保持された基板Wへの処理高さ(イオンビームのビームセンターの位置)を同じにするためには、倒伏位置Q1にある各ホルダ21、22に保持された基板Wを前後方向(ホルダ21、22への搬送方向)に沿って所定量ずらす必要がある。ここで所定量とは、2つのホルダ21、22の回転軸4の上下方向のずれ量と、2つのホルダ21、22の回転軸4の前後方向(ホルダ21、22への搬送方向)のずれ量との合計である。
(3)処理室S1に設ける場合
処理室S1に設ける場合としては、処理室S1内のホルダ21、22及び回転機構32の間に設けることが考えられる。
そして、回転機構32が、各ホルダ21、22を倒伏位置Q1から起立位置Q2に回転させる。このとき、上側ホルダ21の回転機構32が、上側ホルダ21の回転軸4を回転させると、それに伴って固定歯車6c2及び回転ベース6c1が回転し、固定歯車6c2の周りを遊星歯車6c4が回転移動する。この遊星歯車6c4の回転移動によりリンクアーム6c3が回転するとともに、リンクアーム6c3に固定された従動リンク6c5の第1リンク要素6c51が回転して、従動リンク6c5が伸縮して、上側ホルダ21が直線ガイド機構6c6に沿ってスライド移動する。本実施形態では、上側ホルダ21が倒伏位置Q1から起立位置Q2に回転するのに伴って、従動リンク6c5が収縮し、ホルダが起立位置から倒伏位置に回転するのに伴って従動リンクが伸展する。これにより、基板Wを受け取った2つのホルダ21、22が倒伏位置Q1から起立位置Q2に回転した場合、当該ホルダ21、22に保持された基板Wの処理高さ(各基板Wに照射されるイオンビームIBのビームセンターの高さ)が同じとなる。また、起立位置Q2から倒伏位置Q1に回転した場合、当該ホルダ21、22に保持された基板Wは、上下で同じ位置となる。
さらに基板位置補正機構6を備えているので、2つのホルダ21、22の回転軸4が上下にずれた構成であっても、一方のホルダ21に保持された基板Wと、他方のホルダ22に保持された基板Wとで、例えばイオン注入等の上下方向の処理位置を一致させることができる。

Claims (7)

  1. 真空雰囲気で基板が処理される処理室と、
    大気圧雰囲気又は真空雰囲気に切り替えられ、前記基板を収容するロック室と、
    前記処理室及び前記ロック室の間に設けられて、真空雰囲気で前記処理室及び前記ロック室の間で前記基板が搬送される搬送室と、
    前記処理室に設けられ、それぞれ別の基板を保持する2つのホルダと、
    前記2つのホルダを、前記搬送室から搬送された前記基板を受け取る受け取り位置と、前記基板が処理される処理位置との間で少なくとも移動させるとともに、前記受け取り位置において前記2つのホルダを上下に並んだ状態とするホルダ移動機構と、
    前記搬送室に設けられ、前記ロック室に収容された前記基板を上下に並んだ状態で、前記受け取り位置にある2つのホルダに一括搬送する基板搬送機構とを備え、
    前記ホルダ移動機構が、
    前記2つのホルダを、ホルダ毎に所定の軸方向に設定された互いに異なる移動経路に沿って移動させる直動機構と、
    前記2つのホルダを、前記所定の軸方向周りに回転させる回転機構とを備え、
    前記直動機構が、前記ホルダの前記所定の軸方向における両端よりも内側で前記ホルダを支持している基板処理装置。
  2. 前記回転機構が、前記2つのホルダを個別に回転させるものである請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記回転機構が、前記ホルダを回転させて前記基板を倒伏位置と起立位置との間で姿勢変更させるものであり、
    一方のホルダを前記倒伏位置としたときに、前記一方のホルダが他方のホルダの回転軸と干渉しないように、前記2つのホルダの回転軸が上下にずれている請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記一方のホルダを起立位置としたときの基板の上下方向の位置と、前記他方のホルダを起立位置としたときの基板の上下方向の位置とを一致させる基板位置補正機構を備える請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記基板位置補正機構が、前記ロック室に設けられた基板ステージに設けられ、上下2つの基板がそれぞれ載置される上側ステージ面及び下側ステージ面の少なくとも一方を他方に対して相対移動させて、前記上側ステージ面及び下側ステージ面のずれ量を、前記2つのホルダの回転により生じる前記基板の位置のずれ量と同じにする請求項4記載の基板処理装置。
  6. 前記基板位置補正機構が、前記基板搬送機構に設けられ、上下2つの基板がそれぞれ載置される上側搬送面及び下側搬送面の少なくとも一方を他方に対して相対移動させて、前記上側搬送面及び下側搬送面のずれ量を、前記2つのホルダの回転により生じる前記基板の位置のずれ量と同じにする請求項4記載の基板処理装置。
  7. 前記基板位置補正機構が、前記ホルダ、前記回転機構又は前記ホルダと前記回転機構との間に設けられ、上下2つの基板をそれぞれ保持する上側ホルダ及び下側ホルダの少なくとも一方を他方に対して相対移動させて、前記上側ホルダ及び下側ホルダのずれ量を、前記2つのホルダの回転により生じる前記基板の位置のずれ量と同じにする請求項4記載の基板処理装置。
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